JP2013223633A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】図柄が変動表示されているときに行われる演出、及び特別遊技中に行われる演出を改良し、これら演出を斬新且つ機能的に行い、演出効果(遊技性、遊技興趣)を高めることができる遊技機を提供する。
【解決手段】低確・時短状態制御手段50bにより遊技が制御されているときに第2判定手段34bにより大当り遊技を行うと判定された場合、大当り遊技の終了後に高確・時短状態制御手段50cにより遊技が制御される場合には、図柄が変動表示されているときに当該判定結果を示唆する第1特別示唆演出を行わせることが可能であり、第2特別示唆演出制御手段62aは、低確・非時短状態制御手段50aにより遊技が制御されているときに大当り遊技を行うと判定された場合、特別遊技の終了後に高確・時短状態制御手段50cにより遊技が制御される場合には、特別遊技が行われているときに第1特別示唆演出と同一又は類似する第2特別示唆演出を行わせる。
【選択図】図6

Description

本発明は遊技機に関し、特に遊技演出に関する技術である。
従来、一般的なパチンコ遊技機においては、遊技球が流下可能な遊技領域に複数の入賞口が設けられ、遊技者は発射ハンドルを操作して、所有の遊技球を遊技領域に発射させて遊技を行い、その遊技球が入賞口に入賞した場合、遊技球1個の入賞につき数個〜10数個の遊技球を獲得することができる。近年主流の機種では、遊技領域に、第1始動口、開閉式の第2始動口、ゲート、開閉式の大入賞口が設けられている。第1,第2始動口と大入賞口は前記入賞口に属する。
遊技球が第1始動口に入賞すると始動条件の成立により第1特図判定情報が取得され、遊技球が第2始動口に入賞すると始動条件の成立により第2特図判定情報が取得される。取得された特図判定情報に基づいて「大当り」か否か判定され、その判定結果を示す図柄が特図表示器に図柄変動表示後に停止表示される。「大当り」と判定された場合、大当り図柄が停止表示され、大入賞口が複数ラウンドに亙って開閉する大当り遊技が行われる。
また、遊技球がゲートを通過すると始動条件の成立により普図判定情報が取得される。取得された普図判定情報に基づいて「当り」か否か判定され、その判定結果を示す図柄が普図表示器に図柄変動表示後に停止表示される。「当り」と判定された場合、当り図柄が停止表示され、第2始動口が1又は複数回開閉する補助遊技が行われる。
「大当り」と判定される大当り確率としては、低確率(例えば、約1/265 )と高確率(例えば、約1/46)の何れかが択一的に設定され、第2始動口の作動モードとしては、第2始動口を開状態に作動させ難い低作動モードと開状態に作動させ易い高作動モードの何れかが択一的に設定される。第2始動口作動モードが高作動モードに設定されると、比較的多くの遊技球が第2始動口に入賞するため、所有の遊技球の数を略維持して遊技を行うことができ、特図表示器での図柄変動時間が短縮され易い時短状態になる。大当り確率と第2始動口作動モードの組合せによって複数種類の遊技状態(図11に示す低確・非時短状態/低確・時短状態/高確・時短状態)の何れかが択一的に設定される。
本願出願人は、上記構成を備えたパチンコ遊技機において、低確・非時短状態で「大当り」と判定された場合、当該判定結果に係る大当り遊技が行われているときに、遊技球が大入賞口に付設されたV入賞口に入賞しない場合には、当該大当り遊技の終了後に低確・非時短状態が設定されるが、遊技球がV入賞口に入賞した場合には、当該大当り遊技の終了後に高確・時短状態が設定され、更に、当該大当り遊技を1セット目として、その後、大当り遊技が所定セット(例えば、5セット)行われるまで、大当り遊技の終了後に高確・時短状態が設定される所謂セットもの機種を実用化しつつある。
このセットもの機種では、高確・時短状態が設定されると実質次回「大当り」と判定されるまで継続設定され、最終セットの大当り遊技の終了後には低確・時短状態が設定され、その後、特図表示器での図柄変動回数が所定回数(例えば、100 回)に達すると低確・非時短状態に移行される。但し、低確・時短状態で「大当り」と判定された場合、再度、当該大当り遊技の終了後に高確・時短状態が設定され、当該大当り遊技を1セット目として、その後、大当り遊技が所定セット行われるまで、大当り遊技の終了後に高確・時短状態が設定される。尚、特許文献1には、このセットもの機種に類似する遊技性を備えた所謂リミッタ機が開示されている。
一方、近年主流のパチンコ遊技機では、「大当り」か否かの判定結果に基づいて、特図表示器に図柄が変動表示されているときに、当該図柄変動において「大当り」となる大当り期待度を示唆する図柄変動演出が画像表示器での表示を主体に音や光を出力して行われ、この図柄変動演出により、遊技性、並びに遊技興趣が高められる。また、大当り遊技中には、その大当り遊技を盛上げる大当り演出が行われる。
特開2011−50558号公報
前記セットもの機種を含む近年主流のパチンコ遊技機において、遊技球が第2始動口に入賞することにより「大当り」と判定された場合、遊技球が第1始動口に入賞することにより「大当り」と判定された場合よりも、遊技者に有利になる可能性が高い。低確・非時短状態では、「大当り」か否かの判定は、その略全てが遊技球が第1始動口に入賞することにより行われるが、そこで「大当り」と判定された場合、当該大当り遊技の終了後に高確・時短状態が設定されるか否かで、その後の利益が大きく異なる。故に、低確・非時短状態で「大当り」と判定された場合、当該大当り遊技中に、当該大当り遊技の終了後の遊技状態を示唆する昇格演出を行うことで演出効果が高められる。
一方、大当り遊技の終了後に低確・時短状態が設定された場合、その低確・時短状態では、高確・時短状態よりも大当り確率は低いが、高確・時短状態と同様、低確・非時短状態よりも遊技球が第2始動口に多く入賞するため、そこで、遊技球が第2始動口に入賞することにより「大当り」と判定されるか否かで、その後の利益が大きく異なる。
従来、低確・非時短状態で「大当り」と判定された場合に、当該大当り遊技中に行われる前記昇格演出と、低確・時短状態で行われる図柄変動演出とは、全く異なる態様で行われているが、この昇格演出と図柄変動演出は、大当り遊技の終了後に高確・時短状態が設定されるか否か(セットもの機種では、以後、所定セットの大当り遊技を行えるか否か)を示唆する非常に重要な演出となる故、その演出目的の共通性を加味して、これら両演出を斬新且つ機能的に行い得るように改良を行った。
本発明の目的は、図柄が変動表示されているときに行われる演出、及び特別遊技中に行われる演出を改良した遊技機を提供する。
本発明(遊技機(1) )は、遊技球が流下可能な遊技領域(4a)に設けられ、遊技球が通過可能な第1始動領域(10)および遊技球が通過し難い第1状態と通過し易い第2状態とに作動し得る第2始動領域(11a) と、前記第1始動領域(10)を遊技球が通過することにより特別遊技を行うか否かを判定する第1判定手段(34a) と、前記第2始動領域(11a) を遊技球が通過することにより特別遊技を行うか否かを判定する第2判定手段(34b) と、前記第1判定手段(34a) または前記第2判定手段(34b) による判定結果に基づいて、所定の図柄表示手段(19a,19b) に図柄を変動表示させた後に当該判定結果を示す判定図柄を停止表示させる図柄表示制御手段(35)と、前記第1判定手段(34a) または前記第2判定手段(34b) により特別遊技を行うと判定された場合、前記図柄表示制御手段(35)により前記判定図柄が停止表示された後に遊技者に有利な特別遊技を行う特別遊技実行手段(36)と、前記第1判定手段(34a) または前記第2判定手段(34b) により前記特別遊技を行うと判定される確率が所定の低確率に設定される低確率状態または前記低確率よりも高い所定の高確率に設定される高確率状態で遊技を制御すると共に、前記第2始動領域(11a) を前記第2状態に作動させ難い非特定遊技状態または前記第2状態に作動させ易い特定遊技状態で遊技を制御する遊技状態制御手段(50)と、所定の演出手段(69)に遊技演出を行わせる遊技演出制御手段(60)とを備え、前記遊技状態制御手段(50)は、通常において前記低確率状態および前記非特定遊技状態で遊技を制御する第1遊技状態制御手段(50a) と、前記特別遊技実行手段(36)による特別遊技の終了後に、前記低確率状態および前記特定遊技状態で遊技を制御可能な第2遊技状態制御手段(50b) と、前記特別遊技実行手段による特別遊技の終了後に、前記高確率状態および前記特定遊技状態で遊技を制御可能な第3遊技状態制御手段(50c) とを有し、前記遊技演出制御手段(60)は、前記第2遊技状態制御手段(50b) により遊技が制御されているときに前記第2判定手段(34b) により特別遊技を行うと判定された場合、当該判定結果に係る特別遊技の終了後に前記第3遊技状態制御手段(50c) により遊技が制御される場合には、前記図柄表示制御手段(35)により図柄が変動表示されているときに当該判定結果を示唆する第1特別示唆演出を行わせることが可能な第1特別示唆演出制御手段(61a) と、前記第1遊技状態制御手段(50a) により遊技が制御されているときに前記第1判定手段(34a) により特別遊技を行うと判定された場合、当該判定結果に係る特別遊技の終了後に前記第3遊技状態制御手段(50c) により遊技が制御される場合には、前記特別遊技実行手段(36)により特別遊技が行われているときに前記第1特別示唆演出と同一又は類似する第2特別示唆演出を行わせることが可能な第2特別示唆演出制御手段(62a) とを有することを特徴とする。
尚、好ましくは、第1の発明において、前記第3遊技状態制御手段(50c) は、前記第1遊技状態制御手段(50a) により遊技が制御されているときに前記第1判定手段(34b) により特別遊技を行うと判定された場合よりも、前記第2遊技状態制御手段(50b) により遊技が制御されているときに前記第2判定手段(34b) により特別遊技を行うと判定された場合の方が、当該判定結果に係る特別遊技の終了後に、高確率で前記高確率状態および前記特定遊技状態で遊技を制御可能であることを特徴とする。
本発明によれば、図柄が変動表示されているときに行われる演出、及び特別遊技中に行われる演出を改良し、これら演出を斬新且つ機能的に行い、演出効果(遊技性、遊技興趣)を高めることができる。
実施例のパチンコ遊技機の斜視図である。 パチンコ遊技機の遊技盤の正面図である。 図2相当図である。 遊技盤の要部断面図である。 パチンコ遊技機の制御系のブロック図である。 パチンコ遊技機の機能ブロック図である。 大当り判定テーブルに関する図表である。 図柄判定テーブルに関する図表である。 大当り遊技中の大入賞口の開閉パターンと大当り遊技終了後に設定される遊技状態等を示す図表である。 第2始動口の作動モードに関する図表である。 複数種類の遊技状態とそれらの設定内容を示す図表である。 第1特図変動時間決定用のテーブルを示す図表である。 第2特図変動時間決定用のテーブルを示す図表である。 複数種類の図柄変動演出を示す図表である。 複数種類の大当り演出を示す図表である。 第1図柄変動演出を示す図である。 第2図柄変動演出を示す図である。 第3図柄変動演出を示す図である。 大当り演出を示す図である。 遊技制御基板のコンピュータが実行するタイマ割込処理のフローチャートである。 始動口SW処理のフローチャートである。 特別図柄処理のフローチャートである。 大入賞口処理のフローチャートである。 演出制御基板のコンピュータが実行するタイマ割込処理のフローチャートである。 コマンド受信処理のフローチャートである。
以下、発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
図1〜図3に示すように、パチンコ遊技機1には、遊技ホールの島構造体に取付けられる外枠(図示略)に開閉枠2(内枠2)が開閉自在に装着され、開閉枠2に開閉扉3が開閉自在に装着されている。開閉扉3に窓3aが形成され、その窓3aに透明板3bが装着されている。開閉枠2の左端部に開閉扉3の左端部が鉛直軸心回りに回動自在に支持され、開閉扉3の右端部には、開閉扉3を開閉枠2に施錠するキーシリンダ3cが装着されている。開閉枠2に遊技盤4が装着され、遊技盤4とその前側の透明板3bとの間に遊技球が流下可能な遊技領域4aが形成され、この遊技領域4aが開閉扉3により開閉される。
開閉扉3には、窓3aの下側に遊技球を貯留する貯留皿5が設けられ、その貯留皿5に演出ボタンSW6(「SW」はスイッチを意味する)が装着され、貯留皿5の右下側に発射ハンドル7が装着されている。発射ハンドル7が回動操作されると、貯留皿5から発射位置に導入された遊技球が発射され、貯留皿5に複数の遊技球が貯留されている場合には、複数の遊技球が約0.6 秒間隔で連続発射される。発射された遊技球はガイドレール8で案内され遊技領域4aの上部に導入される。
図2〜図5に示すように、遊技盤4の遊技領域4aには、多数の障害釘(図示略)の他、第1始動口10(第1始動領域)、開閉式の第2始動口11a(第2始動領域)を有する第2始動口装置11、ゲート12、開閉式の第1大入賞口13aを有する第1大入賞口装置13、開閉式の第2大入賞口14aとV入賞口14eとを有する第2大入賞口装置14、複数の一般入賞口15が、夫々遊技球が通過可能に図示の配置で設けられている。
第1始動口10、ゲート12、複数の一般入賞口15には、夫々、そこに入賞した遊技球を検出する第1始動口SW10a、ゲートSW12a、複数の一般入賞口SW15aが付設されている。
第2始動口装置11は、第2始動口11a、第2始動口11aを開閉する開閉部材11b、第2始動口11aに入賞した遊技球を検出する第2始動口SW11c、開閉部材11bを開閉駆動する第2始動口SOL11d(「SOL」はソレノイドアクチュエータを意味する)を有し、第2始動口11aは、遊技球が入賞不可能な閉状態(通過し難い第1状態)と入賞可能な開状態(入賞し易い第2状態)とに作動し得る。
第1大入賞口装置13は、第1大入賞口13a、第1大入賞口13aを開閉する開閉部材13b、第1大入賞口13aに入賞した遊技球を検出する第1大入賞口SW13c、開閉部材13bを開閉駆動する第1大入賞口SOL13dを有し、第1大入賞口13aは、遊技球が入賞不可能な閉状態と入賞可能な開状態とに作動し得る。
第2大入賞口装置14は、第2大入賞口14a、第2大入賞口14aを開閉する開閉部材14b、第2大入賞口14aに入賞した遊技球を検出する第2大入賞口SW14c、開閉部材14bを開閉駆動する第2大入賞口SOL14dを有し、第2大入賞口14aは、遊技球が入賞不可能な閉状態と入賞可能な開状態とに作動し得る。
更に、第2大入賞口装置14は、第2大入賞口14aの内部に設けられたV入賞口14e、V入賞口14eを開閉する開閉部材14f、V入賞口14eに入賞した遊技球を検出するV入賞口SW14g、開閉部材14fを開閉駆動するV入賞口SOL14hを有し、V入賞口14eは、遊技球が入賞不可能な閉状態と入賞可能な開状態とに作動し得る。
遊技球が入賞口10,11a,13a,14a,15に入賞した場合、遊技球1個の入賞につき入賞口毎に設定された数(数個〜10数個)の遊技球が貯留皿5に払出される。遊技球が始動口10,11aに入賞した場合に大当り抽選が行われ、その大当り抽選で当選した場合、通常は閉状態の第1,第2大入賞口13a,14aが開状態に作動する特別遊技である大当り遊技が発生する。遊技球がゲート12を通過した場合に当り抽選が行われ、その当り抽選で当選した場合、通常は閉状態の第2始動口11aが開状態に作動する補助遊技が発生する。
遊技盤4にはセンタ役物16が取付けられ、このセンタ役物16に遊技演出用の画像表示器17及び可動役物装置18が装備されている。センタ役物16は、そのセンタ枠体16aが遊技盤4に比較的大きく形成されたセンタ開口部(図示略)に嵌合装着され、そのセンタ枠体16aの下部には遊技球が転動するステージ16bが形成されている。
画像表示器17は、画面をパチンコ遊技機1の前側からセンタ枠体16aの内側を通して視認可能に配置され、この画像表示器17に、大当り抽選等に基づいて大当り期待度を示唆する遊技演出の演出画像(動画)が表示される。可動役物装置18は、画像表示器17に表示される特定の遊技演出の一環として作動して、可動役物18a,18bが画像表示器17の画面前側において遊技盤4の盤面と平行な左右方向へ移動する。
遊技盤4の右下部に遊技表示盤19が設けられ、この遊技表示盤19は、第1特図表示器19a、第2特図表示器19b、普図表示器19c、第1特図保留ランプ19d、第2特図保留ランプ19e、普図保留ランプ19fを備えている。尚、第1,第2特図表示器19a,19bが所定の図柄表示手段に相当する。
第1特図表示器19aには第1特別図柄が変動可能に表示され、第1特図保留ランプ19dには第1特図保留数が表示され、その第1特図保留数は4未満の場合に第1始動口10に遊技球が入賞する毎に1加算される。第2特図表示器19bには第2特別図柄が変動可能に表示され、第2特図保留ランプ19eには第2特図保留数が表示され、その第2特図保留数は4未満の場合に第2始動口11aに遊技球が入賞する毎に1加算される。
第1,第2特別図柄が変動停止状態で、第1特図保留数が1以上の場合、第2特図保留数が0の場合には、第1特図保留数が1減算されて第1特別図柄が変動開始され、その後の停止図柄で大当り抽選の結果が表示される。第1,第2特別図柄が変動停止状態で、第2特図保留数が1以上の場合、第1特図保留数に関わらず、第2特図保留数が1減算されて第2特別図柄が変動開始され、その後の停止図柄で大当り抽選の結果が表示される。
普図表示器19cには普通図柄が変動可能に表示され、普図保留ランプ19fには普図保留数が表示され、その普図保留数は4未満の場合にゲート12に遊技球が入賞する毎に1加算される。普通図柄が変動停止状態で、普図保留数が1以上の場合、普図保留数が1減算されて普通図柄が変動開始され、その後の停止図柄で当り抽選の結果が表示される。
次に、パチンコ遊技機1の制御系について説明する。
図5に示すように、制御装置20は、遊技制御基板21、払出制御基板22、演出制御基板23、画像制御基板24、ランプ制御基板25を備え、これら制御基板21〜25に夫々CPUとROMとRAMを含むコンピュータを備えて構成され、演出制御基板23は更にRTC(「RTC」はリアルタイムクロックを意味する)を備えている。
遊技制御基板21のコンピュータは、第1,第2始動口SW10a,11c、ゲートSW12a、第1,第2大入賞口SW13c,14c、V入賞口SW14g、複数の一般入賞口SW15aからの信号、払出制御基板22からの制御情報を受けて、第2始動口SOL11d、第1,第2大入賞口SOL13d,14d、V入賞口SOL14h、図柄表示器19a〜19c、図柄保留ランプ19d〜19fを制御し、払出制御基板22、演出制御基板23に制御情報を出力する。
払出制御基板22のコンピュータは、遊技制御基板21からの制御情報、払出球検出SW26b、球有り検出SW26c、満タン検出SW26dからの信号を受けて、払出モータ26aを制御し、遊技制御基板22に制御情報を出力する。演出制御基板23のコンピュータは、遊技制御基板21、画像制御基板24、ランプ制御基板25からの制御情報、演出ボタンSW6からの信号を受けて、画像制御基板24、ランプ制御基板25に制御情報を出力する。
画像制御基板24のコンピュータは、演出制御基板23からの制御情報を受けて、遊技演出用の画像表示器17、スピーカ27を制御し、演出制御基板23に制御情報を出力する。ランプ制御基板25のコンピュータは、演出制御基板23からの制御情報を受けて、遊技演出用の枠ランプ28a、盤ランプ28b、可動役物装置18を制御し、演出制御基板23に制御情報を出力する。
図6に示すように、遊技制御基板21の主にコンピュータにより、図示の各手段30〜37,40〜47,50が構成されている。
特図カウンタ手段30は、16ビット構成の所謂ハード乱数である大当り判定値(大当りカウンタ値)を、設定範囲(0 〜65535 )内で微小時間(0.1 μs )毎に順次更新し、また、8 ビット構成の所謂ソフト乱数である特図判定値(特図カウンタ値)を、設定範囲(0 〜199 )内で微小時間(4 ms )毎に順次更新する。更に、ソフト乱数であるリーチ判定値(リーチカウンタ値)と変動パターン判定値(変動パターンカウンタ値)を、夫々設定範囲内で微小時間毎に順次更新する。
特図取得手段31は、第1始動口10を遊技球が通過することにより、第1特図保留数が4未満の場合に始動条件が成立して、特図カウンタ手段30により更新された大当り判定値、特図判定値、リーチ判定値、及び変動パターン判定値を取得し、これらの判定値が1組の第1特図判定情報となる。また、第2始動口11aを遊技球が通過することにより、第2特図保留数が4未満の場合に始動条件が成立して、特図カウンタ手段30により更新された大当り判定値、特図判定値、リーチ判定値、及び変動パターン判定値を取得し、これらの判定値が1組の第2特図判定情報となる。この特図取得手段31により取得された特図判定情報が特図保留記憶手段32に一旦記憶(保留)される。
特図保留消化手段33は、特図保留記憶手段32に記憶されている特図判定情報を、特図表示器19a,19bでの図柄変動開始毎に順次1ずつ特図判定手段34による判定に供して特図保留記憶手段32から消去(保留消化)する。その際、特図保留記憶手段32に複数の特図判定情報が記憶されている場合、それら複数の特図判定情報を特図保留記憶手段32に記憶された順番(即ち、特図取得手段31により取得された順番)で消化し、但し、第1,第2特図判定情報の両方が記憶されている場合には、第2特図判定情報を第1特図判定情報よりも優先して消化する。
特図判定手段34は、特図取得手段31により取得された(特図保留記憶手段32に記憶された)特図判定情報に基づいて、大当り遊技を行うか否かを判定し、大当り遊技を行うと判定した場合には、当該大当り遊技中の第1,第2大入賞口13a,14aの開閉パターンを選択する。ここで、特図判定手段34において、第1判定手段34aは、第1始動口10を遊技球が通過することにより第1特図判定情報に基づいて大当り遊技を行うか否かを判定し、第2判定手段34bは、第2始動口11を遊技球が通過することにより第2特図判定情報に基づいて大当り遊技を行うか否かを判定する。
具体的に、図7に示すように、大当り判定テーブルとして低確テーブルと高確テーブルの何れかを用いて判定し、低確テーブルを用いる場合、大当り判定値が約1/265 の割合で大当り特定値(3,247 ・・・)の何れかと一致する場合に、大当り遊技を行うと判定し、高確テーブルを用いる場合、大当り判定値が約1/46の割合で大当り特定値(3,7 ・・・)の何れかと一致する場合に、大当り遊技を行うと判定と判定する。
大当り遊技を行うと判定した場合には、次に、その大当り判定値と組の特図判定値に基づいて、複数種類の大当り図柄(図8に示す2種類の大当り図柄A,B)の何れか1つを選択する。ここで、第1特図判定情報となる特図判定値に対しては、図8に示す第1図柄選択テーブルにより規定される選択率で図柄選択を行い、第2特図判定情報となる特図判定値に対しては、図8に示す第2図柄選択テーブルにより規定される選択率で図柄選択を行う。そして、選択された大当り図柄によって、当該大当り遊技中の第1,第2大入賞口13a,14aの開閉パターンが決定される。
特図表示制御手段35は、特図判定手段34による判定結果に基づいて、特図保留消化手段33により第1特図判定情報が消化されたことを契機に、第1特図表示器19aに第1特別図柄を変動表示させた後に当該判定結果を示す判定図柄を停止表示させ、特図保留消化手段33により第2特図判定情報が消化されたことを契機に、第2特図表示器19bに第2特別図柄を変動表示させた後に当該判定結果を示す判定図柄を停止表示させる。
特図判定手段34により大当り遊技を行うと判定された場合には、選択された大当り図柄A,Bの何れか1つを停止表示させ、大当り遊技を行わないと判定された場合には、ハズレ図柄を特図表示器19a,19bに停止表示させる。
特図表示制御手段35の変動時間決定手段35aは、特図判定手段34による判定結果に基づいて選択された図柄(大当り図柄A,B、ハズレ図柄の何れか)、及び当該判定に供された特図判定情報のリーチ判定値と変動パターン判定値とに基づいて、図柄変動時間を決定する。そして、特図表示制御手段35は、変動時間決定手段35aにより決定(選択)された図柄変動時間、特別図柄を変動表示させた後に停止表示させる。
ここで、特図表示制御手段35により特別図柄が変動表示されているときに始動条件が成立することにより、特図取得手段31により取得された特図判定情報が特図保留記憶手段32に記憶される。但し、特図表示制御手段35により特別図柄が変動表示されていないときに始動条件が成立することにより、特図保留記憶手段32に特図取得手段31により取得された特図判定情報も、直ちに特図判定手段34による判定に供する場合でも特図保留記憶手段32に一時記憶される。
特別遊技実行手段36は、特図判定手段34により大当り遊技を行うと判定された場合、特図表示制御手段35により、その判定結果を示す判定図柄(大当り図柄)が停止表示された後、第1,第2大入賞口13a,14aを複数R(ラウンド)に亙って開閉させる遊技者に有利な大当り遊技を行う。図9に示すように、第1,第2大入賞口13a,14aの開閉パターンは、大当り図柄の種類に応じて図示のように設定される。
具体的に、7 R長期開放+1 R短期開放と8 R長期開放では、夫々、1 R〜7 Rの各Rは、第1大入賞口13aを開放して開始後、第1大入賞口13aに遊技球が例えば10個入賞する、或いは例えば30秒経過すると、第1大入賞口13aを閉塞して終了する。7 R長期開放+1 R短期開放おける8 R目は、第2大入賞口14aを開放して開始後、例えば1 秒経過すると、第1大入賞口13aを閉塞して終了し、8 R長期開放における8 R目は、第2大入賞口14aを開放して開始後、第2大入賞口14aに遊技球が例えば10個入賞する、或いは例えば30秒経過すると、第2大入賞口14aを閉塞して終了する。
また、7 R長期開放+1 R短期開放と8 R長期開放では、夫々、8 R目の第2大入賞口14aの開放に伴ってV入賞口14eが開閉される。ここで、V入賞口14eは、第2大入賞口14aの開放時から例えば約2秒後に開放し、その後一定時間(例えば、約10秒)経過すると閉塞する。7 R長期開放+1 R短期開放では、第2大入賞口14aが短期開放のため、しかも第2大入賞口14aが閉塞してからV入賞口14eが開放するため、遊技球が第2大入賞口14aに入賞しV入賞口14eに入賞する可能性が極めて低い。一方、8R長期開放は、第2大入賞口14aの長期開放中にV入賞口14eが開放するため、遊技球が第2大入賞口14aに入賞しV入賞口14eに入賞する可能性が極めて高い。
確率設定手段37は、特図判定手段34により大当り遊技を行うと判定される確率として、図7に示す低確テーブルを用いて所定の低確率(約1/265 )又は図5に示す高確テーブルを用いて低確率(約1/265 )よりも高い所定の高確率(約1/46)を設定する。
一方、普図カウンタ手段40は、8 ビット構成のソフト乱数である当り判定値(当りカウンタ値)を、設定範囲(0 〜199 )内で微小時間(4 ms )毎に順次更新する。
普図取得手段41は、遊技球がゲート12を通過したときに普図保留数が4未満の場合に始動条件が成立して、普図カウンタ手段40により更新された当り判定値を取得し、この判定値が普図判定情報となる。この普図取得手段41により取得された普図判定情報が普図保留記憶手段42に一旦記憶(保留)される。
普図保留消化手段43は、普図保留記憶手段42に記憶されている普図判定情報を普図表示器19cでの図柄変動開始毎に順次1ずつ普図判定手段44による判定に供して普図保留記憶手段42から消去(保留消化)する。その際、保留記憶手段42に複数の普図判定情報が記憶されている場合、それら複数の普図判定情報を普図保留記憶手段42に記憶された順番(即ち、普図取得手段41により取得された順番)で消化する。
普図判定手段44は、普図取得手段41により取得された(普図保留記憶手段42に記憶された)普図判定情報に基づいて、詳しくは、普通図柄が変動表示される際、当該普通図柄の変動表示に係る普通判定情報、つまり普図保留消化手段43により消化された普図判定情報に基づいて、補助遊技を行うか否かを判定する。
普図表示制御手段45は、普図判定手段44による判定結果に基づいて、普図保留消化手段43により普図判定情報が消化されたことを契機に、普図表示器19cに普通図柄を変動表示させた後に当該判定結果を示す判定図柄を停止表示させる。普図判定手段44により補助遊技を行うと判定された場合には、当り図柄を停止表示させ、補助遊技を行わないと判定された場合には、ハズレ図柄を停止表示させる。
ここで、普図表示制御手段45により普通図柄が変動表示されているときに始動条件が成立することにより、普図保留記憶手段42に普図取得手段41により取得された普図判定情報が記憶される。但し、普図表示制御手段45により普通図柄が変動表示されていないときに始動条件が成立することにより、普図取得手段41により取得された普図判定情報も、直ちに普図判定手段44による判定に供する場合でも普図保留記憶手段22に一時記憶される。
補助遊技実行手段46は、普図判定手段44により補助遊技を行うと判定された場合、普図表示制御手段45により、その判定結果を示す判定図柄(当り図柄)が停止表示された後、第2始動口11aを開閉させる補助遊技を行う。図10に示すように、補助遊技中の第2始動口11aの開閉パターンは、第2始動口11aの作動モードに応じて図示のように設定される。
作動モード設定手段47は、図10に示すように、第2始動口11aの作動モードとして、第2始動口11aを開状態に作動させ難い低作動モード又は開状態に作動させ易い高作動モードに設定する。
具体的に、低作動モードでは、普図判定手段44により補助遊技を行うと判定される当り確率が1/10、普図表示器19cでの図柄変動時間が12秒、補助遊技中の第2始動口11aの開閉パターンが0.1 秒×1 回に設定され、高作動モードでは、当り確率が10/10 、図柄変動時間が0.5 秒、開閉パターンが2.0 秒×3 回に設定される。
遊技状態制御手段50は、特図判定手段34により大当り遊技を行うと判定される確率が低確率に設定される低確率状態または高確率に設定される高確率状態で遊技を制御すると共に、第2始動口11aを開状態に作動させ難い非特定遊技状態または開状態に作動させ易い特定遊技状態で遊技を制御する。
この遊技状態制御手段50において、低確・非時短状態制御手段50a(第1遊技状態制御手段)が、通常において前記低確率状態および前記非特定遊技状態で遊技を制御し、低確・時短状態制御手段50b(第2遊技状態制御手段)が、特別遊技実行手段36による大当り遊技の終了後に、前記低確率状態および前記特定遊技状態で遊技を制御可能であり、高確・時短状態制御手段50c(第3遊技状態制御手段)が、特別遊技実行手段36による大当り遊技の終了後に、前記高確率状態および前記特定遊技状態で遊技を制御可能である。
つまり、遊技状態制御手段50は、図11に示す3種類の低確・非時短状態、低確・時短状態、高確・時短状態の何れか1つを設定可能であり、低確・非時短状態と低確・時短状態では、確率設定手段37により低確率が設定され、高確・時短状態では、確率設定手段37により高確率が設定され、また、低確・非時短状態では、作動モード設定手段47により低作動モードが設定され、低確・時短状態と高確・時短状態では、作動モード設定手段47により高作動モードが設定される。尚、電源投入時には前回の電源遮断時に設定されていた遊技状態を設定し、電源投入時に所謂RAMクリアが実行された場合には低確・非時短状態を設定する。
大当り遊技終了後の遊技状態について図9に基づいて詳しく説明する。
低確・非時短状態が設定されているときに第1又は第2判定手段34a又は34bにより大当り遊技を行うと判定された場合、当該判定結果に係る大当り遊技が行われているときに、遊技球がV入賞口14eに入賞した場合には当該大当り遊技終了後に高確・時短状態が設定され、遊技球がV入賞口14eに入賞しない場合、当該大当り遊技終了後、その大当り遊技が7 R長期開放+1 R短期開放である場合には低確・非時短状態が設定され、8 R長期開放である場合には低確・時短状態が設定される。
低確・非時短状態では、通常、第1判定手段34aにより大当り遊技を行うか否か判定され、そこで、大当り遊技を行うと判定された場合、大当り図柄Aに基づく7 R長期開放+1 R短期開放の大当り遊技が行われると、遊技球がV入賞口14eに入賞せずに大当り遊技終了後に低確・非時短状態が設定され、大当り図柄Bに基づく8 R長期開放の大当り遊技が行われると、遊技球がV入賞口14eに入賞して大当り遊技終了後に高確・時短状態が設定される。
低確・非時短状態で大当り遊技を行うと判定された場合、当該大当り遊技の終了後に高確・時短状態が設定されると、当該大当り遊技を1セット目として、その後、大当り遊技が所定セット行われるまで、大当り遊技の終了後に高確・時短状態が設定される可能性が高くなる。
即ち、高確・時短状態では、通常、第2判定手段34bにより大当り遊技を行うか否か判定され、そこで、最終セット以外の大当り遊技を行うと判定された場合、当該判定結果に係る大当り図柄Bに基づく8 R長期開放の大当り遊技が行われているときに、遊技球がV入賞口14eに入賞した場合には当該大当り遊技終了後に高確・時短状態が設定される。但し、遊技球がV入賞口14eに入賞しない場合には当該大当り遊技終了後に低確・時短状態が設定される。
また、高確・時短状態で、最終セットの大当り遊技を行うと判定された場合、当該判定結果に係る大当り図柄Bに基づく8 R長期開放の大当り遊技が行われているときに、遊技球がV入賞口14eに入賞した場合に当該大当り遊技終了後に低確・時短状態が設定される。但し、遊技球がV入賞口14eに入賞しない場合にも当該大当り遊技終了後に低確・時短状態が設定される。
低確・時短状態では、通常、第2判定手段34bにより大当り遊技を行うか否か判定され、そこで、大当り遊技を行うと判定された場合、当該判定結果に係る大当り図柄Bに基づく8 R長期開放の大当り遊技が行われているときに、遊技球がV入賞口14eに入賞した場合に当該大当り遊技終了後に高確・時短状態が設定され、再度、当該大当り遊技を1セット目として、その後、大当り遊技が所定セット行われるまで、大当り遊技の終了後に高確・時短状態が設定される可能性が高くなる。但し、遊技球がV入賞口14eに入賞しない場合には当該大当り遊技終了後に低確・時短状態が設定される。
こうして、高確・時短状態制御手段50cは、低確・非時短状態制御手段50aにより遊技が制御されているときに第1判定手段34aにより大当り技を行うと判定された場合よりも、低確・時短状態制御手段50bにより遊技が制御されているときに第2判定手段34bにより大当り遊技を行うと判定された場合の方が、当該判定結果に係る大当り遊技の終了後に、高確率で前記高確率状態および前記特定遊技状態で遊技を制御可能である。
尚、高確・時短状態が設定されると、その後、特図表示器19a,19bでの図柄変動回数が10000 回に達すると、低確・非時短状態に移行され、低確・時短状態が設定されると、その後、特図表示器19a,19bでの図柄変動回数が100 回に達すると、低確・非時短状態に移行される。
ここで、特図表示制御手段35の変動時間決定手段35aは、第1特別図柄の変動時間を図12に示すテーブルに基づいて決定する。図12(1)に示すように、低確・非時短状態では、大当り遊技を行わないと判定され且つ大当り期待度が低くなる非当選時(1) には、第1特図保留数に応じて9 秒,7秒,5秒,3秒の何れかが決定され、大当り遊技を行わないと判定され且つ大当り期待度が高くなる非当選時(2) 又は大当り遊技を行うと判定された当選時には、第1特図保留数に関わらず13秒,15 秒・・・,50 秒の何れかが決定される。図12(2)に示すように、低確・時短状態又は高確・時短状態では、非当選時(1) には、第1特図保留数に関わらず12秒が決定され、非当選時(2) 又は当選時には、図12(1)同様、第1特図保留数に関わらず13秒,15 秒・・・,50 秒の何れかが決定される。
また、特図表示制御手段35の変動時間決定手段35aは、第2特別図柄の変動時間を図13に示すテーブルに基づいて決定する。図13(1)に示すように、低確・非時短状態では、非当選時(1) には、第2特図保留数に関わらず3 秒が決定され、非当選時(2) 又は当選時には、第2特図保留数に関わらず13秒,15秒・・・,50秒の何れかが決定される。図13(2)に示すように、低確・時短状態では、非当選時(1) には、第2特図保留数に応じて12秒,2.5秒の何れかが決定され、非当選時(2) 又は当選時には、第2特図保留数に関わらず10秒が決定される。図13(3)に示すように、高確・時短状態では、非当選時(1) には、第2特図保留数に応じて12秒,3秒,0.5秒の何れかが決定され、非当選時(2) 又は当選時には、図13(2)同様、第2特図保留数に関わらず10秒が決定される。
図6に示すように、演出制御基板23、画像制御基板24、ランプ制御基板25の主にコンピュータにより、図示の各手段60〜62が構成されている。
遊技演出制御手段60は、所定の演出手段69に遊技演出を行わせる。尚、演出手段69は、画像表示器17、可動役物装置18、スピーカ27、ランプ28a,28bにより構成されている。
第1遊技演出制御手段61は、特図表示制御手段35により特図表示器19a,19bに特別図柄が変動表示されているときに、変動時間決定手段35aにより決定された図柄変動時間に応じた図柄変動演出を行わせる。具体的に、図14に示すように、低確・非時短状態では、第1図柄変動演出1,2・・・の何れかを選択して行わせ、低確・時短状態では、第2図柄変動演出1,2・・・の何れかを選択して行わせ、高確・時短状態では、第3図柄変動演出1,2・・・の何れかを選択して行わせる。
第2遊技演出制御手段62は、特別遊技実行手段36により大当り遊技が行われているときに、大当り演出を行わせる。具体的に、図15に示すように、オープニング演出1,2・・・の何れかを選択し、ラウンド演出1,2・・・又は特別ラウンド演出1,2・・・の何れかを選択し、エンディング演出1,2・・・の何れかを選択し、選択したオープニング演出、ラウンド演出又は特別ラウンド演出、エンディング演出を組合せて大当り演出を行わせる。ラウンド演出と特別ラウンド演出の選択について、低確・非時短状態で特図判定手段34により大当り遊技を行うと判定された場合、当該判定結果に係る大当り遊技中には、特別ラウンド演出1,2・・・の何れかを選択し、それ以外の大当り遊技中にはラウンド演出1,2・・・の何れかを選択する。
ここで、画像表示器17に表示される第1,第2,第3図柄変動演出と大当り演出について具体的に説明する。
図16に示すように、低確・非時短状態における第1図柄変動演出では、画像表示器17の画面中央部分に、横方向に並設された比較的大きな3つの図柄表示部17aが設定され、これら図柄表示部17aに、(1)3組の演出図柄列が縦スクロールにて変動し、その後、(2)左側の演出図柄「X」が変動停止し、次に、(3)右側の演出図柄「Y」が変動停止し、最後に、(4)中央の演出図柄「Z」が変動停止し、3つの演出図柄「XZY」が特図判定手段34による判定結果を示す報知図柄列として停止する。
例えば、「X」「Y」「Z」は、夫々、「0」〜「9」の何れかであり、基本的に、特図表示器19a,19bに大当り図柄が停止表示されると、(4)3つの演出図柄「XZY」が同一図柄となる報知図柄列で停止する。また、画像表示器17には、演出図柄とは別に、第1図柄変動演出専用の(第1図柄変動演出1,2・・・毎に異なる)画像(動画を含む)が表示される。(3)演出図柄「XY」が同一図柄で停止して所謂リーチになった場合、その後、(4)3つの演出図柄「XZY」が停止する迄の間、画像表示器17に大当り期待度を示唆する発展演出が表示される。
図17に示すように、低確・時短状態における第2図柄変動演出では、画像表示器17の画面中央部分に、横方向に並設された3つの図柄表示部17bが設定され、これら図柄表示部17bに、(1)3組の特別な演出図柄列が縦スクロールにて変動し、その後、例えば、(2)左側の演出図柄「5000」が変動停止し、次に、(3)中央の演出図柄「5000」が変動停止し、最後に、(4-1)右側の演出図柄「5000」が変動停止し、或いは(4-2)右側の演出図柄「×」が変動停止する。
ここで、第1遊技演出制御手段61の第1特別示唆演出制御手段61aが、低確・時短状態制御手段50bにより遊技が制御(低確・時短状態が設定)されているときに第2判定手段34bにより大当り遊技を行うと判定された場合、当該判定結果に係る大当り遊技の終了後に高確・時短状態制御手段50cにより遊技が制御(高確・時短状態が設定)される場合には、特図表示制御手段35により図柄が変動表示されているときに当該判定結果を示唆する第1特別示唆演出を行わせることが可能であり、この第1特別示唆演出が、図17の(1)→(2)→(3)→(4-1)で示す演出となる。
図18に示すように、高確・時短状態における第3図柄変動演出では、画像表示器17の画面右端側部分に、縦方向に並設された比較的小さな3つの図柄表示部17cが設定され、これら図柄表示部17cに、(1)3組の演出図柄列が横スクロールにて変動し、その後、(2)上側の演出図柄「X」が変動停止し、次に、(3)下側の演出図柄「Y」が変動停止し、最後に、(4)中央の演出図柄「Z」が変動停止して、3つの演出図柄「XZY」が特図判定手段34による判定結果を示す報知図柄列として停止する。また、画像表示器17には、演出図柄とは別に、第3図柄変動演出専用の(第3図柄変動演出1,2・・・毎に異なる)画像(動画を含む)が表示される。
図19に示すように、大当り演出では、(1)オープニング演出が表示され、次に、(2)〜(4)ラウンド演出が表示され、最後に、(5)エンディング演出が表示される。特別ラウンド演出は、(2)〜(4)ラウンド演出のうち所定の1又は複数のラウンドが行われているときの演出部分を、図17に示す第2図柄変動演出と同一又は類似する昇格演出に変更したものである。
つまり、特別ラウンド演出の昇格演出では、図17と同様、画像表示器17の中央部分に、横方向に並設された3つの図柄表示部17bが設定され、これら図柄表示部17aに、(1)3組の特別な演出図柄列が縦スクロールにて変動し、その後、例えば、(2)左側の演出図柄「5000」が変動停止し、次に、(3)中央の演出図柄「5000」が変動停止し、最後に、(4-1)右側央の演出図柄「5000」が変動停止し、或いは(4-2)右側の演出図柄「×」が変動停止する。
ここで、第2遊技演出制御手段62の第2特別示唆演出制御手段62aが、低確・非時短状態制御手段50aにより遊技が制御(低確・非時短状態が設定)されているときに第1判定手段34aにより大当り遊技を行うと判定された場合、当該判定結果に係る大当り遊技の終了後に高確・時短状態制御手段50cにより遊技が制御(高確・時短状態が設定)される場合には、特別遊技実行手段36により大当り遊技が行われているときに図17の(1)→(2)→(3)→(4-1)で示す第1特別示唆演出と同一又は類似する第2特別示唆演出を行わせることが可能である。尚、前記昇格演出(第2特別示唆演出)をオープニング演出又はエンディング演出において行うようにしてもよい。
次に、図6に示す各手段30〜37,40〜47,50,60〜62の機能を達成するために、制御装置20(遊技制御基板21、演出制御基板23の各コンピュータ)が実行する主要な処理についてフローチャートに基づいて説明する。
図20に示すように、遊技制御基板21のコンピュータが実行するタイマ割込処理は微小時間(4 ms )毎に開始され、そのタイマ割込処理において、乱数更新処理(S1)、スイッチ処理(S2)、図柄処理(S3)、電動役物処理(S4)、賞球処理(S5)、出力処理(S6)が順次実行される。
図21に示すように、S2の始動口SW処理では、第1始動口SW10aがオンの場合(S11;Yes )、第1特図保留数U1が4未満の場合に(S12;Yes )、第1特図保留数U1がU1+1に加算され(S13)、大当り判定値、図柄判定値、リーチ判定値、及び変動パターン判定値(第1特図判定情報)が取得・格納され(S14)、第1特図保留数増加コマンドがセットされる(S15)。
第2始動口SW11cがオンの場合(S16;Yes )、第2特図保留数U2が4未満の場合に(S17;Yes )、第2特図保留数U2がU2+1に加算され(S18)、大当り判定値、図柄判定値、リーチ判定値、及び変動パターン判定値(第2特図判定情報)が取得・格納され(S19)、第2特図保留数増加コマンドがセットされる(S20)。S15、S20でセットされたコマンド、及び、その他のステップでセットされたコマンドについては、S6の出力処理により演出制御基板23に送信される。
図22に示すように、S3の特別図柄処理では、当り遊技フラグがON(つまり、大当り遊技が実行中)でない場合(S31;No)、特別図柄が変動中でない場合に(S32;No)、第2特図保留数U2が1以上か否か判定される(S33)。S32の判定がYes の場合、つまり、特別図柄が変動中である場合には、S42へ移行する。
S33の判定がYes の場合、第2特図保留数U2がU2−1に減算され(S34)、S33の判定がNoの場合、第1特図保留数U1が1以上か否か判定される(S35)。S35の判定がYes の場合、第1特図保留数U1がU1−1に減算され(S36)、S35の判定がNoの場合、客待ち設定処理(S46)が実行される。S34又はS36の実行後、客待ちフラグがOFFにされ(S37)、大当り判定処理(S38)が実行され、続いて、変動パターン選択処理(S39)が実行される。
S38の大当り判定処理では、特図保留記憶手段32に記憶されている特図判定情報のうち消化優先順位が最も高い特図判定情報の大当り判定値が、図7を用いて説明したように、大当り特定値か否か判定され、大当り特定値である場合には、前記大当り判定値と組の図柄判定値に基づいて、図8を用いて説明したように、大当り図柄A,Bの何れかが選択設定され、大当り特定値でない場合には、ハズレ図柄が設定される。
S39の変動パターン選択処理では、S38で設定された図柄、及び、前記大当り判定値と組のリーチ判定値、変動パターン判定値に基づいて、図12、図13を用いて説明したように、変動パターン(変動時間)が選択設定される。その後、第1又は第2特別図柄が変動開始され(S40)、S38で設定された特別図柄とS39で設定された変動パターン(変動時間)の情報を含む特図変動開始コマンドがセットされる(S41)。
次に、S39で設定された変動時間が経過した場合(S42;Yes )、第1又は第2特別図柄が変動停止され(S43)、ここで、S38で設定された図柄が第1又は第2特図表示器19a又は19bに表示される。続いて、特図変動停止コマンドがセットされ(S44)、停止中処理(S45)が実行される。
S45の停止中処理では、図9を用いて説明したように、高確・時短状態のときには、前回の大当り遊技の終了時からの特図変動回数が10000 回に達すれば低確・非時短状態に移行させ、低確・時短状態のときには、前回の大当り遊技の終了時からの特図変動回数が100 回に達すれば低確・非時短状態に移行させる処理が行われる。
図23に示すように、S4の大入賞口処理では、大当り状態フラグがONか否か判定され(S51)、S51の判定がYes の場合、その大当り遊技最初の第1大入賞口13aが開放する前のオープニング中であるか否か判定される(S52)。S52の判定がYes の場合、オープニング時間経過したか否か判定され(S53)、S53の判定がYes の場合、大入賞口開閉パターン設定処理(S54)が実行される。
S54の大入賞口開閉パターン設定処理では、大当り図柄の種類に応じた大入賞口開閉パターンが設定され、そこで、最大RcとR最大作動時間Tcに、設定された大入賞口開閉パターンに応じた値(例えば、8 R長期開放の場合、最大Rc=8 、R最大作動時間Tc=30s、7 R長期開放+1 R短期開放の場合、最大Rc=8 、1 R〜7 R目のR最大作動時間Tc=30s、8 R目のR最大作動時間Tc=1 s)が設定される。
一方、S52の判定がNoの場合、大当り遊技最後の第2大入賞口14aが閉塞した後のエンディング中か否か判定され(S55)、S55の判定がNoの場合、第1又は第2大入賞口13a又は14aが作動中か否か判定される(S56)。S54の実行後、或いは、S56の判定がNoの場合、RがR+1に加算され(S57)、第1又は第2大入賞口13a又は14aの作動が開始される(S58)。S58では、R=1 〜7 のときには、第1大入賞口13aが開放され、R=8 のときには、第2大入賞口14aが開放される。次に、R作動時間Tの計時が開始され(S59)、第1又は第2大入賞口13a又は14aへの遊技球の入賞個数Nの計測が開始される(S60)。
S56の判定がYes の場合、V入賞口14eの開放タイミング(即ち、R=8 のときに第2大入賞口14aの開放時から2 秒経過)か否か判定され(S61)、S61の判定がYes の場合、V入賞口14eが開放される(S62)。S61の判定がNoの場合、V入賞口14eが開放されているときには、V入賞口14eの閉塞タイミング(即ち、R=8 のときにV入賞口14eの開放時から10秒経過)か否か判定され(S63)、S63の判定がYes の場合、V入賞口14eが閉塞される(S64)。
S60又はS62又はS64の実行後、或いはS63の判定がNoの場合、T≧R最大作動時間Tcか否か判定され(S65)、S65の判定がNoの場合、N≧規定個数Nc(Nc=10)か否か判定される(S66)。S65の判定がYes 又はS66の判定がYes の場合、第1又は第2大入賞口13a又は14aの作動が終了され、即ち第1又は第2大入賞口13a又は14aが閉塞され(S67)、T,Nがリセットされ(S68)、R=最大Rcか否か判定される(S69)。
S69の判定がYes の場合、エンディングが開始され(S70)、エンディングコマンドがセットされ(S71)、Rが0にリセットされる(S72)。S55の判定がYes の場合、或いはS72の実行後、エンディング時間経過したか否か判定され(S73)、S73の判定がYes の場合、遊技状態設定処理(S74)が実行される。S74の遊技状態設定処理では、図9を用いて説明したように、低確・非時短状態、低確・時短状態、高確・時短状態の何れかが設定される。その後、大当り状態フラグがOFFにされ(S75)、リターンする。尚、S51、S53、S66、S69、S73の各判定がNoの場合、リターンする。
図24に示すように、演出制御基板23のコンピュータが実行するタイマ割込処理は微小時間(4 ms )毎に開始され、そのタイマ割込処理において、コマンド受信処理(S101)、演出ボタン処理(S102)、コマンド送信処理(S103)が順次実行される。
図25に示すように、S101のコマンド受信処理では、保留数増加コマンドを受信か否か判定され(S111)、S111の判定がYes の場合、保留数加算処理(S112)が実行され、続いて、保留数増加コマンドがセットされる(S113)。S113でセットされたコマンド、及び、その他のステップでセットされたコマンドについては、S103のコマンド送信処理により画像制御基板24、ランプ制御基板25に送信される。
次に、特図変動開始コマンドを受信か否か判定され(S114)、S114の判定がYes の場合、図柄変動演出選択処理(S115)が実行される。S115の図柄変動演出選択処理では、受信した特図変動開始コマンドが解析され、その解析情報に基づいて、図14を用いて説明したように、第1図柄変動演出1,2・・・の何れか、或いは、第2図柄変動演出1,2・・・の何れか、或いは、第3図柄変動演出1,2・・・の何れかが選択され、選択された図柄変動演出の情報を含む図柄変動演出開始コマンドがセットされる。
次に、特図変動停止コマンドを受信した場合(S116;Yes )、図柄変動演出終了中処理(S117)が実行される。次に、大入賞口処理(図23参照)におけるオープニング開始時にオープニングコマンドを受信した場合(S118;Yes )、当り演出選択処理(S119)が実行される。S119の当り演出選択処理では、図15を用いて説明したように、オープニング演出1,2・・・の何れかと、ラウンド演出1,2・・・の何れかが、大当り演出として選択され、選択された大当り演出の情報を含む大当り演出開始コマンドがセットされる。
大入賞口処理(図23参照)におけるエンディング開始時にエンディングコマンドを受信した場合(S120;Yes )、エンディング演出選択処理(S121)が実行される。S121のエンディング演出選択処理では、図15を用いて説明したように、エンディング演出1,2・・・の何れかが選択され、選択されたエンディング演出の情報を含む大当り演出終了コマンドがセットされる。最後に、客待ちコマンド処理(S122)が実行される。
画像表示制御基板24のコンピュータが実行する処理については、そのフローチャートは図示省略するが、図柄変動演出開始コマンドを受信した場合、その解析情報に基づいて、図16に示すように、第1図柄変動演出1,2・・・の何れか、或いは、図17に示すように、第2図柄変動演出1,2・・・の何れか、或いは、図18に示すように、第3図柄変動演出1,2・・・の何れかを画像表示器17に表示させる。
大当り演出開始コマンド、大当り演出終了コマンドを受信した場合、その解析情報に基づいて、図19に示すように、オープニング演出1,2・・・の何れかと、ラウンド演出1,2・・・の何れかと、エンディング演出1,2・・・の何れかとを組合せた大当り演出を画像表示器17に表示させる。但し、ラウンド演出ではなくて特別ラウンド演出(昇格演出)を表示させる場合には、図17に示すように、第2図柄変動演出と同一又は類似する演出を表示させる。
以上説明したパチンコ遊技機1の作用・効果について説明する。
低確・非時短状態が設定されているときには、遊技者は発射ハンドル7を操作して遊技球がセンタ役物16の左側を落下するように、遊技球を発射させる所謂左打ちにより遊技を行い、この左打ちにより第1始動口10を狙うことができ、第1特図保留数が4未満のときに、遊技球が第1始動口10に入賞すると、第1特図判定情報が取得され特図保留記憶手段32に記憶される。
低確・時短状態又は高確・時短状態が設定されているときには、遊技者は発射ハンドル7を操作して遊技球がセンタ役物16の右側を落下するように、遊技球を発射させる所謂右打ちにより遊技を行い、この右打ちにより第2始動口11aを狙うことができ、第2特図保留数が4未満のときに、遊技球が第2始動口11aに入賞すると、第2特図判定情報が取得され特図保留記憶手段32に記憶される。
また、遊技者は右打ちによりゲート12を狙うことができ、普図保留数が4未満のときに、遊技球がゲート12を通過すると、普図判定情報が取得され普図保留記憶手段42に記憶される。ここで先ず、普図保留記憶手段42に記憶された普図判定情報は普通図柄の変動開始毎に順次消化(消去)され、この普図判定情報の消化により当り抽選が行われ、その当り抽選で当選した場合、普図表示器19cに当り図柄が変動停止後、第2始動口11aが開放する補助遊技が発生する。
低確・時短状態又は高確・時短状態が設定されている場合には、補助遊技作動モードとして高作動モードが設定され、右打ちを行って第2始動口11aへの比較的多くの遊技球の入賞を期待できるため、右打ちにより所有の遊技球の数を略維持して遊技を行うことができる。但し、低確・非時短状態が設定されている場合には、右打ちを行っても第1始動口10への遊技球の入賞を殆ど期待できないうえ、補助遊技作動モードとして低作動モードが設定されるため、第2始動口11aへの遊技球の入賞も殆ど期待できないため、左打ちにより所有の遊技球の数を減らしながら遊技を行うことになる。
次に、特図保留記憶手段32に記憶された特図判定情報は特別図柄の変動開始毎に順次消化(消去)されるが、その際、特図保留記憶手段32に複数の特図判定情報が記憶されている場合には、それら複数の特図判定情報は取得された順番で消化され、但し、第1,第2特図判定情報の両方が記憶されている場合には、第2特図判定情報が第1特図判定情報よりも優先消化される。この特図判定情報の消化により大当り抽選が行われ、その大当り抽選で当選した場合、特図表示器19a,19bcに大当り図柄が変動停止後、第1,第2大入賞口13a,14aが開放する大当り遊技が発生する。
大当り遊技が発生すると、遊技者は右打ちにより第1,第2大入賞口13a,14aを狙うことができる。変動停止した大当り図柄の種類によって、当該大当り遊技中の大入賞口13aの開閉パターンとして、7 R長期開放+1 R短期開放、8 R長期開放の何れかが選択実行され、右打ちを行うことにより、7 R長期開放+1 R短期開放では、約850 個の遊技球を獲得でき、8 R長期開放では、約1000個の遊技球を獲得できる。
また、大当り遊技の8 R目の第2大入賞口14aの開放に伴ってV入賞口14eが開閉される。V入賞口14eは、第2大入賞口14aの開放時から約2秒後に開放し、その後約10秒経過すると閉塞するため、右打ちを行うことにより、7 R長期開放+1 R短期開放では、遊技球がV入賞口14eに入賞する可能性が極めて低いが、8 R長期開放では、遊技球がV入賞口14eに入賞する可能性が極めて高くなる。
低確・非時短状態で、第1判定手段34aによる判定の結果、大当り抽選で当選した場合、当該大当り遊技中の大入賞口13aの開閉パターンは、50%-50 %の割合で、7 R長期開放+1 R短期開放、8 R長期開放の何れかに振分けられるが、7 R長期開放+1 R短期開放となり、遊技球がV入賞口14eに入賞しない場合には、当該大当り遊技の終了後に低確・非時短状態が設定され、8 R長期開放となり、遊技球がV入賞口14eに入賞した場合には、当該大当り遊技の終了後に高確・時短状態が設定される。
更に、当該大当り遊技の終了後に高確・時短状態が設定された場合には、当該大当り遊技を1セット目として、その後、大当り遊技が5セット行われるまで、大当り遊技の終了後に高確・時短状態が設定される可能性が高くなる。第2判定手段34bによる判定の結果、大当り抽選で当選した場合、当該大当り遊技中の大入賞口13aの開閉パターンは、100 %の割合で、8 R長期開放になり、故に、大当り遊技が5セット行われると、合計で約5000個の遊技球を獲得できる。
このように、低確・非時短状態で大当り抽選で当選した場合、当該大当り遊技が行われているときに、遊技球がV入賞口14eに入賞しないで当該大当り遊技の終了後に低確・非時短状態が設定されるか、或いは、遊技球がV入賞口14eに入賞して当該大当り遊技の終了後に高確・時短状態が設定されるかで、その後の利益が大きく異なってくる。
また、5セット目の大当り遊技の終了後には低確・時短状態が設定され、その後、特図変動回数が100 回に達すると低確・非時短状態に移行されるが、低確・時短状態で、第2判定手段34bによる判定の結果、大当り抽選で当選した場合、当該大当り遊技中に遊技球がV入賞口14eに入賞した場合には、再度、当該大当り遊技の終了後に高確・時短状態が設定され、当該大当り遊技を1セット目として、その後、大当り遊技が5セット行われるまで、大当り遊技の終了後に高確・時短状態が設定される可能性が高くなる。
つまり、低確・時短状態で大当り抽選で当選した場合、新たに、大当り遊技が5セット行われ、合計で約5000個の遊技球を獲得できるため、低確・非時短状態で大当り抽選で当選した場合に、当該大当り遊技が8 R長期開放で行われるか否かと同様、低確・時短状態で大当り抽選で当選するか否かで、その後の利益が大きく異なってくる。
さて、遊技演出に関して、特図変動中に大当り期待度を示唆する図柄変動演出が、遊技状態の種類に応じた態様で行われる。低確・非時短状態では図16に示す第1図柄変動演出が行われ、低確・時短状態では図17に示す第2図柄変動演出が行われ、高確・時短状態では図18に示す第3図柄変動演出が行われる。この図柄変動演出により、遊技性、並びに遊技興趣が高められる。
また、大当り遊技中には、その大当り遊技を盛上げる大当り演出が行われる。図19に示す大当り遊技演出は、オープニング演出、ラウンド演出、エンディング演出により構成され、低確・非時短状態以外の遊技状態で大当り遊技を行うと判定された場合、当該判定結果に係る大当り遊技中に行われる。
但し、低確・非時短状態で第1判定手段34aにより大当り遊技を行うと判定された場合には、当該判定結果に係る大当り遊技中に、オープニング演出、特別ラウンド演出、エンディング演出により構成された大当り演出が行われ、その特別ラウンド演出において、図17に示す第2図柄変動演出と同一又は類似する昇格演出が行われる。
従来、低確・非時短状態で大当り抽選で当選した場合に、当該大当り遊技中に行われる昇格演出と、低確・時短状態で行われる図柄変動演出とは、全く異なる態様で行われているが、この昇格演出と図柄変動演出は、以後、所有の遊技球を略維持して、5セットの大当り遊技を行えるか否かを示唆する非常に重要な演出となる。
そこで、本発明では、前記のように、低確・非時短状態で大当り抽選で当選した場合に、当該大当り遊技中に行われる特別ラウンド演出(昇格演出)と、低確・時短状態で行われる第2図柄変動演出とを同一又は類似するものに構成して、これら両演出を、以後、所有の遊技球を略維持して、5セットの大当り遊技を行えるか否かを示唆する非常に重要な演出として明確に行うことで、これら両演出を斬新且つ機能的に行うことができる。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を付加して実施が可能であり、本発明については、実施例で開示した所謂セットもの機種以外に、所謂リミッタ機、また、セットもの機種やリミッタ機以外の種々のパチンコ遊技機等の遊技機に適用可能である。
1 パチンコ遊技機
4a 遊技領域
10 第1始動口
11a 第2始動口
19a 第1特図表示器
19b 第2特図表示器
34 特図判定手段
34a 第1判定手段
34b 第2判定手段
35 特図表示制御手段
36 特別遊技実行手段
50 遊技状態制御手段
50a 低確・非時短状態制御手段
50b 低確・時短状態制御手段
50c 高確・時短状態制御手段
60 遊技演出制御手段
61a 第1特別示唆演出制御手段
62a 第2特別示唆演出制御手段
69 演出手段

Claims (1)

  1. 遊技球が流下可能な遊技領域に設けられ、遊技球が通過可能な第1始動領域および遊技球が通過し難い第1状態と通過し易い第2状態とに作動し得る第2始動領域と、
    前記第1始動領域を遊技球が通過することにより特別遊技を行うか否かを判定する第1判定手段と、
    前記第2始動領域を遊技球が通過することにより特別遊技を行うか否かを判定する第2判定手段と、
    前記第1判定手段または前記第2判定手段による判定結果に基づいて、所定の図柄表示手段に図柄を変動表示させた後に当該判定結果を示す判定図柄を停止表示させる図柄表示制御手段と、
    前記第1判定手段または前記第2判定手段により特別遊技を行うと判定された場合、前記図柄表示制御手段により前記判定図柄が停止表示された後に遊技者に有利な特別遊技を行う特別遊技実行手段と、
    前記第1判定手段または前記第2判定手段により前記特別遊技を行うと判定される確率が所定の低確率に設定される低確率状態または前記低確率よりも高い所定の高確率に設定される高確率状態で遊技を制御すると共に、前記第2始動領域を前記第2状態に作動させ難い非特定遊技状態または前記第2状態に作動させ易い特定遊技状態で遊技を制御する遊技状態制御手段と、
    所定の演出手段に遊技演出を行わせる遊技演出制御手段とを備え、
    前記遊技状態制御手段は、
    通常において前記低確率状態および前記非特定遊技状態で遊技を制御する第1遊技状態制御手段と、
    前記特別遊技実行手段による特別遊技の終了後に、前記低確率状態および前記特定遊技状態で遊技を制御可能な第2遊技状態制御手段と、
    前記特別遊技実行手段による特別遊技の終了後に、前記高確率状態および前記特定遊技状態で遊技を制御可能な第3遊技状態制御手段とを有し、
    前記遊技演出制御手段は、
    前記第2遊技状態制御手段により遊技が制御されているときに前記第2判定手段により特別遊技を行うと判定された場合、当該判定結果に係る特別遊技の終了後に前記第3遊技状態制御手段により遊技が制御される場合には、前記図柄表示制御手段により図柄が変動表示されているときに当該判定結果を示唆する第1特別示唆演出を行わせることが可能な第1特別示唆演出制御手段と、
    前記第1遊技状態制御手段により遊技が制御されているときに前記第1判定手段により特別遊技を行うと判定された場合、当該判定結果に係る特別遊技の終了後に前記第3遊技状態制御手段により遊技が制御される場合には、前記特別遊技実行手段により特別遊技が行われているときに前記第1特別示唆演出と同一又は類似する第2特別示唆演出を行わせることが可能な第2特別示唆演出制御手段とを有することを特徴とする遊技機。
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