JP2016033642A - 光ファイバ接続構造 - Google Patents

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八若 正義
Masayoshi Hachiwaka
正義 八若
湖東 雅弘
Masahiro Koto
雅弘 湖東
谷口 浩一
Koichi Taniguchi
浩一 谷口
洋介 藤巻
Yosuke Fujimaki
洋介 藤巻
田中 正俊
Masatoshi Tanaka
正俊 田中
知史 浦松
Tomoshi Uramatsu
知史 浦松
山川 禎貴
Sadataka Yamakawa
禎貴 山川
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Abstract

【課題】安定したPC接続を実現することができる光ファイバ接続構造を提供する。【解決手段】光ファイバ接続構造Cは、第1のフェルール131に収容されたマルチコア光ファイバ11と、第2のフェルール251に収容された、複数本の光ファイバを含んで構成されたマルチコア光ファイバ接続部23とがPC接続されたものである。マルチコア光ファイバ接続部23は、複数本の光ファイバが挿入されたマルチホールキャピラリが溶融延伸されて一体化することにより構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は光ファイバ接続構造に関する。
マルチコア光ファイバを用いた光通信システムでは、光信号を入出力する箇所において、1本のマルチコア光ファイバとそのコアの数に対応した複数本のシングルコア光ファイバとの間に、ファンイン・ファンアウト部品が介設される(例えば、非特許文献1参照)。
植村仁、大道浩児、竹永勝宏、松尾昌一郎、齋藤普聖、小柴正則「12コアマルチコアファイバ用溶融延伸型ファンイン/ファンアウトデバイス」電子情報通信学会,信学技報, vol. 113, no. 305, OCS2013-85, pp. 19-23, 2013年11月.
ファンイン・ファンアウト部品におけるマルチコア光ファイバとの接続端部の構造として、マルチコア光ファイバのコア間隔と等しい外径を有する細径の光ファイバをバンドルにしたものが挙げられる。
しかしながら、この場合、汎用の光ファイバの表層をフッ化水素等により溶かして細径化したり、或いは、かかる細径の光ファイバを新たに製造することが必要となる。また、バンドルを光コネクタ或いはアダプタのフェルールに固定し、マルチコア光ファイバとPC(Physical Contact)接続した場合、マルチコア光ファイバの押圧力により中心の細径の光ファイバの端面位置がPC接続面よりも引き込み、それによって接続不良(反射減衰量の増加)が発生する虞がある。かかる不具合を回避する手段として、フェルールの先端に短尺のマルチコア光ファイバからなるマルチコアチップを配置し、フェルール内において、バンドルとマルチコアチップとを接続することにより、バンドルがマルチコア光ファイバに直接接触しないようにすることが挙げられるが、この場合、バンドルとマルチコアチップとの調心による軸ずれに起因した損失や接続部での反射の問題が懸念される。また、反射光の問題を解消するために、バンドルとマルチコアチップとの間に屈折率整合剤等を介在させると、伝送する光のパワーが大きい場合には、屈折率整合剤等の焼損等による接続部の損傷が発生する虞もある。
本発明の課題は、安定したPC接続を実現することができる光ファイバ接続構造を提供することである。
本発明は、第1のフェルールに収容されたマルチコア光ファイバと、第2のフェルールに収容された、複数本の光ファイバを含んで構成されたマルチコア光ファイバ接続部とがPC接続された光ファイバ接続構造であって、
前記マルチコア光ファイバ接続部は、前記複数本の光ファイバが挿入されたマルチホールキャピラリが溶融延伸されて一体化することにより構成されている。
本発明によれば、マルチコア光ファイバにPC接続されるマルチコア光ファイバ接続部が、複数本の光ファイバが挿入されたマルチホールキャピラリが溶融延伸されて一体化することにより構成されているので、マルチコア光ファイバと複数本の光ファイバを含んで構成されたマルチコア光ファイバ接続部との安定したPC接続を実現することができる。
実施形態に係る光ファイバ接続構造の縦断面図である。 マルチコア光ファイバ心線の斜視図である。 (a)及び(b)は、マルチコア光ファイバの変形例の接続端面の正面図である。 ファンイン・ファンアウト部品の斜視図である。 光ファイバ心線の斜視図である。 マルチコア光ファイバ接続部の縦断面図である。 マルチコア光ファイバ接続部の変形例の縦断面図である。 (a)及び(b)は、実施形態に係るファンアウト部品の製造方法の第1の説明図である。 実施形態に係るファンアウト部品の製造方法の第2の説明図である。 実施形態に係るファンアウト部品の製造方法の第3の説明図である。 実施例で用いた実験装置の構成を示すブロック図である。 実施例での実験方法を説明するための説明図である。 (a)は実施例1における各コアに光を入射したときのその他のコアにおけるクロストークを示す図であり、(b)は比較例1における各コアに光を入射したときのその他のコアにおけるクロストークを示す図である。 (a)は実施例2における各コアに光を入射したときのその他のコアにおけるクロストークを示す図であり、(b)は比較例2における各コアに光を入射したときのその他のコアにおけるクロストークを示す図である。
以下、実施形態について図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、実施形態に係る光ファイバ接続構造Cを示す。
本実施形態に係る光ファイバ接続構造Cは、光通信システムにおいて、マルチコア光ファイバ心線10の一端部に取り付けられた光コネクタ13(第1の光コネクタ)と、ファンイン・ファンアウト部品20のマルチコア光ファイバ接続部23に取り付けられた光コネクタ25(第2の光コネクタ)との接続により構成されている。そして、光コネクタ13に設けられたフェルール131(第1のフェルール)にはマルチコア光ファイバ11が収容されていると共に、光コネクタ25に設けられたフェルール251(第2のフェルール)にはファンイン・ファンアウト部品20のマルチコア光ファイバ接続部23が収容されており、それらのマルチコア光ファイバ11の接続端面11aとマルチコア光ファイバ接続部23の接続端面23aとがPC(Physical Contact)接続されている。
図2はマルチコア光ファイバ心線10を示す。
マルチコア光ファイバ心線10は、マルチコア光ファイバ11とそれを被覆するように設けられた被覆層12とを有する。マルチコア光ファイバ心線10の外径は例えば200〜700μmである。
マルチコア光ファイバ11は、例えば石英ガラスで形成されている。マルチコア光ファイバ11の横断面形状は円形である。マルチコア光ファイバ11の外径は例えば100〜500μmである。
マルチコア光ファイバ11は、7個のコア111とそれらを被覆するように設けられたクラッド112とを有する。
各コア111は、相対的に高屈折率であり、例えば、屈折率を高めるゲルマニウム(Ge)等のドーパントがドープされた石英ガラスで形成されている。各コア111の横断面における外郭形状は円形である。各コア111の直径は、好ましくは2μm以上、より好ましくは4μm以上であり、また、好ましくは20μm以下、より好ましくは14μm以下である。最近接コア中心間の間隔であるコア間隔は、好ましくは30μm以上、より好ましくは40μm以上であり、また、好ましくは80μm以下、より好ましくは50μm以下である。各コア111におけるモードフィールド径は、好ましくは8μm以上、より好ましくは10μm以上であり、また、好ましくは14μm以下、より好ましくは12μm以下である。ここで、モードフィールド径は、各コア111に波長1550nmの光を入射したときの出力光パワーのプロファイルにおけるピーク強度の1/eの幅として求められる(以下同様)。
コア111は、本実施形態では、横断面における中心に1個が配設されていると共に、それを囲うように6個が配置されている。なお、コア111の個数は、本実施形態の7個の他、図3(a)に示すように19個であってもよく、図3(b)に示すように37個であってもよく、例えば2〜37個である。
クラッド112は、相対的に低屈折率であり、例えば、ドーパントがドープされていない純粋な石英ガラス或いは屈折率を低くするフッ素(F)等のドーパントがドープされた石英ガラスで形成されている。
被覆層12は、例えば紫外線硬化型のアクリル樹脂等で形成されている。被覆層12の厚さは例えば30〜200μmである。
マルチコア光ファイバ心線10の一端部に取り付けられた光コネクタ13は、特に限定されるものではなく、例えば、FC型、SC型、MU型等が挙げられる。
図4はファンイン・ファンアウト部品20を示す。
ファンイン・ファンアウト部品20は、マルチコア光ファイバ11のコア111の個数に対応するように、7本の光ファイバ心線21を備える。7本の光ファイバ心線21は、1本の周囲に6本が配設された構成を有する。なお、光ファイバ心線21の本数は、マルチコア光ファイバ11のコア111の個数に対応するので、例えば2〜37本である。
図5は光ファイバ心線21を示す。
光ファイバ心線21は、光ファイバ211とそれを被覆するように設けられた被覆層212とを有する。光ファイバ心線21の外径は例えば100〜250μmである。
光ファイバ211は、例えば石英ガラスで形成されている。光ファイバ211の横断面形状は円形である。光ファイバ211の外径は例えば50〜125μmである。光ファイバ211の外径は、汎用性の観点から、好ましくは80μm又は125μmである。
光ファイバ211は、横断面における中心に設けられたコア211aとそれを被覆するように設けられたクラッド211bとを有する。
コア211aは、相対的に高屈折率であり、例えば、屈折率を高めるゲルマニウム(Ge)等のドーパントがドープされた石英ガラスで形成されている。コア211aの横断面における外郭形状は円形である。コア211aの直径は例えば7〜14μmであり、好ましくは9〜12μmである。コア211aにおけるモードフィールド径は、好ましくは8μm以上、より好ましくは10μm以上であり、また、好ましくは14μm以下、より好ましくは12μm以下である。コア211aにおけるモードフィールド径は、接続損失を低減する観点から、マルチコア光ファイバ11のコア111におけるモードフィールド径と同一であることが好ましい。
クラッド211bは、相対的に低屈折率であり、例えば、ドーパントがドープされていない純粋な石英ガラス或いは屈折率を低くするフッ素(F)等のドーパントがドープされた石英ガラスで形成されている。
被覆層212は、例えば紫外線硬化型のアクリル樹脂等で形成されている。被覆層212の厚さは例えば15〜85μmである。
ファンイン・ファンアウト部品20は、7本の光ファイバ心線21の一端部において被覆層212が所定長剥がされ、そして、それにより露出した7本の光ファイバ211の一端部が、それぞれマルチホールキャピラリ22の各孔に挿入されたものが溶融延伸されて一体化することによりマルチコア光ファイバ接続部23が構成されている。ここで、光ファイバ211がマルチホールキャピラリ22の孔の開口端に直接接触するのを規制する観点からは、基端側において、被覆層212を有する光ファイバ心線21がマルチホールキャピラリ22に所定長挿入されていることが好ましい。このマルチコア光ファイバ接続部23は、先端面が接続対象のマルチコア光ファイバ11との接続端面23aであり、その接続端面23aにおけるコア間隔が接続対象のマルチコア光ファイバ11の接続端面11aのコア間隔に一致するように加工されたものである。なお、ファンイン・ファンアウト部品20は、マルチコア光ファイバ接続部23から他端側に分岐して延びる7本の光ファイバ心線21によりシングルコア光ファイバ接続部24が構成されており、それぞれの先端面が接続対象のシングルコア光ファイバ心線30との接続端面である。
マルチホールキャピラリ22は、例えば石英ガラスで形成されている。マルチホールキャピラリ22の外径は例えば140〜1000μmである。マルチホールキャピラリ22に光ファイバ211が挿入されて溶融延伸されると、コア211aのモードの拡がりが発生するが、それに起因するコア211a間のクロストークを低く抑える、具体的には、最近接コア211a間のクロストークを、好ましくは−40dB以下、より好ましくは−50dB以下に抑える観点から、マルチホールキャピラリ22は、マルチホールキャピラリ22に挿入された複数本の光ファイバ211間を区画するように設けられた複数本の光ファイバ211のクラッド211bよりも低屈折率な領域を有することが好ましい。具体的には、例えば、光ファイバ211のクラッド211bが純粋な石英ガラスで形成され、且つマルチホールキャピラリ22が、屈折率を低くするフッ素(F)やホウ素(B)等のドーパントがドープされた石英ガラスで形成されている場合のように、マルチホールキャピラリ22が複数本の光ファイバ211のクラッド211bよりも低屈折率な材料で形成されていてもよい。また、光ファイバ211のクラッド211bが純粋な石英ガラスで形成され、且つマルチホールキャピラリ22の各孔の内周部のみが、屈折率を低くするフッ素(F)やホウ素(B)等のドーパントがドープされた石英ガラスで形成され、その他の部分が純粋な石英ガラスで形成されている場合のように、マルチホールキャピラリ22の各孔の内周部のみが複数本の光ファイバ211のクラッド211bよりも低屈折率な材料で形成されていてもよい。低屈折率な領域と光ファイバ211のクラッド211bとの比屈折率差は、光の閉じ込め効果を高めてクロストークを抑制する観点から、好ましくは−0.2%以下、より好ましくは−0.5%以下である。なお、このようなクロストーク抑制手段は、融着接続の場合であっても有効である。
図6はマルチコア光ファイバ接続部23を示す。
マルチコア光ファイバ接続部23は、基端側の大径部231と先端側の小径部232とそれらの間のテーパ部233とを有し、小径部232の先端面が接続対象のマルチコア光ファイバ11との接続端面23aである。なお、マルチコア光ファイバ接続部23は、図7に示すように、小径部232を有さず、テーパ部233の先端面が接続対象のマルチコア光ファイバ11との接続端面23aであってもよい。
大径部は、溶融延伸されていない部分であるため、外径が長さ方向に沿って均一で且つマルチホールキャピラリ22の外径と同一であり、そして、光ファイバ211とマルチホールキャピラリ22とは融着していない。従って、大径部231におけるコア211aの直径もまた、長さ方向に沿って均一であり、元々の光ファイバ211のコア211aの直径に等しい。大径部231の長さは例えば5〜50mmである。
小径部232は、溶融延伸された部分であって、外径が長さ方向に沿って均一で且つ接続対象のマルチコア光ファイバ11の外径とほぼ同一であり、そして、溶融延伸によって光ファイバ211とマルチホールキャピラリ22とが融着している。従って、小径部232におけるコア211aの直径もまた、長さ方向に沿って均一であり、元々の光ファイバ211のコア211aの直径よりも小さい。この小径部232におけるコア211aの直径は、例えば3.5〜7μmである。小径部232の長さは例えば0〜15mmである。小径部232の外径は、接続対象のマルチコア光ファイバ11の外径とほぼ同一であり、例えば150〜250μmである。
テーパ部233は、溶融延伸された部分であって、外径が長さ方向に沿って大径部231側(基端側)から小径部232側(先端側)に向かってテーパ状に漸次小さくなるように形成された円錐台形状に形成されており、そして、溶融延伸によって光ファイバ211とマルチホールキャピラリ22とが融着している。テーパ部233の長さは例えば3〜30mmである。
テーパ部233におけるコア211aの直径は、大径部231側の端においては大径部231におけるコア211aの直径、つまり、元々の光ファイバ211のコア211aの直径に等しく、一方、小径部232側の端においては小径部232におけるコア211aの直径に等しい。そのため、テーパ部233におけるコア211aの直径は、大径部231側(基端側)から小径部232側(先端側)に向かって漸次小さくなるように形成されており、大径部231側の端がコア211aの直径の最大値であり且つ小径部232側の端がコア211aの直径の最小値である。
ファンイン・ファンアウト部品20は、以下のようにして製造することができる。
まず、7本の光ファイバ心線21とマルチホールキャピラリ22とを準備し、各光ファイバ心線21の一端部において被覆層212を剥がして光ファイバ211を露出させる。
次いで、図8(a)及び(b)に示すように、マルチホールキャピラリ22の各孔に光ファイバ211を挿入する。このとき、光ファイバ211がマルチホールキャピラリ22の孔の開口端に直接接触するのを規制する観点からは、基端側において、被覆層212を有する光ファイバ心線21をマルチホールキャピラリ22に所定長挿入することが好ましい。
続いて、図9に示すように、7本の光ファイバ211が挿入されたマルチホールキャピラリ22の中間部を加熱すると共に長さ方向に延伸する。このとき、7本の光ファイバ211が挿入されたマルチホールキャピラリ22が溶融延伸されてダンベル状に形成され、その部分において7本の光ファイバ211とマルチホールキャピラリ22とが融着して一体化する。
そして、図10に示すように、ダンベル状に溶融延伸された部分の中間部を切断することによりファンイン・ファンアウト部品20が得られる。
ファンイン・ファンアウト部品20のマルチコア光ファイバ接続部23に取り付けられた光コネクタ25は、光コネクタ13の型に対応したものが選択される。
本実施形態に係る光ファイバ接続構造Cでは、光コネクタ13に設けられたフェルール131に収容されたマルチコア光ファイバ11の接続端面11aと、光コネクタ25に設けられたフェルール251に収容されたファンイン・ファンアウト部品20のマルチコア光ファイバ接続部23の接続端面23aとがPC接続されている。マルチコア光ファイバ11を収容した光コネクタ13のフェルール131、及びマルチコア光ファイバ接続部23を収容した光コネクタ25のフェルール251には、先端を凸球面状に研磨するPC研磨或いはSPC研磨が施されている。なお、この研磨処理は、フェルール131,251の先端を斜めに8度凸球面状に研磨するAPC研磨であってもよい。
以上の構成の本実施形態に係る光ファイバ接続構造Cによれば、マルチコア光ファイバ11にPC接続されるマルチコア光ファイバ接続部23が、7本の光ファイバ211が挿入されたマルチホールキャピラリ22が溶融延伸されて一体化することにより構成されているので、バンドルを用いた場合のように、マルチコア光ファイバの押圧力により中心の細径の光ファイバの端面位置がPC接続面よりも引き込むこともなく、また、マルチコアチップを用いた場合のように、バンドルとマルチコアチップとの調心による軸ずれに起因した損失や接続部での反射の問題もなく、マルチコア光ファイバ11と7本の光ファイバ211を含んで構成されたマルチコア光ファイバ接続部23との安定したPC接続を実現することができる。
また、7本の光ファイバ211が挿入されたマルチホールキャピラリ22が溶融延伸されて一体化することによりマルチコア光ファイバ接続部23が構成されているので、延伸度合いを調整することにより、マルチコア光ファイバ接続部23の接続端面23aのコア間隔を、マルチコア光ファイバ11の接続端面11aのコア間隔に容易に合わせることができる。
さらに、マルチホールキャピラリ22が用いられているので、コア211aの配列のずれを小さく抑えることができる。
(実験装置及び実験方法)
図11は実験装置40の構成を示す。
実験装置40は、波長1550nmの試験光の光源41が取り付けられたチャンネルセレクタ42に、実施形態と同様の構成のファンイン部品50の7本の光ファイバ心線51が接続されている一方、実施形態と同様の構成のファンアウト部品60の7本の光ファイバ心線61がパワーメータ43に接続されている。ファンイン部品50のマルチコア光ファイバ接続部とマルチコア光ファイバ心線70の一端部とは、光コネクタ52,71を介してPC接続される一方、ファンアウト部品60のマルチコア光ファイバ接続部とマルチコア光ファイバ心線70の他端部とは、光コネクタ62,72を介してPC接続されるように構成されている。
そして、この実験装置40を用い、まず、光源41からの試験光をチャンネルセレクタ42により図12に示す中心コアCに入射し、パワーメータ43において、中心コアC及び外層コアO1〜O6のそれぞれからの出射光パワーを検知し、外層コアO1〜O6のクロストークを求めた。
次に、光源41からの試験光をチャンネルセレクタ42により図12に示す外層コアO1に入射し、パワーメータ43において、中心コアC及び外層コアO1〜O6のそれぞれからの出射光パワーを検知し、外層コアO1以外の中心コアC及び外層コアO2〜O6のクロストークを求めた。同様に、外層コアO2〜O6のそれぞれに試験光を入射してクロストークを求めた。
なお、クロストークは、試験光を入射したコアの出射光パワーに対するそれ以外の各コアの出射光パワーの比として計算した。
以上の操作を以下の実施例1及び2並びに比較例1及び2について行った。
実施例1では、ファンイン部品50及びファンアウト部品60として、光ファイバのクラッドに対し約−0.2%の比屈折率差となるようにフッ素がドープされた石英で形成されたマルチホールキャピラリによりマルチコア光ファイバ接続部を構成したものを用い、また、マルチコア光ファイバ心線70として、ステップ型の屈折率分布を有するマルチコア光ファイバを含むものを用いた。
比較例1では、ファンイン部品50及びファンアウト部品60として、純粋石英で形成されたマルチホールキャピラリによりマルチコア光ファイバ接続部を構成したものを用い、また、マルチコア光ファイバ心線70として、実施例1で用いたのと同じステップ型の屈折率分布を有するマルチコア光ファイバを含むものを用いた。
実施例2では、ファンイン部品50及びファンアウト部品60として、光ファイバのクラッドに対し約−0.2%の比屈折率差となるようにフッ素がドープされた石英で形成されたマルチホールキャピラリによりマルチコア光ファイバ接続部を構成したものを用い、また、マルチコア光ファイバ心線70として、各コアを囲うように低屈折率層を設けたトレンチ型の屈折率分布を有するマルチコア光ファイバを含むものを用いた。
比較例2では、ファンイン部品50及びファンアウト部品60として、純粋石英で形成されたマルチホールキャピラリによりマルチコア光ファイバ接続部を構成したものを用い、また、マルチコア光ファイバ心線70として、実施例2で用いたのと同一のトレンチ型の屈折率分布を有するマルチコア光ファイバを含むものを用いた。
なお、実施例1及び2並びに比較例1及び2のそれぞれにおいて、ファンイン部品50及びファンアウト部品60のマルチコア光ファイバ接続部におけるモードフィールド径は11.3μmであり、マルチコア光ファイバ心線70のマルチコア光ファイバにおけるモードフィールド径は10.4μmであった。また、ファンイン部品50及びファンアウト部品60のマルチコア光ファイバ接続部、並びにマルチコア光ファイバ心線70のマルチコア光ファイバにおけるコア間隔は45μmであった。
(実験結果)
図13(a)及び(b)は、それぞれ実施例1及び比較例1における各コアに光を入射したときのその他のコアにおけるクロストークを示す。図14(a)及び(b)は、それぞれ実施例2及び比較例2における各コアに光を入射したときのその他のコアにおけるクロストークを示す。
これらの結果によれば、フッ素がドープされた石英で形成されたマルチホールキャピラリによりマルチコア光ファイバ接続部を構成したファンイン部品50及びファンアウト部品60を用いた実施例1及び2では、いずれのコアに光を入射しても、クロストークは、高くても隣接コア間において−40dB程度であるのに対し、純粋石英で形成されたマルチホールキャピラリによりマルチコア光ファイバ接続部を構成したファンイン部品50及びファンアウト部品60を用いた比較例1及び2では、いずれのコアに光を入射してもクロストークは、実施例1及び2よりも高く、隣接コア間においては−30dB程度であることが分かる。これは、マルチホールキャピラリが低屈折率であることにより、マルチコア光ファイバ接続部における各光ファイバへの光の閉じ込め効果が高められるためであると考えられる。
本発明は光ファイバ接続構造について有用である。
C 光ファイバ接続構造
10 マルチコア光ファイバ心線
11 マルチコア光ファイバ
11a 接続端面
111 コア
112 クラッド
12 被覆層
13 光コネクタ(第1の光コネクタ)
131 フェルール(第1のフェルール)
20 ファンイン・ファンアウト部品
21 光ファイバ心線
211 光ファイバ
211a コア
211b クラッド
212 被覆層
22 マルチホールキャピラリ
23 マルチコア光ファイバ接続部
23a 接続端面
231 大径部
232 小径部
233 テーパ部
24 シングルコア光ファイバ接続部
25 光コネクタ(第2の光コネクタ)
251 フェルール(第2のフェルール)
30 シングルコア光ファイバ心線
40 実験装置
41 光源
42 チャンネルセレクタ
43 パワーメータ
50 ファンイン部品
51 光ファイバ心線
52 光コネクタ
60 ファンアウト部品
61 光ファイバ心線
62 光コネクタ
70 マルチコア光ファイバ心線
71 光コネクタ
72 光コネクタ

Claims (3)

  1. 第1のフェルールに収容されたマルチコア光ファイバと、第2のフェルールに収容された、複数本の光ファイバを含んで構成されたマルチコア光ファイバ接続部とがPC接続された光ファイバ接続構造であって、
    前記マルチコア光ファイバ接続部は、前記複数本の光ファイバが挿入されたマルチホールキャピラリが溶融延伸されて一体化することにより構成されている光ファイバ接続構造。
  2. 請求項1に記載された光ファイバ接続構造において、
    前記マルチホールキャピラリは、前記マルチホールキャピラリに挿入された前記複数本の光ファイバ間を区画するように設けられた前記複数本の光ファイバのクラッドよりも低屈折率な領域を有する光ファイバ接続構造。
  3. 請求項2に記載された光ファイバ接続構造において、
    前記マルチホールキャピラリが前記複数本の光ファイバのクラッドよりも低屈折率の材料で形成されている光ファイバ接続構造。
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