JP2013227031A - 長尺物が巻かれた巻回体を収容する容器および巻回体入り容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本体部10の前面板12には、ラップロール91rから引き出されたラップフィルム91fを蓋前面板22との間で挟むことができるよう構成されたフラップ12fが設けられている。フラップ12fは、左側面板15Aと中央領域12tとの間に設けられた左フラップ12fAと、右側面板15Bと中央領域12tとの間に設けられた右フラップ12fBと、を含んでいる。本体部10の前面板12の上縁19には、上縁19を罫線として前面板12の内面に沿うように折り込まれた補強板31が連結されている。補強板31の外面には、蓋部20が本体部10の開口を塞いでいるときにフラップ12fの内面と向かい合う凸領域が形成されている。
【選択図】図3
Description
図1Aは、ラップロール(巻回体)入り容器100を示す斜視図である。ラップロール91rは、薄膜状の長尺物、例えばラップフィルム91fが円筒状の巻芯にその軸線91aまわりで巻かれることにより得られるロール状のものである。以下の説明において、ラップロール91rとラップフィルム91fとの外観形状の区別をしない場合は、「ラップ91」と総称する。ラップフィルム91fは、例えば、ポリ塩化ビニリデンを原料として形成された、5〜20μmの厚みを有するフィルムである。容器1は、ラップロール91rを収容することができる本体部10と、本体部10に回動自在に連結された蓋部20と、を備えている。
本体部10は、未使用のラップロール91rを収容できる程度の大きさを有する直方体形状の箱であって、その細長い面の1つが開口されて開口面10hとなっている箱である。本体部10の大きさは、収容した未使用のラップロール91rを軸線91a回りに回転させるのを妨げない程度の隙間が形成される一方で、できるだけ小さく形成されている。例えば本体部10は、幅44mm、高さ44mm、長さ310mmの大きさで形成されている。本体部10は、開口面10hとともに直方体の長手方向に延びる側面を構成する前面板12、底面板13、後面板14と、直方体の端面を構成する一対の側面板15と、を有している。底面板13は、開口面10hに対向している。前面板12及び後面板14は、開口面10h及び底面板13に直交している。側面板15は、典型的には正方形に形成されているが、縦横の長さが異なる矩形であってもよい。以下の説明においては、水平な面に底面板13が載置された状態を基準として、底面板13側を下、開口面10h側を上として説明する場合もある。
蓋部20は、本体部10の後面板14の上縁18に連結され、本体部10の開口面10hを塞ぐことができる部材である。蓋部20は、蓋上面板21と、蓋前面板22と、切断刃23と、蓋側面板25とを有している。蓋部20は、本体部10の後面板14の上縁18を回転軸として本体部10に対して回動することができるように構成されている。
図1Aに示すように、本体部10の前面板12には、ラップロール91rから引き出されたラップフィルム91fを蓋部20の蓋前面板22との間で挟むことができるよう構成されたフラップ12fが設けられている。以下、フラップ12fについて、図1B〜図3を参照して詳細に説明する。
ラップロール91rが外に飛び出すことを防止するために、側面板15近傍に設けられている固定片17について説明した。しかしながら、ラップロール91rが外に飛び出すことを防止するための部材が固定片17に限られることはなく、その他の部材が容器1に設けられていてもよい。例えば図1Bおよび図3に示すように、容器1内に延びてラップロール91rに向かって突出する押さえ板33が容器1に設けられていてもよい。
次に、容器1を製造する方法について説明する。上述のように、容器1は、はじめに1枚の原紙を切り出して板紙を形成し、次に折り曲げなどによって板紙を成形することによって得られる。図4は、容器1を作製するための板紙50の一例を示す平面図である。
10 本体部
12 前面板
12f フラップ
20 蓋部
31 補強板
32 凸領域
33 押さえ板
100 巻回体入り容器
Claims (9)
- 薄膜状の長尺物が巻かれた巻回体を収容することができる容器において、
底面板、前面板、後面板および一対の側面板を含み、上面が開口された本体部であって、前記巻回体を収容することができる本体部と、
前記本体部の前記後面板の上縁に回動可能に連結され、前記本体部の開口を塞ぐことができる蓋部と、を備え、
前記蓋部は、前記蓋部が前記本体部の前記開口を塞いでいるときに前記本体部の前記前面板と少なくとも部分的に重なる蓋前面板を有し、
前記本体部の前記前面板には、前記巻回体から引き出された前記長尺物を前記蓋前面板との間で挟むことができるよう構成されたフラップが設けられており、
前記フラップは、前記本体部の開口が塞がれているときに前記長尺物の幅の中央に対応する前記蓋前面板の部分を前記本体部の前記前面板に向けて押したときに前記蓋前面板と前記前面板とが接する範囲を中央領域とする場合、前記一対の側面板のうちの一方である第1側面板と前記中央領域との間に設けられた第1フラップと、前記第1側面板に対向する第2側面板と前記中央領域との間に設けられた第2フラップと、を含み、
前記第1フラップおよび前記第2フラップは各々、前記本体部の前記前面板の一部分を切り起こすことにより形成されており、
前記前面板の上縁には、当該上縁を罫線として前記前面板の内面に沿うように折り込まれた補強板が連結されており、
前記補強板の外面には、前記蓋部が前記本体部の前記開口を塞いでいるときに前記第1フラップの内面および前記第2フラップの内面と向かい合う凸領域が形成されている、または、前記第1フラップの内面および前記第2フラップの内面には、前記蓋部が前記本体部の前記開口を塞いでいるときに前記補強板の外面と向かい合う凸領域が形成されている、容器。 - 前記凸領域は、複数の凸部を含む、請求項1に記載の容器。
- 前記凸部は、前記補強板の外面のうち前記第1フラップの隅部および前記第2フラップの隅部に対応する部分に少なくとも形成されている、若しくは、前記第1フラップの内面および前記第2フラップの内面のうち前記第1フラップの隅部および前記第2フラップの隅部に少なくとも形成されている、請求項2に記載の容器。
- 前記本体部の前記補強板には、前記容器内に延びることができる押さえ板が設けられており、
前記押さえ板は、前記第1フラップと少なくとも部分的に重なる第1押さえ板と、前記第2フラップと少なくとも部分的に重なる第2押さえ板と、を有し、
前記第1押さえ板および前記第2押さえ板は各々、前記本体部の前記補強板の一部分を切り起こすことにより形成されている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の容器。 - 前記第1押さえ板は、前記第1押さえ板の全体が前記第1フラップと重なるよう構成されており、
前記第2押さえ板は、前記第2押さえ板の全体が前記第2フラップと重なるよう構成されている、請求項4に記載の容器。 - 前記第1フラップ、前記第2フラップ、前記第1押さえ板および前記第2押さえ板の各々が、前記本体部の前記前面板の上縁を回転軸として回動することができる、請求項4または5に記載の容器。
- 前記蓋部が前記本体部の前記開口を塞いでいるとき、前記第1フラップの輪郭および前記第2フラップの輪郭は各々、全域にわたって、前記第1フラップおよび前記第2フラップが切り起こされた後の前記前面板に沿って延びている、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の容器。
- 前記第1フラップの輪郭および前記第2フラップの輪郭は各々、滑らかな曲線状の形状を有している、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の容器。
- 請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の容器と、
前記容器に収容された巻回体と、を備える巻回体入り容器。
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