JP2013222030A - 表示装置及びテレビ受信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】放熱の確実性を向上させる。
【解決手段】液晶表示装置(表示装置)10は、液晶パネル(表示パネル)11と、一端側が液晶パネル11に接続され、可撓性を有するソース側フレキシブル基板(フレキシブル基板)23と、ソース側フレキシブル基板23における一端側とは反対側の他端側に接続されるとともに、ソース側フレキシブル基板23に信号を伝送するプリント基板(信号伝送基板)25と、ソース側フレキシブル基板23に実装されるとともにプリント基板25からの信号を処理して液晶パネル11に供給することで液晶パネル11を駆動するものであって、プリント基板25に対してソース側フレキシブル基板23により挟まれた状態で接触されるソースドライバ(駆動部品)27と、を備える。
【選択図】図3
【解決手段】液晶表示装置(表示装置)10は、液晶パネル(表示パネル)11と、一端側が液晶パネル11に接続され、可撓性を有するソース側フレキシブル基板(フレキシブル基板)23と、ソース側フレキシブル基板23における一端側とは反対側の他端側に接続されるとともに、ソース側フレキシブル基板23に信号を伝送するプリント基板(信号伝送基板)25と、ソース側フレキシブル基板23に実装されるとともにプリント基板25からの信号を処理して液晶パネル11に供給することで液晶パネル11を駆動するものであって、プリント基板25に対してソース側フレキシブル基板23により挟まれた状態で接触されるソースドライバ(駆動部品)27と、を備える。
【選択図】図3
Description
本発明は、表示装置及びテレビ受信装置に関する。
例えば、液晶テレビなどの液晶表示装置に用いられる液晶パネルには、液晶駆動用のドライバを実装したTCP(Tape Carrier Package)における一端側が接続されており、TCPにおける他端側に接続されたプリント基板から信号が伝送されると、ドライバにて処理された駆動信号が液晶パネルに供給されることでその駆動が制御されるようになっている。この種の液晶表示装置の一例として下記特許文献1に記載されたものが知られている。
上記した特許文献1に記載されたものでは、液晶パネルを表側から押さえるベゼルに裏側へと凹む溝部を設け、その溝部の底面を液晶パネルに接続されたTCPに接触させることで、TCPから発せられる熱をベゼルへと放熱させるようにしている。ところが、ベゼルに溝部を形成するに際しては、ベゼルの一部に曲げ加工や絞り加工を施すようにしているため、その加工にばらつきが生じるとTCPが溝部の底面に接触しない場合があり、それ以外にもTCPに生じる弛みによっても同様の接触不良が生じる場合があり、放熱の確実性に欠けるという問題があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、放熱の確実性を向上させることを目的とする。
本発明の表示装置は、表示パネルと、一端側が前記表示パネルに接続され、可撓性を有するフレキシブル基板と、前記フレキシブル基板における前記一端側とは反対側の他端側に接続されるとともに、前記フレキシブル基板に信号を伝送する信号伝送基板と、前記フレキシブル基板に実装されるとともに前記信号伝送基板からの前記信号を処理して前記表示パネルに供給することで前記表示パネルを駆動するものであって、前記信号伝送基板に対して前記フレキシブル基板により挟まれた状態で接触される駆動部品と、を備える。
このようにすれば、信号伝送基板から伝送された信号がフレキシブル基板に実装された駆動部品にて処理されてから表示パネルへと供給されることで、表示パネルが駆動される。駆動部品は、信号伝送基板に対してフレキシブル基板により挟まれた状態で接触されているから、可撓性を有するフレキシブル基板によって押さえられることで信号伝送基板に対する接触状態が安定的に保たれる。これにより、駆動部品が通電などに伴って発熱した場合でも、駆動部品からの熱を信号伝送基板へと安定的に伝熱させることができ、もって確実性の高い放熱を実現することができる。
本発明の実施態様として、次の構成が好ましい。
(1)前記信号伝送基板には、金属配線が設けられており、前記駆動部品は、前記金属配線に接触されている。このようにすれば、仮に信号伝送基板に合成樹脂製の部位が存在するものにおいて、その合成樹脂製の部位に駆動部品を接触させた場合に比べると、相対的に熱伝導性に優れた金属配線によって駆動部品からの熱を効率的に放熱させることができる。これにより、放熱性能をより高くすることができる。
(1)前記信号伝送基板には、金属配線が設けられており、前記駆動部品は、前記金属配線に接触されている。このようにすれば、仮に信号伝送基板に合成樹脂製の部位が存在するものにおいて、その合成樹脂製の部位に駆動部品を接触させた場合に比べると、相対的に熱伝導性に優れた金属配線によって駆動部品からの熱を効率的に放熱させることができる。これにより、放熱性能をより高くすることができる。
(2)前記金属配線には、信号伝送用の信号配線と、グランド用のグランド配線とが含まれており、前記駆動部品は、前記グランド配線に接触されている。このようにすれば、グランド配線は、信号配線に比べると概して線幅が太くなっているので、そのグランド配線に駆動部品を接触させることで、より高い放熱性能を得ることができる。また、信号配線ではなくグランド配線に駆動部品を接触させることで、信号配線にて伝送される信号に電気的な悪影響が及ぶのを防ぐことができる。
(3)前記表示パネル及び前記信号伝送基板には、複数の前記フレキシブル基板が間欠的に並列する形でそれぞれ接続されており、前記グランド配線は、複数の前記フレキシブル基板を横切る形で配されるとともに複数の前記フレキシブル基板に実装された前記駆動部品に対してそれぞれ接触されている。このようにすれば、複数のフレキシブル基板を横切る形で配されたグランド配線に対して複数のフレキシブル基板に実装された駆動部品がそれぞれ接触されるので、複数の駆動部品から発せられた熱をグランド配線により効率的に放散させることができる。
(4)前記駆動部品は、前記フレキシブル基板における前記信号伝送基板との対向面に実装されている。このようにすれば、駆動部品がフレキシブル基板と信号伝送基板との対向面間に挟み込まれる形で信号伝送基板に接触されるから、接触状態をより安定的に維持することができて放熱の確実性を一層向上させることができる。
(5)前記フレキシブル基板は、前記他端側における前記信号伝送基板との接続部位に対して前記信号伝送基板が前記表示パネル側に配されるように屈曲されることで屈曲部を有している。このようにすれば、屈曲部を有するフレキシブル基板において一端側と他端側との間に張力を付与させることで、その張力を、駆動部品を信号伝送基板側へ押さえる力として作用させることができる。これにより、駆動部品を信号伝送基板に対して一層安定的に接触状態に保つことができて放熱の確実性を一層向上させることができる。
(6)前記信号伝送基板は、その板面が前記表示パネルの板面に対してほぼ直交する姿勢とされており、前記屈曲部は、前記フレキシブル基板をほぼ直角に屈曲させてなる。このようにすれば、仮にフレキシブル基板を折り返し状に屈曲させた場合に比べると、フレキシブル基板に弛みなどが生じ難くなるので、フレキシブル基板に張力をより確実に付与することができ、それにより駆動部品を信号伝送基板に対してより確実に接触させた状態に保つことができる。
(7)画像が表示される表示面を有する前記表示パネルに対して前記表示面側とは反対側に配されるとともに、前記表示パネルに対して照明光を供給する照明装置が備えられ、前記照明装置は、少なくとも光源と、前記光源と対向状に配される光源対向端面、及び前記光源とは対向しない光源非対向端面を有するとともに、前記表示パネルと対向状に配されて前記表示パネルへと光を出射させる板面を有する導光板と、前記光源及び前記導光板を収容するシャーシとを有しており、前記信号伝送基板は、前記光源非対向端面に並行するとともに前記光源非対向端面との間に少なくとも前記シャーシを介在させた配置とされる。このように照明装置において光源が導光板の光源対向端面と対向状に配される構成では、光源が照明装置のうち導光板の光源対向端面が配された端部付近に集約して配置されることになるため、点灯に伴って光源から発せられる熱により同端部付近が高温化する傾向にある。その点、上記のように信号伝送基板が光源非対向端面に並行するとともに光源非対向端面との間に少なくともシャーシを介在させた配置とされているから、信号伝送基板が光源からの熱の影響を受け難くなっており、それにより駆動部品から発せられた熱を信号伝送基板によって効率的に放散させることができる。
(8)画像が表示される表示面を有する前記表示パネルを、前記表示面側とは反対側から受けるパネル受け部材が備えられており、前記信号伝送基板は、前記パネル受け部材に取り付けられている。このようにすれば、フレキシブル基板に接続された表示パネル及び信号伝送基板が共にパネル受け部材により支持されることになるから、表示パネルと信号伝送基板との位置関係にばらつきが生じ難くなる。これにより、フレキシブル基板を屈曲させる際に、フレキシブル基板に所望の張力をより確実に付与することができるとともに、駆動部品をより安定的に信号伝送基板に接触させることができる。
(9)画像が表示される表示面を有する前記表示パネルに対して前記表示面側とは反対側に配されるとともに、前記表示パネルに対して照明光を供給する照明装置が備えられ、前記照明装置は、少なくとも光源と、前記光源を収容するシャーシとを有しており、一端側が前記信号伝送基板に接続される第2のフレキシブル基板と、前記表示パネルの板面に並行する姿勢で前記シャーシに取り付けられるとともに前記第2のフレキシブル基板における他端側が接続されることで、前記信号伝送基板に対して前記信号を供給する信号供給源基板とが備えられている。このようにすれば、表示パネルの板面に並行する姿勢でシャーシに取り付けられる信号供給源基板からの信号が第2のフレキシブル基板を介して信号伝送基板へと供給される。このように信号供給源基板と信号伝送基板とを第2のフレキシブル基板により接続する配置構成とすることで、仮に信号供給源基板及び信号伝送基板を一枚に併合した場合に比べると、例えば当該表示装置の組み付け手順の自由度を高める上で有用となる。
(10)画像が表示される表示面を有する前記表示パネルに対して前記表示面側とは反対側に配されるとともに、前記表示パネルに対して照明光を供給する照明装置が備えられ、前記照明装置は、少なくとも光源と、前記光源を収容するシャーシとを有しており、前記信号伝送基板は、前記表示パネルの板面に並行する姿勢で前記シャーシに取り付けられるのに対し、前記屈曲部は、前記フレキシブル基板を折り返し状に屈曲させてなる。このようにすれば、表示パネルの板面に並行する姿勢でシャーシに取り付けられる信号伝送基板からの信号が、折り返し状に屈曲されたフレキシブル基板及びそこに実装された駆動部品を介して表示パネルへと供給される。このように信号伝送基板を表示パネルに対する信号供給源としているので、仮に信号供給源となる基板を別途に用意した場合に比べると、例えば部品点数の削減を図ることができ、コストの低減に有用となる。
(11)前記フレキシブル基板は、前記表示パネル及び前記信号伝送基板に対して接する面と、前記駆動部品が実装される面とが同一とされる。このようにすれば、フレキシブル基板として片面実装型のものを用いることができるから、仮に両面実装型のものを用いた場合に比べると、フレキシブル基板に係る製造コストを低減させることができる。
(12)前記表示パネルは、一対の基板間に液晶を封入してなる液晶パネルとされる。このような表示装置は液晶表示装置として、種々の用途、例えばテレビやパソコンのディスプレイ等に適用でき、特に大型画面用として好適である。
本発明によれば、放熱の確実性を向上させることができる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1から図6によって説明する。本実施形態では、液晶表示装置10について例示する。なお、各図面の一部にはX軸、Y軸及びZ軸を示しており、各軸方向が各図面で示した方向となるように描かれている。また、図3に示す上側を表側とし、同図下側を裏側とする。
本発明の実施形態1を図1から図6によって説明する。本実施形態では、液晶表示装置10について例示する。なお、各図面の一部にはX軸、Y軸及びZ軸を示しており、各軸方向が各図面で示した方向となるように描かれている。また、図3に示す上側を表側とし、同図下側を裏側とする。
本実施形態に係るテレビ受信装置TVは、図1に示すように、液晶表示装置10と、当該液晶表示装置10を挟むようにして収容する表裏両キャビネットCa,Cbと、電源Pと、チューナーTと、スタンドSとを備えて構成される。液晶表示装置(表示装置)10は、全体として横長の方形(矩形状、長手状)をなし、縦置き状態で収容されている。この液晶表示装置10は、図2に示すように、表示パネルである液晶パネル11と、外部光源であるバックライト装置(照明装置)12とを備え、これらが枠状のベゼル13などにより一体的に保持されるようになっている。液晶表示装置10において液晶パネル11は、画像を表示可能な表示面11cが表側を向いた姿勢で組み付けられている。
先に、バックライト装置12の構成について説明する。バックライト装置12は、図2に示すように、表側(光出射側、液晶パネル11側)に向けて開口する光出射部14cを有した略箱型をなすシャーシ14と、シャーシ14の光出射部14cを覆うようにして配される光学部材15とを備える。さらに、シャーシ14内には、光源であるLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)17と、複数のLED17が実装されたLED基板18と、LED17からの光を導光して光学部材15(液晶パネル11)へと導く導光板19と、導光板19及び光学部材15を表側から覆うフレーム(カバー部材、パネル受け部材)16とが備えられる。それに加えて、シャーシ14の裏側外部には、液晶パネル11に駆動のための信号を供給するコントロール基板(信号供給源基板)26が取り付けられている。そして、このバックライト装置12は、その長辺側の両端部のうちの一方の端部に、LED基板18が配されており、そのLED基板18に実装された各LED17が液晶パネル11における長辺側の一端部寄りに偏在していることになる。このように、本実施形態に係るバックライト装置12は、いわゆるエッジライト型(サイドライト型)とされている。具体的には、LED17及びLED基板18は、バックライト装置12において図2に示す奥側(図3に示す右側)の長辺側の端部に配されている。以下では、バックライト装置12の各構成部品について詳しく説明する。
シャーシ14は、例えばアルミニウム板や電気亜鉛めっき綱板(SECC)などの金属板からなり、図2及び図3に示すように、液晶パネル11と同様に横長の方形状をなす底板14aと、底板14aにおける長辺側及び短辺側の各外端からそれぞれ一対ずつ立ち上がる側板14bとからなる。シャーシ14(底板14a)は、その長辺方向がX軸方向(水平方向)と一致し、短辺方向がY軸方向(鉛直方向)と一致している。底板14aは、シャーシ14内に収容された導光板19及び反射シート22に沿って延在するとともに、これらを裏側から支持している。底板14aにおける裏側、つまり導光板19側とは反対側には、コントロール基板26が取り付けられている。コントロール基板26は、底板14aにおいて短辺方向について図3に示す左側、つまりLED17及びLED基板18側とは反対側(ソース側フレキシブル基板23及びプリント基板25側)に片寄った位置に配されている。底板14aのうち、コントロール基板26の取付位置には、部分的に裏側に向けて突出する取付台座部14dが設けられており、この取付台座部14dに載せられたコントロール基板26をビス20によって取り付け状態に固定することができる。なお、底板14aには、上記したコントロール基板26と同様にして、LED17に駆動電力を供給するLED駆動基板(図示せず)などの他の基板類が取り付けられている。また、シャーシ14には、フレーム16及びベゼル13がねじ止め可能とされる。
ここで、コントロール基板26について説明する。コントロール基板26は、図3に示すように、紙フェノールないしはガラスエポキシ樹脂製とされる板状の基材上に、液晶パネル11に表示される画像に係る信号の供給を制御する電子部品(制御回路)が実装されるとともに、所定のパターンの導電路(図示せず)が配線形成されるのに加えて、導電路に接続されるコネクタ部26aが実装されている。このコネクタ部26aに対してFPC29のうちプリント基板25側とは反対側の端部が挿入・接続されている。これら電子部品、導電路及びコネクタ部26aは、いずれもコントロール基板26における裏側の板面に配されている。また、コントロール基板26は、その板面を液晶パネル11、光学部材15及び導光板19の各板面に並行させた姿勢でシャーシ14の底板14aに取り付けられており、液晶パネル11に対してバックライト装置12における他の構成部品を挟んだ反対側に配置されている。
光学部材15は、図2に示すように、液晶パネル11及びシャーシ14と同様に平面に視て横長の方形状をなしている。光学部材15は、導光板19の表側(光出射側)に載せられていて液晶パネル11と導光板19との間に介在して配されることで、導光板19からの出射光を透過するとともにその透過光に所定の光学作用を付与しつつ液晶パネル11に向けて出射させる。光学部材15は、互いに積層される複数枚(本実施形態では3枚)のシート状の部材からなるものとされる。具体的な光学部材(光学シート)15の種類としては、例えば拡散シート、レンズシート、反射型偏光シートなどがあり、これらの中から適宜に選択して使用することが可能である。なお、図3では、都合上3枚の光学部材15を1枚に簡略化して図示している。
フレーム16は、合成樹脂製とされており、図2及び図3に示すように、光学部材15及び導光板19(液晶パネル11)に並行するとともに平面に視て略枠状をなす枠状部16aと、枠状部16aの外周縁部から裏側に向けて突出するとともに略短筒状をなす筒状部16bとからなる。枠状部16aは、光学部材15及び導光板19の外周縁部に沿って延在しており、その裏側に配される光学部材15及び導光板19の外周縁部をほぼ全周にわたって表側から覆うことが可能とされる。その一方で、枠状部16aは、その表側に載置される液晶パネル11における外周端部をほぼ全周にわたって裏側から受ける(支持する)ことができる。つまり、枠状部16aは、液晶パネル11と光学部材15及び導光板19との間に介在する形で配されている。この枠状部16aには、表側に部分的に突出するとともに、液晶パネル11の外周端面に対して当接される位置決め部16a1が設けられており、液晶パネル11をその板面に沿う方向について位置決めすることが可能とされる。筒状部16bは、シャーシ14の側板14bにおける外面に宛てがわれた状態で取り付けられている。この筒状部16bのうち、後述するプリント基板25が取り付けられる部分(図2に示す手前側の長辺側部分)には、外側に部分的に突出するとともに、プリント基板25を裏側から支持する基板支持部16b1が設けられており、プリント基板25をZ軸方向について位置決めすることが可能とされる。また、枠状部16aにおける一対の長辺部分のうち、図3に示す右側の長辺部分は、導光板19におけるLED17と対向状をなす端部(光入射面19bを有する端部)に光学部材15を介して当接されるとともに導光板19の上記端部とLED基板18(LED17群)とを一括して表側から覆うものとされる。
LED17は、図3に示すように、LED基板18に固着される基板部上にLEDチップを樹脂材により封止した構成とされる。基板部に実装されるLEDチップは、主発光波長が1種類とされ、具体的には、青色を単色発光するものが用いられている。その一方、LEDチップを封止する樹脂材には、LEDチップから発せられた青色の光により励起されて所定の色を発光する蛍光体が分散配合されており、全体として概ね白色光を発するものとされる。なお、蛍光体としては、例えば黄色光を発光する黄色蛍光体、緑色光を発光する緑色蛍光体、及び赤色光を発光する赤色蛍光体の中から適宜組み合わせて用いたり、またはいずれか1つを単独で用いることができる。このLED17は、LED基板18に対する実装面とは反対側の面が発光面となる、いわゆる頂面発光型とされている。
LED基板18は、図2及び図3に示すように、シャーシ14の長辺方向(X軸方向、導光板19における光入射面19bの長手方向)に沿って延在する細長い板状をなすとともに、その板面をX軸方向及びZ軸方向に並行した姿勢、つまり液晶パネル11及び導光板19(光学部材15)の板面と直交させた姿勢でシャーシ14内に収容されている。LED基板18は、導光板19に対して所定の間隔を空けつつ図3に示す右側に隣り合う形で配されるとともに、同図右側の長辺側の側板14bにおける内面に取り付けられている。従って、LED17及びLED基板18と導光板19との並び方向は、Y軸方向とほぼ一致しており、このY軸方向は、各LED17における光軸、つまり発光強度が最も高い光の進行方向(液晶パネル11の板面に並行する方向)とほぼ一致している。LED基板18のうち内側、つまり導光板19側を向いた板面(導光板19との対向面)には、上記した構成のLED17が表面実装されており、ここが実装面18aとされる。LED17は、LED基板18の実装面18aにおいて、その長さ方向(X軸方向)に沿って複数が所定の間隔を空けつつ一列に(直線的に)並列配置されている。つまり、LED17は、バックライト装置12における長辺側の一端部において長辺方向に沿って複数が間欠的に並列配置されていると言える。X軸方向について隣り合うLED17間の間隔、つまりLED17の配列ピッチは、ほぼ等しいものとされている。なお、LED17の並び方向は、LED基板18の長さ方向(X軸方向)と一致していることになる。
また、LED基板18の実装面18aには、X軸方向に沿って延在するとともにLED17群を横切って隣り合うLED17同士を直列に接続する、金属膜(銅箔など)からなる配線パターン(図示せず)が形成されており、この配線パターンの両端部に形成された端子部が外部のLED駆動基板に図示しない配線部材を介して接続されることで、駆動電力を各LED17に供給することが可能とされる。また、LED基板18の基材は、シャーシ14と同様に金属製とされ、その表面に絶縁層を介して既述した配線パターン(図示せず)が形成されている。なお、LED基板18の基材に用いる材料としては、セラミックなどの絶縁材料を用いることも可能である。
導光板19は、屈折率が空気よりも十分に高く且つほぼ透明な(透光性に優れた)合成樹脂材料(例えばPMMAなどのアクリル樹脂やポリカーボネートなど)からなる。導光板19は、図2に示すように、液晶パネル11及びシャーシ14と同様に平面に視て横長の方形状をなすとともに光学部材15よりも厚みが大きな板状をなしており、その板面における長辺方向がX軸方向と、短辺方向がY軸方向とそれぞれ一致し、且つ板面と直交する板厚方向がZ軸方向と一致している。導光板19は、図3に示すように、シャーシ14内において液晶パネル11及び光学部材15の直下位置に配されており、その外周端面のうちの一方(図3に示す右側)の長辺側の端面がシャーシ14における長辺側の一端部に配されたLED基板18の各LED17と対向状をなしている。従って、LED17(LED基板18)と導光板19との並び方向がY軸方向(鉛直方向)と一致するのに対して、光学部材15(液晶パネル11)と導光板19との並び方向(重なり方向)がZ軸方向と一致しており、両並び方向が互いに直交するものとされる。そして、導光板19は、LED17からY軸方向に沿って発せられた光を長辺側の端面から導入するとともに、その光を内部で伝播させつつ光学部材15側(表側、光出射側)へ向くよう立ち上げて板面から出射させる機能を有する。
平板状をなす導光板19の板面のうち、表側を向いた面(液晶パネル11や光学部材15との対向面)は、図3に示すように、内部の光を光学部材15及び液晶パネル11側に向けて出射させる光出射面19aとなっている。導光板19における板面に対して隣り合う外周端面のうち、X軸方向(LED17の並び方向、LED基板18の長辺方向)に沿って長手状をなす一対の長辺側の端面のうち、図3に示す右側の端面は、LED17(LED基板18)と所定の空間を空けて対向状をなしており、これがLED17から発せられた光が入射される光入射面19bとなっている。この光入射面19bは、LED17と対向状をなしていることから、「LED対向端面(光源対向端面)」を構成している、とも言える。これに対して、導光板19における板面に対して隣り合う外周端面のうち、光入射面19bを除いた3つの端面、具体的には光入射面19bとは反対側の長辺側の端面、及びY軸方向に沿って長手状をなす短辺側の両端面は、それぞれLED17とは対向しないLED非対向端面(光源非対向端面)19dとされている。各LED非対向端面19dには、導光板19内を伝播してLED非対向端面19dに達した光を反射して導光板19の内部に戻すための端面反射シート21がそれぞれ取り付けられており、それにより光の有効利用を図ることができる。また、光入射面19bは、X軸方向及びZ軸方向に沿って並行する面とされ、光出射面19aに対して略直交する面とされる。また、LED17と光入射面19b(導光板19)との並び方向は、Y軸方向と一致しており、光出射面19aに並行している。
導光板19の板面のうち、裏側、つまり光出射面19aとは反対側の面19cには、図3に示すように、導光板19内の光を反射して表側へ立ち上げることが可能な反射シート22がその全域を覆う形で設けられている。言い換えると、反射シート22は、シャーシ14の底板14aと導光板19との間に挟まれた形で配されている。この反射シート22のうち、導光板19における光入射面19b側の端部は、光入射面19bよりも外側、つまりLED17側に向けて延出されており、この延出部分によってLED17からの光を反射することで、光入射面19bへの光の入射効率を向上させることができる。なお、導光板19における光出射面19aと反対側の面19cとの少なくともいずれか一方、または反射シート22の表面には、導光板19内の光を散乱させる散乱部(図示せず)などが所定の面内分布を持つようパターニングされており、それにより光出射面19aからの出射光が面内において均一な分布となるよう制御されている。
次に、液晶パネル11の構成について詳しく説明する。液晶パネル11は、図2に示すように、平面に視て横長の方形(矩形状、長手状)をなしており、透光性に優れた一対のガラス製の基板11a,11bが所定のギャップを隔てた状態で貼り合わせられるとともに、両基板11a,11b間に液晶が封入された構成とされる。一対の基板11a,11bのうち表側がCF基板11aとされ、裏側がアレイ基板11bとされる。このうち、アレイ基板11bには、互いに直交するソース配線とゲート配線とに接続されたスイッチング素子(例えばTFT)と、そのスイッチング素子に接続された画素電極、さらには配向膜等が設けられている。詳しくは、アレイ基板11bには、TFT及び画素電極が多数個並んで設けられるとともに、これらTFT及び画素電極の周りには、格子状をなすゲート配線及びソース配線が取り囲むようにして多数本ずつ配設されている。ゲート配線とソース配線とがそれぞれTFTのゲート電極とソース電極とに接続され、画素電極がTFTのドレイン電極に接続されている。また、アレイ基板11bには、ゲート配線に並行するとともに画素電極に対して平面に視て重畳する容量配線(補助容量配線、蓄積容量配線、Cs配線)が設けられており、容量配線とゲート配線とがY軸方向について交互に並ぶ形で配されている。一方、CF基板11aには、R(赤色),G(緑色),B(青色)等の各着色部が所定配列で配置されたカラーフィルタや対向電極、さらには配向膜等が設けられている。この液晶パネル11は、その表示面11cにおける画面中央側にあって画像が表示可能な表示領域と、画面外周端側にあって表示領域の周りを取り囲む枠状(額縁状)をなす非表示領域とに区分されている。なお、両基板11a,11bの外側には偏光板が配されている。
液晶パネル11を構成する一対の基板11a,11bのうち、アレイ基板11bは、図2及び図3に示すように、平面に視た大きさがCF基板11aよりも大きく形成されており、その端部がCF基板11aよりも外側に突き出す形で配されている。詳しくは、アレイ基板11bは、その外周端部が全周にわたってCF基板11aの外周端部よりも外側に突き出すよう、CF基板11aよりも一回り大きく形成されている。アレイ基板11bの外周端部を構成する一対の長辺側端部のうち、一方(図2に示す手前側、図3に示す左側)の長辺側端部には、上記したソース配線から引き回されたソース側端子部が複数設けられており、各ソース側端子部には、可撓性(柔軟性)を有するソース側フレキシブル基板(フレキシブル基板)23が接続されている。ソース側フレキシブル基板23は、X軸方向、つまりアレイ基板11bの長辺側端部に沿う方向について複数(図2では10個)がほぼ等間隔となるよう間欠的に並んで配されており、アレイ基板11bの長辺側端部からY軸方向に沿って外側に突き出している。その一方、アレイ基板11bの外周端部を構成する一対の短辺側端部のうち、一方(図2に示す左奥側)の短辺側端部には、上記したゲート配線及び容量配線から引き回されたゲート側端子部が複数設けられており、各ゲート側端子部には、可撓性(柔軟性)を有するゲート側フレキシブル基板24が接続されている。ゲート側フレキシブル基板24は、Y軸方向、つまりアレイ基板11bの短辺側端部に沿う方向について複数(図2では3個)がほぼ等間隔となるよう間欠的に並んで配されており、アレイ基板11bの短辺側端部からX軸方向に沿って外側に突き出している。
各フレキシブル基板23,24は、図2及び図3に示すように、それぞれ絶縁性及び可撓性を有する合成樹脂材料(例えばポリイミド系樹脂等)からなるフィルム状の基材23a,24aと、その基材23a,24a上に実装される液晶駆動用(パネル駆動用)のドライバ(駆動部品)27,28とを備えている。各フレキシブル基板23,24をなす基材23a,24aは、横長な略方形状をなしている。各ドライバ27,28は、基材23a,24aにおける内側(液晶パネル11及びプリント基板25側)を向いた面に実装されることで、同面から内向きに突出する突起状をなしており、横長形状とされる。各ドライバ27,28は、内部に駆動回路を有するLSIチップからなるものとされ、信号供給源であるコントロール基板26から供給される画像に係る入力信号を処理して出力信号を生成し、その出力信号を液晶パネル11へと出力するものとされる。
ゲート側フレキシブル基板24は、図2に示すように、一方(内側)の端部がアレイ基板11bのゲート側端子部に対して異方性導電膜を介して圧着接続されている。詳しくは、ゲート側フレキシブル基板24をなす基材24aにおける内側(液晶パネル11及びプリント基板25側)を向いた面には、多数本の配線パターン(図示せず)が形成されており、この配線パターンにおける一方の端部が液晶パネル11におけるゲート側端子部に、他方の端部がゲートドライバ28にそれぞれ接続されている。ゲート側フレキシブル基板24は、配線パターン及びゲートドライバ28が片面にのみ選択的に実装された片面実装型とされている。なお、基材24aにおける内側を向いた面には、配線パターンのうち一方の端部を除く大部分を覆う形で絶縁層が被覆形成されることで、配線パターンの絶縁が図られている。アレイ基板11bには、ソース側端子部とゲート側端子部との間を結ぶ中継配線(図示せず)が形成されており、この中継配線を介してゲート側端子部及びゲート側フレキシブル基板24には、ソース側フレキシブル基板23及びソース側端子部から信号(ゲート配線への走査信号、容量配線への容量信号など)が伝送されるようになっている。
ソース側フレキシブル基板23は、図2及び図4に示すように、一方(内側)の端部がアレイ基板11bのソース側端子部に対して、他方(外側)の端部が次述するプリント基板(信号伝送基板)25が有する端子部に対してそれぞれ異方性導電膜(ACF)を介して圧着接続されている。なお、ソース側フレキシブル基板23の基材23aにおける一方の端部が液晶パネル11に接続された第1接続部位23a1とされるのに対し、他方の端部がプリント基板25に接続された第2接続部位23a2とされる。詳しくは、ソース側フレキシブル基板23をなす基材23aにおける内側(液晶パネル11及びプリント基板25側)を向いた面には、多数本の配線パターン(図示せず)が形成されており、この配線パターンにおける一方の端部が第1接続部位23a1に配されるとともに液晶パネル11のソース側端子部に接続されるのに対し、他方の端部が第2接続部位23a2に配されるとともにプリント基板25における端子部に接続されている。配線パターンにおける一方の端部と他方の端部との間の部分(途中部分)は、基材23aにおける内側を向いた面に実装されたソースドライバ27に接続されている。このソースドライバ27は、基材23aにおける内側を向いた面のうち、他方の端部、つまり第2接続部位23a2寄りに偏心した位置(より詳しくは、第2接続部位23a2に対して中央側に隣り合う位置)に配置されている。ソース側フレキシブル基板23は、配線パターン及びソースドライバ27が片面にのみ選択的に実装された片面実装型とされている。なお、基材23aにおける内側を向いた面には、配線パターンのうち両端部を除く大部分を覆う形で絶縁層が被覆形成されることで、配線パターンの絶縁が図られている。
プリント基板25は、図3に示すように、上記したソース側フレキシブル基板23に接続されるとともに、FPC(Flexible Printed Circuits)29を介してバックライト装置12の裏側(液晶パネル11側とは反対側)に取り付けられたコントロール基板26に接続されており、コントロール基板26から入力される信号(ゲート配線への走査信号、ソース配線へのデータ信号、容量配線への容量信号など)を、ソース側フレキシブル基板23に伝送することが可能とされている。これにより、液晶パネル11は、コントロール基板26から入力される信号に基づいてその表示面11cの表示領域に画像が表示されるようになっている。
プリント基板25は、図3に示すように、X軸方向に沿って細長い板状をなしており、その板面がX軸方向及びZ軸方向と並行する姿勢、つまり液晶パネル11の板面とほぼ直交する姿勢でフレーム16の筒状部16bのうち図3に示す左側の長辺側部分における外面に取り付けられている。従って、プリント基板25と液晶パネル11とに接続されたソース側フレキシブル基板23の基材23aは、両側の接続部位23a1,23a2の間においてほぼ直角に屈曲されてなる屈曲部23a3を有している。ソース側フレキシブル基板23の基材23aは、全体として側方から視て断面略L字型をなしている。なお、図2では、ソース側フレキシブル基板23を屈曲させる前の状態を図示している。また、プリント基板25は、導光板19のうち長辺側のLED非対向端面19dとの間にシャーシ14の長辺側の側板14b及びフレーム16の筒状部16bにおける長辺部分を介在させつつ外側に配置されている。言い換えると、プリント基板25は、バックライト装置12におけるLED17が配置されないLED非配置側端部(光源非配置側端部)に配置されていることになる。プリント基板25は、長さ方向(長辺方向)がX軸方向と、幅方向(短辺方向)がZ軸方向と、板厚方向がY軸方向とそれぞれ一致した姿勢とされており、既述したシャーシ14の長辺側の側板14b、フレーム16の筒状部16bにおける長辺部分、及びLED基板18に並行する姿勢となっている。プリント基板25は、その長さ寸法が液晶パネル11の長辺寸法の半分程度の大きさとされており、液晶パネル11の長辺方向(X軸方向)に沿って2本が並んで配されている。各プリント基板25には、X軸方向に沿って並ぶソース側フレキシブル基板23が5枚ずつ接続されている。
プリント基板25は、合成樹脂製とされた板状の基材を備えており、図4及び図6に示すように、その基材上に金属配線がパターニングされるとともに、金属配線の少なくとも一部に接続された端子部(図示せず)及びコネクタ部25aが設けられている。端子部は、上記したソース側フレキシブル基板23の第2接続部位23a2がACFを介して接続される部位であり、プリント基板25のうちその幅方向(Z軸方向)について表側(液晶パネル11側)の端部よりも中央寄りの位置に配されている。従って、この端子部に接続されたソース側フレキシブル基板23は、第2接続部位23a2よりも中央寄りの部位(ソースドライバ27を含む)がプリント基板25における幅方向についての表側の端部を横切ることになる。一方、コネクタ部25aは、プリント基板25のうち幅方向について裏側(液晶パネル11側とは反対側、コントロール基板26側)の端部に配されており、そこにはFPC29におけるコントロール基板26側とは反対側の端部が挿入されることで、FPC29との電気的な接続が図られるようになっている。
プリント基板25に形成された金属配線には、図5及び図6に示すように、画像に係る信号を伝送するための信号配線(図示せず)と、グランド用のグランド配線30とが含まれている。このうち、信号配線は、信号の種類に応じて多数本が互いに並行する形でプリント基板25の基材上に配線形成されている。グランド配線30は、信号配線に比べると線幅が広くなっており、プリント基板25の基材上をその長さ方向(X軸方向)に沿ってほぼ全長にわたって縦断する形で配線形成されている。グランド配線30は、プリント基板25のうち幅方向について表側(液晶パネル11側)の端部に配されており、上記した端子部(第2接続部位23a2)よりも液晶パネル11に近い位置に配されている。そして、ソース側フレキシブル基板23に実装されたソースドライバ27は、プリント基板25に対してソース側フレキシブル基板23の基材23aにより挟まれた状態で接触されている。特に、ソースドライバ27は、基材23aに対する実装面とは反対側の外面がプリント基板25のうちのグランド配線30に対して接触されている。これにより、ソースドライバ27は、可撓性を有するソース側フレキシブル基板23によって外側から押さえられることで、内側のプリント基板25に対する接触状態が安定的に維持される。従って、ソースドライバ27が通電に伴って発熱した場合でも、その熱をプリント基板25へと安定的に伝熱させて放散を図ることができる。しかも、ソースドライバ27が接触されるグランド配線30は、信号配線に比べて線幅が広く、熱容量が大きくなっていることから、ソースドライバ27からの熱をより効率的に放散させることができて高い放熱性能を得ることができる。
詳しくは、ソースドライバ27は、図5に示すように、ソース側フレキシブル基板23の基材23aのうちプリント基板25(グランド配線30)との対向面、言い換えると側方から視てプリント基板25(グランド配線30)と重畳する部位に実装されているので、外側に配された基材23aと内側に配されたプリント基板25との対向面間に挟み込まれた状態とされる。しかも、ソース側フレキシブル基板23は、その基材23aのうちプリント基板25に接続された第2接続部位23a2に対してプリント基板25が内側、つまり液晶パネル11側に配されるように屈曲されているから、基材23aにおいて第1接続部位23a1と第2接続部位23a2との間に張力を作用させると、その張力を、ソースドライバ27を内向きに押圧する力、つまりソースドライバ27をプリント基板25のグランド配線30へと押し付けるような力として作用させることができる。これにより、ソースドライバ27をプリント基板25のグランド配線30に対して密着した状態に安定的に保つことが可能とされる。さらには、プリント基板25においてグランド配線30は、図6に示すように、接続された複数のソース側フレキシブル基板23を横切る形で配されていて、各ソース側フレキシブル基板23に実装された各ソースドライバ27に対してそれぞれ接触されている。つまり、プリント基板25に接続された複数のソース側フレキシブル基板23が有する各ソースドライバ27は、1本のグランド配線30に対して一括して接触されているので、各ソースドライバ27から発せられた熱をグランド配線30によって効率的に放散させることができる。このグランド配線30は、その線幅がソースドライバ27の幅寸法よりも大きなものとされており、それによりソースドライバ27をグランド配線30に対してより確実に接触させることができる。なお、ソースドライバ27は、グランド配線30に対する接触面である外面が内部の回路とは電気的に隔絶されているので、グランド配線30に対する接触に伴って内部の回路が短絡されることが防がれている。
本実施形態は以上のような構造であり、続いてその作用を説明する。上記した構成の液晶表示装置10の電源をONすると、信号供給源であるコントロール基板26から画像に係る各種信号がFPC29を介してプリント基板25へと伝送されてから、ソース側フレキシブル基板23のソースドライバ27にて処理された後に、液晶パネル11へと供給される。液晶パネル11に供給された信号は、その種類によってソース側端子部からソース配線へ入力されたり、ソース側端子部からゲート側端子部を経てゲート側フレキシブル基板24のゲートドライバ28にて処理された後にゲート配線及び容量配線へ入力される。これにより、液晶パネル11の駆動が制御される。一方、LED17の電源であるLED駆動基板からは駆動電力がLED基板18に供給されることでそこに実装された各LED17の駆動が制御される。各LED17からの光は、導光板19により導光されることで、光学部材15を介して液晶パネル11に照射され、もって液晶パネル11に所定の画像が表示される。
バックライト装置12では、各LED17を点灯させると、各LED17から出射した光は、図3に示すように、導光板19における光入射面19bにそれぞれ入射する。ここで、LED17と光入射面19bとの間には、所定の空間が保有されているものの、その空間の裏側には反射シート22の延出部分が配されているから、この延出部分にてLED17からの光を反射して光入射面19bへと向かわせることができる。これにより、光入射面19bへの光の入射効率が高いものとなっている。光入射面19bに入射した光は、導光板19における外部の空気層との界面にて全反射されたり、反射シート22により反射されるなどして導光板19内を伝播されつつ、散乱部にて散乱反射されることで、光出射面19aに対する入射角が臨界角を超えない光となって光出射面19aからの出射が促されるようになっている。
ところで、液晶表示装置10の使用に伴い、各種電装部品が通電されると、発熱が生じるのは避けられない。中でも、液晶パネル11の駆動を制御するためのソース側フレキシブル基板23のソースドライバ27が通電に伴って発熱して想定を上回る高温状態に至った場合には、ソースドライバ27が信号を正常に処理できなくなって液晶パネル11に表示される画像の表示品位が著しく低下したり、或いはソースドライバ27が故障してしまって液晶パネル11に画像を表示できなくなるおそれがある。特に、液晶パネル11に表示される画像が高精細化されたり、信号に係るデータレートが高速化されると、ソースドライバ27からの発熱量がより多くなる傾向にある。ところが、本実施形態では、図5に示すように、ソースドライバ27がプリント基板25に対して可撓性を有するソース側フレキシブル基板23によって挟まれた状態で接触されているから、プリント基板25に対するソースドライバ27の接触状態が安定的に保たれる。詳しくは、ソース側フレキシブル基板23をなす基材23aは、可撓性を有するものであるから、液晶パネル11に接続された第1接続部位23a1と、プリント基板25に接続された第2接続部位23a2との間に張力を付与することで、ソースドライバ27を弾性的にプリント基板25に対して押圧することができ、それにより両者25,27の接触状態が安定的に維持される。特に、基材23aは、第2接続部位23a2に対してプリント基板25が内側、つまり液晶パネル11側に配されるよう屈曲されることで屈曲部23a3を有しているから、基材23aに付与した張力を、ソースドライバ27を内側のプリント基板25へと押し当てるような力として作用させることができ、接触状態をより安定したものとすることができる。
しかも、ソースドライバ27は、基材23aに対する実装面とは反対側の外面(プリント基板25との対向面)がプリント基板25のうち金属配線であるグランド配線30に対して直接的に接触されているから、高い熱伝導率を有し且つ信号配線よりも幅広なグランド配線30によってソースドライバ27からの熱を効率的に放散させることができて放熱性能により優れる。さらには、グランド配線30には、複数のソースドライバ27が一括して接触されているから、各ソースドライバ27からの熱を効率的に放散させることができて放熱性能に一層優れる。その上、プリント基板25及びソースドライバ27は、バックライト装置12のうちLED17が配置されないLED非配置側端部に配されているから、LED17から発せられる熱がプリント基板25及びソースドライバ27に殆ど影響しないものとされる。これにより、プリント基板25による放熱性能が高く保たれるとともにソースドライバ27が高温状態になり難くすることができる。
以上説明したように本実施形態の液晶表示装置(表示装置)10は、液晶パネル(表示パネル)11と、一端側が液晶パネル11に接続され、可撓性を有するソース側フレキシブル基板(フレキシブル基板)23と、ソース側フレキシブル基板23における一端側とは反対側の他端側に接続されるとともに、ソース側フレキシブル基板23に信号を伝送するプリント基板(信号伝送基板)25と、ソース側フレキシブル基板23に実装されるとともにプリント基板25からの信号を処理して液晶パネル11に供給することで液晶パネル11を駆動するものであって、プリント基板25に対してソース側フレキシブル基板23により挟まれた状態で接触されるソースドライバ(駆動部品)27と、を備える。
このようにすれば、プリント基板25から伝送された信号がソース側フレキシブル基板23に実装されたソースドライバ27にて処理されてから液晶パネル11へと供給されることで、液晶パネル11が駆動される。ソースドライバ27は、プリント基板25に対してソース側フレキシブル基板23により挟まれた状態で接触されているから、可撓性を有するソース側フレキシブル基板23によって押さえられることでプリント基板25に対する接触状態が安定的に保たれる。これにより、ソースドライバ27が通電などに伴って発熱した場合でも、ソースドライバ27からの熱をプリント基板25へと安定的に伝熱させることができ、もって確実性の高い放熱を実現することができる。
また、プリント基板25には、金属配線が設けられており、ソースドライバ27は、金属配線に接触されている。このようにすれば、仮にプリント基板25に合成樹脂製の部位が存在するものにおいて、その合成樹脂製の部位にソースドライバ27を接触させた場合に比べると、相対的に熱伝導性に優れた金属配線によってソースドライバ27からの熱を効率的に放熱させることができる。これにより、放熱性能をより高くすることができる。
また、金属配線には、信号伝送用の信号配線と、グランド用のグランド配線30とが含まれており、ソースドライバ27は、グランド配線30に接触されている。このようにすれば、グランド配線30は、信号配線に比べると概して線幅が太くなっているので、そのグランド配線30にソースドライバ27を接触させることで、より高い放熱性能を得ることができる。また、信号配線ではなくグランド配線30にソースドライバ27を接触させることで、信号配線にて伝送される信号に電気的な悪影響が及ぶのを防ぐことができる。
また、液晶パネル11及びプリント基板25には、複数のソース側フレキシブル基板23が間欠的に並列する形でそれぞれ接続されており、グランド配線30は、複数のソース側フレキシブル基板23を横切る形で配されるとともに複数のソース側フレキシブル基板23に実装されたソースドライバ27に対してそれぞれ接触されている。このようにすれば、複数のソース側フレキシブル基板23を横切る形で配されたグランド配線30に対して複数のソース側フレキシブル基板23に実装されたソースドライバ27がそれぞれ接触されるので、複数のソースドライバ27から発せられた熱をグランド配線30により効率的に放散させることができる。
また、ソースドライバ27は、ソース側フレキシブル基板23におけるプリント基板25との対向面に実装されている。このようにすれば、ソースドライバ27がソース側フレキシブル基板23とプリント基板25との対向面間に挟み込まれる形でプリント基板25に接触されるから、接触状態をより安定的に維持することができて放熱の確実性を一層向上させることができる。
また、ソース側フレキシブル基板23は、他端側におけるプリント基板25との接続部位に対してプリント基板25が液晶パネル11側に配されるように屈曲されることで屈曲部23a3を有している。このようにすれば、屈曲部23a3を有するソース側フレキシブル基板23において一端側と他端側との間に張力を付与させることで、その張力を、ソースドライバ27をプリント基板25側へ押さえる力として作用させることができる。これにより、ソースドライバ27をプリント基板25に対して一層安定的に接触状態に保つことができて放熱の確実性を一層向上させることができる。
また、プリント基板25は、その板面が液晶パネル11の板面に対してほぼ直交する姿勢とされており、屈曲部23a3は、ソース側フレキシブル基板23をほぼ直角に屈曲させてなる。このようにすれば、仮にソース側フレキシブル基板23を折り返し状に屈曲させた場合に比べると、ソース側フレキシブル基板23に弛みなどが生じ難くなるので、ソース側フレキシブル基板23に張力をより確実に付与することができ、それによりソースドライバ27をプリント基板25に対してより確実に接触させた状態に保つことができる。
また、画像が表示される表示面11cを有する液晶パネル11に対して表示面11c側とは反対側に配されるとともに、液晶パネル11に対して照明光を供給するバックライト装置12(照明装置)が備えられ、バックライト装置12は、少なくともLED(光源)17と、LED17と対向状に配される光入射面(光源対向端面)19b、及びLED17とは対向しないLED非対向端面(光源非対向端面)19dを有するとともに、液晶パネル11と対向状に配されて液晶パネル11へと光を出射させる板面(光出射面19a)を有する導光板19と、LED17及び導光板19を収容するシャーシ14とを有しており、プリント基板25は、LED非対向端面19dに並行するとともにLED非対向端面19dとの間に少なくともシャーシ14を介在させた配置とされる。このようにバックライト装置12においてLED17が導光板19の光入射面19bと対向状に配される構成では、LED17がバックライト装置12のうち導光板19の光入射面19bが配された端部付近に集約して配置されることになるため、点灯に伴ってLED17から発せられる熱により同端部付近が高温化する傾向にある。その点、上記のようにプリント基板25がLED非対向端面19dに並行するとともにLED非対向端面19dとの間に少なくともシャーシ14を介在させた配置とされているから、プリント基板25がLED17からの熱の影響を受け難くなっており、それによりソースドライバ27から発せられた熱をプリント基板25によって効率的に放散させることができる。
また、画像が表示される表示面11cを有する液晶パネル11を、表示面11c側とは反対側から受けるフレーム(パネル受け部材)16が備えられており、プリント基板25は、フレーム16に取り付けられている。このようにすれば、ソース側フレキシブル基板23に接続された液晶パネル11及びプリント基板25が共にフレーム16により支持されることになるから、液晶パネル11とプリント基板25との位置関係にばらつきが生じ難くなる。これにより、ソース側フレキシブル基板23を屈曲させる際に、ソース側フレキシブル基板23に所望の張力をより確実に付与することができるとともに、ソースドライバ27をより安定的にプリント基板25に接触させることができる。
また、画像が表示される表示面11cを有する液晶パネル11に対して表示面11c側とは反対側に配されるとともに、液晶パネル11に対して照明光を供給するバックライト装置12が備えられ、バックライト装置12は、少なくともLED17と、LED17を収容するシャーシ14とを有しており、一端側がプリント基板25に接続されるFPC(第2のフレキシブル基板)29と、液晶パネル11の板面に並行する姿勢でシャーシ14に取り付けられるとともにFPC29における他端側が接続されることで、プリント基板25に対して信号を供給するコントロール基板(信号供給源基板)26とが備えられている。このようにすれば、液晶パネル11の板面に並行する姿勢でシャーシ14に取り付けられるコントロール基板26からの信号がFPC29を介してプリント基板25へと供給される。このようにコントロール基板26とプリント基板25とをFPC29により接続する配置構成とすることで、仮にコントロール基板及びプリント基板を一枚に併合した場合に比べると、例えば当該液晶表示装置10の組み付け手順の自由度を高める上で有用となる。
また、ソース側フレキシブル基板23は、液晶パネル11及びプリント基板25に対して接する面と、ソースドライバ27が実装される面とが同一とされる。このようにすれば、ソース側フレキシブル基板23として片面実装型のものを用いることができるから、仮に両面実装型のものを用いた場合に比べると、ソース側フレキシブル基板23に係る製造コストを低減させることができる。
<実施形態2>
本発明の実施形態2を図7によって説明する。この実施形態2では、上記した実施形態1からプリント基板25を省略したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本発明の実施形態2を図7によって説明する。この実施形態2では、上記した実施形態1からプリント基板25を省略したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係るソース側フレキシブル基板123は、図7に示すように、一方の端部(第1接続部位123a1)が液晶パネル111の長辺側の端部に接続されるのに対し、他方の端部(第2接続部位123a2)がシャーシ114における裏側外部に配されたコントロール基板126に対して直接接続されている。従って、ソース側フレキシブル基板123の基材123aは、両側の接続部位123a1,123a2の間において折り返し状に屈曲されてなる屈曲部123a3を有している。ソース側フレキシブル基板123の基材123aは、全体として側方から視て断面略U字型をなしている。折り返し状をなす屈曲部123a3は、ほぼ直角に屈曲された屈曲部を2つ有してなる(2箇所で屈曲されてなる)ものとされる。本実施形態では、コントロール基板126が上記した実施形態1に記載したプリント基板25の機能を併有しており、「信号伝送基板」及び「信号供給源基板」を兼用している、と言える。
基材123aにおける第2接続部位123a2は、コントロール基板126における裏側の板面に形成された端子部(図示せず)に対してACFを介して圧着接続されている。この端子部は、コントロール基板126のうちソース側フレキシブル基板123側の端部よりも中央寄りの位置に配されている。コントロール基板126の裏側の板面におけるソース側フレキシブル基板123側の端部には、グランド配線130が形成されている。そして、このグランド配線130には、ソース側フレキシブル基板123に実装されたソースドライバ127が基材123aによって挟まれた状態で接触されている。ソース側フレキシブル基板123の基材123aは、第2接続部位123a2に対してコントロール基板126が表側、つまり液晶パネル111側に配されるよう屈曲されることで屈曲部123a3を有しているから、基材123aに付与した張力を、ソースドライバ127を表側のコントロール基板126(グランド配線130)へと押し当てるような力として作用させることができ、接触状態をより安定したものとすることができる。また、ソースドライバ127は、ソース側フレキシブル基板123の基材123aにおけるコントロール基板126との対向面に実装されているので、基材123aとコントロール基板126との対向面間に挟み込まれることで、グランド配線130に対する接触状態がより安定的に維持されている。
以上説明したように本実施形態によれば、画像が表示される表示面111cを有する液晶パネル111に対して表示面111c側とは反対側に配されるとともに、液晶パネル111に対して照明光を供給するバックライト装置112が備えられ、バックライト装置112は、少なくともLEDと、LEDを収容するシャーシ114とを有しており、コントロール基板(信号伝送基板)126は、液晶パネル111の板面に並行する姿勢でシャーシ114に取り付けられるのに対し、屈曲部123a3は、ソース側フレキシブル基板123を折り返し状に屈曲させてなる。このようにすれば、液晶パネル111の板面に並行する姿勢でシャーシ114に取り付けられるコントロール基板126からの信号が、折り返し状に屈曲されたソース側フレキシブル基板123及びそこに実装されたソースドライバ127を介して液晶パネル111へと供給される。このようにコントロール基板126を液晶パネル111に対する信号供給源としているので、仮に信号供給源となる基板を別途に用意した場合に比べると、例えば部品点数の削減を図ることができ、コストの低減に有用となる。
<実施形態3>
本発明の実施形態3を図8または図9によって説明する。この実施形態3では、ゲート側フレキシブル基板224に接続されるプリント基板31を備えたものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本発明の実施形態3を図8または図9によって説明する。この実施形態3では、ゲート側フレキシブル基板224に接続されるプリント基板31を備えたものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係るゲート側フレキシブル基板224は、図8及び図9に示すように、一方の端部(第1接続部位224a1)が液晶パネル211の短辺側の端部に接続されるのに対し、他方の端部(第2接続部位224a2)がプリント基板31に接続されている。ゲート側フレキシブル基板224をなす基材224aに形成された配線パターンは、一方の端部が第1接続部位224a1に配されるとともに液晶パネル211のゲート側端子部に接続されるのに対し、他方の端部が第2接続部位224a2に配されるとともにプリント基板31における端子部に接続されている。配線パターンにおける一方の端部と他方の端部との間の部分(途中部分)は、基材224aにおける内側(液晶パネル211及びプリント基板31側)を向いた面に実装されたゲートドライバ228に接続されている。このゲートドライバ228は、基材224aにおける内側を向いた面のうち、他方の端部、つまり第2接続部位224a2寄りに偏心した位置(より詳しくは、第2接続部位224a2に対して中央側に隣り合う位置)に配置されている。
プリント基板31は、液晶パネル211の短辺方向(Y軸方向)に沿って細長い板状をなしており、その板面がY軸方向及びZ軸方向と並行する姿勢、つまり液晶パネル211の板面とほぼ直交する姿勢でフレーム216の筒状部216bのうち図9に示す左側(図8に示す奥側)の短辺側部分における外面に取り付けられている。従って、プリント基板31と液晶パネル211とに接続されたゲート側フレキシブル基板224の基材224aは、両側の接続部位224a1,224a2の間においてほぼ直角に屈曲されてなる屈曲部224a3を有している。ゲート側フレキシブル基板224の基材224aは、全体として側方から視て断面略L字型をなしている。なお、図8では、ゲート側フレキシブル基板224を屈曲させる前の状態を図示している。プリント基板31は、その長さ寸法が液晶パネル211の短辺寸法と概ね同じ大きさとされており、Y軸方向に沿って並ぶゲート側フレキシブル基板224が3枚接続されている。
プリント基板31には、ゲート側フレキシブル基板224に接続される端子部と、コントロール基板226に対してFPC32を介して接続されるコネクタ部31aとが設けられている。端子部は、上記したゲート側フレキシブル基板224の第2接続部位224a2がACFを介して接続される部位であり、プリント基板31のうちその幅方向(Z軸方向)について表側(液晶パネル211側)の端部よりも中央寄りの位置に配されている。一方、コネクタ部31aは、プリント基板31のうち幅方向について裏側(液晶パネル211側とは反対側、コントロール基板226側)の端部に配されており、そこにはFPC32におけるコントロール基板226側とは反対側の端部が挿入されることで、FPC32との電気的な接続が図られる。さらには、プリント基板31には、金属配線である信号配線及びグランド配線33がそれぞれ形成されており、このうちグランド配線33がプリント基板31のうち幅方向について表側(液晶パネル211側)の端部に配されており、上記した端子部(第2接続部位224a2)よりも液晶パネル211に近い位置に配されている。そして、ゲート側フレキシブル基板224に実装されたゲートドライバ228は、プリント基板31に対してゲート側フレキシブル基板224の基材224aにより挟まれた状態で接触されている。特に、ゲートドライバ228は、基材224aに対する実装面とは反対側の外面(プリント基板31との対向面)がプリント基板31のうちのグランド配線33に対して接触されている。これにより、ゲートドライバ228は、可撓性を有するゲート側フレキシブル基板224によって外側から押さえられることで、内側のプリント基板31に対する接触状態が安定的に維持される。従って、ゲートドライバ228が通電に伴って発熱した場合でも、その熱をプリント基板31へと安定的に伝熱させて放散を図ることができる。しかも、ゲートドライバ228が接触されるグランド配線33は、信号配線に比べて線幅が広く、熱容量が大きくなっていることから、ゲートドライバ228からの熱をより効率的に放散させることができて高い放熱性能を得ることができる。なお、ゲート側フレキシブル基板224(ゲートドライバ228)及びプリント基板31(グランド配線33)に係る他の詳しい構成などは、上記した実施形態1に記載したソース側フレキシブル基板23(ソースドライバ27)及びプリント基板25(グランド配線30)とほぼ同様であるから、重複する説明は割愛する。
<実施形態4>
本発明の実施形態4を図10によって説明する。この実施形態4では、LED基板318の設置数を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本発明の実施形態4を図10によって説明する。この実施形態4では、LED基板318の設置数を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係るLED基板318は、図10に示すように、シャーシ314内における長辺側の両端部に対応して対をなす形で配されるとともに、導光板319をその短辺方向(Y軸方向)について両側から挟み込んでいる。これに伴い、導光板319のうち長辺側の両端面がLED317と対向状をなす光入射面(LED対向端面)319bとなっている。ソース側フレキシブル基板323及びプリント基板325は、導光板319の光入射面319bとの間にLED317及びLED基板318を介在させた配置とされており、言い換えると、バックライト装置312のうちLED317が配置されたLED配置側端部に配されていることになる。
<実施形態5>
本発明の実施形態5を図11または図12によって説明する。この実施形態5では、バックライト装置412を直下型に変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本発明の実施形態5を図11または図12によって説明する。この実施形態5では、バックライト装置412を直下型に変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る液晶表示装置410は、図11に示すように、液晶パネル411と、直下型のバックライト装置412とをベゼル413などにより一体化した構成とされる。なお、液晶パネル411及び各フレキシブル基板423,424などの構成は、上記した実施形態1と同様であるから、重複する説明は省略する。以下、直下型のバックライト装置412の構成について説明する。
バックライト装置412は、図11に示すように、光出射側(液晶パネル411側)に光出射部414cを有した略箱型をなすシャーシ414と、シャーシ414の光出射部414cを覆うようにして配される光学部材415、シャーシ414の外縁部に沿って配され光学部材415の外縁部をシャーシ414との間で挟んで保持するフレーム416とを備える。さらに、シャーシ414内には、光学部材415(液晶パネル411)の直下となる位置に対向状に配されるLED417と、LED417が実装されたLED基板418と、LED基板418においてLED417に対応した位置に取り付けられる拡散レンズ34と、LED基板418をシャーシ414に対して取付状態に保持するための基板保持部材35とが備えられる。その上、シャーシ414内には、シャーシ414内の光を光学部材415側に反射させる反射シート36とが備えられる。このように本実施形態に係るバックライト装置412は、直下型であるから、実施形態1にて示したエッジライト型のバックライト装置12で用いていた導光板19が備えられていない。続いて、バックライト装置412の各構成部品について詳しく説明する。
シャーシ414は、金属製とされ、図11及び図12に示すように、液晶パネル411と同様に横長な方形状をなす底板414aと、底板414aの各辺の外端からそれぞれ表側(光出射側)に向けて立ち上がる側板414bと、各側板414bの立ち上がり端から外向きに張り出す受け板37とからなり、全体としては表側に向けて開口した浅い略箱型をなしている。シャーシ414は、その長辺方向がX軸方向(水平方向)と一致し、短辺方向がY軸方向(鉛直方向)と一致している。シャーシ414における各受け板37には、表側からフレーム416及び次述する光学部材415が載置可能とされる。各受け板37には、フレーム416が覆うようにして取り付けられている。シャーシ414の底板414aには、各基板保持部材35を取り付けるための取付孔がそれぞれ開口して設けられている。また、光学部材415は、拡散板415aと、2枚の光学シート415bとから構成されている。
次に、LED417が実装されるLED基板418について説明する。LED基板418は、平面に視て横長の方形状をなす基材を有しており、その長辺方向がX軸方向と一致し、短辺方向がY軸方向と一致する状態でシャーシ414内において底板414aに沿って延在しつつ収容されている。このLED基板418の基材の板面のうち、表側を向いた面(光学部材415側を向いた面)には、図12に示すように、LED417が表面実装されている。LED417は、その発光面が光学部材415(液晶パネル411)と対向状をなすとともに、その光軸がZ軸方向、つまり液晶パネル411の板面と直交する方向と一致している。LED417は、LED基板418の板面上において長辺方向(X軸方向)及び短辺方向(Y軸方向)に沿って複数ずつマトリクス状に並列して配されており、所定の配線パターン(図示せず)により相互が接続されている。
拡散レンズ34は、ほぼ透明で(高い透光性を有し)且つ屈折率が空気よりも高い合成樹脂材料(例えばポリカーボネートやアクリルなど)からなる。拡散レンズ34は、図12に示すように、所定の厚みを有するとともに、平面に視て略円形状に形成されており、LED基板418に対して各LED417を表側から個別に覆うよう、つまり平面に視て各LED417と重畳するようそれぞれ取り付けられている。そして、この拡散レンズ34は、LED417から発せられた指向性の強い光を拡散させつつ出射させることができる。つまり、LED417から発せられた光は、拡散レンズ34を介することにより指向性が緩和されるので、隣り合うLED417間の間隔を広くとってもその間の領域が暗部として視認され難くなる。これにより、LED417の設置個数を少なくすることが可能となっている。この拡散レンズ34は、平面に視てLED417とほぼ同心となる位置に配されている。
基板保持部材35は、ポリカーボネートなどの合成樹脂製とされており、図11に示すように、表面が光の反射性に優れた白色を呈する。基板保持部材35は、LED基板418の板面に沿う本体部と、本体部から裏側、つまりシャーシ414側に向けて突出してシャーシ414に固定される固定部とを備える。なお、基板保持部材35のうち、画面中央側に配された一対の基板保持部材35には、本体部から表側に突出する支持部が設けられており、この支持部によって光学部材415を裏側から支持することが可能とされる。
反射シート36は、図11及び図12に示すように、シャーシ414の内面をほぼ全域にわたって覆う大きさを有している。この反射シート36によりシャーシ414内の光を光学部材415側に向けて反射させることができるようになっている。反射シート36は、シャーシ414の底板414aに沿って延在するとともに底板414aの大部分を覆う大きさの底部36aと、底部36aの各外端から表側に立ち上がるとともに底部36aに対して傾斜状をなす4つの立ち上がり部36bと、各立ち上がり部36bの外端から外向きに延出するとともにシャーシ414の受け板37に載せられる延出部36cとから構成されている。この反射シート36の底部36aが各LED基板418における表側の面、つまりLED417の実装面に対して表側に重なるよう配される。また、反射シート36には、各拡散レンズ34を通す孔と、各基板保持部材35を通す孔とが対応する位置に開口して形成されている。
上記のような構成を有する直下型のバックライト装置412のうち、シャーシ414の底板414aにおける裏面側には、図12に示すように、コントロール基板426が取り付けられるのに対し、フレーム416の筒状部416bにおける長辺側部分には、プリント基板425が取り付けられている。そして、プリント基板425に接続されたソース側フレキシブル基板423のソースドライバ427は、プリント基板425に対して基材423aにより挟まれた状態で接触されている。
<実施形態6>
本発明の実施形態6を図13から図15によって説明する。この実施形態6では、テレビ受信装置TVからキャビネットを省略したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本発明の実施形態6を図13から図15によって説明する。この実施形態6では、テレビ受信装置TVからキャビネットを省略したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係るテレビ受信装置TVは、図13に示すように、液晶表示ユニット(表示ユニット)LDUと、液晶表示ユニットLDUの裏面側(背面側)に取り付けられる各種基板PWB,MB,CTBと、液晶表示ユニットLDUの裏面側に各種基板PWB,MB,CTBを覆う形で取り付けられるカバー部材CVと、スタンドSTとを備えてなり、スタンドSTによって液晶表示ユニットLDUの表示面をY軸方向に沿わせた状態で支持されている。本実施形態に係る液晶表示装置510は、上記した構成のテレビ受信装置TVから、少なくともテレビ信号を受信するための構成(メイン基板MBのチューナー部など)を除いたものである。液晶表示ユニットLDUは、図14に示すように、全体として横長の方形状(矩形状、長手状)をなしており、液晶パネル511と、バックライト装置512とを備え、これらが液晶表示装置510の外観を構成する外観部材であるベゼル513及びシャーシ514によって一体的に保持された構成となっている。なお、本実施形態に係るシャーシ514は、外観部材の一部を構成するとともにバックライト装置512の一部を構成している
液晶表示装置510を構成する液晶表示ユニットLDUは、図14及び図15に示すように、その主要な構成部品が、表側の外観を構成するベゼル(フロントフレーム)513と、裏側の外観を構成するシャーシ(リアシャーシ)514との間に保有される空間内に収容されてなるものとされる。ベゼル513及びシャーシ514内に収容される主要な構成部品には、少なくとも、液晶パネル511、光学部材515、導光板519及びLEDユニット(光源ユニット)LUが含まれている。このうち、液晶パネル511、光学部材515及び導光板519は、相互に直接積層された状態で、その表側のベゼル513と裏側のシャーシ514とによって挟み込まれる形で保持されるようになっている。従って、本実施形態に係る液晶表示装置510では、上記した実施形態1に記載した、液晶パネル11と光学部材15との間に介在するフレーム16(図2及び図3を参照)が省略されている。ベゼル513における外側部分には、裏側に向けて突出するネジ取付部38が設けられており、このネジ取付部38に対してシャーシ514の底板514aを挟んだ状態でネジ部材39が取り付けられることで、ベゼル513及びシャーシ514が組み付け状態に固定される。
バックライト装置512は、図14及び図15に示すように、光学部材515、導光板519、LEDユニットLU及びシャーシ514からなるものとされ、上記した液晶表示ユニットLDUから液晶パネル511及びベゼル513を除いた構成とされる。バックライト装置512をなすLEDユニットLUは、ベゼル513及びシャーシ514内において、導光板519をその短辺方向(Y軸方向)について両側から挟み込む形で対をなすよう配されている。LEDユニットLUは、LED517と、LED517が実装されるLED基板518と、LED基板518が取り付けられる放熱部材(ヒートスプレッダ、光源取付部材)40とからなる。放熱部材40は、断面形状がL字型をなしており、その底部40aがネジ取付部38に対してシャーシ514と共締めされる。
上記のような構成を有するエッジライト型のバックライト装置512のうち、ネジ取付部38と一方(図15に示す左側)の放熱部材40との間には、ソース側フレキシブル基板523に接続されたプリント基板525が収容されている。そして、プリント基板525に接続されたソース側フレキシブル基板523のソースドライバ527は、プリント基板525に対して基材523aにより挟まれた状態で接触されている。なお、シャーシ514の底板514aにおける裏面側には、図示しないコントロール基板が取り付けられており、上記した実施形態1と同様に、FPCを用いてコントロール基板とプリント基板525とが接続されている。
<実施形態7>
本発明の実施形態7を図16によって説明する。この実施形態7では、プリント基板625におけるソースドライバ627の接触部位を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本発明の実施形態7を図16によって説明する。この実施形態7では、プリント基板625におけるソースドライバ627の接触部位を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係るソースドライバ627は、図16に示すように、プリント基板625のうち表側の端面625bに対して接触されている。詳しくは、ソースドライバ627は、ソース側フレキシブル基板623の基材623aのうちプリント基板625の表側の端面625bと対向する位置に実装されており、基材623aにおけるプリント基板625の表側の端面625bに対する対向面と、プリント基板625の表側の端面625bとの間に挟み込まれた状態でプリント基板625に対して接触されている。このソースドライバ627は、基材623aにおける屈曲部623a3と、液晶パネル611に対する第1接続部位623a1との間に配されている。このような構成であっても、屈曲された基材623aに張力を付与することで、ソースドライバ627をプリント基板625に対して弾性的に押圧した状態に保つことができる。なお、本実施形態では、プリント基板625におけるソースドライバ627の接触部位(端面625b)がグランド配線の形成部位となっている。
<実施形態8>
本発明の実施形態8を図17によって説明する。この実施形態8では、プリント基板725におけるソースドライバ727の接触部位をさらに変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本発明の実施形態8を図17によって説明する。この実施形態8では、プリント基板725におけるソースドライバ727の接触部位をさらに変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係るソースドライバ727は、図17に示すように、プリント基板725のうち内側を向いた板面、つまりソース側フレキシブル基板723が接続された板面とは反対側の板面に対して接触されている。詳しくは、ソースドライバ727は、ソース側フレキシブル基板723の基材723aのうち、屈曲部723a3からプリント基板725の板厚分程度第1接続部位723a1寄りの位置に実装されており、それにより外側を向いた側面がプリント基板725における内側を向いた板面に対して対向状をなすとともに同板面に対して接触されている。プリント基板725の内側を向いた板面のうち、ソースドライバ727と対向する部分には、グランド配線730が形成されているので、ソースドライバ727をグランド配線730に対して接触させることができる。このような構成であっても、プリント基板725に対してソースドライバ727を基材723aにより挟んだ状態で接触させることができる。
<実施形態9>
本発明の実施形態9を図18によって説明する。この実施形態9では、プリント基板825を液晶パネル811に並行した姿勢としたものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本発明の実施形態9を図18によって説明する。この実施形態9では、プリント基板825を液晶パネル811に並行した姿勢としたものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係るフレーム816の筒状部816bにおける長辺側部分には、図18に示すように、取付部材41が装着されており、この取付部材41にプリント基板825が取り付けられている。取付部材41は、筒状部816bの長辺側部分に並行する略角棒状または略角筒状をなしており、フレーム816を補強したり、或いは内部にスピーカなどを収容することが可能とされる。プリント基板825は、取付部材41における表側を向いた面に取り付けられており、その姿勢が液晶パネル811に並行している。従って、液晶パネル811とプリント基板825とを接続するソース側フレキシブル基板823は、上記した実施形態1,2に記載したような屈曲部を有しておらず、概ね全域にわたって液晶パネル811及びプリント基板825の各板面に並行する姿勢とされている。このような構成であっても、ソース側フレキシブル基板823に実装されたソースドライバ827は、プリント基板825に対して基材823aにより挟まれた状態で接触されている。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記した各実施形態では、液晶パネルにおける長辺側の一端部にのみソース側フレキシブル基板が接続された構成を示したが、液晶パネルにおける長辺側の両端部にそれぞれソース側フレキシブル基板が接続される構成も本発明に含まれる。その場合は、バックライト装置における長辺側の両端部にそれぞれソース側フレキシブル基板に接続されるプリント基板を対をなす形で設けるとともにそれらのプリント基板に対して各ソース側フレキシブル基板の各ソースドライバを接触させることができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記した各実施形態では、液晶パネルにおける長辺側の一端部にのみソース側フレキシブル基板が接続された構成を示したが、液晶パネルにおける長辺側の両端部にそれぞれソース側フレキシブル基板が接続される構成も本発明に含まれる。その場合は、バックライト装置における長辺側の両端部にそれぞれソース側フレキシブル基板に接続されるプリント基板を対をなす形で設けるとともにそれらのプリント基板に対して各ソース側フレキシブル基板の各ソースドライバを接触させることができる。
(2)上記した各実施形態では、液晶パネルにおける短辺側の一端部にのみゲート側フレキシブル基板が接続された構成を示したが、液晶パネルにおける短辺側の両端部にそれぞれゲート側フレキシブル基板が接続される構成も本発明に含まれる。その場合は、バックライト装置における短辺側の両端部にそれぞれゲート側フレキシブル基板に接続されるプリント基板を対をなす形で設けるとともにそれらのプリント基板に対して各ゲート側フレキシブル基板の各ゲートドライバを接触させることができる。
(3)上記した各実施形態では、ソース側フレキシブル基板(ゲート側フレキシブル基板)のソースドライバ(ゲートドライバ)をプリント基板のグランド配線に接触させたものを示したが、グランド配線以外の金属配線に対してソースドライバ(ゲートドライバ)を接触させるようにしてもよい。
(4)上記した各実施形態では、ソース側フレキシブル基板(ゲート側フレキシブル基板)のソースドライバ(ゲートドライバ)をプリント基板のグランド配線に直接接触させたものを示したが、例えば絶縁膜などを介在させた状態でソースドライバ(ゲートドライバ)をグランド配線に接触させることも可能である。この構成は、グランド配線以外の金属配線に対してソースドライバ(ゲートドライバ)を接触させる場合にも適用可能である。
(5)上記した各実施形態では、複数のソース側フレキシブル基板(ゲート側フレキシブル基板)の各ソースドライバ(各ゲートドライバ)をプリント基板における1本のグランド配線に一括して接触させたものを示したが、プリント基板にグランド配線を複数設けるとともに、各ソースドライバ(各ゲートドライバ)を複数のグランド配線に分けて接触させるようにしてもよい。
(6)上記した各実施形態では、複数のソース側フレキシブル基板(ゲート側フレキシブル基板)の各ソースドライバ(各ゲートドライバ)を全てプリント基板のグランド配線に接触させたものを示したが、グランド配線に接触させるソースドライバ(ゲートドライバ)と、グランド配線に接触させないソースドライバ(ゲートドライバ)とが混在する構成とすることも可能である。
(7)上記した各実施形態(実施形態2,9を除く)では、ソース側フレキシブル基板(ゲート側フレキシブル基板)がほぼ直角に屈曲された屈曲部を有するものを示したが、屈曲部の屈曲角度は、鈍角や鋭角に変更することが可能である。この構成は、実施形態2のように折り返し状をなす屈曲部における2箇所の屈曲箇所にも適用可能である。
(8)上記した各実施形態(実施形態4〜6を除く)では、液晶パネルの長辺側(短辺側)の一端部にのみ接続したソース側フレキシブル基板(ゲート側フレキシブル基板)及びプリント基板が、バックライト装置におけるLED非配置側端部に配されたものを示したが、液晶パネルの長辺側(短辺側)の一端部にのみ接続したソース側フレキシブル基板(ゲート側フレキシブル基板)及びプリント基板が、バックライト装置におけるLED配置側端部に配されるものも本発明に含まれる。
(9)上記した各実施形態以外にも、ソース側フレキシブル基板(ゲート側フレキシブル基板)におけるソースドライバ(ゲートドライバ)の配置、及びプリント基板におけるソースドライバ(ゲートドライバ)の接触箇所については適宜に変更可能である。
(10)上記した各実施形態以外にも、ソース側フレキシブル基板(ゲート側フレキシブル基板)の設置数や液晶パネル及びプリント基板におけるソース側フレキシブル基板(ゲート側フレキシブル基板)の配置は適宜に変更可能である。
(11)上記した各実施形態では、プリント基板の基材が合成樹脂製とされたものを示したが、プリント基板の基材を、LED基板と同様に金属製とすることも可能である。
(12)上記した実施形態1〜4,6〜9では、エッジライト型のバックライト装置において、導光板における長辺側の端面に対してLEDを対向配置したものを示したが、導光板における短辺側の端面に対してLEDを対向配置したものも本発明に含まれる。
(13)上記した実施形態1〜4,6〜9では、エッジライト型のバックライト装置において、LED基板を導光板の1つの辺または2つの辺に対向状に配したものを示したが、LED基板を導光板における任意の3辺に対して対向状に配したり、導光板の4つの辺全てに対向状に配したものも本発明に含まれる。
(14)上記した実施形態5では、直下型のバックライト装置において、LEDを個別に覆う拡散レンズを設置したものを示したが、拡散レンズを除去したものも本発明に含まれる。
(15)上記した各実施形態では、液晶パネルが有するカラーフィルタの着色部をR,G,Bの3色としたものを例示したが、着色部を4色以上とすることも可能である。
(16)上記した各実施形態では、光源としてLEDを用いたものを示したが、有機ELなどの他の光源を用いることも可能である。
(17)上記した各実施形態では、液晶表示装置のスイッチング素子としてTFTを用いたが、TFT以外のスイッチング素子(例えば薄膜ダイオード(TFD))を用いた液晶表示装置にも適用可能であり、カラー表示する液晶表示装置以外にも、白黒表示する液晶表示装置にも適用可能である。
(18)上記した各実施形態では、表示パネルとして液晶パネルを用いた液晶表示装置を例示したが、他の種類の表示パネルを用いた表示装置にも本発明は適用可能である。
(19)上記した各実施形態では、表示パネルとして液晶パネルを用いた液晶表示装置を例示したが、他の種類の表示パネル(例えばプラズマディスプレイパネルや有機ELパネルなど)を用いた表示装置にも本発明は適用可能である。
(20)上記した各実施形態では、チューナーを備えたテレビ受信装置を例示したが、チューナーを備えない表示装置にも本発明は適用可能である。具体的には、電子看板(デジタルサイネージ)や電子黒板として使用される液晶表示装置にも本発明は適用することができる。
10,410,510…液晶表示装置(表示装置)、11,111,211,411,511,611,811…液晶パネル(表示パネル)、11c,111c…表示面、12,112,312,412,512…バックライト装置(照明装置)、14,114,314,414,514…シャーシ、16,216,416,816…フレーム(パネル受け部材)、17,317,417,517…LED(光源)、19,319,519…導光板、19a…光出射面(板面)、19b,319b…光入射面(光源対向端面)、19d…LED非対向端面(光源非対向端面)、23,123,323,423,523,623,723,823…ソース側フレキシブル基板(フレキシブル基板)、23a3,123a3,623a3,723a3…屈曲部、25,325,425,525,625,725,825…プリント基板(信号伝送基板)、26,226,426…コントロール基板(信号供給源基板)、27,127,427,527,627,727,827…ソースドライバ(駆動部品)、29…FPC(第2のフレキシブル基板)、30,130,730…グランド配線(金属配線)、31…プリント基板(信号伝送基板)、32…FPC(第2のフレキシブル基板)、33…グランド配線、126…コントロール基板(信号伝送基板)、224…ゲート側フレキシブル基板(フレキシブル基板)、224a3…屈曲部、228…ゲートドライバ(駆動部品)、TV…テレビ受信装置
Claims (14)
- 表示パネルと、
一端側が前記表示パネルに接続され、可撓性を有するフレキシブル基板と、
前記フレキシブル基板における前記一端側とは反対側の他端側に接続されるとともに、前記フレキシブル基板に信号を伝送する信号伝送基板と、
前記フレキシブル基板に実装されるとともに前記信号伝送基板からの前記信号を処理して前記表示パネルに供給することで前記表示パネルを駆動するものであって、前記信号伝送基板に対して前記フレキシブル基板により挟まれた状態で接触される駆動部品と、を備える表示装置。 - 前記信号伝送基板には、金属配線が設けられており、
前記駆動部品は、前記金属配線に接触されている請求項1記載の表示装置。 - 前記金属配線には、信号伝送用の信号配線と、グランド用のグランド配線とが含まれており、
前記駆動部品は、前記グランド配線に接触されている請求項2記載の表示装置。 - 前記表示パネル及び前記信号伝送基板には、複数の前記フレキシブル基板が間欠的に並列する形でそれぞれ接続されており、
前記グランド配線は、複数の前記フレキシブル基板を横切る形で配されるとともに複数の前記フレキシブル基板に実装された前記駆動部品に対してそれぞれ接触されている請求項2または請求項3記載の表示装置。 - 前記駆動部品は、前記フレキシブル基板における前記信号伝送基板との対向面に実装されている請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の表示装置。
- 前記フレキシブル基板は、前記他端側における前記信号伝送基板との接続部位に対して前記信号伝送基板が前記表示パネル側に配されるように屈曲されることで屈曲部を有している請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の表示装置。
- 前記信号伝送基板は、その板面が前記表示パネルの板面に対してほぼ直交する姿勢とされており、
前記屈曲部は、前記フレキシブル基板をほぼ直角に屈曲させてなる請求項6記載の表示装置。 - 画像が表示される表示面を有する前記表示パネルに対して前記表示面側とは反対側に配されるとともに、前記表示パネルに対して照明光を供給する照明装置が備えられ、
前記照明装置は、少なくとも光源と、前記光源と対向状に配される光源対向端面、及び前記光源とは対向しない光源非対向端面を有するとともに、前記表示パネルと対向状に配されて前記表示パネルへと光を出射させる板面を有する導光板と、前記光源及び前記導光板を収容するシャーシとを有しており、
前記信号伝送基板は、前記光源非対向端面に並行するとともに前記光源非対向端面との間に少なくとも前記シャーシを介在させた配置とされる請求項7記載の表示装置。 - 画像が表示される表示面を有する前記表示パネルを、前記表示面側とは反対側から受けるパネル受け部材が備えられており、
前記信号伝送基板は、前記パネル受け部材に取り付けられている請求項7または請求項8記載の表示装置。 - 画像が表示される表示面を有する前記表示パネルに対して前記表示面側とは反対側に配されるとともに、前記表示パネルに対して照明光を供給する照明装置が備えられ、
前記照明装置は、少なくとも光源と、前記光源を収容するシャーシとを有しており、
一端側が前記信号伝送基板に接続される第2のフレキシブル基板と、前記表示パネルの板面に並行する姿勢で前記シャーシに取り付けられるとともに前記第2のフレキシブル基板における他端側が接続されることで、前記信号伝送基板に対して前記信号を供給する信号供給源基板とが備えられている請求項7から請求項9のいずれか1項に記載の表示装置。 - 画像が表示される表示面を有する前記表示パネルに対して前記表示面側とは反対側に配されるとともに、前記表示パネルに対して照明光を供給する照明装置が備えられ、
前記照明装置は、少なくとも光源と、前記光源を収容するシャーシとを有しており、
前記信号伝送基板は、前記表示パネルの板面に並行する姿勢で前記シャーシに取り付けられるのに対し、前記屈曲部は、前記フレキシブル基板を折り返し状に屈曲させてなる請求項7記載の表示装置。 - 前記フレキシブル基板は、前記表示パネル及び前記信号伝送基板に対して接する面と、前記駆動部品が実装される面とが同一とされる請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の表示装置。
- 前記表示パネルは、一対の基板間に液晶を封入してなる液晶パネルとされる請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の表示装置。
- 請求項1から請求項13のいずれか1項に記載された表示装置を備えるテレビ受信装置。
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