JP5669138B2 - ロール状フィルムの収納箱 - Google Patents

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Description

本発明はロール状に巻かれた食品等包装用のフィルムを収納し、必要量ずつ引き出してカットするロール状フィルムの収納箱に関するものである。
本発明の好適例である合成樹脂フィルムの収納箱を例にとって背景技術を説明する。
従来、この収納箱は、図11〜図13に示すように、前面板1と底面板2と後面板3と左右両側面板4,4とによって上面が開口した直方体状に構成された箱本体Aと、この箱本体Aの上面開口部を開閉する蓋Bとから成り、箱本体Aに、ロール状に巻かれたフィルムFが収納される。
蓋Bは、本体後面板3に連設された上板5と、前板6と、左右両側板7,7とから成り、前板6及び左右両側板7,7がそれぞれ本体Aの前面板1及び左右両側面板4,4の外側に重なる状態で閉じられる。
また、前板6の下端部内面に、引き出したフィルムFをカットするための鋸歯状のカッター8が設けられるとともに、流通過程でこのカッター8を防護するカッターカバー9が前板下端部に切り取り線10を介して延設され、使用時にこのカッターカバー9が切り取られる。
この状態で、カッター8の刃先が前板下端部から突出し、引き出されたフィルムFの切断が可能となる。
この収納箱は、通常、やや厚手の紙材から箱本体A及び蓋Bが一体となったシート状に打ち抜かれ、曲げ、糊付け工程を経て箱状に組立てられる。
なお、図12,13に示す従来の収納箱の断面図、及び後述する本発明の各実施形態に係る収納箱の断面図は、構造を分かり易くするために実際よりも厚肉に図示している。
このような収納箱の一般的な構成はたとえば特許文献1に示されている。
従来の収納箱においては、次の欠点があった。
(I) 上記のようにカッター8を前板下端部に、蓋閉じ状態で刃先が下を向く状態で取付けているため、図13に示すようにフィルムFの引き出しのために蓋Bを開いた状態でカッター8の刃先がほぼ水平の横向き、すなわち差し込まれる手に対向する姿勢となる。
このため、露出した刃先で使用者が手を怪我するおそれがあった。
(II) フィルムFを切断するときは、フィルムFの巻き戻りを防止するために、図12の右側に示すようにフィルムFを引き出して蓋Bを閉じ、前板6を押さえ込でフィルムFを本体前面板1に密着させるのが望ましい。
しかし、同図中に二点鎖線で示すように蓋Bが半開き状態のまま切断操作(半開き切断)される場合が多々ある。
従来の収納箱では、この状態でもカッター刃先が下向きとなり、フィルムFの切断が可能であるため、つい上記半開き切断が行われ易く、この結果、フィルムFの巻き戻りが多発していた。
(III) 箱本体Aの前面板1の表面には、切断時にフィルムFの密着性を高めて巻き戻りを防止するためにニス層(図示しない)が設けられているが、フィルムFをこのニス層に押し付けるのは使用者自身の押さえ込み力のみに依存しているため、押し付け不足で所期の目的(フィルムFの密着)を達成できていないのが現実であった。
(IV) 上記(II)のフィルム切断時に、切断反力は主として蓋Bの前板6で受け止められるが、従来の収納箱ではこの前板6が単なる一枚板構造で剛性が低いため、切断時に内側に撓んで切断反力を十分に受け止めることができない。このため、所謂切れ味が悪くなり、フィルムFの切り損じが発生し易かった。
この点の対策として、前板6の剛性を高めるべく箱全体の紙厚を大きくすることが考えられるが、こうすると紙材の使用量(いわゆる坪量)が多くなってコストアップするため現実的でない。
特開平8−217064号公報
そこで本発明は、上記(I)〜(IV)の課題を一挙に解決することができるロール状フィルムの収納箱を提供するものである。
上記課題を解決する手段として、本発明においては、前面板と底面板と後面板と左右両側面板とによって上面が開口した直方体状に構成された箱本体と、この箱本体の上面開口部を開閉し得るように箱本体に連設された蓋とから成り、この蓋は、上板と前板と左右両側板とを備え、上記前板が上記箱本体の前面板の外側に重なり、上記左右両側板が上記箱本体の左右両側面板の外側に重なる状態で閉じるように構成されたロール状フィルムの収納箱において、次の要件(i)〜(iii)のすべてを具備するものである。
(i) 上記蓋の前板の下端側に折込み用の折り目を介して折込み片を延設し、この折込み片を上記折込み用の折り目によって前板の内側に折り込み、上記箱本体内から引き出されたフィルムを切断するカッターをこの折込み片に設けたこと。
(ii) 上記折込み片の幅方向の中間部に折り曲げ用の折り目を設け、折込み片をこの折り目により逆V字形に折り曲げ、この両側折り曲げ部分同士を接合するとともに、外側の折り曲げ部の先端部にカッターを設けたこと。
(iii) 上記折込み片の長さ方向の一乃至複数個所において、逆V字の頂点部分から上向きに突出する突片を設けたこと。
この構成によれば、折込み片が折込み用の折り目を中心として回動可能となり、蓋を開いた状態で、復原力により前板に対して直角近くまで開く。
従って、カッターが上向きとなり、フィルムの引き出し時に手を入れてもカッターの側面に接触するだけで刃先には接触しないこと、及び接触すると折込み片全体が手から逃げる方向に回動することにより、手を怪我するおそれがなくなる。
また、蓋を半開きにした状態ではカッターが斜め上向きか横向きとなって刃先がフィルムに接触しにくく、接触しても折込み片がフィルムに押されて逃げるため、切断不能となる。
これにより、半開き切断を抑止し、箱を閉じた状態での切断を促してフィルムの巻き戻りを防止する点の効果が得られる。
一方、蓋を閉じた状態では、折込み片は、蓋の前板と箱本体の前面板との間に挟まれて、復原力を蓄えた状態で折畳まれる。
従って、蓋を閉じた状態でのフィルム切断時に、フィルムが折込み片の復原力によって前面板に押し付けられるため、使用者によって加えられる押し付け力と合わせて前面板表面のニス層に強く密着する。
このため、ニス層の所期の目的であるフィルムの巻き戻り防止機能を高めることができる。
また、カッターによる切断反力を折込み片と前板とによって受け止めるため、この反力受け止め部分の剛性が高くなり、切断反力を確実に受け止めて撓みを防止することができる。
しかも、箱全体の紙厚を増加させる場合と比較して、折込み片の分だけ紙の使用面積は増えるが、紙厚を増加させる必要がないことにより、トータルでの使用量(坪量)を少なくし、コストダウンすることができる。
また本発明によると、折込み片を折り目により逆V字形に折り曲げ、この両側折り曲げ部分同士を接合するとともに、外側の折り曲げ部の先端部にカッターを設けているため、折込み片の復原力が高くなることから、蓋を開いた状態でカッターが上向きとなる点、蓋を半開きにした状態でカッターが上向きまたは横向きになる点、蓋を閉じた状態でフィルムを前面板に押し付ける点の効果がより顕著となる。
また、折込み片が二重になることで切断反力を支持する部分の剛性を増加させる点の効果が一層高くなる。
さらに、折込み片の長さ方向(箱の長さ方向)の一乃至複数個所において、逆V字の頂点部分から上向きに突出する突片を設けているため、蓋を開き姿勢から閉じる際に、突片が前面板の上端に当たって折込み片が前板と前面板との間にスムーズに折り込まれる。すなわち、突片が折込み片の折込みガイドとなる。
本発明において、上記折込み片の両側折り曲げ部同士を全長部分で接着により結合するのが望ましい(請求項)。
こうすれば、箱の組立段階で折込み片を逆V字形の折り曲げ状態に容易に加工できるため、この折込み片を含めた箱の製作が容易でコストが安くてすむ。
さらに本発明においては、上記折込み片に、上記折り曲げ用の折り目を基点とする門形の切り込みを設け、この切り込みの内側部分を起こして突片を形成するのが望ましい(請求項)。
こうすれば、突片を別部材として折込み片に取付ける場合と比較して突片の加工が容易でコストが安くてすむ。また、使用中に折込み片から外れるおそれもない。
この場合、門形の切り込みは、折り曲げ用の折り目を基点として上記折込み用の折り目に到達しない寸法で設けもよいし(請求項)、折込み用の折り目に到達する寸法で設けてもよい(請求項)。
後者によれば、突片の突出寸法が大きくなり、蓋を閉じた状態でこの突片と前板が重なる部分の面積が大きくなるため、前板を補強しその剛性を高める点の効果が得られる。
一方、上記折込み片を、上記蓋の前板とほぼ同等の幅寸法をもって前板に延設し、前板のほぼ1/2の幅寸法となるように折り曲げてもよいし(請求項)、折込み片を前板のほぼ2倍の幅寸法をもって前板に延設し、前板とほぼ同等の幅寸法となるように折り曲げてもよい(請求項)。
前者によれば、折込み片に費やす紙の使用量が少なくてすむためコストが安くてすむ。
後者によれば、蓋を閉じた状態で前板と折込み片を合わせた切断反力支持部分が前板の全幅部分で三重構造となるため、切断反力支持部分の剛性をさらに増加させ、フィルム切断時の撓み防止効果を一層高めることができる。
本発明によると、従来の収納箱の課題を一挙に解決し、使用時の安全性を高め、かつ、フィルムの巻き戻りを防止できるとともに、フィルムの切れ味を改善することができる。
本発明の第1実施形態に係る収納箱の、カッターカバーを切り取る前と切り取った後の断面図である。 同収納箱の蓋を開いた状態の断面図である。 同収納箱の蓋を開いた状態の一部切欠斜視図である。 同収納箱の展開図である。 本発明の第2実施形態に係る収納箱の蓋を開いた状態の斜視図である。 同収納箱の展開図である。 本発明の第3実施形態に係る収納箱の蓋を開いた状態の斜視図である。 同収納箱の展開図である。 本発明の第4実施形態に係る収納箱の断面図である。 同収納箱の蓋を開いた状態の断面図である。 従来の収納箱の斜視図である。 カッターカバーを切り取る前と切り取った後の図11のXII−XII線断面図である。 同収納箱の蓋を開いた状態の断面図である。
本発明の実施形態を図1〜図10によって説明する。
以下の実施形態に係る収納箱おいて、次の点は図11〜図13に示す従来の収納箱と同じである。
(i) 前面板1と底面板2と後面板3と左右両側面板4,4とによって上面が開口した直方体状に構成された箱本体Aと、この箱本体Aの上面開口部を開閉する蓋Cとから成る点。
(ii) 蓋Cは、本体後面板3に連設された上板5と、前板6と、左右両側板7,7とから成り、前板6及び左右両側板7,7がそれぞれ本体Aの前面板1及び左右両側面板4,4の外側に重なる状態で閉じられる点。
(iii) 前板6の下端側に、引き出したフィルムFをカットするための鋸歯状のカッター8が設けられるとともに、流通過程でこのカッター8を防護し使用段階で切り取られるカッターカバー9が前板下端部に切り取り線10を介して延設される点。
(iv) 箱全体が、やや厚手の紙材から図4,6,8に示すシート状に打ち抜かれ、曲げ、糊付け工程を経て箱状に組立てられる点。
図4,6,8中、4a,4b,4cは本体側面板4を構成する側面板片、7a,7bは蓋Cの側板7を構成する側板片である。
第1実施形態(図1〜図4参照)
第1実施形態においては、蓋の前板6の下端側に、折込み用の折り目(以下、第1折り目という。図4のみに示す)11を介して折込み片12を前板全長に亘って延設し、図1〜図3に示すようにこの折込み片12を第1折り目11によって前板6の内側に折り込んでいる。
この折込み片12は、幅方向(上下方向)の中央部に設けた折り曲げ用の折り目(以下、
第2折り目という。図4のみに示す)13によって断面逆V字形に折り曲げ、この両側折り曲げ部12a,12b同士を全長部分で接着によって一体に結合している。
そして、外側の折り曲げ部12bの先端側に切り取り線10を介してカッターカバー9を延設するとともに、同折り曲げ部12bの先端部外面(折り込んだ状態では蓋Cの内側に位置する)にカッター8を、カッターカバー9を切り取った状態で刃先が折り曲げ部12bから突出する状態で設けている。
なお、カッター8はブリキ等の金属製でもよいしプラスチック製でもよい。
また、図4に示すように、折込み片12の第1折り曲げ部12aにおける長さ方向の複数個所(図例では四個所)に、第2折り目13を基点として第1折り目11に向かう門形の切り込み14…を設け、この切り込み14…の内側部分を起こすことにより、図1〜図3に示すように逆V字の頂点部分から上向き(蓋Cを閉じた状態での上向きで、蓋Cを開いた状態では下向き)に突出する複数の突片15…を形成している。
ここで、折込み片12は、蓋Cの前板6とほぼ同等の幅寸法をもって前板6に延設し、逆V字形の折り曲げ状態で前板6のほぼ1/2の幅寸法となる。
また、突片15を形成するための切り込み14…は、第2折り目13を基点として第1折り曲げ部12aのほぼ1/2の幅寸法範囲(第1折り曲げ部12aの幅方向の中央部までの範囲)に設けている。
図1の左側は、カッターカバー9を切り取る前の状態、右側は切り取った状態をそれぞれ示し、図2,3は蓋Cを開いた状態(図2中の二点鎖線は閉じる途中の状態)を示す。
この収納箱によると、各図に示すように折込み片12が第1折り目11を中心として回動可能となり、蓋Cを開いた図2,3の状態で、復原力により前板6に対して直角近くまで開く。
従って、カッター8が上向きとなり、フィルムFの引き出し時に手を入れてもカッター8の側面に接触するだけで刃先には接触しない。
また、接触すると折込み片12全体が手から逃げる方向に回動する。
この二点により、従来の収納箱のようにフィルムFの取り出し時に手を怪我するというおそれがなくなる。
また、蓋Cを半開きにした状態ではカッター8が斜め上向き、または横向きとなって刃先がフィルムFに接触しにくく、接触しても折込み片12がフィルムFに押されて逃げるため、切断不能となる。
これにより、半開き切断を抑止し、箱を閉じた状態での切断を促してフィルムFの巻き戻りを防止する点の効果が得られる。
一方、蓋Cを閉じた状態では、折込み片12は、図1に示すように蓋Cの前板6と箱本体Aの前面板1との間に挟まれて、復原力を蓄えた状態で折畳まれる。
従って、蓋Cを閉じた状態でのフィルム切断時に、フィルムFが折込み片12の復原力によって前面板1に押し付けられるため、使用者によって加えられる押し付け力と合わせて前面板表面に設けられたニス層(図示しない)に強く密着する。
このため、ニス層の所期の目的であるフィルムFの巻き戻り防止機能を高めることができる。
また、カッター8による切断反力を折込み片12と前板6とによって受け止めるため、この反力受け止め部分の剛性が高くなり、切断反力を確実に受け止めて撓みを防止することができる。
とくにこの実施形態によると、折込み片12を逆V字形に折り曲げているため、折込み片12の復原力が高くなるとともに、前板6を含めた反力受け部分が断面Z形の三重構造となる。
このため、蓋Cを開いた状態でカッター8が上向きとなる点、蓋Cを半開きにした状態でカッター8が上向きまたは横向きになる点、蓋Cを閉じた状態でフィルムFを前面板に押し付ける点、切断反力を受け止めて撓みを防止する点の効果がより顕著となる。
しかも、切断反力支持部分の剛性を高めるために箱全体の紙厚を増加させる場合と比較して、折込み片12の分だけ紙の使用面積は増えるが、紙厚を増加させる必要がないことにより、トータルでの使用量(坪量)を少なくし、コストダウンすることができる。
さらに、実施形態によると次の効果を得ることができる。
(イ) 折込み片12の長さ方向の複数個所において、逆V字の頂点部分から上向きに突出する突片15…を設けているため、図2中に二点鎖線で示すように蓋Cを開き姿勢から閉じる際に、この突片15…が前面板1の上端に当たって折込み片12が前板6と前面板1との間にスムーズに折り込まれる。
すなわち、折込み片12を設けたことの弊害として、蓋Cを閉じにくくなったり、蓋Cを閉じたときに折込み片12が外部に飛び出したりするおそれがない。
また、この突片15…を切り込み14…によって切り起こし形成しているため、突片15…を別部材として折込み片12に取付ける場合と比較して突片15…の加工が容易でコストが安くてすむ。また、使用中に突片15…が折込み片12から外れるおそれもない。
(ロ) 折込み片12を、蓋Cの前板6とほぼ同等の幅寸法をもって前板6に延設し、前板6のほぼ1/2の幅寸法となるように折り曲げているため、折込み片12に費やす紙の使用量が少なくてすむためコストが安くてすむ。
第2実施形態(図5,6参照)
以下の実施形態では第1実施形態との相違点のみを説明する。
第1実施形態では、門形の切り込み14を、第2折り目13を基点として第1折り曲げ部14aのほぼ1/2の幅寸法範囲に設けたのに対し、第2実施形態では切り込み14を、第2折り目13を基点として第1折り曲げ部12a(第1折り目11)に到達する範囲で設け、第1実施形態の2倍の突出寸法をもった突片15を形成している。
また、この突片15の長さ寸法を、突出寸法に合わせて第1実施形態よりも長く形成し、その分、突片15の数を少なくしている(図例では二個所)。
つまり、第1実施形態よりも幅、長さとも大型で少数の突片15を設けている。
こうすれば、蓋Cを閉じた状態で突片15と前板6が重なる部分の面積が大きくなるため、前板6を補強しその剛性を高める点の効果が高くなる。
第3実施形態(図7,8参照)
第3実施形態においては、折込み片12を前板6のほぼ2倍の幅寸法をもって前板6に延設し、前板6とほぼ同等の幅寸法となるように逆V字形に折り曲げて、両側折り曲げ部12a,12b同士を接着・一体化している。
この構成によると、蓋Cを閉じた状態で、前板6と折込み片12を合わせた切断反力支持部分が前板6の全幅部分で三重構造となるため、切断反力支持部分の剛性をさらに増加させることができる。
これにより、フィルム切断時の撓み防止効果を一層高め、切れ味が一層良くなる。
なお、この実施形態によると、折込み片12が第1及び第2両実施形態の突片15の役割(折込ガイド作用)をも果たすため、突片を設ける必要がない。
参考形態(図9,10参照)
第1〜第3各実施形態では、折込み片12を逆V字形に折り曲げた状態で前板6の内側に折り込んだのに対し、参考形態では、折込み片12を折り曲げ部を持たない直片状として前板内側に折り込んでいる。
この構成によると、折込み片12の復原力や切断反力支持部分の剛性の点で第1〜第3各実施形態よりは劣るものの、蓋Cを開いた状態で折込み片12の復原力によりカッターが上向きとなる点、蓋Cを半開きにした状態ではカッター8が斜め上向きか横向きとなって半開き切断を抑止できる点、蓋Cを閉じた状態でのフィルム切断時にフィルムFを前面板1に押し付けてフィルムの巻き戻り防止機能を高めることができる点等の基本的効果は十分得ることができる。
また、折込み片12が直片状であるため、紙の使用面積が少なくてすみ、コストの点で有利となる。
なお、この参考形態において、実施形態の突片15と同様の機能を果たす突片を折込み片12の先端に延設してもよい。
ところで、本発明は、合成樹脂フィルムの収納箱に限らず、アルミホイルやクッキングペーパーの収納箱としても適用可能である。
A 箱本体
C 蓋
F フィルム
1 箱本体の前面板
2 同、底面板
3 同、後面板
4 同、左右両側面板
5 蓋の上板
6 同、前板
7 同、左右両側板
8 カッター
11 折込み用の折り目
12 折込み片
12a,12b 折り曲げ部
13 折り曲げ用の折り目
14 突片を形成するための切り込み
15 突片

Claims (7)

  1. 前面板と底面板と後面板と左右両側面板とによって上面が開口した直方体状に構成された箱本体と、この箱本体の上面開口部を開閉し得るように箱本体に連設された蓋とから成り、この蓋は、上板と前板と左右両側板とを備え、上記前板が上記箱本体の前面板の外側に重なり、上記左右両側板が上記箱本体の左右両側面板の外側に重なる状態で閉じるように構成されたロール状フィルムの収納箱において、次の要件(i)〜(iii)のすべてを具備することを特徴とするロール状フィルムの収納箱。
    (i) 上記蓋の前板の下端側に折込み用の折り目を介して折込み片を延設し、この折込み片を上記折込み用の折り目によって前板の内側に折り込み、上記箱本体内から引き出されたフィルムを切断するカッターをこの折込み片に設けたこと。
    (ii) 上記折込み片の幅方向の中間部に折り曲げ用の折り目を設け、折込み片をこの折り目により逆V字形に折り曲げ、この両側折り曲げ部分同士を接合するとともに、外側の折り曲げ部の先端部にカッターを設けたこと。
    (iii) 上記折込み片の長さ方向の一乃至複数個所において、逆V字の頂点部分から上向きに突出する突片を設けたこと。
  2. 上記折込み片の両側折り曲げ部同士を全長部分で接着により結合したことを特徴とする請求項1記載のロール状フィルムの収納箱。
  3. 上記折込み片に、上記折り曲げ用の折り目を基点とする門形の切り込みを設け、この切り込みの内側部分を起こして突片を形成したことを特徴とする請求項1または2記載のロール状フィルムの収納箱。
  4. 上記門形の切り込みを、折り曲げ用の折り目を基点として上記折込み用の折り目に到達しない寸法で設けたことを特徴とする請求項3記載のロール状フィルムの収納箱。
  5. 上記門形の切り込みを、折り曲げ用の折り目を基点として上記折込み用の折り目に到達する寸法で設けたことを特徴とする請求項記載のロール状フィルムの収納箱。
  6. 上記折込み片を、上記蓋の前板とほぼ同等の幅寸法をもって前板に延設し、前板のほぼ1/2の幅寸法となるように折り曲げたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のロール状フィルムの収納箱。
  7. 上記折込み片を上記蓋の前板のほぼ2倍の幅寸法をもって前板に延設し、前板とほぼ同等の幅寸法となるように折り曲げたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のロール状フィルムの収納箱。
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