JP2013222642A - 充放電制御装置、充電器、バッテリ、移動体、及び電子機器 - Google Patents

充放電制御装置、充電器、バッテリ、移動体、及び電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】使用経過時間に依らずバッテリの放電可能容量をほぼ一定に維持することができ、ユーザの不満を低減することが可能となる充放電制御装置を提供する。
【解決手段】バッテリの充放電に関する使用履歴を示す使用履歴情報を取得する使用履歴取得部と、前記使用履歴取得部により取得された使用履歴情報に応じて充放電制御用パラメータを設定するパラメータ設定部と、を備えた充放電制御装置とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、充放電制御装置、充電器、バッテリ、移動体、及び電子機器に関する。
従来の一般的なバッテリへの充電制御における充電電圧及び充電電流の波形例を図19に示す。図19に示すように、充電開始から充電電圧が所定の充電電圧閾値Vthに到達するまでの期間Tccでは定電流充電制御により充電を行う。そして、充電電圧閾値Vthに到達してから、充電電流が所定の充電カット電流Icに到達して充電が停止されるまでの期間Tcvでは定電圧充電制御により充電を行う。このような定電流充電制御と定電圧充電制御を切替えて充電を行う充電制御については従来より種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、従来の一般的なバッテリの放電制御における放電電圧及び放電電流の波形例を図20に示す。図20に示すように、放電電圧が所定の放電カット電圧Vcに到達するまで放電が行われ、放電電圧が放電カット電圧Vcに到達すると放電が停止される。なお、図20では、放電電流値は時間に依らず一定である場合を示すが、負荷の変動により放電電流値が変動する場合もある。
特開平7−147729号公報
しかしながら、従来は、充放電サイクル数に依らず、上記充電電圧閾値、上記充電カット電流、及び上記放電カット電圧は一定としていた。図21に、充放電サイクル数に依らず、充電電圧閾値及び放電カット電圧が一定である様子を示す。このような場合、図22に示すように、充放電サイクル数が増加すると、バッテリの劣化に伴って放電可能容量が減少してゆくという現象が生じた。このような現象が生じると、ユーザが初期時の性能と時間経過後の性能とを比較することで、ユーザの不満につながるという問題があった。
そこで、本発明は、ユーザのバッテリ性能の劣化に対する感覚を改善させることができる充放電制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係る充放電制御装置は、バッテリの充放電に関する使用履歴を示す使用履歴情報を取得する使用履歴取得部と、
前記使用履歴取得部により取得された使用履歴情報に応じて充放電制御用パラメータを設定するパラメータ設定部と、を備えたことを特徴としている。
なお、充放電制御装置とは、充電と放電の少なくともいずれかを制御する装置の意である。
本発明によると、ユーザのバッテリ性能の劣化に対する感覚を改善させることができる。
本発明の第1実施形態に係る充電システムの構成図である。 本発明の第1実施形態に係る電動車両の構成図である。 本発明の第1実施形態に係るマイコンの機能部の構成図である。 本発明の第1実施形態に係る充電制御に関するフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る充電電圧閾値の設定例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る放電可能容量の推移を示す図である。 本発明の第1実施形態と従来例との放電可能容量の推移例を比較した図である。 本発明の第2実施形態に係る充電システムの構成図である。 本発明の第2実施形態に係るマイコンの機能部の構成図である。 本発明の第3実施形態に係るマイコンの機能部の構成例を示す図である。 第3実施形態の変形例に係るマイコンの機能部の構成図である。 本発明の第3実施形態に係る充電制御に関するフローチャートである。 本発明の第4実施形態に係る電動車両の構成図である。 本発明の第4実施形態に係るマイコンの機能部の構成図である。 本発明の第4実施形態に係る放電制御に関するフローチャートである。 本発明の第4実施形態に係る放電カット電圧の設定例を示す図である。 本発明の第5実施形態に係る電動車両の構成図である。 本発明の第5実施形態に係るマイコンの機能部の構成図である。 従来の充電制御における充電電圧及び充電電流の波形例を示す図である。 従来の放電制御における放電電圧及び放電電流の波形例を示す図である。 従来の充電電圧閾値及び放電カット電圧の設定例を示す図である。 従来の放電可能容量の推移例を示す図である。
以下に本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。ここでは、電動車両に備えられるバッテリの充放電を一例に挙げて説明する。以下説明する実施形態に係る充放電制御装置(マイコン)は、バッテリの充放電に関する使用履歴を示す使用履歴情報(例えば、バッテリの総放電量等)を取得する使用履歴取得部と、前記使用履歴取得部により取得された使用履歴情報に応じて充放電制御用パラメータ(例えば、充電電圧閾値等)を設定するパラメータ設定部と、を備えている。これにより、時間経過に依らずバッテリの放電可能容量をほぼ一定に維持することができ、ユーザにとっては時間経過に対してバッテリ性能の劣化がほぼ無いような感覚を得ることができるようにしている。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る充電システムの構成を図1に示す。図1に示す充電システムは、バッテリ1と充電器2から構成され、充電器2は外部のAC電源100から交流電源を供給される。
バッテリ1は、バッテリセル11と、マイコン12と、通信回路13を備えている。バッテリセル11(蓄電部)は、例えばリチウムイオン電池やニッケル水素電池等で構成される。
充電器2は、マイコン21と、通信回路22と、電流センサ23と、電圧センサ24と、AC/DCコンバータ25を備えている。AC/DCコンバータ25(充電部)は、AC電源100から供給される交流電力をバッテリセル11の充電用の直流電力へ変換する。マイコン21(充放電制御装置)は、CPUとROM(いずれも不図示)を備え、ROMに格納された制御プログラムをCPUが実行することにより制御処理を行う。マイコン21は、通信回路22及び通信回路13を介してマイコン12と通信を行う。
AC/DCコンバータ25は、所定の充電電流値を目標とした定電流充電制御と、電圧センサ24により検出される充電電圧を用いた定電圧充電制御を行う。また、電流センサ23により検出される充電電流は、所定の充電カット電流に充電電流が到達したタイミングでマイコン21の指令により充電が停止される充電停止制御に使用される。
バッテリ1を備えた電動車両の構成例を図2に示す。図2に示す電動車両110は、バッテリ1を備えると共に、車体111と、バッテリセル11から供給される直流電力を交流電力に変換するインバータ112と、当該交流電力を動力に変換するモータ113と、その動力によって回転せしめられる駆動輪114を備えている。電動車両110においては、モータ113がインバータ112を介してバッテリセル11から供給される電力を動力に変換し、その動力によって駆動輪114が回転せしめられることにより車体111が移動する。即ち、移動体である電動車両110において、車体111が移動本体部、モータ113が動力源、駆動輪114が駆動部に相当する。
次に、本発明の第1実施形態に係る充電システムにおける充電制御に関するフローチャートを図4に示す。なお、図3に示すマイコン21が有する各機能部に基づいて図4の処理を説明する。図3に示すように、マイコン21は、使用履歴取得部21A、充電電圧閾値指令部21B、充電電流判定部21C、及び充電停止指令部21Dを有している。
図4に示すフローチャートが開始されると、まずステップS1で、使用履歴取得部21Aは、通信回路22及び通信回路13を介してバッテリ1側のマイコン12にバッテリセル11の総放電量を使用履歴情報として要求する。マイコン12は、バッテリセル11の放電電流を積算することで総放電量を取得しているので、取得した総放電量を通信回路13及び通信回路22を介して使用履歴取得部21Aに送る。これにより、使用履歴取得部21Aは、総放電量を取得する。
次に、ステップS2で、充電電圧閾値指令部21Bは、使用履歴取得部21Aにより取得された総放電量に応じて、定電流充電制御から定電圧充電制御へ切替わる充電電圧の閾値である充電電圧閾値をAC/DCコンバータ25へ指令する。具体的には、例えば、総放電量が増加するに連れて最大充電電圧閾値に向かって充電電圧閾値を徐々に高くし、最大充電電圧閾値に到達後は充電電圧閾値を一定とする。充電電圧閾値を徐々に高くするとは、連続的に高くしてもよいし、段階的に高くしてもよい。このような充電電圧閾値の設定例を図5に示す。
ステップS2の後、ステップS3で、AC/DCコンバータ25は、電圧センサ24により検出された充電電圧が設定された充電電圧閾値以上であるか否かを判定する。もし、充電電圧閾値より低い場合は(ステップS3のN)、ステップS4に進み、AC/DCコンバータ25は、定電流充電制御を行う。そして、ステップS3に戻る。
ステップS3で、充電電圧が充電電圧閾値以上となっている場合は(ステップS3のY)、ステップS5に進み、充電電流判定部21Cは、電流センサ23により検出された充電電流が所定の充電カット電流以下であるか否かを判定する。もし、充電カット電流より高い場合は(ステップS5のN)、ステップS6に進み、AC/DCコンバータ25は、定電圧充電制御を行う。そして、ステップS5に戻る。
ステップS5で、充電電流が充電カット電流以下となった場合は(ステップS5のY)、ステップS7に進み、充電停止指令部21Dは、充電を停止するようAC/DCコンバータ25へ指令する。これにより、AC/DCコンバータ25は充電を停止し、充電が完了となる(エンド)。
総放電量が増加するとバッテリセル11の劣化により放電可能容量が減少するが、この放電可能容量の減少と充電電圧閾値の増加による放電可能容量の増加が相殺するように総放電量に対する充電電圧閾値を設定することによって、図6に示すように使用経過時間に依らず放電可能容量をほぼ一定に維持することができる。
図7に、図6に示した本実施形態に係る放電可能容量の推移(実線)と、図21に示した従来の充電電圧閾値を一定とした充電制御による放電可能容量の推移(点線)の比較を示す。本実施形態に係る充電制御では、初期の充電電圧閾値が低いため、初期の放電可能容量が低くなるが、最大充電電圧閾値(図5)に達するまでは放電可能容量をほぼ一定に維持することができる。従って、ユーザにとっては電動車両の航続可能距離が初期の使用からほぼ変化することがないので、ユーザの不満を低減することができる。
一方、従来の充電制御では、高い充電電圧閾値で一定とするためバッテリの劣化が早くなり、或る使用期間が経過した時点で本実施形態に係る放電可能容量を下回る。本実施形態によれば、充電電圧閾値の変化による見かけ上のバッテリ劣化の抑制に加えて、充電電圧閾値を抑えることによる実際のバッテリ劣化の抑制が期待できる。
なお、充電電圧閾値を変更する指標である使用履歴情報としては、上述した総放電量に限ることはない。
例えば使用履歴情報としてバッテリセル11の総充電量を用いる場合、バッテリ1側のマイコン12が充電電流を積算して総充電量を取得し、マイコン21の使用履歴取得部21Aがマイコン12から通信により総充電量を取得すればよい。充電電圧閾値は、総充電量が増加するに連れて徐々に高く設定する。
また、例えば使用履歴情報として充電回数を用いる場合、使用履歴取得部21Aが自身で充電回数をカウントして取得したり、使用履歴取得部21Aがマイコン12から充電回数を通信により取得してもよい。充電電圧閾値は、充電回数が増加するに連れて徐々に高く設定する。
また、例えば使用履歴情報として経過時間を用いる場合、例えばバッテリ1側のマイコン12により経過時間を計測し、使用履歴取得部21Aがマイコン12から経過時間を通信により取得すればよい。または、電動車両110に備えられたECU(electronic control unit)(図2で不図示)により計測された経過時間をマイコン12がEUCとの通信により取得し、使用履歴取得部21Aがマイコン12から経過時間を通信により取得するようにしてもよい。なお、経過時間の計測開始タイミングは、例えば工場出荷時とすればよい。充電電圧閾値は、経過時間が増加するに連れて徐々に高く設定する。
また、例えば使用履歴情報として電動車両110の航続距離を用いる場合、例えばマイコン12がECUを介して電動車両110に備えられる航続距離計(図2で不図示)から航続距離を取得し、使用履歴取得部21Aがマイコン12から航続距離を通信により取得すればよい。充電電圧閾値は、航続距離が増加するに連れて徐々に高く設定する。
また、総放電量又は総充電量の算出は、マイコン12ではなく、バッテリセル11を含んだ電池パック(不図示)に備えられるマイコン(不図示)が行い、マイコン12が当該電池パックのマイコンとの通信により総放電量又は総充電量を取得するようにしてもよい。
また、使用履歴情報は、複数種類の指標に基づいて算出することにより取得してもよい。例えば、マイコン12が総充電量と経過時間に基づき重みづけを考慮して使用履歴情報を逐次算出し、使用履歴取得部21Aがマイコン12から算出された使用履歴情報を通信により取得する実施形態が採用できる。この場合、例えば、充電電流が高ければ総充電量の重みづけを重くし、満充電に近い状態で保存される場合は保存劣化を考慮して経過時間の重みづけを重くする等を行ってもよい。
上述したように、本実施形態によれば、時間経過に依らず放電可能容量をほぼ一定に維持することができるので、ユーザにとっては時間が経過してもバッテリ性能がほぼ劣化していないような感覚を得ることができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態に係る充電システムの構成を図8に示す。図8に示す充電システムは、バッテリ3と充電器4から構成され、充電器4は外部のAC電源100から交流電源を供給される。なお、バッテリ3は、上記第1実施形態(図2)と同様に電動車両に設けられる。
バッテリ3は、バッテリセル31と、マイコン32と、通信回路33と、電流センサ34を備える。充電器4は、マイコン41と、通信回路42と、電圧センサ43と、AC/DCコンバータ44を備える。
上記第1実施形態との相違点としては、電流センサ34がバッテリ3側に設けられることと、充電電圧閾値の指令及び充電停止の指令を行うのがバッテリ3側のマイコン32(充放電制御装置)であることである。マイコン32が有する各機能部を図9に示す。図9に示すように、マイコン32は、使用履歴取得部32A、充電電圧閾値指令部32B、充電電流判定部32C、及び充電停止指令部32Dを有している。
本実施形態に係る充電システムも第1実施形態と同様に図4に示すフローチャートを処理することができる。但し、使用履歴取得部32A自身が放電電流を積算することで総放電量を取得しているので、図4のステップS1は省略される。ステップS2では、充電電圧閾値指令部32Bが総放電量に応じた充電電圧閾値を通信回路33、通信回路42及びマイコン41を介してAC/DCコンバータ44に指令する。また、ステップS5では、充電電流判定部32Cが電流センサ34により検出された充電電流が所定の充電カット電流以下であるか否かを判定し、もし充電カット電流以下となった場合は(ステップS5のY)、ステップS7に進み、充電停止指令部32Dが充電停止を通信回路33、通信回路42及びマイコン41を介してAC/DCコンバータ44に指令する。
このような本実施形態によっても、使用経過時間に依らず放電可能容量をほぼ一定とすることができる。なお、充電電圧閾値を変化させる指標である使用履歴情報としては、総放電量以外を用いることができるし、複数種類の指標の組み合わせによるものでもよいことは第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態に係る充電システムの構成としては図1に示すものと同様となるが、マイコン21の機能部の構成が図10に示すようになっている。図10に示すように、マイコン21は、使用履歴取得部21E、記憶部21F、充電カット電流設定部21G、充電電流判定部21H、及び充電停止指令部21Iを有している。
第3実施形態に係る充電制御に関するフローチャートを図12に示す。図12に示すフローチャートが開始されると、まずステップS11で、使用履歴取得部21Eは、通信回路22及び通信回路13を介してバッテリ1側のマイコン12にバッテリセル11の総放電量を使用履歴情報として要求する。マイコン12は、総放電量を取得しているので、取得した総放電量を通信回路13及び通信回路22を介して使用履歴取得部21Eに送る。これにより、使用履歴取得部21Eは、総放電量を取得する。
次に、ステップS12で、充電カット電流設定部21Gは、使用履歴取得部21Eにより取得された総放電量に応じて、定電流充電制御から定電圧充電制御へ移行後に充電を停止させるための充電電流閾値となる充電カット電流を記憶部21Fに設定する。具体的には、総放電量が増加するに連れて最小充電カット電流に向かって充電カット電流を徐々に低くする。充電カット電流を徐々に低くするとは、連続的に低くしてもよいし、段階的に低くしてもよい。
ステップS12の後、ステップS13で、AC/DCコンバータ25は、電圧センサ24により検出された充電電圧が所定の充電電圧閾値以上であるか否かを判定する。もし、充電電圧閾値より低い場合は(ステップS13のN)、ステップS14に進み、AC/DCコンバータ25は、定電流充電制御を行う。そして、ステップS13に戻る。
ステップS13で、充電電圧が充電電圧閾値以上となっている場合は(ステップS13のY)、ステップS15に進み、充電電流判定部21Hは、電流センサ23により検出された充電電流が記憶部21Fに設定された充電カット電流以下であるか否かを判定する。もし、充電カット電流より高い場合は(ステップS15のN)、ステップS16に進み、AC/DCコンバータ25は、定電圧充電制御を行う。そして、ステップS15に戻る。
ステップS15で、充電電流が充電カット電流以下となった場合は(ステップS15のY)、ステップS17に進み、充電停止指令部21Iは、充電を停止するようAC/DCコンバータ25へ指令する。これにより、AC/DCコンバータ25は充電を停止し、充電が完了となる(エンド)。
本実施形態によれば、総放電量に応じて充電カット電流を変化させることで、バッテリ劣化による放電可能容量の減少を放電可能容量の増加によって相殺することができ、使用経過時間に依らず放電可能容量をほぼ一定に維持することができる。
また、本実施形態の変形例として、図8と同様の構成の充電システムを採用し、バッテリ3側のマイコン32の機能部として図11に示す構成を採ることも可能である。このような実施形態の場合も図12に示す処理を行うことができる。但し、使用履歴取得部32E自身が放電量を積算して総放電量を取得しているので、ステップS11は省略される。
ステップS12では、充電カット電流設定部32Gが総放電量に応じた充電カット電流を記憶部32Fに設定する。そして、ステップS15では、充電電流判定部32Hが電流センサ34により検出された充電電流が記憶部32Fに設定された充電カット電流以下であるか否かを判定し、もし充電カット電流以下となった場合は(ステップS15のY)、ステップS17に進み、充電停止指令部32Iが充電停止を通信回路33、通信回路42及びマイコン41を介してAC/DCコンバータ44へ指令する。
このような実施形態であっても、使用経過時間に依らず放電可能容量をほぼ一定に維持することができる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態に係る電動車両の構成を図13に示す。図13に示す電動車両120は、バッテリ5、通信回路61、マイコン62、及び電圧センサ63を備えると共に、車体121、インバータ122、モータ123、及び駆動輪124も備えている。バッテリ5は、バッテリセル51と、マイコン52と、通信回路53を備える。
インバータ122は、バッテリセル51からの放電電力をモータ123駆動用の駆動電力にDC/AC変換する。マイコン62(充放電制御装置)は、電圧センサ63により検出された放電電圧を用いて放電停止制御を行う。
本実施形態に係る放電制御に関するフローチャートを図15に示す。なお、この場合、マイコン62の各機能部は図14に示す構成となる。図14に示すように、マイコン62は、使用履歴取得部62A、記憶部62B、放電カット電圧設定部62C、放電電圧判定部62D、及び放電指令部62Eを有している。
図15に示すフローチャートが開始されると、まずステップS21で、使用履歴取得部62Aは、通信回路61及び通信回路53を介してバッテリ5側のマイコン52にバッテリセル51の総放電量を使用履歴情報として要求する。マイコン52は、バッテリセル51の放電電流を積算することで総放電量を取得しているので、取得した総放電量を通信回路53及び通信回路61を介して使用履歴取得部62Aに送る。これにより、使用履歴取得部62Aは、総放電量を取得する。
次に、ステップS22で、放電カット電圧設定部62Cは、使用履歴取得部62Aにより取得された総放電量に応じて、放電を停止させるための放電電圧閾値である放電カット電圧を記憶部62Bに設定する。具体的には、例えば、総放電量が増加するに連れて最小放電カット電圧に向かって放電カット電圧を徐々に低くし、最小放電カット電圧に到達後は放電カット電圧を一定とする。放電カット電圧を徐々に低くするとは、連続的に低くしてもよいし、段階的に低くしてもよい。このような放電カット電圧の設定例を図16に示す。
ステップS22の後、ステップS23で、放電電圧判定部62Dは、電圧センサ63により検出された放電電圧が記憶部62Bに設定された放電カット電圧以下であるか否かを判定する。もし放電カット電圧より高い場合は(ステップS23のN)、ステップS24に進み、放電指令部62Eは、インバータ122に放電実行指令を行う。これにより、インバータ122は、電力変換によりバッテリセル51の放電を行う。そして、ステップS23に戻る。
ステップS23で、放電電圧が放電カット電圧以下となった場合は(ステップS23のY)、ステップS25に進み、放電指令部62Eは、インバータ122に放電停止を指令する。これにより、インバータ122は、放電を停止させ、放電が完了する(エンド)。
総放電量が増加するとバッテリセル51の劣化により放電可能容量が減少するが、この放電可能容量の減少と放電カット電圧の低減による放電可能容量の増加が相殺するように総放電量に対する放電カット電圧を設定することによって、使用経過時間に依らず放電可能容量をほぼ一定に維持することができる。また、放電カット電圧の変化による見かけ上のバッテリ劣化の抑制に加えて、放電カット電圧を高めにすることによる実際のバッテリ劣化の抑制が期待できる。
なお、放電カット電圧を変化させる指標である使用履歴情報として、上述した総放電量以外の指標を用いることができ、複数種類の指標の組み合わせによるものでもよいことは第1実施形態と同様である。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態に係る電動車両の構成を図17に示す。図17に示す電動車両130は、バッテリ7、通信回路81、及びマイコン82を備えると共に、車体131、インバータ132、モータ133、及び駆動輪134も備えている。バッテリ7は、バッテリセル71と、マイコン72と、通信回路73と、電圧センサ74を備える。
本実施形態の第4実施形態との相違点は、電圧センサ74がバッテリ7側に設けられることと、放電カット電圧を設定し、放電指令を行うマイコン72(充放電制御装置)がバッテリ7側に設けられることである。マイコン72の各機能部の構成を図18に示す。図18に示すように、マイコン72は、使用履歴取得部72A、記憶部72B、放電カット電圧設定部72C、放電電圧判定部72D、及び放電指令部72Eを有している。
本実施形態でも図15に示すフローチャートの処理を行うことができる。但し、使用履歴取得部72A自身が放電電流を積算することにより総放電量を取得しているので、ステップS21は省略される。ステップS22では、放電カット電圧設定部72Cが総放電量に応じた放電カット電圧を記憶部72Bに設定する。そして、ステップS23では、放電電圧判定部72Dが、電圧センサ74により検出された放電電圧が記憶部72Bに設定された放電カット電圧以下であるか否かを判定する。もし、放電カット電圧より高い場合は(ステップS23のN)、ステップS24に進み、放電指令部72Eが、通信回路73、通信回路81、及びマイコン82を介してインバータ132に放電実行指令を行う。一方、放電カット電圧以下となった場合は(ステップS23のY)、ステップS25に進み、放電指令部72Eが、通信回路73、通信回路81、及びマイコン82を介してインバータ132に放電停止指令を行う。
なお、放電カット電圧は、バッテリの温度と放電電流値に基づいて補正するようにしてもよい。
このような本実施形態によっても、使用経過時間に依らず放電可能容量をほぼ一定に維持することができる。
(その他)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の趣旨の範囲内であれば、実施形態は種々変形が可能である。
例えば、充電電圧閾値、充電カット電流、放電カット電圧の変更設定を組み合わせる実施形態も可能である。
また、図2で説明した電動車両110等は、バッテリが搭載された移動体の一例であり、船舶、航空機、エレベータ又は歩行ロボット等の他の移動体にバッテリが搭載されてもよい。
移動体が船舶の場合は、例えば車体、駆動輪の代わりに船体、スクリューを備える。このような船舶においては、モータがインバータを介してバッテリセルから供給される電力を動力に変換し、その動力によってスクリューが回転せしめられることにより船体が移動する。即ち、船体が移動本体部、モータが動力源、スクリューが駆動部に相当する。
移動体が航空機の場合は、例えば車体、駆動輪の代わりに機体、プロペラを備える。このような航空機においては、モータがインバータを介してバッテリセルから供給される電力を動力に変換し、その動力によってプロペラが回転せしめられることにより機体が移動する。即ち、機体が移動本体部、モータが動力源、プロペラが駆動部に相当する。
移動体がエレベータの場合は、例えば車体、駆動輪の代わりに籠、籠に取り付けられた昇降用ロープを備える。このようなエレベータにおいては、モータがインバータを介してバッテリセルから供給される電力を動力に変換し、その動力によって昇降用ロープが巻きあげられることにより籠が昇降する。即ち、籠が移動本体部、モータが動力源、昇降用ロープが駆動部に相当する。
移動体が歩行ロボットの場合は、例えば車体、駆動輪の代わりに胴体、足を備える。このような歩行ロボットにおいては、モータがインバータを介してバッテリセルから供給される電力を動力に変換し、その動力によって足が駆動せしめられることにより胴体が移動する。即ち、胴体が移動本体部、モータが動力源、足が駆動部に相当する。
また、本発明に係るバッテリは、移動体に限らず、例えば携帯電話、PC(パーソナルコンピュータ)等の種々の電子機器に搭載されてもよい。
1 バッテリ
11 バッテリセル
12 マイコン
13 通信回路
2 充電器
21 マイコン
22 通信回路
23 電流センサ
24 電圧センサ
25 AC/DCコンバータ
100 AC電源
110 電動車両
111 車体
112 インバータ
113 モータ
114 駆動輪
3 バッテリ
31 バッテリセル
32 マイコン
33 通信回路
34 電流センサ
4 充電器
41 マイコン
42 通信回路
43 電圧センサ
44 AC/DCコンバータ
120 電動車両
121 車体
122 インバータ
123 モータ
124 駆動輪
5 バッテリ
51 バッテリセル
52 マイコン
53 通信回路
61 通信回路
62 マイコン
63 電圧センサ
130 電動車両
131 車体
132 インバータ
133 モータ
134 駆動輪
7 バッテリ
71 バッテリセル
72 マイコン
73 通信回路
74 電圧センサ
81 通信回路
82 マイコン

Claims (9)

  1. バッテリの充放電に関する使用履歴を示す使用履歴情報を取得する使用履歴取得部と、
    前記使用履歴取得部により取得された使用履歴情報に応じて充放電制御用パラメータを設定するパラメータ設定部と、を備えたことを特徴とする充放電制御装置。
  2. 前記使用履歴情報は、前記バッテリの総放電量、前記バッテリの総充電量、前記バッテリへの充電回数、経過時間、前記バッテリを備えた移動体の航続距離のいずれかであるか、又はこれらのうち2つ以上の組み合わせによるものであることを特徴とする請求項1に記載の充放電制御装置。
  3. 前記パラメータ設定部は、前記バッテリに電力を充電する充電部に対し、前記使用履歴情報に対応させて前記充放電制御用パラメータである充電電圧閾値を高くして指令する充電電圧閾値指令部であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の充放電制御装置。
  4. 前記パラメータ設定部は、前記使用履歴情報に対応させて前記充放電制御用パラメータである充電カット電流を低く設定する充電カット電流設定部であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の充放電制御装置。
  5. 前記パラメータ設定部は、前記使用履歴情報に対応させて前記充放電制御用パラメータである放電カット電圧を低く設定する放電カット電圧設定部であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の充放電制御装置。
  6. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の充放電制御装置と、前記バッテリに電力を充電する充電部と、を備えることを特徴とする充電器。
  7. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の充放電制御装置と、蓄電部と、を備えることを特徴とするバッテリ。
  8. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の充放電制御装置と、移動本体部と、前記バッテリからの電力を動力に変換する動力源と、前記動力源からの前記動力により前記移動本体部を移動させる駆動部と、を備えることを特徴とする移動体。
  9. 請求項7に記載のバッテリを備えることを特徴とする電子機器。
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