JP2013225374A - 有機elパネル - Google Patents
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Abstract
【課題】有機ELセルに反射防止用の光学積層体を貼り付けると、収縮によって有機ELパネルに反り等の変形が生じる。
【解決手段】本発明は、視認側表面と非視認側表面とを有する有機ELセルと、所定厚さの1軸延伸樹脂フィルム基材にヨウ素又は2色性色素が含浸された偏光性層と1/4波長位相差層とを少なくとも含み、該1/4波長位相差層が偏光性層よりも有機ELセルに近接する位置関係で、有機ELセルの視認側表面に粘着剤層を介して接着された光学積層体と、有機ELセルの非視認側表面に粘着剤層を介して接着された反り抑制層と、を備え、反り抑制層は、1軸延伸樹脂フィルム基材と同一の材料の1軸延伸樹脂層を含むことを特徴とする有機ELパネルを提供する
【選択図】図2
【解決手段】本発明は、視認側表面と非視認側表面とを有する有機ELセルと、所定厚さの1軸延伸樹脂フィルム基材にヨウ素又は2色性色素が含浸された偏光性層と1/4波長位相差層とを少なくとも含み、該1/4波長位相差層が偏光性層よりも有機ELセルに近接する位置関係で、有機ELセルの視認側表面に粘着剤層を介して接着された光学積層体と、有機ELセルの非視認側表面に粘着剤層を介して接着された反り抑制層と、を備え、反り抑制層は、1軸延伸樹脂フィルム基材と同一の材料の1軸延伸樹脂層を含むことを特徴とする有機ELパネルを提供する
【選択図】図2
Description
本発明は、有機ELパネルに関する。特に、本発明は、有機ELセルの非視認側表面に、反り抑制層を備える有機ELパネルに関する。
高輝度、低消費電力及び省スペースなどの利点があり、近年、液晶パネルに代わるものとして、有機EL(Electro Luminescence)パネルの開発が盛んに行われている。有機ELパネルは、発光素子となる有機EL素子を多数並べて封止した有機ELセルによって構成される。有機EL素子は、少なくとも有機発光材料によって構成される有機層と、この有機層を挟んで対向する2枚の電極とによって構成され、電極間に電圧が印荷されると、有機層が発光する。
有機ELパネルは、有機層から視認側に向けて放射した光だけでなく、非視認側に放射した光も視認側に向けて反射させて利用するため、非視認側に配置される導電層として、反射率の高い金属層を備えることが多い。このように非視認側に高反射率の金属層を配置した構成では、視認側から入射して有機層を透過した外光も該金属層によって反射されて視認側に戻されるため、画像のコントラストが低下してしまう。しかし、反射防止膜を有機ELセルに貼るのみでは、外光の金属反射を十分に低減することができない。そこで、有機ELパネルでは、効果的に外光の反射を防ぐために、偏光性層と1/4波長位相差層とを含む光学積層体を、偏光性層が視認側に位置し、1/4波長位相差層が有機ELセル側に位置するように配置する構成が採用されている。この構成によれば、偏光性層によって、偏光性層の吸収軸と平行である外光の偏光成分を吸収することができる。また、透過した偏光成分は、位相差層により偏光の向きを回転させて偏光性層の吸収軸と平行にすることによって、金属層によって反射した後に、偏光性層が、該偏光成分を吸収するようにすることができる。
しかしながら、反射防止用の光学積層体は、吸湿状態や温度等の周囲に環境変化によって、伸縮することがある。特に、偏光性層に用いられるポリビニルアルコール(PVA)系樹脂は親水性であり、高い吸湿性を有するため、PVA系樹脂を用いて製造された偏光性層は、温度や湿度の変化に敏感であり、周囲の環境変化により伸縮を生じる、という傾向がある。また、使用中の環境変化によって生じる伸縮は、該偏光性層が接合される有機ELセルに応力を生じさせ、該有機ELセルに反り等の変形を生じさせることになる。
特開2003−43257号公報(特許文献1)は、有機EL素子をアルミニウム箔に封止する接着性樹脂が硬化収縮することによって引き起こされる有機ELセルの反りを防ぐために、接着性樹脂を含む反り抑制層(反り防止層)を有機ELセルの非視認側表面に貼り付けた有機ELパネルを開示している。
また、特開2009−81123号公報(特許文献2)では、接着層の体積収縮率の3乗根、弾性率及び層厚みの積と、非視認側表面に貼られた反り抑制層(アンチカール層)の堆積収縮率の3乗根、弾性率及び層厚みの積との比を一定の範囲内にすることで、有機ELセルの反りを防止することを提案している。
上述のように、有機ELセル自体の構造に起因する反りを防止する対策については、特許文献1及び2に記載されているように既に知られている。しかしながら、特許文献1及び2共に、反射防止用の光学積層体によって引き起こされる有機ELパネルの反り等の変形について、言及されていない。従って、特許文献1及び2の記載に基づいて、それ自体の構造に起因するそりが防止又は抑制されるように作られた有機ELセルであっても、このセルに反射防止用の光学積層体を貼り付けると、収縮による有機ELパネルの反り等の変形が生じる。その結果、例えば、有機ELパネルをベゼルに留めることができないなどの不都合が生じることになる。
本発明者らは、内部反射防止のために偏光性層と1/4波長位相差層とを含む光学積層体が視認側表面に貼られた有機ELパネルにおいて、光学積層体の偏光性層に用いられる一軸延伸樹脂フィルム基材の収縮等の変形応力が、有機ELパネルの反り等の変形の原因となり、その結果として、表示画像の品質を低下させることを解決すべき課題として認識し、本発明を着想するに到った。すなわち、本発明の目的は、パネルの反りを低減することができる有機ELパネルを提供することである。
光学積層体が視認側表面に貼られた有機ELパネルであっても、偏光性層に用いられる一軸延伸樹脂フィルム基材と同一材料の層を含む反り抑制層を非視認側表面に貼り合わせることによって、光学積層体の変形応力を、反り抑制層の変形応力によって相殺することができる。
本発明は、視認側表面と非視認側表面とを有する有機ELセルと、所定厚さの1軸延伸樹脂フィルム基材にヨウ素又は2色性色素が含浸された偏光性層と1/4波長位相差層とを少なくとも含み、該1/4波長位相差層が前記偏光性層よりも前記有機ELセルに近接する位置関係で、前記有機ELセルの前記視認側表面に粘着剤層を介して接着された光学積層体と、前記有機ELセルの前記非視認側表面に粘着剤層を介して接着された反り抑制層と、を備え、前記反り抑制層は、前記1軸延伸樹脂フィルム基材と同一の材料の1軸延伸樹脂層を含むことを特徴とする有機ELパネルを提供する。
本発明では、前記反り抑制層の前記1軸延伸樹脂層は、前記偏光性層の前記1軸延伸樹脂フィルム基材と実質的に同一の厚さであることが好ましい。また、前記1軸延伸基材は、PVA系樹脂であることが好ましい。
本発明では、前記1軸延伸樹脂層の延伸方向が、前記偏光性層の前記1軸延伸樹脂フィルム基材の延伸方向と平行になるように前記反り抑制層が、接着されてもよいし、前記1軸延伸樹脂層の延伸方向が、前記偏光性層の前記1軸延伸樹脂フィルム基材の延伸方向と垂直になるように前記反り抑制層が、接着されてもよい。
さらに、本発明では、前記反り抑制層を前記光学積層体よりも薄くしてもよい。また、前記反り抑制層を前記光学積層体と同一の構成であってもよい。
本発明によれば、反射防止用の光学積層体による有機ELパネルの反りを低減させることができる。
以下、本発明に係る有機ELパネルの実施例及び、比較例を、図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明に係る有機ELパネルの実施例1から3並びに、比較例1及び2を用いて、本発明の実施形態について説明する。実施例及び比較例は、以下に示される積層体1から3を、光学積層体として有機ELセルの視認側表面に、反り抑制層として有機ELセルの非視認側表面に貼り合わせることによって作製するため、各積層体1から3の構成及び製造方法の説明後に、実施例及び比較例について説明する。
[積層体1]
図1の表のNo.(1)に層構成が示される積層体1の製造方法を以下に説明する。厚さ60μmのポリビニルアルコール(PVA)フィルム(クラレ製 商品名「VF−PE#6000」)を、速度比の異なるロール間において、30℃、0.3wt%のヨウ素溶液中で1分間染色しながら、3倍まで延伸した。その後、60℃、4wt%のホウ酸、5wt%のヨウ化カリウムを含む水溶液中に0.5分間浸漬しながら総合延伸倍率が6倍となるまで延伸した。次いで、30℃、3wtのヨウ化カリウムを含む水溶液中に10秒間浸漬することによって洗浄した後に、50℃で4分間乾燥を行い、偏光性層として使用可能である厚さ20μmのPVAフィルムを得た。なお、反り抑制層として積層体を非視認側表面に貼る場合には、光学的特性について考慮する必要が無く、偏光性を持たないPVAフィルムを用いてもよいため、染色及び洗浄を省略することができる。
図1の表のNo.(1)に層構成が示される積層体1の製造方法を以下に説明する。厚さ60μmのポリビニルアルコール(PVA)フィルム(クラレ製 商品名「VF−PE#6000」)を、速度比の異なるロール間において、30℃、0.3wt%のヨウ素溶液中で1分間染色しながら、3倍まで延伸した。その後、60℃、4wt%のホウ酸、5wt%のヨウ化カリウムを含む水溶液中に0.5分間浸漬しながら総合延伸倍率が6倍となるまで延伸した。次いで、30℃、3wtのヨウ化カリウムを含む水溶液中に10秒間浸漬することによって洗浄した後に、50℃で4分間乾燥を行い、偏光性層として使用可能である厚さ20μmのPVAフィルムを得た。なお、反り抑制層として積層体を非視認側表面に貼る場合には、光学的特性について考慮する必要が無く、偏光性を持たないPVAフィルムを用いてもよいため、染色及び洗浄を省略することができる。
当該PVAフィルムの片面に、けん化処理した80μm厚のトリアセチルセルロース(TAC)フィルム(富士写真フィルム製 商品名「フジタック TD80UL」)をポリビニルアルコール系接着剤により貼り合わせた。次いで、PVAフィルムのTACフィルムが貼り合わされていない面に、けん化処理した厚さ85μm液晶ディスプレイ用表面フィルム(大日本印刷社製 商品名「DSG03」)を、ポリビニルアルコール系接着剤により貼り合わせて、PVAフィルムの両側にフィルムが貼り合わされた積層体を作成した。更に得られた積層体のTACフィルムが貼られた面に、47μm厚の1/4波長位相差層(日本ゼオン社製 商品名「斜め延伸ゼオノアフィルム(ZD12−141158−E1330)」)を、アクリル系粘着剤によって構成される20μm厚の粘着剤層を介して貼り合わせて積層体1を作成した。1/4波長位相差層の遅延軸は、PVAフィルムの延伸方向(吸収軸方向)に対して45度の角度を持つようにした。
[積層体2]
図1の表のNo.(2)に層構成が示される積層体2の製造方法を以下に説明する。積層体1と同様のPVAフィルムの片面に、けん化処理した60μm厚のTACフィルム(コニカミノルタオプト製 商品名「TACフィルム KC6UY」)をポリビニルアルコール系接着剤により貼り合わせた。次いで、PVAフィルムの上記TACフィルムの貼り合わせられていない面に、1/4波長位相差層(日本ゼオン社製 商品名「斜め延伸ゼオノアフィルム(ZD12−141083)」)を、ポリビニルアルコール系接着剤により貼り合わせて、積層体2を作製した。1/4波長位相差層の遅延軸は、PVAフィルムの延伸方向に対して45度の角度を持つようにした。
図1の表のNo.(2)に層構成が示される積層体2の製造方法を以下に説明する。積層体1と同様のPVAフィルムの片面に、けん化処理した60μm厚のTACフィルム(コニカミノルタオプト製 商品名「TACフィルム KC6UY」)をポリビニルアルコール系接着剤により貼り合わせた。次いで、PVAフィルムの上記TACフィルムの貼り合わせられていない面に、1/4波長位相差層(日本ゼオン社製 商品名「斜め延伸ゼオノアフィルム(ZD12−141083)」)を、ポリビニルアルコール系接着剤により貼り合わせて、積層体2を作製した。1/4波長位相差層の遅延軸は、PVAフィルムの延伸方向に対して45度の角度を持つようにした。
[積層体3]
図1の表のNo.(3)に層構成が示される積層体3の製造方法を以下に説明する。積層体1と同様のPVAフィルムの両面に、けん化処理した40μm厚のTACフィルム(コニカミノルタオプト製 商品名「TACフィルム KC4UY」)をポリビニルアルコール系接着剤により貼り合わせることにより積層体3を作製した。
図1の表のNo.(3)に層構成が示される積層体3の製造方法を以下に説明する。積層体1と同様のPVAフィルムの両面に、けん化処理した40μm厚のTACフィルム(コニカミノルタオプト製 商品名「TACフィルム KC4UY」)をポリビニルアルコール系接着剤により貼り合わせることにより積層体3を作製した。
[実施例1]
図2に実施例1の層構成を示す。光学積層体として、積層体1の1/4波長位相差層面を、アクリル系接着剤によって構成される20μm厚の粘着剤層を介して有機ELセル(LGディスプレイ社製 商品名「15EL9500」15インチ(235mm×351mm))の視認側表面に貼り合わせた。また、反り抑制層として、積層体1の1/4波長位相差層面を、アクリル系接着剤によって構成される20μm厚の粘着剤層を介して該有機ELセルの非視認側表面に貼り合わせて、有機ELパネルを作製し、実施例1とした。実施例1においては、視認側表面及び非視認側表面に配置された2枚のPVAフィルムの延伸方向を、共に有機ELセルの長辺方向と平行となるように貼り合わせたが、2枚のPVAフィルムの一方又は両方の延伸方向を、有機ELセルの長辺方向と垂直となるように貼り合わせてもよい。尚、作製に用いた有機ELセルは、表面に貼り合わされてある反射防止フィルムを予め剥離してから使用した。
図2に実施例1の層構成を示す。光学積層体として、積層体1の1/4波長位相差層面を、アクリル系接着剤によって構成される20μm厚の粘着剤層を介して有機ELセル(LGディスプレイ社製 商品名「15EL9500」15インチ(235mm×351mm))の視認側表面に貼り合わせた。また、反り抑制層として、積層体1の1/4波長位相差層面を、アクリル系接着剤によって構成される20μm厚の粘着剤層を介して該有機ELセルの非視認側表面に貼り合わせて、有機ELパネルを作製し、実施例1とした。実施例1においては、視認側表面及び非視認側表面に配置された2枚のPVAフィルムの延伸方向を、共に有機ELセルの長辺方向と平行となるように貼り合わせたが、2枚のPVAフィルムの一方又は両方の延伸方向を、有機ELセルの長辺方向と垂直となるように貼り合わせてもよい。尚、作製に用いた有機ELセルは、表面に貼り合わされてある反射防止フィルムを予め剥離してから使用した。
作製した有機ELパネルを、70℃の高温オーブン中に120時間置いて加熱した後に四角の反り量を測定して、その平均値を有機ELパネルの反り量とした。実施例1の過熱後の反り量は、0.0mmであった。
加熱試験後の有機ELパネルを、TVセットの形に組み立てようとした際に、組み立てられたものを「○」、反りが大きく、ベゼルを留めることができないなどの理由で組み立てられなかったものを「×」として、実用性の評価を行った。実施例1は、有機ELパネルをTVセットの形に組み立てることが可能であった。実施例1の有機ELパネルに用いられた積層体、反り量及び評価結果を図5の表に示す。
[実施例2]
図3に実施例2の層構成を示す。有機ELセルの非視認側表面に貼り合わせる反り抑制層として、積層体1の代わりに積層体2を用いたことを除いて、実施例1と同様の方法により、有機ELパネルを作製し、評価を行った。実施例2の過熱後の反り量は、1.1mmであった。また、実施例2は、有機ELパネルをTVセットの形に組み立てることが可能であった。実施例2の有機ELパネルに用いられた積層体、反り量及び評価結果を図5の表に示す。
図3に実施例2の層構成を示す。有機ELセルの非視認側表面に貼り合わせる反り抑制層として、積層体1の代わりに積層体2を用いたことを除いて、実施例1と同様の方法により、有機ELパネルを作製し、評価を行った。実施例2の過熱後の反り量は、1.1mmであった。また、実施例2は、有機ELパネルをTVセットの形に組み立てることが可能であった。実施例2の有機ELパネルに用いられた積層体、反り量及び評価結果を図5の表に示す。
[実施例3]
図4に実施例3の層構成を示す。積層体2の1/4波長位相差層面を、アクリル系粘着剤によって構成される20μm厚の粘着剤層を介して実施例1及び2に用いられた有機ELセルと同一の有機ELセルの視認側表面に、PVAフィルムの延伸方向がセルの長辺方向と平行になるように貼り合わせた。更に、積層体3の片面を、アクリル系粘着剤によって構成される20μm厚の粘着剤層を介して有機ELセルの非視認側表面に、PVAフィルムの延伸方向がセルの長辺方向と平行になるように貼り合わせて有機ELパネルを作製した。実施例1及び実施例2と同様の方法で、実施例3の評価を行った。実施例3の過熱後の反り量は、0.8mmであった。また、実施例3は、有機ELパネルをTVセットの形に組み立てることが可能であった。実施例3の有機ELパネルに用いられた積層体、反り量及び評価結果を図5の表に示す。
図4に実施例3の層構成を示す。積層体2の1/4波長位相差層面を、アクリル系粘着剤によって構成される20μm厚の粘着剤層を介して実施例1及び2に用いられた有機ELセルと同一の有機ELセルの視認側表面に、PVAフィルムの延伸方向がセルの長辺方向と平行になるように貼り合わせた。更に、積層体3の片面を、アクリル系粘着剤によって構成される20μm厚の粘着剤層を介して有機ELセルの非視認側表面に、PVAフィルムの延伸方向がセルの長辺方向と平行になるように貼り合わせて有機ELパネルを作製した。実施例1及び実施例2と同様の方法で、実施例3の評価を行った。実施例3の過熱後の反り量は、0.8mmであった。また、実施例3は、有機ELパネルをTVセットの形に組み立てることが可能であった。実施例3の有機ELパネルに用いられた積層体、反り量及び評価結果を図5の表に示す。
[比較例1]
有機ELセルの非視認側表面に積層体1を貼り合わせないことを除いて、実施例1と同様の方法により、有機ELパネルを作製し、評価を行った。比較例1の過熱後の反り量は、4.0mmであった。また、比較例1は、有機ELパネルをTVセットの形に組み立てることができなかった。比較例1の有機ELパネルに用いられた積層体、反り量及び評価結果を図5の表に示す。
有機ELセルの非視認側表面に積層体1を貼り合わせないことを除いて、実施例1と同様の方法により、有機ELパネルを作製し、評価を行った。比較例1の過熱後の反り量は、4.0mmであった。また、比較例1は、有機ELパネルをTVセットの形に組み立てることができなかった。比較例1の有機ELパネルに用いられた積層体、反り量及び評価結果を図5の表に示す。
[比較例2]
有機ELセルの非視認側表面に積層体3を貼り合わせないことを除いて、実施例3と同様の方法により、有機ELパネルを作製し、評価を行った。比較例2の過熱後の反り量は、2.8mmであった。また、比較例2は、有機ELパネルをTVセットの形に組み立てることができなかった。比較例2の有機ELパネルに用いられた積層体、反り量及び評価結果を図5の表に示す。
有機ELセルの非視認側表面に積層体3を貼り合わせないことを除いて、実施例3と同様の方法により、有機ELパネルを作製し、評価を行った。比較例2の過熱後の反り量は、2.8mmであった。また、比較例2は、有機ELパネルをTVセットの形に組み立てることができなかった。比較例2の有機ELパネルに用いられた積層体、反り量及び評価結果を図5の表に示す。
図5の表の実施例1と比較例1を比較すると、視認側表面に貼られた積層体と同一構成の反り抑制層を非視認側表面に貼ることによって、有機ELパネルの反りを実質的になくすことができることがわかる。実施例2と比較例1を、実施例3と比較例2を比較することによって、視認側表面に貼られた積層体よりも薄い反り抑制層であっても、反り抑制層を持たない場合よりも反り量を低減させることができ、有機ELパネルにTVセットの形に組み立てるなどの実用性を持たせることが可能となることがわかる。
以上、本発明を特定の実施形態について説明したが、本発明は説明された構成以外にも、幾多の変更が可能である。例えば、実施例では、1軸延伸樹脂フィルム基材の材料としてPVAフィルムを用いたが、他の1軸延伸樹脂フィルム基材を用いて作製してもよい。また、例えば、染色にはヨウ素を用いたが、2色性色素を用いて染色を行ってもよい。すなわち、本発明は、説明された構成に限定されるものではなく、その範囲は、添付の特許請求の範囲及びその均等範囲によってのみ定められるべきである。
Claims (7)
- 視認側表面と非視認側表面とを有する有機ELセルと、
所定厚さの1軸延伸樹脂フィルム基材にヨウ素又は2色性色素が含浸された偏光性層と1/4波長位相差層とを少なくとも含み、該1/4波長位相差層が前記偏光性層よりも前記有機ELセルに近接する位置関係で、前記有機ELセルの前記視認側表面に粘着剤層を介して接着された光学積層体と、
前記有機ELセルの前記非視認側表面に粘着剤層を介して接着された反り抑制層と、
を備え、
前記反り抑制層は、前記1軸延伸樹脂フィルム基材と同一の材料の1軸延伸樹脂層を含む、
ことを特徴とする有機ELパネル。 - 請求項1に記載した有機ELパネルであって、
前記反り抑制層の前記1軸延伸樹脂層は、前記偏光性層の前記1軸延伸樹脂フィルム基材と実質的に同一の厚さであることを特徴とする有機ELパネル。 - 請求項1又は2に記載した有機ELパネルであって、
前記1軸延伸基材は、PVA系樹脂であることを特徴とする有機ELパネル。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載した有機ELパネルであって、
前記反り抑制層は、前記1軸延伸樹脂層の延伸方向が前記偏光性層の前記1軸延伸樹脂フィルム基材の延伸方向と平行になるように接着されることを特徴とする有機ELパネル。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載した有機ELパネルであって、
前記反り抑制層は、前記1軸延伸樹脂層の延伸方向が前記偏光性層の前記1軸延伸樹脂フィルム基材の延伸方向と垂直になるように接着されることを特徴とする有機ELパネル。 - 請求項1から5のいずれか1項に記載した有機ELパネルであって、
前記反り抑制層は、前記光学積層体よりも薄いことを特徴とする有機ELパネル。 - 請求項1から5のいずれか1項に記載した有機ELパネルであって、
前記反り抑制層は、前記光学積層体と同一の構成であることを特徴とする有機ELパネル。
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JP2014095745A (ja) * | 2012-11-07 | 2014-05-22 | Japan Display Inc | 表示装置 |
KR101747736B1 (ko) | 2015-09-30 | 2017-06-16 | 엘지디스플레이 주식회사 | 유기발광표시장치 |
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