JP2013220176A - 情報処理装置、運動支援情報提供システム及び運動支援情報提供方法 - Google Patents

情報処理装置、運動支援情報提供システム及び運動支援情報提供方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 人間が行うレースにおいてユーザー以外が戦略を立てるテレメトリーシステムを実現可能とし、ユーザーの生体情報と環境変化の予測を考慮したユーザーに適した運動のペースを示す情報を生成する運動支援情報提供システム及び運動支援情報提供方法を提供することができる。
【解決手段】 ユーザーが運動する運動経路の環境情報を利用して前記運動経路の環境変化を予測する環境予測部22と、前記ユーザーの生体情報と前記環境予測部の予測結果とを利用して、前記ユーザーの生体情報の変化を予測し、前記ユーザーの適した運動のペースを示す情報である運動支援情報を生成する運動支援情報生成部23と、を含む。
【選択図】図6

Description

本発明は、情報処理装置、運動支援情報提供システム及び運動支援情報提供方法等に関する。
自動車のレースにおいて、テレメトリーシステム(telemetry system:遠隔測定システム)が使用されていることは一般に知られている。自動車のレースでは、テレメトリーシステムによって、エンジンの状態など、車両の詳細な情報を車外の者がリアルタイムに把握できる。車外の者は、リアルタイムに得られる車両の詳細な情報に基づいて、自動車の走行に関する戦略を立てることができる。
ここで、人間が行うレースについては、競技の戦略を競技者(後述するユーザーに対応)自身で考えることが多い。例えば、マラソンにおけるペースアップ、ペースダウン、スパートのタイミング等は競技者の練習や経験に基づいて決定される。
しかし、例えば特許文献1や特許文献2のように、競技者にタグ又はカード形状の小型のセンサーをつけることで、競技者一人一人の順位やタイムを自動的に管理することができる。これを分析することで後日のマラソンレースの戦略に役立つデータを取得可能である。
特開平9−117542号公報 特開2004−248703号公報
特許文献1や特許文献2は順位やタイムを自動的に管理するシステムを提案する。しかし、ランナーの心拍数、呼吸数といった生体情報や、風向、風速といった天候の変化をリアルタイムに取得するものではない。そのため、実行中のレースにおいて競技者以外の者(後述する管理者に対応)が状況の変化に応じた戦略を立てて選手に伝える、といった使い方ができない。また、後日のマラソンレースで、例えば天候が全く異なる場合に、同じ戦略が有効であるとは限らない。
また、練習時において、記録を向上させるために監督やコーチが戦略的に選手のペース調整を指示したい場合がある。しかし、特許文献1や特許文献2のシステムでは、コース途中でのタイムはとれるものの、ランナーの生体情報と関連付けることはできない。そのため、例えばランナーの疲労度を考慮した、リアルタイムな状況に応じた戦略を立てることができない。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明のいくつかの態様によれば、人間が行うレースにおいて競技者以外が戦略を立てるテレメトリーシステムを実現可能とし、競技者の生体情報と環境変化の予測を考慮した競技者に適した運動のペースを示す情報を生成する運動支援情報提供システム及び運動支援情報提供方法を提供することができる。
本発明は前述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例に係る情報処理装置は、ユーザーが運動する運動経路の環境情報を利用して前記運動経路の環境変化を予測する環境予測部と、前記ユーザーの生体情報と前記環境予測部の予測結果とを利用して、前記ユーザーの生体情報の変化を予測し、前記ユーザーの適した運動のペースを示す情報である運動支援情報を生成する運動支援情報生成部と、を含む。
本適用例に係る情報処理装置によれば、環境予測部を備えることで環境情報に基づくユーザー(運動する者であって、例えば競技者)が運動する運動経路(以下、コース)の環境変化を予測できる。また、運動支援情報生成部を備えることでユーザーの生体情報に基づく運動支援情報を生成できる。つまり、ユーザーの生体情報と環境変化の予測を考慮したユーザーに適した運動のペースを示す情報を生成することができる。そして、ユーザー以外の者(管理者であって、例えば監督やコーチ)が、例えば携帯端末やサーバーで運動支援情報を見ることで、状況の変化にリアルタイムに対応した戦略を立てることも可能なテレメトリーシステムを実現できる。
ここで、環境情報は、例えばコースを含む領域に分散して配置された環境計測装置によって計測される気象に関する環境データである。環境データとして、例えば気圧、温度、湿度、風向、風速、降雨量、空気質等の1つ又は複数のデータが使用されてもよい。生体情報は、例えば心拍数、脈拍数、呼吸数、血糖値、発汗量、体温、血液中の塩分濃度、心電図、筋電図、脳波等の1つ又は複数のデータであってもよい。
運動支援情報は、例えば、「この先300mまでペースアップ」や「疲労度急上昇中、ペースダウン」といったユーザーの適した運動のペースを直接示す内容、すなわち指示そのものであってもよい。また、例えば、「この先300mまで追い風下り坂、気温も安定」や「心拍数が30%急上昇、給水も必要」といったユーザーのペースを変化させるのに用いる情報であってもよい。
また、運動は特定のものに限られないが、マラソン、長距離走といった持久系の運動に適している。このような運動では、ユーザーの行動体力(特に持久力)をゴールまで持続させる必要がある。持久力を維持しつつも記録を向上させるには、生体情報に加えて環境の変化を考慮して、ペースを調整する必要がある。よって、本適用例に係る情報処理装置は、特に持久系の運動のレース又は練習時に有効に使用され得る。
[適用例2]
上記適用例に係る情報処理装置は、前記ユーザーが過去に同じ運動経路で運動したときの前記ユーザーの生体情報、前記環境予測部の予測結果、および前記運動支援情報の少なくとも1つを含む実績データを記憶する記憶部を含み、前記運動支援情報生成部は、前記記憶部からの実績データを利用して、前記運動支援情報を生成してもよい。
[適用例3]
上記適用例に係る情報処理装置において、前記記憶部は、前記ユーザーが過去に同じ運動経路で運動したときの記録も前記実績データとして記憶してもよい。
これらの適用例に係る情報処理装置によれば、ユーザーの過去の実績データを利用して、例えば比較を行うことで、ユーザーのそれぞれに適した運動支援情報を生成することができる。このとき、実績データには記録が含まれていてもよい。過去の記録に対して短縮目標時間を設定して、運動支援情報を生成することが可能になる。ここで、短縮目標時間は、例えば過去の記録よりも3分短縮といった内容であって、監督やコーチが記憶部に記憶させてもよい。
これらの適用例に係る情報処理装置によれば、ユーザーが過去に同じ運動経路で運動したときのユーザーの生体情報、環境予測部の予測結果、運動支援情報などを利用することで、それぞれのユーザーの個別の記録向上を支援する運動支援情報を生成することができる。
[適用例4]
上記適用例に係る情報処理装置は、前記ユーザーの生体情報を利用して、前記ユーザーの疲労度を計算する疲労度計算部を含み、前記運動支援情報生成部は、前記疲労度の変化を予測して前記運動支援情報を生成してもよい。
[適用例5]
上記適用例に係る情報処理装置において、前記運動支援情報生成部は、前記ユーザーに運動のペースの維持又は変更を指示する運動支援情報を生成してもよい。
これらの適用例に係る情報処理装置によれば、ユーザーの生体情報を利用して、ユーザーの疲労度を計算する疲労度計算部を含む。そして、運動支援情報生成部は、疲労度の変化を例えば環境予測部の予測結果を利用して予測し、ゴールまで到達できるか、疲労度が途中で限界に達しないか等を判断することが可能である。そのため、実現性の高い効果的な戦略を可能にする、運動支援情報を生成できる。
このとき、運動支援情報生成部は、ユーザーに運動のペースの維持又は変更(例えば、ペースアップ、ペースダウン)を指示する運動支援情報を生成してもよい。ユーザーは直接ペースに対する指示を受け取るので、監督やコーチがいない練習時にも、戦略的に記録向上を図ることができる。
[適用例6]
本適用例に係る運動支援情報提供システムは、上記のいずれかの情報処理装置と、前記運動経路を含む領域に分散して配置された複数の環境計測装置と、を含む。
本適用例に係る運動支援情報提供システムによれば、コースを含む領域に分散配置された複数の環境計測装置の各々が計測した環境情報を用いて環境条件の解析をリアルタイムに行う。そのため、コースの環境変化をより正確に予測し、情報処理装置がより的確な運動支援情報をユーザーに示すことを可能にする。
[適用例7]
本適用例に係る運動支援情報提供方法は、ユーザーが運動する運動経路の環境情報を利用して前記運動経路の環境変化を予測するステップと、前記ユーザーの生体情報を取得するステップと、予測された前記運動経路の環境変化と取得された前記ユーザーの生体情報とを利用して、前記ユーザーの生体情報の変化を予測し、前記ユーザーの適した運動のペースを示す情報である運動支援情報を生成するステップと、を含む。
[適用例8]
本適用例に係るプログラムは、コンピューターを、ユーザーが運動する運動経路の環境情報を利用して前記運動経路の環境変化を予測する環境予測部と、前記ユーザーの生体情報と前記環境予測部の予測結果とを利用して、前記ユーザーの生体情報の変化を予測し、前記ユーザーの適した運動のペースを示す情報である運動支援情報を生成する運動支援情報生成部として機能させる。
[適用例9]
本適用例に係る記録媒体は、上記適用例に係るプログラムが記録されている、記録媒体である。
図1(A)〜図1(B)は、運動支援情報提供システムの概要の説明図。 図2(A)〜図2(C)は、情報端末の外観の一例を示す図。 第1実施形態の運動支援情報提供システムの構成例を示す図。 環境計測装置の構成例を示す図。 第1実施形態における情報端末の構成例を示す図。 第1実施形態におけるサーバーの構成例を示す図。 図7(A)〜図7(D)は、環境変化の予測結果の一例を示す図。 第1実施形態におけるサーバーの処理のフローチャートの一例を示す図。 第1実施形態における情報端末の処理のフローチャートの一例を示す図。 情報端末の表示画面の一例を示す図。 情報端末の表示画面の別の例を示す図。 第2実施形態における情報端末の構成例を示す図。 第2実施形態におけるサーバーの構成例を示す図。 第2実施形態における情報端末の処理のフローチャートの一例を示す図。 第2実施形態におけるサーバーの処理のフローチャートの一例を示す図。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.第1実施形態
1−1.運動支援情報提供システムの概要
図1(A)〜図1(B)は、運動支援情報提供システムの概要についての説明図である。第1実施形態の運動支援情報提供システムでは、図1(A)に示すように、マラソンなどの競技会のコースを含むエリアに、複数の環境計測装置2(白抜きの丸で表示)が数十m〜数百mの間隔で分散配置されている。各環境計測装置2は、コースに沿って配置されていてもよいし、必ずしもコースに沿って配置されていなくてもよい。また、環境計測装置2は均一な密度で配置されていなくてもよく、場所によって粗密があってもよい。例えば、コースの周辺は環境計測装置2の密度を高く、それ以外の場所は環境計測装置2の密度を低くしてもよい。
これらの環境計測装置2により、コースを含むエリアに環境計測ネットワークが形成されており、各環境計測装置2は、現在の気象等の環境データを計測してサーバー(不図示)に送信する。
また、本実施形態の運動支援情報提供システムでは、図1(B)に示すように、ユーザー7(複数人が参加するレース等では各ユーザー7)が、情報端末5、生体情報センサー6(6a,6b等)を携帯し、競技を行う。情報端末5と生体情報センサー6(6a,6b等)とは有線又は無線で接続されている。
情報端末5(複数人が参加するレース等では各情報端末5)は、生体情報センサー6(6a,6b等)からユーザー7の生体情報を取得するとともに位置情報を生成し、サーバー(不図示)に送信する。
サーバーは、各環境計測装置2がリアルタイムに計測した環境データの時系列から、エリア内の環境の時間的な推移を予測する。また、サーバーは、情報端末5からユーザー7の生体情報、位置情報を受信する。そして、サーバーは、環境の予測結果、ユーザーの生体情報及び位置情報から、ユーザーの適した運動のペースを示す情報(以下、「運動支援情報」という)を生成し、ユーザーが携帯する情報端末5に送信する。
図2(A)、図2(B)及び図2(C)は、情報端末5の外観の一例を示す図である。情報端末5は、例えば、図2(A)に示すような腕時計タイプのものであってもよいし、図2(B)に示すような、衣服のポケット等に入れる、又はバンドやクリップでユーザー7の体や衣服に固定するタイプのものであってもよい。あるいは、情報端末5は、図2(C)に示すように、スマートフォンや携帯電話等の端末であってもよい。また、ナビゲーション端末であってもよい。ユーザー7は、情報端末5の操作部40を操作することで画面の切り替えやサーバーへの情報の送信などを行い、サーバーから受信した運動支援情報は情報端末5の表示部(表示画面)70に表示される。なお、情報端末5は、表示部70に対する接触検出機構を設けて表示部70を操作部として兼用してもよい。
なお、本実施形態の運動支援情報提供システムは、マラソン大会に限らず、コースを移動する任意の競技会やその練習に適用することができる。コースを移動する競技の例としては、マラソン(ランニング)、競歩(ウォーキング)、トライアスロン、クロスカントリー、ノルディックスキー、自転車のロードレース(サイクリング)等が挙げられる。
1−2.運動支援情報提供システムの構成
[全体構成]
図3は、第1実施形態の運動支援情報提供システムの構成例を示す図である。本実施形態の運動支援情報提供システムは、図3の構成要素(各部)の一部を省略又は変更してもよいし、他の構成要素を付加した構成としてもよい。
図3に示すように、第1実施形態の運動支援情報提供システム1は、複数の環境計測装置2、サーバー4、各ユーザーに携帯される複数の情報端末5、各ユーザーに装着されて情報端末5と有線又は無線で通信する生体情報センサー6(6a,6b等)を含む。なお、図3では複数のユーザーを想定しており、各ユーザーが携帯する複数の情報端末5が示されているが、ユーザーが1人で情報端末5が1つであってもよい。運動支援情報提供システム1は、例えばユーザーが1人で練習するような場合でも利用できる。
環境計測装置2は、コースを含むエリアに分散して配置され、当該エリアの各地点における気象等の環境をリアルタイムに計測し、計測した環境データ(環境情報)を、通信ネットワーク3(インターネットやLAN等)を介してサーバー4に送信する。
生体情報センサー6は、ユーザーの生体情報を取得するセンサーである。生体情報は、例えば、心拍数、脈拍数、呼吸数、血糖値、発汗量、体温、血液中の塩分濃度、心電図、筋電図、脳波等の情報である。生体情報センサー6は、これらの様々な生体情報の1又は複数の生体情報を取得するセンサーであり、それぞれ必要な生体情報を取得できる位置に装着される。例えば、脈波数を取得する生体情報センサー6はユーザーの手首に接触するように装着されてもよい。また、例えば脳波を取得する生体情報センサー6はヘッドバンドやサンバイザーに組み込まれていてもよい。なお、生体情報センサー6の一部又は全部は、情報端末5と一体になっていてもよい。
情報端末5は、ユーザーの位置情報を生成し、通信ネットワーク3を介して、サーバー4に送信する。また、情報端末5は、生体情報センサー6からユーザーの生体情報を取得し、通信ネットワーク3を介して、サーバー4に送信する。
サーバー4(情報処理装置の一例)は、通信ネットワーク3を介して、環境計測装置2から環境データを受信するとともに、情報端末5から、ユーザーの位置情報、生体情報等を受信する。そして、サーバー4は、受信したこれらの情報を解析して運動支援情報を生成し、情報端末5に送信する。
情報端末5は、運動支援情報を受信し、表示あるいは音によりユーザー7に通知する。
[環境計測装置の構成]
図4は、本実施形態における環境計測装置2の構成例を示す図である。図4に示すように、本実施形態では、環境計測装置2は、気圧センサー10、温度センサー11、湿度センサー12、風向・風速センサー13、降雨量センサー14、空気質センサー15、送信部16を備える。ただし、環境計測装置2は、上記各種センサーの一部を備えていなくてもよいし、逆に、他のセンサー(放射線センサー等)を備えていてもよい。
気圧センサー10は、周辺の気圧を計測するセンサーである。例えば、気圧が低いほどユーザーの酸素吸収率が低下するので、ユーザーが疲れやすくなり、疲労度が高くなる。
温度センサー11は、周辺の温度(気温)を計測するセンサーである。例えば、温度(気温)が高いほどユーザーの発汗量が増加する。そのため、体力が奪われて疲労度が高くなる。逆に、温度(気温)が低いほどユーザーの体温が奪われるので、ユーザーが体温を維持するためにカロリーを消費する。そのため、ユーザーの体力が消耗して疲労度が高くなる可能性がある。
湿度センサー12は、周辺の湿度を計測するセンサーである。例えば、湿度が高いほどユーザーの発汗量が増加するので、ユーザーが脱水状態になり疲労度が高くなる。
風向・風速センサー13は、周辺の風向及び風速を計測するセンサーである。例えば、向かい風が強いほど、ユーザーが受ける抵抗が大きいので、ユーザーの体力が消耗して疲労度が高くなる。
降雨量センサー14は、周辺の単位時間当たりの降雨量を計測するセンサーである。例えば、気温が低い時に降雨量が多いとユーザーの体温が奪われるので、ユーザーが体温を維持するためにカロリーを消費する。そのため、ユーザーの体力が消耗して疲労度が高くなる可能性がある。
空気質センサー15は、周辺の空気中の微粒子(煙、砂、花粉等)や窒素酸化物(NO)等の濃度を計測するセンサーである。例えば、空気中に存在する微粒子等の濃度が高いほど酸素濃度が低くなるので、ユーザーが疲れやすくなり、疲労度が高くなる。
各環境計測装置2は、例えば秒オーダーの周期でリアルタイムに気象等の環境を計測し、気圧センサー10、温度センサー11、湿度センサー12、風向・風速センサー13、降雨量センサー14、空気質センサー15により計測された環境データ(気圧データ、温度データ、湿度データ、風向・風速データ、降雨量データ、空気質データ)は、送信部16によりサーバー4に送信される。
なお、環境計測装置2が風向・風速センサーを備えていなくても、任意の2点間(2つの環境計測装置2の間)の気圧差から気圧傾度(=2点間の気圧差/2点間の距離)を計算し、気圧傾度の分布から現在の風向や風速を概算することができる。
ここで、前記のように、環境計測装置の配置については様々な形態を採用することが可能である。例えば、図1(A)のように数十m〜数百mの等間隔で分散配置する形態があり得る。このとき、計測装置間の距離が決まっているので、計測データに基づく演算における処理負担が軽減される。また、例えばユーザーのコースに近いほど環境計測装置の密度を高める配置などを採用することも可能である。このとき、コース付近での測定精度を向上させることが可能である。
[情報端末の構成]
図5は、本実施形態における情報端末5の構成例を示す図である。図5に示すように、本実施形態では、情報端末5は、操作部40、処理部(CPU)50、生体情報受信部60、GPSデータ受信部62、記憶部66、記録媒体68、表示部70、音出力部72、通信部74を含んで構成されている。本実施形態の情報端末5は、図5の構成要素(各部)の一部を省略又は変更してもよいし、他の構成要素を付加した構成としてもよい。
操作部40は、操作キーやボタンスイッチ等により構成される入力装置であり、ユーザーによる操作に応じた操作信号を処理部(CPU)50に出力する。
表示部70は、LCD(Liquid Crystal Display)等により構成される表示装置であり、処理部(CPU)50から入力される表示信号に基づいて各種の情報を表示する。
音出力部72は、スピーカー等の音を出力する装置であり、処理部(CPU)50から入力される信号に基づいて各種の音(音声も含む)を出力する。
生体情報受信部60は、生体情報センサーと有線通信あるいは近距離無線通信を行い、生体情報センサーが取得したユーザーの生体情報を受信する処理を行う。
GPSデータ受信部62は、GPS衛星から送信される電波信号を受信し、当該電波信号に重畳されているGPS衛星の軌道情報や時刻情報などを含む航法メッセージを復調する処理を行う。
記憶部66は、処理部(CPU)50が各種の計算処理や制御処理を行うためのプログラムやデータ等を記憶している。また、記憶部66は、処理部(CPU)50の作業領域として用いられ、操作部40から入力されたデータ、記録媒体68から読み出されたプログラムやデータ、通信部74を介してサーバーから受信したデータ、処理部(CPU)50が各種プログラムに従って実行した演算結果等を一時的に記憶するためにも使用される。
処理部(CPU)50は、記憶部66や記録媒体68に記憶されているプログラムに従って、各種の計算処理や制御処理を行う。具体的には、処理部(CPU)50は、生体情報受信部60、GPSデータ受信部62からデータを受け取って各種の計算処理を行う。また、処理部(CPU)50は、操作部40からの操作信号に応じた各種の処理、表示部70に各種の情報を表示させる処理、音出力部72に各種の音を出力させる処理、通信部74を介したサーバーとのデータ通信を制御する処理等を行う。
特に、本実施形態では、処理部(CPU)50は、位置情報生成部51、通信制御部52、表示制御部53、音出力制御部54を含む。ただし、本実施形態の処理部(CPU)50は、これらの一部の構成(要素)を省略又は変更してもよいし、他の構成(要素)を追加した構成としてもよい。
位置情報生成部51は、GPSデータ受信部62が復調した航法メッセージに含まれる軌道情報や時刻情報を用いて測位計算を行い、情報端末5の位置情報を生成する処理を行う。なお、本実施形態では、位置情報生成部51は、GPSデータ受信部62が復調した航法メッセージを利用して情報端末5の位置情報を生成しているが、その他の手段を利用して情報端末5の位置情報を生成してもよい。その場合、GPSデータ受信部62はなくてもよい。
例えば、位置情報生成部51は、複数の基地局(携帯電話などの基地局)から電波を受信し、受信した各電波の強度と各基地局の位置情報を利用して三角測量等の手法で情報端末5の位置情報を生成するようにしてもよい。
通信制御部52は、通信部74を介してサーバーとの間で行うデータ通信を制御する処理を行う。特に、本実施形態では、通信制御部52は、生体情報受信部60が受信した生体情報、位置情報生成部51が生成した位置情報を、通信部74を介してサーバー4に送信する処理を行う。また、通信制御部52は、通信部74を介してサーバーから運動支援情報を受信する処理を行う。
表示制御部53は、表示部70の表示を制御する処理を行う。特に、本実施形態では、表示制御部53は、サーバーから受信した運動支援情報を表示部70に表示させる処理を行う。
音出力制御部54は、音出力部72に各種の音を出力させる処理を行う。例えば、音出力制御部54は、運動支援情報を読み上げる音声を音出力部72に出力させるようにしてもよい。
記録媒体68は、コンピューター読み取り可能な記録媒体であり、特に本実施形態では、コンピューターを上記の各部として機能させるためのプログラムが記憶されている。そして、本実施形態の処理部(CPU)50は、記録媒体68に記憶されているプログラムを実行することで、位置情報生成部51、通信制御部52、表示制御部53、音出力制御部54として機能する。あるいは、通信部74等を介して有線又は無線の通信ネットワークに接続されたサーバーから当該プログラムを受信し、受信したプログラムを記憶部66や記録媒体68に記憶して当該プログラムを実行するようにしてもよい。
なお、位置情報生成部51、通信制御部52、表示制御部53、音出力制御部54の少なくとも一部をハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
記録媒体68は、例えば、光ディスク(CD、DVD)、光磁気ディスク(MO)、磁気ディスク、ハードディスク、磁気テープ、メモリー(ROM、フラッシュメモリーなど)により実現することができる。
なお、情報端末5は、情報端末5を携帯するユーザーの活動量を計算するために必要な活動データを取得する活動量センサーを含んでいてもよい(不図示)。例えば、ユーザーの歩数(活動データの一例)に基づいて活動量を計算する場合、活動量センサーとして歩数計が用いられてもよい。また、ユーザーの動き(移動速度や移動時間)(活動データの一例)に基づいて活動量を計算する場合、活動量センサーとして3軸加速度センサーなどが用いられてもよい。活動量センサーからの活動データは、通信制御部52によって、通信部74を介してサーバー4に送信されてもよい。例えばサーバー4は、活動データに基づいて、疲労度の補正を実行してもよい。
[サーバーの構成]
図6は、本実施形態におけるサーバー4の構成例を示す図である。図6に示すように、本実施形態では、サーバー4は、処理部(CPU)20、記憶部30、記録媒体32、通信部34、操作部36、表示部38、音出力部39を含んで構成されている。本実施形態のサーバー4は、図6の構成要素(各部)の一部を省略又は変更してもよいし、他の構成要素を付加した構成としてもよい。
操作部36は、操作キーやボタンスイッチ等により構成される入力装置であり、管理者(例えば、監督やコーチ)による操作に応じた操作信号を処理部(CPU)20に出力する。
表示部38は、LCD等により構成される表示装置であり、処理部(CPU)20から入力される表示信号に基づいて各種の情報を表示する。
音出力部39は、スピーカー等の音を出力する装置であり、処理部(CPU)20から入力される信号に基づいて各種の音(音声も含む)を出力する。
記憶部30は、処理部(CPU)20が各種の計算処理や制御処理を行うためのプログラムやデータ等を記憶している。また、記憶部30は、処理部(CPU)20の作業領域として用いられ、記録媒体32から読み出されたプログラムやデータ、通信部34を介して受信した情報、処理部(CPU)20が各種プログラムに従って実行した演算結果等を一時的に記憶するためにも使用される。
記憶部30が記憶するデータには、ユーザーの実績データが含まれていてもよい。実績データは、ユーザーが過去に同じ運動経路で運動したときの生体情報、予測結果、運動支援情報、記録等が含まれていてもよい。これらは、処理部(CPU)20からの指示に従って、あるいは操作部36から適宜、記憶部30に書き込まれる。また、運動支援情報生成部23が運動支援情報を生成する際に読み出される。
処理部(CPU)20は、記憶部30や記録媒体32に記憶されているプログラムに従って、各種の計算処理や制御処理を行う。具体的には、処理部(CPU)20は、通信部34を介して、環境計測装置2や情報端末5からデータを受け取って各種の計算処理を行う。また、処理部(CPU)20は、操作部36からの操作信号に応じた各種の処理、表示部38に各種の情報を表示させる処理、音出力部39に各種の音を出力させる処理、通信部34を介した環境計測装置2や情報端末5等とのデータ通信を制御する処理等を行う。
特に、本実施形態では、処理部(CPU)20は、環境データ取得部21、環境予測部22、運動支援情報生成部23、通信制御部24、表示制御部25、音出力制御部26、端末データ取得部27、疲労度計算部28を含む。ただし、本実施形態の処理部(CPU)20は、これらの一部の構成(要素)を省略又は変更してもよいし、他の構成(要素)を追加した構成としてもよい。
環境データ取得部21は、通信部34を介して環境計測装置2から識別IDとともに環境データを継続して取得し、環境計測装置2毎に割り当てられた識別IDと対応づけて順番に記憶部30に保存する処理を行う。
環境予測部22は、環境データ取得部21が取得した環境データの時系列から、コースを含むエリアの環境を予測する処理を行う。具体的には、環境予測部22は、所定の時刻(ユーザーが競技を開始するよりも前の時刻が望ましい)からの現在までの環境計測装置の計測地点での環境の変化を総合的に解析し、計測地点での環境を所定時間間隔で所定時間後(例えば、10分間隔で1時間後)まで予測する。
例えば、コース周辺の気温の分布が30分前は図7(A)に示すような分布であり、現在は図7(B)に示すような分布であったとすると、この30分の間にエリアA,B,Dの気温は変化していないが、エリアC,E,F,Gの気温は低下している。このような場合、環境予測部22は、例えば、30分後は、図7(C)に示すように、エリアA,B,Dの気温は変化せず、エリアC,E,F,Gの気温は少し低下すると予測し、1時間後は、図7(D)に示すように、エリアA,B,Dの気温は変化せず、エリアC,E,F,Gの気温はさらに低下すると予測してもよい。
端末データ取得部27は、通信部34を介して情報端末5から識別ID(端末ID)とともに、ユーザーの位置情報や生体情報などを継続して取得し、情報端末5毎に割り当てられた識別IDと対応づけて記憶部30に保存する処理を行う。
疲労度計算部28は、ユーザーの疲労度を計算する処理を行う。各人の体調を客観的に把握するために、疲労度計算部28は、端末データ取得部27からユーザーの生体情報を取得して疲労度を計算する。例えば、疲労度は、特定の条件を満たした場合にポイントを加算する方法で算出してもよい。例えば、心拍数、脈拍数、呼吸数の上昇、血糖値の低下、発汗量の増加、体温の上昇、筋電図における筋活動の低下傾向等があれば、ポイントを加算してもよい。また、ユーザーの身体能力に応じて疲労が回復するアルゴリズム、すなわち時間の経過と共にある程度疲労度が低下する算出方法を採用してもよい。計算された疲労度は記憶部に記憶されてもよい。
運動支援情報生成部23は、環境予測部22の予測結果と、疲労度計算部28が計算した疲労度から、ユーザーの適した運動のペースを示す情報である運動支援情報を生成する。例えば、運動支援情報は、例えば、「この先300mまでペースアップ」や「疲労度急上昇中、ペースダウン」といったユーザーの適した運動のペースを直接示す内容、すなわち指示そのものであってもよい。また、例えば、「この先300mまで追い風下り坂、気温も安定」や「心拍数が30%急上昇、給水も必要」といったユーザーのペースを変化させるのに用いる情報であってもよい。
このとき、運動支援情報生成部23は、ユーザーの現在および今後の位置における環境についての予測結果を環境予測部22から取得して、その予測結果から疲労度をシミュレートしてもよい。シミュレートとはゴールまでの疲労度の変化の予測である。例えば、発汗による体力消耗を考慮して気温が高い場合には気温に応じて疲労度のポイントを加算し、向かい風の場合にも風速に応じてポイントを加算する、といった処理を行ってもよい。
また、過去の記録、生体情報、環境予測部の予測結果、運動支援情報などが実績データとして記憶部に記憶されていてもよい。運動支援情報生成部23は、これらを読み出して比較することでユーザーのそれぞれに適した運動支援情報を生成することができる。このとき、過去の記録に対する短縮目標時間を事前に設定しておき、記録を更新するように運動支援情報を生成してもよい。ここで、短縮目標時間は、例えば過去の記録よりも3分短縮といった内容であって、監督やコーチが記憶部に記憶させてもよい。
なお、運動支援情報生成部23は、シミュレートした疲労度について、ゴールまでユーザーが移動不可能になる限界の値(以下、限界値)に達しないように運動支援情報を生成する。そのため、実現可能な戦略に沿ったユーザーのペース調整が可能になる。なお、レース直前の練習などでは、短縮目標時間を調整することで、疲労を残さないようにペース調整させる運動支援情報を生成することも可能である。
通信制御部24は、通信部34を介して行う、環境計測装置2や情報端末5とのデータ通信等を制御する処理を行う。
表示制御部25は、表示部38の表示を制御する処理を行う。特に、本実施形態では、表示制御部25は、運動支援情報生成部23が生成した運動支援情報を表示部38に表示させる処理を行う。また、表示制御部25は、疲労度計算部28が生成した疲労度等を表示部38に表示させるようにしてもよい。
音出力制御部26は、音出力部39に各種の音を出力させる処理を行う。例えば、音出力制御部26は、運動支援情報に変化があった場合などに、音出力部39に警報音又は音声を出力させる処理などを行ってもよい。
記録媒体32は、コンピューター読み取り可能な記録媒体であり、特に本実施形態では、コンピューターを上記の各部として機能させるためのプログラムが記憶されている。そして、本実施形態の処理部(CPU)20は、記録媒体32に記憶されているプログラムを実行することで、環境データ取得部21、環境予測部22、運動支援情報生成部23、通信制御部24、表示制御部25、音出力制御部26、端末データ取得部27、疲労度計算部28として機能する。あるいは、通信部34等を介して有線又は無線の通信ネットワークに接続された他のサーバーから当該プログラムを受信し、受信したプログラムを記憶部30や記録媒体32に記憶して当該プログラムを実行するようにしてもよい。ただし、環境データ取得部21、環境予測部22、運動支援情報生成部23、通信制御部24、表示制御部25、音出力制御部26、端末データ取得部27、疲労度計算部28の少なくとも一部をハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
なお、記録媒体32は、例えば、光ディスク(CD、DVD)、光磁気ディスク(MO)、磁気ディスク、ハードディスク、磁気テープ、メモリー(ROM、フラッシュメモリーなど)により実現することができる。
1−3.運動支援情報提供システムの処理
図8及び図9は、本実施形態の運動支援情報提供システム1の処理のフローチャートの一例を示す図である。図8は、サーバー4の処理部(CPU)20による処理のフローチャートの一例を示す図であり、図9は、情報端末5の処理部(CPU)50による処理のフローチャートの一例を示す図である。
サーバー4の処理部(CPU)20は、管理者(例えば、監督やコーチ)による処理の開始操作が行われるまで待機し(S10のN)、開始操作が行われると(S10のY)、まず、通信ネットワーク3を介して情報端末5に計測開始の指示を行う(S12)。
次に、サーバー4の処理部(CPU)20は、環境計測装置2から環境データを受信し、記憶部30に保存する(S14)。
情報端末5の処理部(CPU)50は、サーバー4から計測開始の指示を受けるまで待機し(S50のN)、計測開始の指示を受けると(S50のY)、まず、ユーザーの位置情報を生成し、端末IDと位置情報をサーバー4に送信する(S52)。
サーバー4の処理部(CPU)20は、情報端末5から端末IDとユーザーの位置情報を受信し、記憶部30に保存する(S16)。
次に、情報端末5の処理部(CPU)50は、生体情報センサー6からユーザーの生体情報を取得し、端末IDと生体情報をサーバー4に送信する(S54)。
サーバー4の処理部(CPU)20は、情報端末5から端末IDとユーザーの生体情報を受信し、記憶部30に保存する(S18)。
サーバー4の処理部(CPU)20は、ユーザーの生体情報に基づいて疲労度を計算、記憶部30に保存する(S20)。
次に、サーバー4の処理部(CPU)20は、現在までの環境データの時系列(ステップS14で順番に保存された環境データ)から、コース周辺の環境変化を予測する(S22)。
そして、サーバー4の処理部(CPU)20は、ユーザーが走行するコースの地形データ(例えば距離、起伏、直線やカーブといった道の状態)を読み出して、変化や距離に基づいて区域に分ける(S24)。例えば、コースをカーブで分割して、それぞれの区域に番号を振って管理してもよい。また、さらに上り坂、下り坂、水平という道の状態で区分してもよい。さらに距離が長すぎる区域があるような場合には、一定の距離(例えば500m)で分けてもよい。
サーバー4の処理部(CPU)20は、このようにユーザーが走行するコースを区域に分けた上で、それぞれの区域の境界(以下、境界点)毎に、ペースの変化を表す属性(後述するペースアップポイント、ペースダウンポイント、ペース維持ポイント)を与える。
また、サーバー4の処理部(CPU)20は、実績データを記憶部30から読み出す(S26)。ここでは、実績データは、ユーザーが過去に同じ運動経路で運動したときの記録を含み、他にも過去の生体情報、予測結果、運動支援情報が含まれてもよい。
サーバー4の処理部(CPU)20は、この記録を短縮目標時間だけ上回るように、境界点のそれぞれをペースアップポイント、ペースダウンポイント、ペース維持ポイントに設定する(S28)。ペースアップポイントは、前の区域よりも走行のペースを上げることを意味し、ペースダウンポイントは、前の区域よりも走行のペースを下げることを意味する。なお、ベース維持ポイントは、前の区域のペースを維持することを意味する。
このとき、過去の記録、生体情報、環境予測部の予測結果、運動支援情報等が参照されてもよい。
サーバー4の処理部(CPU)20は、現在までの疲労度の時系列(ステップS20で順番に保存された環境データ)、予測されたコース周辺の環境変化、境界点毎の設定ペース(ペースアップポイント、ペースダウンポイント、ペース維持ポイントのいずれか)からゴールまでの疲労度を予測(シミュレート)する(S30)。
そして、サーバー4の処理部(CPU)20は、シミュレートされた疲労度が、どの地点においても限界値に達しないことを確認する(S32)。もし、疲労度が限界値以上になる場合には(S32のN)、ユーザーが競技続行不能となることを意味するので、短縮目標時間を小さくするなどの調整を行い(S34)、再びS28に戻ってS28〜S32の処理を行う。
サーバー4の処理部(CPU)20は、シミュレートされた疲労度が、どの地点においても限界値に達しないならば(S32のY)、情報端末5に送信する運動支援情報を生成する(S36)。運動支援情報は、ユーザーの位置情報を考慮して、必要なコース情報、ユーザーが次に走行する境界点の設定ペース、予測された環境変化、疲労度、必要な生体情報、の全部又は一部を含む。そして、サーバー4の処理部(CPU)20は、生成された運動支援情報を情報端末5に送信する。
情報端末5の処理部(CPU)50は、サーバー4から運動支援情報を受信する(S60)。例えば、ユーザーの情報端末5の処理部(CPU)50は、表示部70に、例えば図10に示すような画面100を表示してもよい。図10の画面100には、ユーザーに対する具体的なペース変化の指示(ここでは、「ペースを上げてください」)である運動支援情報が書かれている。そのため、ユーザーは監督やコーチが近くにいない場合でも、戦略的に走行ペースを調整することが可能になる。
また、監督やコーチがユーザーの近くにいる場合に、監督やコーチの情報端末5の処理部(CPU)50は、例えば図11に示すような画面100を表示してもよい。図11の画面100には、近くを走る選手Aと選手Bに対する運動支援情報が書かれている。監督やコーチの経験に基づく判断、すなわち戦略の選択が可能なように、疲労度や心拍数、呼吸ピッチといった生体情報、および過去のタイムとの比較も表示されている。このとき、監督やコーチは、選手A、選手Bに対して例えば口頭で指示を与えてもよい。つまり、監督やコーチが近くにいる場合には、ユーザーの情報端末5には図10のような画面100が表示されなくてもよい。例えば、ユーザーがレースに集中したいときに、監督やコーチから口頭で指示を受けた方が好ましく、本実施形態ではそのような状況にも対応可能である。
なお、本実施形態のS28〜S34の処理により、限界値を超える疲労度になるようなペースアップは指示されないため、現実に実現可能な戦略が立てられる。そして、ゴールまでの疲労度をシミュレーションした広い視点での戦略に基づいて、ユーザーの現在の位置に対応する運動支援情報が送信される(S36)。そのため、人間が経験に基づいて狭い視点で指示(運動支援情報)を出す場合に比べて、記録を向上させる可能性が高まる。
サーバー4の処理部(CPU)20は、管理者による処理の終了操作が行われるまで(S38のN)、所定時間Δt(例えば1分)が経過する毎に(S40のY)、ステップS14〜S36の処理を繰り返し行い、終了操作が行われると(S38のY)、情報端末5に計測終了の指示を行い(S42)、処理を終了する。
一方、情報端末5の処理部(CPU)50は、サーバー4から計測終了の指示を受けるまで(S62のN)、所定時間Δt(例えば1分)が経過する毎に(S64のY)、ステップS52〜S60の処理を繰り返し行い、計測終了の指示を受けると(S62のY)、処理を終了する。
以上に説明した第1実施形態の運動支援情報提供システムによれば、サーバー4は、コースを含むエリアに分散配置された複数の環境計測装置2の各々が計測した環境データを用いて環境条件の解析をリアルタイムに行うことで、コース周辺の環境変化を正確に捉えることができる。
そして、サーバー4は、ユーザーの生体情報から疲れ具合を表す疲労度を計算し、疲労度の時系列、予測された環境変化、境界点毎の設定ペースを利用してゴールまでの疲労度をシミュレーションする。そのため、実現可能性の高い戦略に基づいて、ユーザーが今後とるべき行動(ペース配分、ペース変化)について適切な運動支援情報を提供できる。
つまり、人間が行うレースにおいてユーザー以外が戦略を立てるテレメトリーシステムを実現可能とし、ユーザーの生体情報と環境変化の予測を考慮したユーザーに適した運動のペースを示す情報を生成できる。
また、本実施形態の運動支援情報提供システムによれば、処理能力の高いサーバー4が、情報端末5を介さずに、多数の環境計測装置2が計測した環境データを直接受信し、環境データを集中管理し、運動支援情報の生成等を集中処理することで、情報端末5の処理負荷を大幅に軽減することができる。
2.第2実施形態
2−1.運動支援情報提供システムの概要
第2実施形態の運動支援情報提供システムでは、第1実施形態においてサーバー4が行う処理を情報端末5が行う。すなわち、情報端末5は、その情報端末5を携帯するユーザー7の位置情報や生体情報を用いて第1実施形態と同様の運動支援情報を生成し、ユーザーに提供する。ここで、運動支援情報を生成する情報端末5は、ユーザーのそれぞれが携帯する情報端末5であってもよいし、監督又はコーチが携帯する情報端末5だけであってもよい。
ここで、情報端末5は、その情報端末5を持つユーザー7の運動支援情報をサーバー4に送信し、サーバー4は、全てのユーザー7の運動支援情報を集約して表示することができる。このとき、保存も行いデータベース化してもよい。
2−2.運動支援情報提供システムの構成
[全体構成]
第2実施形態の運動支援情報提供システムの全体構成図は、図3と同様であるため、その図示を省略する。
第2実施形態の運動支援情報提供システム1では、情報端末5(情報処理装置の一例)は、通信ネットワーク3を介して、各環境計測装置2から環境データを受信する。あるいは、情報端末5は、直接、各環境計測装置2とデータ通信を行って環境データを受信してもよい。そして、情報端末5は、環境データ、ユーザー7の生体情報などを解析し、運動支援情報を生成する。
なお、運動支援情報を生成するのが監督又はコーチが携帯する情報端末5だけである場合には、ユーザーの情報端末5は、第1実施形態と同じように通信ネットワーク3を介して、運動支援情報を受信して表示するだけでもよい。
サーバー4は、通信ネットワーク3を介して、情報端末5が生成した運動支援情報を収集し、例えば表示部38に全てのユーザー7の運動支援情報を集約して表示することができる。これは、例えば監督やコーチが全てのユーザー7の状況を把握するのに役立つ。
第2実施形態における環境計測装置2の構成図は、図4と同様であるため、その図示及び説明を省略する。
[情報端末の構成]
図12は、第2実施形態における情報端末5の構成例を示す図である。図12に示すように、本実施形態では、情報端末5は、操作部40、処理部(CPU)50、生体情報受信部60、GPSデータ受信部62、記憶部66、記録媒体68、表示部70、音出力部72、通信部74を含んで構成されている。本実施形態の情報端末5は、図12の構成要素(各部)の一部を省略又は変更してもよいし、他の構成要素を付加した構成としてもよい。操作部40、生体情報受信部60、GPSデータ受信部62、記憶部66、記録媒体68、表示部70、音出力部72、通信部74の各機能は、第1実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
処理部(CPU)50は、記憶部66や記録媒体68に記憶されているプログラムに従って、各種の計算処理や制御処理を行う。特に、本実施形態では、処理部(CPU)50は、位置情報生成部51、通信制御部52、表示制御部53、音出力制御部54、環境データ取得部80、環境予測部81、運動支援情報生成部82、疲労度計算部83を含む。ただし、本実施形態の処理部(CPU)50は、これらの一部の構成(要素)を省略又は変更してもよいし、他の構成(要素)を追加した構成としてもよい。
位置情報生成部51、通信制御部52、表示制御部53、音出力制御部54の各機能は、第1実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
環境データ取得部80は、通信部74を介して、各環境計測装置2が計測した環境データを継続して取得し、環境計測装置2毎に割り当てられた識別IDと対応づけて順番に記憶部66に保存する処理を行う。
環境予測部81、運動支援情報生成部82、疲労度計算部83の各処理は、第1実施形態における、環境予測部22、運動支援情報生成部23、疲労度計算部28とそれぞれ同様であるため、その説明を省略する。
[サーバーの構成]
図13は、第2実施形態におけるサーバー4の構成例を示す図である。図13に示すように、本実施形態では、サーバー4は、処理部(CPU)20、記憶部30、記録媒体32、通信部34、操作部36、表示部38、音出力部39を含んで構成されている。本実施形態のサーバー4は、図13の構成要素(各部)の一部を省略又は変更してもよいし、他の構成要素を付加した構成としてもよい。記憶部30、記録媒体32、通信部34、操作部36、表示部38、音出力部39の各機能は、第1実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
処理部(CPU)20は、記憶部30や記録媒体32に記憶されているプログラムに従って、各種の計算処理や制御処理を行う。特に、本実施形態では、処理部(CPU)20は、通信制御部24、表示制御部25、音出力制御部26、端末データ取得部27を含む。ただし、本実施形態の処理部(CPU)20は、これらの一部の構成(要素)を省略又は変更してもよいし、他の構成(要素)を追加した構成としてもよい。
端末データ取得部27は、通信部34を介して、情報端末5から運動支援情報を取得する処理を行う。
通信制御部24は、通信部34を介して行う、情報端末5とのデータ通信等を制御する処理を行う。
表示制御部25は、端末データ取得部27が取得した運動支援情報を集約して表示部38に表示させる処理を行う。
音出力制御部26の処理は、第1実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
2−3.運動支援情報提供システムの処理
図14及び図15は、本実施形態の運動支援情報提供システム1の処理のフローチャートの一例を示す図である。
図14は、情報端末5の処理部(CPU)50による処理のフローチャートの一例を示す図である。
図14に示すように、情報端末5の処理部(CPU)50は、ユーザーによる開始操作が行われるまで待機し(S150のN)、開始操作が行われると(S150のY)、まず、環境計測装置2から環境データを受信し、記憶部66に保存する(S152)。
次に、情報端末5の処理部(CPU)50は、ユーザーの位置情報を生成し、記憶部66に保存する(S154)。
そして、情報端末5の処理部(CPU)50は、生体情報センサー6からユーザーの生体情報を取得し、記憶部66に保存する(S156)。
情報端末5の処理部(CPU)50は、ユーザーの生体情報に基づいて疲労度を計算する(S158)。
次に、情報端末5の処理部(CPU)50は、現在までの環境データの時系列(ステップS152で順番に保存された環境データ)から、コース周辺の環境変化を予測する(S160)。
そして、情報端末5の処理部(CPU)50は、ユーザーが走行するコースの地形データ(例えば距離、起伏、直線やカーブといった道の状態)を読み出して、変化や距離に基づいて区域に分ける(S162)。
また、情報端末5の処理部(CPU)50は、実績データを記憶部66から読み出す(S164)。ここでは、実績データは、ユーザーが過去に同じ運動経路で運動したときの記録を含み、他にも過去の生体情報、予測結果、運動支援情報が含まれてもよい。
情報端末5の処理部(CPU)50は、この記録を短縮目標時間だけ上回るように、境界点のそれぞれをペースアップポイント、ペースダウンポイント、ペース維持ポイントに設定する(S166)。このとき、過去の記録、生体情報、環境予測部の予測結果、運動支援情報等が参照されてもよい。
情報端末5の処理部(CPU)50は、現在までの疲労度の時系列(ステップS158で順番に保存された環境データ)、予測されたコース周辺の環境変化、境界点毎の設定ペース(ペースアップポイント、ペースダウンポイント、ペース維持ポイントのいずれか)から疲労度をシミュレートする(S168)。
そして、情報端末5の処理部(CPU)50は、シミュレートされた疲労度が、どの地点においても限界値に達しないことを確認する(S170)。もし、疲労度が限界値以上になる場合には(S170のN)、ユーザーが競技続行不能となることを意味するので、短縮目標時間を小さくするなどの調整を行い(S172)、再びS166に戻ってS166〜S170の処理を行う。
情報端末5の処理部(CPU)50は、シミュレートされた疲労度が、どの地点においても限界値に達しないならば(S170のY)、運動支援情報を生成する(S174)。運動支援情報は、ユーザーの位置情報を考慮して、必要なコース情報、ユーザーが次に走行する境界点の設定ペース、予測された環境変化、疲労度、必要な生体情報、の全部又は一部を含む。そして、情報端末5の処理部(CPU)50は、生成された運動支援情報を、表示部70に表示する。
例えば、ユーザーの情報端末5の処理部(CPU)50がS150〜S174の処理を行う場合には、表示部70に、例えば図10に示すような画面100を表示してもよい。図10の画面100には、ユーザーに対する具体的なペース変化の指示である運動支援情報が書かれている。そのため、ユーザーは監督やコーチが近くにいない場合でも、戦略的に走行ペースを調整することが可能になる。
また、監督やコーチの情報端末5の処理部(CPU)50だけがS150〜S174の処理を行う場合には、監督やコーチの情報端末5に、例えば図11に示すような画面100が表示されてもよい。このとき、監督やコーチは、選手A、選手Bに対して例えば口頭で指示を与えてもよい。つまり、監督やコーチが近くにいる場合には、ユーザーの情報端末5には図10のような画面100が表示されなくてもよい。
また、監督やコーチの情報端末5の処理部(CPU)50だけがS150〜S174の処理を行う場合であっても、ユーザーが離れている場合には、監督やコーチの情報端末5から運動支援情報が通信ネットワーク3経由でユーザーの情報端末5に送信されてもよい。このとき、ユーザーの情報端末5の表示部70に、例えば図10に示すような画面100が表示される。
なお、本実施形態のS166〜S172の処理により、限界値を超える疲労度になるようなペースアップは指示されないため、現実に実現可能な戦略が立てられる。そして、ゴールまでの疲労度をシミュレーションした広い視点での戦略に基づいて、ユーザーの現在の位置に対応する運動支援情報が表示される(S174)。そのため、人間が経験に基づいて狭い視点で指示(運動支援情報)を出す場合に比べて、記録を向上させる可能性が高まる。
そして、情報端末5の処理部(CPU)50は、生成した運動支援情報をサーバー4に送信する(S176)。
情報端末5の処理部(CPU)50は、ユーザー又は監督やコーチによる終了操作が行われるまで(S178のN)、所定時間Δt(例えば1分)が経過する毎に(S180のY)、ステップS152〜S176の処理を繰り返し行い、終了操作が行われると(S178のY)、処理を終了する。
図15は、サーバー4の処理部(CPU)20による処理のフローチャートの一例を示す図である。
図15に示すように、サーバー4の処理部(CPU)20は、管理者(例えば、監督やコーチ)による開始操作が行われるまで待機し(S110のN)、開始操作が行われると(S110のY)、情報端末5から、端末IDと運動支援情報を受信し、記憶部30に保存する(S112)。
次に、サーバー4の処理部(CPU)20は、ステップS112で記憶部30に保存した運動支援情報を集約し、表示部38に例えば一覧表示する(S114)。
そして、サーバー4の処理部(CPU)20は、管理者による終了操作が行われるまで(S116のN)、ステップS112及びS114の処理を繰り返し行い、終了操作が行われると(S116のY)、処理を終了する。
以上に説明した第2実施形態の運動支援情報提供システムによれば、情報端末5は、コースを含むエリアに分散配置された複数の環境計測装置2の各々が計測した環境データを用いて環境条件の解析をリアルタイムに行うことで、コース周辺の環境変化を正確に捉えることができる。
そして、情報端末5は、ユーザーの生体情報から疲労度を計算し、疲労度の時系列、予測された環境変化、境界点毎の設定ペースを利用してゴールまでの疲労度をシミュレーションする。そのため、実現可能性の高い戦略に基づいて、ユーザーが今後とるべき行動(ペース配分、ペース変化)について適切な運動支援情報を提供できる。
つまり、人間が行うレースにおいてユーザー以外が戦略を立てるテレメトリーシステムを実現可能とし、ユーザーの生体情報と環境変化の予測を考慮したユーザーに適した運動のペースを示す情報を生成できる。
3.変形例
[変形例1]
第1実施形態ではサーバー4が、第2実施形態では情報端末5が、各環境計測装置2と直接的に通信を行って環境データを取得しているが、環境計測装置2同士がアドホックに通信を行って1つの環境計測装置2に環境データを集約し、当該環境計測装置2がサーバー4又は情報端末5に環境データを一括して送信してもよい。
このようにすれば、通信対象の切り替えによるサーバー4又は情報端末5のオーバーヘッドを軽減し、環境データの通信速度を向上させることができる。
[変形例2]
第2実施形態では、情報端末5が各環境計測装置2と通信を行って環境データを取得しているが、第1実施形態と同様に、サーバー4が各環境計測装置2から環境データを取得し、情報端末5は、サーバー4から環境データを取得するようにしてもよい。
上述した実施形態および変形例は一例であって、これらに限定されるわけではない。例えば、各実施形態および各変形例を適宜組み合わせることも可能である。
また、前記の実施形態等において、ユーザーは運動競技をする競技者であった。しかし、ユーザーを人間以外として、管理者である人間がユーザーの疲労度を知る目的で運動支援情報提供システムを使用してもよい。例えば、ユーザーは犬や猫等のペットであって、飼い主が散歩や運動中のペットの疲労度を把握するのに用いてもよい。このとき、疲労度が所定の値より大きくなるとアラームが鳴って、飼い主が異常に気付くようにしてもよい。また、ペット以外にも、労働に関与する動物に適用することもできる。例えば、競馬で走る馬や、サーカス等でショーを行う象、農地等で働く牛や、観光地で人を乗せて移動するラクダ等の生体情報を取得してもよい。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1 運動支援情報提供システム、2 環境計測装置、3 通信ネットワーク、4 サーバー、5 情報端末、6,6a,6b 生体情報センサー、7 ユーザー、10 気圧センサー、11 温度センサー、12 湿度センサー、13 風向・風速センサー、14 降雨量センサー、15 空気質センサー、16 送信部、20 処理部(CPU)、21 環境データ取得部、22 環境予測部、23 運動支援情報生成部、24 通信制御部、25 表示制御部、26 音出力制御部、27 端末データ取得部、28 疲労度計算部、30 記憶部、32 記録媒体、34 通信部、36 操作部、38 表示部、39 音出力部、40 操作部、50 処理部(CPU)、51 位置情報生成部、52 通信制御部、53 表示制御部、54 音出力制御部、60 生体情報受信部、62 GPSデータ受信部、66 記憶部、68 記録媒体、70 表示部、72 音出力部、74 通信部、80 環境データ取得部、81 環境予測部、82 運動支援情報生成部、83 疲労度計算部、100 画面

Claims (7)

  1. ユーザーが運動する運動経路の環境情報を利用して前記運動経路の環境変化を予測する環境予測部と、
    前記ユーザーの生体情報と前記環境予測部の予測結果とを利用して、前記ユーザーの生体情報の変化を予測し、前記ユーザーの適した運動のペースを示す情報である運動支援情報を生成する運動支援情報生成部と、
    を含む、情報処理装置。
  2. 請求項1において、
    前記ユーザーが過去に同じ運動経路で運動したときの前記ユーザーの生体情報、前記環境予測部の予測結果、および前記運動支援情報の少なくとも何れか1つを含む実績データを記憶する記憶部を含み、
    前記運動支援情報生成部は、
    前記記憶部からの実績データを利用して、運動支援情報を生成する、情報処理装置。
  3. 請求項2において、
    前記記憶部は、
    前記ユーザーが過去に同じ運動経路で運動したときの記録も前記実績データとして記憶している、情報処理装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項において、
    前記ユーザーの生体情報を利用して、前記ユーザーの疲労度を計算する疲労度計算部を含み、
    前記運動支援情報生成部は、
    前記疲労度の変化を予測して前記運動支援情報を生成する、情報処理装置。
  5. 請求項4において、
    前記運動支援情報生成部は、
    前記ユーザーに運動のペースの維持又は変更を指示する運動支援情報を生成する、情報処理装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理装置と、
    前記運動経路を含む領域に分散して配置されている環境計測装置と、
    を含む、運動支援情報提供システム。
  7. ユーザーが運動する運動経路の環境情報を利用して前記運動経路の環境変化を予測するステップと、
    前記ユーザーの生体情報を取得するステップと、
    予測された前記運動経路の環境変化と取得された前記ユーザーの生体情報とを利用して、前記ユーザーの生体情報の変化を予測し、前記ユーザーの適した運動のペースを示す情報である運動支援情報を生成するステップと、
    を含む、運動支援情報提供方法。
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