JP2013222876A - ワイヤハーネス - Google Patents

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大輔 橋本
Koji Fukumoto
康治 福本
Masaharu Suetani
正晴 末谷
Toshiya HIROOKA
俊哉 廣岡
Kentaro TACHI
健太郎 舘
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Abstract

【課題】交流電流を伝送する複数の絶縁電線を備えるワイヤハーネスにおいて、煩雑な作業を要することなく、複数の絶縁電線の周囲を囲む電磁シールド部材を形成できること。
【解決手段】ワイヤハーネス1は、並列配置された複数の絶縁電線9の一部を間隔を空けて保持する非導電性のハウジング10と、ハウジング10と一体に組み合わされ、導電性の筐体に連結される構造を有する導電性のブラケット部材20とを備える。さらに、ワイヤハーネス1は、複数の絶縁電線9におけるハウジング10が設けられた部分から末端側以外の部分の周囲を覆うとともにブラケット部材20に接触する電磁シールド部材30を備える。電磁シールド部材30は、導電性及び熱可塑性を有する弾性材料が、複数の絶縁電線9、ハウジング10及びブラケット部材20のセットをインサート部品とするインサート成形により成形されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、不要電磁波を遮蔽する部材を備えるワイヤハーネスに関する。
ハイブリッド自動車又は電気自動車などの電動車両において、インバータ回路とモータとの間、又は充電ポートと充電回路との間などに敷設される電力ケーブルは、複数の電力ケーブルを含むワイヤハーネスとして提供されることが多い。以下、そのようなワイヤハーネスのことを高圧系ワイヤハーネスと称する。なお、電力ケーブルは、導電性の芯線とその芯線の周囲を覆う絶縁被覆とにより構成された絶縁電線である。
通常、高圧系ワイヤハーネスは、複数の電力ケーブル及び2つの非導電性の電線保持部材を備えている。また、高圧系ワイヤハーネスは、後述する電磁シールド部材及び2つの導電性のブラケット部材を備える場合もある。電線保持部材、又は電線部材とブラケット部材とのセットは、並列配置された複数の電力ケーブルの両端部各々に設けられる。
電線保持部材は、並列配置された複数の電力ケーブルの端部を間隔を空けて一定の位置関係で保持する非導電性の部材である。この電線保持部材は、例えば、複数の電力ケーブルの端部及びブラケット部材をインサート部品とするインサート成形により成形された合成樹脂の部材である。なお、高圧系ワイヤハーネスの電線保持部材は、ハウジング又はコネクタなどと称される。
また、ブラケット部材は、電線保持部材と一体に組み合わされ、導電性の筐体に連結される構造を有する導電性の部材である。このブラケット部材は、電磁シールド部材と導電性の筐体との電気的な接続を中継する部材である。筐体内には、電力ケーブルが接続される機器が収容される。
交流電流の伝送媒体である電力ケーブルは、不要電磁波を放射しやすい。そのため、車両に搭載される電力ケーブルは、周囲が電磁シールド部材によって囲まれる。電磁シールド部材は、通常、電力ケーブルの変形に応じて変形可能な柔軟性を有することを要求される。
高圧系ワイヤハーネスにおいて、電磁シールド部材は、ブラケット部材に固定され、ブラケット部材を介して筐体と電気的に接続される。これにより、電磁シールド部材は、筐体接地された状態となる。なお、高圧系ワイヤハーネスがブラケット部材を備えていない場合、電磁シールド部材は、筐体における開口の枠部に直接接続される。
従来、電力ケーブルの変形に応じて変形可能な電磁シールド部材としては、通常、特許文献1に示されるように、筒状の編組線が用いられている。高圧系ワイヤハーネスにおいて、筒状の編組線は、その端部が枠状のブラケット部材に被せられ、かしめリングによりブラケット部材に固定される。枠状のブラケット部材は、一般にシールドシェルと称される。
また、高圧系ワイヤハーネスのブラケット部材は、筐体における開口の縁部に対してネジなどにより固定される。これにより、高圧ケーブルの両端部各々に設けられたハウジング部材とブラケット部材とのセットが、筐体に固定される。
高圧系ワイヤハーネスが、2つのブラケット部材及びそれらに両端部が固定された電磁シールド部材を備える場合、高圧ケーブル及び電磁シールド部材を車両に取り付ける作業が簡略化される。
特開2006−344398号公報
ところで、編組線は筒状であるため、電力ケーブルは、その末端にコネクタなどの端末部材が取付けられる前に、編組線に挿通されることを要する。このことは、一般に先通しと称される。
高圧系ワイヤハーネスにおいて、電力ケーブルの先通しが必要な編組線が採用されると、編組線の取り付け工程において煩雑な作業が必要となる。
例えば、電線保持部材が、インサート成形により得られる部材である場合、電力ケーブルの一方の端部が金型内にセットされる際に、編組線を電力ケーブルの他方の端部側へ寄せるための煩雑な作業が必要となる。
また、組み立て式の電線保持部材が、電力ケーブルの一方の端部に取り付けられる場合においても、編組線を電力ケーブルの他方の端部側へ寄せつつ電線保持部材を取り付ける作業は繁雑である。
また、高圧系ワイヤハーネスにおいて、電力ケーブルが短い場合、編組線の位置をずらすためのスペースの余裕が小さく、編組線を枠状のブラケット部材に被せる作業が難しくなる。
そこで、本発明は、交流電流を伝送する複数の絶縁電線を備えるワイヤハーネスにおいて、煩雑な作業を要することなく、複数の絶縁電線の周囲を囲む電磁シールド部材を形成できることを目的とする。
本発明に係るワイヤハーネスは、以下に示される各構成要素を備えている。
(1)第1の構成要素は、複数の絶縁電線である。
(2)第2の構成要素は、並列配置された複数の前記絶縁電線の一部を間隔を空けて保持する非導電性の電線保持部材である。
(3)第3の構成要素は、前記電線保持部材と一体に組み合わされ、導電性の筐体に連結される構造を有する導電性のブラケット部材である。
(4)導電性及び熱可塑性を有する弾性材料が、複数の前記絶縁電線、前記電線保持部材及び前記ブラケット部材のセットをインサート部品とするインサート成形により成形された部材であり、複数の前記絶縁電線における前記電線保持部材が設けられた部分から末端側以外の部分の周囲を覆うとともに前記ブラケット部材に接触する電磁シールド部材である。
また、本発明に係るワイヤハーネスにおいて、前記電磁シールド部材に、複数の前記絶縁電線の間を貫通するスリットが形成されていることが考えられる。
また、本発明に係るワイヤハーネスにおいて、前記ブラケット部材に孔が形成されており、前記電磁シールド部材が、前記ブラケット部材の孔を埋める状態で成形されていることが考えられる。
電磁シールド部材は、インサート成形により形成される。即ち、予め一体化された複数の絶縁電線の一部、電線保持部材及びブラケット部材のセットが金型内にセットされ、さらに、導電性及び熱可塑性を有する弾性材料が金型内に射出されるだけで、電磁シールド部材が形成される。その際、編組線を絶縁電線の一方の端部側へ寄せるような煩雑な作業は必要ない。
従って、本発明によれば、煩雑な作業を要することなく、複数の絶縁電線の周囲を囲む電磁シールド部材を形成することが可能となる。また、導電性を有する弾性材料からなる電磁シールド部材は、絶縁電線の変形に応じて変形可能な柔軟性を有する。そのため、絶縁電線を曲がった経路に沿って敷設することが可能であり、配線の自由度は損なわれない。
また、電磁シールド部材にスリットが形成されていれば、電磁シールド部材の柔軟性がより高まる。その結果、絶縁電線を曲がった経路に沿って敷設することがより容易になる。さらに、電磁シールド部材の表面積が大きくなるため、放熱性能が高まる。
また、電磁シールド部材が、ブラケット部材の孔を埋める状態で成形されていれば、電磁シールド部材がブラケット部材に対してずれたり外れたりしにくくなる。その結果、電磁シールド部材とブラケット部材との間の接触不良、即ち、接地不良が生じにくくなる。
本発明の第1実施形態に係るワイヤハーネス1の平面図である。 ワイヤハーネス1の端部の正投影図である。 ワイヤハーネス1が備えるブラケット部材の平面図及び側面図である。 本発明の第2実施形態に係るワイヤハーネス1Aの平面図である。 本発明の第3実施形態に係るワイヤハーネス1Bの平面図である。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であり、本発明の技術的範囲を限定する事例ではない。
以下に示される各実施形態に係るワイヤハーネスは、例えば、ハイブリッド自動車又は電気自動車などの電動車両において、インバータ回路とモータとの間、又は充電ポートと充電回路との間などに敷設される高電圧系のワイヤハーネスである。また、各実施形態に係るワイヤハーネスは、交流電流を伝送する絶縁電線からの不要電磁波を遮蔽する構造を備えている。
<第1実施形態>
まず、図1から図3を参照しつつ、本発明の第1実施形態に係るワイヤハーネス1について説明する。なお、図2(a)〜(e)に示されるワイヤハーネス1の端部の正投影図において、図2(a)は平面図、図2(b)は底面図、図2(c)は正面図、図2(d)は背面図、図2(e)は側面図である。
図1及び図2に示されるように、ワイヤハーネス1は、複数の絶縁電線9、それらの両端部に設けられた2組のハウジング10及びブラケット部材20のセット、及び電磁シールド部材30を備えている。
<絶縁電線>
絶縁電線9は、導電材料からなる芯線と、芯線の周囲を覆う絶縁材料からなる絶縁被覆とにより構成されている。絶縁電線9の端部の芯線には、端子金具91が接続されている。なお、図1及び図2に示される例では、ワイヤハーネス1は、並列配置された3本の絶縁電線9を備えている。しかしながら、ワイヤハーネス1が、2本の絶縁電線9又は4本以上の絶縁電線9を備えることも考えられる。
<ハウジング>
ハウジング10は、非導電性の合成樹脂からなる硬質の部材である。このハウジング10は、並列配置された複数の絶縁電線9の端部付近の一部を間隔を空けて一定の位置関係で保持する。さらに、ハウジング10は、複数の絶縁電線9とハウジング10とを一定の位置関係で保持する。なお、ハウジング10は、電線保持部材の一例である。
ハウジング10は、例えば、複数の絶縁電線9の一部とブラケット部材20とをインサート部材とするインサート成形によって成形される。また、ハウジング10が、組み立て式の部材であることも考えられる。この場合、ハウジング10は、予め成形された後に複数の絶縁電線9の一部及びブラケット部材20と組み合わされる。
図1及び図2に示される例では、ハウジング10には、絶縁電線9の端子金具91にアクセスするための開口11が形成されている。この開口11は、端子金具91がネジなどによって相手側機器の端子部に接続された後に、不図示の蓋部材によって塞がれる。
ワイヤハーネス1は、並列配置された複数の絶縁電線9の両端部各々の付近に設けられた2つのハウジング10を備えている。
<ブラケット部材>
ブラケット部材20は、ハウジング10と一体に組み合わされた導電性の部材である。例えば、ブラケット部材20は、ステンレス又は鉄などの金属の部材である。ブラケット部材20の本体部には、絶縁電線9の端子金具91にアクセスするための貫通孔21が形成されている。ハウジング10の開口11は、ブラケット部材20の貫通孔21の内側に形成されている。
また、ブラケット部材20は、ハウジング10に保持される本体部から外側へ張り出して形成された連結部22を有している。連結部22は、導電性の筐体7に連結される構造を有する部分である。図1〜3に示される例では、ブラケット部材20の連結部22は、筐体7への連結用のネジが通されるネジ用孔23が形成された鍔状の部分である。連結部22は、ネジにより、筐体7における絶縁電線9が通される開口の周囲の部分に連結される。
なお、図1において、筐体7が仮想線(二点鎖線)により描かれている。筐体7内には、絶縁電線9の端子金具91が接続される相手側の機器が収容されている。
また、図1〜3に示されるように、ブラケット部材20は、電磁シールド部材30が密接する部分である突出部24を有している。この突出部24は、後述する電磁シールド部材30で覆われる。また、突出部24には係止用孔241が形成されている。この係止用孔241の機能については後述する。
<電磁シールド部材>
電磁シールド部材30は、導電性及び熱可塑性を有する弾性材料がインサート成形により成形された部材である。例えば、電磁シールド部材30が、導電性の繊維もしくは粉体が混入した熱可塑性エラストマー又は加硫ゴムなどによりにより構成されていることが考えられる。導電性の繊維もしくは粉体としては、例えば、カーボン繊維、ステンレス繊維又はカーボンの粉体などが考えられる。
電磁シールド部材30は、並列配置された複数の絶縁電線9の一部、ハウジング10及びブラケット部材20のセットをインサート部品とするインサート成形により成形された部材である。そして、電磁シールド部材30は、ブラケット接続部31と電線被覆部32とを有している。
ブラケット接続部31は、ブラケット部材20の突出部24に密接した状態で成形された部分である。ブラケット接続部31は、少なくともブラケット部材20の突出部24をインサート品として成形されている。従って、ブラケット接続部31は、突出部24の係止用孔241を埋める状態で成形されている。
本実施形態においては、ブラケット接続部31は、ブラケット部材20の突出部24と並列配置された複数の絶縁電線9の一部とに密接した状態で成形されている。即ち、本実施形態におけるブラケット接続部31は、ブラケット部材20の突出部24と複数の絶縁電線9の一部とをインサート品とするインサート成形により成形されている。
電磁シールド部材30は、ブラケット接続部31がブラケット部材20に接触していることにより、ブラケット部材20と電気的に接続されている。また、ブラケット部材20が筐体7に連結されることにより、電磁シールド部材30は、ブラケット部材20を介して筐体7と電気的に接続される。
ブラケット接続部31は、突出部24の係止用孔241を埋める部分において係止用孔241の縁部と引っ掛かるため、ブラケット部材20に対して位置ずれしにくい。即ち、突出部24の係止用孔241は、ブラケット部材20に対する電磁シールド部材30の位置ずれを防止する機能を有している。
一方、電線被覆部32は、複数の絶縁電線9におけるブラケット接続部31で覆われた部分から末端側以外の部分の周囲を覆っている。即ち、電磁シールド部材30は、複数の絶縁電線9におけるハウジング10が設けられた部分から末端側以外の部分の周囲を覆っている。
<第2実施形態>
次に、図4を参照しつつ、本発明の第2実施形態に係るワイヤハーネス1Aについて説明する。このワイヤハーネス1Aは、図1,2に示されるワイヤハーネス1と比較して、電磁シールド部材の一部の構造のみが異なる。図4において、図1〜3に示される構成要素と同じ構成要素は、同じ参照符号が付されている。以下、ワイヤハーネス1Aにおけるワイヤハーネス1と異なる点についてのみ説明する。
なお、図4は、ワイヤハーネス1Aの平面図である。
図4に示されるように、ワイヤハーネス1Aは、導電性及び熱可塑性を有する弾性材料がインサート成形により成形された電磁シールド部材30Aを備えている。また、電磁シールド部材30Aは、ブラケット接続部31と電線被覆部32Aとを有している。
電磁シールド部材30Aの電線被覆部32Aも、電線被覆部32と同様に、並列配置された複数の絶縁電線9の周囲を覆う形状に成形されている。但し、電線被覆部32Aには、複数の絶縁電線9の間を貫通するスリット321が形成されている。図4に示されるワイヤハーネス1Aも本発明の実施形態の一つである。
<第3実施形態>
次に、図5を参照しつつ、本発明の第3実施形態に係るワイヤハーネス1Bについて説明する。このワイヤハーネス1Bは、図1,2に示されるワイヤハーネス1と比較して、分岐構造を有する点において異なる。図5において、図1〜3に示される構成要素と同じ構成要素は、同じ参照符号が付されている。以下、ワイヤハーネス1Bにおけるワイヤハーネス1と異なる点についてのみ説明する。
なお、図5は、ワイヤハーネス1Bの平面図である。
図5に示されるように、ワイヤハーネス1Bは、並列配置された複数の絶縁電線9が途中で分岐した構造を有している。図5に示される例では、6本の絶縁電線9が、一方の端部において1つに束ねられており、他方の端部において3本の絶縁電線9ずつ2つに分かれて束ねられている。
従って、ワイヤハーネス1Bは、3組のハウジング10及びブラケット部材20のセットを備えている。それらのうちの1組は、6本の絶縁電線9の束の端部に設けられており、残りの2組は、それぞれ3本の絶縁電線9の束の端部に設けられている。
また、ワイヤハーネス1Bは、ワイヤハーネス1と同様に、導電性及び熱可塑性を有する弾性材料がインサート成形により成形された電磁シールド部材30Aを備えている。この、電磁シールド部材30Aは、3つのブラケット部材20各々に対して設けられた3つのブラケット接続部31と、分岐構造を有する電線被覆部32Aとを有している。図5に示されるワイヤハーネス1Bも本発明の実施形態の一つである。
<効果>
ワイヤハーネス1,1A,1Bにおいて、電磁シールド部材30,30A,30Bは、インサート成形により形成される。即ち、予め一体化された複数の絶縁電線9の一部、ハウジング10及びブラケット部材20のセットが金型内にセットされ、さらに、導電性及び熱可塑性を有する弾性材料が金型内に射出されるだけで、電磁シールド部材30,30A,30Bが形成される。その際、編組線を絶縁電線9の一方の端部側へ寄せるような煩雑な作業は必要ない。
従って、ワイヤハーネス1,1A,1Bが採用されることにより、煩雑な作業を要することなく、複数の絶縁電線9の周囲を囲む電磁シールド部材30,30A,30Bを形成することが可能となる。また、導電性を有する弾性材料からなる電磁シールド部材30,30A,30Bは、絶縁電線9の変形に応じて変形可能な柔軟性を有する。そのため、絶縁電線9を曲がった経路に沿って敷設することが可能であり、配線の自由度は損なわれない。
また、電磁シールド部材30,30A,30Bは、ハウジング10及びブラケット部材20に対して密接する状態で成形されたエラストマー部材などの弾性部材である。そのため、電磁シールド部材30,30A,30Bは、液体が絶縁電線9とハウジング10との隙間に浸入することを防ぐ防水機能を有する。従って、ワイヤハーネス1,1A,1Bが採用されることにより、いわゆるゴムブーツなどの防水部材を装着する作業が省略される。即ち、防水機能を有するワイヤハーネスの製造工程が簡略化される。
また、ワイヤハーネス1Aにおいては、電磁シールド部材30Aにスリット321が形成されている。そのため、電磁シールド部材30Aの柔軟性が高く、電磁シールド部材30A及び絶縁電線9を曲がった経路に沿って敷設することがより容易になる。さらに、電磁シールド部材30Aは、電磁シールド部材30よりも表面積が大きいため、放熱性能が優れている。
また、ワイヤハーネス1,1A,1Bにおいて、電磁シールド部材30,30A,30Bのブラケット接続部31は、ブラケット部材20の係止用孔241を埋める状態で成形されている。そのため、電磁シールド部材30,30A,30Bがブラケット部材20に対してずれたり外れたりしにくくなる。その結果、電磁シールド部材30,30A,30Bとブラケット部材20との間の接触不良、即ち、接地不良が生じにくくなる。
<その他>
電磁シールド部材30Bに、電磁シールド部材30Aのスリット321と同様のスリットが形成されていることが考えられる。
1,1A,1B ワイヤハーネス
7 筐体
9 絶縁電線
10 ハウジング(電線保持部材)
11 ハウジングの開口
20 ブラケット部材
21 貫通孔
22 連結部
23 ネジ用孔
24 突出部
30,30A,30B 電磁シールド部材
31 ブラケット接続部
32,32A 電線被覆部
91 端子金具
241 係止用孔
321 スリット

Claims (3)

  1. 複数の絶縁電線と、
    並列配置された複数の前記絶縁電線の一部を間隔を空けて保持する非導電性の電線保持部材と、
    前記電線保持部材と一体に組み合わされ、導電性の筐体に連結される構造を有する導電性のブラケット部材と、
    導電性及び熱可塑性を有する弾性材料が、複数の前記絶縁電線、前記電線保持部材及び前記ブラケット部材のセットをインサート部品とするインサート成形により成形された部材であり、複数の前記絶縁電線における前記電線保持部材が設けられた部分から末端側以外の部分の周囲を覆うとともに前記ブラケット部材に接触する電磁シールド部材と、を備えるワイヤハーネス。
  2. 前記電磁シールド部材に、複数の前記絶縁電線の間を貫通するスリットが形成されている、請求項1に記載のワイヤハーネス。
  3. 前記ブラケット部材に孔が形成されており、
    前記電磁シールド部材は、前記ブラケット部材の孔を埋める状態で成形されている、請求項1又は請求項2に記載のワイヤハーネス。
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