JP2013227870A - ダイヤフラムおよび往復ポンプ - Google Patents

ダイヤフラムおよび往復ポンプ Download PDF

Info

Publication number
JP2013227870A
JP2013227870A JP2012098383A JP2012098383A JP2013227870A JP 2013227870 A JP2013227870 A JP 2013227870A JP 2012098383 A JP2012098383 A JP 2012098383A JP 2012098383 A JP2012098383 A JP 2012098383A JP 2013227870 A JP2013227870 A JP 2013227870A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
gas barrier
diaphragm
rubber
porous
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012098383A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Kuki
伸治 九鬼
Yuki Kiue
裕貴 木上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Denko Corp filed Critical Nitto Denko Corp
Priority to JP2012098383A priority Critical patent/JP2013227870A/ja
Priority to PCT/JP2013/054487 priority patent/WO2013161369A1/ja
Publication of JP2013227870A publication Critical patent/JP2013227870A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B43/00Machines, pumps, or pumping installations having flexible working members
    • F04B43/02Machines, pumps, or pumping installations having flexible working members having plate-like flexible members, e.g. diaphragms
    • F04B43/021Machines, pumps, or pumping installations having flexible working members having plate-like flexible members, e.g. diaphragms the plate-like flexible member is pressed against a wall by a number of elements, each having an alternating movement in a direction perpendicular to the plane of the plate-like flexible member and each having its own driving mechanism
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05CINDEXING SCHEME RELATING TO MATERIALS, MATERIAL PROPERTIES OR MATERIAL CHARACTERISTICS FOR MACHINES, ENGINES OR PUMPS OTHER THAN NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES
    • F05C2225/00Synthetic polymers, e.g. plastics; Rubber
    • F05C2225/04PTFE [PolyTetraFluorEthylene]

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Reciprocating Pumps (AREA)
  • Diaphragms And Bellows (AREA)

Abstract

【課題】酸化性物質を含む液体に対する耐食性・耐久性に優れたダイヤフラムを提供する。
【解決手段】
往復動させて流体50を搬送するために用いられるダイヤフラム100であって、フッ素系樹脂から構成された非多孔膜14と、非多孔膜14に積層されたゴム膜部材10と、ゴム膜部材10と非多孔膜14との間に配置されたガスバリア膜12とを備え、非多孔膜14とガスバリア膜12とは熱圧着によって接合されている、ダイヤフラムである。
【選択図】図6

Description

本発明は、ダイヤフラムおよび往復ポンプに関する。特に、酸化性物質を含む液体に対する耐食性または耐久性に優れたダイヤフラム、および、当該ダイヤフラムを用いた往復ポンプに関する。
一般的に、水道水は、水源となる川やダムの水から作られる。水源となる川やダムの水は、微生物や病原生物、ウイルスなどを含んでいるため、そのままでは水道水として使うことはできない。そのため、細菌・微生物・ウイスルなどを殺菌・消毒する必要がある。この殺菌・消毒のためには、次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)や次亜塩素酸カリウム(Ca(ClO2)などの次亜塩素酸アルカリが非常に良く用いられている。
次亜塩素酸アルカリは水溶液にすることにより、残留塩素と呼ばれる次亜塩素酸(HClO)、次亜塩素酸イオン(HClO-)などが生成する。この残留塩素が細菌や微生物の呼吸系酵素を阻害し、細胞の同化作用を停止させ、細菌・微生物などを死滅させることができると言われている。また、最近では、次亜塩素酸アルカリによる殺菌処理の代わりに、殺菌力に優れた二酸化塩素(ClO2)も使用されている。二酸化塩素は次亜塩素酸アルカリと異なり、pH値によって滅菌効果がほとんど影響されず、また、酸化反応そのもので細菌・微生物を酸化分解することによって死滅させることができる。
また、このような殺菌処理は、水道水に限らず、プール、スーパー銭湯、温泉などの水の殺菌処理にも使用されている。さらに、殺菌処理方法も、この他に酸性イオン水や過酸化水素水(H22)、塩素水、次亜塩素酸水溶液などを用いたものも知られている。
このように、酸化性物質は、細菌・消毒・漂白などに幅広く利用されている。この酸化性物質を含む溶液を殺菌対象液体に搬送する方法としては、往復動ポンプによって定量搬送するものが用いられている。例えば、特許文献1には、往復動ポンプの1つであるダイヤフラムポンプが開示されている。
図1は、特許文献1に開示された往復動ポンプ(ダイヤフラムポンプ)1000を示している。図1に示した往復動ポンプ1000は、ポンプヘッド110と、ダイヤフラム120とから構成されている。ダイヤフラム120には、駆動源によって駆動するピストン部130が取り付けられている。そして、駆動源によりダイヤフラム120を往復動させることによって、第1継手111に設けられた吸入部111aから、第2継手112に設けられた吐出部112aに対して、搬送対象となる流体(例えば、次亜塩素酸アルカリ水溶液など)を搬送し得るように構成されている。第1継手111には、流体を供給する流体供給源(不図示)が接続されており、そして、第2継手112には、流体の供給を受ける流体受給部(不図示)が接続されている。また、吸入部111aには、吸入側チャッキボール113が設けられ、そして、吐出部112aには、吐出側チャッキボール114が設けられている。
ポンプヘッド110には、流体を搬送するためのポンプ室110aが形成されている。そして、ダイヤフラム120を矢印B方向に動かすことにより、ポンプ室110a内および各チャッキボール113、114に対して負圧を発生させ、吸入側チャッキボール113を移動させ(矢印C方向に移動させ)、吸入部111aを介してポンプ室110aに流体を流入させる。一方、ダイヤフラム120を矢印Bの反対方向に動かすことにより、ポンプ室110a内および各チャッキボール113、114に対して正圧を発生させ、吐出側チャッキボール114を移動させ(矢印D方向に移動させ)、吐出部112aを介してポンプ室110aから流体を吐出させる。このように、往復動ポンプ1000ではダイヤフラム120を往復動させることによって、流体を搬送することができる。
特許文献1におけるダイヤフラム120は、図2に示すように、基布121と、基布121を挟むように一対の膜体122、123とから構成されている。また、図3に示すように、ダイヤフラム120の第1膜体122の上には、フッ素系樹脂124が設けられている。なお、ダイヤフラム120の強度を高めるべく、金属製の芯材を含めることができる。
ダイヤフラム120の基布121、第1膜体122、第2膜体123、フッ素系樹脂124の間は、接着剤を用いて互いに接合されており、加硫成形によって一体化されている。第1膜体122は、ポリエチレンに塩素を含有させてなる塩素化ポリエチレンによって形成されている。第2膜体123は、ネオプレンゴム(または、エチレンプロピレンゴム、フッ素ゴム)によって形成されている。
このダイヤフラム120によれば、搬送対象流体側に配設される第1膜体122が、酸化性物質に対する耐食性に優れた塩素化ポリエチレンによって構成されている。したがって、酸化性物質が接触しても腐食することはない。また、第1膜体122は、酸化性物質で構成されるガスを浸入させないため、酸化性物質で構成されるガスが浸透することによってダイヤフラムを構成する他の部材が腐食することを防止することができる。したがって、ダイヤフラム120を酸化性物質に対する耐食性または耐久性に優れたものにすることができる。さらには、ダイヤフラム120にフッ素系樹脂124を配設させることができるので、酸化性物質を含む流体以外の流体であっても、ダイヤフラム120を破損することなく使用することができる。
特開2006−207533号公報
本願発明者は、ダイヤフラムを用いた往復動ポンプの耐久性の問題について検討した。まず、ゴム製のダイヤフラムを用いた往復ポンプでは、酸化性物質を含む溶液(殺菌対象液体)の強い酸化力によって、往復動ポンプを構成する部品が腐食してしまうという問題がある。具体的には、酸化性物質の酸化力によって、ダイヤフラムのゴム材料が腐食し破損してしまう。また、これらの酸化性物質は水溶液中にガスの状態でも存在している。当該ガスは、液体と比較して透過性が高くかつ強い腐食性を有するためにゴム材料にガスが浸透し、膨張し、強い酸化力によって、ゴム材料をより劣化させてしまう。さらには、ゴム材料は、ガスの透過を防ぐことができないので、ダイヤフラムの内部の金属などのポンプ構成部品を腐食させてしまうという問題が発生する。
また、ゴム材料の腐食を防止するために、ゴム材料の表面にフッ素系樹脂を付与したダイヤフラムの場合には、ゴム材料だけの場合よりも耐食性は向上する。しかしながら、フッ素系樹脂は、様々な溶液に対する耐食性に優れているものの、それは液体状態における様々な溶液への耐食性であり、それゆえに、ガス状態で存在する酸化性物質が透過することを防止することはできず、その透過性ガスによって、ゴム材料は劣化してしまう。
加えて、フッ素系樹脂とゴム材料とが接着剤によって接合されている場合は、酸化性物質からなる透過性ガスによって、その接着剤およびゴム材料の劣化が生じる。加えて、接着剤の劣化に伴って、フッ素系樹脂とゴム材料との接合が弱くなり、往復動ポンプの運動に支障が生じやすくなる。
このために、往復動ポンプでは、フッ素系樹脂を付与したタイプであっても、月に1回程度はダイヤフラムを交換する必要がある。往復動ポンプは連続使用をすることが望ましいが、この交換時には停止する必要があるとともに、ダイヤフラムの交換手間および交換コストがかかってしまう。そして、特許文献1に開示された構成においても、ダイヤフラムを構成する各層は接着剤によって接合されているので、接着剤の劣化に伴った支障が生じる。
本願発明者は、このような状況の中で、酸化性物質を含む液体に対する耐食性及び/又は耐久性に優れたダイヤフラムを鋭意検討し、本発明を完成するに至った。本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、酸化性物質を含む液体に対する耐食性及び/又は耐久性に優れたダイヤフラム、および、それを用いた往復動ポンプを提供することにある。
本発明に係るダイヤフラムは、往復動させて流体を搬送するために用いられるダイヤフラムであり、フッ素系樹脂から構成された非多孔膜と、前記非多孔膜に積層され、ゴム材料から構成されたゴム膜部材と、前記ゴム膜部材と前記非多孔膜との間に配置されたガスバリア膜とを備え、前記非多孔膜とガスバリア膜とは、熱圧着によって接合されている。
ある好適な実施形態において、前記ガスバリア膜は、塩素系ガスの透過を遮断する樹脂フィルムから構成されており、前記非多孔膜と前記ガスバリア膜との接合には接着剤が用いられていない。
ある好適な実施形態において、前記ガスバリア膜は、ポリ塩化ビニリデンから構成されている。
ある好適な実施形態において、前記ガスバリア膜は、ガスを遮断するガスバリア層と熱可塑性樹脂フィルムとの積層膜から構成されており、前記ガスバリア膜の熱可塑性樹脂フィルムは、前記非多孔膜と接する。
ある好適な実施形態において、前記ガスバリア層は、ポリ塩化ビニリデンフィルムであり、前記熱可塑性樹脂フィルムは、直鎖状低密度ポリエチレンフィルムを含む。
ある好適な実施形態において、前記非多孔膜は、テトラフルオロエチレンフィルムから構成されている。
ある好適な実施形態において、前記非多孔膜は、切削フィルムまたはキャスティングフィルムである。
ある好適な実施形態において、前記ゴム膜部材と前記ガスバリア膜とは、熱圧着によって接合されている。
ある好適な実施形態において、前記ゴム膜部材には、前記ダイヤフラムを往復動させるピストン部が接続されており、前記ゴム膜部材と前記ガスバリア膜との接合には接着剤が用いられていない。
ある好適な実施形態において、前記ガスバリア膜は、ガスを遮断するガスバリア層と、前記ガスバリア層の両面に形成された熱可塑性樹脂フィルムとの積層膜から構成されている。
ある好適な実施形態において、前記ゴム膜部材は、エチレンプロピレンゴムから構成されている。
本発明に係る往復動ポンプは、上記ダイヤフラムを備えた往復動ポンプである。
本発明に係る他の往復動ポンプは、往復動させて流体を搬送する往復動ポンプであり、ピストン部が取り付けられたダイヤフラムと、前記ダイヤフラムがセットされるポンプヘッドとを備え、前記ダイヤフラムは、接着剤を使用せずに熱圧着されて積層されたフィルム部材から構成されており、前記フィルム部材には、ガスバリア膜が含まれている。
ある好適な実施形態において、前記フィルム部材は、前記ポンプヘッド側に位置するフッ素系樹脂フィルムと、前記フッ素系樹脂フィルムに、ガスバリア膜を介して接合されたゴム膜部材とを含んでいる。
ある好適な実施形態において、前記フッ素系樹脂フィルムは、多孔質ではない切削フィルムまたはキャスティングフィルムであり、前記ガスバリア膜は、ポリ塩化ビニリデンフィルムである。
ある好適な実施形態では、前記ガスバリア膜における前記フッ素系樹脂フィルム側の面および前記ゴム膜部材側の面の少なくとも一方には、前記熱可塑性樹脂フィルムが形成されている。
ある好適な実施形態において、搬送される前記流体は、次亜塩素酸アルカリ水溶液、次亜塩素酸水溶液、塩素水、二酸化塩素水および過酸化水素水からなる群から選択される。
本発明によれば、フッ素系樹脂から構成された非多孔膜と、非多孔膜に積層されたゴム膜部材と、ゴム膜部材と非多孔膜との間に配置されたガスバリア膜とを備えており、そして、非多孔膜とガスバリア膜とは熱圧着によって接合されている。したがって、非多孔膜によって、酸化性物質を含む溶液をフッ素系樹脂で撥水(撥液)することができるとともに、非多孔膜を透過したガスをガスバリア膜によって、更なる奥への浸入を防止することができる。また、非多孔膜とガスバリア膜とは熱圧着によって接合されているので、接着剤によって接合されている場合と比較して、当該ガスによって接着剤が劣化することを回避することができる。その結果、酸化性物質を含む液体に対する耐食性及び/又は耐久性に優れたダイヤフラムを実現することができる。加えて、ダイヤフラムの交換頻度を減らすことができ、酸化性物質を含む液体に対する耐食性及び/又は耐久性に優れた往復動ポンプを実現することができる。
従来の往復動ポンプ(ダイヤフラムポンプ)1000を示す断面図である。 従来のダイヤフラム120を示す断面図である。 従来のダイヤフラム120を示す断面図である。 本発明の実施形態に係るダイヤフラム100を備えた往復動ポンプ200の構成を示す断面図である。 (a)および(b)は、本発明の実施形態に係る往復動ポンプ200の動作を説明するための断面図である。 本発明の実施形態に係るダイヤフラム100の構成を示す一部拡大断面図である。 ダイヤフラム101の構成を示す一部拡大断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態を説明する。以下の図面においては、説明の簡潔化のために、実質的に同一の機能を有する構成要素を同一の参照符号で示す。また、本明細書において特に言及している事項以外の事柄であって本発明の実施に必要な事項は、当該分野における従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。本発明は、本明細書及び図面によって開示されている内容と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。加えて、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
図4を参照しながら、本発明の実施形態に係る往復動ポンプ200について説明する。図4は、本発明の実施形態に係る往復動ポンプ200の構成を模式的に示す断面図である。
本実施形態の往復動ポンプ200は、往復動させて流体(溶液)50を搬送する往復動ポンプ(ダイヤフラムポンプ)である。往復動ポンプ200は、ピストン部20が取り付けられたダイヤフラム100と、ダイヤフラム100がセットされるポンプヘッド30とから構成されている。
ダイヤフラム100は、フィルム部材15から構成されており、駆動源(例えば、モータ)によって駆動するピストン部20がフィルム部材15に接続されている。ピストン部20は、矢印51、52の方向に移動し、そして、そのピストン部20の動きに追随してダイヤフラム100(フィルム部材15)は移動する。具体的には、矢印52の方向に移動した時は、ダイヤフラム100は負圧を発生させ、一方、矢印51の方向に移動した時は、ダイヤフラム100は正圧を発生させる。
ポンプヘッド30には、流体を搬送するためのポンプ室(流体経路34、35を含む)が形成されている。ポンプヘッド110には、溶液50を供給する供給部31と、溶液50を送り出す送出部32が接続されている。本実施形態の往復動ポンプ200では、供給部31は重力方向の下方に位置し、一方、送出部32は重力方向の上方に位置するように配置されている。なお、ピストン部20は、水平方向に延びるように配置されている。
供給部31には、溶液50の導入経路31aが設けられている。また、供給部31の内部空間33には、導入経路31aの出口を塞ぐ逆止弁(チャッキボール)41がセットされている。この例では、逆止弁41は下部逆止弁であり、溶液50が導入経路31aへ逆流しないようにする役割を有している。また、供給部31の内部空間33には、ポンプヘッド30の流体経路34の端部が接続されている。
送出部32には、溶液50の送出経路(排出経路)32aが設けられている。送出部32の内部空間36には、ポンプヘッド30の流体経路35の端部が接続されている。また、送出部32の内部空間36には、逆止弁(チャッキボール)42がセットされており、逆止弁42は、ポンプヘッド30の流体経路35の出口を塞ぎ、溶液50が流体経路35へ逆流しないようにする役割を有している。
本実施形態の流体(溶液)50は、酸化性物質を含む液体である。流体50は、例えば、次亜塩素酸アルカリ水溶液、次亜塩素酸水溶液、塩素水、二酸化塩素水、過酸化水素水などであるが、これらに限定されるものではない。本実施形態における往復動ポンプ200は、主に、水の殺菌処理の用途に用いられるものであるが、その用途に限定されるものではなく、他の用途(例えば、医療用の殺菌用途、食品衛生の殺菌用途、漂白用途、工業生産用途など)に使用することともできる。
次に、図5(a)及び(b)も参照しながら、本実施形態の往復動ポンプ200の動作について説明する。まず、図4に示した状態からダイヤフラム100を矢印52の方向に移動させると、図5(a)に示すように、ポンプヘッド30のポンプ室30aは負圧となり、矢印61及び62に示すように、液体50が吸い上げられる。次いで、ダイヤフラム100を矢印51の方向に移動させると、ポンプヘッド30のポンプ室30aは正圧となり、矢印63及び64に示すように、液体50は送り出される。これを繰り返すことにより、液体50の供給および排出(流入および送り出し)を連続して行うことができる。
ここで、ダイヤフラム100を構成するフィルム部材15における溶液50への接触面(表面)15aは、溶液50の酸化性物質に触れるとともに、当該酸化性物質からのガス(特に、塩素系ガス)に触れることになる。本実施形態のフィルム部材15の裏面15bは、ゴム材料から構成されているが、ゴム材料は、酸化性物質からのガスによって劣化してしまう。特に、ダイヤフラムポンプにおいて使用頻度の高い殺菌溶液が、次亜塩素酸アルカリから、殺菌力に優れた二酸化塩素(ClO2)へと変わってきており、それにより、酸化性物質由来の塩素系ガス(例えば、塩素ガス)の影響も大きくなっている。そのようなガスによる劣化を防止するために、本実施形態のダイヤフラム100においては、図6に示すような構造を有している。
図6は、本実施形態に係るダイヤフラム100の構造を示す断面図である。本実施形態のダイヤフラム100は、フッ素系樹脂から構成された非多孔膜14と、非多孔膜14に積層され、ゴム材料から構成されたゴム膜部材10とから構成されており、そして、ゴム膜部材10と非多孔膜14との間にはガスバリア膜12が設けられている。さらに、本実施形態の構成では、非多孔膜14とガスバリア膜12とは、熱圧着によって接合されている。
本実施形態の非多孔膜14は、テトラフルオロエチレン(PTFE)製フィルムから構成されている。フッ素系樹脂フィルムは、多孔質フィルムと、多孔質でないもの(非多孔フィルム)とが存在するが、本実施形態では、酸化性物質由来の塩素系ガス(塩素ガスなど)の透過をできるだけ抑制するために、多孔質でないフィルムを用いる。そのようなフッ素系樹脂フィルム(非多孔膜14)は、切削フィルム、または、キャスティングフィルムである。
本実施形態において切削フィルムは、例えば、次のようにして作製される。まず、市販のPTFEモールディングパウダーを円筒状金型(ただし、下端閉鎖)に充填し、圧力200kgf/cm2で加圧して予備成型する。次に、この予備成型物を(丸棒状物)を温度380℃で3時間加熱して焼成する。その後、この焼成物を旋盤でフィルム状に切削することにより、切削フィルムを作製することができる。
また、本実施形態においてキャスティングフィルムは、例えば、次のようにして作製される。まず、市販のPTFE粉末濃度60重量%の水性ディスパージョンを、厚さ0.1mmのポリイミドシート(キャリアシート)の片面に塗布する。その後、90℃で2分間加熱し、次に、360℃で2分間加熱することにより、分散媒である水の蒸発除去、PTFEフィルムの形成および該フィルムの焼成を行う。次いで、ポリイミドシートへのディスパージョンの塗布および多段加熱を2回繰り返した後、焼成されたPTFEフィルムをポリイミドシートから剥離することにより、キャスティングフィルムを作製することができる。
このようにして作製されたフィルムは、多孔質のPTFEと異なり、無孔のPTFE(または、実質的に孔の無いPTFE)である。ここで、無孔のPTFEシート(PTFEフィルム)とは、イオンや低分子が通る領域の1nmまたはそれ以下程度の孔が空いており、多孔質PTFEシートのような孔があいているものではないものをいうが、ガスバリア性は、ガスバリア膜12によって担保されるので、フッ素系樹脂フィルムの孔の寸法・数などは必ずしも重要視しなくてよい。
また、フッ素系樹脂フィルム14は、撥水性(撥液性)に優れているので、ダイヤフラム100(フィルム部材15)が、酸化性物質の酸化力で劣化することを抑制することができる。この点、フッ素系樹脂フィルム14が存在せずに、ガスバリア膜12が、フィルム部材15の表面15aに位置している場合と比較して、ダイヤフラム100の耐食性及び又は耐久性を向上させることができる。
本実施形態のガスバリア膜12は、酸化性物質由来の塩素系ガス(塩素ガスなど)の透過を遮断する樹脂フィルムから構成されている。ガスバリア膜12を構成する樹脂フィルムの材料(すなわち、高ガスバリア性を有する高分子材料)としては、例えば、ポリビニルアルコール(PVA)、エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC、VDC−MA共重合体)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ナイロン6、ポリ塩化ビニル(PVC)などを挙げることができる。そして、酸化力のあるガスへの耐久性と、酸化性物質を含む溶液から発生するガスには湿分も含む可能性があるので耐水蒸気透過性とを考慮すると、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリエチレンテレフタレート(PET)が好ましい。これらの中では、特に、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)が好ましい。
ここで、本実施形態においては、ガスバリア膜12のガス透過性は、より厳密性を出すために、塩素ガスの大きさよりも小さい酸素ガスの透過性で評価するものとする。ガスバリア膜12のガス透過性をO2透過性で評価すると、次の通りである。O2透過性の指標として、(cc/m2・24h・atom)、25℃、65%RH(相対湿度)、フィルム厚25μmを用いた場合、PVDCは1〜2、EVOHは0.2〜1.5、PANは5、PETは80である。ガスバリア性としては、PVDCおよびEVOHが優れており、酸化力のあるガスへの耐久性の面で、PVDCが優れている。なお、テフロン(登録商標)の場合のPTFEは、撥水性(撥液性)に優れているものの、当該O2透過性の指標では、約7894であり、PVDCと比較して、ガスを透過させてしまう。なお、高密度ポリエチレンのガスバリア性は、上記のO2透過性の指標で、2900程度である。したがって、ポリエチレン内の一部の構造を塩素化した塩素化ポリエチレンのガスバリア性は、高密度ポリエチレンのガスバリア性と同程度かその周辺のものになると予想され、言い換えると、塩素化ポリエチレンのガスバリア性は、PVDC(またはEVOH)のような良好な値とはならないものと推測される。
また、ガスバリア膜12の厚さは、厚ければ厚いほど、ガスバリア性の効果は高くなるが、ダイヤフラム100の往復動における変形が阻害されない程度の厚さにすることが望ましい。具体的には、ガスバリア膜12の厚さは、ダイヤフラム100における柔軟性を決定する指標(引っ張り強度、弾性率、ダイヤフラムとしての耐久力)に基づいて、適宜好適なものを決定すればよい。一例としては、ガスバリア膜12およびフッ素系樹脂フィルム14の両方の厚さとして、例えば0.01mm〜3mmにすることができる。そして、ガスバリア膜12の厚さとしては、例えば0.001mm〜1mmにすることができる。なお、ガスバリア膜12の引っ張り強度および弾性率は、ダイヤフラム100の機能を満たすような所望の値のものが用いられる。
本実施形態のゴム膜部材10は、例えば、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、ネオプレンゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴム、ニトリルゴムから構成されている。本実施形態の構成では、耐薬品性・耐候性等の点から、ゴム膜部材10としてはエチレンプロピレンゴムシートが好ましいが、これに限定されるものではない。ここで、ゴム膜部材10の厚さは、特に限定されるものではないが、例えば、0.1mm〜5mmにすることができる。
本実施形態の構成では、フッ素系樹脂フィルム(非多孔膜)14とガスバリア膜12とは、熱圧着によって接合されている。したがって、フッ素系樹脂フィルム14とガスバリア膜12とを接合するのに接着剤を用いる必要がない。それゆえに、酸化性物質からのガス(例えば、塩素ガス)によって接着剤が劣化することを防止することができ、それゆえ、接着剤の劣化に起因して、フッ素系樹脂フィルム14とガスバリア膜12とが剥がれる(分離する)ことを抑制することができる。
また、本実施形態において、熱圧着は、例えば、次のような方法で実行することができる。例えば、熱圧着の方法としては、フィルムの上下に設置した加熱板で挟み込み、フィルムを加熱し圧着するような熱板式の方法や、2枚のフィルムの間に熱風を吹きつけ加熱し、ロールの加圧によって加熱し圧着するような熱風式の方法や、2本のロールの間(片方が加熱されたロールもしくは両方とも加熱されたロール)を2枚のフィルムを通して加熱し圧着するようなロール式の方法などを挙げることができる。なお、熱板式の方式では熱板のサイズに限界があり、また熱風式では熱風温度、風量、吹出しノズルの位置調整等の熱風の管理が困難であるという問題もあるので、ロール式が一番連続生産可能であり、かつ管理が容易という点で望ましい。加えて、熱圧着によるラミネート処理を行いやすくするために、フッ素系樹脂フィルム14においてガスバリア膜12を付与する面に、化学処理(粗面処理)、または、スパッタエッチング処理などを行うことが好ましい。
また、フッ素系樹脂フィルム(非多孔膜)14の単体と、ガスバリア膜12の単体とを互いに熱圧着させる手法の他、両者の接合性を向上させる上で(または、材料同士の相性をできるだけ緩和してラミネート性を向上させる上で)、フッ素系樹脂フィルム14とガスバリア膜12との間に、熱可塑性樹脂フィルム(例えば、融点が300℃以下の熱可塑性フィルム)を介在させることも可能である。そのような熱可塑性樹脂フィルムとして、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE、または、リニアポリエチレン)、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)、無延伸ポリプロピレン(CPP)等を用いることができる。介在される熱可塑性樹脂フィルムの厚さは、例えば、0.001mm〜0.5mmである。本実施形態の構成において、熱可塑性樹脂フィルムを介してフッ素系樹脂フィルム14とガスバリア膜12とを熱圧着させるには、例えば、上述した熱圧着方法を使用することができる。
また、フッ素系樹脂フィルム14に熱可塑性樹脂フィルムを配置したもので、ガスバリア膜12とのラミネート(熱圧着による積層)を実行しても構わない。あるいは、ガスバリア膜12に熱可塑性樹脂フィルムを配置したもので、フッ素系樹脂フィルム14とのラミネート(熱圧着による積層)を実行しても構わない。
さらに、ガスバリア膜12とゴム膜部材10との接合を熱圧着で行うことが好ましい。ガスバリア膜12とゴム膜部材10との接合を熱圧着で行うことで、接着剤を用いて接合する必要をなくすることができる。ガスバリア膜12とゴム膜部材10との接合は、ガスバリア膜12によってガスが遮断された箇所であるため、接着剤を用いても、ガスによる接着剤の劣化の影響を回避することができる。したがって、当該接合に接着剤を用いることは可能である。一方で、フッ素系樹脂フィルム14とガスバリア膜12とゴム膜部材10とを一体で熱圧着にてラミネートすることにより、接着剤を用いずにダイヤフラム100を一括して作製することができるという利点がある。
なお、ガスバリア膜12とゴム膜部材10との接合を熱圧着で実行する場合にも、両者の接合性を向上させる上で(または、材料同士の相性をできるだけ緩和してラミネート性を向上させる上で)、熱可塑性樹脂フィルム(例えば、融点が300℃以下の熱可塑性フィルム)を介在させることも可能である。なお、ガスバリア膜12に熱可塑性樹脂フィルムを配置したもので、ゴム膜部材10とのラミネート(熱圧着による積層)を実行しても構わない。あるいは、ゴム膜部材10に熱可塑性樹脂フィルムを配置したもので、ガスバリア膜12とのラミネート(熱圧着による積層)を実行しても構わない。さらには、ガスバリア膜12の両面に熱可塑性樹脂フィルムを配置したもので、フッ素系樹脂フィルム14とガスバリア膜12とゴム膜部材10とを、ラミネート(熱圧着による積層)してもよい。
また、フッ素系樹脂フィルム14とガスバリア膜12とは熱圧着によって接合(密着)されているのであれば、接合性を向上させるために接着剤を使用しても構わない。この場合、接着剤の劣化が生じても熱圧着によって両者の接合が確保されており、あくまで熱圧着による接合性をさらに向上させるものであるからである。
次に、本発明の実施例について説明する。なお、本実施例は、本発明を詳細に説明するものであり、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
実施例1として次のサンプルを用いた。ガスバリア性を持つフィルムサンプルは、日東電工(株)製PTFEシートNo.901UL(厚さ100μm)に、旭化成ケミカルズ(株)バリオフレックスフィルム(構成:LLDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)30μm/サランUB(ポリ塩化ビニリデン)15μm/LLDPE30μm)をラミネート(熱圧着)したサンプルである。この実施例1のサンプルに対して、酸素透過率測定装置(米国イリノイインスツルメンツ社製8001型)を用いて酸素透過率測定を実行した。その結果、ガスバリア性を持つフィルムサンプルの酸素透過率は、23℃・RH60%、厚み20μm換算にて、52.02cc/(m2・day)であった。
なお、この実施例におけるPTFEとLLDPE/PVDC/LLDPEとの熱圧着は、ロール温度160℃(2本のロールの内片方のみ)、圧力0.5MPa、ロール速度0.1m/minの条件で行って、積層体を作製した。LLDPE/PVDC/LLDPEは、上記の旭化成ケミカルズ社製のものであり、このフィルムは共押出しで作製したフィルムである。
また、比較例1としてはテフロン(登録商標)のシートの文献値をサンプルとし、そして、これは、サンプルの酸素透過率は、23℃・RH60%、厚み20μm換算にて、約16000cc/(m2・day)になる。すなわち、実施例1と比較例1と比べると、実施例1におけるガスバリア性は顕著に向上していることがわかる。したがって、酸素よりも大きい塩素ガス(または、酸化性物質由来のガス)は、本実施形態のガスバリア膜12(すなわち、フッ素系樹脂フィルム14及びガスバリア膜12の積層体)によって遮断することができ、それゆえ、ゴム膜部材10の劣化を抑制することができる。
本実施形態のダイヤフラム100によれば、フッ素系樹脂フィルム14とガスバリア膜12とゴム膜部材10との積層体を備え、フッ素系樹脂フィルム14とガスバリア膜12とは熱圧着によって接合されている。したがって、フッ素系樹脂フィルム14によって、酸化性物質を含む溶液50をフッ素系樹脂フィルム14で撥水(撥液)することができるとともに、フッ素系樹脂フィルム14を透過したガス(塩素ガスなど)をガスバリア膜12によって、更なる奥への浸入を防止することができる。また、フッ素系樹脂フィルム14とガスバリア膜12とは熱圧着によって接合されているので、接着剤によって接合されている場合と比較して、当該ガスによって接着剤が劣化することを回避することができる。その結果、酸化性物質を含む液体50に対する耐食性及び/又は耐久性に優れたダイヤフラム100を実現することができる。加えて、ダイヤフラム100の交換頻度を減らすことができ、酸化性物質を含む液体50に対する耐食性及び/又は耐久性に優れた往復動ポンプ200を実現することができる。
なお、本実施形態のダイヤフラム100の改変例として、図7に示したようなダイヤフラム101を構築することができる。図7に示したダイヤフラム101は、フッ素系樹脂フィルム14に蒸着膜13が蒸着された構造を有しており、それがゴム膜部材10に積層されている。蒸着膜13は、無機材料からなり、また、無機材料の蒸着であるので、ガスバリア性に優れたものが構築することができる。ここでの無機材料は、例えば、シリカ(SiO2)、アルミナ(Al23)を挙げることができる。
2透過性の指標として、(cc/m2・24h・atom)、25℃、65%RH(相対湿度)、フィルム厚25μmを用いた場合、シリカ(SiO2)は1〜5で、アルミナ(Al23)は1〜5である。これらは、ガスバリア性では優れているが、当該ダイヤフラム101を往復動ポンプ200として使用する場合には、柔軟性・可撓性において、上述したダイヤフラム100の方が勝っている。また、アルミニウム(Al)は1〜5で、ニオブ・パラジウム(水素分離膜)はほぼ0であり、これらもガスバリア性では優れているが、アルミニウムは塩素に対する耐食性に劣り、ニオブ・パラジウムはコスト面で問題がある。なお、これらの問題を解決できる構造を採用する場合には、ダイヤフラム101を往復動ポンプ200に採用することが可能である。
以上、本発明を好適な実施形態により説明してきたが、こうした記述は限定事項ではなく、勿論、種々の改変が可能である。例えば、往復動ポンプ200は、図4及び図5(a)及び(b)に示したもので説明したが、本発明の実施形態に係るダイヤフラム100を使用することができるものであればその構造・タイプは問わない。加えて、本実施形態では、ダイヤフラム100の構成として、フッ素系樹脂フィルム14/ガスバリア膜12/ゴム膜部材10の積層体(フィルム部材15)を示したが、フッ素系樹脂フィルム14の表面にさらに保護膜を形成することを禁止するものではないし、各層の間に適宜好適な層(上述の例では、低融点の樹脂フィルム)を配置することができる。さらには、ゴム膜部材10の裏面側(15b)に、第2のガスバリア膜12を形成して、往復動ポンプ200の内部にガスが浸入しないような構造にすることも可能である。
本発明によれば、酸化性物質を含む液体に対する耐食性及び/又は耐久性に優れたダイヤフラム、および、それを用いた往復動ポンプを提供することができる。
10 ゴム膜部材
10a ポンプ室
12 ガスバリア膜
13 蒸着膜(ガスバリア膜)
14 非多孔膜(フッ素系樹脂フィルム)
15 フィルム部材
16 DLC膜(表面保護膜)
20 ピストン部
30 ポンプヘッド
30a ポンプ室
31 供給部
31a 導入経路
32 送出部
34 流体経路
35 流体経路
41 逆止弁
42 逆止弁
50 流体(溶液)
100 ダイヤフラム
101 ダイヤフラム
102 ダイヤフラム
110 ポンプヘッド
120 ダイヤフラム
121 基布
122 第1膜体
123 第2膜体
124 フッ素系樹脂
130 ピストン部
200 往復動ポンプ
1000 往復動ポンプ

Claims (17)

  1. 往復動させて流体を搬送するために用いられるダイヤフラムであって、
    フッ素系樹脂から構成された非多孔膜と、
    前記非多孔膜に積層され、ゴム材料から構成されたゴム膜部材と、
    前記ゴム膜部材と前記非多孔膜との間に配置されたガスバリア膜と
    を備え、
    前記非多孔膜とガスバリア膜とは、熱圧着によって接合されている、ダイヤフラム。
  2. 前記ガスバリア膜は、塩素系ガスの透過を遮断する樹脂フィルムから構成されており、
    前記非多孔膜と前記ガスバリア膜との接合には接着剤が用いられていないことを特徴とする、請求項1に記載のダイヤフラム。
  3. 前記ガスバリア膜は、ポリ塩化ビニリデンから構成されている、請求項1または2に記載のダイヤフラム。
  4. 前記ガスバリア膜は、ガスを遮断するガスバリア層と熱可塑性樹脂フィルムとの積層膜から構成されており、
    前記ガスバリア膜の熱可塑性樹脂フィルムは、前記非多孔膜と接する、請求項1または2に記載のダイヤフラム。
  5. 前記ガスバリア層は、ポリ塩化ビニリデンフィルムであり、
    前記ガスバリア膜の熱可塑性樹脂フィルムは、直鎖状低密度ポリエチレンフィルムを含む、請求項4に記載のダイヤフラム。
  6. 前記非多孔膜は、テトラフルオロエチレンフィルムから構成されている、請求項1から5の何れか1つに記載のダイヤフラム。
  7. 前記非多孔膜は、切削フィルムまたはキャスティングフィルムである、請求項6に記載のダイヤフラム。
  8. 前記ゴム膜部材と前記ガスバリア膜とは、熱圧着によって接合されている、請求項1から7の何れか1つに記載のダイヤフラム。
  9. 前記ゴム膜部材には、前記ダイヤフラムを往復動させるピストン部が接続されており、
    前記ゴム膜部材と前記ガスバリア膜との接合には接着剤が用いられていないことを特徴とする、請求項1から8の何れか1つに記載のダイヤフラム。
  10. 前記ガスバリア膜は、ガスを遮断するガスバリア層と、前記ガスバリア層の両面に形成された熱可塑性樹脂フィルムとの積層膜から構成されている、請求項1から9の何れか1つに記載のダイヤフラム。
  11. 前記ゴム膜部材は、エチレンプロピレンゴムから構成されている、請求項1から10の何れか1つに記載のダイヤフラム。
  12. 請求項1から11の何れか1つに記載のダイヤフラムを備えたことを特徴とする往復動ポンプ。
  13. 往復動させて流体を搬送する往復動ポンプであって、
    ピストン部が取り付けられたダイヤフラムと、
    前記ダイヤフラムがセットされるポンプヘッドと
    を備え、
    前記ダイヤフラムは、接着剤を使用せずに熱圧着されて積層されたフィルム部材から構成されており、
    前記フィルム部材には、ガスバリア膜が含まれている、往復動ポンプ。
  14. 前記フィルム部材は、
    前記ポンプヘッド側に位置するフッ素系樹脂フィルムと、
    前記フッ素系樹脂フィルムに、ガスバリア膜を介して接合されたゴム膜部材と
    を含んでいる、請求項13に記載の往復動ポンプ。
  15. 前記フッ素系樹脂フィルムは、多孔質ではない切削フィルムまたはキャスティングフィルムであり、
    前記ガスバリア膜は、ポリ塩化ビニリデンフィルムである、請求項14に記載の往復動ポンプ。
  16. 前記ガスバリア膜における前記フッ素系樹脂フィルム側の面および前記ゴム膜部材側の面の少なくとも一方には、前記熱可塑性樹脂フィルムが形成されている、請求項13から15の何れか1つに記載の往復動ポンプ。
  17. 搬送される前記流体は、次亜塩素酸アルカリ水溶液、次亜塩素酸水溶液、塩素水、二酸化塩素水および過酸化水素水からなる群から選択される、請求項13から16の何れか1つに記載の往復動ポンプ。
JP2012098383A 2012-04-24 2012-04-24 ダイヤフラムおよび往復ポンプ Pending JP2013227870A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012098383A JP2013227870A (ja) 2012-04-24 2012-04-24 ダイヤフラムおよび往復ポンプ
PCT/JP2013/054487 WO2013161369A1 (ja) 2012-04-24 2013-02-22 ダイヤフラムおよび往復動ポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012098383A JP2013227870A (ja) 2012-04-24 2012-04-24 ダイヤフラムおよび往復ポンプ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013227870A true JP2013227870A (ja) 2013-11-07

Family

ID=49482710

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012098383A Pending JP2013227870A (ja) 2012-04-24 2012-04-24 ダイヤフラムおよび往復ポンプ

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2013227870A (ja)
WO (1) WO2013161369A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023112476A1 (ja) * 2021-12-17 2023-06-22 Ckd株式会社 ダイアフラム、及び薬液制御装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110566444A (zh) * 2019-09-23 2019-12-13 四川金星清洁能源装备股份有限公司 一种隔膜压缩机用膜片以及提高膜片使用寿命的方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4825700Y1 (ja) * 1969-12-31 1973-07-26
US5634391A (en) * 1996-07-09 1997-06-03 Westinghouse Air Brake Co. Inert plastic coated flexible type diaphragm for application in a sanitary type pump
JP3504896B2 (ja) * 1999-10-20 2004-03-08 株式会社タクミナ 往復動ポンプ
JP4034973B2 (ja) * 2002-01-31 2008-01-16 淀川ヒューテック株式会社 フッ素系樹脂多層積層ポリイミドフィルムを用いた小型定量ポンプ用ダイヤフラム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023112476A1 (ja) * 2021-12-17 2023-06-22 Ckd株式会社 ダイアフラム、及び薬液制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2013161369A1 (ja) 2013-10-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20200339927A1 (en) Gas Permeable Material
EP2621615B1 (en) Thin film composite membranes for forward osmosis, and their preparation methods
TW200536865A (en) Chlorotrifluoroethylene copolymer
US9511327B2 (en) Ionomer-membrane water processing methods
US9695066B2 (en) Ionomer-membrane water processing apparatus
CN110099705B (zh) 换热器及人工肺
JP2010253355A (ja) 膜分離活性汚泥処理装置
JPWO2012056812A1 (ja) 中空糸膜ろ過装置および中空糸膜モジュールの洗浄方法
WO2013161369A1 (ja) ダイヤフラムおよび往復動ポンプ
JP4993188B2 (ja) 樹脂配管
CN107208027A (zh) 在受控环境中培养细胞的系统
JP2007216387A (ja) 積層チューブ
JP5305373B2 (ja) 樹脂配管
JP2015107483A (ja) 螺旋流水処理装置
JP2006207533A (ja) ダイヤフラム及び往復動ポンプ
Dumée et al. Next generation membranes for membrane distillation and future prospects
WO2012151223A1 (en) Multilayer film structures including a polyester elastomer layer and a thermoplastic polyurethane layer
WO2013162036A1 (ja) 小型ダイアフラムポンプ
TWI647339B (zh) 氧化溶液之製造方法及所用電解電池
CN108722190A (zh) 一种耐氯型聚酰胺反渗透复合膜及其制备方法
US20090107521A1 (en) Chemical solution or pure water feeder, substrate processing system, substrate processing apparatus, or substrate processing method
JP2003088738A (ja) 炭酸温水製造装置
KR20230135601A (ko) 세포 배양 시스템
KR102342446B1 (ko) 분리막 엘리먼트의 결함 검출 방법 및 분리막 엘리먼트 결함 검출 장치
JP2012000571A (ja) 脱気用多孔体およびそれを備えた脱気装置