JPH0829692A - 蛍光顕微鏡 - Google Patents

蛍光顕微鏡

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JPH0829692A
JPH0829692A JP6180478A JP18047894A JPH0829692A JP H0829692 A JPH0829692 A JP H0829692A JP 6180478 A JP6180478 A JP 6180478A JP 18047894 A JP18047894 A JP 18047894A JP H0829692 A JPH0829692 A JP H0829692A
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JP
Japan
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light
fluorescence
optical path
excitation light
sample
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JP6180478A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Hakozaki
博之 箱崎
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の蛍光色素により標識された試料を、励
起光及び蛍光を有効に利用し、高い時間分解能で、試料
に振動を与えず観察する。 【構成】 第1の励起光L3と第2の励起光L4とは、
光路切換手段19により高速に相互に切換えられて標本
5へ向かう同一光路に導かれ、交代に発生する蛍光F
3、F4は逆進して、光路切換手段19により個別の光
路に導かれ、個別に検出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は蛍光顕微鏡に関するもの
である。更に詳しくは複数の蛍光色素を観察するレーザ
走査型コンフォーカル顕微鏡を含む蛍光顕微鏡に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】蛍光顕微鏡は、蛍光色素がその色素固有
の吸収波長(励起波長)を持ち、励起波長の光、即ち励
起光を吸収して(励起)、その色素固有の波長(蛍光波
長:励起波長よりも波長が長い)の蛍光を発すると言う
性質を用いて蛍光色素の蛍光を観察する顕微鏡である。
従来の蛍光顕微鏡における励起光と蛍光との分離に関す
るシステムについて、図6及び図7を用いて説明する。
光源1から励起光L1を含む光が励起フィルター2に入
射し、励起光L1が透過し、ダイクロイックミラー3で
反射し、対物レンズ4を通して蛍光色素で標識された試
料5を照射する。蛍光色素は励起され、蛍光色素から発
する蛍光F1は対物レンズ4で集光され、ダイクロイッ
クミラー3を透過する。蛍光フィルター6は蛍光波長の
光を透過するもので、励起光の戻り光を遮断する。蛍光
フィルター6を透過した蛍光F1は検出装置7によって
観察することができる。
【0003】この従来例で使用するダイクロイックミラ
ー3は図7に示すような分光特性を有し、所定波長8を
境にして短波長側に反射領域9、長波長側に透過領域1
0をそれぞれ有しており、励起光L1の波長は反射領域
9に、蛍光F1の波長は透過領域10に来るように所定
波長が設定されている。
【0004】しかし、前述のダイクロイックミラー3を
使用するシステムでは、二つ以上の異なる蛍光色素によ
る蛍光を観察をすることができなかった。二つ以上の異
なる蛍光色素はそれぞれ異なる波長の励起光により励起
され、異なる波長の蛍光を発光する。この場合使用する
ダイクロイックミラーは、図8に示すような分光特性を
有し、実線で示すような複数の反射領域9と複数の透過
領域10を有するものである。尚点線は励起光、鎖線は
蛍光の分光特性を示す。
【0005】又は、図9に示すような、複数のダイクロ
イックミラー、励起フィルター、及び蛍光フィルターを
セットにした、複数のいわゆるダイクロセット10を設
けて、これを相互に切換えて光源1からの光を試料5に
照射し、蛍光を検出装置7によって観察することができ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図8に示すよ
うな、複数の反射領域9と複数の透過領域10を有する
分光特性を有するダイクロイックミラーを使用して、複
数の蛍光色素を観察するシステムでは、ある励起光の励
起波長が他の励起光による蛍光の蛍光波長と互いに重な
り合う複数の蛍光色素からの蛍光を観察することができ
ないから、複数蛍光色素の選択の余地が狭く限定されて
いた。
【0007】蛍光と励起光が接近している場合には、非
常に狭い波長範囲を反射する領域を有する図10に実線
で示すような分光特性を有するダイクロイックミラーを
用いて、反射領域9でそれぞれの蛍光色素用の点線で示
す励起光を反射し、透過領域10でそれぞれの鎖線で示
す蛍光を透過させていた。しかしこの方法では、蛍光は
かなりの部分が透過しないので、光量の損失が大きく、
ただでさえ微弱な蛍光の検出感度が悪くなっていた。ま
た、特殊なダイクロイックミラーを用いているため、製
造が困難で高価になってしまうと言う問題があった。
【0008】また、図9に示すような、ダイクロイック
ミラー、励起、蛍光フィルターの複数のセットを切換え
て観察するシステムを用い、複数の蛍光色素により試料
を観察する方法は、ダイクロセットを顕微鏡の観察光学
系の光路に順次挿入するように移動するためは、切換え
のために少なくとも数百ミリ秒の時間が必要である。そ
のため切換え時間より短い時間に変化する、速い蛍光の
変化を観察することができず、その上、ダイクロセット
の移動に伴う振動に起因して試料が動き、試料の同じ位
置を反復して観察することが困難であると言う問題があ
った。
【0009】本発明は上記の課題に鑑み、複数の蛍光色
素により標識された試料を、励起光及び蛍光を有効に利
用し、高い時間分解能で、試料に振動を与えず観察する
ことができる蛍光顕微鏡を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、第1
の励起光を発生し、標本を照射することにより第1の蛍
光を発生させる第1の光源と、第2の励起光を発生し、
前記標本を照射することにより第2の蛍光を発生させる
第2の光源と、前記第1の励起光と前記第1の蛍光とを
分離する分光特性を有する第1の光分離手段と、前記第
2の励起光と前記第2の蛍光とを分離する分光特性を有
する第2の光分離手段と、前記第1の光源からの前記第
1の励起光の光路と前記第2の光源からの前記第2の励
起光の光路とを、高速に相互に切換えて前記標本へ向か
う同一光路に導くと共に、前記標本から発生した第1の
蛍光と第2の蛍光とを、それぞれ前記第1の励起光の光
路と前記第2の励起光の光路とに導く光路切換手段と、
前記第1の光分離手段で前記第1の励起光から分離され
た第1の蛍光を検出する第1の光検出手段と、前記第2
の光分離手段で前記第2の励起光から分離された第2の
蛍光を検出する第2の光検出手段とを具備することを特
徴とするものである。
【0011】前記第1の光分離手段及び前記第2の光分
離手段は、所定波長より短い波長領域の光をほぼ全て反
射し、前記所定波長を超える長い波長領域の光をほぼ全
て透過することが好ましい。
【0012】前記光路切換手段はガルバノミラーである
ことが好ましい。
【0013】前記光路切換手段と前記対物レンズとの間
に設けらた二次元走査手段と、前記第1の光分離手段と
前記第1の光検出手段との間、及び前記第2の光分離手
段と前記第2の光検出手段との間の前記標本の像が結像
する位置にそれぞれ設けらたピンホールを具備すること
が好ましい。
【0014】請求項5の発明は、第1の励起光を発生
し、標本を照射することにより第1の蛍光を発生させる
第1の光源と、第2の励起光を発生し、前記標本を照射
することにより第2の蛍光を発生させる第2の光源と、
前記第1の励起光と前記第1の蛍光とを分離する分光特
性を有する第1の光分離手段と、前記第2の励起光と前
記第2の蛍光とを分離する分光特性を有する第2の光分
離手段と、前記第1の光源からの前記第1の励起光の光
路と前記第2の光源からの前記第2の励起光の光路と
を、高速に相互に切換えて、前記標本へ向かう同一光路
に導くと共に、前記標本から発生した第1の蛍光と第2
の蛍光とを、それぞれ前記第1の励起光の光路と前記第
2の励起光の光路とに導く光路切換手段と、前記第1の
光分離手段で前記第1の励起光から分離された第1の蛍
光、及び前記第2の光分離手段で前記第2の励起光から
分離された第2の蛍光とを検出する第3の光検出手段
と、前記第1の蛍光の光路と第2の蛍光の光路とを、高
速に相互に前記光路切換手段と同期して切換えて、前記
第3の光検出手段向かう同一光路に導く第2の光路切換
手段とを具備することを特徴とするものである。
【0015】前記第1の光分離手段及び前記第2の光分
離手段は、所定波長より短い波長領域の光をほぼ全て反
射し、前記所定波長を超える長い波長領域の光をほぼ全
て透過することが好ましい。
【0016】前記光路切換手段及び前記第2の光路切換
手段はガルバノミラーであることが好ましい。
【0017】前記光路切換手段と前記対物レンズとの間
に設けらた二次元走査手段と、前記第1の光分離手段と
前記第1の光検出手段との間、及び前記第2の光分離手
段と前記第2の光検出手段との間の前記標本の像が結像
する位置にそれぞれ設けらたピンホールを具備すること
が好ましい。
【0018】
【作用】請求項1の発明では、第1の励起光と第2の励
起光とは、光路切換手段により高速に相互に切換えられ
て標本へ向かう同一光路に導かれ、交代に発生する蛍光
は逆進してから、光路切換手段により個別の光路に導か
れ、個別に検出される。
【0019】請求項5の発明では、第1の励起光と第2
の励起光とは、光路切換手段により高速に相互に切換え
られて標本へ向かう同一光路に導かれ、交代に発生する
蛍光は逆進してから、光路切換手段により個別の光路に
導かれた後、再び第2の光路切換手段により共通の検出
装置に導かれ、検出される。
【0020】
【実施例】本発明の一実施例を図1により説明する。図
1は本実施例の励起光及び蛍光の光路を中心とした光路
図である。光源11は励起光L3を含む光を出射する光
源で、出射した光の光路に配置されたフィルタ12は励
起光L3を選択的に透過するフィルタである。ダイクロ
イックミラー13は励起光L3の波長を含むそれより短
波長側の光を反射し、その波長を超える長波長側の光を
透過する分光特性を有し、励起光L3と蛍光F3とを分
離する波長分離器である。フィルタ14は蛍光F3の光
路に配置され、蛍光F3を透過し、励起光L3を遮断す
るフィルタである。
【0021】光源15は励起光L3の波長と異なる波長
を有する励起光L4を含む光を出射する光源で、フィル
タ16は励起光L4を選択的に透過するフィルタであ
る。ダイクロイックミラー17は励起光L4の波長を含
むそれより短波長側の光を反射し、その波長を超える長
波長側の光を透過する分光特性を有し、励起光L4と蛍
光F4とを分離する波長分離器である。フィルタ18は
蛍光F4の光路に配置され、蛍光F4を透過し、励起光
L4を遮断するフィルタである。
【0022】ガルバノメータミラー19は励起光L3の
光路と励起光L4の光路を対物レンズ4に向かう同一の
光路に相互に切換える反射鏡であり、励起光L3の光路
から対物レンズ4に向かう光路に偏向する角度位置20
と、励起光L4の光路から対物レンズ4に向かう光路に
偏向する角度位置21との間を数ミリ秒で切換えること
ができる。
【0023】対物レンズ4は励起光L3及び励起光L4
を収束して複数の蛍光色素で標識された試料5を照射す
るレンズである。検出装置22及び検出装置23はそれ
ぞれ試料5から発光した蛍光F3及びF4を検出するC
CDであって、ミリ秒程度の高い時間分解能を有してい
る。検出装置22、23には、CCDの他、画像増幅器
(Image Intensifier)、SITカメ
ラ等の撮像装置や光電子増倍管を用いることができる
し、蛍光像を接眼レンズを介して直接目で観察すること
も可能である。
【0024】次に、光の進行について説明する。光源1
1からの光は、フィルタ12に入射し励起光L3が透過
する。励起光L3はダイクロイックミラー13で反射す
る。ガルバノメータミラー19が角度位置20にある
と、励起光L3はガルバノメータミラー19で反射して
対物レンズ4に入射し、収束されて、試料5を照射する
と、試料5から蛍光F3が発光する。尚ガルバノメータ
ミラー19が角度位置20になく、他の角度位置、例え
ば角度位置21にあるときは励起光L3は、対物レンズ
4に入射せず、従って蛍光F3は発光しない。
【0025】試料5から発光した蛍光F3は、ダイクロ
イックミラー13まで逆進する。即ち、蛍光F3は対物
レンズ4で集光された後、ガルバノメータミラー19で
反射される。この時のガルバノメータミラー19は角度
位置20にあり、変わらないから、ダイクロイックミラ
ー13まで進む。蛍光F3はダイクロイックミラー13
を透過し、フィルタ14を透過した後、検出装置22に
入射する。試料5から反射した励起光L3はフィルタ1
4を透過しないから微弱な蛍光F3の検出を阻害するこ
とはない。
【0026】同様にして、光源15からの光は、フィル
タ16に入射し励起光L4が透過する。励起光L4はダ
イクロイックミラー17で反射する。ガルバノメータミ
ラー19が角度位置21にあると、励起光L4はガルバ
ノメータミラー19で反射して対物レンズ4に入射し、
収束されて、試料5を照射すると、試料5から蛍光F4
が発光する。尚ガルバノメータミラー19が角度位置2
1になく、他の角度位置、例えば角度位置20にあると
きは励起光L4は、対物レンズ4に入射せず、従って蛍
光F4は発光しない。
【0027】試料5から発光した蛍光F4は、ダイクロ
イックミラー17まで逆進する。即ち、蛍光F4は対物
レンズ4で集光された後、ガルバノメータミラー19で
反射される。この時のガルバノメータミラー19は角度
位置21にあり、ダイクロイックミラー17まで進む。
蛍光F4はダイクロイックミラー17を透過し、フィル
タ18を透過した後、検出装置23に入射する。試料5
から反射した励起光L4はフィルタ18を透過しないか
ら微弱な蛍光F4の検出を阻害することはない。
【0028】ガルバノメータミラー19は角度位置20
と角度位置21の間を、数ミリ秒で振動を発生すること
なく高速に切換えるから、蛍光F3及び蛍光F4は数ミ
リ秒ごとに交代にそれぞれ検出装置22及び検出装置2
3で検出される。このようにして、異なる2波長の蛍光
がミリ秒程度の高い時間分解能で検出することができ
る。
【0029】本実施例では、蛍光色素の励起波長が他の
蛍光色素の蛍光波長と互いに重なり合う場合でも、互い
に分離して観察することができるから、蛍光色素の組合
せの自由度が増大し、且つ励起光はほぼ完全に試料の照
射に利用され、蛍光はほぼ完全に検出装置に入射し、有
効に利用される。。フィルタ12、16は励起光をほぼ
完全に透過し、ダイクロイックミラー13、17は励起
光をほぼ完全に反射するから、励起光L3、L4はほぼ
完全に試料5の照射に利用される。ダイクロイックミラ
ー13、17及びフィルタ14、18は蛍光をほぼ完全
に透過し、試料5からの蛍光F3、F4はそれぞれほぼ
完全に検出装置22、23に入射し、有効に利用され
る。そして、フィルタ12、16、ダイクロイックミラ
ー13、17及びフィルタ14、18は何れも単純な分
光特性を有すれば良く、廉価に製造可能である。
【0030】次に第2の実施例について図2により説明
する。本実施例は3個の光源を使用したものである。上
述した一実施例と同一又は類似の点の説明の詳述は省略
する。光源11、15、24、励起光を透過するフィル
タ12、16、25、励起光を反射し、励起光より長波
長側の光を透過するダイクロイックミラー13、17、
26、蛍光を透過し励起光を反射するフィルタ14、1
8、27が設けられている。ガルバノメータミラー19
は励起光の光路に対する角度位置20、21、28の間
を数ミリ秒で切換えることができる反射鏡である。励起
光は対物レンズ4で収束され、蛍光色素で標識された試
料5を照射し、試料5から発光した蛍光は検出装置2
2、23、28で検出される。
【0031】次に、光の進行について説明する。光源1
1から出射した励起光は、フィルタ12、ダイクロイッ
クミラー13、ガルバノメータミラー19、対物レンズ
4を介して試料5を照射する。この時のガルバノメータ
ミラー19は角度位置20にある。試料5から発光した
蛍光は、ダイクロイックミラー13まで逆行した後、ダ
イクロイックミラー13、フィルタ14を介して検出装
置22に入射する。
【0032】同様にして、光源15、24から出射した
励起光は、角度位置21、28のガルバノメータミラー
19で反射し、試料5から発光した蛍光は、同様に角度
位置21、28のガルバノメータミラー19で反射し、
検出装置23、29に入射し検出される。
【0033】上述したように、本実施例により3種の蛍
光は、例え波長域が重複していても分離して観察するこ
とができる。
【0034】次に第3の実施例について図3により説明
する。本実施例はレーザ走査型コンフォーカル顕微鏡で
ある。上述した一実施例と同一又は類似の点の説明の詳
述は省略する。レーザ光源31、32、励起光のみを透
過するフィルタ12、16、励起光の波長を含みそれよ
り短波長側の光を反射し、励起光の波長を超える長波長
側の光を透過するダイクロイックミラー13、17、蛍
光を透過し励起光を反射するフィルタ14、18が設け
られている。ガルバノメータミラー19は励起光の光路
に対する角度位置20、21の間を数ミリ秒で切換える
反射鏡である。対物レンズ4は励起光を収束して試料5
を照射し、検出装置22、23で試料5から発光した蛍
光を検出する。ガルバノメータミラー19と対物レンズ
4との間に、X−Yスキャナ33が設けられ、及びフィ
ルタ14、18と検出装置22、23との間の、試料5
からの蛍光が焦点を結ぶ位置にピンホール34、35が
それぞれ設けられている。
【0035】次に、光の進行について説明する。光源3
1から出射した励起光は、フィルタ12、ダイクロイッ
クミラー13、ガルバノメータミラー19を介してX−
Yスキャナ33に入射し、二次元走査されてから、対物
レンズ4に入射して試料5を照射する。この時のガルバ
ノメータミラー19は角度位置20にある。試料5から
発光した蛍光は、X−Yスキャナ33まで逆行して二次
元走査され、ガルバノメータミラー19、ダイクロイッ
クミラー13、フィルタ14を介して、ピンホール34
に焦点を結んだ後、検出装置22に入射する。
【0036】同様にして、光源32から出射した励起光
は、角度位置21のガルバノメータミラー19で反射
し、X−Yスキャナ33で二次元走査されてから、試料
5を照射する。試料5から発光した蛍光は、X−Yスキ
ャナ33で二次元走査されてから、角度位置21のガル
バノメータミラー19で反射し、ピンホール35に焦点
を結んだ後、検出装置23に入射する。
【0037】本実施例では、各光源からの光路でそれぞ
れコンフォーカル顕微鏡光学系が存在し、ガルバノメー
タミラーでこれらの光路を切換えることで、二つの蛍光
色素の蛍光を、ミリ秒の時間分解能で切換え、蛍光を損
失することなく二次元画像として観察することができ
る。尚光源、フィルタ、ダイクロイックミラー、ピンホ
ール、検出器を増設し、より多くの蛍光の観察が可能と
なる。
【0038】次に、第4の実施例を図4により説明す
る。光源11、15から出射した励起光がガルバノメー
タミラー19により交代で偏向され、励起されて発生し
た蛍光がガルバノメータミラー19を介して逆進し、そ
れぞれの光路で蛍光を透過し励起光を反射するフィルタ
14、18を透過するまでの構成及び動作は上述した一
実施例と同一であるので説明の詳述は省略する。
【0039】2本の蛍光の光路を偏向するミラー41、
42が設けられ、2本の蛍光の光路は偏向後1本の光路
に結合している。その結合位置に設けられたガルバノメ
ータミラー43が高速に角度位置44、45に切り替わ
り、2種の蛍光は交代で1個の検出装置46へ向かう光
路に導かれる。ガルバノメータミラー43は、ガルバノ
メータミラー19と同期しているから、2波長の蛍光に
よる観察が、1個の検出装置46で廉価に行える。又光
源、フィルタ、ミラー、ダイクロイックミラー、検出器
を増加し、より多くの蛍光の観察が可能となる。
【0040】また、検出器として撮像装置や光電子像倍
管を用いるとき、両ガルバノメータミラーと同期をとっ
て、光路切換えの間検出を行わないようにすると、より
正確な観察が可能となる。具体的には、CCDやSIT
カメラを用いたときは、カメラの垂直同期信号とガルバ
ノメータミラーの切換えを同期させる。また、画像増幅
装置や光電子像倍管を用いたときは、ガルバノメータミ
ラーの切換え時間の間、ゲートをかけ、増幅用の電圧を
印加しない。
【0041】次に、第5の実施例を図5により説明す
る。光源31、32から出射した励起光がガルバノメー
タミラー19により交代で偏向され、X−Yスキャナ3
3で二次元走査されてから、試料5を照射し、励起され
て発生した蛍光がガルバノメータミラー19を介して逆
進し、それぞれの光路で蛍光を透過し励起光を反射する
フィルタ14、18を透過し、ピンホール34、35に
焦点を結ぶまでの構成及び動作は上述した第3の実施例
と同一であり、それ以降の、2本の蛍光の光路を偏向す
るミラー41、42が設けられて2本の蛍光の光路が交
代で1個の検出装置46へ向かう光路に導かれ、蛍光が
検出される構成及び動作は上述した第4の実施例と同一
である。本実施例では、ピンホールをミラー41、42
による偏向の後に、ガルバノメータミラー43と検出装
置46との間に1個配置する構成にしても良い。
【0042】本実施例では、各光源からの光路でそれぞ
れコンフォーカル顕微鏡光学系が存在し、2個の互いに
同期したガルバノメータミラーでこれらの光路を切換え
ることで、1個の検出装置により2種の蛍光を、ミリ秒
の時間分解能で、蛍光を損失することなく廉価にコンフ
ォーカル観察することができる。又光源、フィルタ、ミ
ラー、ダイクロイックミラー、検出器を増加し、より多
くの蛍光の観察が可能となる。
【0043】
【発明の効果】請求項1の発明では、第1の励起光と第
2の励起光とは、光路切換手段により高速に相互に切換
えて標本へ向かう同一光路に導かれ、交代に発生する蛍
光は逆進してから、光路切換手段により個別の光路に導
かれ、個別に検出されるから、複数の蛍光色素により標
識された試料をその蛍光の光量を有効に利用し、高い時
間分解能で、試料に振動を与えず観察することができ
る。
【0044】請求項5の発明では、第1の励起光と第2
の励起光とは、光路切換手段により高速に相互に切換え
て標本へ向かう同一光路に導かれ、交代に発生する蛍光
は逆進してから、光路切換手段により個別の光路に導か
れ、再び第2の光路切換手段により共通の検出装置に導
かれ、検出されるから、複数の蛍光色素により標識され
た試料をその蛍光の光量を有効に利用し、高い時間分解
能で、試料に振動を与えず廉価な装置で観察することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の光学構成図。
【図2】本発明の第2の実施例の光学構成図。
【図3】本発明の第3の実施例の光学構成図。
【図4】本発明の第4の実施例の光学構成図。
【図5】本発明の第5の実施例の光学構成図。
【図6】従来例の光学構成図。
【図7】従来例にかかるダイクロイックミラーの分光特
性図。
【図8】従来例にかかるダイクロイックミラーの分光特
性図。
【図9】従来例にかかるダイクロセルの斜視図。
【図10】従来例にかかるダイクロイックミラーの分光
特性図。
【符号の説明】
1、11、15、24・・・・光源 4・・・・対物レンズ 5・・・・試料 12、16、25・・・・フィルタ 13、17、26・・・・ダイクロイックミラー 14、18、27・・・・フィルタ 20、21、28、44、45・・・・角度位置 22、23、28・・・・検出装置 19、43・・・・ガルバノメータミラー 31、32・・・・レーザ光源 33・・・・X−Yスキャナ 34、35・・・・ピンホール 41、42・・・・ミラー 46・・・・検出装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の励起光を発生し、標本を照射するこ
    とにより第1の蛍光を発生させる第1の光源と、第2の
    励起光を発生し、前記標本を照射することにより第2の
    蛍光を発生させる第2の光源と、前記第1の励起光と前
    記第1の蛍光とを分離する分光特性を有する第1の光分
    離手段と、前記第2の励起光と前記第2の蛍光とを分離
    する分光特性を有する第2の光分離手段と、前記第1の
    光源からの前記第1の励起光の光路と前記第2の光源か
    らの前記第2の励起光の光路とを、高速に相互に切換え
    て前記標本へ向かう同一光路に導くと共に、前記標本か
    ら発生した第1の蛍光と第2の蛍光とを、それぞれ前記
    第1の励起光の光路と前記第2の励起光の光路とに導く
    光路切換手段と、前記第1の光分離手段で前記第1の励
    起光から分離された第1の蛍光を検出する第1の光検出
    手段と、前記第2の光分離手段で前記第2の励起光から
    分離された第2の蛍光を検出する第2の光検出手段とを
    具備することを特徴とする蛍光顕微鏡。
  2. 【請求項2】 前記第1の光分離手段及び前記第2の光
    分離手段は、所定波長より短い波長領域の光をほぼ全て
    反射し、前記所定波長を超える長い波長領域の光をほぼ
    全て透過することを特徴とする請求項1に記載の蛍光顕
    微鏡。
  3. 【請求項3】 前記光路切換手段はガルバノミラーであ
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載の蛍光顕微
    鏡。
  4. 【請求項4】 前記光路切換手段と前記対物レンズとの
    間に設けらた二次元走査手段と、前記第1の光分離手段
    と前記第1の光検出手段との間、及び前記第2の光分離
    手段と前記第2の光検出手段との間の前記標本の像が結
    像する位置にそれぞれ設けらたピンホールを具備するこ
    とを特徴とする請求項1、2又は3に記載の蛍光顕微
    鏡。
  5. 【請求項5】第1の励起光を発生し、標本を照射するこ
    とにより第1の蛍光を発生させる第1の光源と、第2の
    励起光を発生し、前記標本を照射することにより第2の
    蛍光を発生させる第2の光源と、前記第1の励起光と前
    記第1の蛍光とを分離する分光特性を有する第1の光分
    離手段と、前記第2の励起光と前記第2の蛍光とを分離
    する分光特性を有する第2の光分離手段と、前記第1の
    光源からの前記第1の励起光の光路と前記第2の光源か
    らの前記第2の励起光の光路とを、高速に相互に切換え
    て、前記標本へ向かう同一光路に導くと共に、前記標本
    から発生した第1の蛍光と第2の蛍光とを、それぞれ前
    記第1の励起光の光路と前記第2の励起光の光路とに導
    く光路切換手段と、前記第1の光分離手段で前記第1の
    励起光から分離された第1の蛍光、及び前記第2の光分
    離手段で前記第2の励起光から分離された第2の蛍光と
    を検出する第3の光検出手段と、前記第1の蛍光の光路
    と第2の蛍光の光路とを、高速に相互に前記光路切換手
    段と同期して切換えて、前記第3の光検出手段向かう同
    一光路に導く第2の光路切換手段とを具備することを特
    徴とする蛍光顕微鏡。
  6. 【請求項6】 前記第1の光分離手段及び前記第2の光
    分離手段は、所定波長より短い波長領域の光をほぼ全て
    反射し、前記所定波長を超える長い波長領域の光をほぼ
    全て透過することを特徴とする請求項5に記載の蛍光顕
    微鏡。
  7. 【請求項7】 前記光路切換手段及び前記第2の光路切
    換手段はガルバノミラーであることを特徴とする請求項
    5又は6に記載の蛍光顕微鏡。
  8. 【請求項8】 前記光路切換手段と前記対物レンズとの
    間に設けらた二次元走査手段と、前記第1の光分離手段
    と前記第1の光検出手段との間、及び前記第2の光分離
    手段と前記第2の光検出手段との間の前記標本の像が結
    像する位置にそれぞれ設けらたピンホールを具備するこ
    とを特徴とする請求項5、6又は7に記載の蛍光顕微
    鏡。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10206745A (ja) * 1997-01-22 1998-08-07 Olympus Optical Co Ltd 走査型光学顕微鏡
JP2001027728A (ja) * 1999-07-15 2001-01-30 Yokogawa Electric Corp 共焦点光スキャナ
JP2002514747A (ja) * 1998-05-09 2002-05-21 レニショウ パブリック リミテッド カンパニー 電子顕微鏡および分光システム
JP2002533747A (ja) * 1998-12-22 2002-10-08 カール ツァイス イエナ ゲーエムベーハー 顕微鏡における励起光と放出光との分離構造
JP2005140981A (ja) * 2003-11-06 2005-06-02 Nikon Corp 顕微鏡装置
JP2010240580A (ja) * 2009-04-06 2010-10-28 Victory:Kk 液体噴射ノズルおよびシャワーヘッド

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