JP2013232461A - 超電導磁石装置および磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

超電導磁石装置および磁気共鳴イメージング装置 Download PDF

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Abstract

【課題】外部変動磁場による渦電流発熱を抑制することができる超電導磁石装置および磁気共鳴イメージング装置を提供する。
【解決手段】超電導線を巻回した超電導コイルと、前記超電導コイルを少なくとも1つ冷媒とともに内包する冷媒容器1と、冷媒容器1を覆うシールド板2と、シールド板2を覆う真空容器5と、真空容器5の外部に配置された外部磁場発生源と、を備え、シールド板2は切り欠き部2aを有し、真空容器5に一端が固定され、切り欠き部2aを介して冷媒容器1とシールド板2とを支持する断熱支持構造物4と、切り欠き部2aの周縁部において切り欠き部2aを包囲するように設置され、シールド板2と電気的に接続され、電気抵抗値がシールド板2以下であって、真空容器5側に向けて突出している抵抗部材3と、を備える構成とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、超電導磁石装置および磁気共鳴イメージング装置に関する。
超電導磁石装置では、超電導状態を維持するために、超電導コイルは液体ヘリウム等の冷媒とともに冷媒容器に格納され、極低温に保持されている。冷媒容器は、真空容器に格納されて真空断熱されているが、冷媒容器を極低温に保持するためには、輻射および伝熱による侵入熱や、外部変動磁場で冷媒容器に誘起される渦電流によるジュール発熱も抑制する必要がある。
従来、そのための対策として、冷媒容器を覆うようにシールド板を配置する構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
シールド板は、熱伝導がよく、電気抵抗の低いアルミニウム合金等で構成されている。ここで、外部磁場発生源としては、磁気共鳴イメージング装置を例にとると、核磁気共鳴信号に位置情報を付与するための傾斜磁場コイルが挙げられる。
撮像時には、傾斜磁場コイルに、パルス状またはステップ状の電流を流すことで動磁場が発生するが、この超電導磁石側に侵入しようとする動磁場が上記の外部変動磁場に相当する。
特開2008−28146号公報
ところで、冷媒容器を真空容器から支持するためには、シールド板を一部切り欠いて、断熱支持構造物を真空容器側から冷媒容器側に通す必要がある。
特許文献1では、この切り欠き部の存在については言及されていない。ここで、切り欠き部があると、シールド板に誘起される外部変動磁場による渦電流が、切り欠き部を迂回して流れることによって、渦電流が集中する箇所が生じることが考えられる。このように渦電流が集中すると発熱が生じ、その発熱の合計値が、冷凍機の冷却性能を超えてしまうと、超電導磁石を安定に運転することができなくなるおそれがある。
なお、上記の切り欠き部は1つの例であり、他にも製作性の観点からシールド板で冷媒容器を完全に覆いきれない領域が存在し、同様の課題が生じることも想定される。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、外部変動磁場による渦電流発熱を抑制することができる超電導磁石装置および磁気共鳴イメージング装置を提供することを課題とする。
本発明は、超電導線を巻回した超電導コイルと、前記超電導コイルを少なくとも1つ冷媒とともに内包する冷媒容器と、前記冷媒容器を覆うシールド板と、前記シールド板を覆う真空容器と、前記真空容器の外部に配置された外部磁場発生源と、を備えた超電導磁石装置において、前記シールド板は切り欠き部を有し、前記真空容器に一端が固定され、前記切り欠き部を介して前記冷媒容器と前記シールド板とを支持する断熱支持構造物と、前記切り欠き部の周縁部において前記切り欠き部を包囲するように設置され、前記シールド板と電気的に接続され、電気抵抗値が前記シールド板以下であって、前記真空容器側に向けて突出している抵抗部材と、を備えることを特徴とする。
この超電導磁石装置によれば、切り欠き部における外部磁場発生源側の周囲には、シールド板と電気的に接続された、電気抵抗値がシールド板以下である抵抗部材が設置されているので、切り欠き部の周囲に積極的に渦電流を流して、外部変動磁場印加時の磁気シールド効果を向上させることによって、冷媒容器での渦電流発熱を抑制することができる。
本発明によれば、外部変動磁場による渦電流発熱を抑制することができる超電導磁石装置および磁気共鳴イメージング装置が得られる。
本発明の第1実施形態の超電導磁石装置を示す斜視図である。 第1実施形態の超電導磁石装置を断熱支持構造物の軸線方向から見た図である。 第1実施形態の超電導磁石装置に外部変動磁場を印加した際の渦電流の流線を示した模式図である。 磁気シールド効果を示した模式図である。 抵抗部材がない場合の渦電流の流線を示した模式図である。 第2実施形態の超電導磁石装置を断熱支持構造物の軸線方向から見た図である。 本発明の第3実施形態である水平型の磁気共鳴イメージング装置の概略断面図を示す。 要部の拡大断面図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下「実施形態」という)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1に示すように、超電導磁石装置は、図示しない超電導コイルを液体ヘリウム等の冷媒とともに内包する冷媒容器1と、この冷媒容器1を覆うシールド板2と、を備え、冷媒容器1とシールド板2とが、断熱支持構造物4を介して真空容器5に支持されている。このように、断熱支持構造物4を介して冷媒容器1を真空容器5から支持することによって、冷媒容器1への熱侵入を防いでいる。なお、外部磁場発生源は、図示はしないが、真空容器5の外側に配置されているものとする。
冷媒容器1および真空容器5は、非磁性の構造材、例えばステンレス鋼で形成されている。シールド板2は、冷媒容器1を覆う円筒状を呈しており、非磁性で、かつ、ステンレス鋼に比べて熱伝導率が高く、非磁性で電気抵抗率の低い部材、例えばアルミニウム合金で形成されている。
シールド板2には、断熱支持構造物4を挿通させるための丸穴状の切り欠き部2aが形成されている。切り欠き部2aは断熱支持構造物4の外径に対応した内径(断熱支持構造物4の横断面形状と同様の開口)を有しており、切り欠き部2aの縁部には、電気抵抗率の低い抵抗部材3が一体的に立設されている。
抵抗部材3は、円筒状を呈しており、切り欠き部2aの開口周縁に一体的に、切り欠き部2aを包囲するように設けられており、シールド板2と電気的に接続されている。抵抗部材3は、シールド板2と同様に、非磁性で、かつ、ステンレス鋼に比べて電気抵抗率の低い部材、例えばアルミニウム合金で形成されている。本実施形態では、抵抗部材3の径方向の肉厚(板厚)をシールド板2の肉厚(板厚)と同一としてある。
なお、抵抗部材3は、シールド板2と電気抵抗値が同等か、それ以下の部材であればよく、したがって抵抗部材3とシールド板2の材質が同じであれば、抵抗部材3の肉厚は、シールド板2の肉厚に比べて分厚く形成してもよい。このように抵抗部材3を分厚く形成することによって、抵抗値を低くすることができる。このことは、後記するように、外部変動磁場印加時に誘起される渦電流の流量増加に寄与する場合があり、磁気シールド効果の高まりによって、冷媒容器1での渦電流による発熱を低減できると考えられる。
また、抵抗部材3は、シールド板2の外周面に直交するように、かつ、真空容器5側に向かって立設されており、断熱支持構造物4も、抵抗部材3と同様に、シールド板2の外周面に直交するように挿通配置される。別言すれば、抵抗部材3は、切り欠き部2aの開口周縁部から断熱支持構造物4に沿ってシールド板2の外周面に垂直に突設(外部磁場発生源側となる外周面の法線方向に突設)されている。
本実施形態では、抵抗部材3の高さ寸法を、抵抗部材3の幅L(外径)の2分の1となるL/2としてある。
このような抵抗部材3は、図4に示すように、抵抗部材3が設置されていない場合に侵入するおそれのある外部変動磁場である輻射B1に対しても、シールド効果を好適に発揮する。
断熱支持構造物4は、外部からの熱侵入を防ぐために低熱伝導の材料、例えば、FRP(繊維強化プラスチック)で形成されており、切り欠き部2aおよび抵抗部材3に挿通される円柱状を呈している。断熱支持構造物4は、一端側が真空容器5側に固定され、他端側が冷媒容器1側に固定されており、切り欠き部2aおよび抵抗部材3を介してシールド板2を貫通している。
真空容器5は、冷媒容器1およびシールド板2を内包し、冷媒容器1との間を真空断熱する役割を有している。
図3にシールド板2に外部変動磁場印加時の渦電流の流線の一例を示す。
抵抗部材3が設置されていない場合は、シールド板2に比べて断熱支持構造物4の電気抵抗が高いため、図5に示すように、断熱支持構造物4を迂回するように渦電流が流れてしまう。
これに対して、シールド板2に抵抗部材3が設置されていると、図3に示すように、シールド板2の表面だけではなく、抵抗部材3にも渦電流が流れることとなる。これにより、外部変動磁場印加時に誘起される渦電流量が増加する状態となる。この渦電流は、外部磁場と逆向きの磁場を発生するため、磁気シールド効果が向上される。
したがって、外部変動磁場の侵入による渦電流発熱の合計値が、図示しない冷凍機の冷却性能を超えてしまうことが抑制されるようになり、超電導磁石の安定した運転を維持することが可能となる。
また、本実施形態では、抵抗部材3の高さ寸法を、抵抗部材3の幅L(外径)の2分の1となるL/2としてあるが、このようにすることによって、仮に、抵抗部材3の幅Lの2分の1以上とした場合(抵抗部材3を高く形成した場合)と同程度の磁気シールド効果が得られることを数値解析によって確認した。
以上説明した本実施形態の超電導磁石装置によれば、切り欠き部2aにおける外部磁場発生源側の周囲には、シールド板2と電気的に接続された抵抗部材3が設置されているので、切り欠き部2aの周囲(抵抗部材3)に積極的に渦電流を流して、外部変動磁場印加時における磁気シールド効果を向上させることができる。これにより、渦電流発熱を抑制することができ、信頼性の向上された超電導磁石装置が得られる。
したがって、磁石を製作する上で必要な切り欠き部2aがシールド板2に設けられた構成であるにもかかわらず、外部変動磁場による渦電流発熱を好適に抑制することができる超電導磁石装置が得られる。
また、シールド板2および抵抗部材3は、非磁性で、かつ、ステンレス鋼に比べて電気抵抗率の低い材料であるアルミニウム合金で構成されているので、シールド板2および抵抗部材3に好適に渦電流を流すことができ、外部変動磁場印加時における磁気シールド効果を向上させることができる。
なお、ここで電気抵抗率の比較対象として挙げたステンレス鋼は一例であって、抵抗部材3は、シールド板2と同程度またはそれ以下の抵抗値を有しており、好適に渦電流を流すことができれば上記の効果を得ることができる。
また、抵抗部材3をアルミニウム合金で構成している場合、ステンレス鋼と比べて熱伝導率が高いため、切り欠き部2aを介した冷媒容器1への熱侵入を抑制する効果も得られる。
なお、ここで熱伝導率の比較対象として挙げたステンレス鋼は一例であって、超電導磁石装置を稼動させる上で求められる熱伝導率の高さを抵抗部材3が有していればよい。
また、抵抗部材3は、切り欠き部2aの周縁部から断熱支持構造物4に沿って突設されているので、断熱支持構造物4の軸線に沿う方向以外からの輻射に対するシールド効果を向上することができる。抵抗部材3が設置されていないものに比べて、断熱支持構造物4の軸線に沿う方向以外からの輻射B1に対してシールド効果を向上することができる。
また、抵抗部材3の突出高さ寸法は、抵抗部材3の幅寸法の2分の1とされているので、抵抗部材3の幅Lの2分の1よりも大きくした場合(抵抗部材3を高く形成した場合)と同程度の磁気シールド効果を維持しつつ、抵抗部材3の高さを必要最低限に抑えることができる。したがって、コンパクトな超電導磁石装置が得られる。
(第2実施形態)
第2実施形態の超電導磁石装置について図6を参照して説明する。本実施形態が前記第1実施形態と異なるところは、切り欠き部2bが矩形状であり、これに挿通される断熱支持構造物4Aが四角柱状を呈し、さらに、断熱支持構造物4Aを覆う抵抗部材3Aが長四角筒状に形成されている点である。なお、その他の構成に変わりはない。
抵抗部材3Aは、外形が短辺aと長辺bとからなる長四角筒状とされており、切り欠き部2bの孔縁から断熱支持構造物4Aに沿うように立設されている。抵抗部材3Aの高さ寸法は、渦電流の流線の方向に合わせて次のように設定されている。
渦電流の流線の方向が図6中矢印X1方向である場合には、流線に沿う辺となる、抵抗部材3Aの短辺aを基準として短辺aの2分の1(a/2)に設定される。また、渦電流の流線の方向が図6中矢印X2方向である場合には、流線に沿う辺となる、抵抗部材3Aの長辺bを基準として長辺bの2分の1(b/2)に設定される。
すなわち、抵抗部材3Aの高さは、シールド板2に生じる渦電流の流線方向において切り欠き部2bの幅寸法の2分の1となる。
このような抵抗部材3Aを備えた超電導磁石装置においても、前記第1実施形態で説明した作用効果と同様の作用効果が得られる。すなわち、切り欠き部2bの周囲(抵抗部材3A)に積極的に渦電流を流して、外部変動磁場印加時における磁気シールド効果を向上させることができる。これにより、渦電流発熱を抑制することができ、信頼性の向上された超電導磁石装置が得られる。
したがって、磁石を製作する上で必要な切り欠き部2bがシールド板2に設けられた構成であるにもかかわらず、外部変動磁場による渦電流発熱を好適に抑制することができる超電導磁石装置が得られる。
(第3実施形態)
図7に本発明の第3実施形態である水平型の磁気共鳴イメージング装置の概略断面図を示す。
磁気共鳴イメージング装置は、核磁気共鳴現象を利用して被検体(不図示、以下同じ)の断層画像を得るものであり、図7に示すように、各種装置を収容するガントリ10を備える。磁気共鳴イメージング装置は、この他に、被検体を載置するベッドや、被検体を磁場空間内の撮像領域へ搬送する搬送手段、ガントリ10内の各種装置を制御する電源や各種制御装置を収納した制御装置、検出された核磁気共鳴信号を処理するコンピュータ等の処理装置、断層画像を表示する表示装置等(いずれも不図示)を含んで構成されている。
ガントリ10内には、図示しない超電導主コイルや超電導シールドコイルを液体ヘリウム等の液化した冷媒とともに収容する冷媒容器11と、この冷媒容器11を覆うように形成されたシールド板12と、冷媒容器11およびシールド板12を内包し、内部を真空にした真空容器13等とからなる超電導磁石装置が設けられている。真空容器13の内周側には、外部磁場発生源となる傾斜磁場コイル14が設置されている。
真空容器13内において、冷媒容器11およびシールド板12は、断熱支持構造物4Bを介して支持されている(図8参照)。このように、断熱支持構造物4Bを介して冷媒容器11を真空容器13から支持することによって、冷媒容器11への熱侵入を防いでいる。
本実施形態においても、冷媒容器11および真空容器13は、非磁性の構造材、例えばステンレス鋼で形成されている。シールド板12は、冷媒容器11を覆う円筒状を呈しており、非磁性で、かつ、ステンレス鋼に比べて熱伝導率が高く、電気抵抗率の低い部材、例えばアルミニウム合金で形成されている。
シールド板12には、断熱支持構造物4Bを挿通させるための、例えば丸穴状の切り欠き部12aが形成されている。切り欠き部12aは断熱支持構造物4Bの外径に対応した内径(断熱支持構造物4Bの横断面形状と同様の開口)を有しており、切り欠き部12aの縁部には、傾斜磁場コイル14側に向けて抵抗部材15が一体的に立設されている。
抵抗部材15は、円筒状を呈しており、切り欠き部12aの開口周縁に一体的に設けられてシールド板12に電気的に接続されている。抵抗部材15は、シールド板12と同様に、非磁性で、かつ、ステンレス鋼に比べて熱伝導率が高く、電気抵抗率の低い部材、例えばアルミニウム合金で形成されている。本実施形態においても、抵抗部材15の径方向の肉厚(板厚)をシールド板12の肉厚(板厚)と同一としてある。
なお、抵抗部材15の肉厚は、シールド板12の肉厚に比べて分厚く形成してもよく、このように分厚く形成することによって、電気抵抗率を低くすることができる。このことは、傾斜磁場コイル14による外部磁場変動印加時に誘起される渦電流の流量増加に寄与する。
断熱支持構造物4Bは、外部からの熱侵入を防ぐために低熱伝導の材料、例えば、FRP(繊維強化プラスチック)で形成されており、切り欠き部12aおよび抵抗部材15に挿通される円柱状を呈している。断熱支持構造物4Bは、図8に示すように、一端4B1が真空容器13に固定され、他端4B2が冷媒容器11に固定されており、切り欠き部12aおよび抵抗部材15を介してシールド板12を貫通し、冷媒容器11およびシールド板12を支持している(シールド板12の支持構造は不図示)。なお、断熱支持構造物4Bは、図7において1つのみ示したが、ガントリ10内において、通常、複数箇所に設けられている。
なお、図8において、断熱支持構造物4Bと切り欠き部12aおよび抵抗部材15との間に隙間が有するように示したが、これに限られることはなく、切り欠き部12aおよび抵抗部材15の一方または両方が断熱支持構造物4Bに当接(嵌合により当接するものも含む)するように構成してもよい。
以上説明した本実施形態の磁気共鳴イメージング装置によれば、切り欠き部12aにおける外部磁場発生源側の周囲には、シールド板12と電気的に接続された抵抗部材15が設置されているので、切り欠き部12aの周囲(抵抗部材15)に積極的に渦電流を流して、外部変動磁場印加時における磁気シールド効果を向上させることができる。これにより、渦電流発熱を抑制することができ、信頼性の向上された超電導磁石装置が得られる。
したがって、磁石を製作する上で必要な切り欠き部12aがシールド板12に設けられた構成であるにもかかわらず、外部変動磁場による渦電流発熱を好適に抑制することができる超電導磁石装置が得られる。
以上、実施形態に基づいて詳細に説明したが、本発明の内容は以上の説明に限定されるものではなく、種々の改変や変更も本発明の趣旨を逸脱しない範囲で本発明に含まれる。
前記各実施形態では、円筒状の抵抗部材3,15や長四角筒状の抵抗部材3Aを示したが、これに限られることはなく、断熱支持構造物の横断面形状に応じて変更可能である。例えば、断熱支持構造物の横断面形状が三角柱状であるときには、三角筒状の抵抗部材とすることができ、断熱支持構造物の横断面形状が楕円柱状や多角柱状であるときには、三角筒状、多角筒状の抵抗部材とすることができる。
また、抵抗部材3,3A,15は、シールド板2,12の外周面に直交するように立設されたものを示したが、これに限られることはなく、断熱支持構造物4,4A,4Bが、シールド板2,12の外周面に直交する方向から角度を有してシールド板2,12を斜めに貫通する場合等に、断熱支持構造物4,4A,4Bに対応して、傾斜して立設する構成としてもよい。
また、抵抗部材3,3A,15は、突出端(先端)からシールド板2,12に向けて、テーパ状に漸次拡径する形状(軸方向に沿う縦断面が略ハの字形状)とされていてもよい。
また、抵抗部材3等の高さ寸法を、抵抗部材3等の幅L(外径)の2分の1となるL/2としたものを例示したが、これに限られることはなく、L/2未満であってもよい。
1 冷媒容器
2,12 シールド板
2a,2b,12a 切り欠き部
3,3A,15 抵抗部材
4,4A,4B 断熱支持構造物
5,13 真空容器
10 ガントリ
11 冷媒容器
14 傾斜磁場コイル(外部磁場発生源)

Claims (6)

  1. 超電導線を巻回した超電導コイルと、前記超電導コイルを少なくとも1つ冷媒とともに内包する冷媒容器と、前記冷媒容器を覆うシールド板と、前記シールド板を覆う真空容器と、前記真空容器の外部に配置された外部磁場発生源と、を備えた超電導磁石装置において、
    前記シールド板は切り欠き部を有し、
    前記真空容器に一端が固定され、前記切り欠き部を介して前記冷媒容器と前記シールド板とを支持する断熱支持構造物と、
    前記切り欠き部の周縁部において前記切り欠き部を包囲するように設置され、前記シールド板と電気的に接続され、電気抵抗値が前記シールド板以下であって、前記真空容器側に向けて突出している抵抗部材と、を備えることを特徴とする超電導磁石装置。
  2. 請求項1に記載の超電導磁石装置において、前記抵抗部材は、前記切り欠き部の周縁部から前記断熱支持構造物に沿って前記真空容器側に向けて突出するように設置されていることを特徴とする超電導磁石装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の超電導磁石装置において、
    前記抵抗部材の突出高さ寸法は、前記シールド板に生じる渦電流の流線方向における前記切り欠き部の幅寸法の2分の1以下であることを特徴とする超電導磁石装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の超電導磁石装置において、前記抵抗部材と前記シールド板とは同じ材料で構成されていて、前記抵抗部材の厚みは、前記シールド板よりも厚く、前記抵抗部材は、前記シールド板よりも電気抵抗値が低いことを特徴とする超電導磁石装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の超電導磁石装置において、前記シールド板および前記抵抗部材は、非磁性で、かつ、ステンレス鋼に比べて熱伝導率が高く、電気抵抗率が低い材料で構成されていることを特徴とする超電導磁石装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の超電導磁石装置を静磁場発生装置として用いた磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記外部磁場発生源として機能し、撮像空間に傾斜磁場を発生する傾斜磁場コイルと、
    シールド板として機能する輻射シールドと、を備えてなることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
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