JP5612713B2 - 偏光板及び液晶表示装置 - Google Patents
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Description
従来、この種の偏光板は、通常、ポリビニルアルコール系フィルムをヨウ素等の2色性材料で染色し、ホウ酸水溶液中で延伸させて作製される偏光子の少なくとも片面に該偏光子を保護する保護フィルムとして透明なトリアセチルセルロースフィルムを積層させて製造されている。
このようなトリアセチルセルロースフィルムを長時間高温高湿度の条件下に放置すると、該トリアセチルセルロースフィルムに含有されているリン酸系可塑剤に含まれる酸不純物によりリン酸系可塑剤が加水分解を起こし分解する。
一旦加水分解が始まると、加水分解により生成した分解物が触媒となり、リン酸系可塑剤及びトリアセチルセルロースフィルムの加水分解が加速され偏光板の耐久性が低下し、光学特性等が劣化するという問題を有している。
しかし、該リン酸系可塑剤に含まれている酸不純物を完全に除去することは技術的にも極めて困難であり、実用性に乏しい。
しかし、酸不純物によるトリアセチルセルロースフィルムの劣化を防止できても添加したアミン系化合物により次第にトリアセチルセルロースフィルムが着色してくる問題がある。
かかる構成であれば、加水分解が抑制され、耐湿性が向上できる。
かかる構成であれば、加水分解が抑制され、耐湿性が向上できる。
延伸は、ヨウ素で染色した後に行ってもよく、染色させながら行ってもよいし、ホウ酸やヨウ化カリウムなどの水溶液中や水浴中で行ってもよい。
また、偏光特性や耐久性等の点から、特に好ましく用いうるトリアセチルセルロースフィルムは、表面をアルカリなどでケン化処理されたものである。
尚、これらのグリコール酸系可塑剤は、単独で又は2種以上を併用して用いることもできる。
グリコール酸系可塑剤をトリアセチルセルロースフィルムに含有させることで該フィルムの脆さを抑えたり、柔軟性を付与する効果を奏する。
前記グリコール酸系可塑剤の含有量は、トリアセチルセルロースフィルムに対して0.5〜20重量%であり、好ましくは1〜10重量%である。
前記グリコール酸系可塑剤の含有量が、20重量%を超えると高温高湿環境を経るとフィルムの寸法収縮が大きくなるという問題を有する。
また、前記グリコール酸系可塑剤の含有量が、0.5重量%未満では、フィルムの機械的強度が充分でなく脆くなり、加工性の点で充分でなくなるという問題を有する。
トリアセチルセルロースフィルムへの前記フタル酸系可塑剤の含有量は、前記グリコール酸系可塑剤の場合とほぼ同等である。
なお、本発明に用いる可塑剤として、前記グリコール酸系可塑剤とフタル酸系可塑剤とを混合して用いることもできる。混合して用いる場合の混合割合は、適宜調整することができる。また、トリアセチルセルロースフィルムへの混合した可塑剤の含有量は、前記グリコール酸系可塑剤の場合とほぼ同等である。
前記リン酸系可塑剤としては、下記の一般式(1)で表されるリン酸エステル系化合物を挙げることができる。
そのため使用するリン酸系可塑剤の含有量を0〜1重量%、好ましくは0.3〜1重量%の範囲にすることにより加水分解を抑制し、偏光板の耐湿性を向上させることができる。
なお、リン酸系可塑剤の含有量を0〜1重量%の範囲にしても、グリコール酸系可塑剤又はフタル酸系可塑剤を使用することで、トリアセチルセルロースフィルムを偏光子の保護フィルムとして十分に使用できる。
また、拡散処理は、偏光板透過光を拡散して視角などを拡大させるために施されるものである。
透湿性が500g/m2・24hr以下の樹脂層を形成させる樹脂としては、光硬化性樹脂等を挙げることができる。例えば、本実施形態の偏光板を構成する偏光子を保護するトリアセチルセルロースフィルムの表面に光硬化性樹脂を塗布し、光等の活性エネルギー光線で硬化させ光硬化樹脂層を形成させる。該フィルム面に塗布する光硬化性樹脂としては、ポリエステル系、アクリル系、ウレタン系、アミド系、シリコーン系、エポキシ系等の樹脂を挙げることができる。
上記の樹脂を用いると、透湿性を低く抑えることができ、且つハードコート処理できる点で好ましい。
また、活性エネルギー光線としては、紫外線、可視光線、電子線等を挙げることができる。
光硬化性樹脂層の厚さとしては、1〜30μmであり、好ましくは3〜20μmである。
光硬化性樹脂層の厚さが1μm未満では、トリアセチルセルロースフィルムとの密着性が弱いという問題を有する。
また、光硬化性樹脂層の厚さが30μmを超えると、光硬化性樹脂層が割れやすくなるという問題を有する。
即ち、前記樹脂層は、透湿性を防止するためのものである。特に、液晶ディスプレイでは、偏光板の片面を粘着剤を介して液晶パネルに貼り合わせるため、該偏光板の他面に透湿性を防止する前記樹脂層を設けることで耐湿性向上に効果がある。前記光硬化性樹脂層を設けるほかに、例えば、ポリエステル、ポリカーボネート、ノルボルネン系フィルム等を前記偏光子の少なくとも片面に積層させる方法等がある。
前記樹脂層には、例えば、ハードコート処理、防眩処理等を施すことができる。
特に、リン酸系可塑剤の含有量が0〜1重量%であるトリアセチルセルロースフィルムの片面に予めハードコート処理や防眩処理等を施し、偏光子と貼り合わせ、前記トリアセチルセルロースフィルムの他面側に粘着剤層を設ける製造方法は、偏光板の耐湿性を改善でき、製造工程も簡略化できる。
透湿性の範囲としては、500g/m2・24hr以下、好ましくは480g/m2・24h以下、より好ましくは460g/m2・24hr以下である。尚、前記透湿性は、温度40℃、相対湿度90%で24時間放置し、JIS Z 0208記載のカップ法にて測定される。
偏光子は、通常、ヨウ素水溶液やホウ酸水溶液中で延伸して製造されるため、多量の水を含んでおり、ノルボルネン系フィルム等の透湿性が低いフィルムと偏光子とを貼り合わせた際には、十分に偏光子が乾燥されずに、水分を多量に含んでいるため耐熱性が低下したり、十分な接着性が得られないことがある。
置換又は非置換イミド基を有する熱可塑性樹脂としては、N−メチルグルタルイミド−メチルメタクリレート共重合体やオレフィン−マレイミド共重合体を挙げることができる。
また、側鎖に置換又は非置換フェニル基及びニトリル基を有する熱可塑性樹脂としては、アクリロニトリル−スチレン共重合体を挙げることができる。
前記光学部材としては、例えば、本発明に係る偏光板に、反射板又は半透過反射板が積層されてなる反射型偏光板又は半透過型偏光板、位相差板が積層されてなる楕円偏光板又は円偏光板、視覚補償フィルムが積層されてなる広視野角偏光板、或いは輝度向上フィルムが積層されてなるものを挙げることができる。
反射型偏光板の形成は、必要に応じて偏光板の片面に金属等からなる反射層を付設する方式等の適宜な方法で行うことができる。
リン酸系可塑剤の含有量が0〜1重量%のトリアセチルセルロースフィルムを用いた偏光板は、該トリアセチルセルロースフィルムが加水分解されにくいため、酢酸の発生が抑制され、金属からなる反射板や半透過型偏光板の腐食を防止することができる。
また、1/2波長板(λ/2板ともいう)は、例えば角度+θで入射した直線偏光を方位角−θの直線偏光に変える場合に用いられる。
これら高分子素材は延伸処理を施すことで延伸フィルムとなる。
視角補償フィルムは、液晶表示装置の画面を垂直でなくやや斜めの方向からみた場合でも、画像が比較的鮮明に見えるように視野角を広げるためのフィルムである。視角補償フィルムとしては、例えば位相差フィルム、液晶ポリマーなどの配向フィルムや透明基材上に液晶ポリマー等の配向層を形成させたものなどを挙げることができる。通常の位相差板は、その面方向に一軸に延伸された複屈折を有するポリマーフィルムが用いられているのに対し、視角補償フィルムとして用いられる位相差板は、面方向に二軸に延伸された複屈折を有するポリマーフィルムや面方向に一軸に延伸され厚さ方向にも延伸された厚さ方向の屈折率を制御した複屈折を有するポリマー及び傾斜配向フィルムのような二方向延伸フィルムなどが用いられる。傾斜配向フィルムとしては、例えばポリマーフィルムに熱収縮フィルムを接着して加熱によるその収縮力の作用下にあるポリマーフィルムを延伸処理又は/及び収縮処理したものや液晶ポリマーを斜め配向させたものなどを挙げることができる。位相差板の素材原料ポリマーは、先の位相差板で説明したポリマーと同様のものが用いられ、液晶セルの位相差に基づく視認角の変化による着色等の防止や良視認の視野角の拡大などを目的とした適宜なものを用いることができる。
尚、前記液晶性材料を積層させたトリアセチルセルロースフィルムや前記高分子材料を積層し配向させたトリアセチルセルロースフィルムに用いられるトリアセチルセルロースフィルムには、リン酸系可塑剤の含有量が0〜1重量%であってもそれ以上でも良い。
但し、アクリル酸系粘着剤の如く光学的透明性に優れ、適度なぬれ性と凝集性と接着性との粘着特性を示し、耐候性や耐熱性等に優れるものが好ましい。尚、トリアセチルセルロースフィルムの加水分解を抑制させる点では、アクリル酸等の酸成分の含有量が少ないものが好ましい。前記アクリル酸系粘着剤の場合には、酸成分の含有量が10重量%以下、好ましくは7重量%以下、より好ましくは5重量%以下である。
また、上記に加えて、吸湿による発泡現象や剥がれ防止現象の防止、熱膨張差等による光学特性の低下や液晶セルの反り防止、ひいては高品質で耐久性に優れる液晶表示装置の形成性等の点より、吸湿率が低くて耐熱性に優れる粘着層が好ましい。
前記粘着層は、例えば天然物や合成物の樹脂類、粘着性付与樹脂、ガラス繊維やガラスビーズ、金属粉やその他の無機粉末などからなる充填剤や顔料、着色剤や酸化防止剤など粘着層に添加されることのある適宜な添加剤を含有していてもよい。また、微粒子を含有して光拡散性を示す粘着層などであってもよい。
厚さ80μmのポリビニルアルコールフィルムを速比の異なるロール間で30℃で0.3重量%のヨウ素水溶液中で染色しながら3倍に延伸し、次いで60℃の4重量%ホウ酸、10重量%のヨウ化カリウム水溶液中で、トータルで6倍迄延伸し、次いで30℃の1.5重量%のヨウ化カリウム水溶液中に10秒浸漬することで洗浄し、50℃で4分間乾燥させて偏光子を得た。
厚さ100μmのノルボルネン系フィルム(日本ゼオン株式会社製:ゼオノアフィルム)の片面側にコロナ処理を施した。
該コロナ処理を施した面に、シランカップリング剤(日本ユニカー株式会社製:APZ−6601)を厚さ2μmとなるように塗布し乾燥した。
上記で作製した偏光子の片面側と、シランカップリング剤を塗布した前記ノルボルネン系フィルムのシランカップリング剤塗布面とを貼り合わせた。
該偏光子の他面側には、ケン化処理を施した厚さ80μmのTACフィルム(リン酸系可塑剤としてトリフェニルフォスフェート0.5重量%、グリコール酸エチルフタリルエチル6.5重量%含有)を貼り合わせ偏光板を作製した。
前記偏光板のTACフィルム面側に、アクリル酸ブチル95%とアクリル酸5%とからなるポリマーを主成分とするアクリル系粘着剤を塗布・乾燥させ離型紙を貼り合わせ、粘着偏光板を得た。尚、前記偏光子と前記TACフィルムとの接着には、アセトアセチル基変性ポリビニルアルコールとメチロールメラミンとからなる接着剤で貼り合わせ60℃で4分間乾燥した。
尚、ノルボルネン系フィルム(日本ゼオン株式会社製:ゼオノアフィルム)の透湿性は、0.6g/m2・24hrである。
N−メチルグルタルイミドとメチルメタクリレートとからなるグルタルイミド共重合体(N−メチルグルタルイミド含有量75重量%)65部と、アクリロニトリル−スチレン共重合体(アクリロニトリル含有量28重量%、スチレン含有量72重量%)35部とを、溶融混練して得た樹脂組成物をTダイ溶融押出機にて押出し、厚さ135μmのフィルムを得た。
該フィルムをMD方向(長手方向)に160℃で1.7倍に延伸した後、TD方向(幅方向)に160℃で1.8倍に延伸した厚さ40μmの延伸フィルムを得た。
次に、セルロースエステル系樹脂(イーストマンケミカル社製、テナイトプロピオネート)をメチルエチルケトン/トルエン=1/1(容量比)に溶解し、濃度11%(w/v)の塗工液を調整した。
前記延伸フィルムの片面側に前記塗工液を塗布し、120℃で1分間乾燥後、ケン化処理を施した。
上記で作製した偏光子の片面側と、ケン化処理を施した延伸フィルムのセルロースエステル系樹脂塗布面とを貼り合わせた。
該偏光子の他面側には、ケン化処理を施した厚さ80μmのTACフィルム(リン酸系可塑剤としてトリフェニルフォスフェート0.5重量%、グリコール酸エチルフタリルエチル6.5重量%含有)を貼り合わせて偏光板を作製した。前記偏光板のTACフィルム側に参考例1と同様の方法を用いてアクリル系粘着剤を塗布・乾燥させて粘着偏光板を得た。
尚、前記延伸フィルムの透湿性は、90g/m2・24hrである。
また、長手方向とは、フィルムが長方形である場合に両端の距離が長い方向を示し、幅方向とは、前記長手方向と垂直な方向を示す。また、フィルムが正方形の場合には両方向が垂直となる方向であればよい。
紫外線硬化型樹脂(ウレタンアクリレート系モノマー)100部に対してベンゾフェノン系光重合開始剤5部が混合された混合物をトルエンに溶解し、濃度40%(w/v)の塗工液を調整した。該塗工液を厚さ80μmのトリアセチルセルロース(TAC)フィルム(リン酸系可塑剤としてトリフェニルフォスフェート0.5重量%、グリコール酸エチルフタリルエチル6.5重量%含有)の片面に塗布し、乾燥後、紫外線照射により硬化処理を行い、該TACフィルム上に厚さ10μmのハードコート層を形成した。
上記で作製した偏光子の片面側に、ケン化処理を施した前記ハードコート層を有するTACフィルムを該ハードコート層が外側になるように貼り合わせた。
次いで前記偏光子の他面側には、ケン化処理を施した厚さ80μmのTACフィルム(リン酸系可塑剤としてトリフェニルフォスフェート1.3重量%、グリコール酸エチルフタリルエチル6.5重量%含有)を貼り合わせ偏光板を作製した。
前記偏光板のハードコート層を有しないTACフィルム面に、アクリル酸ブチル95%とアクリル酸5%とからなるポリマーを主成分とするアクリル系粘着剤を塗布・乾燥させ離型紙を貼り合わせ、粘着偏光板を得た。尚、前記偏光子と前記TACフィルムとの接着には、アセトアセチル基変性ポリビニルアルコールとメチロールメラミンとからなる接着剤で貼り合わせ60℃で4分間乾燥した。
紫外線硬化型樹脂(ウレタンアクリレート系モノマー)の透湿性は、400g/m2・24hrであった。尚、前記透湿性は、温度40℃、相対湿度90%で24時間放置し、JIS Z 0208記載のカップ法にて測定した。
前記偏光子の他面側には、厚さ40μmのTACフィルム(リン酸系可塑剤としてトリフェニルフォスフェート1.3重量%、グリコール酸エチルフタリルエチル6.5重量%含有)を貼り合わせた以外、比較例1と同様の方法により粘着偏光板を得た。
厚さ80μmのTACフィルム(リン酸系可塑剤としてトリフェニルフォスフェート6.6重量%含有)の片面側にディスコチック液晶を配向させた液晶配向TACフィルム(富士写真フィルム株式会社製:WV−SA128)にケン化処理を施した。
上記で作製した偏光子の片面側に、前記液晶配向TACフィルムのディスコチック液晶を配向させ、該配向面が外側になるように該液晶配向TACフィルムを貼り合わせた。
該偏光子の他面側には、ハードコート層を有するTACフィルム(リン酸系可塑剤としてトリフェニルフォスフェート1.3重量%、グリコール酸エチルフタリルエチル6.5重量%含有)を該ハードコート層が外側になるように貼り合わせ偏光板を作製した。
該偏光板のディスコチック液晶面側に比較例1と同様の方法によりアクリル系粘着剤を塗布・乾燥させて粘着偏光板を得た。
尚、前記液晶配向TACフィルム(富士写真フィルム株式会社製:WV−SA128)の透湿性は、460g/m2・24hrである。
前記比較例1〜比較例3および参考例1、実施例1で用いた偏光子の他面側に貼り合わせたTACフィルムに変えてTACフィルム(リン酸系可塑剤としてトリフェニルフォスフェート6.6重量%、グリコール酸エチルフタリルエチル6.5重量%含有)を用いて比較例1〜比較例3および実施例1、参考例1と同様の方法で粘着偏光板を得た。
厚さ80μmのTACフィルム(リン酸系可塑剤としてトリフェニルフォスフェート8.3重量%含有)の片面側にディスコチック液晶を配向させた液晶配向TACフィルム(富士写真フィルム株式会社製:WV−SA128)にケン化処理を施した。
上記で作製した偏光子の片面側に、前記液晶配向TACフィルムのディスコチック液晶を配向させ、該配向面が外側になるように該液晶配向TACフィルムを貼り合わせた。
該偏光子の他面側には、前記比較例1と同様の方法で作製したハードコート層を有するTACフィルム(リン酸系可塑剤としてトリフェニルフォスフェート6.6重量%、グリコール酸エチルフタリルエチル6.5重量%含有)を該ハードコート層が外側になるように貼り合わせ偏光板を作製した。
該偏光板のディスコチック液晶面側に比較例1と同様の方法によりアクリル系粘着剤を塗布・乾燥させて粘着偏光板を得た。
尚、前記液晶配向TACフィルム(富士写真フィルム株式会社製:WV−SA128)の透湿性は、460g/m2・24hrである。
上記で作製した偏光子の両面側に、ケン化処理を施した厚さ80μmのTACフィルム(リン酸系可塑剤としてトリフェニルフォスフェート0.5重量%、グリコール酸エチルフタリルエチル6.5重量%含有)を貼り合わせて偏光板を作製した。
前記偏光子とTACフィルムとの接着には、アセトアセチル基変性ポリビニルアルコール及びメチロールメラミンからなる接着剤で貼り合わせ60℃で4分間乾燥させた。前記偏光板の片面側には、比較例1と同様の方法によりアクリル系粘着剤を塗布・乾燥させて離型紙を貼り合わせて粘着偏光板を得た。
ケン化処理を施した厚さ40μmのTACフィルム(リン酸系可塑剤としてトリフェニルフォスフェート0.5重量%、グリコール酸エチルフタリルエチル6.5重量%含有)を用いて比較例10と同様の方法により粘着偏光板を得た。
ケン化処理を施した厚さ80μmのTACフィルム(リン酸系可塑剤としてトリフェニルフォスフェート6.6重量%、グリコール酸エチルフタリルエチル6.5重量%含有)を用いて比較例10と同様の方法により粘着偏光板を得た。
ケン化処理を施した厚さ40μmのTACフィルム(リン酸系可塑剤としてトリフェニルフォスフェート6.6重量%、グリコール酸エチルフタリルエチル6.5重量%含有)を用いて比較例10と同様の方法で粘着偏光板を得た。
厚さ80μmのTACフィルム(リン酸系可塑剤としてトリフェニルフォスフェート8.3重量%含有)の片面側にディスコチック液晶を配向させた液晶配向TACフィルム(富士写真フィルム株式会社製:WV−SA128)にケン化処理を施した。
上記で作製した偏光子の片面側に、前記液晶配向TACフィルムのディスコチック液晶を配向させ配向面が外側になるように該液晶配向TACフィルムを貼り合わせた。
該偏光子の他面側には、ケン化処理を施した厚さ80μmのTACフィルム(リン酸系可塑剤としてトリフェニルフォスフェート0.5重量%、グリコール酸エチルフタリルエチル6.5重量%含有)を貼り合わせ偏光板を作製した。
前記偏光板のディスコチック液晶側にアクリル系粘着剤を塗布・乾燥させ参考例1と同様の方法により粘着偏光板を得た。
尚、参考例、実施例及び比較例のケン化処理は、浴温度65℃で10wt%NaOH水溶液中に処理を行うフィルムを30秒間浸漬させ、その後、該フィルムを水浴浸漬で水洗し、65℃で20秒間乾燥させて行った。
参考例、実施例及び比較例で得られた粘着偏光板の離型紙を剥離してガラス板に貼り合わせた。
80℃、90%RHの条件下500時間放置した。80℃、90%RHの条件下500時間放置する前後でガラス板に貼付した偏光板の単体、平行、直交透過率を分光光度計(村上色彩技術研究所製:Dot−3C)を用いて測定し、視感度補正して偏光度を求めた。
偏光度は平行透過率と直交透過率の値から(式1)を用いて求めた。
偏光度=√(Tp-Tc)/(Tp+Tc) (式1)
但し、Tp:平行透過率
Tc:直交透過率
単体透過率、偏光度の変化量は、80℃、90%RHの条件下で500時間放置後の単体透過率、偏光度と80℃、90%RHの条件下500時間放置する前との差をとることで算出した。
また、ハードコート処理したものについては、ハードコート層の剥がれを目視にて確認した。
尚、評価の数値としては、単体透過率の変化量が20%以下、好ましくは10%以下より好ましくは7%以下であり、且つ偏光度の変化量が20%以下の場合に、耐湿性を有する良好な偏光板である。
評価の結果を表1に示す。
Claims (8)
- ポリビニルアルコール及び2色性材料からなる偏光子の片面には、グリコール酸系可塑剤またはフタル酸系可塑剤を含有し、且つリン酸系可塑剤を0〜1重量%含有してなるトリアセチルセルロースフィルムが積層され、
前記偏光子の他面には、側鎖に置換又は非置換イミド基を有する熱可塑性樹脂と側鎖に置換又は非置換フェニル基及びニトリル基を有する熱可塑性樹脂とからなる透明フィルムが積層されており、前記トリアセチルセルロースフィルム面側に粘着層が備えられた、偏光板。 - 前記グリコール酸系可塑剤又はフタル酸系可塑剤の含有量は、前記トリアセチルセルロースフィルムに対して0.5〜20重量%である、請求項1の偏光板。
- 前記グリコール酸系可塑剤又はフタル酸系可塑剤の含有量は、前記トリアセチルセルロースフィルムに対して1〜10重量%である、請求項1の偏光板。
- 前記リン酸系可塑剤の含有量は、前記トリアセチルセルロースフィルムに対して0.3〜1重量%である、請求項1から3のいずれかの偏光板。
- 前記粘着層はアクリル酸系粘着剤である、請求項1から4のいずれかの偏光板。
- 前記アクリル酸系粘着剤の酸成分の含有量が10重量%以下である、請求項5の偏光板。
- 請求項1から6のいずれかの偏光板に少なくとも1層の光学層が積層された光学フィルム。
- 請求項1から6のいずれかの偏光板もしくは請求項7の光学フィルムが少なくとも1枚以上用いられた液晶表示装置。
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