JP2013231464A - 建設機械の油圧制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の油圧アクチュエータを夫々制御する複数の方向制御弁と、前記複数の方向制御弁のパイロットポートに夫々接続され、該複数の方向制御弁を夫々制御する複数のリモコン弁41,42,43,44と、前記複数のリモコン弁の一次側に接続され、該複数のリモコン弁に入力される圧力を夫々制御する複数の減圧弁51,52,53,54とを有し、前記複数の減圧弁は、前記複数のリモコン弁に入力される前記複数の油圧アクチュエータの操作状態に関する情報に応じて、該複数のリモコン弁に入力する圧力を夫々減圧する。
【選択図】図3
Description
本発明の油圧制御装置10を用いることができる建設機械100の構成を説明する。
(建設機械の油圧制御装置)
本発明の実施形態に係る建設機械100の油圧制御装置10を説明する。なお、本発明を適用することができる建設機械の油圧制御装置は、以下に説明するものに限定されるものではない。すなわち、建設機械の動作を制御することができるものであれば、いずれのもの(装置、手段など)にも本発明を用いることができる。
本発明の実施形態に係る油圧制御装置10を備える建設機械100に用いる油圧回路(メイン油圧回路Cm及びリモコン回路Cr)を以下に説明する。
図2を用いて、本実施形態に係る2つの油圧ポンプP1及びP2を備える建設機械100に用いるメイン油圧回路Cmを説明する。図2は、建設機械100に用いる油圧回路のメイン油圧回路Cmの一例である。なお、本発明を適用することができる建設機械の油圧回路(メイン油圧回路)は、2個の油圧ポンプを備えるものに限定されるものではない。すなわち、1個又は3個以上の油圧ポンプを備える建設機械に本発明を用いることができる。
図3を用いて、本実施形態に係る油圧制御装置10を備える建設機械100に用いるリモコン回路Crを説明する。図3は、建設機械100に用いる油圧回路のリモコン回路Crの一例である。なお、本発明を適用することができる建設機械の油圧回路(リモコン回路)は、以下に説明する4つのリモコン弁41〜44を備えるものに限定されるものではない。すなわち、5個以上のリモコン弁を備える建設機械に本発明に係るリモコン回路を適用してもよい。
本発明の実施例に係る建設機械110の構成を、図5(a)(及び図1)を用いて説明する。
本実施例に係る建設機械110の油圧回路(メイン油圧回路Cm及びリモコン回路Cr)は、実施形態に係る油圧回路と同様のため、説明を省略する。
本実施例に係る建設機械110が、操作状態に関する情報に応じて、複数の油圧アクチュエータを夫々制御する動作を、図5(b)乃至図5(e)を用いて説明する。なお、図5(b)乃至図5(e)は、概念的な説明のために模式化されたものであり、実制御に際しては適宜変更されることが好ましい。
油圧制御装置10は、予備用の作業アタッチメントを装着した場合で、その予備用の作業アタッチメントを操作するときに、予備用の作業アタッチメントに対応する方向制御弁以外の方向制御弁に出力するリモコン圧を減圧することで、予備用の作業アタッチメント以外の油圧アクチュエータの操作を制限することができる。具体的には、油圧制御装置10は、ブーム用減圧弁51、アーム用減圧弁52、バケット用減圧弁53及び旋回用減圧弁54を用いて、ブーム用リモコン弁41、アーム用リモコン弁42、バケット用リモコン弁43及び旋回用リモコン弁44の一次側に入力する圧油の圧力を減圧する。これにより、油圧制御装置10は、ブーム用リモコン弁41等が生成するリモコン圧を減圧し、その減圧されたリモコン圧が出力されるブーム用方向制御弁31a等に対応するブーム21等の操作を制限することができる。このため、油圧制御装置10は、予備用の作業アタッチメントの操作を優先することができる。
油圧制御装置10は、予備用の作業アタッチメントを装着した場合で、その予備用の作業アタッチメントを操作するときに、低負荷のアーム22及びバケット23の操作を制限することができる。具体的には、油圧制御装置10は、アーム用減圧弁52及びバケット用減圧弁53を用いて、アーム用リモコン弁42及びバケット用リモコン弁43の一次側に入力する圧油の圧力を減圧する。これにより、油圧制御装置10は、アーム用リモコン弁42等が生成するリモコン圧を減圧し、その減圧されたリモコン圧が出力されるアーム用方向制御弁32aに対応するアーム22等の操作を制限することができる。このため、油圧制御装置10は、アーム22等の操作のための要求流量を減少し、予備用の作業アタッチメントの操作を優先するとともに、ブーム21の操作を実施することができる。
油圧制御装置10は、空中床掘時(例えば図5(b)又は図5(c)のMc)のバケット33の食い込みを防止するために、アーム22の閉じ方向の操作及びバケット23の閉じ方向の操作を制限することができる。具体的には、油圧制御装置10は、アーム用減圧弁52及びバケット用減圧弁53を用いて、アーム用リモコン弁42及びバケット用リモコン弁43の一次側に入力する圧油の圧力を減圧する。これにより、油圧制御装置10は、アーム用リモコン弁42等が生成するリモコン圧を減圧し、その減圧されたリモコン圧が出力されるアーム用方向制御弁32a等に対応するアーム22等の操作を制限することができる。このため、油圧制御装置10は、空中床掘時のバケット33の食い込みを防止するとともに、掘削時にはその制限を解除して、油圧アクチュエータの圧損を低減することができる。
油圧制御装置10は、複合操作時又はエンジン回転数を低くした場合(例えば図5(e))で、アーム22の息継ぎを防止するために、アーム22の開き方向の操作を制限することができる。具体的には、油圧制御装置10は、アーム用減圧弁52を用いて、アーム用リモコン弁42の一次側に入力する圧油の圧力を減圧する。これにより、油圧制御装置10は、アーム用リモコン弁42が生成するリモコン圧を減圧し、その減圧されたリモコン圧が出力されるアーム用方向制御弁32a等に対応するアーム22の開き操作を制限することができる。このため、油圧制御装置10は、複合操作時又はエンジン回転数を低くした場合に、アーム22の息継ぎを防止するとともに、単独時にはその制限を解除して、油圧アクチュエータの圧損を低減することができる。
油圧制御装置10は、ローアイドル(例えば図5(b))又は重いエンドアタッチメントを装着した場合で、バケット23の閉じ動作を防止するために、バケット23の閉じ方向の動作を制限することができる。具体的には、油圧制御装置10は、バケット用減圧弁53を用いて、バケット用リモコン弁43の一次側に入力する圧油の圧力を減圧する。これにより、油圧制御装置10は、バケット用リモコン弁43が生成するリモコン圧を減圧し、その減圧されたリモコン圧が出力されるバケット用方向制御弁33に対応するバケット23の閉じ操作を制限することができる。このため、油圧制御装置10は、ローアイドル又は重いエンドアタッチメントを装着した場合に、バケット23の閉じ動作を防止することができる。
油圧制御装置10は、持ち上げ旋回時(例えば図5(d)のRd)で、持ち上げ動作Mdを優先するために、旋回Rdの操作を制限することができる。具体的には、油圧制御装置10は、旋回用減圧弁54を用いて、旋回用リモコン弁44の一次側に入力する圧油の圧力を減圧する。これにより、油圧制御装置10は、旋回用リモコン弁44が生成するリモコン圧を減圧し、その減圧されたリモコン圧が出力される旋回用方向制御弁34に対応する旋回の操作を制限することができる。このため、油圧制御装置10は、持ち上げ旋回時に、持ち上げ動作を優先することができる。
油圧制御装置10は、例えばH(1700rpm)、A(1600rpm)モードのモード変更時(図5(e))に、アーム22の閉じ方向の操作を制限することができる。具体的には、油圧制御装置10は、アーム用減圧弁52を用いて、アーム用リモコン弁42の一次側に入力する圧油の圧力を減圧する。これにより、油圧制御装置10は、アーム用リモコン弁42が生成するリモコン圧を減圧し、その減圧されたリモコン圧が出力されるアーム用方向制御弁32a等に対応するアーム22の操作を制限することができる。このため、油圧制御装置10は、モード変更時で、エンジン回転数が低くなった場合に、自重降下によるアーム22の閉じの動作を制限し、上げ側のブーム21の操作性を向上することができる。
10 : 油圧制御装置
10C : コントローラ
20 : 油圧アクチュエータ
21 : ブーム, 21c : ブームシリンダ
22 : アーム, 22c : アームシリンダ
23 : バケット, 23c : バケットシリンダ
30 : 方向制御弁
31a,31b: ブーム用方向制御弁
32a,32b: アーム用方向制御弁
33 : バケット用方向制御弁
34 : 旋回用方向制御弁
35a : カット弁
35b : 予備用方向制御弁
36R,36L:走行用方向制御弁
36S : 走行直進用制御弁(走直弁)
40 : リモコン弁
41 : ブーム用リモコン弁
42 : アーム用リモコン弁
43 : バケット用リモコン弁
44 : 旋回用リモコン弁
50 : 減圧弁
P1,P2:油圧ポンプ
Pg : ギアポンプ
RC1,RC2:センタ油路(センターバイパスライン)
Cm : メイン油圧回路(油圧回路)
Cr : リモコン回路(油圧回路)
Crf: 分岐点
Claims (3)
- 複数の油圧アクチュエータを制御する建設機械の油圧制御装置であって、
前記複数の油圧アクチュエータを夫々制御する複数の方向制御弁と、
前記複数の方向制御弁のパイロットポートに夫々接続され、該複数の方向制御弁を夫々制御する複数のリモコン弁と、
前記複数のリモコン弁の一次側に接続され、該複数のリモコン弁に入力される圧力を夫々制御する複数の減圧弁と
を有し、
前記複数の減圧弁は、前記複数のリモコン弁に入力される前記複数の油圧アクチュエータの操作状態に関する情報に応じて、該複数のリモコン弁に入力する圧力を夫々減圧する、
ことを特徴とする建設機械の油圧制御装置。 - 前記複数の油圧アクチュエータの操作レバーの操作方向及び/又は操作量を検出する検出手段を更に有し、
前記操作状態に関する情報は、前記検出手段が検出した検出結果を含む、ことを特徴とする、請求項1に記載の建設機械の油圧制御装置。 - 前記複数の減圧弁は、前記複数の油圧アクチュエータのうちの一の油圧アクチュエータを操作する場合に、操作される該一の油圧アクチュエータ以外の他の油圧アクチュエータに対応する前記リモコン弁に入力される圧力を減圧する、
ことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の建設機械の油圧制御装置。
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