JP2013235139A - 光ファイバ接続構造、光増幅器の励起光制御方法 - Google Patents

光ファイバ接続構造、光増幅器の励起光制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 光増幅材料添加マルチコア光ファイバのクラッドに励起光を導入可能な光接続構造等を提供する。
【解決手段】 光ファイバ接続構造1は、複数の光ファイバ心線7がバンドルされたバンドル構造3と、マルチコアEDF5の接続構造である。バンドル構造3は、複数の光ファイバ心線7が最密配置で集合される。被覆部9は、光ファイバ心線7を構成する材質の屈折率よりも低い屈折率を有する材質からなる。マルチコアEDF5は、エルビウムが添加された複数のコア21が所定の間隔で配置され、周囲をクラッド23で覆われたファイバである。光ファイバ心線7のコア15には、信号光が導入される。したがって、コア15と光接続される、コア21には、信号光が導入される。一方、光ファイバ心線7のクラッド17には、励起光が導入される。したがって、コア21の周囲のクラッド23には、励起光が導入される
【選択図】図1

Description

本発明は、複数のコアを有するマルチコアファイバに対応した光増幅器を構成することが可能な光ファイバ接続構造等に関するものである。
近年の光通信におけるトラフィックの急増により、現状で用いられているシングルコアの光ファイバにおいて伝送容量の限界が近づいている。そこで、さらに通信容量を拡大する手段として、一本のファイバに複数のコアが形成されたマルチコアファイバが提案されている。マルチコアファイバを用いることで、光ファイバの敷設コストを抑え、伝送容量の拡大が可能となる。
マルチコアファイバによる伝送路を実現するためには、マルチコアファイバに対応した光ファイバ増幅器が必要となる。光ファイバ増幅器は、エルビウムがドープされた光ファイバが用いられる。このようなエルビウム添加光ファイバに励起光を入射することで、光を増幅することが可能となる。
光ファイバ増幅器としては、励起光をコアに入射するコア励起と、励起光をクラッドに入射するクラッド励起とがある。ここで、マルチコアファイバに対しては、クラッド励起を採用することで、コア数と同数の励起光源が不要となり、消費電力を抑制することができる。したがって、光ファイバ増幅器を構成するマルチコアファイバのクラッドに励起光を入射する方法が求められる。
このような、光ファイバ増幅器としては、クラッド内に複数のコアが配置され、クラッドに光増幅材料が添加されたマルチコアファイバに励起光が注入されるようにした光ファイバ一括増幅器がある(特許文献1)。
特開平10−125988号公報
しかしながら、特許文献1のような構成は、「合波器」を用いて励起光をマルチコアファイバ(光増幅用光ファイバ)に導入しようとするものであるが、効率良くマルチコアファイバに励起光を導入するための合波器の具体的な実現方法については記載されていない。特許文献1に図示されたように、合波器となる光ファイバの側面から励起光を導入可能とする導波路を形成することは技術的に非常に困難である。したがって、光増幅用のマルチコアファイバの光増幅材料が添加されたクラッドに効率良く、かつ簡便に励起光を導入する手段が望まれている。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、光増幅材料添加マルチコア光ファイバのクラッド部に励起光を導入可能な光接続構造等を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するため、第1の発明は、光増幅材料添加マルチコア光ファイバへ励起光を導入することが可能な光ファイバ接続構造であって、第1のコア部と前記第1のコア部の外周に設けられる第1のクラッド部とを少なくとも有する複数の光ファイバ心線が束ねられたバンドル構造と、複数の第2のコア部と前記第2のコア部の外周に設けられる第2のクラッド部と、前記第2のクラッド部の外周に設けられ、前記第2のクラッド部の屈折率よりも低い屈折率の被覆部を有する光増幅材料添加マルチコア光ファイバと、を具備し、複数の前記第2のコア部は、複数の前記第1のコア部とそれぞれ光接続され、前記バンドル構造を構成する少なくとも1本の前記光ファイバ心線から、前記第2のクラッド部へ励起光を導入することが可能であることを特徴とする光ファイバ接続構造である。
前記バンドル構造の断面において、複数の前記光ファイバ心線は最密に束ねられていることが望ましい。
前記光ファイバ心線は、前記第1のクラッド部の外周に、前記第1のクラッド部の屈折率よりも低い屈折率の被覆部を有し、少なくとも一部の前記光ファイバ心線において、信号光が導入される前記第1のコア部の周囲の前記第1のクラッド部に、同時に励起光が導入され、前記第1のコア部と前記第2のコア部とが光接続されるとともに、前記第1のクラッド部から前記第2のクラッド部に対し、励起光を導入することが可能であってもよい。
前記光ファイバ心線の本数は、前記第2のコア部の数よりも多く、前記第2のコア部と光接続されない前記第1のコア部を有する前記光ファイバ心線の前記第1のコア部から、前記第2のクラッド部に励起光を導入することが可能であってもよい。
前記光増幅材料添加マルチコア光ファイバの外面には、断面において、前記第2のクラッド部と一体で形成される凸部が形成され、前記第2のコア部と光接続されない前記第1のコア部を有する前記光ファイバ心線は、前記凸部を介して、前記光増幅材料添加マルチコア光ファイバの前記第2のクラッド部に励起光を導入することが可能であってもよい。
前記バンドル構造は、キャピラリに保持される前記光ファイバ心線の他に、さらに他の光ファイバ心線を有し、前記キャピラリの一方の端面には、前記他の光ファイバ心線が接続され、前記キャピラリの他の端面は、前記第2のクラッド部と接合され、前記他の光ファイバから前記キャピラリを介して前記第2のクラッド部に励起光を導入することが可能であってもよい。
前記キャピラリの外径よりも、前記第2のクラッド部の径の方が大きいことが望ましい。
前記バンドル構造と前記光増幅材料添加マルチコア光ファイバとの間には、他のマルチコア光ファイバが接続され、前記バンドル構造と前記光増幅材料添加マルチコア光ファイバとは、前記他のマルチコア光ファイバを介して光接続され、前記バンドル構造から、前記他のマルチコア光ファイバのクラッド部を介して、前記第2のクラッド部に励起光を導入することが可能であってもよい。
第1の発明によれば、光ファイバ心線から励起光を導入するため、確実に光増幅材料添加マルチコア光ファイバのクラッドに対して励起光を導入することができる。
また、光ファイバ心線の外周に、第1のクラッド部の屈折率よりも低い屈折率の被覆部を形成することで、第1のクラッド部に励起光を導入することができる。このため、光ファイバ心線の第1のクラッド部を励起光の導波路として利用し、第1のコア部は信号光の導波路として利用することができる。
また、光増幅材料添加マルチコア光ファイバのコア数よりも多くの光ファイバ心線を用いると、当該余剰の第1のコア部を励起光の導波路として利用することができる。第1のコア部から光増幅材料添加マルチコア光ファイバの第2のクラッド部に励起光を導入することができる。
また、光増幅材料添加マルチコア光ファイバの第2のクラッド部と一体で形成された凸部を形成することで、凸部の端面に対して光ファイバ心線からの励起光を導入することができる。したがって、バンドル構造の光ファイバ心線の配置形態と光増幅材料添加マルチコア光ファイバの端面形状とを近似させることができるため、特に融着接合が容易である。
また、キャピラリの外周面に被覆部を形成することで、励起光をキャピラリの端面に導入することができる。したがって、キャピラリを介して光増幅材料添加マルチコア光ファイバに励起光を導入することができる。この際、キャピラリよりも光増幅材料添加マルチコア光ファイバの外径を大きくすることで、キャピラリ内の励起光を確実に光増幅材料添加マルチコア光ファイバの第2のクラッド部に導入することができる。
また、バンドル構造と光増幅材料添加マルチコア光ファイバとの間に他のマルチコア光ファイバを設けることで、当該マルチコア光ファイバのクラッド部を介して、励起光を光増幅材料添加マルチコア光ファイバに導入することができる。したがって、マルチコア光ファイバの断面において、励起光をクラッド内で拡散させることができる。このため、光増幅材料添加マルチコア光ファイバの第2のクラッド部の断面位置に対して略均一に励起光を導入することができる。
第2の発明は、信号光用光ファイバ心線と、励起光用光ファイバ心線と、信号光および励起光とが導入される他の光ファイバ心線と、平面導波路と、を具備し、前記平面導波路の第1の導波路を介して、前記信号光用光ファイバ心線のコア部と前記他の光ファイバ心線のコア部とが光接続され、前記平面導波路の第2の導波路を介して、前記励起光用光ファイバ心線のコア部と前記他の光ファイバ心線のクラッド部とが光接続され、前記他の光ファイバ心線は、基板のV溝に保持されて、前記他の光ファイバ心線のクラッド部よりも低屈折率の部材で固定されることを特徴とする光ファイバ接続構造である。
第2の発明によれば、光ファイバ心線のコア部とクラッド部とのそれぞれに同時に信号光と励起光とを導入することができる。
第3の発明は、第1の発明にかかるファイバ接続構造を用いた光増幅器の励起光制御方法であって、前記第2のクラッド部に対し、少なくとも2箇所から励起光を導入し、前記第2のコア部から出力されるそれぞれの信号光の強度を監視し、それぞれの前記第2のコア部における信号光の増幅効率の差を小さくするように、前記第2のクラッド部に導入するそれぞれの励起光の強度を調整することを特徴とする光増幅器の励起光制御方法である。
第3の発明によれば、励起光の強度を調整することで、光増幅材料添加マルチコア光ファイバの各コア部における信号光の増幅効率を略均一にすることができる。
本発明によれば、光増幅材料添加マルチコア光ファイバのクラッドに励起光を導入可能な光接続構造等を提供することができる。
光ファイバ接続構造1を示す図。 光ファイバ接続構造1を示す断面図であり、(a)は図1のA−A線断面図、(b)は図1のB−B線断面図、(c)は図1のC−C線断面図。 光ファイバ接続構造1を示す図の拡大断面図であり、図1のD部拡大図。 光ファイバ接続構造1と光ファイバ接続構造30の使用状態を示す図。 光ファイバ接続構造30を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のG−G線断面図。 平面導波路31aを示す図。 光ファイバ接続構造50を示す図。 光ファイバ接続構造50を示す断面図であり、(a)は図7のH−H線断面図、(b)は図7のI−I線断面図。 光ファイバ接続構造50の他の構成を示す断面図であり、図8に対応する図。 光ファイバ接続構造60を示す図。 光ファイバ接続構造60を示す断面図であり、(a)は図10のJ−J線断面図、(b)は図10のK−K線断面図。 光ファイバ接続構造70を示す図。 光ファイバ接続構造70を示す断面図であり、(a)は図12のL−L線断面図、(b)は図12のM−M線断面図、(c)は図12のN−N線断面図。 光ファイバ接続構造70aを示す図。 光ファイバ接続構造70aを示す断面図であり、(a)は図14のO−O線断面図、(b)は図14のP−P線断面図、(c)は図14のQ−Q線断面図。 光ファイバ接続構造80を示す図。 光ファイバ接続構造80を示す断面図であり、(a)は図16のR−R線断面図、(b)は図16のS−S線断面図。
以下、光ファイバ接続構造1について説明する。図1は光ファイバ接続構造1の平面図、図2(a)は図1のA−A線断面図、図2(b)は図1のB−B線断面図、図2(c)は図1のC−C線断面図である。光ファイバ接続構造1は、複数の光ファイバ心線7が集合されたバンドル構造3と、マルチコアEDF5(マルチコアエルビウム添加光ファイバ)接続構造である。
バンドル構造3は、複数の光ファイバ心線7が被覆の除去された状態で最密配置で集合される。最密のバンドル構造とすることによって、マルチコアEDF5の複数のコアと光接続するように設計することが容易になる。例えば、図2(a)に示すように、中央に1本の光ファイバ心線7が配置され、その周囲に6本の光ファイバ心線7が配置される。したがって、それぞれの光ファイバ心線7のコア15は全て等間隔で配置される。光ファイバ心線7は、外周に被覆部9が形成される。
被覆部9は、光ファイバ心線7のクラッドを構成する材質の屈折率よりも低い屈折率を有する材質からなる。例えば、紫外線硬化樹脂に対し、フッ素が添加されて屈折率が調整される。光ファイバ心線7の先端部は、被覆部9が除去されて、キャピラリ11内に配置される。光ファイバ心線7同士およびキャピラリ11は樹脂19によって接着される。樹脂19は、光ファイバ心線7のクラッドを構成する材質の屈折率よりも低い屈折率を有する材質からなる。なお、ここでは、光ファイバ心線7同士の接着を行う接着剤と、光ファイバ心線7の集合体とキャピラリ11とを接着する接着剤とを同じものを用いたが、クラッドの屈折率より低い屈折率の材料であれば異なる接着剤から構成しても良い。例えば、光ファイバ心線7同士を接着する接着剤の屈折率を、ファイバ集合体とキャピラリ11とを接着する接着剤の屈折率より高くするなど接着剤の屈折率に違いがあっても良い。
図1(c)に示すように、マルチコアEDF5は、光増幅材料であるエルビウムが添加された複数のコア21が所定の間隔で配置され、周囲をクラッド23で覆われたファイバである。なお、光増幅材料としては、他にYbなどの他の希土類元素などを用いても良い。例えば、全部で7つのコア21は、マルチコアEDF5の中心と、その周囲に正六角形の各頂点位置に配置される。すなわち、中心のコア21と周囲の6つのコア21とは全て一定の間隔となる。また、6つのコア21において、隣り合う互いのコア21同士の間隔も同一となる。
なお、コア21の配置およびバンドル構造3の端面におけるコア15の配置は、互いに対応する。ここで、コア21のピッチは例えば40〜50μm程度である。マルチコアEDF5のクラッド23の外径は、バンドル構造3の外接円の外径と略同一またはやや大きくすることが望ましく、キャピラリ11の外径よりも小さくしてもよい。
マルチコアEDF5のクラッド23の外周面には、被覆部13が形成される。被覆部13は、マルチコアEDF5のクラッド23を構成する材質の屈折率よりも低い屈折率を有する材質からなる。
ここで使われているマルチコアEDF5は、いわゆる、ダブルクラッドファイバーであり、クラッドが2層構造になっている。内側クラッド(クラッド23)は、コアを伝搬する信号光を閉じ込めるクラッドの役割と励起光の導波路として働く。外側クラッド(被覆部13)は、励起光に対するクラッドとして働く。
なお、マルチコアEDF5および光ファイバ心線7は例えば石英ガラス製である。また、本実施例では、中心コアの外周に6つのコアを有する全7つのコアで構成される最密配置の例について説明するが、その外周にさらに12のコアを形成して最密配置とすることもできる。すなわち、本発明では、コア同士が最密配置されていれば、その個数は限定されない。
図3は、図1のD部の拡大図である。マルチコアEDF5の端面とバンドル構造5の端面は互いに研磨されて対向して配置される。この状態で、それぞれのコア21とコア15とが光接続する位置で対向する。すなわち、コア21のピッチと、光ファイバ心線7の外径(クラッド17の径)とは略一致する。
なお、バンドル構造3とマルチコアEDF5とは、接着または融着によって接続される。なお、マルチコアEDF5をキャピラリに挿通し、キャピラリに挿通されたマルチコアEDF5とバンドル構造3とを接続しても良い。
光ファイバ心線7のコア15には、信号光が導入される。したがって、コア15と光接続されるコア21には、信号光が導入される(図中矢印E)。一方、光ファイバ心線7のクラッド17には、励起光が導入される。したがって、コア21の周囲のクラッド23には、励起光が導入される(図中矢印F)。なお、全ての光ファイバ心線7のクラッド17から励起光を導入する必要はなく、少なくとも1本の光ファイバ心線7のクラッド17からクラッド23に励起光を導入すればよい。例えば、中心の光ファイバ心線7のみから励起光を導入しても良い。
エルビウムが添加されたコア21を有するマルチコアEDF5のクラッド23に励起光を導入することで、コア21内の信号光を増幅することができる。すなわち、励起光によってコア21におけるエルビウムイオンのエネルギー準位を励起状態とすることができる。この状態で信号光をコア21に導入することで、励起状態のエルビウムイオンは誘導放出を起こし、信号光の強度が増幅される。
なお、信号光の波長は、例えば1550nmであり、励起光の波長は、例えば980nmまたは1480nmであればよい。なお、励起光はシングルモードであってもよく、マルチモードであってもよいが、マルチモードの方が、コア径を大きくすることができ、高パワーの励起光を導入できるため好ましい。
以上により、バンドル構造3のコア15とマルチコアEDF5のコア21とを光接続した状態で、マルチコアEDF5のクラッド23に光ファイバ心線7の各クラッド17から励起光を導入することができる。したがって、コア21の信号光を増幅する光増幅器として機能させることができる。
次に、光ファイバ心線7のクラッド17に励起光を導入するための方法について説明する。図4は、光ファイバ接続構造30と光ファイバ接続構造1との使用状態を示す図であり、図5(a)は光ファイバ接続構造30の平面図、図5(b)は図5(a)のG−G線断面図である。光ファイバ心線7には、光ファイバ接続構造30によって、信号光および励起光が導入される。
光ファイバ接続構造30は、複数の信号光用光ファイバ37および励起光用光ファイバ39を、平面導波路31を介して、光ファイバ心線7と接続するものである。なお、図4、図5は、全ての光ファイバ心線7に対して励起光を導入する構成について示すが、励起光を導入する光ファイバ心線7の本数は適宜設定される。
図4に示すように、信号光用光ファイバ37は、例えばマルチコアファイバ6と接続されて、信号光が導入される。また、励起光用光ファイバ39は、励起光照射部49と接続され、励起光が導入される。信号光用光ファイバ37および励起光用光ファイバ39は、通常の光ファイバ心線であり、それぞれのコアには、信号光および励起光が導入される。信号光用光ファイバ37および励起光用光ファイバ39は、例えば125μm径であり、交互に配置される。なお、以下の説明では、励起光用光ファイバ39は、信号光用光ファイバ37と同数である例を示すが、前述の通り、励起光用光ファイバ39の本数は、信号光用光ファイバ37より減らしてもよい。また、信号光数が少ない場合は励起光用光ファイバ39の本数が信号光用光ファイバ37より多くても良い。
図5に示すように、平面導波路31には、信号光導波路33と、励起光導波路35が必要数交互に配置される。平面導波路31の一方の端部(図中左側)において、信号光導波路33は、信号光用光ファイバ37と光接続される。同様に、励起光導波路35は、励起光用光ファイバ39と光接続される。したがって、信号光導波路33には信号光が導入され、励起光導波路35には、励起光が導入される。
平面導波路31の他端(図中右側)には、複数の光ファイバ心線7が配置される。光ファイバ心線7は、所定ピッチ(例えば、被覆部9を含めたファイバ径であって、信号光用光ファイバ37および励起光用光ファイバ39の2倍の径のピッチ)で併設される。
なお、図5(b)に示すように、光ファイバ心線7は、当該ピッチで形成されたV溝45を有する基板41と蓋43によって固定されれば良い。また、信号光用光ファイバ37と励起光用光ファイバ39も、同様の構成で、所定ピッチ(例えば各ファイバ径)に形成されたV溝に保持されて、固定されればよい。なお、図5(a)においては、簡単のため、基板41および蓋43等を省略する。
信号光導波路33は、光ファイバ心線7のコア15と光接続される。励起光導波路35は、光ファイバ心線7のクラッド17と光接続される。なお、光ファイバ心線7の断面において、クラッド17は、コア15よりも十分に広いため、平面導波路31の断面において、励起光導波路35は、信号光導波路33の断面よりも大きく形成しても良い。
光ファイバ心線7は、基板41および蓋43に対して樹脂47により固定される。樹脂47は、クラッド17を構成する材質の屈折率よりも低い屈折率を有する材質で構成される。このようにすることで、クラッド17に導入された励起光をクラッド17に封じ込めることができる。なお、さらに、基板41および蓋43を、クラッド17よりも低屈折率の材質で構成してもよく、または、基板41および蓋43の表面に金属蒸着等によって反射膜を形成しても良い。
光ファイバ接続構造30を用いることで、複数の光ファイバ心線7のコア15に信号光を導入するとともに、クラッド17に励起光を導入することができる。光ファイバ心線7は、内側クラッド(クラッド17)と外側クラッド(被覆部9)とからなるダブルクラッド構造をとっており、信号光はコア15を、励起光はコア15およびクラッド17を伝送される。したがって、マルチコアEDF5のコア21およびクラッド23に対して、信号光および励起光をそれぞれ確実に導入することができる。なお、励起光導波路35は、Y分岐等を用いて形成することで、励起光の光源数を削減してもよい。
本実施例では、平面導波路31の面内に交互に信号光と励起光を導入する導波路を形成したが、図6に示したように、導波路を立体的に形成してもよい。図6においては上部導波路層32に信号光を、下部導波路層34に励起光を導入するように構成し、それぞれ、光ファイバ心線7のコア15、コア15の下部のクラッド17へと導入することができる。ここで、光ファイバ心線7の他端においては、上部導波路層32の光導入部と下部導波路層34の光導入部をずらして形成することによって、光導入基材の干渉を避けることができる。
以上、本実施の形態によれば、マルチコアEDF5のクラッド23に対して、マルチコアEDF5のクラッド23に光ファイバ心線7の各クラッド17から励起光が導入されるので、確実に励起光を導入することができる。したがって、マルチコアEDF5において、信号光を効率よく増幅することができる。
励起光は光ファイバ心線7のクラッド17に導入され、1本の光ファイバ心線7により、マルチコアEDF5のコア21およびクラッド23に対して、それぞれ信号光および励起光の両者を導入することができる。この際、被覆部9および樹脂19によって、クラッド17に対して効率よく励起光を封じ込めることができる。
また、光ファイバ接続構造30を用いることにより、光ファイバ心線7のコア15およびクラッド17に対して、信号光および励起光をそれぞれ容易に導入することができる。この際、光ファイバ心線7の固定部において、クラッド17よりも低屈折率の樹脂47や基板41および蓋43を用いることで、励起光をクラッド17内に確実に封じ込めることができる。
次に、第2の実施形態について説明する。図7は光ファイバ接続構造50の平面図、図8(a)は図7のH−H線断面図、図8(b)は図7のI−I線断面図である。なお、以下の説明において、光ファイバ接続構造1等と同様の機能を奏する構成については、図1〜図2と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。光ファイバ接続構造50は、光ファイバ接続構造1と略同様の構成であるが、励起光を光ファイバ心線7のクラッド17ではなく、コア15によって導入する点で異なる。
バンドル構造51は、複数の光ファイバ心線7、7aが集合されて構成される。なお、光ファイバ心線7aは、光ファイバ心線7と同様の構成であってもよく、コア15の径またはクラッド17の径を、光ファイバ心線7に対して異なるようにしてもよい。
図8(a)に示すように、光ファイバ心線7、7aは、例えば、最密配置で集合される。図に示す例では、光ファイバ心線7が、マルチコアEDF5のコア21に対応するように配置され、その周囲に、12本の光ファイバ心線7aが配置される。すなわち、光ファイバ心線7は、マルチコアEDF5のコア21の個数と同数配置される。したがって、コア21に対して、光ファイバ心線7aは余剰に配置される。したがって、光ファイバ心線7、7aの総数は、マルチコアEDF5のコア数よりも多く配置される。
光ファイバ心線7のコア15は、マルチコアEDF5のコア21と光接続される。一方、光ファイバ心線7aのコア15は、マルチコアEDF5のクラッド23に対して、光接続される。すなわち、光ファイバ心線7のコア15からは、マルチコアEDF5のコア21に対して、信号光を導入することができる。また、光ファイバ心線7aのコア15からは、マルチコアEDF5のクラッド23に対して励起光を導入することができる。
なお、光ファイバ心線7aは、マルチコアEDF5のクラッド23と光接続すればよいため、精度は不要である。また、光ファイバ心線7aは、1本であってもよく、複数本であってもよい。また、光ファイバ心線7aの径を小さくすることで、光ファイバ心線7の外周や隙間に、コンパクトに配置することもできる。
マルチコアEDF5のクラッド23の外径は、バンドル構造51を構成する光ファイバ心線7、7aの外接円(マルチコアEDF5の中心のコア21に対応する光ファイバ心線7のコア15を中心とした外接円)の外径と略同一またはやや大きくすることが望ましい。光ファイバ心線7aからの励起光を確実にクラッド23に導入するためである。
第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様に確実にマルチコアEDF5のクラッド23に励起光を導入することができる。なお、光ファイバ心線7aに対しては、光ファイバ接続構造30のような構成を用いることなく、信号光と同様の方法で励起光を導入することができる。また、光ファイバ心線7、7aには、被覆部19等が不要となる。
第2の実施例によれば、バンドルファイバの外側のファイバから励起光を導入するように構成したが、図9に示すように、マルチコアファイバのファイバを図9に示されるバンドルファイバの外側のコアと一致するように構成し、内側のファイバのコアから励起光を導入し、外側のコアから信号光を導入するように構成しても良い。この構成によれば複数の光源から各信号コアに均一に励起光を導入できる。
次に、第3の実施の形態について説明する。図10は、光ファイバ接続構造60の平面図、図11(a)は図10のJ−J線断面図、図11(b)は図10のK−K線断面図である。光ファイバ接続構造60は、光ファイバ接続構造50と略同様の構成であるが、マルチコアEDF63が用いられる点で異なる。
マルチコアEDF63は、外周部に凸部65が設けられる。図11(b)に示すように、凸部65は、断面においてクラッド23と一体で形成される。なお、クラッド23および凸部65を覆うように、被覆部13が設けられる。マルチコアEDF63は、例えば、クラッド23と略同一素材のファイバをマルチコアEDF5(図2(c)など)の外周面(被覆部13を除く)に配置して、端面から離れるにつれてなだらかに断面円形となるように融着して形成される。
バンドル構造61は、バンドル構造51と同様に、複数の光ファイバ心線7の外周に、1本の光ファイバ心線7aが配置される。なお、光ファイバ心線7の配置は、キャピラリ11の断面において偏心して配置されてもよい。
光ファイバ心線7の各コア15は、マルチコアEDF63の各コア21と光接続される。また、光ファイバ心線7aのコア15は、凸部65の位置に対して光接続される。すなわち、光ファイバ心線7のコア15からは、マルチコアEDF63のコア21に対して、信号光を導入することができる。一方、光ファイバ心線7aのコア15からは、マルチコアEDF63の凸部65を介して、クラッド23に対して励起光を導入することができる。
なお、光ファイバ心線7aは、複数本であってもよい。この場合、マルチコアEDF63の、光ファイバ心線7aに対応する部位に、それぞれ凸部65を形成すればよい。例えば、光ファイバ心線7aを、光ファイバ心線7の外周に等間隔で、6本配置した場合には、凸部65を等間隔で6か所形成し、それぞれ光ファイバ心線7aと光接続すればよい。
第3の実施の形態によれば、光ファイバ接続構造50等と同様の効果を得ることができる。また、光ファイバ接続構造60では、マルチコアEDF63の端面形状は、バンドル構造61の外形に略対応した形状に形成される。したがって、バンドル構造61とマルチコアEDF63とを融着することが容易となる。
次に、第4の実施の形態について説明する。図12は、光ファイバ接続構造70の平面図、図13(a)は図12のL−L線断面図、図11(b)は図12のM−M線断面図、図13(c)は図12のN−N線断面図である。光ファイバ接続構造70は、光ファイバ接続構造50と略同様の構成であるが、バンドル構造61とマルチコアEDF5との間にマルチコアファイバ71が用いられる点で異なる。
マルチコアファイバ71は、外周面に被覆部75が形成される。被覆部75は、マルチコアファイバ71のクラッド79を構成する材質の屈折率よりも低い屈折率を有する材質からなる。
バンドル構造61は、前述の通り、光ファイバ心線7の外周部に、少なくとも1本の光ファイバ心線7aが配置される。光ファイバ心線7の各コア15は、マルチコアファイバ71の各コア77と光接続される。また、光ファイバ心線7aのコア15は、マルチコアファイバ71のクラッド79と光接続される。さらに、マルチコアファイバ71のコア77は、マルチコアEDF5のコア21と光接続される。また、マルチコアファイバ71のクラッド79は、マルチコアEDF5のクラッド23と光接続される。
すなわち、光ファイバ心線7のコア15からは、マルチコアファイバ71のコア77を介して、マルチコアEDF5のコア21に対して、信号光を導入することができる。また、光ファイバ心線7aのコア15からは、マルチコアファイバ71のクラッド79を介して、マルチコアEDF5のクラッド23に対して励起光を導入することができる。
なお、マルチコアファイバ71は、単純な円断面形状としたが、凸部を形成してもよい。図14は、マルチコアファイバ71の外周部に凸部73を形成した状態を示す平面図、図15(a)は図14のO−O線断面図、図15(b)は図14のP−P線断面図、図15(c)は図14のQ−Q線断面図である。
図14および図15に示した光ファイバ接続構造70aのように、光ファイバ心線7aから、マルチコアファイバ71aの凸部73を介してクラッド79に励起光を導入してもよい。なお、凸部73は、前述した凸部65(図10、図11(b))と同様に構成される。すなわち、凸部73は、クラッド79と一体で形成され、凸部73およびクラッド79の外周に被覆部75が形成される。
第4の実施の形態によれば、光ファイバ接続構造50等と同様の効果を得ることができる。また、光ファイバ接続構造70、70aでは、光ファイバ心線7aから、マルチコアファイバ71、71aを介して、マルチコアEDF5に励起光が導入される。したがって、マルチコアファイバ71、71aにおいて、励起光がクラッド79内に略均一に拡散される。このため、マルチコアEDF5のクラッド23に対して、略均一に拡散させた励起光を導入することができる。したがって、マルチコアEDF5の断面位置に対して、励起光による増幅効率を略均一にすることができる。
また、光ファイバ接続構造70aのようにマルチコアファイバ71aに凸部73を設けることで、マルチコアファイバ71aの端面形状を、バンドル構造61の外形に略対応した形状に形成することができる。したがって、バンドル構造61とマルチコアファイバ71とを融着することが容易となる。
次に、第5の実施の形態について説明する。図16は、光ファイバ接続構造80の平面図、図17(a)は図16のR−R線断面図、図17(b)は図16のS−S線断面図である。光ファイバ接続構造80は、光ファイバ接続構造1と略同様の構成であるが、バンドル構造81とマルチコアEDF5とが接続される点で異なる。
バンドル構造81は、キャピラリ11内に、光ファイバ心線7が集合されて固定されるとともに、キャピラリ11の一方の端面に光ファイバ心線7bが接続される。また、キャピラリ11の外周面には、被覆部83が形成される。被覆部83は、キャピラリ11を構成する材質の屈折率よりも低い屈折率を有する材質からなる。同様に、キャピラリ11の内部の樹脂19は、キャピラリ11を構成する材質の屈折率よりも低い屈折率を有する材質からなる。
光ファイバ心線7の各コア15は、マルチコアEDF5の各コア21と光接続される。一方、光ファイバ心線7bのコア15は、キャピラリ11に光接続される。また、キャピラリ11の端面は、マルチコアEDF5のクラッド23に光接続される。
すなわち、光ファイバ心線7のコア15からは、マルチコアEDF5のコア21に対して、信号光を導入することができる。また、光ファイバ心線7bのコア15からは、キャピラリ11を介して、マルチコアEDF5のクラッド23に対して励起光を導入することができる。また、被覆部83および樹脂19によって、キャピラリ11内には、励起光が封じ込められる。なお、キャピラリ11の光ファイバ心線7bとの接続側の端面には、光ファイバ心線7bとの接続部を除き、反射膜を設けてもよい。
マルチコアEDF5のクラッド23の外径は、キャピラリ11の外径と略同一か、やや大きく形成される。このようにすることで、キャピラリ11内に導入された励起光を確実にクラッド23に導入することができる。
第5の実施の形態によれば、光ファイバ接続構造1等と同様の効果を得ることができる。また、励起光は、キャピラリ11の端面に導入される。したがって、励起光を導入する光ファイバ心線7bをキャピラリ11の端面に接続すればよい。また、キャピラリ11内において、励起光が拡散し、マルチコアEDF5のクラッド23に対して、略均一に励起光を導入することができる。
なお、光ファイバ心線7bは、1本ではなく、複数本設けても良い。すなわち、キャピラリ11の端面に対して、複数本の光ファイバ心線7bを配置しても良い。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上述の各構成は、互いに組み合わせることもできる。例えば、光ファイバ接続構造50のように、信号光用の光ファイバ心線7の外周に、励起光用の光ファイバ心線7aを配置するとともに、中心の光ファイバ心線7に対しては、そのクラッド17に対して、励起光を導入しても良い。同様に、クラッド17からの励起光の導入、光ファイバ心線7a、7bによる励起光の導入など、それらを適宜組み合わせて、配置しても良い。
ここで、マルチコアEDFのクラッド23に導入された励起光は、クラッド23の表面(被覆部13の内面)において全反射しながらクラッド23内を進行する。この際、励起光は、マルチコアEDFの断面において、外周部近傍のコア21の方が、中心のコア21よりも通過確率が高くなる。このため、例えば、7コアのマルチコアEDFの場合には、周囲の6つのコア21の増幅効率が、中心のコア21の増幅効率よりも高くなる恐れがある。
このようなコア21の部位によって増幅効率が異なるような場合には、全てのコア21の増幅効率が略等しくなるように、励起光の導入位置等を調整することが望ましい。例えば、励起光は、クラッド23の中央部近傍に導入することが望ましい。このようにすることで、励起光がクラッド23内部に広がりながら、進行する際に、まず中央のコア21に対して信号光を増幅することができる。
また、このような理由から、マルチコアEDFに対する励起光の導入位置を、マルチコアEDFの端面において、中心を通る基準軸に対して線対称または中心に対して点対称な配置とすることが望ましい。このようにすることで、励起光をより均一に導入することができるためである。
また、励起光を複数箇所から導入する場合(すなわち、複数の励起光の光源から、励起光を導入する場合)には、それぞれの励起光の導入位置によって、励起光の強度を調整することもできる。すなわち、コア21から出力されるそれぞれの信号光の強度を監視し、それぞれのコア21の位置による信号光の増幅効率の差を小さくするように、それぞれの励起光の強度を調整してもよい。このように、光増幅器の励起光制御を行うことで、コア21の位置による光増幅効率の違いを抑制することができる。
また、励起光の導入位置、強度のみではなく、コア21に対するエルビウム添加量を調整しても良い。例えば、前述のように、増幅効率が低くなる傾向にある中心のコア21に対しては、エルビウムの添加量を多く、他のコア21に対しては、相対的にエルビウムの添加量が少なくなるようにドーパントプロファイルを調整しても良い。
さらに、このようなエルビウム添加量の調整と、励起光の導入位置による調整を組み合わせても良い。例えば、断面において、励起光の導入部近傍のコア21に対しては、相対的にエルビウムの添加量を減らし、励起光の導入部から離れるにつれて、エルビウムの添加量を増加させてもよい。
1、30、50、70、70a、80………光ファイバ接続構造
3、51、61、81………バンドル構造
5、63………マルチコアEDF
7、7a、7b………光ファイバ心線
9………被覆部
11………キャピラリ
13………被覆部
15………コア
17………クラッド
19………樹脂
21………コア
23………クラッド
31、31a………平面導波路
32………上部導波路層
33………信号光導波路
34………下部導波路層
35………励起光導波路
37………信号光用光ファイバ
39………励起光用光ファイバ
41………基板
43………蓋
45………V溝
47………樹脂
49………励起光照射部
65………凸部
71、71a………マルチコアファイバ
73………凸部
75………被覆部
77………コア
79………クラッド
83………被覆部

Claims (10)

  1. 光増幅材料添加マルチコア光ファイバへ励起光を導入することが可能な光ファイバ接続構造であって、
    第1のコア部と前記第1のコア部の外周に設けられる第1のクラッド部とを少なくとも有する複数の光ファイバ心線が束ねられたバンドル構造と、
    複数の第2のコア部と前記第2のコア部の外周に設けられる第2のクラッド部と、前記第2のクラッド部の外周に設けられ、前記第2のクラッド部の屈折率よりも低い屈折率の被覆部を有する光増幅材料添加マルチコア光ファイバと、を具備し、
    複数の前記第2のコア部は、複数の前記第1のコア部とそれぞれ光接続され、前記バンドル構造を構成する少なくとも1本の前記光ファイバ心線から、前記第2のクラッド部へ励起光を導入することが可能であることを特徴とする光ファイバ接続構造。
  2. 前記バンドル構造の断面において、複数の前記光ファイバ心線は最密に束ねられていることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ接続構造。
  3. 前記光ファイバ心線は、前記第1のクラッド部の外周に、前記第1のクラッド部の屈折率よりも低い屈折率の被覆部を有し、
    少なくとも一部の前記光ファイバ心線において、信号光が導入される前記第1のコア部の周囲の前記第1のクラッド部に、同時に励起光が導入され、前記第1のコア部と前記第2のコア部とが光接続されるとともに、前記第1のクラッド部から前記第2のクラッド部に対し、励起光を導入することが可能であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光ファイバ接続構造。
  4. 前記光ファイバ心線の本数は、前記第2のコア部の数よりも多く、
    前記第2のコア部と光接続されない前記第1のコア部を有する前記光ファイバ心線の前記第1のコア部から、前記第2のクラッド部に励起光を導入することが可能であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の光ファイバ接続構造。
  5. 前記光増幅材料添加マルチコア光ファイバの外面には、断面において、前記第2のクラッド部と一体で形成される凸部が形成され、
    前記第2のコア部と光接続されない前記第1のコア部を有する前記光ファイバ心線は、前記凸部を介して、前記光増幅材料添加マルチコア光ファイバの前記第2のクラッド部に励起光を導入することが可能であることを特徴とする請求項4記載の光ファイバ接続構造。
  6. 前記バンドル構造は、キャピラリに保持される前記光ファイバ心線の他に、さらに他の光ファイバ心線を有し、
    前記キャピラリの外周には、前記キャピラリの材質の屈折率よりも低い屈折率の被覆部を有し、
    前記キャピラリの一方の端面には、前記他の光ファイバ心線が接続され、前記キャピラリの他の端面は、前記第2のクラッド部と接合され、前記他の光ファイバから前記キャピラリを介して前記第2のクラッド部に励起光を導入することが可能であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の光ファイバ接続構造。
  7. 前記キャピラリの外径よりも、前記第2のクラッド部の径の方が大きいことを特徴とする請求項6記載の光ファイバ接続構造。
  8. 前記バンドル構造と前記光増幅材料添加マルチコア光ファイバとの間には、他のマルチコア光ファイバが接続され、前記バンドル構造と前記光増幅材料添加マルチコア光ファイバとは、前記他のマルチコア光ファイバを介して光接続され、前記バンドル構造から、前記他のマルチコア光ファイバのクラッド部を介して、前記第2のクラッド部に励起光を導入することが可能であることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の光ファイバ接続構造。
  9. 信号光用光ファイバ心線と、励起光用光ファイバ心線と、信号光および励起光とが導入される他の光ファイバ心線と、平面導波路と、
    を具備し、
    前記平面導波路の第1の導波路を介して、前記信号光用光ファイバ心線のコア部と前記他の光ファイバ心線のコア部とが光接続され、
    前記平面導波路の第2の導波路を介して、前記励起光用光ファイバ心線のコア部と前記他の光ファイバ心線のクラッド部とが光接続され、
    前記他の光ファイバ心線は、基板のV溝に保持されて、前記他の光ファイバ心線のクラッド部よりも低屈折率の部材で固定されることを特徴とする光ファイバ接続構造。
  10. 請求項1から請求項8のいずれかに記載のファイバ接続構造を用いた光増幅器の励起光制御方法であって、
    前記第2のクラッド部に対し、少なくとも2箇所から励起光を導入し、
    前記第2のコア部から出力されるそれぞれの信号光の強度を監視し、
    それぞれの前記第2のコア部における信号光の増幅効率の差を小さくするように、前記第2のクラッド部に導入するそれぞれの励起光の強度を調整することを特徴とする光増幅器の励起光制御方法。
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