JP2013221249A - 改修用吊子及び改修屋根 - Google Patents

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Abstract

【目的】既設瓦棒葺屋根の瓦棒部を何ら加工することなく改修用吊子を装着して、改修屋根を施工できる改修用吊子及び改修屋根を提供すること。
【構成】頂部11の幅方向両端側から対向するように形成された固定側部12と,両固定側部12の下端から内方側に形成され既設瓦棒部B1を幅方向両側にて挟持状態に係止する下部係止部13と、上方側に改修屋根板材7を係止する上部係止部14とを有する本体部1と、両固定側部12を貫通すると共に締付けによって両固定側部12の間隔を狭める締付具2と、管状に形成され且つ締付具2を構成するボルト部21が貫通すると共にボルト部21にて本体部に保持される規制部材3とからなること。規制部材3は本体部1の両固定側部12間に配置されると共に両固定側部12は規制部材3によって所定の間隔に規制されること。
【選択図】 図1

Description

本発明は、既設瓦棒葺屋根の瓦棒部を何ら加工することなく改修用吊子を装着して、既設瓦棒葺屋根の上に改修屋根板材を施工することができ、さらに改修用吊子が瓦棒部に装着されるときには該既設瓦棒部に何ら形状的に変形させることなく行うことができる改修用吊子及び改修屋根に関する。
従来、瓦棒葺屋根は溝板(屋根板),吊子,キャップ材等によって現在でも盛んに施工されている。この瓦棒葺屋根が長期の使用によって老朽化したり、或いは腐食して雨水が浸入するようになると、新たな屋根に葺替える必要が生じ、その瓦棒葺屋根を全面的に撤去して新たな屋根に葺替えていた。
この撤去作業は面倒で日数も掛かること等から最近は既設瓦棒葺屋根の上に新たに屋根を葺成している。そこで、既設瓦棒葺屋根を撤去することなく、該既設瓦棒葺屋根の上に新たに屋根を施工することが一般的となっている。
特開平9―184250号公報
老朽化した既設瓦棒葺屋根を改修するために、瓦棒葺屋根の上面に新たな屋根を葺く場合には、改修用吊子を既設瓦棒葺屋根の母屋等の構造材の位置に対応させ、改修用吊子をドリルビス等の固着具によって構造材にて固定されるものが多かった。
そしてその改修用吊子を既設瓦棒部に装着するときには、既設瓦棒部を跨がりながら、該既設瓦棒部を2つの脚状部材にて挟持状態とし、ボルト・ナット等の固着具にて締め付ける構造としたものが多かった(特許文献1参照)。しかし、このような、構造とすると固着具の締め過ぎなどにて、改修用吊子の2つの脚状部材によって挟まれた既設瓦棒部は幅方向に押し潰されるような荷重がかかって変形してしまうおそれがあった。このように既設瓦棒部の幅方向両側の馳締箇所と共に既設瓦棒部が変形してしまうと、改修用吊子との装着強度が劣化するおそれがある。
さらに、締付具の締め付け過ぎによる既設瓦棒部の形状の変形によって、馳締の密着性が損なわれたり、或いは既設瓦棒部が破損して孔が開いてしまうこともあり、ひいては既設瓦棒部の強度が不足したり、雨水等の漏れにつながるおそれも十分にあり得るものであった。本発明の目的(解決しようとする技術的課題)は、既設屋根又は壁等の瓦棒タイプの既設外囲体に対して、その瓦棒部に改修用吊子を適正な状態で装着することができるようにすることにある。
そこで、発明者は、前記課題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、請求項1の発明を、頂部の幅方向両端側から対向するように形成された固定側部と,両固定側部の下端から内方側に形成され既存の瓦棒部を幅方向両側にて挟持状態に係止する下部係止部と、上方側に改修屋根板材を係止する副係止部とを有する本体部と、前記本体部の両固定側部を貫通すると共に締付けによって両固定側部の間隔を狭める締付具と、管状に形成され且つ前記締付具を構成するボルト軸が貫通すると共に該ボルト軸にて本体部に保持される規制部材とからなり、該規制部材は前記本体部の両固定側部間に配置されると共に前記両固定側部は前記規制部材によって所定の間隔に規制されてなる改修用吊子としたことにより、上記課題を解決した。
請求項2の発明を、請求項1において、前記規制部材は円筒形状に形成されてなる改修用吊子としたことにより、上記課題を解決した。請求項3の発明を、請求項1において、前記規制部材は断面方形状の筒形状に形成されてなる改修用吊子としたことにより、上記課題を解決した。
請求項4の発明を、請求項1,2又3のいずれか1項の記載において、前記本体部の両固定側部の自然状態での両下部係止部の間隔は、前記瓦棒部の最大幅よりも小さく形成されると共に、前記本体部を前記瓦棒部に押圧することによって仮係止可能としてなる改修用吊子としたことにより、上記課題を解決した。
請求項5の発明を、幅方向両側に馳締部が形成された複数の瓦棒部を有する既設瓦棒葺屋根と、主板の幅方向一端側に重合山部が形成され,他端側に被重合山部が形成された改修屋根板材と、頂部の幅方向両端側から対向するように形成された固定側部と,両固定側部の下端から内方側に形成された下部係止部と、前記両固定側部を締め付ける締付具と、管状に形成され且つ前記締付具を構成するボルト軸が貫通する規制部材とからなる改修用吊子とからなり、前記既設瓦棒部の馳締部に前記改修用吊子の係止部が係止されると共に前記改修用吊子に前記隣接する改修屋根板材の被重合山部と重合山部とが配置固定されてなることを特徴とした改修屋根としたことにより、上記課題を解決した。
請求項1の発明では、本体部の両固定側部の間には、この両固定側部を適宜の間隔に規制するための規制部材が配置されており、このために、前記本体部の両固定側部は、規制部材によって規制された幅寸法よりも狭くならない構造となっている。改修屋根を施工において、本発明の改修用吊子を既設外囲体の既設瓦棒部に装着するときには、規制部材によって、両固定側部の間隔が所定間隔に規制される。
したがって、規制部材の長手方向の寸法を既設瓦棒部の幅方向寸法値以上に設定することで、両固定側部を締付具によって締め付けたとしても、両固定側部1に形成された両下部係止部の間隔も所定間隔よりも狭くなることがない。よって、既設瓦棒部が前記両下部係止部の締め付け過ぎによって幅方向に潰されて変形することがない。
本発明の建築用取付具は、規制部材によって、両側板部の間隔が規制されることにより、両側板部を締付具によって締め付けたとしても、既設瓦棒部が前記両側板部によって幅方向に潰されて変形することがなく、吊子本体を既設瓦棒部に極めて安定した状態で装着することができ、且つその装着状態も瓦棒部が変形しないことから極めて強固なる装着状態にすることができるものである。
以上述べたように、従来品の場合では、瓦棒部に装着した場合に締付過ぎにより瓦棒部を変形させてしまい、従来品の金具自体の水平及び垂直のそれぞれの方向に対して正確に装着できず、そのために、既設瓦棒葺外囲体に改修屋根を施工するときに、正確且つ強固に施工できないという不都合が生じていたが、このようなことを本発明の改修用吊子によって防止することができる。また、規制部材は、本体部に締付具を構成するボルト部によって一体化されており、部品の紛失を防止し、作業効率を向上させることができる。
次に、請求項2の発明は、前記規制部材は円筒形状に形成されたことにより、一般に使用されている鋼管等を手軽に利用することができ、極めて簡単な構成にできる。請求項3の発明では、前記規制部材は断面方形状の筒形状に形成されたことにより、規制部材は、平坦面を有することとなり、改修用吊子を既設瓦棒部に設置したときに、規制部材は既設瓦棒部の上端に対して面接触となり、安定した設置状態にすることができる。
請求項4の発明では、改修用吊子を既設瓦棒部に対して、上方から押圧することで、両下部係止部が既設瓦棒部の幅方向両側に嵌合するように仮装着される。この状態では、改修用吊子の両下部係止部は、既設瓦棒部に対して、緩い状態で係止しており、既設瓦棒部に対して、その上方側から外れ難い構成となっているが、既設瓦棒部の長手方向に対しては移動可能である。
そのため、本体部の両固定側部を締付具にて固定する前に、既設瓦棒部に対する改修用吊子の取付位置を微調整することができ、改修用吊子を既設瓦棒部の長手方向に対して正確な位置に装着する作業の効率を向上させることができる。特に、多数の改修用吊子を既設瓦棒部に装着し、それぞれの改修用吊子の位置が正確になるように設置する場合には極めて好適な構造である。
請求項5の発明では、改修用吊子は、規制部材によって既設瓦棒部を変形させることなく極めて強固且つ耐久力のある装着状態にできる。それゆえに、改修用吊子を介して既設瓦棒葺屋根に葺成された改修屋根板材は、極めて強固に装着され、強風等による大きな負圧に十分に対応できる耐久性のある改修屋根を施工することができる。また、前記改修用吊子は、締付具を締め付けるのみで既設瓦棒部に強固に装着することができ、改修屋根の施工性も向上させることができる。
(A)は第1実施形態の改修用吊子の斜視図、(B)は改修用吊子の分解した縦断正面図である。 (A)は本発明における改修用吊子を使用した改修屋根の正面略示図、(B)は(A)の(ア)部拡大図である。 (A)は本発明における改修用吊子が既設瓦棒部に装着されようとする縦断正面図、(B)は本発明における改修用吊子が既設瓦棒部に装着される行程を示す要部拡大図である。 (A)は円筒形状とした規制部材の斜視図、(B)は断面方形状とした規制部材の斜視図である。 (A)は本発明における改修用吊子の締付具の回り止め構造部分の要部斜視図、(B)は(A)のY1−Y1矢視断面図である。 改修屋根板材の正面略示図である。 (A)は本発明における改修用吊子が既設瓦棒部の長手方向に移動する作用を示す縦断側面図、(B)は本発明における改修用吊子が既設瓦棒部上端に安定した状態で設置する作用を示す縦断側面図である。 改修屋根板材を重合タイプとした改修屋根の一部断面にした正面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。改修用吊子Aは、図1に示すように、本体部1,締付具2及び規制部材3とから構成される。前記本体部1は、頂部11,固定側部12,下部係止部13,上部係止部14とから構成される。
前記本体部1は、図2に示すように、後述の既設瓦棒葺屋根Bの既設瓦棒部B1に跨がるようにして設置され、頂部11の幅方向両側に形成された固定側部12,12にて前記既設瓦棒部B1を幅方向に挟持するようにして、両下部係止部13,13によって係止されるものである。
前記頂部11は、略平坦状且つ長方形状に形成されたものであり、該頂部11の幅方向両側端より下方に向かって固定側部12,12が形成される。該固定側部12は、下方から下部固定側片12aと、中間固定側片12bと、上部固定側片12cとから構成されている。
上部固定側片12cは、前記頂部11の幅方向両側から外方下向き傾斜状に形成され、前記上部固定側片12cの下端からさらに外方に突出するようにして上部段差片12dが形成され、該上部段差片12dの外端箇所から中間固定側片12bが形成される。また、中間固定側片12bの下端から内方にへこむように下部段差片12eが形成され、下部固定側片12aが形成される。さらに下部固定側片12aの下端より座板片12fが形成されている(図1参照)。
前記下部固定側片12a,12aの下端寄りの位置には、下部係止部13,13がそれぞれ形成されている。該下部係止部13は、後述の既設瓦棒部B1の両接続膨出部B2,B2の直下付近に略食い込む状態で係止されるものであり、改修用吊子Aを既設瓦棒部B1 に固定する役目をなす部位である(図2参照)。
下部係止部13,13は、図1に示すように、前記下部固定側片12a,12aの下端寄りの位置から互いに向い合う(対向する)ように形成されたものである。具体的には、前記下部固定側片12aに切り込み13aが形成されると共に、該切り込み13a部分が上向きの開口となるようにして対向する(又は反対側に位置する)下部固定側片12aに向かって押し出し状に形成されたものである。
また、前記両固定側部12,12のそれぞれの中間固定側片12b,12bには、締付用貫通孔15,15がそれぞれ形成され、締付具2が設けられる。該締付用貫通孔15,15に前記締付具2のボルト部21が貫通し、固定側部12の外方よりナット22にて締め付けるものである。この締付具2の締付により、前記両固定側部12,12の間隔が狭まり、前記既設瓦棒部B1に対する挟持力を増加させる。
前記頂部11には、後述する改修屋根板材7を装着するための上部係止部14が形成されている。該上部係止部14は、隣接する改修屋根板材7,7同士の接続構造が嵌合タイプとしてものに対応し、前記頂部11の幅方向両端から外方に下向傾斜状の嵌合片14a,14aが形成されている。
該嵌合片14aは、前記固定側部12の上部固定側片12cの一部が切り抜かれ、且つその切り抜かれた箇所が固定側部12の外方側に押し出されるようにプレス加工されることによって形成されている〔図2(A),図3参照〕。
また、前記頂部11には、上部係止部14として、剣先状ボルト14bが形成されることもある(図8参照)。該剣先状ボルト14bは、先端が尖って形成された螺子軸で、前記頂部11に対して垂直状に設けられ、隣接する改修屋根板材7,7同士の接続構造が重合タイプの場合に対応する。
締付具2は、ボルト部21とナット22とから構成され、また座金等が構成に含まれることもある。ボルト部21は、両固定側部12,12の締付用貫通孔15,15を貫通し、ナット22によって締め付けられ、略「ハ 」字形状に拡開された固定側部12,12を略平行となるように対向させる役目をなすものである。ボルト部21は、ボルト頭部21aと螺子軸部21bとから構成されたものである。
また、前記両固定側部12,12の一方側の中間固定側片12bには、締付用貫通孔15の付近に空転防止突起16が形成されている(図5参照)。該空転防止突起16は、中間固定側片12bに切込みが形成され、該切込み部分が外方に押し出されるようにして、略円弧状の膨出突起として形成されたものである。
空転防止突起16が締付用貫通孔15付近に形成されることによって、空転防止突起16は、前記ボルト部21のボルト頭部21aに面接触する構成となり、ボルト頭部21aを固定することによって、ボルト部21は、空転しない構成となり、ボルト部21を固定することなく、ナット22を回すのみで締付具2の締付を行うことができる。
次に、規制部材3は、前記本体部1の両固定側部12,12を前記締付具2によって締め付けたときに、その両固定側部12,12と共に下部固定側片12a,12aに形成された下部係止部13,13の間隔Waが一定の幅よりも狭くならないように規制する役目をなすものである〔図2(B)参照〕。
規制部材3は、その長さ寸法Lを有しており、改修用吊子Aの両下部係止部13,13の間隔Waを所定の範囲よりも狭くならないように維持する役目をなすものである。具体的には、規制部材3は、両固定側部12,12の中間固定側片12b,12bの間に位置しており、両中間固定側片12b,12bの間隔を所定間隔に維持することで、下部係止部13,13の間隔Waを適正に維持するものであり、そのために、規制部材3の長さ寸法Lの値が決定される。
実際には、両下部係止部13,13の締付具2によって締め付けられたときの間隔Waは、既設瓦棒部B1の幅方向両側面に対して、該既設瓦棒部B1が変形しない程度の適正な押圧力を与える程度の間隔となることが好ましい。つまり、規制部材3は、締付具2の締め付け過ぎにより、両下部係止部13,13が既設瓦棒部B1を幅方向において押し潰すような荷重がかけられることを防止するものである。そして、規制部材3によって、両下部係止部13,13は常時、前記既設瓦棒部B1の幅方向両側面に適正な状態で押圧しつつ係止することができるものである〔図2(B)参照〕。
規制部材3は、複数の実施形態が存在し、管状に形成されたものであり、その長手方向に沿って、貫通孔31が形成され、前記締付具2を構成するボルト部21が前記貫通孔31を貫通する構成としたものである。規制部材3は、前記締付具2のボルト部21によって本体部1に連結保持されるものである。規制部材3の第1実施形態としては、円筒形状に形成されたものである。
前記規制部材3は、円筒形状に形成される。具体的には、金属管材から形成されたものである。そして、内径は締付具2のボルト軸部21が遊挿する構成となっている。規制部材3の第2実施形態では、断面方形状の筒形状に形成されたものである。この実施形態では、規制部材3の長手方向に直交する断面形状が正方形又は長方形等の方形状に形成されたものである。
本発明における改修用吊子Aは、締付具2を最大限に緩めた場合に、両固定側部12,12は、締付具2の緩め具合に応じて略「ハ」字形状に開き、したがって、両係止部13,13の間隔Waは、既設瓦棒部B1の最大幅Wbよりも広くし、改修用吊子Aを既設瓦棒部B1に簡単に跨ぐように配置することができる。
これに対して、本発明における建築用取付具では、前記締付具2による非締付状態(締付具2を緩めた状態)では、両下部係止部13,13の間隔Waは、前記瓦棒部B1の最大幅Wbよりも小さく形成された構成とした実施形態も存在する(図3参照)。
つまり、
Figure 2013221249
とする。
この実施形態では、前記本体部1を前記既設瓦棒部B1の上方から押圧することによって、両下部係止部13,13が既設瓦棒部B1の幅方向両側の接続膨出部に接触しつつ、該接続膨出部を乗り越えつつ、既設瓦棒部B1の幅方向両側面に係止する。
具体的には、両下部係止部13,13の間隔Waは、既設瓦棒部B1の最大幅Wbよりも僅かに小さい程度としている〔図3(B)参照〕。したがって、改修用吊子Aを既設瓦棒部B1の上方から比較的軽い力で押圧することにより、建築用取付具の両下部係止部13,13が弾性範囲内で僅かに間隔を拡げる程度となり、略嵌合状態で改修用吊子Aを既設瓦棒部B1に取り付けることができる。このとき、改修用吊子Aの既設瓦棒部B1に対する装着状態は、仮係止状態となる。
この仮係止状態とは、本体部1の両下部係止部13,13が既設瓦棒部B1の幅方向両側面に非接触又は押圧力を有することのない当接状態としたもので、既設瓦棒部B1の上方からは外れないが、該既設瓦棒部B1の長手方向への移動は可能となる状態のことをいう。
そのために、改修用吊子Aを締付具2によって既設瓦棒部B1に固定する前に、改修用吊子Aの取付位置を正確にするための微調整が容易にできるようにしたものである。そして改修用吊子Aは仮係止状態で締付具2を締め付けることにより、両下部係止部13,13の間隔Waが狭くなり、既設瓦棒部B1に固定することができる〔図3(B)参照〕。
また、前記規制部材3において、円筒形状とした実施形態では、既設瓦棒部B1の上端部分に規制部材3が当接するように載置されることで、円筒形状とした規制部材3は、コロの役目をなし、改修用吊子Aの既設瓦棒部B1上における移動を行い易くしている〔図7(A)参照〕。
また、前記規制部材3を断面方形状を筒形状に形成した実施形態では、規制部材3は、平坦面3aを有することとなり、改修用吊子Aを既設瓦棒部に設置したときに、規制部材3は既設瓦棒部B1の上端に対して面接触となり、安定した設置状態にすることができる〔図7(B)参照〕。
次に、既設瓦棒葺屋根Bは、主に溝板4,既設吊子5,キャップ材6及び下地部8とから構成される。前記溝板4は、底板4aの幅方向両端箇所に立上り部4b,4bが形成されている。そして、隣接する溝板4,4同士の対向する立上り部4b,4bとの間に既設吊子5が配置されており、前記両立上り部4b,4bが既設吊子5及び前記キャップ材6が共に馳締されて、馳締状の接続膨出部B2,B2が形成され、これらによって既設瓦棒部B1が構成される。前記接続膨出部B2,B2は、既設瓦棒部B1の幅方向から外方に突出し、且つ上下方向に略長楕円形状となっている〔図2(B)参照〕。
その溝板4,4が適宜の間隔に並設され、適宜の間隔をおいて対向する両立上り部4b,4b間に既設吊子5がビス,ボルト等の固着具にて固着されている。そして前記キャップ材6の扁平凹状溝61が前記立上り部4b,4b間に嵌合されてキャップ材6の端部の基部側が下方に折返され立上り部4b,4b及び既設吊子5とともに馳締され、これらによって馳締状の接続膨出部B2,B2が形成される。そして、両接続膨出部B2,B2は、既設瓦棒部B1の最大幅Wbを構成する。また、既設瓦棒部B1の接続膨出部B2,B2は嵌合タイプとした実施形態も存在する。
次に、改修屋根板材7は、主板71の幅方向の一端〔図4(D)の左側〕に重合山部72が形成され、他端〔図4(D)の右側〕に被重合山部73がそれぞれ形成されている。その重合山部72は、頂片72aと、該幅方向の両端より下方外側に向かう傾斜状側片72b,72bとから形成されている。
同様に、前記被重合山部73は、被重合頂片73aと傾斜状側片73bとからなり、前記重合山部72の頂片72aの略半分位置までの形状と同等形状をなしている。その傾斜状側片73bの中間には、外側嵌合部72cに嵌合可能な内側嵌合部73cが設けられている。前記外側嵌合部72c及び内側嵌合部73cは、略円弧状をなしているが、嵌合片の先端がV字状に少し尖って形成されることもある。
その被重合山部73の傾斜状側片73bと、重合山部72の傾斜状側片72bとが重合されたときに空隙が形成されるように、その傾斜状側片72bの中間適所に略半円状の凹状溝が形成されることもある。また、主板71の幅方向の両端の重合山部72及び被重合山部73の付近には、段部74,74が形成され、主板71の中央部分が一段下がって形成されることもある。また、改修屋根板材7は、重合山部72と被重合山部73が単に台形山形形状とした実施形態も存在する(図8参照)。この実施形態では、上部係止部14として剣先状ボルト14bが使用される。
次に、改修用吊子Aによって、改修屋根を施工する工程について説明する。まず、既設瓦棒葺屋根Bの既設瓦棒部B1を改修用吊子Aの両固定側部12,12が跨ぐようにして挟持状態にする(図2参照)。両下部係止部13,13は、前記既設瓦棒部B1の幅方向両接続膨出部B2,B2の下端位置から内部に向かって食い込むようにして係止させる。
そして、本体部1に具備された締付具2のボルト部21とナット22とを締め付けることで、前記両固定側部12,12は、前記規制部材3の長手方向端部に当接するまで狭められる。次に、改修用吊子Aの上部係止部14を介して、前記改修用吊子Aに改修屋根板材7が装着されてゆく。
A…改修用吊子、B…既設瓦棒葺屋根、B1…既設瓦棒部、1…本体部、11…頂部、
12…固定側部、13…下部係止部、14…上部係止部、2…締付具、21…ボルト部、
3…規制部材、7…改修屋根板材、73…被重合山部、72…重合山部。

Claims (5)

  1. 頂部の幅方向両端側から対向するように形成された固定側部と,両固定側部の下端から内方側に形成され既設瓦棒部を幅方向両側にて挟持状態に係止する下部係止部と、上方側に改修屋根板材を係止する上部係止部とを有する本体部と、該本体部の両固定側部を貫通すると共に締付けによって両固定側部の間隔を狭める締付具と、管状に形成され且つ前記締付具を構成するボルト部が貫通すると共に該ボルト部にて前記本体部に保持される規制部材とからなり、該規制部材は前記本体部の両固定側部間に配置されると共に前記両固定側部は前記規制部材によって所定の間隔に規制されてなることを特徴とした改修用吊子。
  2. 請求項1において、前記規制部材は円筒形状に形成されてなることを特徴とした改修用吊子。
  3. 請求項1において、前記規制部材は断面方形状の筒形状に形成されてなることを特徴とした改修用吊子。
  4. 請求項1,2又3のいずれか1項の記載において、前記本体部の両固定側部は前記締付具による非締付状態では、両下部係止部の間隔は、前記瓦棒部の最大幅よりも小さく形成されると共に、前記本体部を前記既設瓦棒部に押圧することによって仮係止可能としてなることを特徴とした改修用吊子。
  5. 複数の既設瓦棒部を有する既設瓦棒葺屋根と、主板の幅方向一端側に重合山部が形成され,他端側に被重合山部が形成された改修屋根板材と、頂部の幅方向両端側から対向するように形成された固定側部と,両固定側部の下端から内方側に形成され既設瓦棒部を幅方向両側にて挟持状態に係止する下部係止部と、上方側に改修屋根板材を係止する上部係止部とを有する本体部と、該本体部の両固定側部を貫通すると共に締付けによって両固定側部の間隔を狭める締付具と、管状に形成され且つ前記締付具を構成するボルト部が貫通すると共に該ボルト部にて前記本体部に保持される規制部材とからなる改修用吊子とからなり、前記既設瓦棒部に前記改修用吊子の下部係止部が係止されると共に前記改修用吊子に前記隣接する改修屋根板材の被重合山部と重合山部とが配置固定されてなることを特徴とした改修屋根。
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