JP2013228467A - 光電気混載フレキシブルプリント配線板、及びその製造方法 - Google Patents

光電気混載フレキシブルプリント配線板、及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013228467A
JP2013228467A JP2012098911A JP2012098911A JP2013228467A JP 2013228467 A JP2013228467 A JP 2013228467A JP 2012098911 A JP2012098911 A JP 2012098911A JP 2012098911 A JP2012098911 A JP 2012098911A JP 2013228467 A JP2013228467 A JP 2013228467A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wiring board
printed wiring
flexible printed
core
flexible
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012098911A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Shigeoka
岡 赳 志 重
Fumihiko Matsuda
田 文 彦 松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Mektron KK
Original Assignee
Nippon Mektron KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Mektron KK filed Critical Nippon Mektron KK
Priority to JP2012098911A priority Critical patent/JP2013228467A/ja
Publication of JP2013228467A publication Critical patent/JP2013228467A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Optical Couplings Of Light Guides (AREA)
  • Optical Integrated Circuits (AREA)
  • Semiconductor Lasers (AREA)
  • Light Receiving Elements (AREA)

Abstract

【課題】フレキシブル光導波路のミラーの形成を容易にすることが可能な光電気混載フレキシブルプリント配線板およびその製造方法を提供する。
【解決手段】一実施形態による光電気混載フレキシブルプリント配線板1は、フレキシブルプリント配線板2と、フレキシブルプリント配線板2の主面に貼り合わせられたフレキシブル光導波路6とを備え、このフレキシブル光導波路6は、端部の内側面が信号光の光路を変換するミラーM1,M2となるクラッド7と、クラッド7に埋め込まれたコア8とを有し、ミラーM1で反射された信号光が入射するコア8の入射端面8a、及び、ミラーM2に向けて信号光を出射するコア8の出射端面8bの少なくともいずれか一方がミラーからクラッド7の内側に後退して配置されていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、光電気混載フレキシブルプリント配線板、より詳しくは、フレキシブルプリント配線板と、該フレキシブルプリント配線板に貼り合わせられたフレキシブル光導波路とを備える光電気混載フレキシブルプリント配線板、及びその製造方法に関する。
近年、電子機器の小型化及び高機能化がますます促進するにつれて、回路基板に対する高密度化の要求が高まってきている。回路基板を片面から両面あるいは三層以上の多層回路基板とすることにより、回路基板の高密度化が図られている。
また、高密度化の一環として、各種電子部品を実装する多層回路基板と硬質回路基板との間を、コネクタ等を介して接続するフレキシブルプリント配線板が開発されている。さらに、フレキシブルフラットケーブルを一体化した可撓性ケーブル部を有する多層フレキシブル回路配線基板(特許文献1、第5図参照)も開発されている。これらはノートパソコン、デジタルカメラ、携帯電話、ゲーム機などの小型電子機器を中心に広く普及している。
上記の電子機器は扱う情報量が特に増えてきており、信号の伝送速度はますます高速化する傾向にある。パソコンの場合、2010年から2011年にかけて伝送速度が6Gbpsの規格へ移行しており、伝送線路の損失を考慮することはますます重要になっている。
加えて、近年、高速でパルス信号を発信するために、信号源の信号振幅電圧が低電圧化していく傾向にある。このため、外部または信号源自身から発するスパイクノイズにより、正確な信号伝送が妨げられ易い状況となっている。通常、高速信号伝送を行う基板はインピーダンス整合させた伝送線路を有するが、そのような基板を用いても、伝送線路の損失を許容できなくなりつつある。
上記のスパイクノイズに対しては、伝送線路や電子機器においてノイズ対策を講じる必要がある。具体的には、伝送線路に対しては電磁シールドを設けなければならないが、電磁シールドを設けることにより伝送線路の厚みが増す。そのため、例えば、ノートパソコンのディスプレイとキーボードを繋ぐヒンジの屈曲性を確保することが困難な場合があった。
そこで、電気信号を高速伝送する際の伝送損失やノイズ耐性の問題を解決すべく、長距離信号伝送の分野で実用化されている光ファイバによる高速信号伝送技術を、上記のような小型電子機器に適用することが検討されている。
さらに、光による高速信号伝送技術をノートパソコンのヒンジなどに適用するため、可撓性を有する有機ポリマーからなるポリマー光導波路と、フレキシブルプリント配線板とを組み合わせた光電気混載フレキシブルプリント配線板が開示されている(特許文献2、特許文献3等)。
特許第2631287号 特開2009-58923号公報 特開2010−286777号公報
しかしながら、従来技術では、上記ポリマー光導波路にミラーを形成したり、ミラーを金属膜等で保護する工程が煩雑であり、歩留り良く安価に光電気混載フレキシブルプリント配線板を製造することが困難であった。このことについて、図6を用いて詳しく説明する。
図6は、従来の光電気混載フレキシブルプリント配線板101の断面図を示している。この光電気混載フレキシブルプリント配線板101は、フレキシブルプリント配線基板102と、このフレキシブルプリント配線板102の下面に接着剤層109を介して張り合わされたポリマー光導波路106と、フレキシブルプリント配線板102の上面に実装された発光素子103及び受光素子104とを備えている。
ポリマー光導波路106は、クラッド107と、このクラッド107に埋め込まれたコア108とを有する。図6に示すように、ポリマー光導波路106の両端部には、ミラーM1及びミラーM2が形成されている。コア108の屈折率はクラッド107よりも高い。また、スライド屈曲などの高屈曲動作を可能にするため、クラッド107及びコア108の材料としては、弾性率などの特性が大きく異なる材料が用いられる。
発光素子103は、配線パターン102aのパッド部(図示せず)とはんだ接続された電極部103aと、信号光を出射する発光部103bとを有する。この発光素子103として、比較的安価な半導体レーザであるVCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting LASER:垂直共振器面発光レーザ)が用いられる。
受光素子104は、配線パターン102aのパッド部(図示せず)とはんだ接続された電極部104aと、信号光を受光する受光部104bとを有する。この受光素子104として、発光素子103の波長(例えば850nm)に感度を有するフォトダイオードが用いられる。
図6に示すように、発光素子103から出射された信号光は、フレキシブルプリント配線板102を図中下向きに伝搬した後、ポリマー光導波路106の左側のミラーM1で反射し、ポリマー光導波路106中を伝搬する。そして、信号光は、右側のミラーM2で反射し、フレキシブルプリント配線板102を図中上向きに伝搬した後、受光素子104に入射する。
なお、図6に示すように、光素子(発光素子103、受光素子104)とフレキシブルプリント配線板102との間の空間、及びミラーM1,M2を保護するために、透明の封止樹脂105が用いられている。
ミラーM1,M2は、ダイシング加工用の円形ブレードあるいは加工用レーザを用いて、ポリマー光導波路106の端部を加工することによって形成されている。このようにミラーM1,M2を形成するには、クラッド107及びコア108という弾性率等の特性が大きく異なる材料を平滑に加工する必要がある。ブレードによる加工及びレーザによる加工のいずれも、加工性は被加工物の材料特性に大きく影響される。特にポリマー光導波路においては、前述のように、コアとクラッドの弾性率の差が非常に大きい場合がある。
上記のように、従来、ポリマー光導波路の端部にミラーを形成することが困難であるという問題があった。
さらに、ミラーを保護する金属膜を形成する場合、クラッド107とコア108の両方の端面に金属膜を形成する必要があるところ、良好な金属膜を両方の端面に形成できる条件範囲が狭いため、金属膜の形成工程が煩雑になってしまうという問題があった。
本発明は、上記の技術的認識に基づいてなされたもので、ポリマー光導波路等のフレキシブル光導波路のミラーの形成を容易にすることが可能な光電気混載フレキシブルプリント配線板およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様による光電気混載フレキシブルプリント配線板は、
第1の主面および前記第1の主面の反対側の第2の主面を有するフレキシブルプリント配線板と、前記フレキシブルプリント配線板の前記第1の主面に貼り合わせられたフレキシブル光導波路と、を備える光電気混載フレキシブルプリント配線板であって、
前記フレキシブル光導波路は、端部の内側面が信号光の光路を変換するミラーとなるクラッドと、前記クラッドに埋め込まれたコアとを有し、前記ミラーで反射された信号光が入射する前記コアの入射端面、及び、前記ミラーに向けて信号光を出射する前記コアの出射端面の少なくともいずれか一方が前記ミラーから前記クラッドの内側に後退して配置されていることを特徴とする。
また、本発明の一態様による光電気混載フレキシブルプリント配線板の製造方法は、
可撓性を有する第1のクラッド層と、可撓性を有するコア層とを貼り合わせる工程と、
前記コア層の端部が前記第1のクラッド層の端部から所定の距離だけ後退するように前記コア層を加工することにより、所定パターンのコアを形成する工程と、
前記コアを埋め込むように前記第1のクラッド層に可撓性を有する第2のクラッド層を貼り合わせることにより、クラッドと、前記クラッドに埋め込まれた前記コアとを有するフレキシブル光導波路を作製する工程と、
第1の主面および前記第1の主面の反対側の第2の主面を有するフレキシブルプリント配線板の前記第1の主面の所定の位置に、接着剤シートを介して前記フレキシブル光導波路を貼り合わせる工程と、
前記フレキシブルプリント配線板に貼り合わせられた前記フレキシブル光導波路の端部における前記クラッドを加工することにより、前記第1の主面と所定の角度をなし、かつ前記クラッドのみからなるミラーを形成する工程と、
を備えることを特徴とする。
また、本発明の一態様による光電気混載フレキシブルプリント配線板の製造方法は、
第1の主面および前記第1の主面の反対側の第2の主面を有するフレキシブルプリント配線板の前記第1の主面の所定の位置に、可撓性および接着性を有する第1のクラッド層を貼り合わせる工程と、
前記フレキシブルプリント配線板上の前記第1のクラッド層に可撓性を有するコア層を貼り合わせる工程と、
前記コア層の端部が前記第1のクラッド層の端部から所定の距離だけ後退するように前記コア層を加工することにより、所定パターンのコアを形成する工程と、
前記コアを埋め込むように前記第1のクラッド層に可撓性を有する第2のクラッド層を貼り合わせることにより、クラッドと、前記クラッドに埋め込まれた前記コアとを有するフレキシブル光導波路を作製する工程と、
前記フレキシブル光導波路の端部における前記クラッドを加工することにより、前記第1の主面と所定の角度をなし、かつ前記クラッドのみからなるミラーを形成する工程と、
を備えることを特徴とする。
本発明の光電気混載フレキシブルプリント配線板では、コアの入射端面及び/又は出射端面はミラーからクラッドの内側に後退して配置される。このようにミラーはクラッドのみから構成されるため、本発明によれば、ミラーの形成はクラッドのみを加工すればよく、従来のように特性の異なる複数の材料を加工する必要がなくなるため、ミラーの形成を容易にすることができる。
本発明の第1の実施形態による光電気混載フレキシブルプリント配線板の断面図である。 (a)は本発明によるフレキシブル光導波路の端部を拡大した断面図であり、(b)はコアの後退量と過剰損との関係を示すグラフである。 本発明の第1の実施形態による光電気混載フレキシブルプリント配線板の製造方法を説明するための工程断面図である。 図3Aに続く、本発明の第1の実施形態による光電気混載フレキシブルプリント配線板の製造方法を説明するための工程断面図である。 図3Bに続く、本発明の第1の実施形態による光電気混載フレキシブルプリント配線板の製造方法を説明するための工程断面図である。 本発明の第2の実施形態による光電気混載フレキシブルプリント配線板の断面図である。 本発明の第2の実施形態による光電気混載フレキシブルプリント配線板の製造方法を説明するための工程断面図である。 図5Aに続く、本発明の第2の実施形態による光電気混載フレキシブルプリント配線板の製造方法を説明するための工程断面図である。 図5Bに続く、本発明の第2の実施形態による光電気混載フレキシブルプリント配線板の製造方法を説明するための工程断面図である。 従来の光電気混載フレキシブルプリント配線板の断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、各図において同等の機能を有する構成要素には同一の符号を付し、同一符号の構成要素の詳しい説明は繰り返さない。また、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なる。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態による光電気混載フレキシブルプリント配線板の断面図を示している。図1に示すように、本実施形態による光電気混載フレキシブルプリント配線板1は、可撓性を有するフレキシブルプリント配線板2と、フレキシブルプリント配線板2の下面(第1の主面)に接着剤層9を介して貼り合わせられた可撓性を有するフレキシブル光導波路6と、フレキシブルプリント配線板2の上面(第2の主面)に実装された発光素子3及び受光素子4とを備えている。なお、以下の説明において、発光素子3及び受光素子4を光素子と総称する場合がある。
図1に示すように、発光素子3と受光素子4で挟まれた領域が光電気混載フレキシブルプリント配線板1のケーブル部となる。光電気混載フレキシブルプリント配線板1はケーブル部において屈曲させることができる。
フレキシブルプリント配線板2は、ポリイミド等の絶縁ベースフィルムを有し、上面(第2の主面)に配線パターン2aが設けられている。この配線パターン2aは、例えば銅箔を加工してなるものであり、光素子等の実装部品の電極部とはんだ接続するためのパッド部(図示せず)を有する。また、図示しないが、フレキシブルプリント配線板2には、光素子とフレキシブル光導波路6との位置合わせ用のターゲットマークの他、光素子を駆動させる回路や、信号変換用の回路配線等が形成されている。
なお、図1ではフレキシブルプリント配線板2として、単層の片面フレキシブルプリント配線板を示しているが、これに限らない。フレキシブルプリント配線板2は、例えば、上面だけでなく下面にも配線パターンが設けられた両面フレキシブルプリント配線板であってもよいし、あるいは、単層のフレキシブルプリント配線板を積層してなる多層フレキシブルプリント配線板であってもよい。
フレキシブル光導波路6は、端部の内側面が信号光の光路を変換するミラーM1,M2となるクラッド7と、このクラッド7に埋め込まれたコア8とを有する。コア8の屈折率はクラッド7の屈折率よりも高い。なお、フレキシブル光導波路6は、コア8及びクラッド7ともに透明性が高く柔らかいベース樹脂(アクリル樹脂等)を用いた有機ポリマーからなるポリマー光導波路であることが好ましい。
図1に示すように、コア8の入射端面8a及び出射端面8bは、それぞれミラーM1及びミラーM2からクラッド7の内側に後退して配置されている。ここで、入射端面8aはミラーM1で反射された信号光が入射するコア8の一方の端面であり、出射端面8bはミラーM2に向けて信号光を出射するコア8の他方の端面である。このようにミラーM1,M2は、コアを含まず、クラッドのみから構成されるミラー(クラッドミラー)である。
なお、信号光の伝送路損失をできるだけ抑えるために、ミラーM1,M2はフレキシブルプリント配線板2の主面と略45度をなし、コア8の入射端面8aおよび出射端面8bはフレキシブルプリント配線板2の主面と略90度をなすことが好ましい。
発光素子3は、配線パターン2aのパッド部とはんだ接続された電極部3aと、信号光を出射する発光部3bとを有する。この発光素子3として、例えばVCSELが用いられる。
この発光素子3は、発光部3bから出射された信号光がフレキシブルプリント配線板2を厚さ方向に伝搬した後、フレキシブル光導波路6のミラーM1で反射してコア8の入射端面8aに入射するように、フリップチップボンダなどを用いてフレキシブルプリント配線板2に対して高精度に位置合せした上で実装されている。
受光素子4は、配線パターン2aのパッド部とはんだ接続された電極部4aと、信号光を受光する受光部4bとを有する。この受光素子4として、発光素子3の波長(例えば850nm)に感度を有するフォトダイオードが用いられる。
この受光素子4は、コア8の出射端面8bから出射された信号光がフレキシブル光導波路6のミラーM2で反射した後、フレキシブルプリント配線板2を厚さ方向に伝搬して受光部4bに入射するように、フリップチップボンダなどを用いてフレキシブルプリント配線板2に対して高精度に位置合せした上で実装されている。
封止樹脂5は、光素子とフレキシブルプリント配線板2との間の空間に充填され、はんだ接続部分を保護するとともに光素子を固定している。なお、この封止樹脂5内を信号光が伝搬するため、封止樹脂5としては透明性の高い(即ち信号光の吸収の少ない)樹脂を用いることが好ましい。
接着剤層9は、例えばシート状の光学接着剤(接着剤シート)を硬化させたものである。接着剤層9としては、発光素子3から出射される信号光の波長において吸収の少ないものが好ましい。図1に示すように、接着剤層9は、信号光の光路を跨ぐように、フレキシブルプリント配線板2とフレキシブル光導波路6との間に設けられてもよい。ただし、接着剤層9による信号光の吸収が大きいために受光素子4が十分な強度の光信号を受信できない場合には、信号光の光路を避けるように接着剤層9に開口を設けてもよい。
次に、コアの後退量と過剰損との関係について、図2を用いて具体的に説明する。図2(a)は、ミラーM1の部分を拡大したフレキシブル光導波路6の断面図であり、図2(b)は、コアの後退量と過剰損との関係を示すグラフである。
コアの後退量とは、図2(a)に示すように、ミラーからコア8の端面(入射端面8a、出射端面8b)までの距離Lである。実際には信号光はビーム径を有しており、このビーム径dはコア8以外の領域を伝搬する間に広がる。よって、コアの後退量が大きくなるほど、信号光の損失が増加する。即ち、ミラーM1とコアの入射端面8aとの距離が長くなるほど、入射端面8aに入射する信号光のビーム径が大きくなり、コアに入る信号光の割合が減少するため、信号光の損失が増加する。また、コアの出射端面8bとミラーM2との距離が長くなるほど、受光素子4の受光部4bに入射する信号光のビーム径が大きくなり、受光部4bに入る信号光の割合が減少するため、信号光の損失が増加する。
また、過剰損とは、図6で説明した従来の光電気混載フレキシブルプリント配線板101と本実施形態による光電気混載フレキシブルプリント配線板1とを比較した場合の伝送損失の増加量である。即ち、この過剰損は、コアの端面をミラーから後退させることによる、信号光の損失の増加量を示している。
図2(b)は、過剰損をコアの後退量に応じて計算した結果を示している。計算条件として、発光部3b及び受光部4bの大きさをそれぞれφ20μm及びφ80μmとし、フレキシブル光導波路6と光素子との間の距離を50μm、上側のクラッド層(接着剤層9とコア8との間のクラッド層)の厚さを20μm、コア8の端面8a,8bの大きさを50μm□(50μm×50μm)とした。
図2(b)の計算結果から、過剰損の許容値を0.5dBとした場合、コアの後退量は、入射側において87μm、出射側において61μmまで許容でき、公知のプロセス技術により実現可能な値であることがわかる。
上記のように、本実施形態では、コア8の入射端面8a及び出射端面8bはそれぞれミラーM1及びミラーM2からクラッド7の内側に後退して配置されており、ミラーM1,M2はクラッド7のみから構成される。このため、ミラーM1,M2の形成はクラッド7のみを加工すればよいため、ミラーの形成を容易にすることができる。
さらに、ミラー保護用の金属膜を設ける場合も、金属膜はクラッド7のみからなるミラーの傾斜面に形成すればよい。このため、スパッタ又は蒸着などによって良好な金属膜を容易に形成することができる。
なお、上記の説明では、図1に示すように、接着剤層9はフレキシブル光導波路6の全体にわたって設けられているが、これに限らない。即ち、フレキシブル光導波路6の端部にのみ接着剤層9が設けられてもよい。この場合、より詳しくは、接着剤層9は、フレキシブル光導波路6の両端部にのみ設けられており、光電気混載フレキシブルプリント配線板1のケーブル部における、フレキシブルプリント配線板2とフレキシブル光導波路6との間には接着剤層9の厚みに相当する空隙が形成されているようにしてもよい。このようにフレキシブルプリント配線基板2とフレキシブル光導波路6との間に空隙を設けることで、光電気混載フレキシブルプリント配線板1を折り曲げる際に加わるストレスを低減できる場合がある。
また、クラッド7の端部のうち少なくともミラーM1,M2が形成された端部の外側面(傾斜面)は、金(Au)等の金属膜により被覆されていてもよい。この金属膜は、スパッタ法又は蒸着法等でクラッド7の外側面に形成される。これにより、クラッド7の端部に結露等により水滴が付着するなどしてミラーM1,M2が機能しなくなることを防止できるほか、後述の封止樹脂10をその屈折率によらずに設けることができる。
また、図1に示すように、光電気混載フレキシブルプリント配線板1は、クラッド7の端部のうち少なくともミラーM1,M2が形成された端部を埋設する封止樹脂10を備えてもよい。
また、フレキシブルプリント配線板2を厚さ方向に貫通する貫通孔を信号光の光路に対応する領域に設け、この貫通孔に透明性の高い封止樹脂5を充填するようにしてもよい。これにより、フレキシブルプリント配線板2による信号光の吸収が大きい場合にも、受光素子4が受信する信号光の強度を向上させることができる。
次に、光電気混載フレキシブルプリント配線板1の製造方法について、図3A〜図3Cを参照しつつ説明する。図3A〜図3Cは、第1の実施形態による光電気混載フレキシブルプリント配線板1の製造方法を説明するための工程断面図である。
まず、図3A(1)に示すように、可撓性を有するクラッド層7aと、可撓性を有するコア層8Aとを貼り合わせる。クラッド層7aの厚さは例えば20μmであり、コア層8Aの厚さは例えば50μmである。なお、クラッド層7aとして、ハンドリング性の向上や異物からの保護等のためのリリースが、コア層8をラミネートしない面に設けられたものを用いてもよい。
次に、図3A(2)に示すように、コア層8Aの端部がクラッド層7aの端部から所定の距離だけ後退するようにコア層8Aを加工することにより、所定パターンのコア8を形成する。コア8のクラッド層7a端部からの後退量(即ちコア8の長さ)は、コア8の端面が後の工程で形成するミラーM1,M2まで達しないように決められる。
本工程により、コア層8Aは、所定の光導波路パターンの形状を有するコア8に加工される。コア8の両端の端面はそれぞれ入射端面8a及び出射端面8bとなる。入射端面8a及び出射端面8bは、好ましくは、クラッド層7aの主面に対して略90度をなす。ここでは、一辺が50μmの正方形の端面形状を有する直線状のコア8を形成した。なお、光導波路パターンの形状は、直線状に限らず、曲線状でもよいし、分岐を有する形状であってもよい。
コア層8Aの加工方法としては、UV光による露光工程、およびアルカリ溶液(又は有機溶剤)等を用いた現像工程を含むフォトファブリケーション手法が挙げられる。但し、これに限らず、フォトブリーチング手法、あるいはインプリント手法などを用いてもよい。フォトブリーチング手法は、単一の材料から露光・加熱処理のみで、屈折率の異なるコアとクラッドを有するポリマー光導波路を作製することが可能である。単一の材料からポリマー光導波路を作製可能であるため、コスト的に有利である。また、インプリント手法は、コア8の所定パターンに対応したパターンの凹凸を有する原版を用いる。UV硬化型の屈折率の異なる透明なコア材料とクラッド材料から構成された光導波路材料に該原版を接触させ、その後、UV光を照射してコア材料を硬化させる。その後、原版を硬化したコア材料から引き離すことで、所望の光導波路パターンを得る。上記のフォトブリーチング手法及びインプリント手法のいずれも、現像工程が不要である。
次に、図3A(3)に示すように、コア8を埋め込むようにクラッド層7aに可撓性を有するクラッド層7bを貼り合わせ、クラッド7bをUV光又は熱などにより硬化させる。これにより、クラッド7と、クラッド7に埋め込まれたコア8とを有するフレキシブル光導波路6を作製する。なお、クラッド層7bの厚さは、例えば70μmである。
次に、図3B(4)及び図3B(5)に示すように、フレキシブルプリント配線板2の下面(第1の主面)の所定の位置に、接着剤シート9Aを介してフレキシブル光導波路6を貼り合わせる。その後、UV光などを照射することにより接着剤シート9Aを硬化させ、接着剤層9とする。
なお、フレキシブルプリント配線板2の絶縁ベースフィルムの厚さは、例えば12.5μm、25μm又は50μmであり、配線パターン2aの厚さは例えば12μmである。
また、接着材層9による信号光の吸収が許容できる場合には、図3B(4)に示すように、信号光の光路を跨ぐように接着剤シート9Aを配置してもよい。一方、許容できない場合には、光路を避けるように開口を設けた接着剤シート9Aを用いる必要がある。また、フレキシブルプリント配線板2には、光路に対応する領域に貫通孔が設けられていてもよい。
次に、図3C(6)に示すように、フレキシブルプリント配線板2に貼り合わせられたフレキシブル光導波路6の端部におけるクラッド7を加工する。これにより、フレキシブルプリント配線板2の下面と所定の角度(例えば45度)をなし、かつクラッド7のみからなるミラーM1,M2を形成する。ミラーM1,M2の位置は信号光の光路に基づいて決められる。より具体的には、ミラーM1及びM2は、発光素子3(発光部3b)及び受光素子4(受光部4b)の実装予定位置の直下にそれぞれ形成される。
ミラーM1,M2の形成は、例えば、ダイシング加工で用いる円形のブレードにより行う。この場合、ブレードの刃端とフレキシブルプリント配線板2との間隔をミクロンオーダで制御し、ブレードの刃先の形状に応じた傾斜面を形成する。その他、レーザ加工によりミラーM1,M2を形成してもよい。いずれにせよ、単一の材料、即ちクラッド7のみを加工することでミラーを形成することが可能となるため、本実施形態によれば、平滑な傾斜面を有するミラーを容易に形成することができる。
次に、クラッド7の端部のうち少なくともミラーM1,M2が形成された端部を金属膜(図示せず)により被覆し、その後、金属膜で被覆された端部を封止樹脂10で埋設する。金属膜はクラッド7のみからなる端部の傾斜面に形成すればよいため、スパッタ又は蒸着などによって良好な金属膜を容易に形成することができる。なお、封止樹脂10は、後述の封止樹脂5を形成する工程において形成してもよい。
次に、図3C(7)に示すように、発光素子3及び受光素子4をフレキシブルプリント配線板2の上面(第2の主面)に実装する。より詳しくは、発光素子3及び受光素子4は、フリップチップボンダなどを用いた高精度な位置決めにより、光軸がミラーに合うように実装する。
即ち、発光素子3は、発光部3bから出射された信号光がフレキシブルプリント配線板2を厚さ方向に伝搬した後、ミラーM1で反射してコア8の入射端面8aに入射するように、フレキシブルプリント配線板2の上面に実装する。また、受光素子4は、コア8の出射端面8bから出射された信号光がミラーM2で反射した後、フレキシブルプリント配線板2を厚さ方向に伝搬して受光部4bに入射するように、フレキシブルプリント配線板2の上面に実装する。
なお、光素子の実装方法として種々の方法が選択可能であるが、ここでは、光素子の耐熱性と所要の搭載精度を考慮し、金−金超音波接合を用いた。即ち、電極部3a,4aが金メッキされた光素子、及び配線パターン2aのパッド部が金メッキされたフレキシブルプリント配線板2を用いて、超音波接合により光素子を実装した。
また、リフロー工程により光素子に熱が加わることを回避するため、光素子を実装する前に、制御ICや受動素子などの電子部品をフレキシブルプリント配線板に実装しておくことが好ましい。
次に、図3C(7)に示すように、透明性の高い(即ち信号光の吸収の少ない)封止樹脂5で発光素子3及び受光素子4を固定する。なお、封止樹脂10を未だ形成していない場合は、本工程においてミラーM1,M2の傾斜面を被覆する金属膜を封止樹脂10で封止してもよい。この封止樹脂10として、光素子を固定した封止樹脂5と同じものを用いてもよい。
また、金属膜でミラーを保護している場合には、封止樹脂5と異なる透明性を考慮しない樹脂を用いてもよい。
また、信号光を通すための貫通孔がフレキシブルプリント配線板2に設けられている場合は、光素子とフレキシブルプリント配線板との間の空間を封止樹脂5で充填する際に、該貫通孔に封止樹脂5をボイドが発生しないように充填する。
上記の工程を経て、図1に示す光電気混載フレキシブルプリント配線板1を得る。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態による光電気混載フレキシブルプリント配線板について説明する。第2の実施形態と第1の実施形態との相違点の一つは、接着剤層9の有無である。以下、第1の実施形態と異なる部分のみ説明する。
図4は、第2の実施形態による光電気混載フレキシブルプリント配線板の断面図を示している。図4に示すように、本実施形態による光電気混載フレキシブルプリント配線板1Aは、可撓性を有するフレキシブルプリント配線板2と、フレキシブルプリント配線板2の下面(第1の主面)に直接貼り合わせられた可撓性を有するフレキシブル光導波路6Aと、フレキシブルプリント配線板2の上面(第2の主面)に実装された発光素子3及び受光素子4とを備えている。なお、図4に示すように、発光素子3と受光素子4で挟まれた領域が光電気混載フレキシブルプリント配線板1Aの屈曲可能なケーブル部となる。
フレキシブル光導波路6Aは、端部の内側面が信号光の光路を変換するミラーM1,M2となるクラッド7Aと、このクラッド7Aに埋め込まれたコア8とを有する。コア8の屈折率はクラッド7Aの屈折率よりも高い。なお、フレキシブル光導波路6Aは、コア8及びクラッド7Aともに透明性が高く柔らかいベース樹脂(アクリル樹脂等)を用いた有機ポリマーからなるポリマー光導波路であることが好ましい。また、図4に示すように、コア8の入射端面8a及び出射端面8bは、それぞれミラーM1及びミラーM2からクラッド7Aの内側に後退して配置されている。
クラッド7Aは、フレキシブルプリント配線板2に面するクラッド層7cと、反対側のクラッド層7bとを有している。クラッド層7cは接着性を有しており、フレキシブル光導波路6Aはフレキシブルプリント配線板2に接着剤層を介さずに直接貼り合わせられている。なお、クラッド層7bもクラッド層7cと同じ材料から構成されてもよい。
本実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、ミラーM1,M2はクラッド7Aのみから構成されるため、クラッド7Aのみを加工することによりミラーM1,M2を形成することができ、その結果、ミラーの形成を容易にすることができる。さらに、ミラー保護用の金属膜を設ける場合も、金属膜はクラッド7Aのみからなるミラーの傾斜面に形成すればよい。このため、スパッタ又は蒸着などによって良好な金属膜を容易に形成することができる。
次に、光電気混載フレキシブルプリント配線板1Aの製造方法について、図5A〜図5Cを参照しつつ説明する。図5A〜図5Cは、第2の実施形態による光電気混載フレキシブルプリント配線板1Aの製造方法を説明するための工程断面図である。
まず、図5A(1)に示すように、フレキシブルプリント配線板の下面(第1の主面)の所定の位置に、可撓性および接着性を有するクラッド層7cを貼り合わせる。なお、クラッド層7cを貼り合わせた後、クラッド層7cを所望の材料特性に変化させるためにUV光などを照射してもよい。
次に、図5A(2)に示すように、フレキシブルプリント配線板2上のクラッド層7cに可撓性を有するコア層8Aを貼り合わせる。
次に、図5B(3)に示すように、コア層8Aの端部がクラッド層7cの端部から所定の距離だけ後退するようにコア層8Aを加工することにより、所定パターンのコア8を形成する。コア8のクラッド層7c端部からの後退量(即ちコア8の長さ)は、コア8の端面が後の工程で形成するミラーまで達しないように決められる。なお、コア層8Aの加工をフォトファブリケーション手法により行う場合には、本工程においてフレキシブルプリント配線板2の配線パターン2aを形成してもよい。即ち、本工程において、フレキシブルプリント配線板2のベースフィルム上に形成された銅箔をフォトファブリケーション手法により加工することにより、配線パターン2aを形成してもよい。
次に、図5B(4)に示すように、コア8を埋め込むようにクラッド層7cに可撓性を有するクラッド層7bを貼り合わせ、クラッド7bをUV光又は熱などにより硬化させる。これにより、クラッド7Aと、クラッド7Aに埋め込まれたコア8とを有するフレキシブル光導波路6Aを作製する。
次に、図5C(5)に示すように、ダイシング加工用のブレードあるいは加工用のレーザを用いて、フレキシブル光導波路6Aの端部におけるクラッド7Aを加工する。これにより、フレキシブルプリント配線板2の下面と所定の角度をなし、かつクラッド7AのみからなるミラーM1,M2を形成する。本実施形態においても第1の実施形態と同様に、単一の材料、即ちクラッド7のみを加工することでミラーを形成することが可能であるため、本実施形態によれば、平滑な傾斜面を有するミラーM1,M2の形成を容易にすることができる。この後、ミラーを保護するため、金属膜をミラーに形成し、金属膜で被覆された端部を封止樹脂10で埋設することが好ましい。
次に、図5C(6)に示すように、超音波接合などにより発光素子3及び受光素子4をフレキシブルプリント配線板2の上面に実装し、その後、透明性の高い封止樹脂5で発光素子3及び受光素子4を固定する。これにより、図4に示す光電気混載フレキシブルプリント配線板1Aを得る。
以上、本発明の実施形態による光電気混載フレキシブルプリント配線板1,1Aの構成および製造方法について説明した。上記の説明では、コア8の両端にミラーM1及びM2を設けたが、本発明はこれに限らず、いずれか一方のミラーのみを設けてもよい。例えば、発光素子3はフレキシブルプリント配線板2の上面に実装され、受光素子4はフレキシブルプリント配線板2の下面に実装される場合、ミラーM1のみを形成すればよい。
上記の記載に基づいて、当業者であれば、本発明の追加の効果や種々の変形を想到できるかもしれないが、本発明の態様は、上述した個々の実施形態に限定されるものではない。特許請求の範囲に規定された内容及びその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更及び部分的削除が可能である。
1,1A 光電気混載フレキシブルプリント配線板
2 フレキシブルプリント配線板
2a 配線パターン
3 発光素子
3a 電極部
3b 発光部
4 受光素子
4a 電極部
4b 受光部
5 封止樹脂
6,6A フレキシブル光導波路
7,7A クラッド
7a,7b,7c クラッド層
8 コア
8A コア層
8a 入射端面
8b 出射端面
9 接着剤層
9A 接着剤シート
10 封止樹脂
101 光電気混載フレキシブルプリント配線板
102 フレキシブルプリント配線板
102a 配線パターン
103 発光素子
103a 電極部
103b 発光部
104 受光素子
104a 電極部
104b 受光部
105 封止樹脂
106 ポリマー光導波路
107 クラッド
108 コア
109 接着剤層
M1,M2 ミラー
L コアの後退量
d 信号光のビーム径

Claims (15)

  1. 第1の主面および前記第1の主面の反対側の第2の主面を有するフレキシブルプリント配線板と、前記フレキシブルプリント配線板の前記第1の主面に貼り合わせられたフレキシブル光導波路と、を備える光電気混載フレキシブルプリント配線板であって、
    前記フレキシブル光導波路は、端部の内側面が信号光の光路を変換するミラーとなるクラッドと、前記クラッドに埋め込まれたコアとを有し、前記ミラーで反射された信号光が入射する前記コアの入射端面、及び、前記ミラーに向けて信号光を出射する前記コアの出射端面の少なくともいずれか一方が前記ミラーから前記クラッドの内側に後退して配置されていることを特徴とする光電気混載フレキシブルプリント配線板。
  2. 前記フレキシブル光導波路は、接着剤層を介して前記フレキシブルプリント配線板に接着されていることを特徴とする請求項1に記載の光電気混載フレキシブルプリント配線板。
  3. 前記接着剤層は前記フレキシブル光導波路の両端部にのみ設けられており、ケーブル部における前記フレキシブルプリント配線板と前記フレキシブル光導波路との間には前記接着剤層の厚みに相当する空隙が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の光電気混載フレキシブルプリント配線板。
  4. 前記クラッドのうち前記フレキシブルプリント配線板に面するクラッドは接着性を有しており、前記フレキシブル光導波路は前記フレキシブルプリント配線板に直接接着されていることを特徴とする請求項1に記載の光電気混載フレキシブルプリント配線板。
  5. 前記クラッドの端部のうち少なくとも前記ミラーが形成された端部の外側面は、金属膜により被覆されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の光電気混載フレキシブルプリント配線板。
  6. 前記クラッドの端部のうち少なくとも前記ミラーが形成された端部を埋設する封止樹脂をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の光電気混載フレキシブルプリント配線板。
  7. 前記ミラーは前記フレキシブルプリント配線板の前記第1の主面と略45度をなし、前記コアの前記入射端面および前記出射端面は、前記フレキシブルプリント配線板の前記第1の主面と略90度をなすことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の光電気混載フレキシブルプリント配線板。
  8. 発光部を有する発光素子であって、前記発光部から出射された信号光が前記フレキシブルプリント配線板を厚さ方向に伝搬した後、前記フレキシブル光導波路の前記ミラーで反射して前記コアの前記入射端面に入射するように、前記フレキシブルプリント配線板の前記第2の主面に実装された発光素子をさらに備えていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の光電気混載フレキシブルプリント配線板。
  9. 受光部を有する受光素子であって、前記コアの前記出射端面から出射された信号光が前記フレキシブル光導波路の前記ミラーで反射した後、前記フレキシブルプリント配線板を厚さ方向に伝搬して前記受光部に入射するように、前記フレキシブルプリント配線板の前記第2の主面に実装された受光素子をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の光電気混載フレキシブルプリント配線板。
  10. 可撓性を有する第1のクラッド層と、可撓性を有するコア層とを貼り合わせる工程と、
    前記コア層の端部が前記第1のクラッド層の端部から所定の距離だけ後退するように前記コア層を加工することにより、所定パターンのコアを形成する工程と、
    前記コアを埋め込むように前記第1のクラッド層に可撓性を有する第2のクラッド層を貼り合わせることにより、クラッドと、前記クラッドに埋め込まれた前記コアとを有するフレキシブル光導波路を作製する工程と、
    第1の主面および前記第1の主面の反対側の第2の主面を有するフレキシブルプリント配線板の前記第1の主面の所定の位置に、接着剤シートを介して前記フレキシブル光導波路を貼り合わせる工程と、
    前記フレキシブルプリント配線板に貼り合わせられた前記フレキシブル光導波路の端部における前記クラッドを加工することにより、前記第1の主面と所定の角度をなし、かつ前記クラッドのみからなるミラーを形成する工程と、
    を備えることを特徴とする光電気混載フレキシブルプリント配線板の製造方法。
  11. 第1の主面および前記第1の主面の反対側の第2の主面を有するフレキシブルプリント配線板の前記第1の主面の所定の位置に、可撓性および接着性を有する第1のクラッド層を貼り合わせる工程と、
    前記フレキシブルプリント配線板上の前記第1のクラッド層に可撓性を有するコア層を貼り合わせる工程と、
    前記コア層の端部が前記第1のクラッド層の端部から所定の距離だけ後退するように前記コア層を加工することにより、所定パターンのコアを形成する工程と、
    前記コアを埋め込むように前記第1のクラッド層に可撓性を有する第2のクラッド層を貼り合わせることにより、クラッドと、前記クラッドに埋め込まれた前記コアとを有するフレキシブル光導波路を作製する工程と、
    前記フレキシブル光導波路の端部における前記クラッドを加工することにより、前記第1の主面と所定の角度をなし、かつ前記クラッドのみからなるミラーを形成する工程と、
    を備えることを特徴とする光電気混載フレキシブルプリント配線板の製造方法。
  12. 前記ミラーを形成した後に、
    前記クラッドの端部のうち少なくとも前記ミラーが形成された端部を金属膜により被覆した後、前記金属膜で被覆された端部を封止樹脂で埋設する工程をさらに備えることを特徴とする請求項10又は11に記載の光電気混載フレキシブルプリント配線板の製造方法。
  13. 前記ミラーを形成した後に、
    発光部を有する発光素子を前記フレキシブルプリント配線板に実装する工程であって、前記発光部から出射された信号光が前記フレキシブルプリント配線板を厚さ方向に伝搬した後、前記ミラーで反射して前記コアの入射端面に入射するように、前記フレキシブルプリント配線板の前記第2の主面に前記発光素子を実装する工程をさらに備えることを特徴とする請求項10乃至12のいずれかに記載の光電気混載フレキシブルプリント配線板の製造方法。
  14. 前記ミラーを形成した後に、
    受光部を有する受光素子を前記フレキシブルプリント配線板に実装する工程であって、前記コアの出射端面から出射された信号光が前記ミラーで反射した後、前記フレキシブルプリント配線板を厚さ方向に伝搬して前記受光部に入射するように、前記フレキシブルプリント配線板の前記第2の主面に前記受光素子を実装する工程をさらに備えることを特徴とする請求項10乃至13のいずれかに記載の光電気混載フレキシブルプリント配線板の製造方法。
  15. 前記ミラーの形成は、ダイシング加工用のブレードを用いて行うことを特徴とする請求項10乃至14のいずれかに記載の光電気混載フレキシブルプリント配線板の製造方法。
JP2012098911A 2012-04-24 2012-04-24 光電気混載フレキシブルプリント配線板、及びその製造方法 Pending JP2013228467A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012098911A JP2013228467A (ja) 2012-04-24 2012-04-24 光電気混載フレキシブルプリント配線板、及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012098911A JP2013228467A (ja) 2012-04-24 2012-04-24 光電気混載フレキシブルプリント配線板、及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013228467A true JP2013228467A (ja) 2013-11-07

Family

ID=49676181

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012098911A Pending JP2013228467A (ja) 2012-04-24 2012-04-24 光電気混載フレキシブルプリント配線板、及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013228467A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017145289A1 (ja) * 2016-02-24 2017-08-31 オリンパス株式会社 光伝送モジュール、内視鏡、及び光伝送モジュールの製造方法
JPWO2017077638A1 (ja) * 2015-11-06 2018-08-16 オリンパス株式会社 内視鏡、および光伝送モジュール
US20210157070A1 (en) * 2018-06-08 2021-05-27 Nippon Telegraph And Telephone Corporation Light Receiving Device and Method of Manufacturing the Same

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002365457A (ja) * 2001-06-06 2002-12-18 Sony Corp 光導波路およびその製造方法、ならびに光信号伝送装置
JP2006284925A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Mitsui Chemicals Inc フレキシブル光電気混載基板およびこれを用いた電子機器
WO2007132751A1 (ja) * 2006-05-12 2007-11-22 Mitsui Chemicals, Inc. 光電気混載フィルムおよびそれを収納した電子機器
WO2008136285A1 (ja) * 2007-04-27 2008-11-13 Hitachi Chemical Company, Ltd. 光電気複合基板の製造方法、これによって製造される光電気複合基板、及びこれを用いた光電気複合モジュール
JP2009003272A (ja) * 2007-06-22 2009-01-08 Fuji Xerox Co Ltd 光電子回路基板
JP2009104083A (ja) * 2007-10-25 2009-05-14 Panasonic Electric Works Co Ltd 光導波路
JP2010113211A (ja) * 2008-11-07 2010-05-20 Hitachi Chem Co Ltd フレキシブル光電気混載基板及び電子機器
WO2010064635A1 (ja) * 2008-12-04 2010-06-10 住友ベークライト株式会社 光導波路および光導波路形成用部材

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002365457A (ja) * 2001-06-06 2002-12-18 Sony Corp 光導波路およびその製造方法、ならびに光信号伝送装置
JP2006284925A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Mitsui Chemicals Inc フレキシブル光電気混載基板およびこれを用いた電子機器
WO2007132751A1 (ja) * 2006-05-12 2007-11-22 Mitsui Chemicals, Inc. 光電気混載フィルムおよびそれを収納した電子機器
WO2008136285A1 (ja) * 2007-04-27 2008-11-13 Hitachi Chemical Company, Ltd. 光電気複合基板の製造方法、これによって製造される光電気複合基板、及びこれを用いた光電気複合モジュール
JP2009003272A (ja) * 2007-06-22 2009-01-08 Fuji Xerox Co Ltd 光電子回路基板
JP2009104083A (ja) * 2007-10-25 2009-05-14 Panasonic Electric Works Co Ltd 光導波路
JP2010113211A (ja) * 2008-11-07 2010-05-20 Hitachi Chem Co Ltd フレキシブル光電気混載基板及び電子機器
WO2010064635A1 (ja) * 2008-12-04 2010-06-10 住友ベークライト株式会社 光導波路および光導波路形成用部材

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2017077638A1 (ja) * 2015-11-06 2018-08-16 オリンパス株式会社 内視鏡、および光伝送モジュール
WO2017145289A1 (ja) * 2016-02-24 2017-08-31 オリンパス株式会社 光伝送モジュール、内視鏡、及び光伝送モジュールの製造方法
JPWO2017145289A1 (ja) * 2016-02-24 2018-12-13 オリンパス株式会社 光伝送モジュール、内視鏡、及び光伝送モジュールの製造方法
US20210157070A1 (en) * 2018-06-08 2021-05-27 Nippon Telegraph And Telephone Corporation Light Receiving Device and Method of Manufacturing the Same
US11803017B2 (en) * 2018-06-08 2023-10-31 Nippon Telegraph And Telephone Corporation Light receiving device and method of manufacturing the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5964143B2 (ja) 光電気混載フレキシブルプリント配線板の製造方法
US20110135248A1 (en) Printed circuit board element and method for the production thereof
JP5840411B2 (ja) 光電気混載可撓性プリント配線板及びその受発光素子実装方法
US9201203B2 (en) Photoelectric composite substrate and method of manufacturing the same
JP4743107B2 (ja) 光電気配線部材
TW200404487A (en) A light reception/emission device built-in module with optical and electrical wiring combined therein and method of making the same
JP2013205767A (ja) 光電気混載基板
JP2011053269A (ja) 光電気複合配線モジュールおよびその製造方法
JP5692581B2 (ja) 光電変換モジュール、及び、光電変換モジュールの製造方法
KR20160082978A (ko) 광전기 혼재 기판 및 그 제법
JP6084027B2 (ja) 光導波路装置及びその製造方法
US8737794B2 (en) Two-layer optical waveguide and method of manufacturing the same
JP2013228467A (ja) 光電気混載フレキシブルプリント配線板、及びその製造方法
JP2006047682A (ja) 基板および光素子相互接続用基板
JP2004302345A (ja) 光電気プリント配線板とその製造方法
JP2019191277A (ja) 光導波路基板、光導波路基板の製造方法、光導波路基板のリペア方法及び光機器
JP2012088634A (ja) 光導波路デバイス及びその製造方法
JP6137971B2 (ja) 光導波路付きフレキシブルプリント配線板、およびその製造方法
JP5136142B2 (ja) 光基板の製造方法
KR100810292B1 (ko) 광전 복합 기판
KR101405611B1 (ko) 광 인쇄회로기판 및 이의 제조 방법
KR101349597B1 (ko) 광 인쇄회로기판 및 이의 제조 방법
JP5477576B2 (ja) 光基板の製造方法
JP4698728B2 (ja) 光電気集積配線基板および光電気集積配線システム
JP2004302347A (ja) 光電気プリント配線板とその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141023

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150527

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150623

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150813

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160119

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160414

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20160613

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20160805