JP2013225061A - 顕微鏡装置 - Google Patents

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【課題】観察ユニットを切替える際の手間を軽減して観察方法を簡易に変更する。
【解決手段】光源11,21と、照明光が照射されることにより標本Sから戻る蛍光を検出する検出部17,27と、照明光を光源11,21から標本Sに導くまたは蛍光を標本Sから検出部17,27に導く光学素子13,15,19,22,23,25,29とを備える選択的に切替可能な複数の観察ユニット10,20と、切替前の観察ユニット10により照射されていた照明光の波長および検出部17によって検出されていた蛍光の波長を推定し、切替前の観察ユニット10と切替後の観察ユニット20との間で照明光の波長および蛍光の波長がそれぞれ略一致するように、推定した照明光の波長および蛍光の波長に基づいて、切替後の観察ユニット20における光学素子22,23,25,29の透過特性または反射特性を設定するコントローラ7とを備える顕微鏡装置100を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、顕微鏡装置に関するものである。
従来、照明光を発する光源と、光源から発せられた照明光が照射されることにより標本から戻る戻り光を検出する検出器と、所望の波長の照明光を標本に導いたり所望の波長の戻り光を検出器に導いたりする光学素子との組合せが異なる複数の観察ユニットが取付け可能に設けられ、これらの観察ユニットを切替えることにより、観察ユニットごとの光源による照明光の照明方法や検出部による戻り光の検出方法に応じて、観察方法を変更することができる顕微鏡装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2011−118427号公報
しかしながら、特許文献1に記載の顕微鏡装置では、ある観察ユニットにより観察していた標本を異なる観察ユニットにより観察しようとした場合に、観察ユニットを切替える度に新たに取付けた観察ユニットにおける光学素子の透過または反射に関する波長特性を改めて設定しなければならず、ユーザにとって手間がかかるという不都合がある。
本発明は、観察ユニットを切替える際のユーザの手間を軽減して観察方法を簡易に変更することができる顕微鏡装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明は、照明光を発する光源と、該光源から発せられた前記照明光が照射されることにより標本から戻る戻り光を検出する検出部と、前記照明光を前記光源から前記標本に導くまたは前記戻り光を前記標本から前記検出部に導く光学素子とを備える、選択的に切替可能な複数の観察ユニットと、切替前の前記観察ユニットにより前記標本に照射されていた前記照明光の波長および前記検出部によって検出されていた前記戻り光の波長を推定し、切替前の前記観察ユニットと切替後の前記観察ユニットとの間で前記照明光の波長および前記戻り光の波長がそれぞれ略一致するように、推定した前記照明光の波長および前記戻り光の波長に基づいて、切替後の前記観察ユニットにおける前記光学素子の透過または反射に関する波長特性を設定する制御部とを備える顕微鏡装置を提供する。
本発明によれば、観察ユニットを切替えると、切替前の観察ユニットと切替後の観察ユニットとの間で照明光の波長と戻り光の波長が略一致するように、制御部により、切替前の観察ユニットにより標本に照射されていた照明光の推定した波長および検出部によって検出されていた戻り光の推定した波長に基づいて、切替後の観察ユニットにおける光学素子の透過または反射に関する波長特性を設定することで、光源による照明光の照明方法や検出部による戻り光の検出方法が異なる観察ユニットによる同一の標本の観察を容易にすることができる。したがって、観察ユニットを切替える際のユーザの手間を軽減して観察方法を簡易に変更することができる。
上記発明においては、前記切替前の観察ユニットにおける光学素子の波長特性を記憶する記憶部を備え、前記制御部が、前記記憶部に記憶されている前記切替前の観察ユニットにおける光学素子の波長特性から前記照明光および前記戻り光の波長特性を推定することとしてもよい。
このように構成することで、切替前の観察ユニットにより標本に照射されていた照明光の波長と検出部により検出されていた戻り光の波長を精度よく推定することができる。これにより、切替前の観察ユニットと切替後の観察ユニットとの間で照明光の波長と戻り光の波長を一致させ易くすることができる。
本発明によれば、観察ユニットを切替える際のユーザの手間を軽減して観察方法を簡易に変更することができるという効果を奏する。
本発明の第1実施形態に係る顕微鏡装置を示す概略構成図である。 図1の顕微鏡装置による観察方法の切替えを説明するフローチャートである。 図1の顕微鏡装置による観察方法の他の切替えを説明するフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る顕微鏡装置を示す概略構成図である。 図4の顕微鏡装置による観察方法の切替えを説明するフローチャートである。 本発明の第2実施形態の変形例に係る顕微鏡装置の検出部を示す概略構成図である。 本発明の第3実施形態に係る顕微鏡装置を示す概略構成図である。 図7の顕微鏡装置を示す他の概略構成図である。 図7、図8の顕微鏡装置による観察方法の切替えを説明するフローチャートである。 図7、図8の顕微鏡装置による観察方法の切替えを説明するフローチャートである。
〔第1実施形態〕
本発明の第1実施形態に係る顕微鏡装置について図面を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る顕微鏡装置100は、図1に示すように、標本Sが載置されるステージ1と、照明光を発して標本Sを観察する選択的に切替可能な2つの観察ユニット10,20と、これらの観察ユニット10,20から発せられて共通の光路を通る照明光を標本Sに照射し、標本Sにおいて発生する蛍光を集光する対物レンズ3と、観察ユニット10,20における各部品の波長特性を記憶する記憶部5と、2つの観察ユニット10,20の切替えを制御するコントローラ(制御部)7とを備えている。
一方の観察ユニット10は、LSM(Laser Scanning Microscope)としての観察手段の構成を備えている。具体的には、観察ユニット10は、レーザ光(照明光)を発するレーザ光源(光源)11と、レーザ光源11からのレーザ光を反射し、標本Sからの蛍光を透過させるExDM(エキサイテ−ション ダイクロイックミラー、光学素子)13と、ExDM13を透過した蛍光のうち、所定の波長域を透過して他の波長域を遮断するBF(バリアフィルタ、光学素子)15と、BF15を透過した波長域の蛍光を検出する単チャンネルのPMT(Photomultiplier Tube、検出部)17とを備えている。
また、この観察ユニット10には、ExDM13により反射されたレーザ光を反射して共通の光路に入射させる一方、対物レンズ3により集光されて共通の光路を戻る蛍光を反射または透過するキューブ(光学素子)19が備えられている。キューブ19は、反射した蛍光をExDM13に入射させるようになっている。このキューブ19は、一方の観察ユニット10の光学素子として機能するとともに、他方の観察ユニット20の光学素子としても機能するようになっている。
他方の観察ユニット20は、カメラとしての観察手段の構成を備えている。具体的には、観察ユニット20は、照明光を発する水銀光源(光源)21と、水銀光源21からの照明光のうち、所定の波長域を透過して他の波長域を遮断するBF(バリアフィルタ、光学素子)22と、BF22を透過した波長域の照明光を反射し、標本Sからの蛍光を透過させるExDM(エキサイテ−ション ダイクロイックミラー、光学素子)23と、ExDM23を透過した蛍光のうち、所定の波長域を透過して他の波長域を遮断するBF(バリアフィルタ、光学素子)25と、BF25を透過した波長域の蛍光を検出するCCDカメラ(検出部)27とを備えている。
また、この観察ユニット20には、上記キューブ19と、ExDM23により反射された照明光をキューブ19に向けて反射する一方、対物レンズ3により集光されてキューブ19を透過した蛍光をExDM23に向けて反射するキューブ(光学素子)29とが備えられている。
記憶部5は、観察ユニット10のレーザ光源11の波長特性、ExDM13の反射特性および透過特性、BF15の透過特性、共通のキューブ19の反射特性および透過特性、観察ユニット20のBF22の透過特性、ExDM23の反射特性および透過特性、BF25の透過特性、および、キューブ29の反射特性を記憶するようになっている。
コントローラ7は、観察ユニット10から観察ユニット20に切替える場合は、記憶部5に記憶されている切替前の観察ユニット10におけるレーザ光源11の波長特性、ExDM13の反射特性および透過特性、キューブ19の反射特性および透過特性、BF15の透過特性を読み出し、観察ユニット10により標本Sに照射されていたレーザ光の波長およびPMT17によって検出されていた蛍光の波長を推定するようになっている。
そして、コントローラ7は、切替前の観察ユニット10により標本Sに照射されていたレーザ光の波長および標本Sにおいて発生していた蛍光の波長と、切替後の観察ユニット20により標本Sに照射する照明光の波長および標本Sにおいて発生する蛍光の波長とが略一致するように、推定したレーザ光の波長および蛍光の波長に基づいて、図示しない設定手段により観察ユニット20におけるBF22、ExDM23、キューブ29、キューブ19およびBF25を設定するようになっている。
一方、コントローラ7は、観察ユニット20から観察ユニット10に切替える場合は、記憶部5に記憶されている切替前の観察ユニット20におけるBF22の透過特性、ExDM23の反射特性および透過特性、キューブ29の反射特性、および、BF25の透過特性を読み出し、観察ユニット20により標本Sに照射されていた照明光の波長およびCCDカメラ27によって検出されていた蛍光の波長を推定するようになっている。
そして、コントローラ7は、切替前の観察ユニット20により標本Sに照射されていた照明光の波長および標本Sにおいて発生していた蛍光の波長と、切替後の観察ユニット10により標本Sに照射するレーザ光の波長および標本Sにおいて発生する蛍光の波長とが略一致するように、推定した照明光の波長および蛍光の波長に基づいて、図示しない設定手段により観察ユニット10のレーザ光源11、ExDM13、キューブ19およびBF15を設定するようになっている。
このように構成された顕微鏡装置100の作用について説明する。
まず、本実施形態に係る顕微鏡装置100により、観察ユニット10を用いて標本Sを観察する場合、すなわち、LSMにより標本Sを観察する場合について説明する。レーザ光源11からレーザ光を発生させると、レーザ光はExDM13により反射された後、キューブ19により反射されて共通の光路に入射され、対物レンズ3により標本Sに照射される。
レーザ光が照射されることにより標本Sにおいて蛍光が発生すると、その蛍光は対物レンズ3により集光されて共通の光路を逆方向に戻る。そして、蛍光は、キューブ19により反射されてExDM13を透過した後、BF15を介してPMT17により検出される。これにより、観察ユニット10によって、観察時間は比較的に遅いが(例えば、ビデオレート程度。)、標本Sをセクショニングして観察することができる。
次に、観察ユニット10(LSM)による標本Sの観察から観察ユニット20(カメラ)による同一の標本Sの観察に切替える場合について、図2のフローチャートを参照して説明する。
この場合、記憶部5には、切替直前の観察ユニット10におけるレーザ光源11の波長特性、ExDM13の反射特性および透過特性、キューブ19の反射特性、および、BF15の透過特性を記憶させておく。
まず、図示しない入力装置によりユーザが観察ユニット10から観察ユニット20に切替える指示を入力する(ステップSA1)。
切替指示が入力されると、コントローラ7により、記憶部5に記憶されている切替前の観察ユニット10におけるレーザ光源11の波長特性、ExDM13の反射特性および透過特性、キューブ19の反射特性、および、BF15の透過特性が読み出される。
そして、コントローラ7により、レーザ光源11の波長特性、ExDM13の反射特性およびキューブ19の反射特性に基づいて、標本Sに照射されていたレーザ光の波長が推定される(ステップSA2)。また、コントローラ7により、キューブ19の反射特性、ExDM13の透過特性およびBF15の透過特性に基づいて、PMT17によって検出されていた蛍光の波長が推定される(ステップSA3)。
次いで、コントローラ7により、観察ユニット20を用いて、推定した波長の照明光が標本Sに照射されるとともに推定した波長の蛍光がCCDカメラ27に入射されるように、観察ユニット20が、適切な透過特性または反射特性を有するBF22、ExDM23、キューブ29、キューブ19およびBF25に変更される(ステップSA4)。
次に、切替えられた観察ユニット20を用いて標本Sを観察する場合について説明する。水銀光源21から照明光を発生させると、BF22を透過した波長域の照明光のみがExDM23により反射される。そして、その照明光は、キューブ29により反射された後、キューブ19を透過して共通の光路に入射され、対物レンズ3により標本Sに照射される。
照明光が照射されることにより標本Sにおいて蛍光が発生すると、その蛍光は対物レンズ3により集光されて共通の光路を逆方向に戻る。そして、蛍光は、キューブ19を透過してキューブ29により反射された後、ExDM23を透過してBF22を介してCCDカメラ27により撮影される。これにより、観察ユニット20によって、深さ方向の分解能はないが、ビデオレート以上の比較的に速い時間で標本Sを観察することができる。
なお、観察ユニット20により観察していた同一の標本Sを観察ユニット10により観察する場合は、図3のフローチャートに示されるように、下記のようにして行われる。
この場合、記憶部5には、切替直前の観察ユニット20におけるBF22の透過特性、ExDM23の反射特性および透過特性、BF25の透過特性、および、キューブ29の反射特性を記憶させておく。
まず、入力装置によりユーザが観察ユニット20(カメラ)から観察ユニット10(LSM)に切替える指示を入力する(ステップSB1)。
切替指示が入力されると、コントローラ7により、記憶部5に記憶されている切替前の観察ユニット20におけるBF22の透過特性、ExDM23の反射特性および透過特性、キューブ29の反射特性、および、BF25の透過特性が読み出される。
そして、コントローラ7により、BF22の透過特性、ExDM23の反射特性およびキューブ29の反射特性に基づいて、標本Sに照射されていた照明光の波長が推定される(ステップSB2)。また、コントローラ7により、キューブ29の反射特性、ExDM23の透過特性およびBF25の透過特性に基づいて、CCDカメラ27によって撮影されていた蛍光の波長が推定される(ステップSB3)。
次いで、コントローラ7により、観察ユニット10を用いて、推定した波長のレーザ光が標本Sに照射されるとともに推定した波長の蛍光がPMT17に入射されるように、観察ユニット10が、適切な波長を発振するレーザ光源11と、適切な反射特性および透過特性を有するExDM13、キューブ19およびBF15に変更される(ステップSB4)。
以上説明したように、本実施形態に係る顕微鏡装置によれば、観察ユニット10,20を切替えると、切替前の観察ユニット10(20)と切替後の観察ユニット20(10)との間で照明光の波長と蛍光の波長が略一致するように、コントローラ7により、切替前の観察ユニット10(20)により標本Sに照射されていた照明光の推定した波長および検出されていた蛍光の推定した波長に基づいて、切替後の観察ユニット20(10)の光学素子を設定することで、照明光の照明方法や蛍光の検出方法が異なる観察ユニット10と観察ユニット20とによる同一の標本Sの観察を容易にすることができる。したがって、観察ユニット10,20を切替える際のユーザの手間を軽減し、光学的な知識を要することなく観察方法を簡易に変更することができる。
本実施形態においては、観察ユニット10の光源として、所定の波長域のレーザ光を発振するレーザ光源11を例示して説明したが、これに代えて、異なる波長域のレーザ光を発振する複数のレーザ光源を備え、いずれかのレーザ光源から選択的にレーザ光を発振することができるようにしてもよい。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態に係る顕微鏡装置について説明する。
本実施形態に係る顕微鏡装置200は、図4に示すように、第1実施形態に係る顕微鏡装置100と同様の構成を備えており、コントローラ7が、観察ユニット10または観察ユニット20により観察していた標本Sを観察ユニット10および観察ユニット20の両方で観察するように切替える点で第1実施形態と異なる。図4において、符合212はレーザ光源11から発せられてExDM13により反射されたレーザを標本S上で2次元的に走査させるスキャナを示している。
以下、第1実施形態に係る顕微鏡装置100と構成を共通する箇所には、同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る顕微鏡装置200により、例えば、観察ユニット10による観察から観察ユニット10および観察ユニット20の両方による観察に切替えるには、予め、切替直前の観察ユニット10におけるレーザ光源11の波長特性、ExDM13の反射特性および透過特性、キューブ19の反射特性、および、BF15の透過特性を記憶部5に記憶させておく。
図5のフローチャートに示されるように、まず、入力装置によりユーザが観察ユニット10から観察ユニット10および観察ユニット20の両方に切替える指示を入力する(ステップSC1)。
切替指示が入力されると、コントローラ7により、記憶部5に記憶されている切替前の観察ユニット10におけるレーザ光源11の波長特性、ExDM13の反射特性および透過特性、キューブ19の反射特性、および、BF15の透過特性が読み出される。
そして、コントローラ7により、レーザ光源11の波長特性、ExDM13の反射特性およびキューブ19の反射特性に基づいて、標本Sに照射されていたレーザ光の波長が推定される(ステップSC2)。また、コントローラ7により、キューブ19の反射特性、ExDM13の透過特性およびBF15の透過特性に基づいて、PMT17によって検出されていた蛍光の波長が推定される(ステップSC3)。
次いで、コントローラ7により、観察ユニット20を用いて、推定した波長の照明光が標本Sに照射されるとともに推定した波長の蛍光がCCDカメラ27に入射されるように、観察ユニット20が、適切な透過特性または反射特性を有するBF22、ExDM23、キューブ29、キューブ19、および、BF25に変更される(ステップSC4)。
したがって、本実施形態に係る顕微鏡装置200によれば、観察ユニット10または観察ユニット20による観察から観察ユニット10および観察ユニット20の両方による観察への変更を容易にすることができる。したがって、観察ユニット10,20を切替える際のユーザの手間を軽減して、光学的な知識を要することなく観察方法を簡易に変更することができる。
上記第1実施形態および第2実施形態は、以下のように変形することができる。
例えば、第1実施形態および第2実施形態においては、観察ユニット10の検出部として単チャンネルのPMT17を例示して説明したが、これに代えて、図6に示すように、複数(本変形例においては32個。)の単チャンネルPMTからなるマルチチャンネルPMT17を採用することとしてもよい。
この場合、BF15に代えて、蛍光を波長ごとに分光するグレーティング(回折格子、図示略)をマルチチャンネルPMT17の手前に配置し、ExDM13を透過した蛍光をグレーティングにより波長ごとに分光して、マルチチャンネルPMT17上に入射させることとすればよい。また、コントローラ7により、マルチチャンネルPMT17を制御することとすればよい。
本変形例によれば、コントローラ7により、マルチチャンネルPMT17において、32個のPMTの中から使用する単チャンネルのPMTを電気的に限定することで、検出する蛍光の波長を限定することができる。したがって、バリアフィルタを透過させて所望の波長域の蛍光を検出するのと同様の効果がある。
〔第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態に係る顕微鏡装置300について説明する。
本実施形態に係る顕微鏡装置300は、図7および図8に示すように、観察ユニット20に代えて、エバネッセント光を用いた観察(TIRF観察:Total Internal Reflection Fluorescence観察)を行う観察ユニット30を備え、コントローラ7が観察ユニット10と観察ユニット30とを切替える点で、第1実施形態および第2実施形態と異なる。
以下、第1実施形態に係る顕微鏡装置100または第2実施形態に係る顕微鏡装置2100と構成を共通する箇所には、同一符号を付して説明を省略する。
レーザ光源11は、観察ユニット30の光源としても機能するようになっている。
観察ユニット30は、レーザ光源11と、ミラー313と、キューブ19と、キューブ29と、BF25と、CCDカメラ27とを備えている。
ミラー313は、観察ユニット10のExDM13とキューブ19との間の光路上に挿脱可能に設けられており、観察ユニット10により観察する場合は光路から脱離され、観察ユニット30により観察する場合は光路に挿入されるようになっている。観察ユニット30は、レーザ光源11から発せられたレーザ光をExDM13およびスキャナ212を介さずにミラー313によりキューブ19に向けて反射させるようになっている。
このように構成された顕微鏡装置300の作用について説明する。
本実施形態に係る顕微鏡装置300により、観察ユニット10による観察を行う場合、すなわち、LSMにより標本Sを観察する場合は、図7に示すように、ExDM13とキューブ19との間の光路上からミラー313を脱離する。
レーザ光源11からレーザ光を発生させると、レーザ光はExDM13およびスキャナ212を介してキューブ19により共通光路に入射され、対物レンズ3により標本Sに照射される。標本Sにおいて発生する蛍光は、第1実施形態および第2実施形態と同様にしてPMT17により検出される。
次いで、観察ユニット10(LSM)による観察から観察ユニット30(Eva)による観察に切替えるには、予め、切替直前の観察ユニット10におけるレーザ光源11の波長特性、ExDM13の反射特性および透過特性、キューブ19の反射特性、および、BF15の透過特性を記憶部5に記憶させておく。
図9のフローチャートに示されるように、まず、入力装置によりユーザが観察ユニット10から観察ユニット30に切替える指示を入力する(ステップSD1)。
切替指示が入力されると、コントローラ7により、記憶部5に記憶されている切替前の観察ユニット10におけるレーザ光源11の波長特性、ExDM13の反射特性および透過特性、キューブ19の反射特性、および、BF15の透過特性が読み出される。
そして、コントローラ7により、レーザ光源11の波長特性、ExDM13の反射特性およびキューブ19の反射特性に基づいて、標本Sに照射されていたレーザ光の波長が推定される(ステップSD2)。また、コントローラ7により、キューブ19の反射特性、ExDM13の透過特性およびBF15の透過特性に基づいて、PMT17によって検出されていた蛍光の波長が推定される(ステップSD3)。
次いで、ExDM13とキューブ19との間の光路上にミラー313を配置する。そして、コントローラ7により、観察ユニット30を用いて、推定した波長のレーザ光が標本Sに照射されるとともに、推定した波長の蛍光がCCDカメラ27に入射されるように、観察ユニット30が、適切な波長を発振するレーザ光源11と、適切な反射特性および透過特性を有するExDM13、キューブ19、キューブ29およびBF25に変更される(ステップSD4)。
次いで、観察ユニット30により標本Sの観察を行う場合、すなわち、標本SをTIRF観察する場合は、レーザ光源11からレーザ光を発生させると、レーザ光はミラー313により反射されてキューブ19により共通光路に入射され、対物レンズ3により標本Sに照射される。
標本Sにおいて発生した蛍光は、対物レンズ3により集光された後、キューブ19を透過しキューブ29より反射されて、BF25を介してCCDカメラ27により撮影される。この場合、CCDカメラ27により、エバネッセント光が達した標本Sのごく浅い領域の蛍光像が取得される。これにより、観察ユニット30によって、標本Sの局所的な領域を詳細に観察することができる。
なお、観察ユニット30により観察していた同一の標本Sを観察ユニット10により観察する場合は、図10のフローチャートに示されるように、下記のようにして行われる。
この場合、記憶部5には、切替直前の観察ユニット30におけるレーザ光源11の波長特性、キューブ19の反射特性、キューブ29の反射特性、および、BF25の透過特性を記憶させておく。
まず、入力装置によりユーザが観察ユニット30(Eva)から観察ユニット10(Lsm)に切替える指示を入力する(ステップSE1)。
切替指示が入力されると、コントローラ7により、記憶部5に記憶されている切替前の観察ユニット30におけるレーザ光源11の波長特性、キューブ19の反射特性、キューブ29の反射特性およびBF25の透過特性が読み出される。
そして、コントローラ7により、レーザ光源11の波長特性およびキューブ19の反射特性に基づいて、標本Sに照射されていたレーザ光の波長が推定される(ステップSE2)。また、コントローラ7により、キューブ29の反射特性およびBF25の透過特性に基づいて、CCDカメラ27によって撮影されていた蛍光の波長が推定される(ステップSE3)。
次いで、ExDM13とキューブ19の光路上からミラー313を脱離させる。そして、コントローラ7により、観察ユニット10を用いて、推定した波長のレーザ光が標本Sに照射されるとともに推定した波長の蛍光がPMT17に入射されるように、観察ユニット10が、適切な波長を発振するレーザ光源11と、適切な反射特性および透過特性を有するExDM13、キューブ19およびBF15に変更される(ステップSE4)。
本実施形態によれば、第1実施形態および第2実施形態と同様に、照明光の照明方法や蛍光の検出方法が異なる観察ユニット10,30による同一の標本Sの観察を容易にすることができる。したがって、観察ユニット10,20を切替える際のユーザの手間を軽減し、光学的な知識を要することなく観察方法を簡易に変更することができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。例えば、本発明を上記の各実施形態に適用したものに限定されることなく、これらの実施形態を適宜組み合わせた実施形態に適用してもよく、特に限定されるものではない。例えば、第1実施形態および第2実施形態においては、LSM観察を行う観察ユニット10とカメラ観察を行う観察ユニット20との間での切替えを例示し、第3実施形態においては、LSM観察を行う観察ユニット10とTIRF観察を行う観察ユニット30との間での切替えを例示して説明したが、顕微鏡装置が3つ以上の観察ユニットを備えて、3つ以上の観察ユニット間で同様にして切替えを行うこととしてもよい。
また、上記各実施形態においては、切替前の観察ユニット10,20,30と切替後の観察ユニット10,20との間で、照明光および蛍光の波長が略一致するようにコントローラ7が各観察ユニット10,20,30の切替を制御することとしたが、照明光および蛍光の波長を一致させることができない場合は、切替前の観察ユニット10,20,30と切替後の観察ユニット10,20,30との間で、照明光および蛍光がそれぞれ最も近い波長になるように制御することとすればよい。
5 記憶部
7 コントローラ(制御部)
10,20,30 観察ユニット
11 レーザ光源(光源)
13,23 ExDM(光学素子)
15,22,25 BF(光学素子)
17 PMT(検出部)
19,29 キューブ(光学素子)
21 水銀光源(光源)
27 CCDカメラ(検出部)
100,200,300 顕微鏡装置

Claims (2)

  1. 照明光を発する光源と、該光源から発せられた前記照明光が照射されることにより標本から戻る戻り光を検出する検出部と、前記照明光を前記光源から前記標本に導くまたは前記戻り光を前記標本から前記検出部に導く光学素子とを備える、選択的に切替可能な複数の観察ユニットと、
    切替前の前記観察ユニットにより前記標本に照射されていた前記照明光の波長および前記検出部によって検出されていた前記戻り光の波長を推定し、切替前の前記観察ユニットと切替後の前記観察ユニットとの間で前記照明光の波長および前記戻り光の波長がそれぞれ略一致するように、推定した前記照明光の波長および前記戻り光の波長に基づいて、切替後の前記観察ユニットにおける前記光学素子の透過または反射に関する波長特性を設定する制御部とを備える顕微鏡装置。
  2. 前記切替前の観察ユニットにおける光学素子の波長特性を記憶する記憶部を備え、
    前記制御部が、前記記憶部に記憶されている前記切替前の観察ユニットにおける光学素子の波長特性から前記照明光および前記戻り光の波長特性を推定する請求項1に記載の顕微鏡装置。
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