JP2013223938A - 印刷装置および印刷方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】2つの印刷ヘッドが、互いの有するノズル列の一部が主走査方向から見たときに重なり合うように配置され、2つの印刷ヘッドを一体的に主走査方向かに移動させることによって複数のラインを同時に印刷する印刷装置であって、各ノズル列についての副走査宝庫SSにおける組付け誤差に応じた調整値をそれぞれ予め記憶する記憶部と、印刷データを、複数のラインの数ごとに取得する印刷データ取得部と、前記取得された印刷データを各印刷ヘッド用として分割する分割部と、各分割データを、各印刷ヘッドの有する各ノズル列内に定められた、分割データの長さに応じた数のノズルを有する使用ノズル列にそれぞれ供給する分割データ供給部とを備え、分割データ供給部は、各使用ノズル列を、当該使用ノズル列についての前記調整値に基づいて求まる位置にそれぞれ定める。
【選択図】図5
Description
前記各ノズル列についての前記第1方向における組付け誤差に応じた調整値をそれぞれ記憶する記憶部と、
前記各ノズル列内に、当該ノズル列よりも長さが短く、当該ノズル列についての前記調整値に応じて位置が決まる使用ノズル列を定め、前記使用ノズル列を使って前記印刷を行う、印刷制御部と
を備える印刷装置。
この構成によれば、使用ノズル列の決定が容易である。
この構成によれば、印刷データを各印刷ヘッドに供給する際にデータシフトすることで、使用ノズル列へのデータ供給が可能となる。
この構成によれば、より大きな組付け誤差を吸収することができる。
この構成によれば、組付け誤差を正確に吸収することができる。
前記複数の印刷ヘッドのうちの隣接する2つの印刷ヘッドは、互いの有するノズル列の一部が前記第2方向から見たときに重なり合うように配置された、印刷装置。
この構成によれば、一回の走査で隣接する複数のラスターラインを形成することができる。
前記各ノズル列についての前記第1方向における組付け誤差に応じた調整値をそれぞれ予め記憶し、
前記各ノズル列内に、当該ノズル列よりも長さが短く、当該ノズル列についての前記調整値に応じて位置が決まる使用ノズル列を定め、前記使用ノズル列を使って前記印刷を行う、印刷方法。
A.第1実施例:
A1.印刷システムの構成:
A2.組付け誤差の吸収原理:
A3.インク吐出制御処理の構成:
A4.実施例効果:
B.第2実施例:
C.第3実施例:
D.変形例:
A1.印刷システムの構成:
図1は、本発明の第1実施例として印刷システムの構成を示すブロック図である。この印刷システムは、コンピューター90と、印刷装置としてのプリンター20とを備えている。
プリンター20を製作していく上で各部品には組付け誤差が発生する問題がある。各印刷ヘッド28a、28bの有する各ノズル列28Ca〜28Kbにおいても組付け誤差が生じることがある。各ノズル列28Ca〜28Kbの組付け誤差は、図4(a)において、主走査方向SMに発生することもあり、また、副走査方向SSに発生することもある。主走査方向SMの組付け誤差は、各ノズル列28Ca〜28Kbの有するノズルNzの吐出タイミングを調整することで吸収する(打ち消す)ことができる。一方、副走査方向SSの組付け誤差は、各ノズル列28Ca〜28Kbにおいて前述した使用ノズル列をシフトすることで吸収することができる。主走査方向SMの組付け誤差の吸収は、本発明には関係ないことから説明は省略する。副走査方向SSの組付け誤差の吸収について、次に詳しく説明する。
図7は、プリンター20に備えられる制御回路40によって実行されるインク吐出制御処理を示すフローチャートである。このインク吐出制御処理は、CMYKのインク色毎に個別に実行されるもので、ここでは、Yインクを吐出する場合として、以下の説明を行う。このインク吐出制御処理は、コンピューター90側から印刷命令を受けたときに実行開始される。処理が開始されると、制御回路40のCPU41は、コンピューター90から送信されてくる印刷データPDのうちのYインクのドット分のデータを、仮想ノズル列VLのドット数ごとに取得する(ステップS110)。次いで、CPU41は、取得した一単位の印刷データを2等分し、第1の分割データを第1印刷ヘッド28a用に、第2の分割データを第2番目の印刷ヘッド28b用にそれぞれ割り当てる(ステップS120)。
以上説明したように、本実施例では、各ノズル列28Ca〜28Kbに印刷データPDの分割データを送る際に、その送り先を、副走査方向SSにおける組付け誤差に応じた位置にシフトするように構成されている。このために、ノズル列に組付け誤差があっても、実際に吐出するインク位置に変化がない。すなわち、その組付け誤差を吸収することができる。しかも、各ノズル列28Ca〜28KbのノズルNzの使用比率も変わらないことから、各印刷ヘッド28a、28bのノズル使用比率は均等に保たれる。したがって、ノズル列28Ca〜28Kbに組付け誤差がある場合の画質劣化を確実に防止することができる。
図10は、第2実施例における第1および第2印刷ヘッド28a、28bのインク吐出範囲を示す説明図である。第2実施例におけるプリンターは、第1実施例におけるプリンター20と同一のハードウェア構成を備え、制御回路40で実行されるインク吐出制御処理だけが第1実施例と相違する。そのインク吐出制御処理で実現されるインク吐出範囲を図10に示した。なお、第2実施例において第1実施例と同一の構成要素については、第1実施例と同一の符号を用いて以下の説明を行う。
図12は、第3実施例における第1および第2印刷ヘッドのインク吐出範囲を示す説明図である。第3実施例におけるプリンターは、第1実施例におけるプリンター20と比較して、各ノズル列の構成が相違する。第1実施例の各ノズル列28Ca〜28Kbは複数のノズルが1列に配置されたものであったが、第2実施例のノズル列(例えばイエローのノズル列)128Ya、128bは複数のノズルが2列に千鳥状に配置されたものである。ノズル列に含まれる各列L1、L2は、図12(a)に示すように、1/360npiの間隔で複数のノズルが配置されている。そして、両列L1、L2は、副走査方向SSにおいて、隣接するノズル間の中央に隣の列L2、L1のノズルが位置するように配置されている。このため、副走査方向SSにおいて、一方の列L1に含まれるノズルと、他方の列L2に含まれる近接するノズルとの間の距離は、1/720npiとなる。したがって、第2実施例におけるノズル解像度は、1/720npiとなり、第1実施例に比べて倍増されている。
この発明は前記第1ないし第3実施例やその変形例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
前記各実施例では、NVRAMに記憶される調整値は、測定した組付け誤差をノズル解像度単位に換算し、その換算結果の正負を逆転した値としたが、本発明はこれに限らない。例えば、測定した組付け誤差をノズル解像度単位に換算し、その換算結果を調整値として記憶する構成としてもよい。この場合には、調整値は組付け誤差を表すものであることから、インク吐出制御処理のステップS130およびS140でデータシフト際に、正負を逆転する必要がある。また、測定した組付け誤差をノズル解像度単位に換算することなく、そのままNVRAMに記憶する構成としてもよい。この場合には、インク吐出制御処理のステップS130およびS140でデータシフト際に、NVRAMから読み出した組付け誤差を、一旦、ノズル解像度単位に換算してデータシフト量を決める必要がある。要は、NVRAMに記憶される調整値は、各ノズル列についての前記第1方向における組付け誤差を反映する値であれば、どのような値とすることもできる。さらに、調整値の記憶先はNVRAMに限る必要はなく、他のメモリー(記憶部)であってもよい。好ましくは、不揮発性のメモリーがよい。
前記各実施例では、印刷ヘッドは2つとしたが、これに換えて、3つ、4つ等の他の複数の数の印刷ヘッドを備える構成としてもよい。図13に示すように、4つの印刷ヘッドH1〜H4を備える場合には、印刷ヘッドH1〜H4は千鳥状に配置される。すなわち、副走査方向SSにおいて、第1印刷ヘッドH1の一端部H1bと第2印刷ヘッドH2の一端部H2aとが重なり合い、第2印刷ヘッドH2の他端部H2bと第3印刷ヘッドH3の一端部H3aとが重なり合い、第3印刷ヘッドH3の他端部H3bと第4印刷ヘッドH4の一端部H4aとが重なり合うように配置される。かかる構成においても、各印刷ヘッドH1〜H4において本発明を適用することができる。
前記各実施例では、2つの印刷ヘッドは、主走査方向から見たときに互いのノズル列の一部分が重なり合う(すなわち、副走査方向において重なる)ように配置されていたが、これに換えて、2つの印刷ヘッドは、重なり合わない構成とすることもできる。すなわち、印刷装置に備えられる複数の印刷ヘッドのうちの2つの印刷ヘッドが、互いの有するノズル列の一部が主走査方向から見たときに重なり合わない構成とすることもできる。
前記各実施例では、各印刷ヘッドは、CMYKの各インク色に対応した4つのノズル列を備える構成としたが、本発明はこれに限られない。例えば7色インク、すなわち、CMYKにライトマゼンタ、ライトシアン、ダークイエローを付加した7色インクに対応した7つのノズル列を備える構成としてもよい。さらに、ノズル列の数は他の複数とすることもできるし、1つだけとすることもできる。
前記各実施例では、本発明をプリンター側で実現していたが、本発明はこれに限られない。例えば、制御回路40が行っていた機能の一部または全部をコンピューター10にインストールしたソフトウェアとしてのRIP(Raster image processor)が行う構成とすることもできる。また、コンピューター90とプリンター20の間に接続したハードウェアとしてのRIPが行う構成としてもよい。
前記各実施例では、プリンターが有する印刷ヘッドのノズルからインクを吐出させるためのインクの吐出方式としては、ピエゾ素子の駆動によるものとしたが、本発明はこれに限らない。例えば、発熱素子を用いてノズル内に気泡を発生させ該気泡によりインクを噴射させるサーマル方式等、種々の方式とすることができる。
前記実施例および各変形例において、ソフトウェアによって実現した機能は、ハードウェアによって実現するものとしてもよい。
28a…第1印刷ヘッド
28b…第2印刷ヘッド
30…キャリッジ
41…CPU
60…印刷ヘッドユニット
90…コンピューター
91…ビデオドライバー
95…アプリケーションプログラム
96…プリンタードライバー
97…解像度変換モジュール
98…色変換モジュール
99…ハーフトーンモジュール
100…ラスタライザー
Claims (7)
- インクドットを形成するノズルが第1方向に複数配列されたノズル列を有する印刷ヘッドを、複数有し、前記複数の印刷ヘッドを一体的に前記第1方向に交差する第2方向に移動させることによって複数のラインを同時に印刷可能な印刷装置であって、
前記各ノズル列についての前記第1方向における組付け誤差に応じた調整値をそれぞれ記憶する記憶部と、
前記各ノズル列内に、当該ノズル列よりも長さが短く、当該ノズル列についての前記調整値に応じて位置が決まる使用ノズル列を定め、前記使用ノズル列を使って前記印刷を行う、印刷制御部と
を備える印刷装置。 - 請求項1に記載の印刷装置であって、
前記印刷制御部は、前記各ノズル列内に、両端側を除く内側の所定位置に基準使用ノズル列を用意し、前記基準使用ノズル列を、前記各調整値に応じた移動量だけシフトすることにより、前記各使用ノズル列を定め、
前記各印刷ヘッドの基準使用ノズル列は、前記第1方向において互いに重複せずに連続する構成である、印刷装置。 - 請求項2に記載の印刷装置であって、
前記印刷制御部は、
前記インクドットを形成するか否かを表す情報が記録された印刷データを、前記複数のラインの数ごとに取得する印刷データ取得部と、
前記取得された印刷データを前記各印刷ヘッド用として分割する分割部と、
前記分割された各データを、前記基準使用ノズル列から前記各調整値に応じた移動量だけシフトした前記使用ノズル列に供給する印刷データ供給部と
を備える、印刷装置。 - 請求項2または請求項3に記載の印刷装置であって、
前記印刷制御部は、前記調整値に応じた移動量を前記ノズル列内のシフトで賄えない場合に、前記ノズル列と対になる他方側の印刷ヘッドのノズル列内で不足分を補う、印刷装置。 - 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の印刷装置であって、
前記記憶部に記憶される各調整値は、当該調整値が対応するノズル列についてのノズル解像度単位に換算された値である、印刷装置。 - 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の印刷装置であって、
前記複数の印刷ヘッドのうちの隣接する2つの印刷ヘッドは、互いの有するノズル列の一部が前記第2方向から見たときに重なり合うように配置された、印刷装置。 - インクドットを形成するノズルが第1方向に複数配列されたノズル列を有する印刷ヘッドを、複数有し、前記複数の印刷ヘッドを一体的に前記第1方向に交差する第2方向に移動させることによって複数のラインを同時に印刷可能な印刷方法であって、
前記各ノズル列についての前記第1方向における組付け誤差に応じた調整値をそれぞれ予め記憶し、
前記各ノズル列内に、当該ノズル列よりも長さが短く、当該ノズル列についての前記調整値に応じて位置が決まる使用ノズル列を定め、前記使用ノズル列を使って前記印刷を行う、印刷方法。
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JPH106488A (ja) * | 1996-06-24 | 1998-01-13 | Canon Inc | インクジェット記録方法及びその装置 |
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JP2008001052A (ja) * | 2006-06-26 | 2008-01-10 | Canon Finetech Inc | レジストレーション調整値決定方法および記録システム |
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