JP2013233568A - 多歯焼結スプロケット用粉末成形金型 - Google Patents

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Abstract

【課題】2枚、或いはそれ以上の歯を有する多歯焼結スプロケット用の粉末成形金型を、下パンチ先端での応力集中が回避されて下パンチの破損が防止されるものにすることを課題としている。
【解決手段】素材スプロケットの大歯の小歯側端面を成形する第1成形部5、小歯を成形する第2成形部6を備えた下パンチ2に、第1成形部5と第2成形部6との間に配置されて素材スプロケットの外周に小歯の歯先円径よりも大径の円筒部を生じさせる第3成形部7を含ませ、第2成形部の小歯歯底の成形面6aと第3成形部7との間に下パンチの先端側に向って拡径するテーパ面8を介在させた。
【選択図】図3

Description

この発明は、粉末冶金法で2枚、又はそれ以上の歯を持つ多歯焼結スプロケットを製造するときに用いる粉末成形金型に関する。
周知の2枚歯スプロケットの中に、図5に示すものがある。この2枚歯スプロケット20は、一端側の外周に大歯21を、他端側の外周に小歯22をそれぞれ有し、大歯21と小歯22との間には小歯22の歯底円よりも小径の円筒部23が存在する。24は、駆動軸(図示せず)を挿通する軸穴である。
この2枚歯スプロケットを粉末冶金法で製造するときには、粉末の成形過程で、図6に示すように、小歯22を大歯21の位置まで延ばした形状に成形し、得られた成形体を焼結した後に機械加工して円筒部23を形成する方法が採られていた。
図6の粉末成形体(素材スプロケット)は、下記特許文献1に示されるような金型、即ち、図7に示すように、ダイ1、下1パンチ2a、下2パンチ2b、コアロッド3、及び上パンチ4を組み合わせた金型を用いて成形される。
特開平5−51604号公報
原料粉末を、図6に示すような形状に成形する従来の多歯焼結スプロケット用成形金型は、小歯を成形する下1パンチ2aの上端の小歯の歯先を成形する箇所(径方向外向きに最大に凹んでいる図8のA部)に亀裂が生じ、そこを起点にして下1パンチ2aが破損することがあった。
FEM{Finite Element Method(有限要素法)}解析装置による応力解析でも、同所に
最大に応力が集中することが確認された。
この発明は、2枚、或いはそれ以上の歯を有する多歯焼結スプロケット用の粉末成形金型を、下パンチ先端での応力集中が回避されて下パンチの破損が防止されるものにすることを課題としている。
上記の課題を解決するため、この発明においては、一端側の外周に大歯を、他端側の外周に小歯をそれぞれ有する多歯焼結スプロケット用の素材スプロケットを成形する粉末成形金型に以下の特徴を付与した。
即ち、前記大歯の小歯側端面を成形する第1成形部、前記小歯を成形する第2成形部を備えた下パンチに、前記第1成形部と第2成形部との間に配置されて前記素材スプロケットの外周に前記小歯の歯先円径よりも大径の円筒部を生じさせる第3成形部を含ませ、前記第2成形部の小歯歯底の成形面と第3成形部との間に下パンチの先端側に向って拡径するテーパ面を介在させた。
なお、第3成形部は、型抜きテーパを付与したものがよい。型抜テーパの傾斜角は2〜10°程度あれば十分である。第2成形部の小歯歯底の成形面と第3成形部の成形面との間に配置するテーパ面の傾斜角(前記第2成形部の小歯歯底の成形面とのなす角)は、115°〜140°程度が適当であった。
また、前記テーパ面と前記小歯歯底の成形面が交わるコーナ部と、そのテーパ面と第3成形部の成形面が交わるコーナ部は、エッジの無いR面にするとエッジの欠けが防止されて好ましい。
この発明の多歯焼結スプロケット用粉末成形金型は、下パンチの小歯成形用の第2成形部よりも先端側に素材スプロケットの外周に対して小歯の歯先円径よりも大径の円筒部を生じさせる第3成形部を設けたので、小歯を成形する第2成形部の先端が下パンチ内径面の軸方向途中に置かれた状態になる。
下パンチに亀裂を生じさせる応力は、第2成形部の小歯歯底の成形面の位置に集中する。その応力集中が起こる箇所が下パンチの先端ではなくて軸方向途中にあることで下パンチの耐性が高まり、そのために、下パンチが破損し難くなる。
この発明の多歯焼結スプロケット用粉末成形金型の一例を示す断面図 図1の金型の下2パンチを示す断面図 図2の下2パンチの先端側の一部を拡大して示す断面図 図1の金型によって成形される素材スプロケットの断面図 2枚歯スプロケットの一例を示す断面図 従来金型で成形された2枚歯の素材スプロケットの断面図 図6の素材スプロケットの成形に利用されている粉末成形金型の断面図 図7の金型の下1パンチの先端側の端面図
以下、この発明の多歯焼結スプロケット用粉末成形金型の実施の形態を、添付図面の図1〜図3に基づいて説明する。
図1に示した多歯焼結スプロケット用粉末成形金型は、図4に示した形状の素材スプロケット10を成形するものであって、ダイ1、下パンチ2、コアロッド3及び上パンチ4を組み合わせて構成されている。
図4の素材スプロケット10は、一端側の外周に大歯21を、他端側の外周に小歯22をそれぞれ有する。また、大歯21と小歯22との間の外周に、小歯の歯先円径(その直径はD)よりも大径の環状部11を有する。
ダイ1の内周には、素材スプロケット10の大歯21を成形する歯と歯溝(どちらも図示せず)が設けられている。
また、下パンチ2は、素材スプロケット10の大歯21の小歯側端面の外周側を成形する下1パンチ2aと、大歯21の小歯側端面の内周側と小歯22をそれぞれ成形する下2パンチ2bと、素材スプロケット10の他端側(小歯22のある側)の端面を成形する下3パンチ2cの3つに分割されている。下パンチ2をこのように分割することで、素材スプロケット10の各部の密度を平均化することができる。
コアロッド3は、素材スプロケット10の軸穴24を成形し、上パンチ4は、素材スプロケット10の一端側の端面(大歯21の端面も含む)を成形する。
次に、この発明を特徴づける構成を説明する。図3に示すように、下2パンチ2bには、大歯21の小歯側端面を成形する第1成形部5と、小歯22を成形する第2成形部6と、この第1、第2成形部5、6間に配置されて素材スプロケット10外周の環状部11を成形する第3成形部7が設けられている。
また、第2成形部6の小歯歯底の成形面6aと第3成形部7との間には、テーパ面8が設けられ、さらに、第3成形部7には型抜きテーパが付されている。テーパ面8は、小歯歯底の成形面6aと第3成形部7との間に介在される面であって、下パンチ2の先端側に向かって拡径する方向に傾いている。
なお、第3成形部7の型抜きテーパθ1(図3参照)は、円滑な型抜きを目的として付すテーパであるので、2〜10°程度でよい。また、テーパ面8の傾斜角θ2は、115°〜140°位が適当であった。
その傾斜角θ2の下限を115°程度に止めることで、小歯歯底の成形面6aとテーパ面8が交差した位置のコーナの強度低下を抑えることができる。また、傾斜角θ2の上限を140°程度に止めることで、完成品のスプロケットに形成される円筒部23の軸方向の長さが制限される場合にも、その長さ範囲にテーパ面8を配置することができる。
このように構成されたこの発明の多歯焼結スプロケット用粉末成形金型は、下パンチの応力集中が起こる箇所、即ち、第2成形部の小歯歯底の成形面の先端が下パンチ内径面の軸方向途中にある。そのために、小歯歯底の成形面の先端が下パンチ内径面の軸方向端部(上端)にある従来の下パンチに比べて下パンチの耐性が高まり、応力に起因した下パンチの破損が起こり難くなる。
なお、この発明の金型で成形された素材スプロケットは、焼結した後に環状部11と小歯22の余分な箇所を切削して大歯21と小歯22との間に円筒部23を形成し、その後さらに必要箇所を焼入れして焼結スプロケットを完成させる。その完成品の焼結スプロケットは、特許文献1が示しているような小歯が並列に複数設けられた形状にすることも可能である。
また、例示の金型は、下パンチ2を3分割したが、大歯21の小歯側端面が段差の無い面である場合には、下1パンチ2aと下2パンチ2bを一体に形成しても構わない。
1 ダイ
2 下パンチ
2a 下1パンチ
2b 下2パンチ
2c 下3パンチ
3 コアロッド
4 上パンチ
5 第1成形部
6 第2成形部
6a 小歯歯底の成形面
7 第3成形部
8 テーパ面
10 素材スプロケット
11 環状部
20 2枚歯スプロケット
21 大歯
22 小歯
23 円筒部
24 軸穴

Claims (2)

  1. 一端側の外周に大歯(21)を、他端側の外周に小歯(22)をそれぞれ有する多歯焼結スプロケット用の素材スプロケット(10)を成形する粉末成形金型であって、
    前記大歯(21)の小歯側端面を成形する第1成形部(5)、前記小歯(22)を成形する第2成形部(6)を備えた下パンチ(2)に、前記第1成形部(5)と第2成形部(6)との間に配置されて前記素材スプロケット(10)の外周に前記小歯(22)の歯先円径よりも大径の環状部(11)を生じさせる第3成形部(7)を含ませ、前記第2成形部(6)の小歯歯底の成形面(6a)と第3成形部(7)との間に下パンチの先端側に向かって拡径するテーパ面(8)を介在させた多歯焼結スプロケット用粉末成形金型。
  2. 前記テーパ面(8)の傾斜角(θ2)を115°〜140°に設定した請求項1に記載の多歯焼結スプロケット用粉末成形金型。
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