JP2013220764A - 車両用電子制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車両用電子制御装置のCPU6は、識別データ比較手段15、チェックサムデ
ータ比較手段16、入出力ポート設定手段17を備え、電源投入直後の初期化処理において、識別データ比較手段15はROM4上に格納されているハードウェア識別データ13と、第1
の記憶手段2に格納されているハードウェア識別データ9とを比較し、チェックサムデータ比較手段16はROM4内の制御プログラム11が書き込まれている領域のチェックサムデー
タを演算した結果と、ROM4上に格納されているチェックサムデータ12と比較する。識
別データ比較手段15とチェックサムデータ比較手段16の結果がいずれも一致する場合のみ入出力ポート設定手段17によって入出力ポート設定を行う。
【選択図】図1
Description
一般的に入出力状態の切替えはマイコンの電源投入直後の初期化処理時に行われるが、上述した従来の技術のように初期化処理を終えた後に車種固有のデータがその車種のデータであるか否かをチェックすると、例えば車種のデータの誤書き込みにより、マイコンがポート状態を入力状態に切替えて使用すべき装置に対して、出力状態と設定した場合、搭載されている入出力装置や、車両用電子制御装置内部の入出力インタフェースを破壊するなど悪影響を与える危険があり、車両用電子制御装置の信頼性の低下を招く恐れがある。
マイコン1は電源投入直後にマイコンポートの初期化処理を実施する。この時にEGRバルブ駆動用ステッピングモータ駆動信号ポート35〜38は出力に設定され、EGRバルブ駆動用ステッピングモータの断線検出ポート31〜34は入力に設定される。次にEGRバルブ駆動用ステッピングモータの初期位置設定のために、EGRバルブ駆動用ステッピングモータ駆動信号ポート35と37の出力をHighに設定することにより、EGR駆動用インタフェース51内のFET47と49をONし、その結果ステッピングモータ出力端子39と41をLowとする。
52内のトランジスタ46と44はOFFとなり、トランジスタ46と44のエミッタ・コレクタ間に電流は流れないため、EGRバルブ駆動用ステッピングモータの断線検出ポート32と34の入力値はHighとなる。同時に、トランジスタ45と43はONとなり、トランジスタ45と43のエミッタ・コレクタ間に1mA程の電流が流れ、EGRバルブ駆動用ステッピングモータの断線検出ポート31と33の入力値はLowとなる。
マイコンポートの初期化処理では、タコメータ出力端子53をLowとしておく必要があり、タコメータ出力ポート54をHighに設定する。
したがってマイコン1のポート状態(入力または出力)が不整合な状態で設定すると、装置の破壊をもたらす危険性がある。
以下、この発明の実施の形態1における車両用電子制御装置を図に基づいて説明する。図1は車両用電子制御装置のブロック構成図、図2はその動作フローチャートを示す図である。
マイコン1は、不揮発性メモリであるROMの記憶手段4と、RAM5と、CPU6と、シリアル通信ポート7と、入出力ポート8とを備えている。
車両用電子制御装置20の入出力インタフェース3には、車載機器の各種入出力装置21が接続されるようになっており、またマイコン1のシリアル通信ポート7には、外部機器であるプログラム書き換え装置22が接続されるようになっている。
制御プログラム11は、プログラム書き換え装置22からシリアル通信ポート7を介して書き込まれる。チェックサムデータ12は制御プログラム11が書き込まれるタイミングで書き込まれる。
なお、チェックサムデータとは、データを送受信する際の誤り検出方法の1つで、一般的に知られているものである。
出したハードウェア識別データ9とROMの記憶手段4に格納されているハードウェア識別データ13とを比較する識別データ比較手段15、チェックサムデータ演算手段14により求められたチェックサムデータとROMの記憶手段4から読み出したチェックサムデータ12を比較するチェックサムデータ比較手段16、入出力装置21を制御する入出力ポート8を設定するための入出力ポート設定手段17を備えている。
車両用電子制御装置20は、CPU6が制御プログラム11を読み出して、入出力ポート8と入出力インタフェース3を介して入出力装置21を制御することにより、車両の制御を行っている。
まず、電源投入直後のパワーオンリセット後、またはプログラム書き換え装置22よりROMの記憶手段4に記憶されている制御プログラム11が書き換えられた後のハードウェアリセットによって、入出力ポート8の設定は全てデフォルト設定である入力に設定されている。その後、ステップS100は、プログラムが動作を開始し、入出力ポート8の設定以外の初期化処理を実行する。
そして、チェックサムデータ比較手段16と識別データ比較手段15の比較結果が両方とも一致した場合に、入出力ポート設定手段17により入出力ポート8の初期設定を行うようにしているから、車両用電子制御装置内のマイコンのポート状態が車両と不整合な状態になることを防止し、入出力装置や車両用電子制御装置内部の入出力インタフェースを破壊から保護することができる。
3:入出力インタフェース、 4:第2の記憶手段(ROM)、
5:RAM、 6:CPU、
7:シリアル通信ポート、 8:入出力ポート、
9:ハードウェア識別データ、 11:制御プログラム、
12:チェックサムデータ、 13:ハードウェア識別データ、
14:チェックサムデータ演算手段、 15:識別データ比較手段、
16:チェックサムデータ比較手段、 17:入出力ポート設定手段、
20:車両用電子制御装置、 21:入出力装置、
22:プログラム書き換え装置。
Claims (3)
- 車種に応じた固有の識別データを記憶する書き込み可能な第1の記憶手段と、制御プログラム、この制御プログラムが書き込まれている領域について予め計算されたチェックサムデータ、および前記制御プログラムに対応したハードウェア識別データが書き込まれている第2の記憶手段と、入出力ポート設定手段を有したCPUとを備え、
前記CPUは、電源投入直後の初期化処理において、前記第1の記憶手段から読み出した識別データと、前記第2の記憶手段に設定されているハードウェア識別データとを比較する識別データ比較手段と、前記制御プログラムが書き込まれている領域のチェックサムデータを計算し、その結果と前記第2の記憶手段から読み出したチェックサムデータを比較するチェックサムデータ比較手段とを有し、前記識別データ比較手段による比較結果および前記チェックサムデータ比較手段による比較結果が両方とも一致した場合、前記入出力ポート設定手段により入出力ポートの初期設定を行うことを特徴とする車両用電子制御装置。 - 請求項1に記載の車両用電子制御装置は、第1の記憶手段とマイコンで構成され、前記マイコンには第2の記憶手段、CPU、外部機器と通信を行うシリアル通信ポート、及び入出力ポートを備えてなる車両用電子制御装置。
- 請求項1または請求項2に記載の車両用電子制御装置において、前記CPUは制御プログラムが書き込まれている領域のチェックサムデータを計算するチェックサムデータ演算手段を有してなる車両用電子制御装置。
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2012
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CN110244594B (zh) * | 2018-03-09 | 2022-07-26 | 株式会社东芝 | I/o扩展装置及控制系统 |
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