JP2013227105A - ブレーキチェックスイッチの確認調整用治具 - Google Patents

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Abstract

【課題】エレベータのブレーキチェックスイッチとアーマチュアコアとの間隙距離をギャップゲージを使用して測定するために使用する前記ブレーキチェックスイッチの確認調整において、ギャップゲージの挿入角度による測定誤差を低減する。
【解決手段】ブレーキチェックスイッチの確認調整用治具において、アーマチュアコア3が前記ブレーキチェックスイッチ7に当接する平面とギャップゲージ17が圧接固定される前記確認調整用治具の平面とが同一になるように確認調整治具11を前記アーマチュアコア3に設置する治具固定手段14と、前記ギャップゲージ17を確認調整用治具11の平面に圧接固定するためのギャップゲージ固定手段13とを設ける。
【選択図】図1

Description

本発明はエレベータに備えられているブレーキの動作を確認するためのブレーキチェックスイッチの動作の確認や調整を行うための冶具に関し、特にブレーキチェックスイッチと移動するアーマチュアコアとの間隙の距離を測定するブレーキチェックスイッチの確認調整用治具に関する。
エレベータにおいては、乗りかごを走行させる際に巻上機に備えられたブレーキを開放動作させる指令信号に対してブレーキが実際に開放動作を行ったことを確認するためのブレーキチェックスイッチが設けられており、このブレーキチェックスイッチはブレーキシューに接続されたアーマテュアコアがアーマチュアコイルに吸引され所定の距離を移動した際にアーマチュアコアがブレーキチェックスイッチを押して動作させることによりブレーキが動作したことを確認する構造となっている。
ここで、プレーキチェックスイッチとアーマチュアコアとの間には、エレベータの動作などに伴うアーマチュアコアの震動等によるブレーキチェックスイッチの誤動作を防止することを目的として隙間が設けられており、エレベータの保守点検においては、この隙間の距離を予め定められた値に設定することが求められている。
上記の隙間の距離を測定する作業に類似した従来の技術としては、特許文献1において、エレベータの乗りかごを積載するビームに対して進退可能に螺合された調整ねじと、調整ねじの対向側先端が当接可能な位置にプランジヤを有するスイッチとの隙間の距離を測定するエレベータ秤装置間隙測定用治具が提案されている(特許文献1参照)。このエレベータ秤装置間隙測定用治具は前記調整ねじに設置される水平ガイド板で構成されており、テーパーゲージを前記水平ガイド板に添って前記調整ねじと前記プランジヤの間に挿入させることにより前記調整ねじと前記プランジヤとの隙間の距離を測定する構成となっている。
実開平03-080306号
従来の技術においては、水平ガイド板は調整ねじ側に設置されており、測定対象に対し上側に設置されていることになるため、テーパーゲージを挿入する方向によってはプランジャと水平ガイド板との間に隙間か発生し測定値が変化する可能性があるため、測定値の信頼性が低くなる場合があった。
本発明の目的は、ブレーキチェックスイッチとアーマチュアコアとの隙間の距離を正確に測定することができるブレーキチェックスイッチの確認調整用治具を提供することにある。
本発明は、エレベータのブレーキチェックスイッチとアーマチュアコアとの間隙の距離をギャップゲージを使用して測定するために使用するブレーキチェックスイッチの確認調整用治具において、前記アーマチュアコアが前記ブレーキチェックスイッチに当接する平面と前記ギャップゲージが圧接固定される前記確認調整用治具の平面とが同一になるように前記確認調整治具を前記アーマチュアコアに設置する治具固定手段と、前記ギャップゲージを前記確認調整用治具の平面に圧接固定するためのギャップゲージ固定手段とを持つことを特徴とする。
このような構成としたことにより、ブレーキチェックスイッチとアーマチュアコアとの間隙に対してギャップゲージを水平に導き、固定することが可能となるため、ギャップゲージを手に持って挿入することにより発生するギャップゲージの傾きにより発生し得る測定誤差が無く、ブレーキチェックスイッチとアーマチュアコアとの間隙の距離を正確に測定することが可能となる。
また、本発明は前記ブレーキチェックスイッチの確認調整用治具において、使用する前記ギャップゲージは少なくとも2つ以上の厚みが異なる部分を持つことを特徴とする。
このような構成としたことにより、アーマチュアコア動作時におけるブレーキチェックスイッチとアーマチュアコアとの間隙と、アーマチュアコア非動作詩におけるブレーキチェックスイッチとアーマチュアコアとの間隙とを前記ギャップゲージを抜いて交換することなく、ギャップゲージの挿入長さを変える作業のみでアーマチュアコア動作時とアーマチュアコア非動作時のブレーキチェックスイッチとアーマチュアコアとの間隙の確認調整を行うごとが可能となる。
本発明の請求項1による特徴を備えるブレーキチェックスイッチの確認調整用治具を使用することにより、主ブレーキチェックスイッチとアーマテュアコアとの間隙の寸法をギャップゲージを挿入する方向や角度に関係なく正確に測定することが可能となる。また、本発明の請求項1および請求項2による特徴を備えるブレーキチェックスイッチの確認調整用治具を使用することにより、アー−マテュアコア動作時におけるブレーキチェックスイッチとアーマテュアコアとの間隙と、アーマチュアコア非動作時におけるブレーキチェックスイッチとアーマチュアコアとの間隙との確認調整所要時間の短縮が可能となる。
本発明の第1実施例によるブレーキチェックスイッチの確認調整用治具の図2におけるA−A’の断面図である。 本発明の第2実施例によるブレーキチェックスイッチの確認調整用治具の上面図である。 本発明の第1実施例によるブレーキチェックスイッチの確認調整用治具の図2におけるB−B’の断面図である。 本発明の第2実施例によるブレーキチェックスイッチの確認調整用絵具の図2におけるB−B’の断面図である。 本発明の第1、第2実施例を適用するエレベータのブレーキ装置の全体を示す図である。 本発明の第3実施例において使用するギャップゲージの側面形状を示す図である。
以下、本発明によるブレーキチェックスイッチの確認調整用治具の実施形態を、図1〜図6に基づいて説明する。
まず、本実施形態を適用するエレベータのブレーキ装置の全体構成について図5を使用して説明する。
エレベータのロープを駆動するシーブ(図示せず)には、エレベータ停止中のシーブの回転を防止するためのブレーキが接続されており、エレベータが停止中は図5に示すようにブレーキシュー2はブレーキシュー2が接続されているアーマチュアコア3をコイルばね5による押す力でブレーキドラム1に圧接され、ブレーキドラム1に対して制動力を発生させている。ここで、エレベーターの乗りかごを移動させるためには、まず、アーマチュアコイル4に通電し、アーマチュアコイル4に発生する電磁的吸引力によりアーマチュアコア3を上方に吸引し、アーマチュアコア3に接続されたブレーキシュー2を上方に移動(開放)させる。この動作によりブレーキドラム1に対するブレーキシュー2の制動力が無くなり、ブレーキドラム1とこれに連結されているシープとが回転可能となる。
ここで、ブレーキチェックスイッチ7の構造及び動作について説明する。プレーキチェックスイッチ7はブレーキチェックスイッチ接触部7aがブレーキチェックスイッチ7の内部に押し込まれることにより動作し導通するスイッチであり、アーマチュアコア3がアーマチュアコイル4に吸引されていない状態ではアーマチュアコア3とブレーキチェックスイッチ接触部7aとの間には間隙があるためブレーキチェックスイッチ7は動作しないが、アーマチュアコア3がアーマチュアコイル4に吸引されている状態ではアーマテュアコア3によりブレーキチェックスイッチ接触部7aが押しこまれるためブレーキチェックスイッチ7は動作し導通する。この動作により、エレベータの制御盤(図示せず)はアーマチュアコイル4に通電したことと、ブレーキチェックスイッチ7が動作し導通したことにより、実際にブレーキの開放が行われたことを確認することが可能となる。
なお、アーマチュアコア3がアーマチュアコイル4に吸引されていない状態におけるアーマチュアコア3とブレーキチェックスイッチ接触部7aとの間隙は、アーマチュアコイル4の断線やアーマチュアコア3のアーマチュアコイル4への吸引距離不足などを検知することを目的として、あらかじめ設計時に定められた間隙距離(間隙寸法)に設定されている。アーマチュアコア3とブレーキチェックスイッチ接触部7aとの間隙の調整は、ブレーキチェックスイッテ7をブレーキチェックスイッチブラケット9に固定しているロックナット8を緩め、ブレーキチェックスイッチブラケット9に螺合されているブレーキチェックスイッチ7を回転させることでブレーキチェックスイッチ接触部7aを上下させる作業により実施する。
次に、本発明によるアーマチュアコア3とブレーキチェックスイッチ接触部7aとの間隙を確認調整するためのブレーキチェックスイッチの確認調整用治具の構造を図1 、図2 、図3を使用して説明する。
図2はアーマチュアコア3 、アーマチュアコイル4 、ブレーキチェックスイッチ7、ブレーキチェックスイッチの確認調整用治具として使用する水平ガイド11との位置関係を示す上面図と水平ガイド11のギャップゲージ17を挿入する側からの側面図とを合わせて示したものである。
水平ガイド11は概L字型の部材であり、水平ガイド11の概L字型の短片は、水平ガイドの概L字型の長片の外部の平面がアーマチュアコア3の上面平面と連続した平面を形成するように、固定ねじ14などの螺合手段によりアーマチュアコア3に予め設けられた固定穴に固設される。また、アーマチュアコア3の上面平面には、内部にギャップゲージ押圧板ばね13を下方に凸状となるように挟持する凹部とギャップゲージ17を挿入するギャップゲージ挿入口16を前後に持つ水平ガイドカバー12がガイドカバー固定ねじ15により固定されている。この構造により、水平ガイドカバー12のギャップゲージ挿入口16に挿入されたギャップゲージ17は、図1に示すように、ギャップゲージ押圧板ばね13の凸部により、水平ガイドの概L字型の長片の外部の平面およびアーマチュアコア3の上面平面と連続した平面とに押圧された状態で挟持されつつギャップゲージ17の先端がアーマチュアコア3の鏡面平面とブレーキチェックスイッチ接触部7aとの間隙部に挿入される。この構造により、作業員はギャップゲージ17をアーマチュアコア3の上面平面とブレーキチェックスイッチ接触部7aとの間隙部に水平にかつ作業員が保持することなく挿入することが可能となる。
次に、本発明によるブレーキチェックスイッチの確認調整用治具を使用してアーマチュアコア3の上面平面とブレーキチェックスイッチ接触部7aとの間隙距離の確認調整を行う手順について説明する。
まず、作業員は水平ガイド11の概L字短片をアーマチュアコア3の前面側部に付設し、水平ガイド固定ねじ14をアーマチュアコア3に設けられた固定穴に螺合することにより水平ガイド11をアーマチュアコア3に固設する。
次に、作業員はギャップゲージ(厚)17aをギャップゲージ挿入口16に挿入し、水平ガイドカバー12の下を経由して、ギャップゲージ(厚)17aの先端をアーマチュアコア3の上面平面とブレーキチェックスイッチ接触部7aと、の間隙部に挿入し、ギャップゲージ(厚)17aがブレーキチェックスイッチ接触部7aを押し上げることによりブレーキチェックスイッチ7が動作することを確認する。
次に、作業員はギャップゲージ(薄)17bをギャップゲージ挿入口16に挿入し、水平ガイドカバー12の下を経由して、ギャップゲージ(薄)17bの先端をアーマチュアコア3の上面平面とブレーキチェックスイッチ接触部7aとの間隙部に挿入し、ギャップゲージ(薄) 17bがブレーキチェックスイッチ接触部7aを押し上げてもブレーキチェックスイッチ7が動作しないことを確認する。最後にアーマテュアコア3をアーマチュアコイル4に吸引させてブレーキを開放させ、その際にアーマテュアコア3がブレーキチェックスイッチ接触部7aを押し上げることによりブレーキチェックスイッチ7が動作することを確認する。
ここで、ギャップゲージ(厚)17aを前記間隙部に挿入してもブレーキチェックスイッチ7が動作しない場合は、ギャップゲージ(厚)17aを前記間隙部に挿入した状態でロックナット8を緩め、ブレーキチェックスイッチ7を回転させてブレーキチェックスイッチ接触部7aとアーマテュアコア3の上面平面との間隙距離をブレーキチェックスイッチ7が動作するように調整する。その後ギャップゲージ(薄)17bを前記間隙部に挿入してもブレーキチェックスイッチ7が動作しないことを確認した上で、ロックナット8を締め込み、ブレーキチェックスイッチフをブレーキチェックスイッチブラケット9に固定する。
このように本発明によるブレーキチェックスイッチの確認調整用治具を使用することにより、ギャップゲージ17の挿入時の角度に影響されること無くアーマチュアコア3の上面平面とブレーキチェックスイッチ接触部7aとの間隙間隔の確認と調整を容易に実施することが可能となる。
なお、水平ガイド11の概L字型の短片を、水平ガイドの概L字型の長片の外部の平面がアニマチュアコア3の上面平面と連続した平面を形成するように、アーマチュアコア3に固設する手段としては、図4に示すように、アーマチュアコア3と水平ガイド11の概L字型の長片が連続した平面を形成するようにアーマチュアコア3と水平ガイド11とが嵌合する溝部をアーマチュアコア3の前面上端部に設けた上で、水平ガイド11の概L宇型の短片に設けた水平ガイド固定磁石8をアーマチュアコア3に吸着させる方法としても良い。この構造とすることにより、水平ガイド11をアーマチュアコア3に固設するための時間を短縮することが可能となる。また、ギャップゲージ(厚)17aとギャップゲージ(薄)17bの2本のギャップゲージを使用する方法に変えて、異なる厚み部19aと19bとを併せ持つ段付きギャップゲージ19を用いても良い。段付きギャップゲージ19を使用することにより、ギャップゲージ(厚)17aとギャップゲージ(薄)17bとを水平ガイドカバー12のギャップゲージ挿人口16に差し替える手順を行うことなく、段付きギャップゲージ19の挿入長さを変える操作のみで、アーマチュアコア3の上面平面とブレーキチェックスイッチ接触部7aとの間隙距離の確認と調整を実施することが可能となり、作業所要時間を短縮することが可能となる。
1 ブレーキドラム
2 ブレーキシュー
3 アーマチュアコア
4 アーマチュアコイル
5 コイルばね
6 ブレーキフレーム
7 ブレーキチェックスイッチ
7a ブレーキチェックスイッチ接触部
8 ロックナット
9 ブレーキチェックスイッチブラケット
10 ブ レーキチェックスイッチ配線
11 水平ガイド
12 水平ガイドカバー
13 ギャップゲージ押圧板ばね
14 水平ガイド固定ねじ
15 ガイドカバー固定ねじ
16 ギャップゲージ挿入口
17 ギャップゲージ
17a ギャップゲージ(厚)
17b ギャップゲージ(薄)
18 水平ガイド固定磁石
19 段付きギャップゲージ
19a 段付きギャップゲージの厚部
19b 段付きギャップゲージの薄部

Claims (2)

  1. エレベータのブレーキチェックスイッチとアーマチュアコアとの間隙距離をギャップゲージを使用して測定するために使用する前記ブレーキチェックスイッチの確認調整用治具において、
    前記確認調整用治具は、前記アーマチュアコアが前記ブレーキチェックスイッチに当接する平面と前記ギャップゲージが圧接固定される前記確認調整用治具の平面とが同一になるように前記アーマチュアコアに固定され、
    前記ギャップゲージは前記確認調整用治具の前記平面にギャップゲージ圧接手段により圧接されることを特徴とするブレーキチェックスイッチの確認調整用治具。
  2. 請求項1に記載のブレーキチェックスイッチの確認調整用治具において、
    使用する前記ギャップゲージは少なくとも2つ以上の厚みが異なる部分を持つごとを特徴とするブレーキチェックスイッチの確認調整用治具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106241532A (zh) * 2015-06-09 2016-12-21 株式会社日立制作所 电梯
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