JP2013222551A - 負極用材料、負極およびリチウムイオン二次電池 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の負極用材料は、リチウムイオン二次電池に用いられるものであって、負極用材料は、少なくとも非晶質炭素を構成成分とする炭素材を含むものであり、負極用材料を用いて、平板状の基板の表面に成膜し、温度:120℃、真空中で、15時間乾燥して、厚さ50μmの膜とした場合に、当該膜を温度:40%、湿度:90%RHの環境下に、100時間静置した際の前記膜の重量増加率X100が2.5%以下であることを特徴とする。前記炭素材は、前記非晶質炭素に加え、黒鉛を含むものであるのが好ましい。
【選択図】なし
Description
(1) リチウムイオン二次電池に用いられる負極用材料であって、
負極用材料は、少なくとも非晶質炭素を構成成分とする炭素材を含むものであり、
負極用材料を用いて、平板状の基板の表面に成膜し、温度:120℃、真空中で、15時間乾燥して、厚さ50μmの膜とした場合に、当該膜を温度:40℃、湿度:90%RHの環境下に、100時間静置した際の前記膜の重量増加率X100が2.5%以下であることを特徴とする負極用材料。
(A)陽電子線源: 電子加速器を用いて電子・陽電子対から陽電子を発生
(B)ガンマ線検出器: BaF2シンチレーターおよび光電子増倍管
(C)測定温度及び雰囲気: 25℃、真空中
(D)消滅γ線カウント数: 3×106以上
(E)陽電子ビームエネルギー:10keV
かつ、X−ray Photoelectron Spectroscopy(XPS法)により測定した285eV付近に認められるピークの半値幅が0.8eV以上、1.8eV以下である上記(1)ないし(4)のいずれか一項に記載の負極用材料。
前記負極材層の空孔率が10体積%以上70体積%以下であることを特徴とする負極。
《負極用材料》
まず、本発明の負極用材料(負極材)について説明する。
<炭素材>
本発明の負極用材料は、少なくとも非晶質炭素を構成成分とする炭素材を含むものである。このように、非晶質炭素を構成成分とする炭素材を含むものであることにより、低温(例えば、−20℃)における急速充放電特性を優れたものとすることができる。
[黒鉛(グラファイト)]
黒鉛とは、炭素の同素体の1つであり、六炭素環が連なった層からできている層状格子をなす六方晶系、六角板状結晶の物質である。
非晶質炭素は、黒鉛と異なり、アモルファス(非晶質)な炭素材料である。
用いられる硬化剤としては、特に限定されず、例えば、ノボラック型フェノール樹脂の場合はヘキサメチレンテトラミン、レゾール型フェノール樹脂、ポリアセタール、パラホルム等を用いることができる。また、エポキシ樹脂の場合は、脂肪族ポリアミン、芳香族ポリアミン等のポリアミン化合物、酸無水物、イミダゾール化合物、ジシアンジアミド、ノボラック型フェノール樹脂、ビスフェノール型フェノール樹脂、レゾール型フェノール樹脂等、エポキシ樹脂にて公知の硬化剤を用いることができる。
熱硬化性樹脂としては、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、フラン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等が挙げられる。
上記含窒素化合物としては、主成分樹脂に含窒素樹脂類を含む場合であっても含まない場合であっても、1種類を用いてもよいし、2種類以上を併用してもよい。
本明細書中において、上記窒素含有量は熱伝導度法により測定したものである。
(A)陽電子線源: 電子加速器を用いて電子・陽電子対から陽電子を発生
(B)ガンマ線検出器: BaF2シンチレーターおよび光電子増倍管
(C)測定温度及び雰囲気: 25℃、真空中
(D)消滅γ線カウント数: 3×106以上
(E)陽電子ビームエネルギー:10keV
陽電子寿命法とは、陽電子(e+)が試料に入射してから、消滅するまでの時間を計測して、空隙の大きさを測定する方法である。
陽電子は、物質中に入射すると、電子と対(陽電子−電子対(ポジトロニウム))になり、その後消滅することが知られている。炭素材に陽電子を打ち込むと、陽電子(e+)は高分子中で叩き出された電子の1つと結合してポジトロニウムを形成する。ポジトロニウムは高分子材料中の電子密度の低い部分、すなわち高分子中の局所空隙にトラップされ、空隙壁から出た電子雲と重なり消滅する。ポジトロニウムが高分子中の空隙中に存在する場合、その空隙の大きさとポジトロニウムの消滅寿命は反比例の関係にある。すなわち、空隙が小さいとポジトロニウムと周囲電子との重なりが大きくなり、陽電子消滅寿命は短くなる。一方、空隙が大きいとポジトロニウムが空隙壁からしみ出した他の電子と重なって消滅する確率が低くなりポジトロニウムの消滅寿命は長くなる。したがって、ポジトロニウムの消滅寿命を測定することにより炭素材中の空隙の大きさを評価することができる。
従って、放出されたγ線が測定の終了信号となる。
XPS測定法とは、固体試料表面にX線を照射し、それによって励起された原子から放出された光電子の運動エネルギーを測定することで、原子内における電子の結合エネルギー(原子により固有の値を持つ)が求められ、表面に存在する構成元素の同定を行う方法である。
X線回折測定から求められるスペクトルにおける002面ピークの半値幅と回折角から次のScherrerの式を用いて決定した。
Lc:結晶子の大きさ
λ:陰極から出力される特性X線Kα1の波長
β:ピークの半値幅(ラジアン)
θ:スペクトルの反射角度
λ:陰極から出力される特性X線Kα1の波長
θ:スペクトルの反射角度
下記(1)式より単分子吸着量Wmを算出し、下記(2)式より総表面積Stotalを算出し、下記(3)式より比表面積Sを求めた。
1/[W(Po/P−1)=(C−1)/WmC(P/Po)/WmC・・(1)
式(2)中、N:アボガドロ数、M:分子量、Acs:吸着断面積
式(3)中、w:サンプル重量(g)
樹脂組成物の調製のための装置としては特に限定されないが、例えば、溶融混合を行う場合には、混練ロール、単軸あるいは二軸ニーダー等の混練装置を用いることができる。また、溶解混合を行う場合は、ヘンシェルミキサー、ディスパーザ等の混合装置を用いることができる。そして、粉砕混合を行う場合には、例えば、ハンマーミル、ジェットミル等の装置を用いることができる。
非晶質炭素は、上記の樹脂組成物あるいは、樹脂を炭化処理してなるものである。
なお、上記炭化処理を行う前に、プレ炭化処理を行うことができる。
本発明の負極用材料は、炭素材以外に、導電助剤を含むものであってもよい。これにより、負極の導電性が向上し、電気抵抗による発熱をより効果的に防ぐことができる。
また、本発明の負極用材料は、スチレン−ブタジエンゴムを含むものであってもよい。これにより、少量で集電体に負極用材料を好適に接着することができる。
また、本発明の負極用材料は、カルボキシメチルセルロースを含むものであってもよい。これにより、負極用材料を集電体上に塗布する際の粘度を高め、負極の厚み制御がより容易になる。
また、本発明の負極用材料は、上述した以外の成分(その他の成分)を含むものであってもよい。このような成分としては、例えば、有機高分子結着剤(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等を含むフッ素系高分子、ブチルゴム等のゴム状高分子等)、粘度調整用溶剤(例えば、水、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルホルムアミド等)等が挙げられる。
次に、本発明の負極およびリチウムイオン二次電池(以下、単に「二次電池」ともいう)について説明する。
図2は、リチウムイオン二次電池の模式図である。
負極集電体14は、例えば、銅箔またはニッケル箔等で構成されている。
負極13は、例えば、以下のようにして製造することができる。
正極材層20としては、特に限定されず、例えば、リチウムコバルト酸化物(LiCoO2)、リチウムニッケル酸化物(LiNiO2)、リチウムマンガン酸化物(LiMn2O4)等の複合酸化物や、ポリアニリン、ポリピロール等の導電性高分子等を用いることができる。
正極集電体22としては、例えば、アルミニウム箔を用いることができる。
はじめに、以下の実施例、比較例における測定方法を説明する。
堀場製作所社製レーザー回折式粒度分布測定装置LA−920を用いて、レーザー回折法により、炭素材の粒度分布、炭素材を構成する黒鉛の粒度分布、炭素材を構成する非晶質炭素の粒度分布を測定した。測定結果から、炭素材について、個数基準の累積分布における50%累積時の粒径(D50、平均粒径)を求め、炭素材を構成する黒鉛、および、炭素材を構成する非晶質炭素について、50%累積時の粒径(D50、平均粒径)を求めた。
測定試料を島津製作所製・細孔分布測定装置「ASAP2010」を用いて、623Kで真空加熱前処理後、測定ガスとして窒素ガスを用い、77Kでの吸着等温線を測定し、DH法により細孔容積を計算した。直径が2nm以上50nm未満の空孔の容積の和をメソ孔容積、50nm以上の空孔の容積の和をマクロ孔容積とした。
陽電子・ポジトロニウム寿命測定・ナノ空孔計測装置(産業技術総合研究所製)を用いて、陽電子が消滅する際に発生する電磁波(消滅γ線)を測定し、陽電子寿命を測定した。
(A)陽電子線源:産業技術総合研究所 計測フロンティア研究部門の電子加速器を用い
て、電子・陽電子対生成から陽電子を発生(前記電子加速器は、ター
ゲット(タンタル)に電子ビームを照射して、電子・陽電子対生成を
引きおこし、陽電子を発生)
(B)ガンマ線検出器:BaF2シンチレーターおよび光電子増倍管
(C)測定温度及び雰囲気:25℃、真空中(1×10−5Pa(1×10−7Torr))
(D)消滅γ線カウント数:3×106以上
(E)陽電子ビームエネルギー:10keV
(F)試料サイズ:粉末を試料ホルダ(アルミ板)に厚み0.1mmで塗布
Escalab−220iXL(サーモフィッシャー サイエンティフィック社製)を用い、下記の条件にて測定を実施し、得られた285eV付近に認められるピークの半値幅を下記の計算方法で算出した。
X線源:Mg−Kα
出力:12kV−10mA
得られたスペクトルを基に、以下のようにしてピーク強度及びピーク半値幅を求める。
ピーク強度を求めるには、対象のピークの両端からベースラインを引き、このベースラインからピーク頂点までの強度をピーク強度とする。これは通常得られるスペクトルのベースラインは、測定時の環境やサンプルの違い等により変化するからである。なお、得られたスペクトルにおいて、複数のピークが重複した場合は、それら重複ピークの両端からベースラインを引く。またピーク半値幅は、ピーク頂点から前記で求めたピーク強度の1/2の強度の点からベースラインに平行に線を引き、ピーク両端との交点のエネルギーを読み取ることで求める。
島津製作所製・X線回折装置「XRD−7000」を使用して平均面間隔を測定した。
λ:陰極から出力される特性X線Kα1の波長
θ:スペクトルの反射角度
X線回折測定から求められるスペクトルにおける002面ピークの半値幅と回折角から次のScherrerの式を用いて決定した。
Lc:結晶子の大きさ
λ:陰極から出力される特性X線Kα1の波長
β:ピークの半値幅( ラジアン)
θ:スペクトルの反射角度
Quantachrome社製の比表面積測定装置Nova−3200を使用して窒素吸着におけるBET3点法により測定した。具体的な算出方法は、前記実施形態で述べた通りである。
パーキンエルマー社製・元素分析測定装置「PE2400」を用いて測定した。測定試料を、燃焼法を用いてCO2、H2O、およびN2に変換した後に、ガス化した試料を均質化した上でカラムを通過させる。これにより、これらのガスが段階的に分離され、それぞれの熱伝導率から、炭素、水素、及び窒素の含有量を測定した。
得られた非晶質炭素を、110℃/真空中、3時間乾燥処理後、元素分析測定装置を用いて炭素組成比を測定した。
得られた非晶質炭素を、110℃/真空中、3時間乾燥処理後、元素分析測定装置を用いて窒素組成比を測定した。
Quantachrome社製の全自動細孔分布測定装置Pore Master 60−GTを使用して水銀圧入法により測定した。測定試料を入れたサンプルセルに水銀を圧入して求めた細孔容積(P)、試料の嵩容積(V)から下式より空孔率を算出した。
空孔率=P/(P+V)×100
各実施例、各比較例について、それぞれ、負極用材料をミキサーで撹拌・混合し、スラリー状とし、これを平板状の銅製の基板の表面に塗布した。その後、温度:120℃、真空中で、15時間乾燥して、厚さ50μmの膜とし、このときの重量を測定した。その後、当該膜を温度:40℃、湿度:90%RHの環境下に、50時間静置した際の重量を測定し、重量増加率X50を求め、100時間静置した際の重量を測定し、重量増加率X100を求め、150時間静置した際の重量を測定し、重量増加率X150を求めた。
(1)二次電池評価用二極式コインセルの製造
各実施例、各比較例について、それぞれ、負極用材料をミキサーで撹拌・混合し、スラリー状とし、これを18μmの銅箔の片面に塗布し、その後、60℃で2時間予備乾燥を行い、次に、120℃で15時間真空乾燥した。真空乾燥後直ちに、ロールプレスによって電極を加圧成形し、これを直径13mmの円盤状として切り出し負極を作製した。負極材層の厚さは50μmであった。
そして、上記のようにして製造した負極、正極を用い、電解液としてエチレンカーボネートとジエチルカーボネートとを体積比で1:1で混合した混合溶媒に1mol/dm3の割合でLiPF6を加えたものを用いて、2032型コインセル形状の二極式ハーフセルを製造し、当該ハーフセルについて以下に述べる評価を行った。
充電条件は、25℃で電流25mA/gの定電流で0Vになるまで充電した後、0V保持で2.5mA/gまで電流が減衰したところを充電終止とした。また、放電条件のカットオフ電位は、1.5Vとした。
上記(2)で得られた値をもとに、下記式により算出した。
充放電効率(%)=[放電容量/充電容量]×100
上記(2)で得られた充放電容量の値と60回充放電を繰り返した後の放電容量の比を下記式により算出した。
上記(2)で得られた放電容量の値をもとに、1時間で放電終了する電流値を1Cとし、1Cの電流値で放電して得られた放電容量と、5Cの電流値で放電して得られた放電容量の比[5C放電容量/1C放電容量]を大電流特性の指標とした。
(実施例1)
樹脂組成物として、フェノール樹脂PR−217(住友ベークライト(株)製)を以下の工程(a)〜(f)の順で処理を行い、非晶質炭素としてのハードカーボンを得た。
(b)還元ガス置換、不活性ガス置換、還元ガス流通、不活性ガス流通のいずれも無しで、500℃で2時間脱脂処理後、冷却
(c)振動ボールミルで微粉砕
(d)不活性ガス(窒素)置換および流通下、室温から1200℃まで、100℃/時間で昇温
(e)不活性ガス(窒素)流通下、1200℃で8時間炭化処理
(f)不活性ガス(窒素)流通下、600℃まで自然放冷後、600℃から100℃以下まで、100℃/時間で冷却
黒鉛と非晶質炭素の含有量を表1に示すように変更した以外は、前記実施例1と同様にして負極用材料(負極材)を得た。
実施例1と同様の樹脂組成物を使用した。
その後、炭素材を、スチレン−ブタジエンゴム、カルボキシメチルセルロース、および、導電助剤としてのアセチレンブラックと、表1に示すような比率で混合することにより、負極用材料(負極材)を得た。
実施例1においてフェノール樹脂にかえて、アニリン樹脂(以下の方法で合成したもの)を用いた。
実施例5と同様の樹脂組成物を使用した。
(e)不活性ガス(窒素)流通下、1100℃で8時間炭化処理
黒鉛(メソフェーズカーボンマイクロビーズ)を用意し、これを炭素材として用いた。
前記実施例4と同様にして製造した非晶質炭素を、黒鉛と混合することなくそのまま炭素材とした。
実施例1と同様の樹脂組成物を使用した。
(e)不活性ガス(窒素)流通下、1000℃で8時間炭化処理
その後、炭素材を、スチレン−ブタジエンゴム、カルボキシメチルセルロース、および、導電助剤としてのアセチレンブラックと、表1に示すような比率で混合することにより、負極用材料(負極材)を得た。
前記各実施例および各比較例について、負極用材料(負極材)の組成とともに、重量増加率X100、X150−X50、炭素材についての全空孔容積に対するメソ孔の全容積の比率、全空孔容積に対するマクロ孔の全容積の比率、炭素材の単位重量当たりのマクロ孔の容積、炭素材の単位重量当たりのメソ孔の容積、D50、炭素材を構成する黒鉛、非晶質炭素についてのD50、黒鉛の含有量、非晶質炭素の含有量、非晶質炭素についての陽電子寿命、XPS、平均面間隔、結晶子の大きさ、比表面積、炭素含有率、窒素含有率、負極材層の空孔率を表1に示した。なお、表1中、炭素材についての全空孔容積に対するメソ孔の全容積の比率をR1、全空孔容積に対するマクロ孔の全容積の比率をR2、炭素材の単位重量当たりのマクロ孔の容積をV1、炭素材の単位重量当たりのメソ孔の容積V2で示した。また、表1中、負極用材料(負極材)を構成する成分については、黒鉛を「GR」、非晶質炭素を「AM」、スチレン−ブタジエンゴムを「SBR」、カルボキシメチルセルロースを「CMC」、アセチレンブラックを「AB」で示した。また、表1中、非晶質炭素中の炭素含有率をXC[重量%]、非晶質炭素中の窒素含有率をXN[重量%]で示した。
12 負極材層
14 負極集電体
13 負極
20 正極材層
22 正極集電体
21 正極
16 電解液
18 セパレータ
Claims (14)
- リチウムイオン二次電池に用いられる負極用材料であって、
負極用材料は、少なくとも非晶質炭素を構成成分とする炭素材を含むものであり、
負極用材料を用いて、平板状の基板の表面に成膜し、温度:120℃、真空中で、15時間乾燥して、厚さ50μmの膜とした場合に、当該膜を温度:40℃、湿度:90%RHの環境下に、100時間静置した際の前記膜の重量増加率X100が2.5%以下であることを特徴とする負極用材料。 - 負極用材料を用いて、平板状の基板の表面に成膜し、温度:120℃、真空中で、15時間乾燥して、厚さ50μmの膜とした場合に、当該膜を温度:40℃、湿度:90%RHの環境下に静置してから150時間後での重量増加率X150[%]と、前記環境下に静置してから50時間後での重量増加率X50[%]との差(X150−X50)が0.2%以下である請求項1に記載の負極用材料。
- 前記炭素材は、前記非晶質炭素に加え、黒鉛を含むものである請求項1または2に記載の負極用材料。
- 負極用材料中における前記非晶質炭素の含有率をXH[質量%]、負極用材料中における前記黒鉛の含有率をXG[質量%]とした場合に、1≦XG/XH≦25の関係を満足する請求項3に記載の負極用材料。
- 以下の条件(A)〜(E)のもと、陽電子消滅法により測定した前記非晶質炭素の陽電子寿命が370ピコ秒以上、480ピコ秒以下であり、
(A)陽電子線源: 電子加速器を用いて電子・陽電子対から陽電子を発生
(B)ガンマ線検出器: BaF2シンチレーターおよび光電子増倍管
(C)測定温度及び雰囲気: 25℃、真空中
(D)消滅γ線カウント数: 3×106以上
(E)陽電子ビームエネルギー:10keV
かつ、X−ray Photoelectron Spectroscopy(XPS法)により測定した285eV付近に認められるピークの半値幅が0.8eV以上、1.8eV以下である請求項1ないし4のいずれか一項に記載の負極用材料。 - 負極用材料は、導電助剤を含むものである請求項1ないし5のいずれか一項に記載の負極用材料。
- 前記炭素材100質量部に対する前記導電助剤の含有率が0.5質量部以上20質量部以下である請求項6に記載の負極用材料。
- 負極用材料は、スチレン−ブタジエンゴムを含むものである請求項1ないし7のいずれか一項に記載の負極用材料。
- 前記炭素材100質量部に対する前記スチレン−ブタジエンゴムの含有率が0.1質量部以上15質量部以下である請求項8に記載の負極用材料。
- 負極用材料は、カルボキシメチルセルロースを含むものである請求項1ないし9のいずれか一項に記載の負極用材料。
- 前記炭素材100質量部に対する前記カルボキシメチルセルロースの含有率が0.1質量部以上15質量部以下である請求項10に記載の負極用材料。
- 請求項1ないし11のいずれか一項に記載の負極用材料を用いて製造されたことを特徴とする負極。
- 集電体上に、請求項1ないし11のいずれか一項に記載の負極用材料を用いて形成された負極材層を有し、
前記負極材層の空孔率が10体積%以上70体積%以下であることを特徴とする負極。 - 請求項1ないし11のいずれか一項に記載の負極用材料を用いて製造されたことを特徴とするリチウムイオン二次電池。
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