JP2013230373A - 放射線撮影装置、放射線撮影装置の撮影方法 - Google Patents

放射線撮影装置、放射線撮影装置の撮影方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 放射線を撮影するための撮影装置の冷却を、撮影装置の位置、姿勢に合わせて効果的に行う。
【解決手段】 撮影装置11の発熱部34を局所的に冷却し撮影装置内部の温度分布の偏りを軽減するために、収納部25内部に冷却手段が設けられる。撮影装置11が縦または横に挿入されたかを装着方向を検知器35,36により検知し、その結果に基づき冷却部を選択的に駆動する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、放射線撮影装置の冷却に関するものである。
近年のデジタル技術の進歩により、放射線画像を電気信号に変換し、得られた電気信号を画像処理した後に、可視画像としてCRT等に再生することにより、高画質の放射線画像を得る方式が普及している。このような方法としては、放射線の透過画像を一旦、蛍光体中に潜像として蓄積した後に、レーザー光等の励起光を照射することにより潜像を光電的に読み出し、可視像として出力する放射線画像記録再生システムが提案されている。また、近年の半導体プロセス技術の進歩に伴い、半導体センサを使用して同様に放射線画像を撮影する装置が開発されている。
これらのシステムは従来の感光性フィルムを用いる放射線写真システムと比較すると、極めて広いダイナミックレンジを有しており、放射線の露光量の変動に影響され難い放射線画像を得ることができる。同時に、従来の感光性フィルム方式とは異なり化学処理が不要で、即時的に出力画像を得ることができる利点を有している。
図10は上述した半導体センサを用いた放射線撮影装置システムの構成図を示し、撮影台1に取り付けられた撮影装置2には、複数の光電変換素子を二次元状に配置した検出面を有する放射線検出センサ3が内蔵されている。
放射線発生装置4から出射された放射線は被写体Sに照射され、被写体Sを透過した放射線は、放射線検出センサ3により画像化され、蛍光体を介して可視光に変換される。この放射線検出センサ3から出力された電気信号は、制御手段50において読み出され、デジタル画像処理されてモニタ6に被写体Sの放射線画像として表示される。
この放射線画像撮影システムは後処理で画像を読み出す上述の放射線画像記録再生システムとは異なり、即時的に画像を観察することができる。このような撮影システムは立位、臥位等の撮影形態により専用の支持手段に撮影装置が設置され、必要に応じて使い分けられて、放射線室に固定して据え置かれている。また最近では、可搬型の撮影装置も開発され、任意の撮影姿勢での撮影が必要な場合に用いられている。
このような撮影装置は、電子機器であるために発熱の問題が避けられないデジタル化に必要不可欠な電気部品が多数あり、これらの電気部品の発熱を効率良く放熱する必要がある。放熱は発熱する電気部品の正常動作、耐久性を向上させるためだけでなく、撮影装置内部の温度上昇による放射線検出器の特性の変化を防止するためにも重要である。また、撮影装置の外装の温度上昇は、医療機器においては被検者の安全性確保の点から、被検者が接触する個所に対する表面温度の規制があり、温度上昇を抑制する必要がある。
そのために、特許文献1においては空冷用のファンを駆動することにより、吸込口から空気を吸気し、撮影装置周囲を流動させ撮影装置で発生する熱を冷却する冷却機構を有している。また、特許文献2においては立位、臥位等の設置形態により有効に放熱が行えるように放熱経路を切換える冷却機構が提案されている。
特開2000−37374号公報 特開2005−370号公報
上述のような冷却機構を有する撮影装置は、静止画用の一般撮影の分野において使用されてきたが、同程度の大きさの撮影エリアを有するI.I.型TV撮像系と比較すると小型、軽量であることから、動画撮影装置への適用も要望されている。
しかし、動画撮影の場合には連続的に撮影するため、従来の静止画撮影と比較すると発熱量も増大する点や、様々な姿勢で撮影されることが多いため撮影装置の姿勢による放熱の影響を考慮する必要がある。
一方で、特許文献1、2に示すように据置型としてではなく、架台から着脱可能な撮影装置を単独でカセッテ型として使用する撮影装置も提案されている。この場合には、上述したように冷却性能を向上させるには、撮影装置に新たな冷却機構を実装する必要が生じ、撮影装置として小型、軽量の長所が損われることになる。そのため、撮影装置を支持する支持手段に冷却手段を有し撮影装置を外部より強制的に冷却することで動画撮影可能な撮影装置も構想されている。
このような事象を鑑み、本発明の目的は支持手段への着脱可能な撮影装置の位置、姿勢に応じて冷却効率の良い放射線撮影装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明に係る放射線撮影装置は、放射線を電気信号に変換する撮影手段と、
前記撮影手段を着脱可能に支持する支持手段と、前記支持手段に備えられ、前記撮影手段を冷却する冷却手段と、
前記撮影手段の位置および姿勢の少なくともいずれか一つに関する情報を得る情報取得手段と、
前記得た位置および姿勢の少なくともいずれか一つに関する情報に応じて前記冷却手段の駆動を制御する制御手段と、を有したことである。
本発明に係る放射線撮影装置によれば、撮影装置の発熱を効率よく冷却することができる。
撮影装置の断面図である。 実施例1の放射線撮影装置の斜視図である。 実施例1の処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1の収納部の構成図である。 実施例1の冷却部と撮影装置の状態を説明する図である。 実施例2の収納部の構成図である。 実施例2の処理の流れを示すフローチャートである。 実施例3の収納部の構成図である。 実施例4の放射線撮影装置の斜視図である。 実施例4の収納部の構成図である。 実施例4の処理の流れを示すフローチャートである。 従来の放射線撮影システムの構成図である。
本発明を図1〜図8に図示の実施例に基づいて詳細に説明する。
図1は撮影手段としての撮影装置11の断面図を示し、このような撮影装置11はカセッテとして単独として使用されるか、又は支持手段としての種々の架台と組み合わされて使用される。筐体本体12aの放射線入射面は、放射線透過性の高い材料から成る筐体蓋12bにより覆われ、密閉型の筐体12が形成されている。筐体本体12a内には、支持部13を介して金属製の基台14が固定されており、この基台14上には、基板15a、光電変換素子15b、蛍光板15cが積層された放射線像検出パネル15が配置されている。
基板15aは半導体素子との化学作用のないこと、半導体プロセスの温度に耐えること、寸法安定性等の必要性からガラス板が多く用いられる。このような基板15a上に、光電変換素子15bが半導体プロセスにより二次元配列的に形成され、蛍光板15cは金属化合物の蛍光体を樹脂板に塗布したものが用いられ、接着によって一体化されている。
また、光電変換素子15bはその側面に接続したフレキシブル回路基板16を介して、基台14の裏面に配され光電変換された電気信号を処理する電子部品17a、17bを搭載した回路基板17に接続されている。この回路基板17には、ケーブル18を介して中継用電気回路部19が接続され、更にケーブル20を介して図示しない外部の制御手段50と接続され、電源供給や信号転送等が行われている。
このような撮影装置11は放射線を放射する放射線発生装置28と組み合わせることにより放射線画像撮影が可能になる。上方に位置する放射線発生装置28から放射された放射線が被写体を透過し、この撮影装置11に入射すると、放射線像検出パネル15の蛍光板15cが発光し、その光を二次元配列された光電変換素子15bで電気的な信号に変換し、デジタル画像を得ることができる。更に、このデジタル画像はケーブル20を介して転送し、図示しないモニタにより即時的に観察することができる。
放射線像検出パネル15からの電荷の読み出しは、駆動回路部(図示せず)によって選択された列の複数の光電変換素子15bが蓄積した電荷を、それぞれ行方向に放電させ、各行に対応して設置された読出回路部(図示せず)によって読み取る方式によって行われる。このような撮影装置11の駆動時に、各電子部品17a、17bによる電力消費に伴い発熱が生ずることになる。これらの電気部品17a、17bから発生した熱は、撮影装置11内部の温度を上昇させ、筐体12を介して外気に放熱される。
図2は撮影装置11を撮影台21と組み合わせて用いた状態の構成図を示している。この撮影台21は撮影台本体22上に支持部23を介して、被検者を載置する天板24が水平面内に移動可能に支持されている。撮影台本体22と天板24の間には撮影装置11を装着するための支持手段としての収納部25が設けられており、この収納部25の前面には、撮影装置11を挿入するための開口部26が形成されている。また、撮影台21の上方には、ガイド部27に沿って移動可能な放射線を照射する放射線発生装置28が配置されている。なお、撮影装置11を支持する手段を支持手段と呼ぶものとする。
このような撮影台21に対して、撮影装置11を設置する方法としては、矢印Aで示すような収納部25内に装着する方法と、矢印Bで示すような天板24上に載置して使用する2通りの方法がある。
収納部25内に装着する矢印Aの方法においては、撮影装置11が直接、被検者が接触することがないため、被検者と撮影装置11のアライメントを容易に行うことができる。また、天板24上に載置して使用する矢印Bの方法においては、種々の姿勢に撮影装置11を位置決めできる自由度を有している。
収納部25内に撮影装置11を装着する方法では、放射線発生装置28と撮影装置11を正確に位置合わせするために、収納部25と撮影装置11の相対位置がきちんと定まることが必要である。
図3は本実施例の処理の流れを示すフローチャートである。この処理の流れにしたがい、以下説明する。
図4には収納部25の構成を示している。収納部25および挿入口用の開口部26は内部の構成を表示するため破線表示している。収納部25内部には放射線照射軸に垂直な面内に底面を有し三方に壁を備えた支持枠体30が設けられている。撮影装置11は収納部25に図中手前より挿入され、撮影装置11の先端が奥の壁に突き当たるまで押し込まれる。その際に係止部材31が撮影装置11底面側に係止し着脱が規制される(S101)。
一般的に撮影装置11の放射線を受像する領域は、旧来の放射線撮影用のフィルムサイズに合わせられている。フィルムサイズは半切や六切といったように長方形状をしている。そのため撮影したい部位により、縦横を変えて使用される。図5a)、b)には収納部25内部の支持枠体30に対して撮影装置11を横置きまたは縦置きした状態を示している。支持枠体30の一隅には撮影装置11の装着向きを検出し、撮影装置11の位置及び姿勢の少なくともいずれか一つに関する情報を取得する2つの検出器35,36が配置されている。図5a)のように撮影装置11が長手方向を横向きにして装着する場合には、検知器35が反応する。逆に図5b)のように縦置きの場合は検知器36が反応する。検知器35、36はマイクロスイッチや非接触の磁気センサ等で簡単に実現可能である。
検出器35,36の出力信号は撮影装置11の位置および姿勢の少なくともいずれか一つに関する情報を得る情報取得手段7(図示しない)に送信される(S102)。
更に支持枠体30上には冷却手段を構成する冷却部32,33が配置されている。前述したように撮影装置11の駆動時に、各電子部品による電力消費に伴い発熱が生じる。特にレギュレータ等の部品は局所的な発熱を招き、面内の温度分布を劣化させる原因となる。そこで撮影装置11に発熱部34を有する場合、この発熱部34を局所的に冷却し撮影装置11内部の温度分布の偏りを軽減するために、収納部25内部に冷却手段が設けられる。本実施例における冷却手段は強制冷却を行うためファンやペルチェ素子等を冷却部として複数備えるものである。撮影装置11が収納部25に装着された場合、発熱部34と対向する位置で、かつ、撮影装置11の裏面側である位置に配置されている。撮影装置11の装着状態が縦・横の二つあるため、対向する位置に冷却手段の冷却部32,33を位置させている。撮影装置11の装着向きが前述の検知器35,36により検知されるとその結果に基づき冷却手段は選択的に駆動される(S103)。冷却手段における駆動の制御は図示しない制御手段50で行われる。
図5a)のように横装着の場合は発熱部34に対向した冷却部33のみを駆動し、逆に図5b)のように縦置きの場合は冷却部32のみが駆動する。これらの制御は図示しない外部の制御手段50により指令されて行われる。
以上のように冷却手段の駆動制御を撮影装置11の装着状態により選択的に行うことで消費電力を抑制しつつも、効果的な冷却により撮影装置11の温度分布の偏りを軽減する効果がある。
図6には実施例1と同様の撮影台21に組み込まれる支持手段としての収納部25の構成を示している。実施例1と同一の処理、構成に関しては同一の番号を付して説明を省略する。
実施例1では撮影装置11の装着方向を変えるには一度、撮影装置を収納部25から取り出して向きを変えて挿入する必要があった。操作者にとってはより簡便に撮影装置の向きを変えることができるのが望ましい。そこで、本実施例においては収納部25内で撮影装置11の向きを変える機能を備えている。
また、収納部25内の温度は、撮影装置11に放射する放射線の放射頻度に従い温度の上昇の度合いが変わってくる。そのため、本実施例では、放射頻度も考慮して冷却手段の駆動を制御手段50は制御するものである。
図7は本実施例の処理の流れを示すフローチャートである。実施例1と同一の処理に関しては同一の番号を付して説明を省略する。
収納部25内部には撮影装置11を保持し、収納部25との相対位置を正確に維持するための支持枠体40が設けられている。支持枠体40には回転軸受け41が図示するように底辺部に設けられており、軸42回りに回転可能になっている。また回転軸受41は支持枠体40の回転角度を信号として制御手段50に送信するものである。
また、撮影装置11の内部には放射線発生装置28から放射された放射線の放射線量を検出する検知手段としてのA.E.C.201(図示せず)が組み込まれている。A.E.C.201は受光した放射線量が予め定められた値をこえると電気信号を出力する。この電気信号に基づいて放射線発生装置28の放射が停止されるものである。また、制御手段50にもこの電気信号が送信されている。
回転軸42は撮影装置11の受像領域の中心に略一致されるように位置しており、軸42と放射線の照射軸を一致させておくことで、回転しても照射軸がずれることがないので、放射線発生装置28と撮影装置11の位置合わせは楽である。
つまり撮影装置11と冷却手段との相対位置を維持しながら放射線の照射軸に直交する面内での撮影装置11の回転移動が可能となる。
撮影装置11が装着されると、実施例1と同様に奥で突き当たりその位置で位置決め保持される。操作者は図示しない撮影台の操作卓に設けられた位置変更手段により、所望の向きに撮影装置11を切り替えることができる。支持枠体40の底面には47に代表されるような開口が設けられている。各開口部に対応して冷却手段の冷却部43〜46が配置されている。
このときの支持枠体40の軸42に対する回転角度を制御手段50が取得し(S701)、制御手段50は、冷却部43〜46のなかから冷却に使用する冷却部を選択する。そして、次に検知手段としてのA.E.C201からの出力信号に基づいて、図示しない算出手段202が撮影装置11の撮影頻度を算出する(S702)。この場合、放射線の放射の終了タイミングをA.E.Cからえることができるので、単位時間あたりの放射線の放射頻度を算出することが出来る。放射頻度があがると収納部25内部の温度も上昇するので、制御手段50は算出手段202で算出された放射頻度が増加するに応じて選択した冷却部43〜46の出力能力を上げる。または、制御手段50は算出手段202で算出された放射頻度が増加するに応じて駆動する冷却部の数を増加する(S703)。また、制御手段50は放射頻度が減少するに応じて選択した冷却部43〜46の出力能力を下げる。または、制御手段50は算出手段で算出された放射頻度が減少するに応じて駆動する冷却部の数を減少する(S703)。このように制御手段50は、撮影が終了されるまで、冷却手段の駆動を制御する。
冷却手段は挿入された撮影装置の裏面側を冷却するようなもので実施例1と同様な手段である。図6に示される撮影装置11が装着された状態では、撮影装置11の発熱部35近傍を冷却するために冷却手段43が選択的に駆動されている。支持枠体40が回転した場合、回転状態を把握し、それに連動して対応する冷却手段を選択して駆動する。これにより撮影装置11の内部温度を均一にすることで安定した画質を得ることができ、かつ操作性の良い撮影台が提供できる。さらに、撮影頻度に応じても冷却能を変更することがでるため、安定して撮影装置11の内部温度を均一にすることができる。
図8は実施例1、2の変形例であり、同様に撮影台21に組み込まれる支持手段としての収納部55の構成を示している。実施例1と同一の処理、構成に関しては同一の番号を付して説明を省略する。
収納部25および挿入口用の開口部26は内部の構成を表示するため破線表示している。実施例1,2同様に、収納部55内部には放射線照射軸に垂直な面内に底面を有し三方に壁を備えた支持枠体50が設けられている。撮影装置11は収納部55に図中手前より挿入され、支持枠体により位置決め、係止しされて保持される。
支持枠体50の底面には放射線発生装置28が放射する放射線の放射線照射軸に平行な軸52に対して軸受け51が設けられ任意角度に回転可能に支持されている。例えば大腿骨のように長い部位を撮影装置11の撮影領域に納めるために対角線方向に部位を位置合わせして撮影する必要があり、実施例1,2のように縦・横の方向切替だけでは不十分である。撮影装置11の受像領域の対角線が撮影台の長手方向に向くことが可能であると、被験者とのアライメントが容易にできるようになる。また、回転軸52は実施例2同様に撮影装置11の受像領域の中心に略一致されるように位置しており、軸52と放射線照射軸を一致させておくことで、回転しても照射軸は一致した状態を維持できる。
更に、収納部45自体は天板24の下を長手方向に移動可能にガイド部材47により支持されている。この場合も冷却手段は常に安定した状態を維持したまま、撮影装置11の位置を変更することが可能になっている。
撮影装置11の発熱部35を局所的に冷却し撮影装置11内部の温度分布の偏りを軽減するための冷却手段53は、支持枠体50上に搭載され、回転しても撮影装置11と常に相対位置が一致された状態を維持できる。このような構成にすることで複数の冷却手段を必要とせず、また任意回転に対しても冷却性能を確保できる効果がある。
次に図9,10に基づき実施例4を説明する。実施例1と同一の処理、構成に関しては同一の番号を付して説明を省略する。
図9は撮影装置を支持する支持手段としての収納部70を表し、図10は支持手段70に搭載する冷却手段の冷却部72〜75を説明する図である。図11は本実施例の処理の流れを示すフローチャートである。実施例1と同一の処理、構成に関しては同一の番号を付して説明を省略する。
撮影装置11は種々の支持機構と組み合わされて使用される。その代表例として図9に、モバイルCアーム装置60とを組み合わせたシステムを例示する。モバイルCアーム装置60は、本体部61に上下昇降可能に支持されている水平軸62とその先端にはC字状のアーム部材63が設けられている。これらは図中矢印で示されるような回転(矢印Rc、Rh、Rvで示される)および移動(矢印Mh,Mvで示される)が可能に構成されている。Cアーム部63の両端には放射線発生部64と放射線画像を受像するための撮影装置11を保持する支持手段としての収納部70が対向して設置されており、その間に被写体を配置して撮影を行う。また、本体部61に設けられた制御手段66は制御手段50を備える。放射線発生部64が発生する放射線の照射軸に直交する面内での、撮影装置11の並進移動および回転移動の少なくともいずれか一つを可能とする。
放射線発生部64と撮影装置11とは互いの距離を一定に保つように支持されている。撮影装置11の有効撮影領域は矩形状であり、円形状のI.I.とは異なり、撮影対象の部位によっては所望の範囲を有効撮影領域に合わせる位置調整が必要になる。前述したCアーム装置60の可動機構により位置決めすることは可能であるが、細かな位置合わせをするのは困難である。
操作性よく位置合わせするためには撮影装置11が照射面内に回動することが望ましい。そのため、図9に示すように有効撮影領域の略中央(X軸)を回転中心として収納部70を矢印Rx方向に回転させる機構が設けられる。以上、説明した機構により被写体に対して撮影装置11を任意角度に位置決めさせて使用することができる(s1010)。
本実施例においては撮影装置11の姿勢は任意であることから内部での熱の分布に影響が出る。例えば発熱部が重量方向に対して下方に位置する場合は、その熱が撮影装置11内部で上方に対流される。逆に上方に位置する場合はその近傍での温度分布が高くなる。従って撮影装置の姿勢により冷却性能に差が出ることになる。
図10は重力方向に対して垂直に姿勢保持された状態の収納部70を示している。収納部70の一面には撮影装置11を挿入するための開口部71が形成されている。収納部70内部には冷却手段の冷却部72〜75が撮影装置11の裏面に対向するように設けられている。これらは例えば空冷用の送風ファンであり、制御手段50の制御にしたがい電気的に風量および送風方向を切り替えることが可能である。また、冷却部72〜75にはそれぞれIDが割り振られている。
制御手段50は、撮影装置11の位置姿勢情報と冷却手段の駆動条件である正規駆動テーブルを第一のテーブルとして図示しない記憶手段401に有している。この正規駆動テーブルには、例えば撮影装置11の位置姿勢情報と駆動する冷却部72〜75のIDが関連付けられている。さらに、駆動する冷却部72〜75の駆動方法として風速、風向も関連付けられている。また、故障により第一のテーブルに従って駆動できなくなることも考えられる。そこで、予め故障した冷却部ごとに、冷却手段の駆動用に第二のテーブルを記憶手段401に記憶しておく。
支持機構60には撮影装置11の位置、姿勢を検知する図示しない検知手段402を有している。検知手段402としては支持機構60の各移動機構部の状態をモニタし、計算によって撮影装置11の姿勢を割り出す方式や収納部70内部にジャイロセンサのような検知手段を搭載することで実現できる。検知手段402の出力信号は制御手段50に送信される(s1020)。
制御手段50は、検知手段402の出力信号と第一のテーブルに基づいて駆動する冷却部のIDを取得する(S2010、S2020)。
そして、IDに対応する冷却部が故障してないか制御手段50は点検する(S3010)。さらに、故障としての異常冷却部が検出された場合にはそのIDを取得する(S3020)。そして、操作者に対して故障である旨を、例えば図示しない表示手段を介して表示する(S3030)。
制御手段50は、冷却部72〜75に故障があるか否かを判断し(S2030)、故障がある場合には第二のテーブルを参照し(S2040)、故障がない場合には第一のテーブルを参照する。そして、駆動する冷却部(冷却装置と言う場合もある)のIDと駆動の条件を確定する(S2050)。それに従い、冷却装置の駆動を制御手段50は制御しながら撮影を行う(S1040)。
図10のように重力方向に垂直な姿勢の場合、撮影装置11内部は自然対流により重力方向に対して上側が温まる。撮影装置11の内部温度分布を均一にするためには上部の冷却を強めることが望まれる。そこで、重力方向上側に配置された送風ファン73,75は撮影装置11の裏面に外部の空気を吹き付けるように吸気側に制御手段50により駆動される。これに対して下方の送風ファン72,74は排気側に駆動することで空気の流れをコントロールすることができる。
図10の状態から収納部70の姿勢が変わった場合はその位置姿勢情報に合わせて送風ファンの送風方向,風量の少なくとも一方を制御手段50は切り替える。
ここで、制御手段50は検知手段402からの出力信号を受けており、撮影装置11の位置、姿勢の情報を得ることができる。
冷却手段を強力にして撮影装置全体を冷却することは可能であるが、前述のように冷却手段の駆動制御を行うことで消費電力を軽減し、Cアームのような移動型の装置においてはバッテリ消費を抑えることができる効果がある。
以上の説明では、本発明の好ましい実施例について述べたが、本発明はこれらの実施例に限定されないことは云うまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。特に、組み合わされる架台は撮影台やCアームモバイルに限定されるものではなく、立位スタンドやユニバーサルスタンド等でも同様に構成可能である。
11 撮影装置
25、45、55、70 収納部
35,36 検知器
32、33、43〜46、53、72〜75 冷却部
41、51 回転軸受け

Claims (9)

  1. 放射線を電気信号に変換する撮影手段と、
    前記撮影手段を着脱可能に支持する支持手段と、
    前記撮影手段を冷却する前記支持手段に備えられた冷却手段と、
    前記撮影手段の位置および姿勢の少なくともいずれか一つに関する情報を得る情報取得手段と、
    前記得た位置および姿勢の少なくともいずれか一つに関する情報に応じて前記冷却手段の駆動を制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする放射線撮影装置。
  2. 前記放射線の放射線量を検知する放射線量の検知手段と、
    前記検知手段からの出力信号に基づいて前記放射線の放射頻度を算出する算出手段と、を更に備え、
    前記制御手段は、前記算出手段で算出された放射頻度と前記情報取得手段で得られた位置および姿勢の少なくともいずれか一つに関する情報とに応じて前記複数の冷却手段の駆動を制御することを特徴とする請求項1に記載の放射線撮影装置。
  3. 前記冷却手段は複数の冷却部から構成されており、
    前記制御手段は、前記算出手段で算出された放射頻度が増加するにしたがい駆動する冷却部の数又は出力を増加させることを特徴とする請求項2に記載の放射線撮影装置。
  4. 前記撮影手段を支持する支持手段を更に備え、
    前記支持手段は、前記撮影手段と前記冷却手段との相対位置を維持しながら前記放射線の照射軸に直交する面内での並進移動および回転移動の少なくともいずれか一つを可能とすることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の放射線撮影装置。
  5. 前記冷却手段は複数の冷却部から構成されており、
    前記制御手段は、前記得た位置および姿勢の少なくともいずれか一つに関する情報に応じて前記複数の冷却部から駆動する冷却部を選択することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の放射線撮影装置。
  6. 前記冷却手段は送風ファンを有しており、
    前記制御手段は、前記得た位置および姿勢の少なくともいずれか一つに関する情報に応じて前記送風ファンが送風する方向を変更することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の放射線撮影装置。
  7. 前記冷却手段は、前記撮影手段の放射線入射面に対して対向する裏面に配置されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の放射線撮影装置。
  8. 前記冷却手段は複数の冷却部から構成されており、
    撮影手段の姿勢と前記冷却手段の駆動条件を第一のテーブルとして記憶し、
    故障した前記冷却部ごとに前記冷却手段の駆動条件を第二のテーブルとして記憶している記憶手段と、
    前記制御手段は、前記複数の冷却部が故障しているか否かを検出し、
    故障がない場合には前記第一のテーブルに基づいて前記冷却手段を駆動し、
    故障が検出された場合には
    故障している冷却部に応じた前記第二のテーブルに基づいて前記冷却手段を駆動することを特徴とする請求項1に記載の放射線撮影装置。
  9. 放射線を電気信号に変換する撮影手段を冷却する冷却手段を備える放射線撮影装置の撮影方法であって、
    撮影手段の位置および姿勢の少なくともいずれか一つに関する情報を得る情報取得工程と、
    前記得た位置および姿勢の少なくともいずれか一つに関する情報に応じて前記冷却手段の駆動を制御する制御工程と、
    を備えることを特徴とする撮影方法。
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