しかし、特許文献1の折り畳み式パレットでは、両側枠体を折り畳む際、各側枠体から4本の棒材を取り外すので、パレット本体と別体になった4本の棒材をパレット本体とは別に保管しなければならず、紛失するおそれがあり使い勝手が悪い。また、両側枠体を折り畳むと、両側枠体の上端側(一端側)が互いに重なり合って一方の側枠体が傾いた状態となるので、当該折り畳んだ両側枠体上に荷物を安定して載置できない。したがって、少量の荷物を運ぶ際でも、両側枠体を起立させる必要があり、このことにおいても使い勝手が悪い。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、積載量を多くできる状態とコンパクトな状態とに切替可能で、しかも、使い勝手の良い折り畳み式パレットを提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、起伏可能な一対のパレット支持部材を有する第1パレット及びパレット支持部材の無い第2パレットの2種類のパレットで構成され、第2パレットが、上記両パレット支持部材の起立状態と倒伏状態との2形態の第1パレットに積み上げられるように構成されていることを特徴とする。
すなわち、第1の発明では、荷物を載置する矩形状の第1パレット本体と、該第1パレット本体における一対の対向辺の全長に亘って設けられ該各対向辺に起伏可能に軸支された一対のパレット支持部材とを有し、該両パレット支持部材の起立状態で上記第1パレット本体の上方に荷物を載置可能な形態とする一方、該両パレット支持部材を上記第1パレット本体の上に折り畳んで該両パレット支持部材を格納形態とする第1パレットと、荷物を載置する矩形状の第2パレット本体を有し、上記両パレット支持部材の起立状態と倒伏状態との2形態の第1パレット上にそれぞれ積み上げられる第2パレットとを備え、上記両パレット支持部材に対応する上記第2パレット下部の一対の対向辺及び起立状態での上記両パレット支持部材の上端の一方には、第1係合部が、他方には該第1係合部に係合する第1被係合部がそれぞれ設けられ、上記両パレット支持部材が起立状態の上記第1パレット上方に上記第2パレットを積み上げた際、上記第1係合部を上記第1被係合部に係合させることにより、上記第2パレットを上記第1パレットに対して水平方向に移動規制し、上記第1パレット本体の上部における両パレット支持部材側の一対の対向辺及び該両パレット支持部材に対応する上記第2パレット本体の下部の一対の対向辺の一方には、第2係合部が、他方には該第2係合部と係合する第2被係合部がそれぞれ設けられ、上記両パレット支持部材の倒伏状態で上記第1パレット本体の上に上記第2パレットを積み上げた際、上記第2係合部を上記第2被係合部に係合させることにより、上記第2パレットを上記第1パレットに対して水平方向に移動規制するように構成されていることを特徴とする。
第2の発明では、第1の発明において、上記第1係合部は、上記両パレット支持部材の起立状態での上端に突設された係合突起であり、上記第1被係合部は、上記両パレット支持部材に対応する上記第2パレット下部の一対の対向辺に設けられ、上記係合突起が下方から係合する第1貫通孔であることを特徴とする。
第3の発明では、第2の発明において、上記両パレット支持部材に対応する上記第1パレット本体の下部には、起立状態の上記両パレット支持部材の上記係合突起が下方から係合する第2貫通孔が設けられていることを特徴とする。
第4の発明では、第1から第3のいずれか1つの発明において、上記第2係合部は、上記第1パレット本体の上部における両パレット支持部材側の一対の対向辺に突設され、上方に行くにつれて互いに接近する一対の第1ガイド面を有する山形状の第1突条部であり、上記第2被係合部は、上記両パレット支持部材に対応する上記第2パレット本体の下部の一対の対向辺に設けられ、上記パレット支持部材を倒伏させた第1パレットに上記第2パレットを積み上げた際、上記第1突条部が嵌合する逆V字状の凹条溝であり、上記両パレット支持部材に対応する上記第2パレット本体の下部の一対の対向辺には、上記第1突条部が上記凹条溝に嵌合した状態で、上記第1突条部の長手方向両端に対向する移動規制部が設けられていることを特徴とする。
第5の発明では、第4の発明において、起立状態の上記両パレット支持部材上端には、上方に行くにつれて互いに接近する一対の第2ガイド面を有し、上記パレット支持部材を起立させた第1パレットに上記第2パレットを積み上げた際、上記凹条溝に嵌合する山形状の第2突条部が突設されていることを特徴とする。
また、上記の目的を達成するために、第6の発明は、荷物を載置する矩形状の第1パレット本体と、該第1パレット本体における一対の対向辺の全長に亘って設けられ該一対の対向辺に起伏可能に軸支された一対のパレット支持部材とを有し、該一対のパレット支持部材の起立状態で上記第1パレット本体の上方に荷物を載置可能な形態とする一方、該一対のパレット支持部材を上記第1パレット本体の上に折り畳んで該一対のパレット支持部材を格納形態とする第1パレットからなることを特徴とする。
第7の発明では、第6の発明において、上記一対のパレット支持部材の上端には、第1係合部が、下端には該第1係合部に係合する第1被係合部がそれぞれ設けられ、上記一対のパレット支持部材が起立状態の上記第1パレットの上方に該パレットと同一構成の他の第1パレットを積み上げた際、上記第1係合部を上記第1被係合部に係合させることにより、上記他の第1パレットを上記第1パレットに対して水平方向に移動規制し、上記第1パレット本体の上部における一対のパレット支持部材側の一対の対向辺及び該一対のパレット支持部材に対応する上記第1パレット本体の下部の一対の対向辺の一方には、第2係合部が、他方には該第2係合部と係合する第2被係合部がそれぞれ設けられ、上記一対のパレット支持部材の倒伏状態で上記第1パレットの上方に該パレットと同一構成の他の第1パレットを積み上げた際、上記第2係合部を上記第2被係合部に係合させることにより、上記他の第1パレットを上記第1パレットに対して水平方向に移動規制するように構成されていることを特徴とする。
第8の発明では、第7の発明において、上記第1係合部は、上記一対のパレット支持部材の起立状態での上端に突設された係合突起であり、上記第1被係合部は、上記一対のパレット支持部材の下端に設けられ、上記係合突起が下方から係合する貫通孔であることを特徴とする。
第9の発明は、第7又は第8の発明において、上記第2係合部は、上記第1パレット本体の上部における一対のパレット支持部材側の一対の対向辺に突設され、上方に行くにつれて互いに接近する一対の第1ガイド面を有する山形状の第1突条部であり、上記第2被係合部は、上記第1パレット本体の下部における一対のパレット支持部材側の一対の対向辺に設けられ、上記パレット支持部材を倒伏させた同一構成の他の第1パレットに本パレットを積み上げた際、上記他の第1パレットの第1突条部が嵌合する逆V字状の凹条溝であり、上記第1パレット本体の下部の一対の対向辺には、上記他の第1パレットの上記第1突条部が上記凹条溝に嵌合した状態で、上記第1突条部の長手方向両端に対向する移動規制部が設けられていることを特徴とする。
第10の発明は、第9の発明において、起立状態の上記一対のパレット支持部材上端には、上方に行くにつれて互いに接近する一対の第2ガイド面を有し、上記パレット支持部材を起立させた上記第1パレットに同一構成の上記他の第1パレットを積み上げた際、上記凹条溝に嵌合する山形状の第2突条部が突設されていることを特徴とする。
第11の発明は、第6〜第10のいずれかにおいて、上記一対のパレット支持部材には、該一対のパレット支持部材を上記パレット本体上に折り畳む方向と反対側の位置に収納部が設けられていることを特徴とする。
第12の発明は、第6〜第10のいずれかにおいて、上記パレット本体が、該パレット本体を長手方向に沿って2分割され、2分割された各上記パレット本体同士を接合すると共に、2分割された一方の上記パレット本体を他方の上記パレット本体に重ね合わせ可能なパレット回動部を備えることを特徴とする。
第1の発明では、両パレット支持部材が起立状態の第1パレットに第2パレットを積み上げると、第1係合部及び第1被係合部の係合により、第1パレットに対して第2パレットの位置決めがなされて第1パレット本体及び第2パレット本体の上に荷物を載置できるようになるので、折り畳み式パレットの積載量を多くできる。また、両パレット支持部材を折り畳んで第1パレットに第2パレットを積み上げると、第2係合部及び第2被係合部の係合により、第1パレットに対して第2パレットの位置決めがなされ該第2パレットが水平方向に移動せず、且つ、コンパクトになる。しかも、特許文献1のように、パレットを折り畳むとパレット本体と複数の棒材とが別体となって保管時に複数の棒材を紛失してしまうといったことを防止でき、使い勝手が良い。さらに、第2パレットは、倒伏状態の両パレット支持部材を上方から覆うように第1パレットに位置決めされるので、両パレット支持部材を折り畳んだときに上端側が互いに重なり合う構造であっても、第2パレット上に荷物を載置することができ、このことにおいても使い勝手が良い。
第2の発明では、両パレット支持部材が起立状態の上記第1パレットに第2パレットを積み上げると、係合突起及び第1貫通孔の係合により、第1パレットに対して第2パレットが強固に固定されるので、第1パレットに対する第2パレットの水平方向の移動を確実に規制することができる。
第3の発明では、両パレット支持部材が起立状態の第1パレットを複数積み上げることができるようになるので、第1の発明に比べて荷物の積載量を多くできる。また、両パレット支持部材が起立状態の第1パレットに他の第1パレットを積み上げると、係合突起及び第2貫通孔が互いに係合して第1パレット同士が強固に固定されるので、積み上げた第1パレット同士の互いの水平方向の移動を確実に規制することができる。
第4の発明では、両パレット支持部材が倒伏状態の第1パレットに上記第2パレットを積み上げると、山形状の第1突条部及び逆V字状の凹条溝の嵌合により、第1パレットに対する第2パレットの第1突条部及び凹条溝の延長方向と交差する方向の移動を規制するとともに、第1突条部及び凹条溝が互いに延長方向にスライド移動するのを移動規制部が規制することにより、第1パレットに対する第2パレットの水平方向の移動を確実に規制することができる。また、両パレット支持部材が倒伏状態の第1パレットに第2パレットをフォークリフト等で積み上げる際、第2パレットの凹条溝を第1突条部に上方から対応させて第1パレットに近づけると、第1突条部の一対の第1ガイド面が凹条溝の内側面に摺接しつつ第1突条部及び凹条溝の延長方向を一致させるように案内する。したがって、両パレット支持部材が倒伏状態の第1パレットに第2パレットを積み上げる際の位置決めに手間がかからず、積み上げ作業が容易である。
第5の発明では、両パレット支持部材が起立状態の第1パレットに第2パレットをフォークリフト等で積み上げて位置決めする際、第2パレットの凹条溝を第2突条部に上方から対応させて第1パレットに近づけると、第2突条部の一対の第2ガイド面が凹条溝の内側面に摺接しつつ第2突条部及び凹条溝の延長方向を一致させるように案内する。したがって、両パレット支持部材が起立状態の第1パレットに第2パレットを積み上げる際の位置決めに手間がかからず、積み上げ作業が容易である。
第6の発明では、両パレット支持部材が起立状態の第1パレットに同一構成の他の第1パレットを積み上げると、第1パレット本体及び他の第1パレット本体の上に荷物を載置できるようになるので、折り畳み式パレットの積載量を多くできる。また、両パレット支持部材を折り畳んで第1パレットに他の第1パレットを積み上げることによりコンパクトになる。しかも、特許文献1のように、パレットを折り畳むとパレット本体と複数の棒材とが別体となって保管時に複数の棒材を紛失してしまうといったことを防止でき、使い勝手が良い。
第7の発明では、両パレット支持部材が起立状態の第1パレットに同一構成の他の第1パレットを積み上げると、第1係合部及び第1被係合部の係合により、第1パレットに対して他の第1パレットの位置決めがなされて第1パレット本体及び他の第1パレット本体の上に荷物をより安定して載置できるようになる。また、両パレット支持部材を折り畳んで第1パレットに他の第1パレットを積み上げると、第2係合部及び第2被係合部の係合により、第1パレットに対して他の第1パレットの位置決めがなされ該他の第1パレットが水平方向に移動せず、且つ、コンパクトになる。さらに、第1パレットの上に積み上げられる他の第1パレットは、倒伏状態の両パレット支持部材を上方から覆うように第1パレットに位置決めされるので、両パレット支持部材を折り畳んだときに上端側が互いに重なり合う構造であっても、他の第1パレット上に荷物を載置することができ、このことにおいても使い勝手が良い。
第8の発明では、両パレット支持部材が起立状態の上記第1パレットに同一構成の他の第1パレットを積み上げると、係合突起及び第1貫通孔の係合により、第1パレットに対して他の第1パレットが強固に固定されるので、第1パレットに対する他の第1パレットの水平方向の移動を確実に規制することができる。
第9の発明では、両パレット支持部材が倒伏状態の第1パレットに同一構成の他の第1パレットを積み上げると、山形状の第1突条部及び逆V字状の凹条溝の嵌合により、第1パレットに対する他の第1パレットの第1突条部及び凹条溝の延長方向と交差する方向の移動を規制するとともに、第1突条部及び凹条溝が互いに延長方向にスライド移動するのを移動規制部が規制することにより、第1パレットに対する他の第1パレットの水平方向の移動を確実に規制することができる。また、両パレット支持部材が倒伏状態の第1パレットに他の第1パレットをフォークリフト等で積み上げる際、他の第1パレットの凹条溝を第1突条部に上方から対応させて第1パレットに近づけると、第1突条部の一対の第1ガイド面が凹条溝の内側面に摺接しつつ第1突条部及び凹条溝の延長方向を一致させるように案内する。したがって、両パレット支持部材が倒伏状態の第1パレットに他の第1パレットを積み上げる際の位置決めに手間がかからず、積み上げ作業が容易である。
第10の発明では、両パレット支持部材が起立状態の第1パレットに同一構成の他の第1パレットをフォークリフト等で積み上げて位置決めする際、他の第1パレットの凹条溝を第2突条部に上方から対応させて第1パレットに近づけると、第2突条部の一対の第2ガイド面が凹条溝の内側面に摺接しつつ第2突条部及び凹条溝の延長方向を一致させるように案内する。したがって、両パレット支持部材が起立状態の第1パレットに他の第1パレットを積み上げる際の位置決めに手間がかからず、積み上げ作業が容易である。
第11の発明では、収納部の分だけ荷物の収容量を増やすことができる。
第12の発明では、パレット回動部において、2分割された一方の上記パレット本体を他方の上記パレット本体に重ね合わせることにより、折り畳み式パレットの奥行き方向(パレット本体の長手方向と直交する方向)の寸法を半分にすることができる。従って、折り畳み式パレットは、保管時の収納性に優れるだけでなく、フォークリフト等による移動時に、より多くのパレットを一度に運搬することができるので、使い勝手が良い。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎない。
図1乃至図6は、本発明の第1実施形態に係る折り畳み式パレット1を示す。該折り畳み式パレット1は、例えば、トラックの荷台に荷役作業を行う際に使用するものであり、第1パレット3及び第2パレット5の2種類のパレットで構成されている。
上記第1パレット3は、フレーム状の鋼材を組み立てて形成され、荷物を載置する矩形状の第1パレット本体3aと、上記第2パレット5を支持する一対の略矩形枠状パレット支持部材3bとを備えている。
上記第1パレット本体3aは、当該第1パレット本体3aの四隅に位置する4つの支柱31と、該各支柱31の上下方向中程に四隅が繋がる矩形格子状の第1格子フレーム33と、上記各支柱31の下端に四隅が繋がる矩形枠状の第1サブフレーム35とを備えている。
上記支柱31は、上下に貫通する第1貫通孔31aを有する断面正方形の角筒状をなし、その略上半部分には、上記第1パレット3の長手方向内側に向かって断面略コ字状に開口する開口部31bが形成されている。
上記支柱31上半部分の上記開口部31bを挟む両側面には、図7に示すように、上下に真っ直ぐに延びる第1長孔31cが対向する位置に形成されている。
また、上記支柱31上半部分の上記開口部31bを挟む両側面のうちの外側に位置する側面上端には、図8乃至10に示すように、切欠部31dが形成されている。
上記第1格子フレーム33上部における一対の対向する短辺には、図3及び図6に示すように、略門型状の第1支持フレーム33aが上記第1パレット本体3aの短辺を挟む両支柱31間に亘って突設され、その上端は、上記支柱31の上端と略同じとなっている。
上記第1支持フレーム33aの上端には、上記第1パレット本体3aの短辺に沿って延びる等辺山形鋼からなる第1突条部33b(第2係合部)が突設され、該第1突条部33bは、上方に行くにつれて互いに接近する一対の第1ガイド面33cを有する山形状をなしている。
また、上記第1サブフレーム35の上記第1パレット本体3aにおける一対の対向する短辺に対応するフレーム部分は、等辺山形鋼で形成され、下方に開放する逆V字状の第1凹条溝35aが凹設されている。
該第1凹条溝35aの長手方向両端は、上記第1パレット本体3aの短辺を挟む両支柱31の下部側壁で塞がれ、当該支柱31の下部側壁が第1移動規制部35bを構成している。
上記パレット支持部材3bは、図1乃至図6に示すように、平行に延びる一対の第2支持フレーム37と、該両第2支持フレーム37の一端間を橋絡する第1橋絡フレーム39aと、上記両第2支持フレーム37の他端寄りの位置を橋絡する第2橋絡フレーム39bとを備え、上記第1パレット本体3a上部における一対の対向する短辺の全長に亘って設けられている。
上記両第2支持フレーム37は、上記第1パレット本体3aの短辺を挟む両支柱31に対応するように離間していて、上記両第2支持フレーム37の他端は、上記両支柱31の第1貫通孔31aにそれぞれ上方から嵌挿可能となっている。
また、上記第2支持フレーム37の他端側側面には、扁平な略直方体形状の突起37aが突設され、上記第2支持フレーム37の他端を上記第1パレット本体3aの短辺を挟む両支柱31の第1貫通孔31aに嵌挿すると、上記突起37aが上記切欠部31dに上方から嵌合して上記支柱31に対して上記第2支持フレーム37が固定されるようになっている。
さらに、上記第2支持フレーム37他端寄りの一対の対向面には、図7に示すように、それぞれ上記第2支持フレーム37の延長方向に延び、且つ、上記第2支持フレーム37他端側が略への字状に外側方に折れ曲がった第2長孔37bが対向する位置に形成されている。
該第2長孔37bの一端部分は、上記第2支持フレーム37他端を上記支柱31の第1貫通孔31aに嵌挿した状態で上記第1長孔31cの下端部分と交わるようになっていて、上記第1長孔31c及び上記第2長孔37bが交わった部分にワッシャー12を介してボルト10を挿通させて当該ボルト10をナット11に螺合させることにより、上記パレット支持部材3bが上記第1パレット本体3aに連結するようになっている。
そして、上記両第2支持フレーム37の他端を上記両支柱31の第1貫通孔31aにそれぞれ嵌挿した状態から(図8参照)上記パレット支持部材3bを上方に持ち上げると、上記突起37aが上記切欠部31dから外れるとともに、上記ボルト10が第1長孔31c及び第2長孔37bに沿って移動することにより、上記第2支持フレーム37他端が上記第1貫通孔31aから抜け出るように上方に案内されるとともに上記開口部31bから上記第1パレット3内側に飛び出るように案内され(図9参照)、その状態で上記ボルト10を中心に上記パレット支持部材3bを回動させて上記第1パレット本体3a上に折り畳むようになっている(図10参照)。
一方、上記パレット支持部材3bを折り畳んだ状態から、上記ボルト10を中心に上記パレット支持部材3bを回動させて垂直な姿勢となるようにするとともに下方に移動させると、上記ボルト10が上記第1長孔31c及び第2長孔37bに沿って移動することにより、上記第2支持フレーム37の他端が上記第1貫通孔31aに嵌挿するように、且つ、上記突起37aが上記切欠部31dに嵌合するように案内されるようになっている。
つまり、上記パレット支持部材3bは上記第1パレット本体3aにおける一対の対向する短辺に起伏可能に軸支され、上記両パレット支持部材3bの起立状態で上記第1パレット本体3a上方に荷物を載置可能な形態とする一方、該両パレット支持部材3bを上記第1パレット本体3a上に折り畳んで該両パレット支持部材3bを格納状態とするようになっている。
尚、上記両パレット支持部材3bは、倒伏状態で上記各支柱31の上端から上方に飛び出ないように上端側(一端側)が互いに重なり合うようになっている。
起立状態の両パレット支持部材3bにおける両第2支持フレーム37上端には、図11及び図12に示すように、それぞれ係合突起37cが突設されている。
また、起立状態の両パレット支持部材3bにおける第1橋絡フレーム39a上端には、当該第1橋絡フレーム39aの延長方向に延びる等辺山形鋼からなる第2突条部37dが突設され、該第2突条部37dは、上方に行くにつれて互いに接近する一対の第2ガイド面37eを有する山形状をなしている。
上記第2パレット5は、フレーム状の鋼材を組み立てて形成され、荷物を載置する矩形状の第2パレット本体5aを備え、上記両パレット支持部材3bの起立状態と倒伏状態との2形態の第1パレット3上にそれぞれ積み上げられるようになっている。
上記第2パレット本体5aは、矩形格子状の第2格子フレーム53と、該第2格子フレーム53の下方に位置し、当該第2格子フレーム53の外形に対応する矩形枠状の第2サブフレーム55と、上記第2格子フレーム53及び上記第2サブフレーム55の四隅を連結する上下に延びる連結フレーム51とを備えている。
上記第2格子フレーム53の上記両パレット支持部材3bに対応する一対のフレーム部分には、当該フレーム部分に沿って延びる等辺山形鋼からなる第3突条部53aが突設され、該第3突条部53aは、上方に行くにつれて互いに接近する一対の第3ガイド面53cを有する山形状をなしている。
上記第2サブフレーム55の上記両パレット支持部材3bに対応する一対のフレーム部分は、等辺山形鋼で形成され、下方に開放する逆V字状の第2凹条溝55aが凹設されている。
該第2凹条溝55aの長手方向両端は、上記第2パレット本体5aの短辺を挟む両連結フレーム51の下部側壁で塞がれ、当該連結フレーム51の下部側壁が第2移動規制部55bを構成している。
そして、図15及び図16に示すように、上記両パレット支持部材3bが倒伏状態の上記第1パレット3上方に上記第2パレット5を積み上げた際、上記第1突条部33bが上記第2凹条溝55aに嵌合するとともに、上記第1突条部33bの延長方向両端に上記第2移動規制部55bが対向して、上記第2パレット5が上記第1パレット3に対して水平方向に移動規制されるように構成されている。
また、上記各連結フレーム51は、上下に貫通する第2貫通孔51a(第1被係合部)を有する断面正方形の角筒状をなしていて、図11乃至図14に示すように、上記両パレット支持部材3bが起立状態の上記第1パレット3上方に上記第2パレット5を積み上げた際、上記係合突起37cが上記第2貫通孔51aに下方から係合するとともに、上記第1突条部33bが上記第2凹条溝55aに嵌合することにより、上記第2パレット5が上記第1パレット3に対して水平方向に移動規制されるように構成されている。
さらに、図17及び図18に示すように、上記両パレット支持部材3bが起立状態の上記第1パレット3上方に他の第1パレット3を積み上げた際、上記係合突起37cが上記第1貫通孔31aに下方から係合するとともに、上記第2突条部37dが上記第1凹条溝35aに嵌合することにより、上段の第1パレット3が下段の第1パレットに対して水平方向に移動規制されるように構成されている。
それに加えて、上記第2パレット5の上方に第1パレット3を積み上げた際、上記第3突条部53aが上記第1凹条溝35aに嵌合するとともに、上記第3突条部53aの延長方向両端に上記第1移動規制部35bが対向して、上記第1パレット3が上記第2パレット5に対して水平方向に移動規制されるように構成されている。
次に、上記折り畳み式パレット1の使用方法について説明する。
上記折り畳み式パレット1の積載量を増やす場合、まず、両パレット支持部材3bが倒伏状態の第1パレット3上に積み上げられた第2パレット5(図4乃至図6参照)をフォークリフト等で上記第1パレット3から降ろす。
次に、図8乃至図10に示すように、倒伏状態の上記両パレット支持部材3bを上記ボルト10を中心に回動させて垂直状態にするとともに下方にスライド移動させる。すると、上記第2支持フレーム37の下端が第1貫通孔に嵌挿するとともに、上記突起37aが上記切欠部31dに嵌合して、上記両パレット支持部材3bが起立状態となる。
しかる後、上記両パレット支持部材3bが起立状態の第1パレット3上にフォークリフト等で第2パレット5を積み上げ、第1突条部33bに第2凹条溝55aを上方から外嵌合させるとともに係合突起37cを下方から第2貫通孔51aに係合させ、上記第1パレット3に対して上記第2パレット5を固定する。
したがって、係合突起37c及び第2貫通孔51aの係合により、第1パレット3に対して第2パレット5の位置決めがなされて第1パレット本体3a及び第2パレット本体5a上に荷物を載置できるようになるので、積載量を多くできる。
また、係合突起37c及び第2貫通孔51aの係合により、第1パレット3に第2パレット5が強固に固定されるので、第1パレット3に対する第2パレット5の水平方向の移動を確実に規制することができる。
さらに、両パレット支持部材3bが起立状態の第1パレット3に第2パレット5をフォークリフト等で積み上げて位置決めする際、第2パレット5の第2凹条溝55aを第2突条部37dに上方から対応させて第1パレット3に近づけると、第2突条部37dの一対の第2ガイド面37eが第2凹条溝55aの内側面に摺接しつつ第2突条部37d及び第2凹条溝55aの延長方向を一致させるように案内する。したがって、両パレット支持部材3bが起立状態の第1パレット3に第2パレット5を積み上げる際の位置決めに手間がかからず、積み上げ作業が容易である。
また、上記折り畳み式パレット1の積載量をさらに増やす場合、図17及び図18に示すように、両パレット支持部材3bが起立状態で上記第2パレット5が積み上げられた第1パレット3をフォークリフト等で両パレット支持部材3bが起立状態の他の第1パレット3に積み上げ、第1突条部33bに第1凹条溝35aを上方から外嵌合させるとともに、係合突起37cを第1貫通孔31aに下方から係合させ、下段の第1パレット3に対して上段の第1パレット3を固定する。
したがって、両パレット支持部材3bが起立状態の第1パレット3を複数積み上げることができるようになり、第1パレット3が1つの場合に比べて荷物の積載量を多くできる。
上述したように、第1実施形態に係る折り畳み式パレット1の第1パレット3は、第2パレット5を積み上げることにより、荷物の積載量を多くすることができる。また、第1実施形態に係る折り畳みパレット1において、第1パレット3は、単独で使用することもできるし、以下に説明するように、同一構成の他の第1パレット3を積み上げて使用することもできる。
すなわち、両パレット支持部材3bが起立状態の第1パレット3に、同一構成の他の第1パレット3を積み上げた場合には、第1突条部33b及び第1凹条溝35aが互いに嵌合するとともに、係合突起37c及び第1貫通孔31aが互いに係合して第1パレット3同士が強固に固定されるので、積み上げた第1パレット3同士の互いの水平方向の移動を確実に規制することができる。
さらに、両パレット支持部材3bが起立状態の第1パレット3に他の第1パレット3をフォークリフト等で積み上げて位置決めする際、上段の第1パレット3の第1凹条溝35aを第2突条部37dに上方から対応させて下段の第1パレット3に近づけると、第2突条部37dの一対の第2ガイド面37eが第1凹条溝35aの内側面に摺接しつつ第2突条部37d及び第1凹条溝35aの延長方向を一致させるように案内する。したがって、両パレット支持部材3bが起立状態の複数の第1パレット3を積み上げる際の位置決めに手間がかからず、積み上げ作業が容易である。
次に、上記折り畳み式パレット1をコンパクトにする場合について説明する。折り畳み式パレット1をコンパクトにするには、まず、両パレット支持部材3bが起立状態の第1パレット本体3a上に積み上げられた第2パレット5をフォークリフト等で上記第1パレット3から降ろす。
次に、図8乃至図10に示すように、上記両パレット支持部材3bを各支柱31に対して上方にスライド移動させて、第1貫通孔31aから支柱31を抜き取るとともに上記突起37aを切欠部31dから外す。そして、上記両パレット支持部材3bをボルト10を中心に回動させて折り畳むと、上記両パレット支持部材3bは、上端側(一端側)が互いに重なり合った状態で倒伏状態となる。
しかる後、上記両パレット支持部材3bの倒伏状態の第1パレット3上にフォークリフト等で第2パレット5を積み上げ、第1突条部33bに第2凹条溝55aを上方から外嵌合させるとともに、上記第1突条部33bの長手方向両端に上記第2移動規制部55bを対向させ、上記第1パレット3に上記第2パレット5を固定する。
したがって、両パレット支持部材3bが倒伏状態の第1パレット3に上記第2パレット5を積み上げると、山形状の第1突条部33b及び逆V字状の第2凹条溝55aが互いに延長方向と交差する方向の移動を規制するとともに、第1突条部33b及び第2凹条溝55aが互いに延長方向にスライド移動するのを第2移動規制部55bが規制することにより、第1パレット3に対する第2パレット5の水平方向の移動を確実に規制することができ、且つ、コンパクトになる。しかも、特許文献1のように、パレットを折り畳むとパレット本体と複数の棒材とが別体となって保管時に複数の棒材を紛失してしまうといったことを防止でき、使い勝手が良い。さらに、第2パレット5は、倒伏状態の両パレット支持部材3bを上方から覆うように第1パレット3に位置決めされるので、両パレット支持部材3bを折り畳んだときに上端側が互いに重なり合う構造であっても、第2パレット5上に荷物を載置することができ、このことにおいても使い勝手が良い。
そして、両パレット支持部材3bが倒伏状態の第1パレット3に第2パレット5をフォークリフト等で積み上げて位置決めする際、第2パレット5の第2凹条溝55aを第1突条部33bに対応させて第1パレット3に近づけると、第1突条部33bの一対の第1ガイド面33cが第2凹条溝55aの内側面に摺接しつつ第1突条部33b及び第2凹条溝55aの延長方向を一致させるように案内する。したがって、両パレット支持部材3bが倒伏状態の第1パレット3に第2パレット5を積み上げる際の位置決めに手間がかからず、積み上げ作業が容易である。
また、上記折り畳み式パレット1をコンパクトにした状態でその上にさらに第1パレット3を積み上げる場合、両パレット支持部材3bが倒伏状態の第1パレット本体3a上に積み上げられた第2パレット5の上にフォークリフト等で第1パレット3を積み上げ、第3突条部53aに第1凹条溝35aを上方から外嵌合させるとともに、上記第3突条部53aの長手方向両端に上記第1移動規制部35bを対向させ、上記第2パレット5に対して第1パレット3を固定する。
したがって、上記第2パレット5に上記第1パレットを積み上げると、山形状の第3突条部53a及び逆V字状の第1凹条溝35aが互いに延長方向と交差する方向の移動を規制するとともに、第3突条部53a及び第1凹条溝35aが互いに延長方向にスライド移動するのを第1移動規制部35bが規制することにより、第1パレット3に対する第2パレット5の水平方向の移動を確実に規制することができ、且つ、コンパクトになる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図19乃至図22は、本発明の第2実施形態に係る折り畳みパレット1Aを示す。図19は、本発明の第2実施形態に係る折り畳みパレット1Aの両パレット支持部材が起立状態の正面図である。図20は、図19の平面図である。図21は、図19の側面図である。図22は、本発明の第2実施形態に係る折り畳みパレット1Aの両パレット支持部材が倒伏状態の正面図である。
尚、以下の説明においては、上記実施形態と同等部分を同一符号で示し、重複する説明を適宜に省略する。また、図19乃至図22では、主に本実施形態の説明に必要な箇所についてのみ符号を付す。また、同一箇所に設けられる同一名称の部材において、その構成が異なる場合には、符号に「A」、「B」等の記号を適宜に付す。また、第1実施形態において、符号に「a」、「b」等の記号が付されている場合には、構成が異なる場合でも同一符号により説明する(後述する第3実施形態についても同じ)。
本実施形態の折り畳みパレット1Aは、第1パレット3Aにより構成されている。第1パレット3Aの基本的な構成は、上記実施形態における第1パレット3と同じである。
図19乃至図21に示すように、本実施形態の第1パレット3Aは、一対のパレット支持部材3bにおいて、該一対のパレット支持部材3bを第1パレット本体3a上に折り畳む方向と反対側の位置に収納部61が設けられている。収納部61は、複数の角柱パイプ(符号略)により構成される。収納部61は、第1パレット3A側の領域と上方の領域とがそれぞれ開口するように略箱枠状に構成されている。すなわち、収納部61において、第1パレット3A側の領域と上方の領域には、角柱パイプが設けられていない。作業者は、第1パレット3A側又は収納部61の上方から荷物を収納部61に載置したり、取り出したりすることができる。
また、本実施形態の第1パレット3Aは、図22に示すように、両パレット支持部材3bを内側に折り畳むことができる。両パレット支持部材3bを内側に折り畳んだ状態において、両方の収納部61の上面はほぼ平坦となる。そのため、両パレット支持部材3bを折り畳んだ第1パレット3Aを積み重ねて保管したり、フォークリフト等により移動させたりすることができる。
上述のように、本実施形態の折り畳みパレット1Aは、収納部61を備えるため、荷物の収容量を増やすことができる。なお、収納部61の形状は、図19乃至図22の例に限定されることなく、適宜に変更可能である。また、収納部61は、一方のパレット支持部材3bにのみ設けてもよいし、パレット支持部材3bに対して着脱可能に構成してもよい。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。図23乃至図25は、本発明の第3実施形態に係る折り畳みパレット1Bを示す。図23は、本発明の第3実施形態に係る折り畳みパレット1Bの平面図である。図24は、図23の側面図である。図25は、折り畳みパレット1Bの折り畳み状態を示す側面図である。尚、以下の説明においては、上記実施形態と同等部分を同一符号で示し、重複する説明を適宜に省略する。また、図23乃至図25では、主に本実施形態の説明に必要な箇所についてのみ符号を付す。
本実施形態の折り畳みパレット1Bは、第1パレット3Bにより構成されている。第1パレット3Bの基本的な構成は、上記実施形態における第1パレット3と同じである。本実施形態の第1パレット3Bは、第1パレット本体3aの長手方向に沿って2分割されるように第1格子フレーム33が構成されている点、第1支持フレーム33a、第1突条部33b、第2橋絡フレーム39b等を備えていない点、第1橋絡フレーム39aがパレット支持部材3bに対して着脱自在に構成されている点、パレット回動部41(後述)等を備える点において、第1実施形態の第1パレット3と異なる。
図23に示すように、本実施形態の第1パレット3Bは、第1パレット本体3aの長手方向に沿って2分割できるように第1格子フレーム33が構成されている。図23において、符号Dは、第1パレット本体3aの分割位置を示す。2分割された第1パレット本体3aの上面には、底板38が設けられている。底板38は、第1パレット本体3aと同様に2分割されており、それぞれが2分割された第1パレット本体3aに設けられている。
図24に示すように、本実施形態の第1パレット3Bにおいて、第1橋絡フレーム39aは、パレット支持部材3bに対して着脱自在となるように構成されている。すなわち、一対のパレット支持部材3bの第2支持フレーム37上端には、係合突起37fが設けられている。一方、第1橋絡フレーム39aには、係合孔部37gが設けられている。第1パレット3Bにおいて、起立した両一対のパレット支持部材3bの上方にそれぞれの第1橋絡フレーム39aを取り付けると、一対のパレット支持部材3bの上端に設けられた係合突起37fと、第1橋絡フレーム39aに設けられた係合孔部37gとが嵌合する。これにより、各パレット支持部材3bにおいて、相対する第2支持フレーム37の水平方向(図24における左右方向)への移動が規制される。
本実施形態の第1パレット3Bは、後述するように、2分割された第1パレット本体3a同士をパレット回動部41により接合している。そのため、両一対のパレット支持部材3bの上方にそれぞれの第1橋絡フレーム39aを取り付けることにより、パレット回動部41を中心として、2分割された第1パレット本体3aが互いに回動するのを防止することができる。また、後述するように、両一対のパレット支持部材3bから、それぞれの第1橋絡フレーム39aを取り外すことにより、パレット回動部41を中心として、2分割された第1パレット本体3aを折り畳むことができる。
図24に示すように、2分割された第1パレット本体3aは、パレット回動部41により接合されている。パレット回動部41は、第1格子フレーム33の長手方向の両端部に位置するフレーム部材(符号略)の下部に設けられている。パレット回動部41は、2分割された第1パレット本体3a同士を接合すると共に、後述するように、2分割された一方の第1パレット本体3aを他方の第1パレット本体3aに重ね合わせ可能とする。本実施形態のパレット回動部41は、蝶番により構成されている。なお、パレット回動部41は、2分割された第1パレット本体3aの強度を確保するために、長蝶番により構成されることが好ましい。
本実施形態の第1パレット3Bにおいて、第1パレット本体3aの上に荷物を載置する場合には、両一対のパレット支持部材3bの上方にそれぞれの第1橋絡フレーム39aを取り付ける。これにより、パレット回動部41を中心として、2分割された第1パレット本体3aが互いに回動することがないため、第1パレット本体3aの上に荷物を安定して保持させることができる。
一方、第1パレット3Bを折り畳む場合には、両一対のパレット支持部材3bから、それぞれの第1橋絡フレーム39aを取り外す。次に、両一対のパレット支持部材3bを、第1パレット本体3a上に折り畳む(第1実施形態の図10参照)。そして、図25に示すように、2分割された一方の第1パレット本体3a(例えば、図中左側)を、パレット回動部41を中心として矢印方向に回動させることにより、他方の第1パレット本体3a(図中右側)に重ね合わせることができる。
上述のように、本実施形態の折り畳みパレット1Bによれば、2分割された一方の第1パレット本体3aを、パレット回動部41を中心として回動させることにより、他方の第1パレット本体3aに重ね合わせることができる。そのため、折り畳みパレット1Bの奥行き方向(第1パレット本体3aの長手方向と直交する方向)の寸法を約半分にすることができる。従って、本実施形態の折り畳みパレット1Bは、保管時の収納性に優れるだけでなく、フォークリフト等による移動時により多くのパレットを一度に運搬することができるので、使い勝手が良い。なお、パレット回動部41の個数や配置する位置等は、本実施形態の例に限定されることなく、適宜に変更することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、種々の形態で実施することができる。
例えば、本発明の実施形態では、両パレット支持部材3bに対応する第2パレット5の一対の短辺両側に第2貫通孔51aが、起立状態での両パレット支持部材3bの上端に上記第2貫通孔51aに係合する係合突起37cが突設されているが、第2パレット5に係合突起37cが、両パレット支持部材3bに第2貫通孔51aが形成されていてもよい。
また、本発明の実施形態では、第1パレット本体の上部における両パレット支持部材3bの一対の短辺に第1突条部33bが、両パレット支持部材3bに対応する第2パレット本体5aの一対の短辺に上記第1突条部33bに外嵌合する第2凹条溝55aが凹設されているが、両パレット支持部材3bに第2凹条溝55aが、第2パレット本体5aに第1突条部33bが突設されていてもよい。