JP2013220939A - 用紙処理装置及び画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】形成した冊子に傷を付けることなく、簡易な構成で排出時の冊子の飛び出しを抑える。
【解決手段】用紙処理装置は、用紙に折り処理を施して冊子を形成する用紙処理部と、冊子をニップして外部へ排出する冊子排出部23と、冊子排出部23による冊子のニップを解除するニップ解除部24と、冊子排出部23により排出された冊子を積載する排紙積載部25と、冊子の搬送方向後端部が冊子排出部23を通過する前に、ニップ解除部24により冊子排出部23による冊子のニップを解除させる制御部と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、用紙処理装置及び画像形成システムに関する。
従来、用紙処理装置は、画像が形成された複数枚の用紙束に対し折り処理を施して冊子を形成する折り処理部を備えている。当該折り処理部は、少数枚から多数枚の用紙を処理して冊子を形成することができるものである。
ここで、多数枚の用紙を折り処理して冊子を形成すると、図14に示すように、冊子Sの折り目部の反対側の端部において厚さ方向中央部が当該冊子Sの面方向に延出し、当該端部が鋭角状に先細った形状となる。このように形成された冊子Sを排紙ローラー23bでニップして機外に排出する場合、排紙ローラー23bのニップ部を冊子Sの鋭角状の端部が通過する際に、排紙ローラー23bのニップ圧Aに抗する力が冊子Sの端部の鋭角面に沿って急激に減少するため、冊子Sが用紙搬送方向に飛び出す現象が生じる。
このような現象が生じると、冊子を積載する排紙積載部の上において排紙整列性が悪くなったり、飛び出しによって冊子に傷や折れが生じたりするため好ましくない。
これに対し、特許文献1には、冊子積載部材が弾性部材によって支持され、当該冊子積載部材の上面に積載される冊子が冊子押さえ部材により押さえられることにより、排出ローラーから排出される冊子が冊子積載部材と押さえ部材とに挟み込まれながら搬送され、冊子が落下することを防止できるとともに、冊子積載部材上において排紙整列性を高められることが記載されている。
特開2002−316768号公報
しかしながら、上記した従来の技術にあっては、ばね圧によって冊子積載部材と冊子押さえ部材との間に冊子を挟持しており、冊子押さえ部材が冊子に常に当接しているため挟持する冊子に傷が付くおそれがある。また、このような冊子押さえ部材を設けることは装置の構成が煩雑となるため好ましくない。
そこで、本発明は、形成した冊子に傷を付けることなく、簡易な構成で排出時の冊子の飛び出しを抑えることのできる用紙処理装置及び画像形成システムを提供することを目的とする。
以上の課題を解決するため、本発明の一態様によれば、
用紙に折り処理を施して冊子を形成する折り処理部と、
前記冊子をニップして外部へ排出する冊子排出部と、
前記冊子排出部による前記冊子のニップを解除するニップ解除部と、
前記冊子排出部により排出された前記冊子を積載する排紙積載部と、
前記冊子の搬送方向後端部が前記冊子排出部を通過する前に、前記ニップ解除部により前記冊子排出部による前記冊子のニップを解除させる制御部と、を備えることを特徴とする用紙処理装置が提供される。
上記用紙処理装置において、好ましくは、
前記冊子排出部よりも用紙搬送方向上流側に設けられ、前記冊子を検知する検知部を更に備え、
前記制御部は、前記検知部により前記冊子の搬送方向先端部が検知された時に計時を開始し、用紙長に応じて予め設定されたタイマー値が経過したタイミングで、前記ニップ解除部により前記冊子排出部による前記冊子のニップを解除させる。
上記用紙処理装置において、好ましくは、
前記冊子排出部よりも用紙搬送方向上流側に設けられ、前記冊子を検知する検知部を更に備え、
前記制御部は、前記検知部により前記冊子の搬送方向後端部が検知された時に、前記ニップ解除部により前記冊子排出部による前記冊子のニップを解除させる。
上記用紙処理装置において、好ましくは、
前記ニップ解除部は、前記冊子排出部のニップ圧を調整可能である。
上記用紙処理装置において、好ましくは、
前記制御部は、前記冊子の厚みの情報を取得し、取得した前記冊子の厚みの情報に基づいて、前記ニップ解除部により前記冊子排出部のニップ圧を調整する。
上記用紙処理装置において、好ましくは、
前記処理部が前記冊子の小口を断裁する小口断裁処理機能を有し、
前記制御部は、小口断裁処理が施された冊子を排出する場合には、前記ニップ解除部によるニップ解除を小口断裁処理が施されていない冊子の排出時よりも遅らせるか、又は前記ニップ解除部によるニップ解除を行わない。
上記用紙処理装置において、好ましくは、
前記制御部は、前記排紙積載部に所定部数以上の前記冊子が積載されている場合には、前記ニップ解除部によるニップ解除を行わない。
上記用紙処理装置において、好ましくは、
前記折り処理部の中折り部が前記冊子排出部を兼ねている。
上記用紙処理装置において、好ましくは、
前記折り処理部は、前記冊子に対して中綴じ処理を施す。
また、本発明の他の態様によれば、
用紙に画像を形成する画像形成装置と、
前記画像形成装置により画像が形成された用紙に対して所定処理を行う上記用紙処理装置と、を備えることを特徴とする画像形成システムが提供される。
本発明によれば、形成した冊子に傷を付けることなく、簡易な構成で排出時の飛び出しを抑えることのできる用紙処理装置及び画像形成システムを提供することができる。
画像形成システムの全体構成を示す概略斜視図である。 用紙処理装置の概略斜視図である。 用紙処理装置の排紙部を示す斜視図である。 中綴じ冊子を受け入れる前の待機状態の排紙部の一部を示す斜視図である。 中綴じ冊子を排出する時の排紙部の一部を示す斜視図である。 中綴じ冊子を受け入れる前の待機状態の排紙部の一部を示す概略下面図である。 冊子排出部を示す概略図である。 用紙処理装置の制御系を示すブロック図である。 中綴じ冊子の排出動作を説明する図である。 中綴じ冊子の排出動作を説明する図である。 中綴じ冊子の排出動作を説明する図である。 中綴じ冊子の排出動作を説明する図である。 用紙処理装置の変形例を示す概略図である。 中綴じ冊子の飛び出しの発生を説明するための図である。
以下に、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
画像形成システム1について図1を参照して説明する。図1は、画像形成システム1の全体構成を示す概略斜視図である。
画像形成システム1は、画像形成装置2と、用紙処理装置4と、を有している。
以下の説明において、鉛直方向をZ方向とし、図1に示す画像形成装置2及び用紙処理装置4が互いに接続される方向に沿う方向をX方向とし、X方向及びZ方向に直交する方向をY方向とする。
画像形成装置2は、用紙S1に画像を形成する。
具体的には、画像形成装置2は、例えば、記録媒体として備蓄された用紙S1を用紙トレイから引き出して搬送する搬送部、ビットマップデータに応じたトナー像を転写ローラー等の一次転写部材に現像する現像部、一次転写部材に現像されたトナー像を転写ドラム5等の二次転写部材に転写する一次転写部、二次転写部材に転写されたトナー像を搬送部により搬送される用紙S1に転写する二次転写部、転写されたトナー像を用紙S1に定着させる定着部、定着部による定着処理後の用紙S1を排出する排出部等を備え、用紙S1に画像を形成する。
また、画像形成装置2は、画像が形成されて排出される用紙S1を用紙処理装置4に受け渡す。
次に、用紙処理装置4について図1及び図2を参照して説明する。図2は、用紙処理装置4の全体構成を示す概略斜視図である。
用紙処理装置4は、画像形成装置2から受け渡された用紙S1に対し所定の処理を施す装置である。
用紙処理装置4は、筐体9を備え、当該筐体9の内部には、画像形成装置2から受け渡された用紙S1に対し折り処理を施し、更に綴じ処理を施して中綴じ冊子S2を形成する用紙処理部(折り処理部)10と、用紙処理部10により形成された中綴じ冊子S2を排出する排紙部11と、各部を制御する制御部12(図8参照)とが設けられている。
用紙処理部10は、用紙S1を二つ折りにする中折り処理、中折りされた複数の用紙S1を重ね合わせて綴じる中綴じ処理、中綴じされた複数の用紙S1の折り目と反対側の端部を断裁する断裁処理等を用紙に施す。
具体的には、用紙処理部10は、例えば、用紙S1の所定位置を所定の方向に沿って折る中折り部15、中折り部15により中折りされた複数の用紙S1が載置されて重ねられる鞍掛部16、鞍掛部16の上に重ねられた複数の用紙S1の折り目における当該折り目方向に沿った2箇所に綴じ針を打針する綴じ部17、綴じ部17により形成される中綴じ冊子S2の折り目と反対側の端部を断裁して中綴じ冊子S2の当該端部を切り揃える断裁部18等を備える。このように構成される用紙処理部10により形成された中綴じ冊子S2は、排紙部11の下方に設けられた搬送ユニット(図示略)に支持されて搬送され、折り目が略垂直方向上方に向けられた状態で排紙部11に受け渡される。
なお、用紙処理装置4は、画像形成装置2から受け渡された用紙S1に対して、用紙処理部10による各種の処理の一部又は全部を施すことなく排紙部11から装置外部に排出することもできる。
排紙部11について図3〜9を参照して以下説明する。
図3は、中綴じ冊子S2の排出時において、中綴じ冊子S2のニップが解除された状態の排紙部11の全体構成を示す斜視図である。図4は、中綴じ冊子S2を受け入れる前における待機状態の排紙部11の一部を示す斜視図である。図5は、中綴じ冊子S2の排出時において、中綴じ冊子S2のニップが解除された状態の排紙部11の一部を示す斜視図である。図6は、中綴じ冊子S2を受け入れる前における待機状態の排紙部11の一部を示す下面図である。図7は、中綴じ冊子S2の排出時において、中綴じ冊子S2のニップが解除された状態の冊子排出部23を示す概略図である。図8は、用紙処理装置4の制御系を示すブロック図である。図9は、中綴じ冊子S2の受け入れ前における待機状態の排紙部11の一部を示す側面図である。
排紙部11は、用紙処理部10により形成された中綴じ冊子S2を装置外部へ排出する構成である。排紙部11は、中綴じ冊子S2をニップしながら装置外に排出する冊子排出部23、冊子排出部23による中綴じ冊子S2のニップを解除するためのニップ解除部24、冊子排出部23から排出された中綴じ冊子S2を積載する排紙積載部25、中綴じ冊子S2が排紙部11に到達したことを検知する冊子到達検知部26、中綴じ冊子S2が冊子排出部23によりニップされたことを検知するニップ検知部27、冊子排出部23によりニップされた中綴じ冊子S2が排紙積載部25の高さまで持ち上げられたことをと検知する冊子持ち上げ検知部28、中綴じ冊子S2のニップ状態を解除するタイミングを測るための冊子排出検知部29、冊子排出部23が次の中綴じ冊子S2を受け入れ可能な状態になったことを検知する待機位置検知部30等を備えている。
冊子排出部23は、折り目を略垂直方向上方に向けた状態で搬送されてきた中綴じ冊子S2をニップして、排紙積載部25へと排出するように構成されている。なお、中綴じ冊子S2の向きは、冊子排出部23に搬送されてくる時にはYZ平面に略平行な向きであり、冊子排出部23により排紙積載部25へ排出される時にはXY平面に略平行な向きである。
冊子排出部23は、用紙搬送方向において排紙積載部25よりも上流側に設けられて図7に示す矢印方向に回転駆動する排出ローラー31と、排出ローラー31との間に中綴じ冊子S2をニップする従動ローラー32と、排出ローラー31を支持する軸311(図6参照)等を内部に収容する支持体33とを備えている。
支持体33は、Y方向に延在し、上面が排出ローラー31の周面に沿うような曲面状に形成され、当該曲面が排紙積載部25の上面に連なるように設けられている。支持体33は中空構造であり、その内側には図6に示すように排出ローラー31を支持する軸311等を収容している。軸311は駆動部312により回転駆動可能に構成されており、これにより、排出ローラー31が回転駆動する。排出ローラー31が従動ローラー32との間に中綴じ冊子S2をニップした状態で回転駆動することで、当該中綴じ冊子S2を排紙積載部25へと排出できる。
従動ローラー32は、軸321に支持されて設けられている。従動ローラー32は、中綴じ冊子S2が冊子排出部23に搬送されてくる前には、排出ローラー31からX方向に離間した位置(待機位置;図4及び図6参照)に配置され、中綴じ冊子S2が冊子排出部23に到達すると、後述するニップ解除部24により、当該中綴じ冊子S2を介して排出ローラー31に当接する位置に移動して中綴じ冊子S2をニップする。
そして、従動ローラー32は、ニップ解除部24により、中綴じ冊子S2をニップした状態で排出ローラー31の上方へ移動する。これにより、冊子排出部23到達時にはYZ方向に略平行な向きであった中綴じ冊子S2が、XY方向に略平行な向きに変更される。更に、中綴じ冊子S2の後端部が排出ローラー31と従動ローラー32とのニップ部を抜ける前に、従動ローラー32は、ニップ解除部24により排出ローラー31から排出ローラー31の上方に離間した位置に移動し、中綴じ冊子S2のニップが解除される。
ニップ解除部24は、Y方向において冊子排出部23の両側に設けられ、冊子排出部23による中綴じ冊子S2のニップ及びニップの解除、冊子排出部23にニップされた中綴じ冊子S2の持ち上げ動作を行うように構成されている。ニップ解除部24は、駆動部41、駆動ギア42、第1ギア43、第1板金部44、第2板金部45、固定部材46、ばね47、軸ストッパ48等を備えている。第1ギア43、第1板金部44、第2板金部45、固定部材46、ばね47及び軸ストッパ48は、Y方向において冊子排出部23の両側にそれぞれ設けられ、駆動部41及び駆動ギア42は、冊子排出部23の両側のうち一方に設けられている。
駆動部41は、駆動モーター411と、駆動モーター411のモーター軸とベルトを介して連結され、駆動モーター411が回転駆動することにより回転するプーリ412,413とを備え、プーリ413は、ベルトを介して駆動ギア42を回転させる。駆動モーター411は正方向及び逆方向の何れにも回転可能に構成されている。
駆動ギア42は第1ギア43と噛み合って配置され、駆動部41により駆動ギア42が回転することで第1ギア43を回転させる。
第1板金部44の一端部側には、厚さ方向に貫通し当該第1板金部44の長さ方向に延びる長孔441が設けられており、当該長孔441の内側に、第1ギア43の側面に固定されて設けられたギア固定軸431が配置されている。ギア固定軸431は、第1ギア43が回転することにより、当該長孔441の内側を摺動して第1板金部44の長さ方向に移動可能となっている。第1板金部44の他端部には従動ローラー32を支持する軸321が挿通して、当該軸321周りに第1板金部44が回転可能となっている。また、第2板金部45の一端部は固定部材46に回転可能な状態で取り付けられている。第2板金部45の他端部には軸321が挿通して、当該軸321周りに第2板金部45が回転可能となっている。ばね47は、ギア固定軸431と軸321の端部322とを連結している。
固定部材46は、第2板金部45の一端部を回転可能に支持し、軸ストッパ48に固定されている。また、固定部材46には、軸321が挿通し、当該軸321が排出ローラー31や第1ギア43に近づく方向に移動可能な形状の孔部461が設けられている。したがって、第2板金部45の他端部にも挿通する軸321が、孔部461内を移動することで、第2板金部45が固定部材46に支持される一端部側を支点に回転することが可能となっている。
軸ストッパ48は、第1ギア43と同軸に第1ギア43の側面に沿って設けられ、第1ギア43が何れかの方向に回転するとギア固定軸431が軸ストッパ48の第1当接部481又は第2当接部482に当接するように構成されている。ギア固定軸431が第1当接部481又は第2当接部482に当接した状態で、第1ギア43が更に同方向に回転すると、ギア固定軸431に押されて軸ストッパ48が回転し、軸ストッパ48に連動して固定部材46、第1板金部44及び第2板金部45等が回転する。
ニップ解除部24がこのように構成されていることにより、駆動部41により第1ギア43が図4及び図9中の矢印方向に回転してギア固定軸431が当該矢印方向に沿って移動し、ギア固定軸431とともに第1板金部44が移動し、第1板金部44に挿通する軸321、及び軸321に支持された従動ローラー32が排出ローラー31に近づく方向に移動する。これにより、中綴じ冊子S2の受け入れ前において離間状態にあった従動ローラー32が、排出ローラー31に近づく方向に移動する。また、ギア固定軸431が移動することで、軸321の端部322とギア固定軸431との間に設けられたばね47が伸びた状態となり、ばね47の弾性力により、軸321に支持される従動ローラー32が、排出ローラー31との間に中綴じ冊子S2をニップする。駆動部41により第1ギア43を更に同方向に回転することで、ギア固定軸431が第1当接部481に当接して軸ストッパ48が回転する。軸ストッパ48に連動して固定部材46、第1板金部44及び第2板金部45が回転することで、軸321が排出ローラー31の上方へ持ち上げられ、軸321に支持される従動ローラー32は排出ローラー31との間に中綴じ冊子S2をニップした状態のまま排出ローラー31の上方に配置される。このようにして、ニップ解除部24は中綴じ冊子S2を排出ローラー31の上方に持ち上げることができる。
また、ニップ解除部24は、中綴じ冊子S2を持ち上げた後、駆動部41により第1ギア43を逆回転させることで、ギア固定軸431が第1ギア43の逆回転方向に沿って移動し、ギア固定軸431とともに第1板金部44が移動して、軸321及び従動ローラー32が排出ローラー31から離れる方向に移動する(図5参照)。これにより、排出ローラー31と従動ローラー32のニップ状態を解除することができる。
なお、ニップ解除部24は、冊子排出部23によるニップ圧を調整することができるように構成されていることが好ましい。
具体的には、ニップ解除部24は、駆動部41により第1ギア43を図4に示す矢印方向に回転し、中綴じ冊子S2をニップした状態で当該中綴じ冊子S2を排出位置まで持ち上げた後、駆動部41により第1ギア43を所定量だけ逆回転させることにより、ニップ圧を調整する。即ち、駆動部41により第1ギア43を逆回転させることで、ギア固定軸431が第1ギア43の逆回転方向に沿って移動し、ギア固定軸431が軸321の端部322に近づく。これにより、ギア固定軸431と端部322との間に設けられたばね47が僅かに縮むことで弾性力が弱まり、軸321に支持される従動ローラー32と排出ローラー31とのニップ圧が弱まる。これにより、従動ローラー32を排出ローラー31から完全に離間させることなく、第1ギア43を僅かに回転させるのみで冊子排出部23のニップを解除することができるので、ニップ解除のタイミングの精度を向上させることができる。
また、ニップ解除部24がニップ圧を調整できるように構成されている場合、制御部12は、中綴じ冊子S2の厚みに応じて冊子排出部23によるニップ圧を調整することが更に好ましい。
具体的には、制御部12は、中綴じ冊子S2の厚みの情報を取得し、取得した情報に基づいて駆動部41による第1ギア43の回転量を設定し、第1ギア43を設定された回転量分、逆回転させる。これにより、中綴じ冊子S2の厚みに応じてニップ圧を弱めることができ、厚みの小さい中綴じ冊子S2に対してはニップ解除のタイミングの精度を更に向上させることができる。
ニップ解除部24及び制御部12がこのように構成されている場合、中綴じ冊子S2の厚みの情報は、ユーザーによって直接入力されるものであっても良いし、用紙処理装置4内又は画像形成装置2内に設けられた所定の検知手段によって中綴じ冊子S2の厚みを検知して、検知された厚みのデータを取得するものであっても良い。
排紙積載部25は、略水平方向に設けられ、冊子排出部23から排出された中綴じ冊子S2を受け止めて複数積載する部材である。排紙積載部25には、当該排紙積載部25上に所定部数以上の中綴じ冊子が積載されていることを検知する積載センサー51が設けられている。
冊子到達検知部26は、冊子排出部23の支持体33内に収容されて設けられている。冊子到達検知部26は、例えば非接触型の光学式センサーであり、待機位置にある従動ローラー32と排出ローラー31との間に中綴じ冊子S2が到達したことを検知する。
ニップ検知部27は、ニップ解除部24の第1ギア43の近傍に設けられている。ニップ検知部27は、例えば非接触型の光学式センサーであり、第1ギア43のギア固定軸431が軸ストッパ48の第1当接部481に当接したことを検知する。ギア固定軸431が第1当接部481に当接している時には、第1板金部44が排紙積載部25側に移動された状態であって、ばね47の弾性力により軸321が排出ローラー31に近づく方向に引き付けられている状態にある。したがって、ニップ検知部27により、軸321に支持される従動ローラー32が排出ローラー31との間に中綴じ冊子S2をニップした状態にあることを検知することができる。
冊子持ち上げ検知部28は、ニップ解除部24の第1ギア43に隣接して配置される第2ギア81、第2ギア81に噛み合う従動ギア82、従動ギア82に固定され支持体33の内部に配置される回転軸83、回転軸83の周面上に形成される突起部831を検知する光学式センサー84等から構成されている。
第2ギア81は、軸ストッパ48の回転動作に連動して回転するように構成されており、駆動部41により回転する第1ギア43のギア固定軸431が軸ストッパ48に当接し、軸ストッパ48が回転することによって第2ギア81が回転する。第2ギア81が回転すると、第2ギア81に噛み合う従動ギア82が回転し、従動ギア82に固定されている回転軸83も回転する。ここで、光学式センサー84は、回転軸83に形成された突起部831を当該回転軸83の軸方向から挟み込むように配置され、回転軸83の回転方向にずれた2箇所において突起部831をそれぞれ検知できるように構成されている。光学式センサー84は、突起部831を検知することで回転軸83の回転を検知する。回転軸83の回転が検知されることで軸ストッパ48の回転動作が検知され、中綴じ冊子S2の持ち上げが検知される。
冊子排出検知部29は、冊子排出部23の支持体33の内部に収容されて設けられている。冊子排出検知部29は、例えば非接触型の光学式センサーであり、支持体33の上方を通過する中綴じ冊子S2を検知する。
待機位置検知部30は、中綴じ冊子S2の受け入れ前における従動ローラー32の待機位置の近傍に設けられている。待機位置検知部30は、例えば非接触型の光学式センサーであり、ニップ解除部24により中綴じ冊子S2のニップが解除された後、従動ローラー32が待機位置に復帰したことを検知する。
制御部12は、図8に示すように、用紙処理装置4の各部を制御する。制御部12は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)を備え、用紙処理装置4用の各種処理プログラムに従って各種動作を行う。
具体的には、制御部12は、中綴じ冊子S2の後端が冊子排出部23を通過する前に、ニップ解除部24により冊子排出部23による中綴じ冊子S2のニップを解除させる。好ましくは、制御部12は、冊子排出検知部29により中綴じ冊子S2の先端部が検知された時に計時を開始し、用紙長に応じて予め設定されたタイマー値が経過したタイミングで、ニップ解除部24により冊子排出部23による中綴じ冊子S2のニップを解除させるか、又は冊子排出検知部29により中綴じ冊子S2の後端部が検知された時に、ニップ解除部24により冊子排出部23による中綴じ冊子S2のニップを解除させる。
ここで、図3〜7、図9〜12を参照して、上記したように構成される用紙処理装置4による中綴じ冊子S2を装置外部へ排出する動作について説明する。図10は、中綴じ冊子S2を受け入れて当該中綴じ冊子S2をニップした状態の排紙部11の一部を示す側面図である。図11は、ニップした中綴じ冊子S2を排紙積載部25の高さまで持ち上げた状態の排紙部11の一部を示す側面図である。図12は、中綴じ冊子S2を排紙積載部25の高さまで持ち上げた後、当該中綴じ冊子S2のニップを解除した状態の排紙部11の一部を示す側面図である。
なお、以下に説明する動作は、断裁部18によって折り目の反対側の端部が断裁されていない中綴じ冊子S2を装置外部へ排出する際に行われるものである。
まず、中綴じ冊子S2が排紙部11に搬送される前においては、排紙部11は待機状態であり、従動ローラー32は排出ローラー31から離間した待機位置に配置されている(図4及び図9参照)。このとき、第1ギア43のギア固定軸431は、X方向において排紙積載部25から離れた位置に配置され、ギア固定軸431と端部322とを繋ぐばね47は縮んだ状態である。
次に、中綴じ冊子S2が排紙部11に搬送され、冊子到達検知部26により、待機位置にある従動ローラー32と排出ローラー31との間に当該中綴じ冊子S2が到達したことが検知されると、制御部12は、駆動部41により第1ギア43を図9に示す矢印方向に回転させる。第1ギア43が図9の矢印方向に回転されると、ギア固定軸431が長孔441の内側を摺動しながら第1板金部44が引き付けられ、第1板金部44に挿通する軸321、及び当該軸321に支持される従動ローラー32が排出ローラー31に近づく。
制御部12が第1ギア43を回転させると、図10に示すようにギア固定軸431がX方向において排紙積載部25に近づく方向に移動し、従動ローラー32が中綴じ冊子S2を介して排出ローラー31に当接した状態となる。制御部12が第1ギア43を更に同方向に回転させると、ギア固定軸431と端部322とを繋ぐばね47が伸びた状態となって、その弾性力によって端部322がギア固定軸431に近づく方向に引き付けられ、従動ローラー32と排出ローラー31とが中綴じ冊子S2をニップする。
次に、制御部12が、第1ギア43を更に同方向(図10に示す矢印方向)に回転させると、ギア固定軸431が軸ストッパ48の第1当接部481に当接し第1ギア43とともに軸ストッパ48が回転する。なお、このときニップ検知部27により、ギア固定軸431が軸ストッパ48の第1当接部481に当接したことが検知することで、従動ローラー32が排出ローラー31との間に中綴じ冊子S2をニップしたことが検知され、制御部12は、排紙部11の下方に設けられる図示しない搬送ユニットによる中綴じ冊子S2の支持を解除する。
軸ストッパ48には固定部材46が連結されており、軸ストッパ48の回転に伴って、固定部材46とこれに取り付けられる第1板金部44及び第2板金部45が回転する。これにより、第1板金部44に挿通する軸321、及び当該軸321に支持される従動ローラー32が、排出ローラー31との間に中綴じ冊子S2をニップした状態のまま排出ローラー31の周面に沿って図11に示す矢印方向に上方へ移動して、中綴じ冊子S2が排紙積載部25と同程度の高さまで持ち上げられるとともに中綴じ冊子S2の向きが変更される。中綴じ冊子S2が排出ローラー31の上方に持ち上げられる際に、制御部12は、支持体33の上面に設けられた冊子排出検知部29により中綴じ冊子S2の先端部を検知し、そのタイミングで計時を開始する。
また、軸ストッパ48が回転することにより、軸ストッパ48に固定される第2ギア81が回転し、第2ギア81に噛み合う従動ギア82が回転する。従動ギア82が回転すると、従動ギア82に固定される回転軸83の突起部831が回転し、光学式センサー84により突起部831が回転したことが検知される。これにより、中綴じ冊子S2が持ち上げられたことが検知され、制御部12は、駆動部41による第1ギア43の回転動作を停止するとともに、駆動部312により排出ローラー31の回転動作を開始する。
排出ローラー31が回転駆動することにより、従動ローラー32との間にニップされた中綴じ冊子S2が排紙積載部25に向かって移動していき、制御部12は、計時した時間が所定のタイマー値に到達したタイミングでニップ解除部24により中綴じ冊子S2のニップを解除する。これにより、中綴じ冊子S2の後端部が排出ローラー31と従動ローラー32とのニップ部を抜ける直前で、排出ローラー31と従動ローラー32とのニップ状態が解除されて、冊子排出部23のニップ圧による中綴じ冊子S2の飛び出しが抑制される。ここで、所定のタイマー値とは、冊子排出検知部29により中綴じ冊子S2の先端部が検知された時から、当該中綴じ冊子S2の後端部が冊子排出部23のニップを抜ける直前までの時間を示す値である。この所定のタイマー値は、中綴じ冊子S2を構成する用紙S1のサイズに応じて予め定められており、制御部12に記憶されているものであっても良いし制御部12が外部から取得するものであっても良い。なお、中綴じ冊子S2を構成する用紙S1のサイズは、ユーザーによって直接入力されるものであっても良いし、用紙処理装置4内又は画像形成装置2内に設けられた所定の検知手段によってサイズを検知して、検知された値を取得するものであっても良い。
具体的には制御部12は、所定のタイマー値が経過すると、ニップ解除部24の駆動モーター411を逆回転し、第1ギア43を逆回転させる。制御部12が第1ギア43を逆回転させると、ギア固定軸431が第1ギア43の逆回転方向に沿って移動しながら端部322に近づく。ギア固定軸431の移動とともにばね47が縮み、従動ローラー32と排出ローラー31とのニップが解除される。同時に、ギア固定軸431は長孔441の内側を摺動しながら移動し、第1板金部44を上方へ押し上げる。第1板金部44が押し上げられることで、従動ローラー32が排出ローラー31から離間する(図5及び図12参照)。このようにして、ニップ解除部24によって中綴じ冊子S2のニップが解除される。これにより、中綴じ冊子S2の後端部が冊子排出部23を通過する前に、中綴じ冊子S2のニップを解除することができ、中綴じ冊子S2の飛び出しの発生を抑制することができる。なお、ニップ解除部24によるニップ解除動作中には、軸ストッパ48は回転しない。
次に、制御部12が、第1ギア43を更に逆回転させると、ギア固定軸431が軸ストッパ48の第2当接部482に当接し第1ギア43とともに軸ストッパ48が逆回転する。軸ストッパ48の逆回転に伴って、固定部材46とこれに取り付けられる第1板金部44及び第2板金部45が逆回転する。これにより、第1板金部44に挿通する軸321、当該軸321に支持される従動ローラー32が排出ローラー31から離間した状態のまま排出ローラー31の側方へ移動して、待機位置に復帰される(図4及び図9参照)。そして、待機位置検知部30により従動ローラー32が待機位置に復帰したことが検知されて、制御部12は、搬送ユニットにより次の中綴じ冊子S2を排紙部11に搬送する。
以上のようにして、用紙処理装置4は、折り目の反対側の端部が断裁されていない中綴じ冊子S2を装置外部へ排出するものである。
なお、制御部12は、冊子排出検知部29が中綴じ冊子S2の先端部を検知した時に計時を開始して所定時間経過後にニップ解除を行うものとしたが、冊子排出検知部29により中綴じ冊子S2の後端部を検知し、制御部12は、中綴じ冊子S2の後端部が検知されたタイミングでニップ解除部24によりニップ解除を行うものとしても良い。冊子排出検知部29は冊子排出部23のニップ部よりも用紙搬送方向上流側に設けられているため、冊子排出検知部29により中綴じ冊子S2の後端部が検知された時にニップ解除部24にニップ解除を行わせれば、中綴じ冊子S2の後端部が冊子排出部23を通過する前に、ニップを解除できるものである。
また、制御部12は、断裁部18により中綴じ冊子S2の折り目と反対側の端部が断裁されている場合には、排出時の飛び出しが顕著ではないため、ニップ解除部24によるニップ解除を行わないものとしても良い。即ち、冊子排出部23により中綴じ冊子S2をニップした状態のまま、排出ローラー31を回転駆動してニップされた中綴じ冊子S2を排紙積載部25に排出するものとしても良い。
また、制御部12は、断裁部18により中綴じ冊子S2の折り目と反対側の端部が断裁されている場合には、ニップ解除部24によるニップ解除動作を行うタイミングをずらすものとしても良い。即ち、制御部12は、上記した所定のタイマー値とは別に、端部が断裁された中綴じ冊子S2のためのタイマー値を予め記憶しており、冊子排出検知部29により中綴じ冊子S2の先端部が検知されてから当該タイマー値を経過したらニップ解除を行うものとしても良い。
また、制御部12は、排紙積載部25上に所定部数以上の中綴じ冊子S2が積載されている場合には、排出される中綴じ冊子S2が飛び出されても排紙積載部25上に載置される複数の中綴じ冊子S2により受け止められ用紙配列性が大きく損なわれることはないため、ニップ解除部24によるニップ解除を行わないものとしても良い。この場合には、制御部12は、積載センサー51により排紙積載部25上に所定部数以上の中綴じ冊子S2が載置されていることが検知されたら、冊子排出部23により中綴じ冊子S2をニップした状態のまま、排出ローラー31を回転駆動してニップされた中綴じ冊子S2を排紙積載部25に排出するものとしても良い。
以上、本実施形態によれば、中綴じ冊子S2の搬送方向後端部が冊子排出部23を通過する前に、ニップ解除部24により冊子排出部23による中綴じ冊子S2のニップを解除させるので、何れの枚数で構成された中綴じ冊子S2であっても、中綴じ冊子S2の排出時における飛び出しを抑制し、高い排紙整列性を得ることができる。中綴じ冊子S2の排出時における飛び出しを抑制できるので、中綴じ冊子S2に傷や折れが発生することを抑制できる。
また、冊子排出検知部29により中綴じ冊子S2の搬送方向先端部が検知された時に計時を開始し、用紙長に応じて予め設定されたタイマー値を経過したタイミングで、ニップ解除部24により冊子排出部23による中綴じ冊子S2のニップを解除させるので、より確実に中綴じ冊子S2のニップ解除を行うことができる。
また、冊子排出検知部29により中綴じ冊子S2の搬送方向後端部が検知された時に、ニップ解除部24により冊子排出部23による中綴じ冊子S2のニップを解除させる場合には、用紙長に応じたタイマー値を予め設定しておく必要がないため、より簡易に中綴じ冊子S2のニップ解除を行うことができる。
また、ニップ解除部24が冊子排出部23のニップ圧を調整可能であるので、従動ローラー32を排出ローラー31から完全に離間させなくとも、中綴じ冊子S2の排出時における飛び出しを抑制することができる。これにより、ニップ解除部24によるニップ解除のタイミングの精度を向上させることができる。
また、制御部12が中綴じ冊子S2の厚みの情報を取得し、取得した中綴じ冊子S2の厚みの情報に基づいて、ニップ解除部24により冊子排出部23のニップ圧を調整するので、用紙処理部10により形成された中綴じ冊子S2の厚みに応じてニップ圧を調整することができる。これにより、例えば中綴じ冊子S2の厚みに応じてニップ圧を弱めることができ、厚みの小さい中綴じ冊子S2に対してはニップ解除のタイミングの精度を更に向上させることができる。また、例えば厚みの小さい中綴じ冊子S2については、排出時における飛び出しが顕著でないため、ニップ解除部24によるニップ圧の調整を行うことなく冊子排出部23により排出する等、必要な場合にのみニップ解除を行うようにすることができる。
また、小口断裁処理が施された中綴じ冊子S2を排出する場合には、ニップ解除部24によるニップ解除を小口断裁処理が施されていない中綴じ冊子S2の排出時よりも遅らせるか、又はニップ解除部24によるニップ解除を行わないため、排出時における飛び出しが顕著な場合にのみニップ解除を行うものとすることができる。
また、排紙積載部25に所定部数以上の中綴じ冊子S2が積載されていることが検知されたときに、ニップ解除部24によるニップ解除を行わない場合には、排出時における中綴じ冊子S2の飛び出しによって排紙整列性が大きく損なわれる場合にのみニップ解除を行うものとすることができる。
なお、上記した実施形態では、ニップ解除部により、中綴じ冊子のニップ、当該ニップの解除、中綴じ冊子の持ち上げを行うものとしたが、各動作をそれぞれ別の機構により行うものとしても良い。また、ニップ解除部は上記した構成に限られるものではなく、所定のタイミングで冊子排出部による中綴じ冊子のニップ状態を解除することができれば、何れの構成であっても良い。
《変形例》
以下、本発明の変形例について説明する。以下に説明する以外の構成は上記した実施形態と略同様であるため、上記実施形態と同様の構成についてはその詳細な説明を省略する。
図13は、用紙処理装置4Aを示す概略構成図である。用紙処理装置4Aにおいては、用紙処理部10の中折り部15aが、冊子排出部を兼ねて構成されている。また、用紙処理装置4Aは、中折り処理を施して形成された冊子S3に対して中綴じ処理を施さずに装置外部へ排出するものとする。
中折り部15aは、ローラー対151aにより複数枚の用紙S1をニップしながら所定方向に折ることで冊子S3を形成しつつ、当該冊子S3を排紙積載部25aへ排出する。ローラー対151aは、ニップ解除部24aによりニップ状態が解除されるように構成されている。ニップ解除部24aは、上記した実施形態と同様に構成されていても良いし、バネ圧等を利用することによってローラー対151aのニップ圧を調整できるように構成されていても良い。中折り部15aの近傍には、冊子排出検知部29aが設けられている。
排紙積載部25aは、用紙又は冊子を積載する面が斜め下方に傾けて設けられており、その下端部にはストッパ251aが設けられている。中折り部15aにより折り処理が施されつつ排出される冊子S3は、その先端部がストッパ251aに受け止められて支持される。
以上、本変形例によれば、中折り部15aが冊子排出部を兼ねる構成の用紙処理装置においても、冊子S3が中折り部15aを通過する前に、ニップ解除部24aにより中折り部15aによる冊子S3のニップを解除させることによって、冊子S3の排出時における飛び出しを抑制して高い排紙整列性を得ることができる。また、本変形例のような構成においては、冊子S3の排出時における飛び出しが抑制されることで、冊子S3が排紙積載部25aのストッパ251aに突き当たることで冊子S3に生じる傷や折れ等の発生を抑制することができる。
1 画像形成システム
2 画像形成装置
4,4A 用紙処理装置
5 転写ドラム
9 筐体
10 用紙処理部(折り処理部)
11 排紙部
12 制御部
15,15a 中折り部
16 鞍掛部
17 綴じ部
18 断裁部
23 冊子排出部
24,24a ニップ解除部
25,25a 排紙積載部
26 冊子到達検知部
27 ニップ検知部
28 冊子持ち上げ検知部
29,29a 冊子排出検知部
30 待機位置検知部
31 排出ローラー
32 従動ローラー
33 支持体
41 駆動部
42 駆動ギア
43 第1ギア
44 第1板金部
45 第2板金部
46 固定部材
48 軸ストッパ
51 積載センサー
81 第2ギア
82 従動ギア
83 回転軸
84 光学式センサー
151a ローラー対
251a ストッパ
311 軸
312 駆動部
321 軸
322 端部
330 冊子排出部
411 駆動モーター
412,413 プーリ
431 ギア固定軸
441 長孔
461 孔部
481 第1当接部
482 第2当接部
831 突起部
S1 用紙
S2 中綴じ冊子
S3 冊子

Claims (10)

  1. 用紙に折り処理を施して冊子を形成する折り処理部と、
    前記冊子をニップして外部へ排出する冊子排出部と、
    前記冊子排出部による前記冊子のニップを解除するニップ解除部と、
    前記冊子排出部により排出された前記冊子を積載する排紙積載部と、
    前記冊子の搬送方向後端部が前記冊子排出部を通過する前に、前記ニップ解除部により前記冊子排出部による前記冊子のニップを解除させる制御部と、を備えることを特徴とする用紙処理装置。
  2. 前記冊子排出部よりも用紙搬送方向上流側に設けられ、前記冊子を検知する検知部を更に備え、
    前記制御部は、前記検知部により前記冊子の搬送方向先端部が検知された時に計時を開始し、用紙長に応じて予め設定されたタイマー値が経過したタイミングで、前記ニップ解除部により前記冊子排出部による前記冊子のニップを解除させることを特徴とする請求項1に記載の用紙処理装置。
  3. 前記冊子排出部よりも用紙搬送方向上流側に設けられ、前記冊子を検知する検知部を更に備え、
    前記制御部は、前記検知部により前記冊子の搬送方向後端部が検知された時に、前記ニップ解除部により前記冊子排出部による前記冊子のニップを解除させることを特徴とする請求項1に記載の用紙処理装置。
  4. 前記ニップ解除部は、前記冊子排出部のニップ圧を調整可能であることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の用紙処理装置。
  5. 前記制御部は、前記冊子の厚みの情報を取得し、取得した前記冊子の厚みの情報に基づいて、前記ニップ解除部により前記冊子排出部のニップ圧を調整することを特徴とする請求項4に記載の用紙処理装置。
  6. 前記処理部が前記冊子の小口を断裁する小口断裁処理機能を有し、
    前記制御部は、小口断裁処理が施された冊子を排出する場合には、前記ニップ解除部によるニップ解除を小口断裁処理が施されていない冊子の排出時よりも遅らせるか、又は前記ニップ解除部によるニップ解除を行わないことを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の用紙処理装置。
  7. 前記制御部は、前記排紙積載部に所定部数以上の前記冊子が積載されている場合には、前記ニップ解除部によるニップ解除を行わないことを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の用紙処理装置。
  8. 前記折り処理部の中折り部が前記冊子排出部を兼ねていることを特徴とする請求項1から7の何れか1項に記載の用紙処理装置。
  9. 前記折り処理部は、前記冊子に対して中綴じ処理を施すことを特徴とする請求項1から8の何れか1項に記載の用紙処理装置。
  10. 用紙に画像を形成する画像形成装置と、
    前記画像形成装置により画像が形成された用紙に対して所定処理を行う請求項1から9の何れか1項に記載の用紙処理装置と、を備えることを特徴とする画像形成システム。
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