JP2013234526A - 便器装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】給水路内において凍結が生じた場合に水漏れ等の不具合が生じることを抑制する。
【解決手段】ボウル部6に通じる給水路11を備える。給水路11に設けられた開閉弁14並びに水圧センサー15を備える。開閉弁14の開時において水圧センサー15で測定した給水路11の水圧が所定値を越えた際に開閉弁14を閉じる制御部8を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は便器装置に関する。
特許文献1には水洗便器が開示されている。この水洗便器にはボウル部に通じる給水路が設けられている。給水路にはボウル部への給水を制御する開閉弁が設けられている。給水路の開閉弁よりも下流側には、洗浄水が流れる際に発生する負圧を利用して洗浄水に外気を取り込む空気混入部が設けられている。給水路の空気混入部よりも下流側には流路径を絞った小径部が設けられており、小径部で発生する負圧を利用して洗浄水に液体薬剤が供給されるようになっている。
特開2008−138422号公報
ところで、冬場などにおいて給水路を通じてボウル部に供給される水が0℃付近である場合、給水路内の水が凍結する恐れがある。そして、給水路内において水の凍結が生じた状態でボウル部側に水が供給されると、給水路内において凍結した箇所よりも上流側の水圧が高まり、種々の不具合が生じる可能性がある。例えば特許文献1の小径部において凍結が生じた場合、給水路の水が空気混入部から外部に漏れ出す恐れがある。また、水洗便器が空気混入部を設けていないものでも、給水路内の水圧が高まると、給水路を構成する管の連結部分において水漏れが生じる可能性がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、給水路内において凍結が生じた場合に水漏れ等の不具合が生じることを抑制できる便器装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために本発明の便器装置は、ボウル部に通じる給水路と、この給水路に設けられた開閉弁並びに水圧センサーと、前記開閉弁の開時において前記水圧センサーで測定した前記給水路の水圧が所定値を越えた際に前記開閉弁を閉じる制御部とを備えたことを特徴とする。
また、前記給水路における前記開閉弁よりも下流側に、前記給水路を流れる水に外気を取り込む外気混入部が設けられることが好ましい。
本発明にあっては、給水路において凍結が生じた状態で開閉弁が開いた際には、水圧センサーで測定した水圧が所定値を越えて開閉弁が閉じられる。このため、給水路において高い水圧がかかることを抑制することができ、これにより給水路の凍結に伴う水漏れ等の不具合を生じ難くすることができる。
本発明の実施形態の便器装置の給水系を模式的に表した説明図である。 同上の便器装置の全体構成を模式的に表した説明図である。 同上のボウル部洗浄装置の一部を示す断面斜視図である。
以下、本発明を添付図面に基づいて説明する。図1は本実施形態の便器装置1の給水系を模式的に表した説明図である。図2は便器装置1の全体構成を模式的に表した説明図である。図3は便器装置1のボウル部洗浄装置2の一部を示す一部断面斜視図である。なお、以下では便器装置1に着座した利用者から見た方向を基準にして説明する。すなわち、図2中D1に示される方向を前方、D2に示される方向を後方として説明する。
便器装置1は、図2に示されるように便器本体3、便座4、便蓋5、及び便器本体3の内部に設けられる各種装置を備えている。便器本体3の前部には上方に開口するボウル部6が形成されている。便器本体3の後部には、前記装置として、ボウル部洗浄装置2、トラップ装置7、局部洗浄装置(不図示)、及びこれら装置を制御する制御部8(図1参照)等が内装されている。
トラップ装置7はトラップ筒9とトラップ筒9を駆動するモーター(不図示)を備えている。トラップ筒9の一端部はボウル部6の下部から後方に突出した排水筒部10の後端部に連結されている。トラップ筒9は、モーターを駆動することにより、自由端側の端部開口を上方に向けた図2に示す溜水姿勢から下方又は後方に向けた排水姿勢まで回動できるようになっている。トラップ筒9を溜水姿勢にすることで、ボウル部6に水を溜めることが可能になる。また、トラップ筒9を排水姿勢にすることで、ボウル部6内の水がトラップ筒9を介して床又は壁に設けられた排水管(不図示)から排出されるようになっている。
ボウル部洗浄装置2は用便後において空気を混入した水からなる洗浄液又はこれに洗剤を混入した洗浄液から選択された一方の洗浄液をボウル部6内に吐出してボウル部6の内面を洗浄するものである。ボウル部洗浄装置2は、ボウル部6内に水を供給する給水路11と、給水路11に洗剤を供給する洗剤供給路12を備えている。
給水路11の下流端はボウル部6の上部に連結されている。給水路11の上流端には図1に示されるように水道管13が接続される。すなわち、ボウル部洗浄装置2は水道圧を利用して水道管13から給水路11に供給された水をボウル部6に供給する。
給水路11には給水路11を遮断・連通させる電磁弁で構成された開閉弁14が設けられている。開閉弁14を開閉することでボウル部6への給水の有無が切り替えられるようになっている。なお、開閉弁14としては電磁弁以外の電気的駆動弁を用いても構わない。また、給水路11には開閉弁14よりも下流側に水圧センサー15が設けられている。
図2に示されるように水圧センサー15よりも下流側の給水路11には、給水路11を流れる水に洗剤及び空気を取り込むための混入装置16が設けられている。混入装置16は給水路11の下流側端部に設けられている。
洗剤供給路12は、洗剤を循環させる循環路17と、一端が循環路17に接続されると共に他端が混入装置16に接続された接続路18で構成されている。循環路17の両端は便器本体3の後部に設けられた洗剤タンク19の内部に通じている。洗剤タンク19には洗剤を補給するための補給口39が形成されている。循環路17には洗剤タンク19内の液状の洗剤を循環路17を介して循環させるポンプ21が設けられている。
混入装置16は、図3に示されるノズル管22、エジェクター管23、及び吐出管24で構成されている。ノズル管22、エジェクター管23、及び吐出管24はこの順序で給水路11を流れる水の流れ方向において上流側から順に一直線状に設けられている。本実施形態では、後側から前側に向かって、ノズル管22、エジェクター管23、及び吐出管24が順に設けられている。
ノズル管22の後部は接続管部25で構成されている。ノズル管22の前部は絞り管部26で構成されている。接続管部25には上流側の給水路11を構成する管が接続される。絞り管部26の下流端部を構成する先端部の内径は接続管部25よりも内径が小さくなっている。絞り管部26は前側(下流側)に行く程徐々に内径を小さくした縮径部27を有している。縮径部27の前端は絞り管部26の前記先端部に接続されている。ノズル管22は、絞り管部26をエジェクター管23の後端部内側にOリング28を介して嵌め込むことにより、水密的にエジェクター管23に連結される。
エジェクター管23には、上流部29、絞り部30、及び下流部31が上流側となる後側から下流側となる前側に向けて順に形成されている。上流部29の内径は絞り管部26の先端部の内径よりも大きく、絞り部30の内径は上流部29よりも小さい。下流部31の内径は上流部29の内径と略同じである。エジェクター管23は、下流部31を吐出管24の後部内側にOリング32を介して嵌め込むことにより、吐出管24に水密的に連結される。
上流部29には外気混入部33が設けられている。外気混入部33は上流部29の内周面に形成された外気供給口で構成されている。外気混入部33には外気供給路20の一端部が連結されている。外気供給路20の他端部は大気に開放される。外気混入部33は絞り管部26の先端部と前後方向における同位置、又は絞り管部26の先端部よりもやや下流側に形成される。すなわち、外気混入部33は絞り管部26の先端部近傍に位置する。
開閉弁14を開いた状態においては、給水路11を流れる水が絞り管部26において減圧された後、上流部29に噴出される。この際、絞り管部26の先端部近傍では負圧が生じる。この負圧により、上流部29を流れる水には、外気が外気供給路20及び外気混入部33を介して取り込まれる。すなわち、給水路11を流れる水にはエジェクター効果により外気が混入される。なお、外気供給路20には、図2に示されるように給水路11の水が大気に開放される端部側に逆流することを防止するための逆止弁34を設けてもよいし、設けなくてもよい。
図3に示されるようにエジェクター管23の絞り部30には洗剤供給口35が形成されている。洗剤供給口35には洗剤供給路12の接続路18の下流端部が連結されている。洗剤供給口35と接続路18の接続部分には弁36が設けられている。弁36は弾性を有し、ポンプ21の停止時には閉じられた形状を維持する。開閉弁14を開いてボウル部6に水を供給している状態でポンプ21を運転した場合、弁36は、循環路17を循環する洗剤の圧力と絞り部30で生じる負圧によって弾性変形して開くように設定されている。このため、開閉弁14を開いた状態でポンプ21を運転した際には弁36が開き、これにより循環路17を流れる洗剤が接続路18を介して絞り部30を流れる水に混入されるようになっている。
上流部29において空気が混入された水はエジェクター管23の絞り部30において減圧され、続いて下流部31において増圧される。この際、当該水に含まれる空気からなる気泡は絞り部30と下流部31において生じる水圧の変化により剪断される。これによって当該水には多数の微細気泡が生成される。また、上流部29の下流部には、多数の孔を有するメッシュ等で構成された整流板37が設けられている。絞り部30と下流部31で剪断された気泡は整流板37においてさらに細分化されて微小化される。
吐出管24の前部にはエジェクター管23の下流部31に通じる吐出口部38が形成されている。吐出口部38はボウル部6の後端部の側部に設けられ、ボウル部6内の空間に臨む。このため、吐出口部38から前方に吐出された洗浄液は平面視でボウル部6の内面に沿ってボウル部6の周方向に旋回するようになっている。
本実施形態では、給水路11、洗剤供給路12、外気供給路20、開閉弁14、水圧センサー15、混入装置16、ポンプ21、及び洗剤タンク19によってボウル部洗浄装置2が構成されている。
操作部(不図示)が操作される等してボウル部6の洗浄指令がなされた場合、ボウル部洗浄装置2が駆動され、ボウル部6に気泡を含む水又は気泡を含む洗剤が洗浄液として供給される。この際、ボウル部6に気泡を含む水又は気泡を含む洗剤のいずれを供給するかの選択は、例えば操作部の操作によりなされる。洗浄指令がなされた際は、例えばボウル部6に気泡を含む水のみ又は気泡を含む洗剤のみが供給される。なお、洗浄指令がなされた際、まず気泡を含む水がボウル部6に供給された後、気泡を含む洗剤がボウル部6に供給されるようにされる等、ボウル部6に気泡を含む水及び気泡を含む洗剤の両者がタイミングをずらして供給されるものであってもよい。
ボウル部6に気泡を含む水を供給する指令がなされると、制御部8はポンプ21を停止した状態において開閉弁14を開く。これにより、水道管13から給水路11に供給された水が吐出口部38からボウル部6内に吐出される。この際、混入装置16内では前述のようにエジェクター効果により外気が外気供給路20を介して混入装置16内を流れる水に混入される。そして、この空気は混入装置16の絞り部30及び下流部31における水圧変化により剪断され、整流板37においてさらに微細化され、これにより微細気泡を含む水が洗浄液としてボウル部6に吐出される。
また、ボウル部6に気泡を含む洗剤を供給する指令がなされると、制御部8は開閉弁14を開き、ポンプ21を駆動する。これにより、水道管13から給水路11に流れ込んだ水には外気供給路20を介して空気が混入され、また、循環路17を循環する洗剤の一部が接続路18を介して混入され、洗剤及び微細化された気泡を含む水が洗浄液としてボウル部6に吐出される。
このように微細気泡を含む洗浄液がボウル部6に吐出されると、ボウル部6の内面に微細気泡が衝突してこの際に高周波振動を引き起こし、ボウル部6の内面が綺麗に洗浄される。また、ボウル部6に吐出されるの洗浄液が洗剤を含む場合には、洗剤が有する洗浄効果によりボウル部6の内面が一層綺麗に洗浄される。
ところで、冬場等において水道管13から給水路11を経てボウル部6に供給される水が0℃付近になると、給水路11において水の凍結が生じる恐れがある。本実施形態では、給水路11において、図3に示される絞り部30、整流板37、絞り管部26等が他部よりも流路断面積の小さい部分を構成するため、比較的凍結しやすい箇所となる。そして、絞り部30、整流板37、絞り管部26等において水の凍結が生じると、開閉弁14の開時において凍結した箇所よりも上流側における水圧が高まり、給水路11の水が外気混入部33や、給水路11を構成する管の接続部分から外部に漏れ出す恐れがある。
この点を改善するため、本実施形態では、開閉弁14の開時において前述の給水路11に設けられた水圧センサー15で測定した給水路11の水圧が予め設定された所定値を越えた際に、制御部8により開閉弁14を閉じる制御を行うように設定されている。これにより、給水路11において凍結が生じた状態で開閉弁14が開いた際には、水圧センサー15で測定した水圧値が所定値を越えて開閉弁14が閉じられることとなる。このため、給水路11の凍結が生じた箇所よりも上流側に高い水圧がかかることを抑制することができ、これにより給水路11の凍結に伴う水漏れ等の不具合を生じ難くすることができる。
また、本実施形態では、給水路11における開閉弁14よりも下流側に、給水路11を流れる水に外気を取り込む外気混入部33が設けられている。このため、給水路11を流れる水に外気を取り込み、気泡を含む洗浄効果の優れた水をボウル部6に供給することができる。また、例えば外気混入部33よりも下流側において凍結が生じた場合には、前述の制御により外気混入部33よりも上流側に位置する開閉弁14を閉じることができる。このため、外部に通じる外気混入部33から水が漏れ出すことを抑制できる。
また、本実施形態の水圧センサー15は開閉弁14の近傍に設けられており、前記絞り部30、整流板37、及び絞り管部26よりも上流側に位置している。このため、絞り部30、整流板37、及び絞り管部26のいずれにおいて凍結が生じた場合にも、前述の制御により開閉弁14を閉じ、水漏れ等の不具合を生じ難くすることができる。
なお、本実施形態では水圧センサー15を開閉弁14の下流側に設けたが、開閉弁14よりも上流側に設けても構わない。また、水圧センサー15を前述の絞り部30、整流板37、絞り管部26等よりも下流側に設けてもよい。また、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、必要に応じて、任意に且つ適宜に変更・選択して採用できるものである。
1 便器装置
6 ボウル部
8 制御部
11 給水路
14 開閉弁
15 水圧センサー
33 外気混入部

Claims (2)

  1. ボウル部に通じる給水路と、
    この給水路に設けられた開閉弁並びに水圧センサーと、
    前記開閉弁の開時において前記水圧センサーで測定した前記給水路の水圧が所定値を越えた際に前記開閉弁を閉じる制御部とを備えたことを特徴とする便器装置。
  2. 前記給水路における前記開閉弁よりも下流側に、前記給水路を流れる水に外気を取り込む外気混入部が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の便器装置。
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