JP2013231250A - スチールワイヤ、スチールワイヤの製造方法およびスチールワイヤの評価方法 - Google Patents

スチールワイヤ、スチールワイヤの製造方法およびスチールワイヤの評価方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013231250A
JP2013231250A JP2012103939A JP2012103939A JP2013231250A JP 2013231250 A JP2013231250 A JP 2013231250A JP 2012103939 A JP2012103939 A JP 2012103939A JP 2012103939 A JP2012103939 A JP 2012103939A JP 2013231250 A JP2013231250 A JP 2013231250A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel wire
section
cross
wire
hardness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012103939A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5882827B2 (ja
Inventor
Wataru Shimizu
渉 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2012103939A priority Critical patent/JP5882827B2/ja
Publication of JP2013231250A publication Critical patent/JP2013231250A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5882827B2 publication Critical patent/JP5882827B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B1/00Constructional features of ropes or cables
    • D07B1/06Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core
    • D07B1/0606Reinforcing cords for rubber or plastic articles
    • D07B1/066Reinforcing cords for rubber or plastic articles the wires being made from special alloy or special steel composition

Landscapes

  • Ropes Or Cables (AREA)
  • Tires In General (AREA)
  • Metal Extraction Processes (AREA)

Abstract

【課題】耐腐食疲労性に優れたスチールワイヤ、スチールワイヤの製造方法およびスチールワイヤの評価方法を提供する。
【解決手段】炭素含有量が0.50〜1.10質量%であるスチールワイヤであって、矯正加工前における前記スチールワイヤの長手方向の断面の表層部のビッカース硬度HvLSと、長手方向の断面の中心部のビッカース硬度HvLCとが、下記式、
0.95<HvLS/HvLC<1.10
で表される関係を満足し、かつ、3000〜5000MPaの抗張力を有するスチールワイヤである。
【選択図】図1

Description

本発明は、スチールワイヤ、スチールワイヤの製造方法およびスチールワイヤの評価方法に関し、詳しくは、耐腐食疲労性に優れたスチールワイヤ、スチールワイヤの製造方法およびスチールワイヤの評価方法に関する。
空気入りタイヤや工業用ベルト等のゴム製品において、これらを軽量化し、耐久性を向上させるために、補強材として用いられるスチールコードに高い引張り強さと優れた耐疲労性が求められている。また、今日、使用するスチールコードの使用量を減らしつつ、現状と同等のタイヤ強度を実現するために、補強材としてのスチールコードの1本1本のスチールワイヤの抗張力を高めることが求められている。
かかる要請に応えるため、種々の観点から多くの研究、報告がなされており、高抗張力化を図る上で、鋼線材の延性を高めることが肝要であることが知られている。従って、高抗張力化を実現するために鋼線材の延性等の特性を評価することが行われ、例えば、炭素鋼線材の延性などの特性を硬度で評価する場合、従来法ではスチールワイヤの幅方向の断面(クロス断面)における硬度分布を用いて評価する手法が採られてきた。
例えば、特許文献1には、高炭素鋼線材の鋼線中の硬度分布が、R=0、R=0.8、R=0.95において、0.960≦Hv≦1.030の条件(Rは鋼線の半径をr、鋼線の任意の位置と中心との距離をrとした場合、R=r/r、HvはR=0.5の位置の硬度をHv0.5とし、位置Rの硬度をHvとした場合、Hv=Hv/Hv0.5)を満足することで高強度を実現し得る高強度のスチールワイヤが開示されている。また、特許文献2では、高炭素鋼線材のワイヤ断面におけるビッカース硬度分布が表面からワイヤ直径の4分の1以内の中心部を除いた内部まで実質的にフラットとすることで超高強度かつ高靭性が得られることが報告されている。
また、最終湿式伸線工程において高延性、高耐疲労性を実現するための製造方法も種々提案されている。例えば、特許文献3では、汎用のスチールコード用線材によっても高い品質の鋼線を得ることを目的として、スチールコードの原料線材に、加えられる加工歪によって最終伸線工程の各減面率をそれぞれ所定範囲内に調整することが提案されている。また、特許文献4では、高いねじり延性を持つ高抗張力スチールワイヤを得ることを目的として、最終湿式伸線工程において、個々のダイスの減面率を約15%ないし約18%の一定の減面率で伸線加工することが提案されている。
特開平8−156514号公報(特許請求の範囲等) 特開平8−311788号公報(特許請求の範囲等) 特開平7−305285号公報(特許請求の範囲等) 特開平5−200428号公報(特許請求の範囲等)
特許文献1および2によれば、高抗張力のスチールワイヤが得られるものの、スチールワイヤは高抗張力化すると耐腐食疲労性が低下してしまう場合がある。また、特許文献3や特許文献4のように、最終伸線工程で高延性、高耐疲労性などを得るためには、全体のダイスの減面率の調整だけでは不十分であり、高延性、高耐疲労性のスチールコードの製造方法としては、必ずしも十分とはいえなかった。すなわち、特にスチールワイヤの特性に影響しやすい最終伸線工程における最終ダイス付近の伸線条件を明確にする必要があるのである。
そこで、本発明の目的は、スチールワイヤの特性に影響しやすい最終伸線工程における最終ダイス付近の伸線条件を明確にして、耐腐食疲労性に優れたスチールワイヤ、スチールワイヤの製造方法およびスチールワイヤの評価方法を提供することにある。
本発明者は、上記課題を解消するため鋭意検討した結果、スチールワイヤを高強度化すると腐食疲労性が悪化する場合があるが、その原因は、スチールワイヤの表層部と中心部におけるラメラー(パーライト中のフェライトとセメンタイトからなる層状組織)間隔の不均一化であるとの知見を得た。かかる知見を基にさらに鋭意検討した結果、ラメラー構造はナノオーダーの組織であるため、その組織の観察は困難であるが、スチールワイヤの長手方向の断面(ロング断面)におけるビッカース硬度はラメラー間隔と一定の相関があるため、矯正加工工程前のスチールワイヤのビッカース硬度を測定することでラメラー間隔を簡易に評価できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明のスチールワイヤは、炭素含有量が0.50〜1.10質量%であるスチールワイヤであって、矯正加工前における前記スチールワイヤの長手方向の断面(ロング断面)の表層部のビッカース硬度HvLSと、ロング断面の中心部のビッカース硬度HvLCとが、下記式(1)、
0.95<HvLS/HvLC<1.10 (1)
で表される関係を満足し、かつ、3000〜5000MPaの抗張力を有するものである。
本発明のスチールワイヤにおいては、矯正加工後における長手方向に直交する断面(クロス断面)の表層部における硬度HvCSと、長手方向の断面(ロング断面)の表層部における硬度HvLSとの比、係数X(HvCS/HvLS)、および前記クロス断面の中心部の硬度HvCCと、前記ロング断面の中心部における硬度HvLCとの比、係数X(HvCC/HvLC)がいずれも下記式(2)、
0.9<係数X≦1.10 (2)
で表される関係を満足することが好ましい。
また、本発明のスチールワイヤの製造方法は、炭素含有量0.50〜1.10質量%であり、パーライト組織を有するスチールワイヤ材に湿式伸線を施す最終伸線工程を有するスチールワイヤの製造方法において、
前記最終伸線工程における最終ダイスより前10個のダイスのうち、減面率が10%以下のダイスを3個以下とし、かつ、最終ダイスから前10個のダイスにおける加工歪を2.5以上とすることを特徴とするものである。
本発明のスチールワイヤの製造方法においては、前記最終伸線工程の各伸線パスにおけるダイス抗力(N)と、ダイスの出口線径(mm)と、により、下記式(3)、
係数A=ダイス抗力(N)/ダイス出口線径(mm) (3)
で表される係数Aが95を超えるダイスの個数が2個以下であることが好ましい。
さらに、本発明のスチールワイヤの評価方法は、スチールワイヤの耐腐食疲労性を評価するにあたり、矯正加工前における前記スチールワイヤの長手方向の断面の表層部のビッカース硬度HvLSと、長手方向の断面の中心部のビッカース硬度HvLCとが、下記式(1)、
0.95<HvLS/HvLC<1.10 (1)
で表される関係を満足するか否かで耐腐食疲労性を評価することを特徴とするものである。
本発明によれば、耐腐食疲労性に優れたスチールワイヤ、その製造方法およびスチールワイヤの評価方法を提供することができる。
スチールワイヤのロング断面における硬度測定箇所を示す説明図である。 スチールワイヤのロング断面における表層部と中心部のラメラー間隔の疎密分布を示す説明図である。 スチールワイヤのクロス断面における硬度測定箇所を示す説明図である。 実施例および比較例のHvLSおよびHvLCとの関係を示すグラフである。
以下、本発明のスチールワイヤについて、図面を用いて詳細に説明する。
本発明のスチールワイヤは、0.50〜1.10質量%、好適には0.80〜1.10質量%の炭素を含有する。炭素含有量が0.50質量%未満であると、初析フェライトが析出し易くなって金属組織的不均一を招き、また高強度を得るためのトータルでの伸線加工量が大きくなる。一方、炭素含有量が1.10質量%を超えると、結晶粒界に初析セメンタイトが析出し易くなり、金属組織的不均一を招くこととなる。
図1は、スチールワイヤのロング断面の硬度測定箇所を示す説明図である。本発明のスチールワイヤ1は、矯正加工工程前におけるロング断面2の表層部3における硬度HvLSと、ロング断面2の中心部4における硬度HvLCとが、下記式(1)、
0.95<HvLS/HvLC<1.10 (1)
で表される関係を満足するものである。一般に、スチールワイヤ材に伸線加工を施すと、表層部と中心部には、異なる加工歪が加わることになる。この加工差によってスチールワイヤ1のロング断面2における表層部3と中心部4との間にラメラー間隔の疎密分布が生じる。
図2は、スチールワイヤ1のロング断面2における表層部3と中心部4のラメラー5間隔の疎密分布を示す説明図である。パーライト中のフェライトとセメンタイトは局部電池を形成しているが、図2に示すように、スチールワイヤ1のロング断面2の表層部3と中心部4のラメラー5間隔が不均一になると、局部電池の状態が変化し、腐食の進行速度が変化すると考えられる。したがって、スチールワイヤの耐腐食疲労性を向上させるには、スチールワイヤ1のロング断面2におけるラメラー間隔の疎密分布を少なくすることが重要である。
上述の通り、スチールフィラメントのロング断面における硬度(HvLSおよびHvLC)とラメラー間隔には一定の相関があるため、スチールワイヤ1の表層部3と中心部4の硬度(HvLSおよびHvLC)を用いて、ラメラー間隔を評価することができる。本発明のスチールワイヤは、上記式(1)で表される関係を満足するものであるが、かかるスチールワイヤは、そのロング断面におけるラメラー間隔はほぼ均一であり、耐腐食疲労性に優れていることになる。好適には
0.95<HvLS/HvLC<1.05
で表される関係を満足する。
また、本発明のスチールワイヤにおいては、矯正加工後における長手方向に直交する断面(クロス断面)の表層部における硬度HvCSと、長手方向の断面(ロング断面)の表層部における硬度HvLSとの比、係数X(HvCS/HvLS)、および前記クロス断面の中心部の硬度HvCCと、前記ロング断面の中心部における硬度HvLCとの比、係数X(HvCC/HvLC)がいずれも下記式(2)、
0.9<係数X≦1.10 (2)
で表される関係を満足することが好ましい。ここで、クロス断面硬度は、図3に示すスチールワイヤ1のクロス断面2において、表層部3と中心部4にて測定される。
伸線されたスチールワイヤにおいて、ロング断面硬度はカールドグレインに影響されず、ラメラーの配列によって硬度が決まるため、バラツキがなく評価することができる。よって、ロング断面の硬度を基準とし、クロス断面硬度との比、係数Xを評価することで、より妥当性のある特性値評価ができると考え、評価試験を実施したところ、スチールワイヤ中心部の硬度比、係数Xが0.90よりも大きいとき、延性が良いものが得られることが確かめられ、よって、下限を0.90とした。一方、上限値については、評価試験の結果、スチールワイヤ表層部の硬度比、係数Xが1.04のとき、延性が最も良いものが得られ、係数Xが1.10においても良好な延性が得られたことから、1.10を上限値とした。
また、本発明のスチールワイヤにおいては、抗張力を3000〜5000MPa、好適には4000MPa以上とする。スチールワイヤの抗張力を3000〜5000MPaの範囲とすることで、使用するスチールコードの使用量を減らしつつ、現状と同等のタイヤ強度を実現することが可能となる。
次に、本発明のスチールワイヤの製造方法について説明する。
本発明のスチールワイヤの製造方法においては、最終湿式伸線工程において、炭素含有量が0.50〜1.10質量%、好適には0.80〜1.10質量%であり、かつパーライト組織を有するスチールワイヤ材を最終伸線加工する際、最終ダイスの前10個のダイスのうち、減面率が10%以下のダイスを3個以下、好適には0個にする。この際、最終ダイスの前10個のダイスにおける加工歪を2.5以上とする。かかる条件を満足することにより、スチールワイヤの表層部と中心部の加工差を小さくすることができる。その結果、矯正加工前におけるスチールワイヤのロング断面の表層部のビッカース硬度HvLSと、ロング断面の中心部のビッカース硬度HvLCとを、上記式(1)で表される関係を満足させることができる。ここで、加工歪とは、ε=2・ln(d/d)(dは加工前のスチールワイヤ材の直径(mm)であり、dは加工後のスチールワイヤの直径(mm)であり、lnは自然対数である)で表わされる。
本発明のスチールワイヤの製造方法においては、最終伸線工程の各伸線パスにおけるダイス抗力(N)と、ダイスの出口線径(mm)と、により、下記式(3)、
係数A=ダイス抗力(N)/ダイス出口線径(mm) (3)
で表される係数Aが95を超えるダイスの個数が2個以下であることが好ましく、好ましくは全てのダイスの係数Aが90以下である。かかる要件を満足することで、スチールワイヤの金属組織が破壊されることを防止することができる。その結果、最終伸線工程後にスチールワイヤに対して施される矯正加工後において、スチールワイヤが上記(2)式を満足することになり、スチールワイヤに耐腐食性だけではなく、さらに、優れた延性をも付与することができる。
本発明のスチールワイヤの製造方法においては、上記要件を満足させることのみが重要であり、それ以外の条件については特に制限はない。例えば、ダイスの形状としては、スチールワイヤ材の伸線に一般的に使用されている形状が適用でき、例えばアプローチ角が8°から12°、ベアリング長さが0.3Dから0.6D程度のものが使用できる。また、ダイスの材質についても焼結ダイヤモンドダイス等に制限されるものではなく、安価な超硬合金ダイスも使用できる。また、最終伸線後の矯正加工についても特に制限はなく、例えば、千鳥状に配置された複数のローラ間にスチールワイヤを通過させることにより行うことができる。
次に、本発明のスチールワイヤの耐腐食疲労性の評価方法について説明する。
本発明のスチールワイヤの耐腐食疲労性の評価方法は、評価の対象となるスチールワイヤの矯正加工前の状態における、ロング断面の表層部のビッカース硬度HvLSと、ロング断面の中心部のビッカース硬度HvLCとが、下記式、
0.95<HvLS/HvLC<1.10 (1)
で表される関係を満足するか否かで評価を行う。評価の対象となるスチールワイヤのHvLCおよびHvLSが上記関係を満足するものを選定することで、耐腐食疲労性に優れたスチールワイヤを確実に得ることができる。
以下、本発明のスチールワイヤについて、実施例を用いてより詳細に説明する。
<実施例および比較例>
下記の表1に示す種類のスチールワイヤ材を、それぞれ同表に示す直径となるまで乾式伸線を施した。得られたスチールワイヤ材にパテンティング熱処理とブラスめっきを施し、ブラスめっきスチールワイヤ材を製造した。得られたブラスめっきスチールワイヤ材を、表1に示すパススケジュールで湿式伸線を施し、それぞれ同表に示す直径のスチールワイヤを製造した。
得られたスチールワイヤにつき、下記手順に従い、抗張力、HvLS、HvLC、および耐腐食疲労性を評価した。得られた結果を表2に示す。また、図4は、実施例および比較例のHvLSおよびHvLCとの関係を示すグラフである。なお、湿式伸線にあたり、スリップ式の湿式連続伸線機を用い、伸線機のダイスとして、アプローチ角が約12°でベアリング長さが約0.5Dの超硬合金ダイスを使用した。
<抗張力>
JIS G3510の引張り試験に基づき、各スチールワイヤの抗張力を測定した。
<ビッカース硬度>
株式会社ミツトヨ製ビッカース硬度測定器(型式:HM−211)を用いて各スチールワイヤのロング断面の表層部および中央部の硬度を測定した。
<耐腐食疲労性>
耐腐食疲労性の評価は、100mmに切断したスチールワイヤを、少量の硝酸イオンおよび硫酸イオンを含む中性の水溶液に浸し、毎分1000回転の速度で300N/mmの繰り返し曲げ応力を与えてスチールワイヤが破断に至るまでの回転数を求めた。表2において体腐食疲労性は、比較例の破断に至るまでの回転数を100として指数にて表示した。この数値が大きい程、耐腐食疲労性に優れていることを示す。
Figure 2013231250
Figure 2013231250
※1:最終ダイスより前10個のダイスのうち減面率10%以下のダイスの個数
※2:最終ダイスより前10個のダイスにおける加工歪
表2および図4より、本発明のスチールワイヤは、耐腐食疲労性に優れていることがわかる。
1 スチールワイヤ
2 ロング断面
3 表層部
4 中心部
5 ラメラー
6 クロス断面
21 スチールワイヤ
22 グリップ

Claims (5)

  1. 炭素含有量が0.50〜1.10質量%であるスチールワイヤであって、矯正加工前における前記スチールワイヤの長手方向の断面(ロング断面)の表層部のビッカース硬度HvLSと、ロング断面の中心部のビッカース硬度HvLCとが、下記式(1)、
    0.95<HvLS/HvLC<1.10 (1)
    で表される関係を満足し、かつ、3000〜5000MPaの抗張力を有することを特徴とするスチールワイヤ。
  2. 矯正加工後における長手方向に直交する断面(クロス断面)の表層部における硬度HvCSと、長手方向の断面(ロング断面)の表層部における硬度HvLSとの比、係数X(HvCS/HvLS)、および前記クロス断面の中心部の硬度HvCCと、前記ロング断面の中心部における硬度HvLCとの比、係数X(HvCC/HvLC)がいずれも下記式(2)、
    0.9<係数X≦1.10 (2)
    で表される関係を満足する請求項1記載のスチールワイヤ。
  3. 炭素含有量0.50〜1.10質量%であり、パーライト組織を有するスチールワイヤ材に湿式伸線を施す最終伸線工程を有するスチールワイヤの製造方法において、
    前記最終伸線工程における最終ダイスより前10個のダイスのうち、減面率が10%以下のダイスを3個以下とし、かつ、最終ダイスから前10個のダイスにおける加工歪を2.5以上とすることを特徴とするスチールワーヤの製造方法。
  4. 前記最終伸線工程の各伸線パスにおけるダイス抗力(N)と、ダイスの出口線径(mm)と、により、下記式(3)、
    係数A=ダイス抗力(N)/ダイス出口線径(mm) (3)
    で表される係数Aが95を超えるダイスの個数が2個以下である請求項3記載のスチールワイヤの製造方法。
  5. スチールワイヤの耐腐食疲労性を評価するにあたり、矯正加工前における前記スチールワイヤの長手方向の断面の表層部のビッカース硬度HvLSと、長手方向の断面の中心部のビッカース硬度HvLCとが、下記式(1)、
    0.95<HvLS/HvLC<1.10 (1)
    で表される関係を満足するか否かで耐腐食疲労性を評価することを特徴とするスチールワイヤの耐腐食疲労性の評価方法。
JP2012103939A 2012-04-27 2012-04-27 スチールワイヤ、スチールワイヤの製造方法およびスチールワイヤの評価方法 Expired - Fee Related JP5882827B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012103939A JP5882827B2 (ja) 2012-04-27 2012-04-27 スチールワイヤ、スチールワイヤの製造方法およびスチールワイヤの評価方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012103939A JP5882827B2 (ja) 2012-04-27 2012-04-27 スチールワイヤ、スチールワイヤの製造方法およびスチールワイヤの評価方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013231250A true JP2013231250A (ja) 2013-11-14
JP5882827B2 JP5882827B2 (ja) 2016-03-09

Family

ID=49677935

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012103939A Expired - Fee Related JP5882827B2 (ja) 2012-04-27 2012-04-27 スチールワイヤ、スチールワイヤの製造方法およびスチールワイヤの評価方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5882827B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019017856A (ja) * 2017-07-20 2019-02-07 トクセン工業株式会社 医療処置具用ワイヤ及びガイドワイヤ
CN112955602A (zh) * 2018-10-23 2021-06-11 贝卡尔特先进帘线阿尔特公司 钢丝绳、涂覆钢丝绳和包括钢丝绳的带

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07305285A (ja) * 1994-05-09 1995-11-21 Bridgestone Metarufua Kk ゴム物品の補強に供するスチールコード用素線の製造方法
WO2010050596A1 (ja) * 2008-10-30 2010-05-06 株式会社ブリヂストン 高強度で延性および耐疲労性に優れた炭素鋼線材、その製造方法および評価方法
JP2012045580A (ja) * 2010-08-26 2012-03-08 Bridgestone Corp ゴム物品補強用鋼線の製造方法及び製造装置並びにゴム物品補強用スチールコード及び空気入りタイヤ

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07305285A (ja) * 1994-05-09 1995-11-21 Bridgestone Metarufua Kk ゴム物品の補強に供するスチールコード用素線の製造方法
WO2010050596A1 (ja) * 2008-10-30 2010-05-06 株式会社ブリヂストン 高強度で延性および耐疲労性に優れた炭素鋼線材、その製造方法および評価方法
JP2012045580A (ja) * 2010-08-26 2012-03-08 Bridgestone Corp ゴム物品補強用鋼線の製造方法及び製造装置並びにゴム物品補強用スチールコード及び空気入りタイヤ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019017856A (ja) * 2017-07-20 2019-02-07 トクセン工業株式会社 医療処置具用ワイヤ及びガイドワイヤ
CN112955602A (zh) * 2018-10-23 2021-06-11 贝卡尔特先进帘线阿尔特公司 钢丝绳、涂覆钢丝绳和包括钢丝绳的带

Also Published As

Publication number Publication date
JP5882827B2 (ja) 2016-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5523332B2 (ja) 高強度で延性および耐疲労性に優れた炭素鋼線材、その製造方法および評価方法
CN110546324B (zh) 橡胶物品增强用钢丝帘线及其制造方法和轮胎
KR101152415B1 (ko) 직선성이 우수한 고무보강용 단선 스틸코드의 제조방법
JP5882827B2 (ja) スチールワイヤ、スチールワイヤの製造方法およびスチールワイヤの評価方法
JP3844267B2 (ja) 鋼線の製造方法
KR100916917B1 (ko) 단선 스틸코드
JP4608270B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6865095B2 (ja) ゴム物品補強用スチールコード及びタイヤ
JP3777166B2 (ja) 高強度極細鋼線の製造方法
JP4464511B2 (ja) 延性及び疲労特性の優れた高強度極細鋼線の製造方法
CN109957865A (zh) 钢帘线
KR100635328B1 (ko) 고강도 스틸코드 및 그의 제조방법
JP2019011536A (ja) ゴム物品補強用スチールコード
KR100717150B1 (ko) 고강도 스틸코드 및 그의 제조방법
JP3037844B2 (ja) ゴム物品補強用スチールコードおよびその製造方法
KR100717151B1 (ko) 고강도 스틸코드 및 그의 제조방법
KR100717152B1 (ko) 고강도 스틸코드 및 그의 제조방법
KR100635326B1 (ko) 고강도 스틸코드 및 그의 제조방법
KR101365730B1 (ko) 강선의 기계적 특성 향상을 위한 신선 가공 방법
JPH09195187A (ja) ゴム補強用スチールコード及びラジアルタイヤ
JP2000256976A (ja) タイヤ補強用スチ−ルコ−ド
KR100717149B1 (ko) 고강도 스틸코드 및 그의 제조방법
KR101215778B1 (ko) 초고강도 스틸코드용 강선의 제조방법
JP2989860B2 (ja) ゴム補強体の製造方法
JP6114619B2 (ja) ゴム物品補強用鋼線の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150108

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151009

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151020

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160119

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160204

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5882827

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees