JP2013223331A - 電動パワーステアリング装置用モータ - Google Patents

電動パワーステアリング装置用モータ Download PDF

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誠也 横山
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Abstract

【課題】アシストトルクを保持しつつ不作動を想定したブレーキトルクを低減することのできる電動パワーステアリング装置用モータを提供することにある。
【解決手段】ロータ23は、外周面にロータ側スロット42を形成してそのロータ側スロット42とロータ側スロット42との間に突極鉄心43を形成し、ロータ側スロット42にマグネット44を配置した。そして、マグネット44のマグネット外周面44bと突極鉄心43の外周面43bが周方向に円弧状に形成されるとともに、マグネット44の側面44cと突極鉄心43の側面43aと間に空隙45を形成したことにより、高アシストトルクを維持しつつ、ブレーキトルクの低減を図ることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、電動パワーステアリング装置用モータに関するものである。
従来、電動パワーステアリング装置に使用されるモータは、ロータの外周面に、径方向に磁極の向きが異なるマグネットを周方向に交互に貼り付けた、所謂SPM(Surface Permanent Magnet)型のモータが使用されている。しかしながら、SPM型のモータにおいては、電動パワーステアリング装置に何らかの異常が生じモータが不作動になった場合、モータによるアシスト力は付与されず、逆に、マグネット式モータ特有のブレーキトルクが発生する。その結果、ステアリングが重くなり、ステアリング操作がし難くなる。
そこで、電動パワーステアリング装置の異常によるSPM型のモータの不作動を想定して、ロータの内部に、径方向に磁極の向きが異なるマグネットを周方向に交互に埋め込んだ、所謂IPM(Interior Permanent Magnet)型のモータが提案されている(例えば、特許文献1)。つまり、IPM型のモータは、ロータの内部に埋め込まれている分だけ、不作動時に発生するマグネット式モータ特有のブレーキトルクが小さくなる。その結果、ステアリングがその分だけ軽くなりステアリング操作が容易となる。
特開2000−236652号公報
しかしながら、電動パワーステアリング装置に使用されるモータは、ステアリング操作と連動する高応答性、つまり起動時のアシスト力を付与するための出力トルクを保持しつつ、不作動を想定してブレーキトルクの低減が求められている。従って、電動パワーステアリング装置に使用されるモータにおいて、IPM型のモータに替わるモータが望まれている。
本発明は上記問題点を解消するためになされたものであって、その目的は、起動時のアシストトルクを保持しつつ不作動を想定したブレーキトルクを低減することのできる電動パワーステアリング装置用モータを提供することにある。
請求項1に記載の発明は、外周面に複数のロータ側スロットを形成してそのロータ側スロットとロータ側スロットとの間に突極鉄心を形成するとともに、前記ロータ側スロットに永久磁石を配置したSPM型構造のロータが、ステアリングシャフトと連動する電動パワーステアリング装置用モータにおいて、前記永久磁石の外周面と前記突極鉄心の外周面が周方向に円弧状に形成されるとともに、前記永久磁石は径方向外側が全て一方の磁極となり、前記突極鉄心は径方向外側が全て前記一方の磁極と相違する他方の磁極として機能するように構成されたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、ロータがSPM構造であることから、永久磁石が表面に露出することから有効磁束が大きく起動時のアシストトルクを向上させることができる。また、モータの不作動時において、円周に対して永久磁石が半分になるため、ブレーキトルクを低減できる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電動パワーステアリング装置用モータにおいて、ステータに巻回される巻線は、集中巻きであって、前記ロータに形成したロータ側スロットに配置した永久磁石の開度を、前記ロータに形成した突極鉄心の開度以上になるように形成した。
請求項2に記載の発明によれば、集中巻きのモータにおいて、永久磁石の開度を、前記ロータに形成した突極鉄心の開度以上に大きくすることで、より起動時のアシストトルクを向上させることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の電動パワーステアリング装置用モータにおいて、ステータに巻回される巻線は、分布巻きであって、前記ロータに形成したロータ側スロットに配置した永久磁石の開度を、前記ロータに形成した突極鉄心の開度以上になるように形成した。
請求項3に記載の発明によれば、分布巻きのモータにおいて、永久磁石の開度を、前記ロータに形成した突極鉄心の開度以上に大きくすることで、より起動時のアシストトルクを向上させることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1つに記載の電動パワーステアリング装置用モータにおいて、前記ロータは、外周面に複数の第1ロータ側スロットと第1突極鉄心を交互に形成した第1ロータコア部と、外周面に前記第1ロータコア部の第1ロータ側スロットと第1突極鉄心と同じ数の第2ロータ側スロットと第2突極鉄心を交互に形成した第2ロータコア部とで構成され、その第1及び第2ロータコア部を、前記第1ロータコア部に形成した第1ロータ側スロットと前記第2ロータコア部に形成した第2突極鉄心を軸線方向に並設するとともに、前記第1ロータコア部に形成した第1突極鉄心と前記第2ロータコア部に形成した第2ロータ側スロットを軸線方向に並設するように重ね合わせ、前記第1ロータコア部の第1ロータ側スロットには、径方向外側が一方の磁極となる永久磁石を配置するとともに、前記第2ロータコア部の第2ロータ側スロットには、径方向外側が前記一方の磁極と相違する他方の磁極となる永久磁石を配置した。
請求項4に記載の発明によれば、周方向に突極鉄心が360°連続することから、ブレーキトルクをより低減できる。
本発明によれば、アシストトルクを保持しつつ不作動を想定したブレーキトルクを低減することができる。
第1実施形態の電動パワーステアリング装置の機構を示す図。 3相ブラシレスモータを説明するための断面図。 3相ブラシレスモータのロータを説明するための一部拡大断面図。 第1実施形態のブラシレスモータと従来のIPM型ブラシレスモータの発生トルクの比較図。 第1実施形態のブラシレスモータと従来のIPM型ブラシレスモータのブレーキトルクの比較図。 第1実施形態の別例を説明するためのブラシレスモータの断面図。 第1実施形態の別例を説明するためのブラシレスモータの断面図。 第2実施形態の3相ブラシレスモータを説明するための断面図。 3相ブラシレスモータのロータを説明するための一部拡大断面図。 第2実施形態の別例を説明するための3相ブラシレスモータの断面図。 第3実施形態の3相ブラシレスモータのロータを説明するための斜視図。 3相ブラシレスモータのロータを説明するための断面図。 3相ブラシレスモータのロータを説明するための断面図。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した電動パワーステアリング装置用モータの第1実施形態を図1〜図5に従って説明する。
図1に示すように、電動パワーステアリング装置1は、コラムアシスト型であり、基端部にステアリングホイール2を固定したステアリングシャフト3を有し、そのステアリングシャフト3の先端部は、自在継ぎ手4を介して、インターミディエイト5に連結されている。ステアリングシャフト3は、入力軸3aと出力軸3bからなり、円筒状の入力軸3a内に、出力軸3bの一部が貫挿されている。入力軸3aの基端部には、ステアリングホイール2が固定され、出力軸3bの先端部には、自在継ぎ手4が連結されている。また、入力軸3aと出力軸3bの間には、トーションバー(図示せず)が設けられ、入力軸3aの回転に追従して出力軸3bを回転させるようになっている。
そして、ステアリング操作に基づく、回転及び操舵トルクはラック7&ピニオン軸8に伝達され、ピニオン軸8の回転にてラック7が車幅方向に往復動する。これによって、ラック7の両端に連結したタイロッド9を介して操舵輪10の舵角が変更される。
ステアリングシャフト3の入力軸3aには、ステアリングコラム11が装備されている。ステアリングコラム11には、電動パワーステアリング装置用モータとしての3相ブラシレスモータ(以下、ブラシレスモータという)Mが設けられている。ブラシレスモータMは、入力軸3aを回転制御してステアリング操作をする際に、ステアリングホイール2に対して補助操舵力(以下、アシストトルクという)を付与する。
詳述すると、ステアリングホイール2の操作に基づいて入力軸3aが回転すると、出力軸3bとの間にずれが生じ、このずれがトーションバーのねじれとなって現れる。つまり、出力軸3bは、操舵輪10の路面抵抗等で、入力軸3aの回転に対して遅れが生じて、トーションバーにねじれが生じる。
そして、このトーションバーのねじれ角を図示しないトルクセンサにて検出し、入力軸3a(ステアリングホイール2)にかかる操舵トルクが検出され、その検出された操舵トルクに基づいて、ステアリング操作する際のアシストトルクが算出されて、ブラシレスモータMが駆動制御される。
図2は、ブラシレスモータMの断面図を示し、ブラシレスモータMは、モータハウジング20の内周面にステータ21が固定され、そのステータ21の内側には、非磁性体(例えばステンレス鋼)よりなる回転軸22に固着され同回転軸22とともに一体回転するロータ23が配設されている。そして、回転軸22は、図示しないギアを介してステアリングシャフト3の入力軸3aと駆動連結されている。
ステータ21は、円筒状のステータコア30を有し、そのステータコア30の外周面がモータハウジング20に固定されている。ステータコア30の内側には、軸線方向に沿って形成され、かつ、周方向に等ピッチに配置される複数のティース31が、径方向内側に向かって延出形成されている。ティース31は、その先端部の周方向両側面が周方向に突出するとともに、径方向内側の先端面が、回転軸22の中心軸線L1を中心とした円弧面となるように形成されたT型のティースである。
そして、ティース31とティース31の間には、ステータ側スロット32が形成される。本実施形態では、ティース31の数は12個であって、ステータ側スロット32の数は、ティース31の数と同じ12個である。
そして、ティース31には、時計回り方向に3相巻線、即ち、U相巻線33a、V相巻線33b、W相巻線33cが順番に巻回されている。そして、本実施形態のステータコア30に巻回された各相巻線33a,33b,33cは、集中巻きであって、周方向にU相巻線33a、V相巻線33b、W相巻線33cが、1個ずつティース31をずらして順番に巻回されている。つまり、時計回り方向に、U相巻線33a→V相巻線33b→W相巻線33c→U相巻線33a→V相巻線33b→W相巻線33c→U相巻線33a→V相巻線33b→W相巻線33c→U相巻線33a→V相巻線33b→W相巻線33cの順番に1個ずつティース31をずらして巻回されている。
ステータ21の内側に配置されたロータ23は、回転軸22を貫挿固着した円柱状のロータコア40を有している。ロータコア40の外周面には、周方向に等ピッチで配置された複数のロータ側スロット42が軸線方向に沿って凹設されている。各ロータ側スロット42は、その内底面が回転軸22の中心軸線L1を中心とする円弧面となるように形成されている。
そして、複数のロータ側スロット42を形成することによって、ロータ側スロット42とロータ側スロット42の間に、突極鉄心43が形成される。ここで、各突極鉄心43の周方向両側面43aは、回転軸22の中心軸線L1に向かって延びる平面となっている。そして、ロータ側スロット42の周方向の幅は突極鉄心43の周方向の幅より大きくなるように形成されている。
本実施形態では、ロータ側スロット42の数は4個である。従って、突極鉄心43の数はロータ側スロット42と同じ4個となる。
各ロータ側スロット42には、ネオジム磁石よりなるマグネット44がそれぞれ嵌着されている。各マグネット44は、ロータ側スロット42の内底面に対してマグネット内周面が接着剤にて固着され、また、マグネット外周面44bがステータ21に直接的に対向するように露出するようになっている(SPM型構造)。
各マグネット44は、そのマグネット外周面44bが、回転軸22の中心軸線L1を中心とする円弧面の突極鉄心43の外周面43bと周方向において面一となる同一曲率半径の円弧面を形成している。各マグネット44の着磁方向は、径方向外側がS極、径方向内側がN極となるように着磁している。つまり、一方の磁極のみが配置される。
これによって、マグネット44とマグネット44の間の配置される各突極鉄心43は、マグネット44の一方の磁極と相違する他方の磁極としてのN極として機能し、8磁極数の、所謂コンシクエントポール型のロータ23(モータ)となっている。従って、本実施形態のブラシレスモータMは、上記したようにロータ側スロット42にマグネット44をそのマグネット外周面44bがステータ21に露出にするように貼り付けた構造でもあることから、SPM型のコンシクエンポール型のモータとなる。
突極鉄心43とマグネット44は、そのマグネット44の開度θ1が突極鉄心43の開度θ2より大きくなるように設定されている。ここで、マグネット44の開度θ1は、図3に示すように、そのマグネット44の周方向の両側面44c間が回転軸22の中心軸線L1を中心になす角度である。また、突極鉄心43の開度θ2とは、図3に示すように、その突極鉄心43の周方向の両側面43a間が回転軸22の中心軸線L1を中心になす角度をいう。なお、マグネット44の周方向両側面44cは、回転軸22の中心軸線L1に向かって延びる平面となるように形成されている。
また、マグネット44の開度θ1と突極鉄心43の開度θ2は、各マグネット44の周方向の両側面44cと各突極鉄心43の周方向の両側面43aとの間に空隙45が形成される大きさに設定されている。
次に、上記のように構成したブラシレスモータMの作用を説明する。
(アシストトルク)
今、ステアリングホイール2を操作すると、入力軸3aが回転し、入力軸3aと出力軸3bとの間に設けたトーションバーにねじれが生じる。そして、このトーションバーのねじれ角が図示しないトルクセンサにて検出され、入力軸3aにかかる操舵トルクが検出される。そして、その検出された操舵トルクに基づいて、ステアリング操作する際のアシストトルクが算出されて、ブラシレスモータMが駆動制御される。
このとき、ブラシレスモータMは、マグネット44が表面に露出するSPM型のモータであることから、起動時においては、IPM型のブラシレスモータより起動時の出力トルク(アシストトルク)が高まる。
さらに、マグネット44の開度θ1が突極鉄心43の開度θ2が大きくなるように設定したので、マグネット44からの磁束量はさらに増加でき、又、突極鉄心43が小さくなることで磁束密度が高められることにより起動時の出力トルクを大きくできる。
図4は、試験により得た、本実施形態のSPM型のコンシクエンポール型のブラシレスモータMと、磁極の向きを交互に異ならした8個のマグネットよりなる8極12スロットのIPM型のブラシレスモータの起動時のトルク(アシストトルク)の比較を示すポイントグラフである。
なお、試験では、本実施形態のブラシレスモータMと8極12スロットのIPM型のブラシレスモータは、その出力を同じ条件にしている。また、本実施形態の8極12スロットのブラシレスモータMの4個のマグネット44と8極12スロットのIPM型のブラシレスモータの8個のマグネットは、同じ材料(ネオジム磁石材料)であってその磁性材料の総量が同じとなる条件にしている。
また、図4中の「×」印はIPM型のブラシレスモータの起動時の出力トルクを示す。「○」は、本実施形態のSPM型のコンシクエンポール型のブラシレスモータMの起動時の出力トルクを示す。
このポイントグラフからでも明らかなように、本実施形態のSPM型のコンシクエンポール型のブラシレスモータMは、起動時のアシストトルクが増大することがわかる。
さらに、リラクタンストルクも作用するため、IPM型のブラシレスモータに比べて、運転時の出力トルクが維持される。
(ブレーキトルク)
また、ブラシレスモータMが不作動になったとき、ブラシレスモータMは、コンシクエントポール型のモータであることから、即ちマグネット44間に突極鉄心43が配置されていることから、マグネットトルクが低下しIPM型のブラシレスモータよりブレーキトルクが落ちる。
しかも、各マグネット44の周方向の両側面44cと各突極鉄心43の周方向の両側面43aとの間に、空隙45を形成したので、よりマグネットトルクが低下しよりブレーキトルクを小さくできる。
図5は、試験により得た、本実施形態のSPM型のコンシクエンポール型のブラシレスモータMと、8極12スロットのIPM型のブラシレスモータのブレーキトルクの比較を示すポイントグラフである。なお、試験は、上記図4で示す試験と同じ条件で行った。
また、図5中の「×」印はIPM型のブラシレスモータのブレーキトルクを示す。「○」は、本実施形態のSPM型のコンシクエンポール型のブラシレスモータMのブレーキ力トルクを示す。
このポイントグラフからでも明らかなように、本実施形態のSPM型のコンシクエンポール型のブラシレスモータMは、そのブレーキトルクがIPM型のブラシレスモータのブレーキトルクより小さいことがわかる。
従って、電動パワーステアリング装置1に何らかの異常が生じてブラシレスモータMが不作動になっても、ブレーキトルクが小さくなり、ステアリングがその分だけ軽くなりステアリング操作が容易となる。
次に、上記実施形態の効果を以下に記載する。
(1)本実施形態によれば、ブラシレスモータMをSPM型のコンシクエンポール型のブラシレスモータにしたことにより、アシスト力を大きくでき、しかもブレーキトルクを小さくできる。
(2)本実施形態によれば、マグネット44の開度θ1が突極鉄心43の開度θ2より大きくなるように設定したことにより、マグネット44からの磁束量はさらに増加でき、又、突極鉄心43が小さくなることで磁束密度が高められることにより起動時の出力トルクを大きくできる。
(3)本実施形態によれば、各マグネット44の周方向の両側面44cと各突極鉄心43の周方向の両側面43aとの間に、空隙45を形成したことにより、よりマグネットトルクが低下しブレーキトルクを小さくできる。
なお、上記第1実施形態では、8極12スロットのブラシレスモータMであったが、図6に示す10極12スロットのブラシレスモータMで実施してもよい。この場合でも、上記第1実施形態と同様な効果を得ることができる。
ちなみに、図6に示す10極12スロットのブラシレスモータMは、ロータコア40にロータ側スロット42を5個で形成している。従って、突極鉄心43の数はロータ側スロット42と同じ5個となる。そして、5個のロータ側スロット42に5個のマグネット44を配置することで、SPM型であって、10磁極数のコンシクエントポール型のロータ23(モータ)となっている。
この場合にも、突極鉄心43とマグネット44は、そのマグネット44の開度θ1が突極鉄心43の開度θ2より大きくなるように設定されている。そして、各マグネット44の周方向の両側面44cと各突極鉄心43の周方向の両側面43aとの間には、空隙45が形成されている。
一方、図6に示すスロットのブラシレスモータMのステータ21には、第1実施形態とは異なる集中巻きにて巻線が巻回されている。ティース31には、時計回り方向に、正巻きのU相巻線35a、逆巻きのU相巻線35b、正巻きのV相巻線36a、逆巻きのV相巻線36b、正巻きのW相巻線37a、逆巻きのW相巻線37bの順番に1個ずつティース31をずらして巻回されている。つまり、同相であって、正巻きの巻線35a,36a,37aと逆巻きの巻線35b,36b,37b同士が隣り合うティース31との間で巻回されている。
そして、正巻きのU相巻線35aと逆巻きのU相巻線35b、正巻きのV相巻線36aと逆巻きのV相巻線36b、正巻きのW相巻線37aと逆巻きのW相巻線37bは、それぞれ通電により反対向きの磁界が生じる。
また、図7に示す14極12スロットのブラシレスモータMで実施してもよい。この場合でも、上記第1実施形態と同様な効果を得ることができる。
ちなみに、図7に示す14極12スロットのブラシレスモータMは、ロータコア40にロータ側スロット42を7個で形成している。従って、突極鉄心43の数はロータ側スロット42と同じ7個となる。そして、7個のロータ側スロット42に7個のマグネット44を配置することで、SPM型であって、14磁極数のコンシクエントポール型のロータ23(モータ)となっている。
この場合にも、突極鉄心43とマグネット44は、そのマグネット44の開度θ1が突極鉄心43の開度θ2より大きくなるように設定されている。そして、各マグネット44の周方向の両側面44cと各突極鉄心43の周方向の両側面43aとの間には、空隙45が形成されている。
また、図7に示すスロットのブラシレスモータMのステータ21には、図6と同様の巻回方法で、各巻線が、正巻きのU相巻線35a、逆巻きのU相巻線35b、正巻きのV相巻線36a、逆巻きのV相巻線36b、正巻きのW相巻線37a、逆巻きのW相巻線37bの順番でティース31に巻回されている。
従って、U相巻線35aとU相巻線35b、V相巻線36aとV相巻線36b、W相巻線37aとW相巻線37bは、それぞれ通電により反対向きの磁界が生じる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について、図8、図9に従って説明する。本実施形態は、第1実施形態のブラシレスモータMについてステータに巻回する巻線の巻回方法に特徴を有する。そのため、その特徴部分について詳細に説明し、共通する部分は説明の便宜上省略する。
図8に示すように、本実施形態のブラシレスモータMは、モータハウジング(図示略)の内周面に固定されたステータ21のステータコア50には、60個のティース51が径方向内側に延出形成されている。従って、ティース51間に形成されるステータ側スロット52は60個形成され、その60個のステータ側スロット52は回転軸22の中心軸線L1から見て等角度間隔に形成されている。
そして、この60個のティース51には、時計回り方向に、U相、V相、V相の3相巻線が2つ、即ち、第1系統3相巻線と第2系統3相巻線が形成されている。
そして、本実施形態のステータコア50に巻回される第1系統3相巻線と第2系統3相巻線は、分布巻きであって、時計回り方向に第1系統U相巻線U1、第2系統U相巻線U2、第1系統V相巻線V1、第2系統V相巻線V2、第1系統W相巻線W1、第2系統W相巻線W2の順番に巻回されている。詳述すると、第1系統U相巻線U1、第2系統U相巻線U2、第1系統V相巻線V1、第2系統V相巻線V2、第1系統W相巻線W1、第2系統W相巻線W2が、それぞれ6個のティース51を1組とし順番に、1個ずつティース51をずらして順番に巻回されている。
この時、分布巻きで巻回される第1系統の各相巻線U1,V1,W1及び第2系統の各相巻線U2,V2,W2は、それぞれ1つのステータ側スロット52において、隣り合う同相の巻線が巻回されることになる。
第1系統3相巻線と第2系統3相巻線は、互いに30°の位相差のある3相電源電圧が印加されるようになっている。つまり、第1系統U相巻線U1と第2系統U相巻線U2は30°の位相差のあるU相電源電圧が印加され、第1系統V相巻線V1と第2系統V相巻線V2は30°の位相差のあるV相電源電圧が印加され、第1系統W相巻線W1と第2系統W相巻線W2は30°の位相差のあるW相電源電圧が印加される。
ステータ21の内側に配置されたロータ23は、回転軸22を貫挿固着した円柱状のロータコア60を有している。ロータコア60の外周面には、図9に示すように、周方向に等ピッチで配置された複数のロータ側スロット61が軸線方向に沿って凹設されている。各ロータ側スロット61の内底面は、その周方向中心位置が回転軸22の中心軸線L1から延びる放射線に対して直交する平面になっている。
そして、複数のロータ側スロット61を形成することによって、ロータ側スロット61とロータ側スロット61の間に、突極鉄心62が形成される。ここで、各突極鉄心62の周方向両側面62bは、回転軸22の中心軸線L1に向かって延びる平面となっている。また、ロータ側スロット61の周方向の幅は、突極鉄心62の周方向の幅より大きくなるように形成されている。
本実施形態では、ロータ側スロット61の数は5個である。従って、突極鉄心62の数は、ロータ側スロット61と同じ5個となる。
各ロータ側スロット61には、ネオジム磁石よりなるマグネット63がそれぞれ嵌着されている。各マグネット63は、ロータ側スロット61の内底面に対してマグネット内側面が接着剤にて固着され、また、マグネット外周面63aがステータ21に直接的に対向するように露出するようになっている(SPM型構造)。
各マグネット63は、そのマグネット外周面63aが、回転軸22の中心軸線L1を中心とする円弧面の突極鉄心62の外周面62aと周方向において面一となる同一曲率半径の円弧面を形成している。各マグネット63の着磁方向は、径方向外側がS極、径方向内側がN極となるように着磁している。つまり、一方の磁極のみが配置される。
これによって、マグネット63とマグネット63の間の配置される各突極鉄心62は、マグネット63の一方の磁極と相違する他方の磁極としてのN極として機能し、10磁極数の、所謂コンシクエントポール型のロータ23(モータ)となっている。従って、本実施形態のブラシレスモータMは、上記したようにロータ側スロット61にマグネット63をそのマグネット外周面63aがステータ21に露出にするように貼り付けた構造でもあることから、SPM型のコンシクエンポール型のモータとなる。
突極鉄心62とマグネット63は、そのマグネット63の開度θ3が突極鉄心62の開度θ4より大きくなるように設定されている。ここで、マグネット63の開度θ3は、図9に示すように、そのマグネット63のマグネット外周面63aの周方向両側端間が回転軸22の中心軸線L1を中心になす角度である。突極鉄心62の開度θ4とは、図9に示すように、その突極鉄心62の外周面62aの周方向両側端間が回転軸22の中心軸線L1を中心になす角度をいう。
また、マグネット63の開度θ3と突極鉄心62の開度θ4は、各マグネット63の周方向の両側面63cと各突極鉄心62の周方向の両側面62bとの間に空隙64が形成される大きさに設定されている。
次に、上記のように構成したブラシレスモータMの作用を説明する。
(アシストトルク)
本実施形態のブラシレスモータMは、分布巻きであっても、コンシクエントポール型のモータである。従って、第1実施形態と同様に、起動時においては、SPM型のモータであることからIPM型のブラシレスモータよりアシストトルクが高まり、起動後は、コンシクエントポール型のモータであることから、リラクタンストルクも加わり、IPM型のブラシレスモータよりアシストトルクが増大する。
さらに、マグネット63の開度θ3が突極鉄心62の開度θ4より大きくなるように設定したので、マグネット63からの磁束量はさらに増加でき、又、突極鉄心43が小さくなることで磁束密度が高められることにより起動時の出力トルクを大きくできる。
その結果、体格が大きくなるIPM型のブラシレスモータに比べて、体格を小さくでき、かつ、高い応答性を得ることができる。
(ブレーキトルク)
また、ブラシレスモータMが不作動になったとき、ブラシレスモータMは、コンシクエントポール型のモータであることから、即ちマグネット63間に突極鉄心62が配置されていることからマグネットトルクが低下しIPM型のブラシレスモータよりブレーキトルクが落ちる。
しかも、各マグネット63の周方向の両側面63cと各突極鉄心62の周方向の両側面62bとの間に、空隙64を形成したので、よりマグネットトルクが低下しよりブレーキトルクを小さくできる。
従って、電動パワーステアリング装置に何らかの異常が生じてブラシレスモータMが不作動になっても、ブレーキトルクが小さくなり、ステアリングがその分だけ軽くなりステアリング操作が容易となる。
このように、本実施形態によれば、巻線方法を分布巻きに変更しても、第1実施形態に記載した効果と同様な効果を得ることができる。
なお、上記第2実施形態では、10極60スロットのブラシレスモータMであったが、図10に示す10極30スロットのブラシレスモータMで実施してもよい。この場合でも、上記第2実施形態と同様な効果を得ることができる。
ちなみに、図10に示す10極30スロットのブラシレスモータMは、ロータコア60の構成は、第2実施形態と同じであるが、ステータコア50に形成したステータ側スロット52の数が相違する。また、ティース51に巻回される巻線方法は、分布巻きではあるが、時計回り方向に1つのU相、V相、V相の3相巻線が形成される。
つまり、時計回り向にU相巻線55a、V相巻線55b、W相巻線55cが、それぞれ3個のティース51を1組とし順番に、1個ずつティース51をずらして順番に巻回されている。この時、分布巻きで巻回される各相巻線55a,55b,55cは、それぞれ1つのステータ側スロット52において、隣り合う同相の巻線が巻回されることになる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図11〜図13に従って説明する。本実施形態は、第1実施形態のブラシレスモータMのロータ23とその構成が相違する。そのため、その特徴部分について詳細に説明し、共通する部分は説明の便宜上省略する。
図11に示すように、本実施形態のブラシレスモータMのロータ23は、第1ロータコア部70と第2ロータコア部80が、軸方向に重ね合わされて構成されたタンデム構造のロータにて形成されている。
図11、図12に示すように、第1ロータコア部70は、図6に示したロータコア40と同じ構成をなし、その外周面に5個の第1ロータ側スロット71を等ピッチで凹設している。従って、第1ロータ側スロット71と第1ロータ側スロット71の間に形成される第1突極鉄心72の数は第1ロータ側スロット71と同じ5個となる。
そして、5個の第1ロータ側スロット71には、5個のネオジム磁石よりなる第1マグネット73を配置して、第1ロータコア部70をSPM構造にしている。ここで、本実施形態では、第1マグネット73の開度と第1突極鉄心72の開度を同じになるように設定している。また、第1マグネット73の周方向の両側面73cと第1突極鉄心72の周方向の両側面72aの間には、第1実施形態と同様に、第1空隙74が形成されるようになっている。そして、第1マグネット73の着磁方向は、径方向外側がS極、径方向内側がN極となるように着磁している。これによって、第1マグネット73と第1マグネット73の間の配置される各第1突極鉄心72は、N極として機能し、10磁極数のコンシクエントポール型の第1ロータコア部70となっている。
図11、図13に示すように、第2ロータコア部80は、第1ロータコア部70と同形となし、5個の第2ロータ側スロット81を等ピッチで凹設している。従って、第2ロータ側スロット81と第2ロータ側スロット81の間に形成される第2突極鉄心82の数は第2ロータ側スロット81と同じ5個となる。しかも、第2突極鉄心82と第1突極鉄心72は同一形状となるとともに、第2ロータ側スロット81と第1ロータ側スロット71は同一形状になる。
そして、5個の第2ロータ側スロット81には、5個のネオジム磁石よりなる第2マグネット83を配置して、SPM構造の第2ロータコア部80にしている。ここで、本実施形態では、第1マグネット73の開度と第1突極鉄心72の開度を同じになるように設定している。また、第2マグネット83の周方向の両側面83cと第2突極鉄心82の周方向の両側面82aの間には、第1ロータコア部70と同様に、第2空隙84が形成されるようになっている。そして、第2マグネット83の着磁方向は、第1マグネット73の着磁方向と相違し、径方向外側がN極、径方向内側がS極となるように着磁している。これによって、第2マグネット83と第2マグネット83の間の配置される各第2突極鉄心82は、S極として機能し、10磁極数のコンシクエントポール型の第2ロータコア部80となっている。
そして、このように形成された、第1ロータコア部70と第2ロータコア部80を軸方向に重ね合わせて1つのロータ23にして回転軸22に固着することになる。
このとき、第1ロータコア部70と第2ロータコア部80の周方向の相対位置は、周方向に1ピッチずらして重ね合わすことによって1つのロータ23を形成している。詳述すると、第1ロータコア部70の第1突極鉄心72(第1ロータ側スロット71)と第2ロータコア部80の第2ロータ側スロット81(第2突極鉄心82)が軸線方向で並設されるように重ね合わされている。
つまり、N極として機能する第1突極鉄心72と径方向外側をN極とする第2マグネット83とが軸線方向で並ぶとともに、径方向外側をS極とする第1マグネット73とS極として機能する第2突極鉄心82とが軸線方向で並ぶようにしている。
一方、モータハウジング20に固定されたステータ21は、第1実施形態と同じ、ステータコア30を有している。従って、ステータコア30に形成されたティース31は12個であり、ティース31とティース31の間に形成れたステータ側スロット32の数と12個である。
一方、12個のティース31に巻回される巻線は、図12、図13に示すように、それぞれ4個ずつのU相巻線Ua〜Ud、V相巻線Va〜Vd、W相巻線Wa〜Wbからなり、各ティース31に集中巻にて巻回されている。そして、時計回り方向に、U相巻線Ua,Ub、V相巻線Va,Vb、W相巻線Wa,Wb、U相巻線Uc,Ud、V相巻線Vc,Vd、W相巻線Wc,Wbが順番に1個ずつティース31をずらしてティース31に巻回されている。
ここで、U相巻線Ua,Ud、V相巻線Vb,Vc、W相巻線Wa,Wdは正巻きであり、U相巻線Ub,Uc、V相巻線Va,Vd、W相巻線Wb,Wcは逆巻きである。つまり、U相巻線Ua,UdとU相巻線Ub,Uc、V相巻線Vb,VcとV相巻線Va,Vd、W相巻線Wa,WdとW相巻線Wb,Wcは、それぞれ通電により反対向きの磁界が生じる。
上記のように構成した第3実施形態は、第1実施形態の作用効果に加えて以下の作用効果を有する。
本実施形態によれば、ロータ23を第1ロータコア部70と第2ロータコア部80で構成した。そして、N極として機能する第1突極鉄心72と径方向外側をN極とする第2マグネット83とが軸線方向で並ぶとともに、径方向外側をS極とする第1マグネット73とS極として機能する第2突極鉄心82とが軸線方向で並ぶように、第1ロータコア部70と第2ロータコア部80を重ね合わせた。
従って、第1ロータコア部70と第2ロータコア部80からなるロータ23において、周方向に第1突極鉄心72と第2突極鉄心82が交互に360°連続して配置されることから、ブレーキトルクをより低減することがきる。
上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記各実施形態では、空隙45,64,74,84を設けて実施したが、これを設けなくて実施してもよい。
・上記第1及び第2実施形態では、マグネット44,63の開度θ1,θ3が突極鉄心43,62の開度θ2,θ4よりも大きく設定したが、マグネット44,63の開度θ1,θ3と突極鉄心43,62の開度θ2,θ4を同じにして実施してもよい。
・上記各実施形態では、マグネットの材質はネオジム磁石を使用したが、これに限定されず永久磁石であればよく、SmFeN磁石(サマリウム窒化鉄磁石)、SmCo磁石(サマリウムコバルト磁石)等の使用は特に好ましい。
・上記第1実施形態では、集中巻の8極12スロットの他に、10極12スロット、14極12スロットよりなるSPM型のコンシクエント型のブラシレスモータMに具体化したが、例えば、集中巻の12極18スロット、16極18スロットよりなるSPM型のコンシクエント型のブラシレスモータMに応用してもよい。
・上記第2実施形態では、分布巻の10極60スロットの他に、10極30スロットよりなるSPM型のコンシクエント型のブラシレスモータMに具体化したが、例えば、分布巻の8極24スロット、8極48スロット、16極96スロットよりなるSPM型のコンシクエント型のブラシレスモータMに応用してもよい。
・上記第3実施形態では、ステータコア30に対して集中巻きにて巻線を巻回したが、分布巻きで巻線を巻回して実施してもよい。
・上記各実施形態のブラシレスモータMは、コラムアシスト型の電動パワーステアリング装置1に具体化したが、これをラックアシスト型又はピニオンアシスト型の電動パワーステアリング装置に応用してもよい。
・上記第1及び第2実施形態のマグネット44,63は、径方向外側をS極、径方向内側をN極に着磁されたものであったが、これを、径方向外側をN極、径方向内側をS極に着磁して実施してもよい。
・上記第1実施形態において、マグネット44のマグネット外周面44bとマグネット44の周方向両側面44cの角部をアール状に形成するとともに、突極鉄心43の外周面43bと突極鉄心43の両側面43aの角部をアール状に形成して実施してもよい。
詳述すると、マグネット44の周方向両側面44cをロータ側スロット42位置からアール状にしてマグネット44の周方向の両側の角部を丸めるとともに、突極鉄心43の両側面43aをロータ側スロット42位置からアール状にして突極鉄心43の周方向の両側の角部を丸める。
この場合、マグネット44の開度θ1及び突極鉄心43の開度θ2を以下のように定義して実施してもよい。
マグネット44の開度θ1について、マグネット外周面44bから周方向にであって時計回り及び反時計回りの両方向に延ばした仮想円周線をそれぞれ求める。また、マグネット44のアール状に形成された両側面44cのロータ側スロット42位置からの延びる仮想接線をそれぞれ求める。次に、これら仮想円周線と仮想接線との交点をそれぞれ求める。
そして、求めた2つの交点間が回転軸22の中心軸線L1を中心になす角度を、マグネット44の開度θ1とする。
突極鉄心43の開度θ2について、外周面43bから周方向にであって時計回り及び反時計回りの両方向に延ばした仮想円周線をそれぞれ求める。また、突極鉄心43のアール状に形成された両側面43aのロータ側スロット42位置からの延びる仮想接線をそれぞれ求める。次に、これら仮想円周線と仮想接線との交点をそれぞれ求める。
そして、求めた2つの交点間が回転軸22の中心軸線L1を中心になす角度を、突極鉄心43の開度θ2とする。
勿論、第2実施形態の場合も同様に、マグネット63の周方向の両側面63cをロータ側スロット61位置からアール状にしてマグネット63の周方向の両側の角部を丸めるとともに、突極鉄心62の両側面62bをロータ側スロット61位置からアール状にして突極鉄心62の周方向の両側の角部を丸めて実施してもよい。
この場合、マグネット63の開度θ3及び突極鉄心62の開度θ4を、前記と同様に、以下のように定義して実施してもよい。
マグネット63の開度θ3について、マグネット外周面63aから周方向にであって時計回り及び反時計回りの両方向に延ばした仮想円周線をそれぞれ求める。また、マグネット63のアール状に形成された両側面63cのロータ側スロット61位置からの延びる仮想接線をそれぞれ求める。次に、これら仮想円周線と仮想接線との交点をそれぞれ求める。
そして、求めた2つの交点間が回転軸22の中心軸線L1を中心になす角度を、マグネット63の開度θ3とする。
突極鉄心62の開度θ4について、外周面62aから周方向にであって時計回り及び反時計回りの両方向に延ばした仮想円周線をそれぞれ求める。また、突極鉄心62のアール状に形成された両側面62bのロータ側スロット61位置からの延びる仮想接線をそれぞれ求める。次に、これら仮想円周線と仮想接線との交点をそれぞれ求める。
そして、求めた2つの交点間が回転軸22の中心軸線L1を中心になす角度を、突極鉄心62の開度θ4とする。
1…電動パワーステアリング装置、2…ステアリングホイール、3…ステアリングシャフト、3a…入力軸、3b…出力軸、4…自在継ぎ手、5…インターミディエイト、7…ラック、8…ピニオン軸、9…タイロッド、10…操舵輪、11…ステアリングコラム、20…モータハウジング、21…ステータ、22…回転軸、23…ロータ、30…ステータコア、31…ティース、32…ステータ側スロット、33a…U相巻線、33b…V相巻線、33c…W相巻線、35a…正巻きのU相巻線、35b…逆巻きのU相巻線、36a…正巻きのV相巻線、36b…逆巻きのV相巻線、37a…正巻きのW相巻線、37b…逆巻きのW相巻線、40…ロータコア、42…ロータ側スロット、43…突極鉄心、43a…側面、43b…外周面、44…マグネット(永久磁石)、44b…マグネット外側面、44c…側面、45…空隙、50…ステータコア、51…ティース、52…ステータ側スロット、55a…U相巻線、55b…V相巻線、55c…W相巻線、60…ロータコア、61…ロータ側スロット、62…突極鉄心、62a…外周面、62b…側面、63…マグネット(永久磁石)、63a…マグネット外周面、63c…側面、64…空隙、70…第1ロータコア部、71…第1ロータ側スロット、72…第1突極鉄心、73a…側面、73…第1マグネット(永久磁石)、73c…側面、74…第1空隙、80…第2ロータコア部、81…第2ロータ側スロット、82…第2突極鉄心、83a…側面、83…第2マグネット(永久磁石)、83c…側面、84…第2空隙、M…3相ブラシレスモータ、θ1〜θ4…開度、L1…中心軸線、U1…第1系統U相巻線、U2…第2系統U相巻線、V1…第1系統V相巻線、V2…第2系統V相巻線、W1…第1系統W相巻線、W2…第2系統W相巻線。

Claims (4)

  1. 外周面に複数のロータ側スロットを形成してそのロータ側スロットとロータ側スロットとの間に突極鉄心を形成するとともに、前記ロータ側スロットに永久磁石を配置したSPM型構造のロータが、ステアリングシャフトと連動する電動パワーステアリング装置用モータにおいて、
    前記永久磁石の外周面と前記突極鉄心の外周面が周方向に円弧状に形成されるとともに、前記永久磁石は径方向外側が全て一方の磁極となり、前記突極鉄心は径方向外側が全て前記一方の磁極と相違する他方の磁極として機能するように構成されたことを特徴とする電動パワーステアリング装置用モータ。
  2. 請求項1に記載の電動パワーステアリング装置用モータにおいて、
    ステータに巻回される巻線は、集中巻きであって、前記ロータに形成したロータ側スロットに配置した永久磁石の開度を、前記ロータに形成した突極鉄心の開度以上になるように形成したことを特徴とする電動パワーステアリング装置用モータ。
  3. 請求項1に記載の電動パワーステアリング装置用モータにおいて、
    ステータに巻回される巻線は、分布巻きであって、前記ロータに形成したロータ側スロットに配置した永久磁石の開度を、前記ロータに形成した突極鉄心の開度以上になるように形成したことを特徴とする電動パワーステアリング装置用モータ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の電動パワーステアリング装置用モータにおいて、
    前記ロータは、外周面に複数の第1ロータ側スロットと第1突極鉄心を交互に形成した第1ロータコア部と、外周面に前記第1ロータコア部の第1ロータ側スロットと第1突極鉄心と同じ数の第2ロータ側スロットと第2突極鉄心を交互に形成した第2ロータコア部とで構成され、
    その第1及び第2ロータコア部を、前記第1ロータコア部に形成した第1ロータ側スロットと前記第2ロータコア部に形成した第2突極鉄心を軸線方向に並設するとともに、前記第1ロータコア部に形成した第1突極鉄心と前記第2ロータコア部に形成した第2ロータ側スロットを軸線方向に並設するように重ね合わせ、
    前記第1ロータコア部の第1ロータ側スロットには、径方向外側が一方の磁極となる永久磁石を配置するとともに、前記第2ロータコア部の第2ロータ側スロットには、径方向外側が前記一方の磁極と相違する他方の磁極となる永久磁石を配置したことを特徴とする電動パワーステアリング装置用モータ。
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