JP2013225709A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】層間絶縁膜のクラックに起因するシールリングの破壊が生じにくい半導体装置およびその製造方法を提供する。
【解決手段】第1の積層体LB1は第1の機械的強度を有する第1の層間絶縁膜ID1a〜ID1dを含む。第2の積層体LB2は第1の機械的強度よりも大きな機械的強度を有する第2の層間絶縁膜ID2a,ID2bを含む。第1の領域Ra1は第1の積層体LB1内に設けられた第1の金属層L1とビアV1とを有する。第2の領域Ra2は第2の積層体LB2内に設けられた第2の金属層L2とビアV2とを有する。第2の領域Ra2は、平面視において第1の領域Ra1の少なくとも一部と重なり合い、かつ第1の領域Ra1とビアによって接続されておらず、かつ第1の領域Ra1との間に第2の層間絶縁膜ID2aを挟んでいる。
【選択図】図16

Description

本発明は、半導体装置およびその製造方法に関し、特に、チップ領域を囲むシールリングを有する半導体装置およびその製造方法に関するものである。
半導体装置には、電気回路が形成されたチップ領域に水が浸入することを防止するために、平面視においてチップ領域を取り囲むように設けられたシールリング領域を有するものがある。シールリング領域は、基板上において基板の厚み方向に延びるように形成されたシールリングを有している。このシールリングが水に対する防護壁として機能することにより、チップ領域に水が浸入することが抑制される。
このシールリングが半導体装置の製造の際のダイシング工程において破壊されてしまうことがある。この破壊現象について順を追って説明する。まずダイシングに起因して基板の端部にチッピングが生じる。このチッピングを起点として、基板上に設けられた層間絶縁膜にクラックが進行していく。このクラックがシールリングに達するとシールリングの破壊が生じる。この破壊が生じると、チップ領域へ水が浸入しやすくなるので、半導体装置の信頼性が低下してしまうという問題が生じる。
この問題は、low−k材料やULK(Ultra Low-k)材料などからなる低誘電率膜が寄生容量低減のために層間絶縁膜として用いられる場合、より発生しやすくなる。なぜならばlow−k材料やULK材料は機械的強度が小さいので、よりクラックが生じやすいからである。たとえば機械的強度の指標としてヤング率を用いると、一般的な層間絶縁膜(非low−k膜)の材料であるSiO(酸化シリコン)のヤング率が75GPa程度であるのに対して、low−k材料のひとつである有機シリカガラスのヤング率は、10GPa〜25GPa程度である。また、いっそうの低誘電率化のために多孔質化された材料であるULK材料は、さらに小さいヤング率を有している。このため、低誘電率膜を用いた半導体装置においては、クラックに起因するシールリングの破壊の問題がより生じやすくなる。
また、半導体装置において、低誘電率膜材料からなる一の層間絶縁膜の上に、より機械的強度が大きい他の層間絶縁膜が配された構成がしばしば用いられる。この場合、一の層間絶縁膜を伸展するクラックは、より大きな機械的強度を有する他の層間絶縁膜へは侵入しにくい。このためクラックは、半導体装置の上方に抜けにくく、半導体装置内を基板面内方向に沿って進行しやすくなる。この結果、クラックがシールリングに到達することでシールリングが破壊される可能性がより高くなる。
上記のように層間絶縁膜のクラックは半導体装置の信頼性に悪影響を与え得ることから、クラックの発生を抑制する技術が提案されている。たとえば特開2004−153015号公報(特許文献1)において、ガードリング(シールリング)の周りにダミーパターン形成領域を設けることが提案されている。このダミーパターン形成領域は、平面視における複数箇所の各々において複数のダミーパターンを有している。この複数のダミーパターンは、厚さ方向に沿って配列されており、かつ厚み方向に沿ったビア接続により一体化されている。この公報によれば、ビア接続によりダミーパターン近傍の層間絶縁膜を補強することができるので、層間絶縁膜にクラックが生じることが防止される、とされている。
特開2004−153015号公報(第1−3図)
上記公報の技術は、層間絶縁膜にクラックが生じることを防止しようとする技術である。しかしながらダイシング工程においては大きな応力が発生する頻度が少なからずあるため、たとえ上記公報の技術が適用されても、層間絶縁膜にクラックが発生することを十分に防ぐことは困難である。
そして、いったんクラックが発生すると、このクラックは、層間絶縁膜のうち補強された部分を縫うように伸展し得る。すなわち、このクラックは、ビアで一体化されたダミーパターンを避けて伸展し、最終的にシールリングに到達し得る。この結果、シールリングが破壊されることがあるという課題がある。
本発明は、上記の課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、層間絶縁膜のクラックに起因するシールリングの破壊が生じにくい半導体装置およびその製造方法を提供することである。
一実施の形態によれば、半導体装置は、チップ領域と、平面視においてチップ領域を囲むシールリング領域と、平面視においてシールリング領域の外周を囲む外側領域とを備えている。上記外側領域は、半導体基板と、半導体基板の上に設けられた、第1の誘電率を有する第1の層間絶縁膜を含む第1の積層体と、第1の積層体の上に設けられた、第1の誘電率よりも大きな第2の誘電率を有する第2の層間絶縁膜を含む第2の積層体と、平面視において互いに重なり合うように第1の積層体内に設けられた複数の第1の金属層を含む複数の第1の金属領域と、平面視において互いに重なり合うように第2の積層体内に設けられた複数の第2の金属層を含む複数の第2の金属領域とを含む。上記複数の第2の金属領域は、平面視において、列および行の配列で配置されている。上記列および行の配列は、平面視においてシールリング領域の隣り合う部分に実質的に平行に延在する少なくとも4つの列を含んでいる。平面視において、少なくとも4つの列の第1の列はシールリング領域にもっとも近く、少なくとも4つの列の第4の列は、シールリング領域からもっとも遠く、少なくとも4つの列の第2および第3の列は第1および第4の列の間に存在しており、第2の列は第1の列により近く、第3の列は第4の列により近い。上記列および行の配列はさらに、第1〜第4の列から延在する複数の行を含んでおり、行はシールリング領域の隣り合う部分に垂直な線に対して傾斜している。
他の実施の形態によれば、半導体装置は、半導体基板と、半導体基板の上に形成されるチップ領域と、平面視において半導体基板の上に形成されるチップ領域を囲むシールリング領域と、平面視において半導体基板の上に形成されるシールリング領域の外周を囲む外側領域と、外側領域において半導体基板の上に設けられた、第1の誘電率を有する第1の層間絶縁膜を含む第1の絶縁層と、外側領域において第1の絶縁層の上に設けられた、第1の誘電率よりも大きな第2の誘電率を有する第2の層間絶縁膜を含む第2の絶縁層と、第1の絶縁層内に設けられる少なくとも1つの第1の金属層を含む複数の第1の金属領域と、少なくとも1つの第2の金属層を含む複数の第2の金属領域とを備えている。上記複数の第2の金属領域は、シールリング領域の隣り合う部分に実質的に平行に延在する複数の列に配置されており、直接隣り合う列における第2の金属領域同士は平面視において互いに対して千鳥状になっている。
さらに他の実施の形態によれば、半導体装置は、半導体基板と、半導体基板の上に形成されるチップ領域と、平面視において半導体基板の上に形成されるチップ領域を囲むシールリング領域と、平面視において半導体基板の上に形成されるシールリング領域の外周を囲む外側領域と、外側領域において半導体基板の上に設けられた、第1の誘電率を有する第1の層間絶縁膜を含む第1の絶縁層と、外側領域において第1の絶縁層の上に設けられた、第1の誘電率よりも大きな第2の誘電率を有する第2の層間絶縁膜を含む第2の絶縁層と、第1の絶縁層内に設けられる少なくとも1つの第1の金属層を含む複数の第1の金属領域と、少なくとも1つの第2の金属層を含む複数の第2の金属領域とを備えた半導体装置である。上記複数の第2の金属領域は、平面視において、列および行の配列で配置されている。上記列および行の配列は、平面視においてシールリング領域の隣り合う部分に実質的に平行に延在する少なくとも4つの列を含んでいる。平面視において、少なくとも4つの列の第1の列はシールリング領域にもっとも近く、少なくとも4つの列の第4の列は、シールリング領域からもっとも遠く、少なくとも4つの列の第2および第3の列は第1および第4の列の間に存在しており、第2の列は第1の列により近く、第3の列は第4の列により近い。上記列および行の配列はさらに、第1〜第4の列から延在する複数の行を含んでおり、行はシールリング領域の隣り合う部分に垂直な線に対して傾斜している。
本実施の形態の一の局面にしたがう半導体装置は、チップ領域と、平面視においてチップ領域を囲むシールリング領域と、平面視においてシールリング領域の外周を囲むダミー領域とを有する半導体装置である。ダミー領域は、半導体基板と、第1および第2の積層体と、少なくとも1つの第1の領域と、少なくとも1つの第2の領域とを含んでいる。第1の積層体は、半導体基板の上に設けられており、第1の機械的強度を有する第1の層間絶縁膜を含む。第2の積層体は、第1の積層体の上に設けられており、第1の機械的強度よりも大きな機械的強度を有する第2の層間絶縁膜を含む。第1の領域は、平面視において互いに重なり合うように第1の積層体内に設けられた複数の第1の金属層と、複数の第1の金属層を互いに接続するビアとを有している。第2の領域は、平面視において互いに重なり合うように第2の積層体内に設けられた複数の第2の金属層と、複数の第2の金属層を互いに接続するビアとを有している。第2の領域は、平面視において第1の領域の少なくとも一部と重なり合い、かつ第1の領域とビアによって接続されておらず、かつ第1の領域との間に第2の層間絶縁膜を挟んでいる。
本実施の形態の他の局面にしたがう半導体装置は、チップ領域と、平面視においてチップ領域を囲むシールリング領域と、平面視においてシールリング領域の外周を囲むダミー領域とを有する半導体装置である。ダミー領域は、半導体基板と、第1および第2の積層体と、少なくとも1つの第1の領域と、少なくとも1つの第2の領域とを含んでいる。第1の積層体は、半導体基板の上に設けられており、第1の機械的強度を有する第1の層間絶縁膜を含む。第2の積層体は、第1の積層体の上に設けられており、第1の機械的強度よりも大きな機械的強度を有する第2の層間絶縁膜を含む。第1の領域は、平面視において互いに重なり合うように第1の積層体内に設けられた複数の第1の金属層を有している。第2の領域は、平面視において互いに重なり合うように第2の積層体内に設けられた複数の第2の金属層を有している。第2の領域は平面視において、第1の領域の一部と重なり合い、かつシールリング領域から離れるように第1の領域の位置からずれた位置に設けられている。
本実施の形態の一の局面にしたがう半導体装置の製造方法は、以下の工程を有している。
チップ領域と、平面視においてチップ領域を囲むシールリング領域と、平面視においてシールリング領域の外周を囲むダミー領域とを含むウエハが形成される。ダミー領域の外周に沿ってウエハが切断される。このダミー領域は、半導体基板と、第1および第2の積層体と、第1および第2の領域とを含む。第1の積層体は、半導体基板の上に設けられており、第1の機械的強度を有する第1の層間絶縁膜を含む。第2の積層体は、第1の積層体の上に設けられており、第1の機械的強度よりも大きな機械的強度を有する第2の層間絶縁膜を含む。第1の領域は、平面視において互いに重なり合うように第1の積層体内に設けられた複数の第1の金属層と、複数の第1の金属層を互いに接続するビアとを有している。第2の領域は、平面視において互いに重なり合うように第2の積層体内に設けられた複数の第2の金属層と、複数の第2の金属層を互いに接続するビアとを有している。第2の領域は、平面視において第1の領域の少なくとも一部と重なり合い、かつ第1の領域とビアによって接続されておらず、かつ第1の領域との間に第2の層間絶縁膜を挟んでいる。
本実施の形態の他の局面にしたがう半導体装置の製造方法は、以下の工程を有している。
チップ領域と、チップ領域を囲むシールリング領域と、シールリング領域の外周を囲むダミー領域とを含むウエハが形成される。ダミー領域の外周に沿ってウエハが切断される。このダミー領域は、半導体基板と、第1および第2の積層体と、第1および第2の領域とを含む。第1の積層体は、半導体基板の上に設けられており、第1の機械的強度を有する第1の層間絶縁膜を含む。第2の積層体は、第1の積層体の上に設けられており、第1の機械的強度よりも大きな機械的強度を有する第2の層間絶縁膜を含む。第1の領域は、平面視において互いに重なり合うように第1の積層体内に設けられた複数の第1の金属層を有している。第2の領域は、平面視において互いに重なり合うように第2の積層体内に設けられた複数の第2の金属層を有している。第2の領域は平面視において、第1の領域の一部と重なり合い、かつシールリング領域から離れるように第1の領域の位置からずれた位置に設けられている。
本実施の形態の一の局面にしたがう半導体装置によれば、第2の積層体の一部において、第1および第2の領域の間に第2の層間絶縁膜を含む絶縁膜が挟まれている部分が形成される。この部分は、第1および第2の領域の間に挟まれているために小さな膜厚を有しており、かつビア接続による補強がなされていない。したがってこの部分は、第2の積層体において局所的にクラックが入りやすい部分となる。このクラックが入りやすい部分の存在により、機械的強度の小さい第1の層間絶縁膜を有する第1の積層体から、機械的強度の大きい第2の層間絶縁膜を有する第2の積層体へと、クラックが伸展やすくなる。すなわちクラックが上方に向かって伸展しやすくなるので、クラックがシールリングに達する前に半導体装置の上方に抜けやすくなる。よってクラックによるシールリング破壊の発生が抑制されるので、信頼性の高い半導体装置が得られる。
本実施の形態の他の局面にしたがう半導体装置によれば、平面視において、第1および第2の領域の間に挟まれた部分の上側を閉塞する第2の領域が、シールリングから離れるように第1の領域の位置からずれた位置に設けられている。このため、この挟まれた部分を伸展したクラックは、よりシールリング領域から離れた位置において、第2の領域により遮られることなく上方に向かうことができる。これによりクラックがシールリングに達する前に半導体装置の上方に抜けやすくなる。よってクラックによるシールリング破壊の発生が抑制されるので、信頼性の高い半導体装置が得られる。
本発明の実施の形態1における半導体装置の平面レイアウトを概略的に示す図である。 図1のII−II線に沿った概略的な断面図である。 図2においてクラックが発生した場合の様子を概略的に示す断面図である。 図2のIV−IV線に沿った概略的な断面図である。 図4のV−V線に沿った概略的な断面図である。 図4のVI−VI線に沿った概略的な断面図である。 図4のVII−VII線に沿った概略的な断面図である。 本発明の実施の形態1における半導体装置の層間絶縁膜内に設けられた金属層の平面レイアウトを示す概略図である。 本発明の実施の形態1における半導体装置の第1の積層体内に設けられた第1の領域の平面レイアウトを示す概略図である。 本発明の実施の形態1における半導体装置の第2の積層体内に設けられた第2の領域の平面レイアウトを示す概略図である。 本発明の実施の形態1における半導体装置の第3の積層体内に設けられた第3の領域の平面レイアウトを示す概略図である。 図5の第2の領域の周辺の拡大図である。 本発明の実施の形態1における半導体装置の製造方法に用いられるウエハの平面レイアウトを示す概略図である。 本発明の実施の形態1における半導体装置の製造方法のダイシング工程の様子を概略的示す部分断面図である。 一般的な半導体装置におけるクラックの伸展経路を説明するための概略的な部分断面図である。 本発明の実施の形態1における半導体装置におけるクラックの伸展経路の一例を概略的に示す部分断面図である。 比較例における半導体装置の構成を概略的に示す部分断面図である。 図17のXVIII−XVIII線に沿った概略的な断面図と、平面視におけるクラックの伸展経路とが重ね合わされた図である。 本発明の実施の形態2における半導体装置の構成を概略的に示す部分断面図である。 図19のXX−XX線に沿った概略的な断面図である。 図20のXXI−XXI線に沿った概略的な断面図である。 図20のXXII−XXII線に沿った概略的な断面図である。 図20のXXIII−XXIII線に沿った概略的な断面図である。 本発明の実施の形態2における半導体装置におけるクラックの伸展経路の一例を概略的に示す部分断面図である。 本発明の実施の形態3における半導体装置の構成を概略的に示す部分断面図である。 本発明の実施の形態3における半導体装置の構成を概略的に示す部分断面図である。 本発明の実施の形態3における半導体装置の構成を概略的に示す部分断面図である。 本発明の実施の形態3における半導体装置におけるクラックの伸展経路の一例を概略的に示す部分断面図である。 本発明の実施の形態4における半導体装置の構成を概略的に示す部分断面図である。 図29のXXX−XXX線に沿った概略的な断面図である。 図29のXXXI−XXXI線に沿った概略的な断面図である。 図29のXXXII−XXXII線に沿った概略的な断面図である。 本発明の実施の形態4における半導体装置におけるクラックの伸展経路の一例を概略的に示す部分断面図である。 本発明の実施の形態5における半導体装置の構成を概略的に示す部分断面図である。 図34のXXXV−XXXV線に沿った概略的な断面図である。 図34のXXXVI−XXXVI線に沿った概略的な断面図である。 図34のXXXVII−XXXVII線に沿った概略的な断面図である。 本発明の実施の形態6における半導体装置の構成を概略的に示す部分断面図である。 本発明の実施の形態6における半導体装置の構成を概略的に示す部分断面図である。 本発明の実施の形態6における半導体装置の構成を概略的に示す部分断面図である。 本発明の実施の形態7における半導体装置の構成を概略的に示す部分断面図である。 図41のXLII−XLII線に沿った概略的な断面図である。 図41のXLIII−XLIII線に沿った概略的な断面図である。 図41のXLIV−XLIV線に沿った概略的な断面図である。 本発明の実施の形態8における半導体装置の構成を概略的に示す部分断面図である。 図45のXLVI−XLVI線に沿った概略的な断面図である。 図45のXLVII−XLVII線に沿った概略的な断面図である。 図45のXLVIII−XLVIII線に沿った概略的な断面図である。 本発明の実施の形態9における半導体装置の構成を概略的に示す部分断面図である。 図49のL−L線に沿った概略的な断面図である。 図49のLI−LI線に沿った概略的な断面図である。 図49のLII−LII線に沿った概略的な断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。
(実施の形態1)
はじめに本実施の形態の半導体装置の概略的な構成について、図1〜図3を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態1における半導体装置の平面レイアウトを概略的に示す図である。図1を参照して、本実施の形態の半導体装置SD1は平面レイアウトとして、チップ領域CRと、シールリング領域SRと、ダミー領域DRとを有している。シールリング領域SRは平面視においてチップ領域CRを囲んでいる。ダミー領域DRは平面視においてシールリング領域SRの外周を囲んでいる。ダミー領域DRの外周側面は、ダイシング工程における切断面であるダイシング面DSである。
図2は、図1のII−II線に沿った概略的な断面図である。図2を参照して、半導体装置SD1は、半導体基板SBと、半導体素子71と、素子分離絶縁膜72と、絶縁膜73,75,76と、コンタクト74と、配線77と、保護膜78と、層M1〜M9とを有している。チップ領域CRにおいて、半導体基板SB上に、ソース/ドレイン領域70を有する半導体素子71が形成されている。なお保護膜78はシリコンナイトライドで形成されている。コンタクト74は、絶縁膜73を貫通するように形成されている。絶縁膜73およびコンタクト74の上に、層M1〜M9が順に設けられている。層M1〜M9の各々は、金属部と絶縁体部とを有している。層M1〜M9により、チップ領域CRにおいて半導体素子71を含む電気回路が構成され、シールリング領域SRにおいてシールリングSLが構成されている。さらにシールリングSLと平行して延在し、シールリングSLを取り囲むような形態で、絶縁膜76を露出するように保護膜78に設けられた開口部OPが設けられている。この開口部OPは、半導体装置SD1がパッケージに封止される際に、レジンなどの封止材料の応力が硬い保護膜78を伝わってシールリングSLや配線77に達することにより破壊が生じるのを防止するものである。さらにこの開口部OPは、製造時のダイシング工程において保護膜78が切断される際に、ダイシングに関する応力が硬い保護膜78を伝わってシールリングSLや配線77に達することにより破壊が生じるのを防止するものでもある。
図3は、図2においてクラックが発生した場合の様子を概略的に示す断面図である。図3を参照して、半導体装置SD1は、製造時のダイシング工程に起因して、チッピングTPおよびクラックCKを有している場合がある。チッピングTPは半導体基板SBの側面における欠けである。クラックCKは、チッピングTPを起点としてダミー領域DR内において半導体装置SD1の上方側(保護膜78側)に抜けている。すなわちクラックCKは、ダミー領域DR内にのみ発生しており、シールリング領域SR内に設けられたシールリングSLには到達していない。このためシールリングSLは、クラックCKによる損傷を受けておらず、チップ領域CRへの水の浸入を防止する機能を維持している。これにより半導体装置SD1は高い信頼性を有している。
次に半導体装置SD1の構成について、より詳しく説明する。
主に図2および図5を参照して、半導体装置SD1の配線構造の設計において、多層配線構造をなす層M1〜M9は、層M1からなる部分と、層M2〜M5からなる部分と、層M6、M7からなる部分と、層M8、M9からなる部分とに区分されて取り扱われている。そして各部分ごとに層間絶縁膜の材料や寸法ルールが選択されている。
層M1における絶縁体部である層間絶縁膜ID0は、SiOなどの非lowk材料、またはSiOCなどのlow−k材料から形成されている。層M1はチップ領域CRにおいて、半導体素子71を含む基本的な回路を構成するためのローカル配線としての機能を有している。また層M1はシールリング領域SRにおいて、シールリングSLの一部をなす金属部を有している。また層M1はダミー領域DRにおいて金属層L0を有している。金属層L0は層間絶縁膜ID0内にシングルダマシン法により形成されている。金属層L0の平面レイアウトは、図8に示すように、1辺が長さLW0の正方形状である。長さLW0は、たとえば1.5μmである。
層M2〜M5は、第1の積層体LB1を絶縁体部として有している。第1の積層体LB1は、エッチングストッパ膜ES1aと、第1の層間絶縁膜ID1aと、キャップ膜CP1aと、エッチングストッパ膜ES1bと、第1の層間絶縁膜ID1bと、キャップ膜CP1bと、エッチングストッパ膜ES1cと、第1の層間絶縁膜ID1cと、キャップ膜CP1cと、エッチングストッパ膜ES1dと、第1の層間絶縁膜ID1dと、キャップ膜CP1dとが順に積層された積層体である。第1の層間絶縁膜ID1a〜ID1dの材料は、層間絶縁膜ID0の材料に比して、より小さい比誘電率と、より小さい機械的強度とを有するULK材料である。エッチングストッパ膜ES1a〜ES1dは、SiCO/SiCN積層材料からなる。キャップ膜CP1a〜CP1dの材料はSiOCである。
また層M2〜M5は、デュアルダマシン法により形成された金属部を有している。この金属部は、チップ領域CRにおいて、ローカル配線上の中間配線としての機能を有している。またこの金属部は、シールリング領域SRにおいて、シールリングSLの一部をなしている。またこの金属部は、ダミー領域DRにおいて、第1の積層体LB1内に設けられた第1の領域Ra1をなしている。
第1の領域Ra1は、平面視において互いに重なり合うように第1の積層体LB1内に設けられた複数の第1の金属層L1と、複数の第1の金属層L1を互いに接続するビアV1とを有している。第1の領域Ra1の平面レイアウトは、図9に示すように、第1の金属層L1に対応する1辺の長さLW1の正方形状と、ビアV1に対応する1辺の長さLV1の正方形状とからなる。ビアV1に対応する正方形状は、第1の金属層L1に対応する正方形状の外周部に沿って複数配列されている。長さLW1は、長さLW0(図8)と等しく、たとえば1.5μmである。また、たとえば図中、長さSV1=0.12μm、長さSW1=0.05μmである。平面視においてビアV1は第1の金属層L1の4つの辺に沿って第1の金属層L1周辺に配置されている(以下、この配置をビアV1周辺配置と呼ぶ)。
層M6、M7は、第2の積層体LB2を絶縁体部として有している。第2の積層体LB2は、エッチングストッパ膜ES2aと、第2の層間絶縁膜ID2aと、エッチングストッパ膜ES2bと、第2の層間絶縁膜ID2bとが順に積層された積層体である。第2の層間絶縁膜ID2a、ID2bの材料は、第1の層間絶縁膜ID1a〜ID1dをなすULK材料に比して、より大きい比誘電率と、より大きい機械的強度とを有するlow−k材料であり、たとえばSiOCである。エッチングストッパ膜ES2a、ES2bは、SiCO/SiCN積層材料からなる。
また層M6、M7は、デュアルダマシン法により形成された金属部を有している。この金属部は、チップ領域CRにおいて、中間配線上の第1セミグローバル配線としての機能を有している。またこの金属部は、シールリング領域SRにおいて、シールリングSLの一部をなしている。またこの金属部は、ダミー領域DRにおいて、第2の積層体LB2内に設けられた第2の領域Ra2をなしている。
第2の領域Ra2は、平面視において互いに重なり合うように第2の積層体LB2内に設けられた複数の第2の金属層L2と、複数の第2の金属層L2を互いに接続するビアV2とを有している。第2の領域Ra2の平面レイアウトは、図10に示すように、第2の金属層L2に対応する1辺の長さLW2の正方形状と、ビアV2に対応する1辺の長さLV2の正方形状とからなる。ビアV2に対応する正方形状は、第2の金属層L2に対応する正方形状の外周部に沿って複数配列されている。長さLW2は、長さLW0(図8)およびLW1(図9)の各々と等しく、たとえば1.5μmである。また、たとえば図中、長さSV2=0.18μm、長さSW2=0.065μmである。平面視においてビアV2は第2の金属層L2の4つの辺に沿って第2の金属層L2周辺に配置されている(以下、この配置をビアV2周辺配置と呼ぶ)。
また第2の領域Ra2は、平面視において第1の領域Ra1と重なり合っている。また第2の領域Ra2は、第1の領域Ra1とビアによって接続されておらず、かつ第1の領域Ra1との間に第2の層間絶縁膜ID2aを挟んでいる。
層M8、M9は、第3の積層体LB3を絶縁体部として有している。第3の積層体LB3は、エッチングストッパ膜ES3aと、第3の層間絶縁膜ID3aと、エッチングストッパ膜ES3bと、第3の層間絶縁膜ID3bと、エッチングストッパ膜ES3cと、第3の層間絶縁膜ID3cと、エッチングストッパ膜ES3dと、第3の層間絶縁膜ID3dとが順に積層された積層体である。第3の層間絶縁膜ID3a〜ID3dの材料は、第2の層間絶縁膜ID2a、ID2bをなすlow−k材料に比して、より大きい比誘電率と、より大きい機械的強度とを有する非low−k材料であり、たとえばSiOである。エッチングストッパ膜ES3a〜ES3dは、SiCO/SiCN積層材料ないしはSiCN単層材料からなる。
また層M8、M9は、デュアルダマシン法により形成された金属部を有している。この金属部は、チップ領域CRにおいて、第1セミグローバル配線上の第2セミグローバル配線としての機能を有している。またこの金属部は、シールリング領域SRにおいて、シールリングSLの一部をなしている。またこの金属部は、ダミー領域DRにおいて、第3の積層体LB3内に設けられた第3の領域Ra3をなしている。
第3の領域Ra3は、平面視において互いに重なり合うように第3の積層体LB3内に設けられた複数の第3の金属層L3と、複数の第3の金属層L3を互いに接続するビアV3とを有している。第3の領域Ra3の平面レイアウトは、図11に示すように、第3の金属層L3に対応する1辺の長さLW3の正方形状と、ビアV3に対応する1辺の長さLV3の正方形状とからなる。ビアV3に対応する正方形状は、第3の金属層L3に対応する正方形状の外周部に沿って複数配列されている。長さLW3は、長さLW0〜LW2(図8〜図10)の各々と等しく、たとえば1.5μmである。また、たとえば図中、長さSV3=0.68μm、長さSW3=0.5μmである。平面視においてビアV3は第3の金属層L3の4つの辺に沿って第3の金属層L3周辺に配置されている(以下、この配置をビアV3周辺配置と呼ぶ)。
また第3の領域Ra3は、平面視において第2の領域Ra2と重なり合っている。また第3の領域Ra3は、第2の領域Ra2とビアによって接続されておらず、かつ第2の領域Ra2との間に第3の層間絶縁膜ID3aを挟んでいる。
主に図4を参照して、第3の領域Ra3は平面視において、ダミー領域DRにおいて30%以上50%以下の占有面積を有し、かつ1平方μm以上4平方μm以下の面積のパターンを有している。第1の領域Ra1および第2の領域Ra2の各々も、同様の占有面積と、同様の面積のパターンとを有している。
また第3の領域Ra3は平面視において、規則的に配列されている。シールリングSLの延在方向に沿った方向に関しては、第3の領域Ra3は同一間隔で直線状に配列されている。またシールリングSLの延在方向に直交する方向(図4の横方向)に関しては、第3の領域Ra3は同一間隔で千鳥状に配列されている。言い換えると、隣り合う列に形成された第3の領域Ra3は互いに所定のピッチずれて形成されている、更に言い換えると第3の領域Ra3は平面視で複数の列に沿って配置されており、隣り合う列に配置された第3の領域Ra3は交互に配置されることにより千鳥配置となっている。これによりシールリングSLの延在方向に直交する方向に沿ってシールリングSLとダイシング面DSとが層間絶縁膜により直線的に繋がってしまうことが避けられている。第1の領域Ra1および第2の領域Ra2の各々も、同様に配列されている。
なお層M1〜M9の各々が有する金属部は、底面部および側面部に位置するバリアメタル部と、このバリアメタル部に覆われたCu(銅)部とを有している。たとえば第2の領域Ra2は、図12に示すように、バリアメタル部BMa、BMbと、Cu部CLa、CLbとを有している。
また、開口部OPの直下の第1の領域Ra1、第2の領域Ra2および第3の領域Ra3は形成されなくてもよい。それにより、後に説明するチッピングTPに起因する層間絶縁膜の剥がれの状態を自動外観検査装置で観察することが容易となる。すなわち不良の解析が容易になるという効果がある。
次に半導体装置SD1の製造方法について説明する。
図13は、本発明の実施の形態1における半導体装置の製造方法に用いられるウエハの平面レイアウトを概略的に示す図である。図13を参照して、まず通常のウエハプロセス工程によってウエハWFが形成される。ウエハWFは、平面レイアウトにおいて、複数の半導体装置SD1と、切断領域RRとを有している。各半導体装置SD1は、平面レイアウトにおいて、チップ領域CRと、チップ領域CRを囲むシールリング領域SRと、シールリング領域SRの外周を囲むダミー領域DRとを有している。
図14は、本発明の実施の形態1における半導体装置の製造方法のダイシング工程の様子を概略的示す部分断面図である。図14を参照して、ダイシングブレードDBが切断領域RRに押し当てられることにより、ダミー領域DRの外周に沿ってウエハWFが切断される。このダイシング工程により、ウエハWFから切り出された半導体装置SD1が得られる。
次にダイシング工程において生じ得るクラックの伸展経路について詳しく説明する。
はじめにクラックの伸展経路の一般論について説明する。図15は、一般的な半導体装置におけるクラックの伸展経路を説明するための概略的な部分断面図である。
図15を参照して、一般的な半導体装置SDOは、半導体基板SBと、半導体基板SB上に形成された絶縁膜FLと、絶縁膜FL内に形成されたシールリングSLとを有している。この半導体装置SDOの製造方法のダイシング工程において、半導体基板SBのダイシング面DS側にチッピングTPが生じることがある。すると、このチッピングTPを起点として、上方に向かってクラックが伸展するような応力が絶縁膜FLに加わる。この応力により生じる絶縁膜FLのクラックは、クラックの初期段階においては、クラックCK1、クラックCK2、およびクラックCK3の3種類に区分される。
クラックCK1は、半導体基板SBのほぼ真上に伸展しようとするクラックである。クラックCK1はシールリング領域SRに近づくことなく伸展するので、シールリングSLが破壊される原因とはならない。一方、クラックCK3は、ダミー領域DRを斜め上方に通過してシールリング領域SRに向かおうとするクラックである。クラックCK3はシールリングSLに達してこれを破壊する可能性がある。
またクラックCK2は、ダミー領域DRのみを斜め上方に通過して半導体装置SDOから抜けようとするクラックである。このようなクラックは、絶縁膜FLがおおよそ均一な機械的強度を有している場合は、初期段階の針路を維持し、ダミー領域DRのみを斜め上方に通過して半導体装置SDOから抜ける。しかし絶縁膜FLが上方ほど機械的強度が大きくなるような積層構造を有している場合、クラックが上方に向かうことが途中で妨げられて、シールリングSLに向かう針路を有するクラックCK2V(図中破線矢印)に変化することがある。このような積層構造としては、たとえばULK材料からなる膜の上にlow−k材料からなる膜が積層された構造や、low−k材料からなる膜上に非low−k材料からなる膜が積層された構造などがある。このような積層構造を有する半導体装置においては、クラックCK2VによりシールリングSLが破壊される可能性がある。
次に半導体装置SD1に対してクラックCK2(図15)を発生させようとする応力が加わった場合における、実際のクラックの伸展経路の一例について説明する。仮に第1の領域Ra1〜第3の領域Ra3が設けられていないと仮定すると、第1の積層体LB1と第2の積層体LB2との間、あるいは第2の積層体LB2と第3の積層体LB3との間において、クラックCKがクラックCK2V(図15)のように変化し、このクラックCK2VがシールリングSLに達する可能性がある。しかしながら本実施の形態においては、クラックは、シールリングSLに達する前に半導体装置SD1の上方へと抜けるように誘導される。以下にこのクラックの伸展経路について詳しく説明する。
図16を参照して、矢印aにて、初期段階としてクラックは、層間絶縁膜ID0、エッチングストッパ膜ES1a、および第1の層間絶縁膜ID1aを通過して第1の領域Ra1の底面に達する。
矢印bにて、クラックの進路は、第1の領域Ra1の底面に沿った横方向の向きに変化する。なぜならばクラックは、金属からなるために大きな機械的強度を有する第1の領域Ra1中へ伸展することができず、第1の領域Ra1と第1の層間絶縁膜ID1aとの界面を伸展するためである。またこの界面は金属と絶縁体との界面であるため密着強度が小さい。この密着強度の小ささのために、クラックは、よりいっそうこの界面を伸展しようとする。
矢印cにて、第1の領域Ra1の底面を通過し終えたクラックの針路は、応力状態の上で本来の針路である斜め上方向(図15のクラックCK2の方向)に戻る。そしてキャップ膜CP1a、エッチングストッパ膜ES1b、第1の層間絶縁膜ID1b、キャップ膜CP1b、エッチングストッパ膜ES1c、第1の層間絶縁膜ID1c、キャップ膜CP1c、エッチングストッパ膜ES1d、第1の層間絶縁膜ID1d、およびキャップ膜CP1dを通過して、第2の積層体LB2の底面に達する。ここで、矢印cのすぐシールリングSL側(図中の左側)に位置する第1の領域Ra1が有する複数の第1の金属層L1の間をクラックが通過する可能性は小さくされている。なぜならば、互いに対向する1対の第1の金属層L1の間の領域は、ビアV1により補強されているのでクラックが生じにくいためである。
矢印dにて、クラックの進路は、第1の積層体LB1と第2の積層体LB2との界面に沿った横方向の向きに変化する。すなわちクラックは図中の上方向に伸展しにくい。この理由は、矢印dの上方の領域は、絶縁膜の厚みが厚く、かつ材料特性上の機械的強度が大きいためである。また上記界面は第1の領域Ra1を形成するためのデュアルダマシン法におけるCMP(Chemical Mechanical Polishing)面であることから、界面強度が比較的
小さい。このためクラックは、よりいっそうこの界面を伸展しようとする。
矢印eにて、第1の領域Ra1と第2の領域Ra2とにより挟まれた領域において、クラックは第2の積層体LB2内へと伸展する。これは、第1の領域Ra1と第2の領域Ra2とにより挟まれた領域において絶縁膜の厚みが小さくなっているので、クラックが生じやすくなっているからである。第2の積層体LB2内へ侵入したクラックの針路は、応力状態の上で本来の針路である斜め上方向(図15のクラックCK2の方向)に戻る。そしてクラックは、エッチングストッパ膜ES2aと第2の層間絶縁膜ID2aとを通過して、第2の領域Ra2の底面に達する。
矢印f〜iにて、上記の矢印b〜eと同様に、クラックが伸展する。
矢印j、kにて、上記の矢印b、cと同様に、クラックが伸展する。すなわち、クラックはシールリング領域SRに到達することなくダミー領域DRにおいて半導体装置SD1の上方へと抜ける。この結果、半導体装置SD1にクラックCK(図3)が形成される。
以上のように本実施の形態の半導体装置SD1に対してクラックCK2(図15)を発生させようとする応力が加わった場合、シールリングSLに到達するクラックCK2V(図15)の発生は防止され、代わりにダミー領域DR内において半導体装置SD1の上方に抜けるようなクラックCK(図3)が発生する。またビアV1周辺配置、ビアV2周辺配置およびビアV3周辺配置により、第1〜第3の領域Ra1〜Ra3の内部にクラックが伸展しにくくなるために、より効果的に上部にクラックを逃がすことができる。
なお、半導体装置SD1に対してクラックCK3(図15)を発生させようとするような応力が加わった場合についても上記と同様である。
次に本実施の形態に対する比較例について説明する。
図17は、比較例における半導体装置の構成を概略的に示す部分断面図である。図17を参照して、比較例の半導体装置SDCは、金属部である領域RaCを有している。領域RaCは、第1の金属層L10と、第1の領域Ra1と、第2の領域Ra2と、第3の領域Ra3と、ビアV1C、V2C、V3Cとを有している。ビアV1C、V2C、V3Cにより、金属層L0と、第1の領域Ra1と、第2の領域Ra2と、第3の領域Ra3とは一体化されている。このため領域RaCは、クラックが入りにくい、ひとかたまりの領域となっている。
図18は、図17のXVIII−XVIII線に沿った概略的な断面図と、平面視におけるクラックの伸展経路とが重ね合わされた図である。主に図18を参照して、領域RaCは、上記のようにクラックが入りにくい領域であり、かつ層間絶縁膜ID0および第1の積層体LB1〜第3の積層体LB3(図17)を含む積層体LBを厚み方向に貫くように形成されている。このため図中矢印で示すクラックは領域RaCに侵入することができない。この結果、クラックは、領域RaCを縫うようにして、領域RaCよりもクラックが入りやすい積層体LB中を伸展することがある。そしてクラックはシールリングSLに達し、これを破壊することがある。
本実施の形態の半導体装置SD1によれば、図16に示すように、第2の積層体LB2の一部において、第1の領域Ra1および第2の領域Ra2の間に、第2の層間絶縁膜ID2aを含む絶縁膜が挟まれている部分(たとえば矢印eの周辺部分)が形成される。この部分は、第1の領域Ra1および第2の領域Ra2の間に挟まれているために、小さな膜厚を有している。またこの部分は、ビア接続による補強がなされていない。したがってこの部分は、第2の積層体LB2において局所的にクラックが入りやすい部分となる。このクラックが入りやすい部分の存在により、矢印eに示すように、機械的強度の小さい第1の層間絶縁膜ID1a〜ID1dを有する第1の積層体LB1から、機械的強度の大きい第2の層間絶縁膜ID2a、ID2bを有する第2の積層体LB2へと、クラックが伸展やすくなる。すなわちクラックが図中の上方に向かって伸展しやすくなるので、クラックがシールリングSLに達する前に半導体装置SD1の上方に抜けやすくなる。よってクラックによるシールリングSLの破壊が抑制されるので、信頼性の高い半導体装置SD1が得られる。
また、図4に示す第3の領域Ra3と同様に、第1の領域Ra1および第2の領域Ra2の各々は平面視において、30%以上50%以下の面積を占めている。これにより、矢印cおよび矢印e(図16)の各々で示されるクラックが生じる領域がバランスよく確保されるので、図16に示すようにクラックを半導体装置SD1の上方に導くことができる。
また、金属層L0、第1の領域Ra1、第2の領域Ra2、および第3の領域Ra3(図8〜図11)の各々は平面視において、1平方μm以上4平方μm以下の面積のパターンを有している。
ダイシング工程においてダイシングブレードDB(図14)での切断の際に、金属層L0、第1の領域Ra1、第2の領域Ra2、および第3の領域Ra3が飛散された場合に上記面積が4平方μm以下である場合、この金属片の面積は、ダイシング工程において多量に用いられる砥粒の断面積と同程度であるため、この金属片にともなう実質的な悪影響はほとんど生じない。また上記面積が1平方μm未満であると、平面視において、矢印e(図16)のクラックを発生させるための領域の面積が不十分となり、クラックを上方に導く作用が小さくなってしまう。
一方で、この面積が4平方μmを超えると、ダイシング工程においてダイシングブレードDB(図14)での切断の際に、ダイシング工程において多量に用いられる砥粒の断面積より大きいため、切断時に砥粒により実際に加工される面積が大きくなり、切断ばりの発生による半導体装置信頼性低下や、切断くずがブレードへ付着することによる切断不良を引き起こす要因となる。
また半導体装置SD1は、第1の層間絶縁膜ID1a〜ID1d(図5)の機械的強度よりも大きな機械的強度を有する層間絶縁膜ID0(図5)を有している。これにより、層M1(図2)において、層M2〜M5(図2)よりも機械的強度の大きな層間絶縁膜材料が用いられる。これにより半導体装置SD1の設計上の理由で通常選択されるような層間絶縁膜材料の組み合わせを適用することができる。たとえば、層間絶縁膜ID0をlow−k材料により形成し、かつ第1の層間絶縁膜ID1a〜ID1dをULK材料により形成することができる。または、たとえば、層間絶縁膜ID0を非low−k材料により形成し、かつ第1の層間絶縁膜ID1a〜ID1dをlow−k材料により形成することができる。
また本実施の形態の半導体装置SD1(図5)は、比較例の半導体装置SDC(図17)と異なり、ビアV1C、V2C、V3Cを有していない。よってビアV1C、V2C、V3Cに相当する分だけ半導体装置の設計作業が簡素化される。
また図4に示すように、シールリングSLの延在方向に直交する方向(図4の横方向)に関して、第3の領域Ra3は千鳥状に配列されている。これにより、シールリングSLとダイシング面DSとの間に、シールリングSLの延在方向に直交する方向(図中横方向)に沿って直線的であり、かつ第3の領域Ra3の作用を受けないようなクラックが生じることが抑制される。第1の領域Ra1および第2の領域Ra2についても同様である。
(実施の形態2)
図19は、本発明の実施の形態2における半導体装置の構成を概略的に示す部分断面図である。図20は、図19のXX−XX線に沿った概略的な断面図である。図21〜図23のそれぞれは、図20のXXI−XXI線、XXII−XXII線、およびXXIII−XXIII線に沿った概略的な断面図である。なお図20〜23のそれぞれの断面位置は、実施の形態1の図4〜図7に対応している。
主に図20〜図23を参照して、本実施の形態の半導体装置SD2は、半導体装置SD1(図5)の第1の領域Ra1、第2の領域Ra2、および第3の領域Ra3のそれぞれの代わりに、第1の領域Rb1、第2の領域Rb2、および第3の領域Rb3を有している。第1の領域Rb1、第2の領域Rb2、および第3の領域Rb3の各々は、ビアを有していない。
第2の領域Rb2は平面視において、第1の領域Rb1の一部と重なり合い、かつシールリング領域SRから離れるように第1の領域Rb1の位置からずれた位置に設けられている。また第3の領域Rb3は平面視において、第2の領域Rb2の一部と重なり合い、かつシールリング領域SRから離れるように第2の領域Rb2の位置からずれた位置に設けられている。
なお、上記以外の構成については、上述した実施の形態1の構成とほぼ同じであるため、同一または対応する要素について同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
図24は、本発明の実施の形態2における半導体装置におけるクラックの伸展経路の一例を概略的に示す部分断面図である。なお図24は、実施の形態1における図16に相当する図である。
図24を参照して、平面視において、第1の領域Rb1および第2の領域Rb2の間に挟まれた部分の上側を閉塞する第2の領域Rb2が、シールリングSLから離れるように第1の領域Rb1の位置からずれた位置に設けられている。このため、この挟まれた部分を伸展した矢印fのクラックは、よりシールリング領域SRから離れた位置(図中右方の位置)において、第2の領域Rb2により遮られることなく上方に向かうことができる(矢印g参照)。
同様に、平面視において、第2の領域Rb2および第3の領域Rb3の間に挟まれた部分の上側を閉塞する第3の領域Rb3が、シールリングSLから離れるように第2の領域Rb2の位置からずれた位置に設けられている。このため、この部分を伸展する矢印jのクラックは、よりシールリング領域SRから離れた位置(図中右方の位置)において、第3の領域Rb3により遮られることなく上方に向かうことができる(矢印k参照)。
したがって、平面視における第2の領域Rb2および第3の領域Rb3の各々の位置のずれがない場合に比して、クラックがシールリングSLに達する前に半導体装置SD2の上方に抜けやすくなる。よってクラックによるシールリングSL破壊の発生が抑制されるので、信頼性の高い半導体装置SD2が得られる。
(実施の形態3)
図25〜図27の各々は、本発明の実施の形態3における半導体装置の構成を概略的に示す部分断面図である。なお図25〜図27のそれぞれの断面位置は、実施の形態2の図21〜23の断面位置に対応している。
主に図25〜図27を参照して、本実施の形態の半導体装置SD3は、実施の形態2における半導体装置SD2(図21)の第1の領域Rb1、第2の領域Rb2、および第3の領域Rb3のそれぞれの代わりに、第1の領域Ra1、第2の領域Ra2、および第3の領域Ra3を有している。
なお、上記以外の構成については、上述した実施の形態2の構成とほぼ同じであるため、同一または対応する要素について同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
図28は、本発明の実施の形態3における半導体装置におけるクラックの伸展経路の一例を概略的に示す部分断面図である。なお図28は、実施の形態2における図24に相当する図である。
図28を参照して、第1の領域Ra1および第2の領域Ra2の間に挟まれた部分の上側を閉塞する第2の領域Ra2は、シールリングSLから離れるように第1の領域Ra1の位置からずれた位置に設けられている。このため、この部分を伸展する矢印fのクラックは、よりシールリング領域SRから離れた位置(図中右方の位置)において、第2の領域Ra2により遮られることなく上方に向かうことができる(矢印g参照)。
同様に第2の領域Ra2および第3の領域Ra3の間に挟まれた部分の上側を閉塞する第3の領域Ra3は、シールリングSLから離れるように第2の領域Ra2の位置からずれた位置に設けられている。このため、この部分を伸展する矢印jのクラックは、よりシールリング領域SRから離れた位置(図中右方の位置)において、第3の領域Ra3により遮られることなく上方に向かうことができる(矢印k参照)。
したがって第2の領域Ra2および第3の領域Ra3の各々の位置のずれがない場合に比して、クラックがシールリングSLに達する前に半導体装置SD3の上方に抜けやすくなる。よってクラックによるシールリングSL破壊の発生が抑制されるので、信頼性の高い半導体装置SD3が得られる。
また各第1の領域Ra1が有する複数の第1の金属層L1はビアV1により互いに接続されている。これにより互いに対向する1対の第1の金属層L1の間の領域は、ビアV1による補強によりクラックが生じにくくなる。よって矢印cのすぐシールリングSL側(図中の左側)に位置する第1の領域Ra1が有する複数の第1の金属層L1の間をクラックが通過してしまう可能性が小さくなる。すなわち、矢印cで示すように、より確実にクラックを第1の積層体LB1の上端まで導くことができる。これにより、よりシールリング領域SRから離れた位置(図中右方の位置)において、矢印eに示すように、第1の積層体LB1上の第2の積層体LB2内に伸展するクラックを発生させることができる。
また各第2の領域Ra2が有する複数の第2の金属層L2はビアV2により互いに接続されている。これにより互いに対向する1対の第2の金属層L2の間の領域は、ビアV2による補強によりクラックが生じにくくなる。よって矢印gのすぐシールリングSL側(図中の左側)に位置する第2の領域Ra2が有する複数の第2の金属層L2の間をクラックが通過してしまう可能性が小さくなる。すなわち、矢印gで示すように、より確実にクラックを第2の積層体LB2の上端まで導くことができる。これにより、よりシールリング領域SRから離れた位置(図中右方の位置)において、矢印iに示すように、第2の積層体LB2上の第3の積層体LB3内に伸展するクラックを発生させることができる。
また各第3の領域Ra3が有する複数の第3の金属層L3はビアV3により互いに接続されている。これにより互いに対向する1対の第3の金属層L3の間の領域は、ビアV3による補強によりクラックが生じにくくなる。よって矢印kのすぐシールリングSL側(図中の左側)に位置する第3の領域Ra3が有する複数の第3の金属層L3の間をクラックが通過してしまう可能性が小さくなる。すなわち、矢印kで示すように、より確実にクラックを第3の積層体LB3の上端まで導くことができる。これにより、よりシールリング領域SRから離れた位置(図中右方の位置)において、クラックを半導体装置SD3の上方に抜けさせることができる。
(実施の形態4)
図29は、本発明の実施の形態4における半導体装置の構成を概略的に示す部分断面図である。図30〜図32のそれぞれは、図29のXXX−XXX線、XXXI−XXXI線、およびXXXII−XXXII線に沿った概略的な断面図である。なお図29〜32のそれぞれの断面位置は、実施の形態1の図4〜図7に対応している。
主に図29を参照して、本実施の形態の半導体装置SD4においては、シールリングSLの延在方向に直交する方向(図29の横方向)に関して、第3の領域Ra3の平面レイアウトは、原則、同一間隔で千鳥状に配列された個別パターンからなる。ただし破線DCで区分された領域においては、図中二点鎖線で示すように、配列の中途で一部のパターンが欠落されており、この部分には第3の領域Ra3は形成されていない。
また第1の領域Ra1および第2の領域Ra2の各々の平面レイアウトについても、上記の第3の領域Ra3の平面レイアウトと同様である。
なお、上記以外の構成については、上述した実施の形態1の構成とほぼ同じであるため、同一または対応する要素について同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
図33は、本発明の実施の形態4における半導体装置におけるクラックの伸展経路の一例を概略的に示す部分断面図である。なお図33は、実施の形態1における図16に相当する図である。
主に図33を参照して、本実施の形態においては、実施の形態1(図16)に比して、矢印b上の第1の領域Ra1と、これに対してすぐシールリングSL側(図中の左側)の第1の領域Ra1との間隔が大きく離されている。すなわち、矢印bのクラックと、このクラックに対してシールリングSL方向(図中の左方向)に離れて位置する第1の領域Ra1の下面、すなわちクラックが生じやすい面との距離が十分に確保されている。これにより、矢印bのクラックがすぐシールリングSL側(図中の左側)の第1の領域Ra1の下面に伸展してしまうこと、すなわちクラックが矢印cの方向に代わって横方向に伸展してしまうことが抑制される。つまり矢印cで示すように、より確実にクラックを第1の積層体LB1の上端まで導くことができる。これにより、より確実にクラックを半導体装置SD4の上方に抜けさせることができる。
(実施の形態5)
図34は、本発明の実施の形態5における半導体装置の構成を概略的に示す部分断面図である。図35〜図37のそれぞれは、図34のXXXV−XXXV線、XXXVI−XXXVI線、およびXXXVII−XXXVII線に沿った概略的な断面図である。なお図34〜37のそれぞれの断面位置は、実施の形態2の図20〜図23に対応している。
主に図34を参照して、シールリングSLの延在方向に直交する方向(図34の横方向)に関して、第3の領域Rb3の平面レイアウトは、原則、同一間隔で千鳥状に配列された個別パターンからなる。ただし破線DCで区画された領域で示すように、配列の中途で一部のパターンが欠落されており、この部分には第3の領域Rb3は形成されていない。
また第1の領域Rb1および第2の領域Rb2の各々の平面レイアウトについても、上記の第3の領域Rb3の平面レイアウトと同様に、配列の中途で一部のパターンが欠落されている。
なお、上記以外の構成については、上述した実施の形態2の構成とほぼ同じであるため、同一または対応する要素について同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
本実施の形態によれば、実施の形態4と同様に、破線DC(図34)で区画された領域において、より確実にクラックを上方に導くことができる。これにより、より確実にクラックを半導体装置SD5の上方に抜けさせることができる。
(実施の形態6)
図38〜図40の各々は、本発明の実施の形態6における半導体装置の構成を概略的に示す部分断面図である。なお図38〜40のそれぞれの断面位置は、実施の形態5の図35〜図37に対応している。
主に図38〜図40を参照して、本実施の形態の半導体装置SD6は、実施の形態5における半導体装置SD5(図35〜図37)の第1の領域Rb1、第2の領域Rb2、および第3の領域Rb3のそれぞれの代わりに、第1の領域Ra1、第2の領域Ra2、および第3の領域Ra3を有している。
なお、上記以外の構成については、上述した実施の形態5の構成とほぼ同じであるため、同一または対応する要素について同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
本実施の形態によれば、実施の形態5と同様の効果が得られる。
また各第1の領域Ra1が有する複数の第1の金属層L1はビアV1により互いに接続されている。これにより互いに対向する1対の第1の金属層L1の間の領域は、ビアV1による補強によりクラックが生じにくくなる。よって第1の領域Ra1が有する複数の第1の金属層L1の間をクラックが通過してしまう可能性が小さくなる。よって、より確実にクラックを第1の積層体LB1の上端まで導くことができる。
また各第2の領域Ra2が有する複数の第2の金属層L2はビアV2により互いに接続されている。これにより互いに対向する1対の第2の金属層L2の間の領域は、ビアV2による補強によりクラックが生じにくくなる。よって第2の領域Ra2が有する複数の第2の金属層L2の間をクラックが通過してしまう可能性が小さくなる。よって、より確実にクラックを第2の積層体LB2の上端まで導くことができる。
また各第3の領域Ra3が有する複数の第3の金属層L3はビアV3により互いに接続されている。これにより互いに対向する1対の第3の金属層L3の間の領域は、ビアV3による補強によりクラックが生じにくくなる。よって第3の領域Ra3が有する複数の第3の金属層L3の間をクラックが通過してしまう可能性が小さくなる。よって、より確実にクラックを第3の積層体LB3の上端まで導くことができる。これにより、よりシールリング領域SRから離れた位置(図中右方の位置)において、クラックを半導体装置SD6の上方に抜けさせることができる。
(実施の形態7)
図41は、本発明の実施の形態7における半導体装置の構成を概略的に示す部分断面図である。図42〜図45のそれぞれは、図41のXLII−XLII線、XLIII−XLIII線、およびXLIV−XLIV線に沿った断面図である。なお図41〜45のそれぞれの断面位置は、実施の形態1の図4〜図7に対応している。
主に図41を参照して、本実施の形態の半導体装置SD7においては、シールリングSLの延在方向に直交する方向(図41の横方向)に関して、第3の領域Ra3は2つごとの千鳥状に配列されている。
なお、上記以外の構成については、上述した実施の形態1の構成とほぼ同じであるため、同一または対応する要素について同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
本実施の形態によれば、実施の形態1と同様に、シールリングSLとダイシング面DSとの間に、シールリングSLの延在方向に直交する方向(図中横方向)に沿って直線的であり、かつ第3の領域Ra3の作用を受けないようなクラックが生じることが抑制される。第1の領域Ra1および第2の領域Ra2についても同様である。
(実施の形態8)
図45は、本発明の実施の形態8における半導体装置の構成を概略的に示す部分断面図である。図46〜図48のそれぞれは、図45のXLVI−XLVI線、XLVII−XLVII線、およびXLVIII−XLVIII線に沿った概略的な断面図である。なお図45〜48のそれぞれの断面位置は、実施の形態7の図41〜図44に対応している。
主に図45を参照して、本実施の形態の半導体装置SD8においては、シールリングSLの延在方向に直交する方向(図45の横方向)に関して、第3の領域Ra3の平面レイアウトは、原則、2つごとの千鳥状に配列された個別パターンからなる。ただし破線DCで区画された領域においては、図中二点鎖線で示すように、配列の中途で一部のパターンが欠落されており、この部分には第3の領域Ra3は形成されていない。また第1の領域Ra1および第2の領域Ra2の各々の平面レイアウトについても、上記の第3の領域Ra3の平面レイアウトと同様に、配列の中途で一部のパターンが欠落されている。
なお、上記以外の構成については、上述した実施の形態7の構成とほぼ同じであるため、同一または対応する要素について同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
本実施の形態よれば、実施の形態7と同様の効果が得られる。また実施の形態4と同様に、破線DC(図45)で区画された領域において、より確実にクラックを上方に導くことができる。これにより、より確実にクラックを半導体装置SD8の上方に抜けさせることができる。
(実施の形態9)
図49は、本発明の実施の形態9における半導体装置の構成を概略的に示す部分断面図である。図50〜図52のそれぞれは、図49のL−L線、LI−LI線、およびLII−LII線に沿った概略的な断面図である。なお図49〜52のそれぞれの断面位置は、実施の形態1の図4〜図7に対応している。
主に図49を参照して、本実施の形態の半導体装置SD9において、第3の領域Ra3は、平面視において、シールリングSLの延在方向に交差する方向ALに沿った配列と、方向ALと角度THをなす方向に沿った配列とを有している。第1の領域Ra1および第2の領域Ra2の各々も、平面視において同様の配列を有している。
なお、上記以外の構成については、上述した実施の形態1の構成とほぼ同じであるため、同一または対応する要素について同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
本実施の形態によれば、第1の領域Ra1、第2の領域Ra2、および第3の領域Ra3の各々の配列は、方向ALに対して角度THをなす方向に沿った配列を含んでいる。これにより、方向ALに沿って伸展するクラックがダイシング面DSから層間絶縁膜のみを経由して直線的にシールリングSLに達してしまうことが防止される。
上記の実施の形態3〜9における半導体装置SD3〜9は、実施の形態1、2における半導体装置SD1、SD2と同様に、絶縁膜75、76、配線77、保護膜78、開口部OP、層M1、および層M1よりも下側(半導体基板SB側)の構造を有している(実施の形態3〜9において図示せず)。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、チップ領域を囲むシールリングを有する半導体装置およびその製造方法に特に有利に適用され得る。
BMa,BMb バリアメタル部、CK,CK1〜CK3,CK2V クラック、CLa,CLb Cu部、CP1a〜CP1d キャップ膜、CR チップ領域、DB ダイシングブレード、DR ダミー領域、DS ダイシング面、ES1a〜ES1d,ES2a,ES2b,ES3a〜ES3d エッチングストッパ膜、ID0 層間絶縁膜、ID1a〜ID1d 第1の層間絶縁膜、ID2a,ID2b 第2の層間絶縁膜、ID3a〜ID3d 第3の層間絶縁膜、L0 金属層、L1 第1の金属層、L2 第2の金属層、L3 第3の金属層、LB1 第1の積層体、LB2 第2の積層体、LB3 第3の積層体、M1〜M9 層、Ra1,Rb1 第1の領域、Ra2,Rb2 第2の領域、Ra3,Rb3 第3の領域、RR 切断領域、SB 半導体基板、SDC,SDO,SD1〜SD9 半導体装置、SL シールリング、SR シールリング領域、TP チッピング、V1〜V3 ビア、WF ウエハ、71 半導体素子、72 素子分離絶縁膜、73,75,76,78 絶縁膜、74 コンタクト、77 配線、78 保護膜。

Claims (20)

  1. チップ領域と、
    平面視において前記チップ領域を囲むシールリング領域と、
    平面視において前記シールリング領域の外周を囲む外側領域とを備えた半導体装置であって、
    前記外側領域は、
    半導体基板と、
    前記半導体基板の上に設けられた、第1の誘電率を有する第1の層間絶縁膜を含む第1の積層体と、
    前記第1の積層体の上に設けられた、前記第1の誘電率よりも大きな第2の誘電率を有する第2の層間絶縁膜を含む第2の積層体と、
    平面視において互いに重なり合うように前記第1の積層体内に設けられた複数の第1の金属層を含む複数の第1の金属領域と、
    平面視において互いに重なり合うように前記第2の積層体内に設けられた複数の第2の金属層を含む複数の第2の金属領域とを含み、
    前記複数の第2の金属領域は、平面視において、列および行の配列で配置されており、
    前記列および行の配列は、平面視において前記シールリング領域の隣り合う部分に実質的に平行に延在する少なくとも4つの列を含んでおり、平面視において、前記少なくとも4つの列の第1の列は前記シールリング領域にもっとも近く、前記少なくとも4つの列の第4の列は、前記シールリング領域からもっとも遠く、前記少なくとも4つの列の第2および第3の列は前記第1および第4の列の間に存在しており、前記第2の列は前記第1の列により近く、前記第3の列は前記第4の列により近く、
    前記列および行の配列はさらに、前記第1〜第4の列から延在する複数の行を含んでおり、前記行は前記シールリング領域の前記隣り合う部分に垂直な線に対して傾斜している、半導体装置。
  2. 平面視において、前記第2の金属領域の各々は、前記第1の金属領域の各々の一部と重なり合うよう前記第1の金属領域の各々からずれた位置に設けられており、前記シールリング領域から離れている、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第2の層間絶縁膜の一部は、前記第2の金属領域と前記第1の金属領域との間に挟まれる、請求項1に記載の半導体装置。
  4. 前記第1の金属層は、平面視において互いに同一の形状となりつつ完全に重なり合うように配置され、前記第2の金属層も、平面視において互いに同一の形状となりつつ完全に重なり合うように配置されている、請求項1に記載の半導体装置。
  5. 前記第1および第2の金属層の各々は、平面視において4つの辺を有する、請求項1に記載の半導体装置。
  6. 前記第1および第2の金属領域の各々は平面視において、1平方μm以上4平方μm以下の面積のパターンを有する、請求項1に記載の半導体装置。
  7. 半導体基板と、
    前記半導体基板の上に形成されるチップ領域と、
    平面視において前記半導体基板の上に形成される前記チップ領域を囲むシールリング領域と、
    平面視において前記半導体基板の上に形成される前記シールリング領域の外周を囲む外側領域と、
    前記外側領域において前記半導体基板の上に設けられた、第1の誘電率を有する第1の層間絶縁膜を含む第1の絶縁層と、
    前記外側領域において前記第1の絶縁層の上に設けられた、前記第1の誘電率よりも大きな第2の誘電率を有する第2の層間絶縁膜を含む第2の絶縁層と、
    前記第1の絶縁層内に設けられる少なくとも1つの第1の金属層を含む複数の第1の金属領域と、
    少なくとも1つの第2の金属層を含む複数の第2の金属領域とを備えた半導体装置であって、
    前記複数の第2の金属領域は、前記シールリング領域の隣り合う部分に実質的に平行に延在する複数の列に配置されており、直接隣り合う列における前記第2の金属領域同士は平面視において互いに対して千鳥状になっている、半導体装置。
  8. 平面視において、前記第2の金属領域の各々は、前記第1の金属領域の各々の一部と重なり合うよう前記第1の金属領域の各々からずれた位置に設けられており、前記シールリング領域から離れている、請求項7に記載の半導体装置。
  9. 前記第2の層間絶縁膜の一部は、前記第2の金属領域と前記第1の金属領域との間に挟まれる、請求項7に記載の半導体装置。
  10. 前記第1の絶縁層は複数の第1の金属層を含み、前記複数の第1の金属層は、平面視において互いに同一の形状となりつつ完全に重なり合うように配置され、
    前記第2の絶縁層は複数の第2の金属層を含み、前記複数の第2の金属層も、平面視において互いに同一の形状となりつつ完全に重なり合うように配置されている、請求項7に記載の半導体装置。
  11. 前記第1および第2の金属層の各々は、平面視において4つの辺を有する、請求項7に記載の半導体装置。
  12. 前記第1および第2の金属領域の各々は平面視において、1平方μm以上4平方μm以下の面積のパターンを有する、請求項7に記載の半導体装置。
  13. 前記列は平面視において、千鳥状に配置されるように互いに同じピッチずれている、請求項7に記載の半導体装置。
  14. 半導体基板と、
    前記半導体基板の上に形成されるチップ領域と、
    平面視において前記半導体基板の上に形成される前記チップ領域を囲むシールリング領域と、
    平面視において前記半導体基板の上に形成される前記シールリング領域の外周を囲む外側領域と、
    前記外側領域において前記半導体基板の上に設けられた、第1の誘電率を有する第1の層間絶縁膜を含む第1の絶縁層と、
    前記外側領域において前記第1の絶縁層の上に設けられた、前記第1の誘電率よりも大きな第2の誘電率を有する第2の層間絶縁膜を含む第2の絶縁層と、
    前記第1の絶縁層内に設けられる少なくとも1つの第1の金属層を含む複数の第1の金属領域と、
    少なくとも1つの第2の金属層を含む複数の第2の金属領域とを備えた半導体装置であって、
    前記複数の第2の金属領域は、平面視において、列および行の配列で配置されており、
    前記列および行の配列は、平面視において前記シールリング領域の隣り合う部分に実質的に平行に延在する少なくとも4つの列を含んでおり、平面視において、前記少なくとも4つの列の第1の列は前記シールリング領域にもっとも近く、前記少なくとも4つの列の第4の列は、前記シールリング領域からもっとも遠く、前記少なくとも4つの列の第2および第3の列は前記第1および第4の列の間に存在しており、前記第2の列は前記第1の列により近く、前記第3の列は前記第4の列により近く、
    前記列および行の配列はさらに、前記第1〜第4の列から延在する複数の行を含んでおり、前記行は前記シールリング領域の前記隣り合う部分に垂直な線に対して傾斜している、半導体装置。
  15. 平面視において、前記第2の金属領域の各々は、前記第1の金属領域の各々の一部と重なり合うよう前記第1の金属領域の各々からずれた位置に設けられており、前記シールリング領域から離れている、請求項14に記載の半導体装置。
  16. 前記第2の層間絶縁膜の一部は、前記第2の金属領域と前記第1の金属領域との間に挟まれる、請求項14に記載の半導体装置。
  17. 前記第1の絶縁層は複数の第1の金属層を含み、前記複数の第1の金属層は、平面視において互いに同一の形状となりつつ完全に重なり合うように配置され、
    前記第2の絶縁層は複数の第2の金属層を含み、前記複数の第2の金属層も、平面視において互いに同一の形状となりつつ完全に重なり合うように配置されている、請求項14に記載の半導体装置。
  18. 前記第1および第2の金属層の各々は、平面視において4つの辺を有する、請求項14に記載の半導体装置。
  19. 前記第1および第2の金属領域の各々は平面視において、1平方μm以上4平方μm以下の面積のパターンを有する、請求項14に記載の半導体装置。
  20. 前記列は平面視において、千鳥状に配置されるように互いに同じピッチずれている、請求項14に記載の半導体装置。
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