JP2016222250A - クッキングシートロール用カートン及びこれを用いた包装体 - Google Patents
クッキングシートロール用カートン及びこれを用いた包装体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016222250A JP2016222250A JP2015107027A JP2015107027A JP2016222250A JP 2016222250 A JP2016222250 A JP 2016222250A JP 2015107027 A JP2015107027 A JP 2015107027A JP 2015107027 A JP2015107027 A JP 2015107027A JP 2016222250 A JP2016222250 A JP 2016222250A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flap
- plate
- cooking sheet
- carton
- inner flap
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Cartons (AREA)
Abstract
【課題】クッキングシートを引き出す際に巻癖を解消し、引き出した後の丸まりを防止したクッキングシートロール用カートンを提供する。
【解決手段】蓋体200の上面板50に、背面板40の上縁に連接し、前方に突出する上面フラップ55を切り離し可能に設け、本体100の前面板20の上縁に連接して、該上縁から内側に突出する内フラップ90を、上面フラップ55と互いに重なるように設けたカートンに、通常とは巻方向が逆となるようにクッキングシートロール400を収納し、上面板50から切り離した上面フラップ55の先端55bを内フラップ90の下方に押し下げ、クッキングシートロール400から引き出したシート401を、上面フラップ55と内フラップ90との間に通し、内フラップ90の先端90aにおいて折り返して外部に引き出すことにより、内フラップ90の先端90aにおいてシート401をしごいて巻癖を解消する。
【選択図】図3
【解決手段】蓋体200の上面板50に、背面板40の上縁に連接し、前方に突出する上面フラップ55を切り離し可能に設け、本体100の前面板20の上縁に連接して、該上縁から内側に突出する内フラップ90を、上面フラップ55と互いに重なるように設けたカートンに、通常とは巻方向が逆となるようにクッキングシートロール400を収納し、上面板50から切り離した上面フラップ55の先端55bを内フラップ90の下方に押し下げ、クッキングシートロール400から引き出したシート401を、上面フラップ55と内フラップ90との間に通し、内フラップ90の先端90aにおいて折り返して外部に引き出すことにより、内フラップ90の先端90aにおいてシート401をしごいて巻癖を解消する。
【選択図】図3
Description
本発明は、長尺のクッキングシートを巻いてなるクッキングシートロールをカートンに収納してなり、所望の長さのクッキングシートを引き出して使用する包装体と、該包装体に用いられるカートンに関する。
従来、ラップフィルムやクッキングシート、アルミホイルなどのシート類の包装材としては、長尺のシートを捲回したロールを箱形の本体内に収納し、該ロールから所望の長さのシートを引き出して切断するカートンが知られている。そして、係るカートンに工夫をこらすことで、易切断性や、シートの巻き戻り防止などの効果を高めた提案が種々提案されている。
例えば、特許文献1には、蓋の開閉部の中央に、背面側を弦部として傾動する櫛形状部を設けることにより、シートを引き出す際に収納されたロールが飛び出すのを防止し、切断性を高めたカートンが開示されている。
上記したシート類のうち、クッキングシートは、薄い紙の表面にシリコーン樹脂やフッ素系樹脂などの樹脂がコーティングされているため、ロール状に捲回されてカートンに収納されているうちに巻癖がついてしまう。そのため、引き出されたシートが丸まってしまい、食材を置きにくくなるなど扱いにくくなるため、ロールの巻方向とは逆方向に丸めて巻癖を解消する必要があり、使用の際に手間がかかるという問題があった。
本発明の課題は、クッキングシートを引き出す際に巻癖を解消し、引き出した後の丸まりを防止したクッキングシートロール用カートン、及び該カートンにクッキングシートロールを収納した包装体を提供することにある。
本発明の第一は、底面板と、前記底面板より立ち上げられた前面板と左右の側面板と背面板と、を有し、クッキングシートロールを収納する箱形の本体と、
前記背面板の上縁に連接され前記本体の開口を覆う上面板を有し、前記背面板の上縁から傾動可能に連接された蓋体と、を備え、
前記上面板が、前記背面板の上縁から前方に向かって突出する形状に切り離し可能に形成された上面フラップを有するクッキングシートロール用カートンにおいて、
前記前面板の上縁に連接され、内側に向かって突出する内フラップを有し、
前記蓋体を閉じた状態で、前記内フラップと前記上面フラップとが、互いに重なり合うことを特徴とする。
前記背面板の上縁に連接され前記本体の開口を覆う上面板を有し、前記背面板の上縁から傾動可能に連接された蓋体と、を備え、
前記上面板が、前記背面板の上縁から前方に向かって突出する形状に切り離し可能に形成された上面フラップを有するクッキングシートロール用カートンにおいて、
前記前面板の上縁に連接され、内側に向かって突出する内フラップを有し、
前記蓋体を閉じた状態で、前記内フラップと前記上面フラップとが、互いに重なり合うことを特徴とする。
上記本発明のクッキングシートロール用カートンにおいては、下記の構成を好ましい態様として含む。
前記上面フラップが、前記背面板の上縁の中央部に設けられており、前記上面フラップと前記内フラップとが互いに重なり合う領域が、上記中央部に設けられている。
前記背面板の上縁に沿った方向を幅方向として、前記上面板の幅をW、前記上面フラップと前記内フラップとが重なる領域の幅をaとした時、0.1<a/W<0.9である。
前記背面板の上縁に沿った方向を幅方向として、前記上面フラップの幅をA、前記上面板の幅をWとした時、0.1<A/W<0.9である。
前記側面板の上縁に沿った方向を奥行き方向として、前記上面フラップの最大奥行きをB、前記内フラップの最大奥行きをC、前記上面板の奥行きをD、前記上面フラップと前記内フラップとが重なる領域の最大奥行きをbとした時、
10mm<B<D−10mm
15mm<C<D−5mm
3mm<b<10mmである。
前記内フラップの先端形状が前記箱体の内側に向かって凸の曲線である。
前記上面フラップが、前記背面板の上縁の中央部に設けられており、前記上面フラップと前記内フラップとが互いに重なり合う領域が、上記中央部に設けられている。
前記背面板の上縁に沿った方向を幅方向として、前記上面板の幅をW、前記上面フラップと前記内フラップとが重なる領域の幅をaとした時、0.1<a/W<0.9である。
前記背面板の上縁に沿った方向を幅方向として、前記上面フラップの幅をA、前記上面板の幅をWとした時、0.1<A/W<0.9である。
前記側面板の上縁に沿った方向を奥行き方向として、前記上面フラップの最大奥行きをB、前記内フラップの最大奥行きをC、前記上面板の奥行きをD、前記上面フラップと前記内フラップとが重なる領域の最大奥行きをbとした時、
10mm<B<D−10mm
15mm<C<D−5mm
3mm<b<10mmである。
前記内フラップの先端形状が前記箱体の内側に向かって凸の曲線である。
本発明の第二は、上記本発明第一のクッキングシートロール用カートンに、クッキングシートが前記前面板側から前記上面板側を経て前記背面板側に向かう方向に巻かれた状態でクッキングシートロールが収納され、
前記上面フラップが前記上面板より切り離されてその先端が前記内フラップよりも下方に配置され、
前記クッキングシートロールから引き出されたクッキングシートが、前記上面フラップと前記内フラップとの間を通過した後、前記内フラップの先端で折り返して、前記内フラップと前記上面板との間を通過して外部に引き出されていることを特徴とする包装体である。
前記上面フラップが前記上面板より切り離されてその先端が前記内フラップよりも下方に配置され、
前記クッキングシートロールから引き出されたクッキングシートが、前記上面フラップと前記内フラップとの間を通過した後、前記内フラップの先端で折り返して、前記内フラップと前記上面板との間を通過して外部に引き出されていることを特徴とする包装体である。
本発明の第三は、上記本発明第一のクッキングシートロール用カートンにクッキングシートロール体を収納してなり、収納された前記クッキングシートロールにおいて、クッキングシートが前記前面板側から前記上面板側を経て前記背面板側に向かう方向に巻かれていることを特徴とする包装体である。
本発明第一のクッキングシートロール用カートンは、互いに重なり合う内フラップと上面フラップとを備えていることから、クッキングシートロールをシートの巻方向が通常とは逆方向となるように収納し、上面フラップを上面板から切り離してその先端を内フラップの下方に押し下げ、本発明第二の包装体とすることにより、クッキングシートが引き出される経路において、上面フラップの先端によってクッキングシートロールの巻方向とは逆方向にクッキングシートがしごかれ、巻癖が解消された状態でクッキングシートを引き出すことができる。よって、従来のように引き出したクッキングシートの巻癖を直す作業が不要となる。
また、本発明においては、上面フラップが内フラップを下方から押し上げるため、蓋体をしっかりと閉めていなくても、内フラップの先端とクッキングシートとが良好に接触してクッキングシートがしごかれ、巻癖が解消される。また、内フラップと上面フラップとでクッキングシートが挟持されているため、切断時にクッキングシートが滑り出すことがなく、所望の位置で良好に切断することができると同時に、切断後のシートの巻戻りが防止され、次回の引き出しが容易になる。また、内フラップと上面フラップとによってクッキングシートを引き出す際のクッキングシートロールの飛び出しが防止される。よって本発明の包装体は取り扱いが容易である。
本発明第三の包装体は、クッキングシートの巻方向が通常とは逆方向になるようにクッキングシートロールが本発明第一のクッキングシートロール用カートンに収納されているため、係るカートンを開封した際に、クッキングシートの巻癖を解消するためにクッキングシートロールを入れ直す必要がなく、直ちに使用することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明するが、本発明は下記実施形態に限定されない。また、以下に参照する図面において、同じ符号は同様の構成要素を示す。尚、図中の一点鎖線は折り部を示す。また、本発明においてカートンや上面板、前面板、底面板、背面板の「幅方向」及び「左右方向」とは、クッキングシートロール用カートンに収納したクッキングシートロールの幅方向であり、図1における紙面上下方向を指す。また、「奥行き方向」とは、上面板及び底面板における、上記幅方向に直行する方向である。
本発明に係るクッキングシートロール用カートン(以下、「カートン」と記す)を図面を用いて詳細に説明する。
本発明のカートンに収納されるクッキングシートロール(以下、「ロール」と記す)は、長尺のクッキングシート(以下、「シート」と記す)を円筒形の芯材に巻き取って、或いは芯材を用いずに円筒形に巻き取って捲回ロールとし、本発明のカートン内に収納される。
本発明のカートンは、本体100と、蓋体200とを備えており、図1に示すように、1枚のシート材から切り出し、折り曲げて所定の箇所を接着剤等により固定することにより成形することができる。
本発明のカートンに用いられるシート材としては、通常、弾性、柔軟性を有する紙であり、表面に適宜樹脂層をコーティングしたものなども好ましく用いられる。
図1に示すように、本体100は底面板10と、該底面板10の四方にそれぞれ折り部を介して連なる前面板20と左右(図1においては紙面上下方向)の側面板30a,30bと背面板40とを有している。そして、前面板20と側面板30a,30bと背面板40とを、それぞれ折り部を介して90°に折り曲げて底面板10より立ち上げることにより、箱形の本体100が形成される。本例においては、前面板20の左右に折り部を介して補助片21a,21bを、背面板40の左右に折り部を介して補助片41a,41bを、それぞれ備えている。よって、前面板20、側面板30a,30b、背面板40をそれぞれ底面板10から立ち上げた際には、係る補助片21aと41aとをそれぞれ前面板20と背面板40とから折り部を介して90°に折り曲げて側面板30aの内面に、補助片21bと41bとをそれぞれ前面板20と背面板40とから折り部を介して90°に折り曲げて側面板30bの内面に、それぞれ、接着剤を介して貼り付けて固定することができる。
蓋体200は、本体100の背面板40の上縁42に折り部を介して連なる上面板50を有している。本例では蓋体200はさらに、上面板50の前縁に折り部を介して連なる懸垂板60を有している。よって、上面板50を背面板40から折り部を介して折り曲げ、さらに懸垂板60を上面板50から折り部を介して90°折り曲げて固定することにより、懸垂板60と上面板50との境界である折り部の角度が90°に固定された蓋体200が成形される。本例では上面板50の左右に折り部を介して補助片51a,51bを、懸垂板60の左右に補助片61a,61bを、それぞれ備えている。よって補助片51a,51bを上面板50から折り部を介して90°に折り曲げ、同様に補助片61a,61bを懸垂板60から折り部を介して90°に折り曲げ、補助片51aと61a、51bと61bをそれぞれ貼り合わせることで容易に上記蓋体200を成形することができる。
本例において、蓋体200には、図2〜図4に示すようにシートを切断するための切断刃300が取り付けられており、該切断刃300は、懸垂板60の下端60aから先端が突出するように懸垂板60の内側に取り付けられる。また、切断刃300は金属、樹脂、紙から別途形成され、所定の位置に取り付けられる。
本例においては、図1に示すように、懸垂板60の下端60aにミシン目80を介して該懸垂板60に連なる開封板70が配置されており、該開封板70を本体100の前面板20に接着剤等によって貼付することで蓋体200を本体100に固定する。この時、懸垂板60の内側に取り付けられた切断刃300の先端は開封板70によって覆われ、開封時には図2に示すように、ミシン目80において開封板70を切り離すことによって蓋体200は開放され、切断刃300の先端が露出してシートの切断が可能となる。本例では、懸垂板60と開封板70との高さの合計H4と背面板40の高さH2とが等しく、収納カートンを組み立てた際に、開封板70の下端が前面板20の下端に一致する。
本例において、前面板20の高さH1と背面板40の高さH2とは、互いに等しくても、シート材の厚さ分を調整するため互いに異なっていても良い。
本発明のカートンは、上面板50に上面フラップ55を設けたこと、前面板20の上縁22に連接する内フラップ90を設けたこと、さらには、上面フラップ55と内フラップ90とが互いに重なり合うことを特徴とする。
上面フラップ55は、図1に示すように、背面板40の上縁42から前方に向かって突出する形状に切り離し可能に形成される。具体的には、ニック加工或いはミシン目加工によって破線状に切断しておき、使用時に指で押し下げることで接続部分を切断して上面板50から切り離す。図1中の55aはニック加工或いはミシン目加工による切断線である。
図3は、図1のカートンにロールを収納した包装体において、ロールからシートを引き出した状態での、カートンの幅方向の中央部における、奥行き方向(側面板30aの上縁に沿った方向)に沿った断面模式図である。本発明のカートンには、図3に示すように、ロール400を通常とは巻方向が逆方向となるように収納する。通常のラップフィルムやアルミホイルなどのロールを収納する際は、シート401が背面板40側から上面板50側を経て前面板20側に向かう方向に巻かれた状態で収納されるが、本発明ではこの逆である。具体的には、図3に示すように、シート401が、前面板20側から上面板50側を経て背面板40側に向かう方向に巻かれた状態でロール400を本体100に収納する。
上記のように、特定の巻方向で本体100に収納したロール400からシート401を引き出して使用する際には、先ず、上面フラップ55を上面板50から切り離し、図4に示すように、上面フラップ55の先端55bが内フラップ90の下方に位置するように配置する。この時、後述するように、内フラップ90と上面フラップ55の重なり合う領域の奥行きが適当な大きさである場合には、上面フラップ55を押し下げるだけで、上面フラップ55の先端55bが内フラップ90を押し下げて内フラップ90の下方に回り込み、図4に示した状態となる。尚、図4においては、便宜上、ロール400及びシート401の図示を省略する。
次に、図3に示すように、ロール400から引き出したシート401を、上面フラップ55と内フラップ90との間を通した後、内フラップ90の先端90aで折り返して、内フラップ90と上面板50との間を通し、さらに本例では、懸垂板60と前面板20との間を通して外部に引き出す。そして、懸垂板60の先端60aに取り付けられた切断刃300によって引き出したシート400を切断する。
シート401は図3に示した上記経路を通って引き出される際に、内フラップ90の先端90aにおいてしごかれるが、この時、ロール400の表側に位置していたシート401の表面側がしごかれる。即ち、シート401はロール400の巻方向とは逆方向にしごかれるため、巻癖が解消される。本発明においては、内フラップ90に重なる上面フラップ55が設けられており、該上面フラップ55が内フラップ90を下方から押し上げている。そのため、蓋体200をしっかりと閉めていなくても、シート401が上面フラップ55によって内フラップ90に押しつけられるため、内フラップ90の先端90aにシート401が良好に接触してしごかれる。また、内フラップ90と上面フラップ55とが互いに重なり合ってシート401を挟持していることから、蓋体200がしっかり閉まっていない状態で放置しても、シート401のロール400への巻戻りが抑制される。よって、次回に使用する際にも、シート401を内フラップ90の下方から引き出す手間が省ける。
尚、本発明においては、上記したように、シート401の巻方向が通常とは逆方向となるようにロール400が本体に収納されるため、蓋体200をしっかり閉めていなくても、内フラップ90の下方に配置した上面フラップ55がシート401によって押し上げられて内フラップ90の上方に戻る恐れがない。
本発明において、上記した上面フラップ55と内フラップ90によってシート401の巻癖を解消し、シート401の巻戻りを防止する作用を得る上で好ましい範囲について説明する。
図5に、図4の本体200の開口部を上方から見た状態を示す。尚、図5において上面フラップ55以外の蓋体100の構成部材及びロール400は図示を省略する。
上面フラップ55は、上面板50の幅方向の中央部に設け、上面フラップ55と内フラップ90との重なり領域をカートンの幅方向の中央部に設けることにより、カートンの幅方向のいずれの端部を手前に向けて持っても、同じように使用することができ、また、シート401の巻癖解消効果が幅方向の中央部を中心に両側に等しく現れるため、引き出したシート401の見栄えが良く、好ましい。
図5に示すように、本発明においては、上面フラップ55と内フラップ90とが、互いに重なっている。ここで、上面フラップ55の幅をA、カートンの幅(底面板10、前面板20、背面板40、上面板50の幅)をW、カートンの奥行き(底面板10、上面板50の奥行き)をD、上面フラップ55の最大奥行きをB、内フラップ90の最大奥行きをC、上面フラップ55と内フラップ90の重なり領域における最大幅をa、最大奥行きをbとする。
上面フラップ55と内フラップ90とが重なり合っていても、重なり領域の奥行きbが小さすぎると、内フラップ90の下方に位置した上面フラップ55が内フラップ90の上方に戻りやすくなり、大きすぎると、上面フラップ55を押し下げるだけでは上面フラップ55を内フラップ90の下方に配置させることが難しくなるため、いずれも好ましくない。また、重なり領域の幅aが小さすぎると、巻癖解消効果が得られにくくなり、大きすぎると後述するように上面フラップ55の幅Aを大きくしなければならず、上面板50と背面板40との連接領域の長さが短くなってしまい、いずれも好ましくない。よって、上面フラップ55と内フラップ90との重なり領域の奥行きbは、3mm<b<10mmが好ましく、幅aは0.1<a/W<0.9が好ましい。
上記の好ましい重なり領域の範囲において、内フラップ90及び上面フラップ55の大きさや形状を適宜選択すればよい。内フラップ90及び上面フラップ55のそれぞれの最大奥行きB,Cが小さすぎると、上記重なり領域の最大奥行きbを十分にとることができなくなる恐れがある。また、内フラップ90の奥行きCが大きすぎると、シート401の先端を引き出す際に引き出しにくくなるため、好ましくない。よって、10mm<B<D−10mm、15mm<C<D−5mmが好ましい。
上面フラップ55の幅Aは、小さすぎると幅方向の両端において、内フラップ90の先端90aにシート401が十分に接触せずに、巻癖が解消されにくくなる恐れがある。また、上面フラップ55の幅Aが大きすぎると、上面板50の背面板40との連接領域の幅が短くなり、強度が低下するため好ましくない。よって、0.1<A/W<0.9が好ましい。
尚、内フラップ90の先端90aの形状は、シート401にしごいた痕跡を残さず見栄えを良くする上で、本体200の内側に向かって凸の曲線であることが好ましい。係る先端90aが直線であっても、巻癖の解消効果は得られるが、その場合は、図6に示すように、幅方向の両端をR加工して角部を持たせないことで、角部によってシート401に奥行き方向の皺が発生するのを防止することができる。また、本発明においては、図7に示すように、内フラップ90の幅方向の中央のみ突出させて先端90aを曲線としても良い。図1,図6,図7において、内フラップ90は本体100の幅方向全体にわたって設けているが、本発明の効果が得られる範囲で、幅方向に部分的に設けてもかまわない。但し、前記したように、内フラップ90との重なり領域が幅方向の中央部となるように、幅方向の中央部に設けることが望ましい。また、幅方向の長さにおいては、内面フラップ55と同様に、カートンの幅Wに対して、0.1Wを超える長さに形成することが望ましい。
また、図8に示すように、上面フラップ55の切断線55aの両端部55cを、上面板50内において、互いに近づく方向に湾曲させることによって、上面フラップ55を上面板50から切り離した後に、切断線55aの両端部から背面板40が下方に向かって裂けるのを防止することができ、好ましい。
図1には、切断刃300を懸垂板60の下端に取り付けた形態を示したが、本発明では係る構成に限定されない。例えば、底面板10の前縁から切断刃300の先端が突出するように底面板10の外側に取り付けた形態も本発明では適用される。係る構成のカートンの展開図は図1とほぼ同様であるが、懸垂板60と開封板70とを合わせた高さH4を、前面板20の高さH1よりも若干高くし、底面板10に取り付けた切断刃300の先端を開封板70の下端で覆って固定することにより、開封するまで切断刃300の先端が露出しないように保護することができる。
10:底面板、20:前面板、21a,21b:補助片、22:前面板の上縁、30a,30b:側面板、31a,31b:補助片、40:背面板、41a,41b:補助片、42:背面板の上縁、50:上面板、51a,51b:補助片、55:上面フラップ、55a:切断線、55b:上面フラップの先端、55c:切断線の端部、60:懸垂板、60a:懸垂板の下端、61a,61b:補助片、70:開封板、80:ミシン目、90:内フラップ、90a:内フラップの先端、100:本体、200:蓋体、300:切断刃、400:クッキングシートロール、401:クッキングシート
Claims (8)
- 底面板と、前記底面板より立ち上げられた前面板と左右の側面板と背面板と、を有し、クッキングシートロールを収納する箱形の本体と、
前記背面板の上縁に連接され前記本体の開口を覆う上面板を有し、前記背面板の上縁から傾動可能に連接された蓋体と、を備え、
前記上面板が、前記背面板の上縁から前方に向かって突出する形状に切り離し可能に形成された上面フラップを有するクッキングシートロール用カートンにおいて、
前記前面板の上縁に連接され、内側に向かって突出する内フラップを有し、
前記蓋体を閉じた状態で、前記内フラップと前記上面フラップとが、互いに重なり合うことを特徴とするクッキングシートロール用カートン。 - 前記上面フラップが、前記背面板の上縁の中央部に設けられており、前記上面フラップと前記内フラップとが互いに重なり合う領域が、上記中央部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のクッキングシートロール用カートン。
- 前記背面板の上縁に沿った方向を幅方向として、前記上面板の幅をW、前記上面フラップと前記内フラップとが重なる領域の幅をaとした時、0.1<a/W<0.9であることを特徴とする請求項1又は2に記載のクッキングシートロール用カートン。
- 前記背面板の上縁に沿った方向を幅方向として、前記上面フラップの幅をA、前記上面板の幅をWとした時、0.1<A/W<0.9であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のクッキングシートロール用カートン。
- 前記側面板の上縁に沿った方向を奥行き方向として、前記上面フラップの最大奥行きをB、前記内フラップの最大奥行きをC、前記上面板の奥行きをD、前記上面フラップと前記内フラップとが重なる領域の最大奥行きをbとした時、
10mm<B<D−10mm
15mm<C<D−5mm
3mm<b<10mmであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のクッキングシートロール用カートン。 - 前記内フラップの先端形状が前記本体の内側に向かって凸の曲線であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のクッキングシートロール用カートン。
- 請求項1乃至6のいずれか1項に記載のクッキングシートロール用カートンに、クッキングシートが前記前面板側から前記上面板側を経て前記背面板側に向かう方向に巻かれた状態でクッキングシートロールが収納され、
前記上面フラップが前記上面板より切り離されてその先端が前記内フラップよりも下方に配置され、
前記クッキングシートロールから引き出されたクッキングシートが、前記上面フラップと前記内フラップとの間を通過した後、前記内フラップの先端で折り返して、前記内フラップと前記上面板との間を通過して外部に引き出されていることを特徴とする包装体。 - 請求項1乃至6のいずれか1項に記載のクッキングシートロール用カートンにクッキングシートロール体を収納してなり、収納された前記クッキングシートロールにおいて、クッキングシートが前記前面板側から前記上面板側を経て前記背面板側に向かう方向に巻かれていることを特徴とする包装体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015107027A JP2016222250A (ja) | 2015-05-27 | 2015-05-27 | クッキングシートロール用カートン及びこれを用いた包装体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015107027A JP2016222250A (ja) | 2015-05-27 | 2015-05-27 | クッキングシートロール用カートン及びこれを用いた包装体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016222250A true JP2016222250A (ja) | 2016-12-28 |
Family
ID=57747266
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015107027A Pending JP2016222250A (ja) | 2015-05-27 | 2015-05-27 | クッキングシートロール用カートン及びこれを用いた包装体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016222250A (ja) |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60129329U (ja) * | 1984-02-06 | 1985-08-30 | 北原 千明 | 巻回シ−トの収納ケ−ス |
JPS60167746U (ja) * | 1984-04-11 | 1985-11-07 | エ−ア−ルシ−株式会社 | 粘着ラベルの剥離用組立箱 |
US4714191A (en) * | 1987-03-11 | 1987-12-22 | International Paper Company | Dispensing carton for plastic bags |
JPS6397627U (ja) * | 1986-12-16 | 1988-06-24 | ||
JP2005029209A (ja) * | 2003-07-04 | 2005-02-03 | Toppan Printing Co Ltd | ラップフィルム収納カートン |
JP2015034036A (ja) * | 2013-08-09 | 2015-02-19 | 共同印刷株式会社 | シートロール包装体 |
-
2015
- 2015-05-27 JP JP2015107027A patent/JP2016222250A/ja active Pending
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60129329U (ja) * | 1984-02-06 | 1985-08-30 | 北原 千明 | 巻回シ−トの収納ケ−ス |
JPS60167746U (ja) * | 1984-04-11 | 1985-11-07 | エ−ア−ルシ−株式会社 | 粘着ラベルの剥離用組立箱 |
JPS6397627U (ja) * | 1986-12-16 | 1988-06-24 | ||
US4714191A (en) * | 1987-03-11 | 1987-12-22 | International Paper Company | Dispensing carton for plastic bags |
JP2005029209A (ja) * | 2003-07-04 | 2005-02-03 | Toppan Printing Co Ltd | ラップフィルム収納カートン |
JP2015034036A (ja) * | 2013-08-09 | 2015-02-19 | 共同印刷株式会社 | シートロール包装体 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2007254027A (ja) | ラップフィルム装置の安全構造 | |
JP6101628B2 (ja) | 巻回体収容箱及び巻回体入り収容箱 | |
JP6326404B2 (ja) | 巻回体収容箱及び巻回体入り収容箱 | |
JP2016222250A (ja) | クッキングシートロール用カートン及びこれを用いた包装体 | |
JP2016108054A (ja) | クッキングシートロール体収納カートン及び包装体 | |
JP5717415B2 (ja) | ラップフィルム収納箱 | |
JP7446063B2 (ja) | 巻回体収納箱 | |
JP2006298448A (ja) | ロール状包装材料収納カートン | |
WO2016021553A1 (ja) | 包装箱および包装箱のブランクシート | |
JP6541977B2 (ja) | 巻回体収容箱及び巻回体入り収容箱 | |
JP6322461B2 (ja) | シート包装箱 | |
JP6181262B2 (ja) | 巻回体収容箱及び巻回体入り収容箱 | |
JP2019099183A (ja) | 収納容器、および、巻回体入り収納容器 | |
JP6541975B2 (ja) | 巻回体収容箱及び巻回体入り収容箱 | |
JP2018027807A (ja) | 収納箱 | |
JP7110171B2 (ja) | 収容箱 | |
JP5963520B2 (ja) | 長尺物が巻かれた巻回体を収容する容器および巻回体入り容器 | |
JP6170353B2 (ja) | ラップフィルム包装箱 | |
JP2008280070A (ja) | ロール状フィルム体の収納箱 | |
JP2018108823A (ja) | 収納箱、および、巻回体入り収納箱 | |
JP2024062607A (ja) | 紙器箱 | |
JP5658554B2 (ja) | 包装媒体収納容器 | |
JP2004091030A (ja) | ラップフィルム収納箱 | |
JP5669138B2 (ja) | ロール状フィルムの収納箱 | |
JP2016049992A (ja) | シート包装箱 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180314 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20181220 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190108 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20190702 |