JP2013220437A - アーク溶接装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウィービングしながら行う手動のアーク溶接において、ウィービング操作の周期を適正範囲に誘導する。
【解決手段】電極1とワーク2との間にアーク3を発生させるための溶接電流Iw及び溶接電圧Vwを出力するアーク溶接装置において、ウィービング周期設定値Trを出力するウィービング周期設定部TRと、溶接電圧Vw又は溶接電流Iwの振動周期Tbdを検出して出力する振動周期検出部TBDと、振動周期検出部TBDから出力された振動周期Tbdとウィービング周期設定値Trとの差の絶対値が所定値以上のときは警報Khを出力する警報発生部KHとを備える。これにより、溶接作業者のウィービング操作の周期が適正範囲から外れると警報が出力されるので、この警報に誘導されてウィービング操作の周期を適性範囲に修正することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ウィービングしながら行う手動溶接において、ウィービング操作の周期の変動を抑制することができるアーク溶接装置に関するものである。
非消耗電極アーク溶接、消耗電極アーク溶接、プラズマアーク溶接等のアーク溶接をするときに、ビード幅を広げるために溶接方向と直交する方向(左右方向)にウィービングを行うことがよくある。このときに、継手形状、溶接部のギャップ長、溶接速度等が設定されると、それに対応した適正なウィービングの振幅及び周期が決まる。したがって、ロボット溶接等の自動溶接の場合には、ウィービングの振幅及び周期を適正値に設定すれば、溶接トーチは正確に設定通りにウィービングされることになる。
他方、溶接作業者が溶接トーチを手で把持して行う手動溶接の場合には、ウィービングの振幅及び周期を適正値に正確に維持することができるかは各自の技量に左右されることになる。熟練した溶接作業者の場合には、永年の経験と技量によってウィービング操作の振幅及び周期を小さな変動内に収めることができる。熟練した溶接作業者でない場合でも、ウィービング操作の振幅は、溶接中のビード幅を観察することによって変動を小さくすることができる。しかし、ウィービング操作の周期については、ビードの観察から容易には判断することが難しいために、大きな変動が生じやすい。
特許文献1の発明では、手動溶接において、アーク長が変化すると溶接電圧が変化するので、この溶接電圧の変化に応じて周波数が変化するサウンドが溶接装置から出力される。このために、溶接作業者は溶接中のアーク長の変化をサウンドの音で判別することができ、アーク長を一定に維持することが容易になる。
特開2009−18314号公報
そこで、本発明では、ウィービングしながら行う手動のアーク溶接において、ウィービング操作の周期が適正範囲内に収まるように誘導することができるアーク溶接装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、請求項1の発明は、電極とワークとの間にアークを発生させるための溶接電流及び溶接電圧を出力するアーク溶接装置において、
ウィービング周期設定値を出力するウィービング周期設定部と、前記溶接電圧又は前記溶接電流の振動周期を検出して出力する振動周期検出部と、前記振動周期検出部から出力された振動周期と前記ウィービング周期設定値との差の絶対値が所定値以上のときは警報を出力する警報発生部と、
を備えたことを特徴とするアーク溶接装置である。
請求項2の発明は、前記警報発生部は、前記差の符号に応じて異なる音による前記警報を出力する、
ことを特徴とする請求項1記載のアーク溶接装置である。
請求項3の発明は、前記振動周期検出部は、前記振動周期を移動平均して出力する、
ことを特徴とする請求項1又は2記載のアーク溶接装置である。
請求項4の発明は、1つのワークの溶接が終了するごとに、前記振動周期検出部から出力された前記振動周期の平均値及び標準偏差を算出して出力するウィービング評価部をさらに備える、
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のアーク溶接装置である。
本発明によれば、溶接作業者によるウィービング操作の周期が適正範囲から外れているときは、警報が出力される。溶接作業者はこの警報を受けて、ウィービング操作の周期を修正することができる。このために、本発明では、熟練した溶接作業者でなくても、溶接トーチのウィービング操作の周期を適正範囲内に収めるように誘導することができる。
本発明の実施の形態1に係るアーク溶接装置のブロック図である。 図1のアーク溶接装置の各信号のタイミングチャートである。 本発明の実施の形態2に係るアーク溶接装置のブロック図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態1に係るアーク溶接装置のブロック図である。同図は、アーク溶接装置が非消耗電極アーク溶接装置の場合であるが、消耗電極アーク溶接装置及びプラズマアーク溶接装置の場合も同様である。以下、同図を参照して各ブロックについて説明する。
溶接電源PSは、一般的な定電流特性を有する非消耗電極アーク溶接用の溶接電源であり、設定された溶接電流Iwを出力する。溶接トーチ4の先端に装着されたタングステン等の電極1とワーク2との間に溶接電流Iwが通電するアーク3が発生し、溶接電圧Vwが印加する。アークを点弧させるために、高周波高電圧が溶接電圧Vwに重畳されるが、この高周波高電圧発生回路については、図示は省略する。
トーチスイッチSTは、溶接トーチ4に設けられており、溶接作業者がオンするとHighレベルになる溶接開始信号Stを上記の溶接電源PSに出力する。この溶接開始信号StがHighレベルになると、溶接電源PSは起動される。溶接電流検出回路IDは、上記の溶接電流Iwを検出して、電流検出信号Idを出力する。
ウィービング周期設定回路TRは、予め定めたウィービング周期設定信号Trを出力する。このウィービング周期設定信号Trは、手動によるウィービング操作の使用範囲である0.5〜5秒程度に設定される。ウィービング周期設定信号Trは、上述したように、継手形状、溶接部のギャップ長、溶接速度等に応じて、溶接作業者が手動で適正値に設定する。この回路は、半固定抵抗器及び表示器を備えた回路として実現しても良い。また、直接数字を入力するようにしても良い。
溶接電圧検出回路VDは、溶接電圧Vwを検出して、電圧検出信号Vdを出力する。非消耗電極アーク溶接ではアークスタート時に高周波高電圧を電極1・ワーク2間に印加するので、この溶接電圧検出回路VDには高周波高電圧をバイパスするためのコンデンサが内蔵されている。
振動周期検出回路TBDは、上記の電圧検出信号Vdを入力として、図2で後述するように、電圧検出信号Vdが振動波形となったことを判別すると共に、その振動周期を検出して振動周期検出信号Tbdとして出力する。この振動周期検出信号Tbdは振動周期ごとにその値が変化する時系列データである。以下の説明において、第n回目の振動周期の検出値をTbd(n)と表記することにする。例えば、Tbd(n)=1.2秒となる。
振動周期移動平均値算出回路TBRは、この振動周期検出信号Tbdを入力として、移動平均値を算出して振動周期移動平均値信号Tbrとして出力する。移動平均値は、下式のようにして算出される。
Tbr(n)=(Tbd(n)+…+Tbd(n-m+1))/m
ここで、Tbr(n)は第n回目の振動周期移動平均値信号であり、Tbd(n)は第n回目の振動周期検出信号であり、mは移動平均を行う個数であり、m≧2である。移動平均値を算出する理由は、振動周期検出信号Tbdの1回ごとの変動を抑制して振動周期の状態を正確に把握するためである。したがって、移動平均の個数mは、上記のウィービング周期設定信号Trの値に応じて変化させた方が良い。ウィービング周期設定信号Trの値が小さいときはmは大きくし、大きいときはmは小さくする。例えば、mは2〜10程度に設定される。
警報発生回路KHは、この振動周期移動平均値信号Tbr及び上記のウィービング周期設定信号Trを入力として、以下の処理を行い警報信号Khを出力する。
1)振動周期移動平均値信号Tbrの値とウィービング周期設定信号Trの値との差ΔT=Tbr−Trを算出する。
2)上記の差ΔTの絶対値が予め定めた許容変動範囲ΔTr未満であるときは、その値を0とする警報信号Khを出力する。
3)上記の差ΔTの絶対値が上記の許容変動範囲ΔTr以上であり、かつ、上記の差ΔTの符号が正であるときは、その値を1とする警報信号Khを出力する。
4)上記の差ΔTの絶対値が上記の許容変動範囲ΔTr以上であり、かつ、上記の差ΔTの符号が負であるときは、その値を2とする警報信号Khを出力する。
上記の許容変動範囲ΔTrは、ウィービング操作の周期がウィービング周期設定信号Trの値からどのぐらいはずれているときに警報を出力するかを決める値となる。例えば、この許容変動範囲ΔTrは、ウィービング周期設定信号Trの値の10〜30%程度に設定される。許容変動範囲ΔTr>0である。また、振動周期移動平均値信号Tbrの代わりに振動周期検出信号Tbdを使用しても良い。
サウンド出力回路SDは、この警報信号Khを入力として、Kh=1又は2のときは、それぞれ異なる種類のサウンドSdを出力する。例えば、Kh=1のときは「ピー」という連続音を鳴らし、Kh=2のときは「ピッピッ」という間欠音を鳴らす。音の周波数を切り換えても良い。「周期が長すぎます」及び「周期が短すぎます」という合成音声を使用しても良い。Kh=0のときは、警報音は鳴らさない。もちろん、Kh=0のときも、他の状態と識別することができる音を鳴らしても良い。音による警報の他に、溶接トーチをバイブレーションさせるようにして警報を発するようにしても良い。併せて、異常表示灯を点灯させても良い。
上記の溶接電流検出回路ID、上記のウィービング周期設定回路TR、上記の溶接電圧検出回路VD、上記の振動周期検出回路TBD、上記の振動周期移動平均値算出回路TBR、上記の警報発生回路KH及び上記のサウンド出力回路SDを、上記の溶接電源PSに内蔵しても良い。また、これらの回路を別の独立した警報発生器に内蔵しても良い。
図2は、図1で上述したアーク溶接装置の各信号のタイミングチャートである。同図(A)は溶接電流Iwを示し、同図(B)は溶接電圧Vwを示し、同図(C)は振動周期移動平均値信号Tbrを示し、同図(D)は警報信号Khを示す。同図は、溶接作業者が溶接トーチ4のウィービング操作を行いながら溶接を行っているときの波形図である。ウィービング周期設定信号Trは、溶接を開始する前に、溶接作業者によって適正値に設定されている。以下、同図を参照して説明する。
同図(A)に示すように、溶接電流Iwは、溶接電源PSが定電流制御されているので、ウィービング操作に影響されることなく一定値となっている。他方、同図(B)に示すように、溶接電圧Vwは、ウィービング操作に同期して以下のような振動波形となる。ここでは、T字すみ肉継手に対してウィービング操作をしながら溶接する場合を想定している。溶接トーチ4がウィービング中心位置にあるときに電極1とワーク2との距離が最も長くなり、ウィービングの右端及び左端にあるときに最も短くなる。溶接トーチ4をウィービング中心位置から右端へと移動させる時刻t1〜t11の期間中は、電極1とワーク2との距離(アーク長)が次第に短くなるので、溶接電圧Vwは直線的に下降する。溶接トーチ4を右端からウィービング中心位置へと移動させる時刻t11〜t12の期間中は、電極1とワーク2との距離(アーク長)が次第に長くなるので、溶接電圧Vwは直線的に上昇する。そして、溶接トーチ4をウィービング中心位置から左端へと移動させる時刻t12〜t13の期間中は、溶接電圧Vwは直線的に下降し、左端からウィービング中心位置へと移動させる時刻t13〜t2の期間中は溶接電圧Vwは直線的に上昇する。この時刻t1〜t2の期間でウィービング操作の1周期が終了する。この後、同図では、時刻t2〜t8の6周期分の振動波形を描写している。手動でウィービング操作が行われているので、各周期はすべて異なる時間長さとなっている。
溶接電圧Vwが振動しているかの判別及びその振動周期の検出は、以下のようにして行う。第1の判別方法は、予め定めたしきい値を設けておき、溶接電圧Vwがこのしきい値を上から下へと変化し、その後にこの変化が2回繰り返されたときを1周期として振動していると判別する方法である。第2の判別方法は、溶接電圧Vwを所定周期(0.1〜10ms程度)ごとにサンプリングしてデジタル値として検出し、このデジタル値の時系列データから振動しているかを判別する方法である。第2の判別方法では、時刻t1の極大値と時刻t2の極大値との間を1周期として振動を判別する。
同図(C)に示すように、横軸と平行に引かれた破線は、ウィービング周期設定信号Trの値から許容変動範囲ΔTrを減算した下限値(Tr−ΔTr)を示す。また、一点鎖線は、ウィービング周期設定信号Trの値に許容変動範囲ΔTrを加算した上限値(Tr+ΔTr)を示す。したがって、振動周期移動平均値信号Tbrの値が、この下限値と上限値との間にあるときは、ウィービング操作の周期が適正範囲にあることを示しており、ないときは適正範囲から外れていることを示している。
同図(B)に示すように、時刻t1〜t3の2周期分の振動周期はウィービング周期設定信号Trの値に近い値となっている。このために、同図(C)に示すように、振動周期移動平均値信号Tbrの値は、破線で示す下限値と一点鎖線で示す上限値との間にある。この状態は、図1の警報発生回路KHにおいて2)項に相当するので、同図(D)に示すように、警報信号Kh=0となる。
続く時刻t3〜t5の2周期分の振動周期は、溶接作業者によるウィービング操作の周期が長くなったために、同図(B)に示すように、ウィービング周期設定信号Trの値よりも長くなっている。このために、同図(C)に示すように、振動周期移動平均値信号Tbrの値は、時刻t3から上昇し、時刻t5において一点鎖線で示す上限値を超えることになる。この状態は、図1の警報発生回路KHにおいて3)項に相当する。したがって、同図(D)に示すように、時刻t5において警報信号Khは0から1に変化する。これに応動して、「周期が長すぎます」という音声による警報が出力される。上記の振動周期移動平均値信号Tbrの値は、振動周期ごとに更新されるので、上限値又は下限値から外れているかの判定も振動周期ごとに行われる。すなわち、時刻t1、t2、t3、t4、t5、t6、t7及びt8の時点において判定される。
溶接作業者はこの警報音声を聴いて、ウィービング操作の周期が適正範囲よりも長くなっていることを認識する。そこで、溶接作業者はウィービング操作の周期が短くなるように修正する。この結果、時刻t5〜t8の3周期分の振動周期は、同図(B)に示すように、ウィービング周期設定信号Trの値に近い値となる。このために、同図(C)に示すように、振動周期移動平均値信号Tbrの値は、時刻t5から下降し、時刻t7において一点鎖線で示す上限値未満となり、時刻t7以降は上限値と下限値との間に位置することになる。この状態は、図1の警報発生回路KHにおいて2)項に相当する。したがって、同図(D)に示すように、時刻t7において警報信号Khは1から0へと戻ることになる。これに応動して、警報音声は停止する。すなわち、警報音声は、警報信号Kh=1の状態にある時刻t5〜t7の期間中出力されている。
同図では、溶接作業者によるウィービング操作の周期が適正範囲よりも長くなった場合を説明したが、短くなった場合は以下のようになる。ウィービング操作の周期が適正範囲よりも短くなると、振動周期移動平均値信号Tbrの値は次第に小さくなり、下限値未満となる。この状態になると、図1の警報発生回路KHにおいて4)項の状態となり、Kh=2となる。このために、「周期が短すぎます」という音声による警報が出力される。溶接作業者はこの警報音声を聴いて、ウィービング操作の周期が短いことを認識する。そこで、溶接作業者はウィービング操作の周期が長くなるように修正する。この結果、ウィービング操作の周期は適正範囲に戻り、振動周期移動平均値信号Tbrも大きくなって、上限値と下限値との間の適正範囲内に位置するようになる。
同図(B)に示す溶接電圧Vwの振動波形は、継手形状、ウィービング操作の方法等によって異なる振動波形となる。例えば、継手形状が重ね継手である場合には、ウィービング周期Tごとに変化する矩形波状の振動波形となる。また、ウィービング操作によってウィービングの振幅が左右で異なる場合には、半周期ごとに不平衡な振動波形となる。
上記は、溶接法が非消耗電極アーク溶接の場合であるが、消耗電極アーク溶接の場合には、以下のようになる。消耗電極アークでは、ウィービング操作によって給電チップとワーク2との距離が変化して、溶接電流Iwが振動波形となる。したがって、振動周期は、溶接電流Iwの振動波形から検出すれば良い。このようにするためには、図1の振動周期検出回路TBDを、以下のようにすれば良い。
振動周期検出回路TBDは、電流検出信号Idを入力として、電流検出信号Idが振動波形となったことを判別すると共に、その振動周期を検出して振動周期検出信号Tbdとして出力する。
上述した実施の形態1によれば、ウィービング周期設定値を出力するウィービング周期設定部と、溶接電圧又は溶接電流の振動周期を検出して出力する振動周期検出部と、振動周期検出部から出力された振動周期とウィービング周期設定値との差の絶対値が所定値以上のときは警報を出力する警報発生部とを備えている。これにより、溶接作業者によるウィービング操作の周期が適正範囲から外れているときは、警報が出力される。溶接作業者はこの警報を受けて、ウィービング操作の周期を修正することができる。このために、本実施の形態では、熟練した溶接作業者でなくても、溶接トーチのウィービング操作の周期を適正範囲内に収めるように誘導することができる。
[実施の形態2]
実施の形態2に係る発明は、1つのワークの溶接が終了するごとに、このワークの溶接中に記憶された振動周期検出信号Tbdの時系列データから平均値及び標準偏差を算出して出力するウィービング評価回路WHを新たに備えるものである。以下、実施の形態2に係る発明について、図面を参照して説明する。
図3は、本発明の実施の形態2に係るアーク溶接装置のブロック図である。同図は上述した図1と対応しており、同一のブロックには同一符号を付して、それらの説明は省略する。同図は、ウィービング評価回路WHを図1に追加したものである。以下、同図を参照してこのブロックについて説明する。
ウィービング評価回路WHは、振動周期検出信号Tbdを入力として、1つのワークの溶接開始から溶接終了までの振動周期検出信号Tbdの時系列データを記憶し、1つのワークの溶接が終了するごとに、これらの時系列データから平均値及び標準偏差を算出して、ウィービング評価信号Whとして出力する。したがって、このウィービング評価信号Whには、平均値及び標準偏差の2つの値が含まれている。このウィービング評価回路WHは、上述した警報発生器又は溶接電源PSに内蔵する。このウィービング評価信号Whは、液晶パネル等にその値を表示する。また、ウィービング評価信号Whをネットワークを介して溶接工程を管理しているコンピュータに送信するようにしても良い。ウィービング評価信号Whは、1つのワークを溶接したときのウィービング操作の周期の平均値及びその標準偏差を示している。平均値がウィービング周期設定信号Trの値と近いほど、かつ、標準偏差が小さい程、ウィービング操作の周期が正確であったことを示している。すなわち、溶接作業者のウィービング操作の力量を評価することができる。
上述した実施の形態2によれば、1つのワークの溶接が終了するごとに、振動周期検出部から出力された振動周期の平均値及び標準偏差を算出して出力するウィービング評価部を備えている。これにより、実施の形態1の効果に加えて、溶接が終了したワークにタイして、ウィービング操作の周期の質を評価することができる。このために、ワークの品質を評価することができると共に、溶接作業者の技量を評価することができる。
1 電極
2 ワーク
3 アーク
4 溶接トーチ
ID 溶接電流検出回路
Id 電流検出信号
Iw 溶接電流
KH 警報発生回路
Kh 警報信号
m 移動平均の個数
PS 溶接電源
SD サウンド出力回路
Sd サウンド
ST トーチスイッチ
St 溶接開始信号
TBD 振動周期検出回路
Tbd 振動周期検出信号
TBR 振動周期移動平均値算出回路
Tbr 振動周期移動平均値信号
TR ウィービング周期設定回路
Tr ウィービング周期設定信号
VD 溶接電圧検出回路
Vd 電圧検出信号
Vw 溶接電圧
WH ウィービング評価回路
Wh ウィービング評価信号
ΔT 差(Tbr−Tr又はTbd−Tr)
ΔTr 許容変動範囲

Claims (4)

  1. 電極とワークとの間にアークを発生させるための溶接電流及び溶接電圧を出力するアーク溶接装置において、
    ウィービング周期設定値を出力するウィービング周期設定部と、前記溶接電圧又は前記溶接電流の振動周期を検出して出力する振動周期検出部と、前記振動周期検出部から出力された振動周期と前記ウィービング周期設定値との差の絶対値が所定値以上のときは警報を出力する警報発生部と、
    を備えたことを特徴とするアーク溶接装置。
  2. 前記警報発生部は、前記差の符号に応じて異なる音による前記警報を出力する、
    ことを特徴とする請求項1記載のアーク溶接装置。
  3. 前記振動周期検出部は、前記振動周期を移動平均して出力する、
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のアーク溶接装置。
  4. 1つのワークの溶接が終了するごとに、前記振動周期検出部から出力された前記振動周期の平均値及び標準偏差を算出して出力するウィービング評価部をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のアーク溶接装置。
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