JP2013218463A - Rfid記録媒体発行装置、rfid記録媒体発行方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】表裏両面にRFIDインレットが内蔵されたRFID記録媒体に対し、表側あるいは裏側の少なくとも一方より所望の情報の書込みを可能としたRFID記録媒体発行装置、RFID記録媒体発行方法を提供する。
【解決手段】発行装置1に用いる記録媒体50は、第1の記録媒体片53に内蔵されるRFIDインレット57と、第2の記録媒体片54に内蔵されるRFIDインレット60とは、長手方向において位置がずれて配置されている。
【選択図】図2
【解決手段】発行装置1に用いる記録媒体50は、第1の記録媒体片53に内蔵されるRFIDインレット57と、第2の記録媒体片54に内蔵されるRFIDインレット60とは、長手方向において位置がずれて配置されている。
【選択図】図2
Description
本発明は、表裏両面にRFIDインレットが内蔵されたRFID記録媒体に対し、表側あるいは裏側のいずれか一方より所望の情報の書込みを可能としたRFID記録媒体発行装置、RFID記録媒体発行方法に関するものである。
従来、医薬品の情報や物流における商品情報、あるいは、送り先の情報等をバーコード変換してラベルに印刷し、前記情報がバーコード印刷されたラベルを貼り付けて表示するようなことが行われていた。
しかし、バーコードによる表示可能な情報量に限りがあるため、記憶可能な情報量が多いRFID(Radio Frequency Identification)に各種情報を記憶するとともに、記憶した情報を目視できるよう印刷するようなことが行われている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、バーコードによる表示可能な情報量に限りがあるため、記憶可能な情報量が多いRFID(Radio Frequency Identification)に各種情報を記憶するとともに、記憶した情報を目視できるよう印刷するようなことが行われている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の「RFID印刷用紙用プリンター」は、RFID印刷用紙(RFID記録媒体)の長さ方向および幅方向のどの位置にどのような大きさのRFIDインレットが組み込まれていても、RFIDインレットを簡単に検出可能とするものである。そして、特許文献1の「RFID印刷用紙用プリンター」は、用紙本体(記録媒体片)の裏面にアンテナ指示マークを設け、このアンテナ指示マークをアンテナ検出部により検出することにより、RFIDインレット(アンテナ)の位置や大きさが異なっても、読取り・書込み部におけるRFIDアンテナとの間の交信特性を適正に維持可能としたものである。
また、他方、高価なRFIDの採用を避け、情報を剥離基材(記録媒体)の両面に印刷することにより、コスト削減を図ったような配送伝票用ラベル(記録媒体)が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2の技術では、剥離基材(台紙)の一方面に仮着された第1の表面基材と、剥離基材の他方面に裏面が擬似接着された第2の表面基材と、を備え、第1の印刷手段により第1の表面基材に所望情報を印刷し、かつ、第2の印刷手段により第2の表面基材に所望情報を印刷するようにしている。
ところで、個人情報保護法の施行により、表面には表示(印刷)せずに記憶させる情報量が増えるとともに、記憶させた情報のうちから、必要な情報を目視可能に表示させる要望が高まってきている。
特許文献2の技術では、剥離基材(台紙)の一方面に仮着された第1の表面基材と、剥離基材の他方面に裏面が擬似接着された第2の表面基材と、を備え、第1の印刷手段により第1の表面基材に所望情報を印刷し、かつ、第2の印刷手段により第2の表面基材に所望情報を印刷するようにしている。
ところで、個人情報保護法の施行により、表面には表示(印刷)せずに記憶させる情報量が増えるとともに、記憶させた情報のうちから、必要な情報を目視可能に表示させる要望が高まってきている。
しかし、上述したように、用紙本体(記録媒体片)の裏面にアンテナ指示マークを設け、表面(片面)に設けた用紙本体(記録媒体片)のRFIDインレットに情報を書き込むような「RFID印刷用紙プリンター」はあるものの、両面にRFIDインレットおよび印刷表示面を備えるとともに、一つのRFID読取り・書込み装置を使って用紙本体(記録媒体片)のRFIDインレットに対し情報を書き込むようなRFID記録媒体発行装置は存在しなかった。
本発明の課題は、表裏両面にRFIDインレットが内蔵されたRFID記録媒体に対し、表側あるいは裏側の少なくとも一方より所望の情報の書込みを可能としたRFID記録媒体発行装置、RFID記録媒体発行方法を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。
請求項1の発明は、表面に等間隔に検出マークが形成された長尺状の台紙と、裏面に粘着剤層が形成されるとともに、RFIDインレットが内蔵され、かつ、前記台紙の一方の面において前記粘着剤層を介して剥離可能に仮着された第1の記録媒体片と、裏面に粘着剤層が形成されるとともに、RFIDインレットが内蔵され、かつ、前記台紙の他方の面において前記粘着剤層を介して剥離可能に仮着された第2の記録媒体片と、を備え、前記第1の記録媒体片に内蔵されるRFIDインレットと、前記第2の記録媒体片に内蔵されるRFIDインレットとは、長手方向において位置がずれて配置されているRFID記録媒体と、前記RFID記録媒体を供給する媒体供給手段と、前記媒体供給手段より下流に側に設けられ、供給された前記第1の記録媒体片および第2の記録媒体片の表面に情報を印刷する第1の印刷手段および第2の印刷手段と、前記媒体供給手段より下流側であり、前記第1の印刷手段および第2の印刷手段を含む部位に形成された搬送路と、前記搬送路に沿って前記RFID記録媒体を搬送する搬送手段と、前記搬送路に設けられ、前記RFID記録媒体の前記検出マークを検出する検出手段と、前記搬送路における前記RFID記録媒体の一方の面側に設けられるとともに、前記RFID記録媒体の第1の記録媒体片および第2の記録媒体片に内蔵された前記RFIDインレットに対する読取りおよび情報の書込みを行うRFID読取り・書込み手段と、を備えたことを特徴とするRFID記録媒体発行装置である。
請求項2の発明は、請求項1に記載のRFID記録媒体発行装置において、前記第1の記録媒体片に内蔵されるRFIDインレットと、前記第2の記録媒体片に内蔵されるRFIDインレットとの間には、長手方向において、所定の間隔が設けられていること、を特徴とするRFID記録媒体発行装置である。
請求項3の発明は、請求項2に記載のRFID記録媒体発行装置において、前記所定の間隔は、前記第1の記録媒体片に内蔵されるRFIDインレットと、前記第2の記録媒体片に内蔵されるRFIDインレットとの一方と前記RFID読取り・書込み手段とが情報の読取りおよび書き込みを行う場合に、他方のRFIDインレットとの間で干渉しない間隔であること、を特徴とするRFID記録媒体発行装置である。
請求項4の発明は、表面に等間隔に検出マークが形成された長尺状の台紙と、裏面に粘着剤層が形成されるとともに、RFIDインレットが内蔵され、かつ、前記台紙の一方の面において前記粘着剤層を介して剥離可能に仮着された第1の記録媒体片と、裏面に粘着剤層が形成されるとともに、RFIDインレットが内蔵され、かつ、前記台紙の他方の面において前記粘着剤層を介して剥離可能に仮着された第2の記録媒体片と、を備え、前記第1の記録媒体片に内蔵されるRFIDインレットと、前記第2の記録媒体片に内蔵されるRFIDインレットとは、長手方向において位置がずれて配置されているRFID記録媒体と、前記RFID記録媒体を供給する媒体供給手段と、前記媒体供給手段より下流に側に設けられ、供給された前記第1の記録媒体片および第2の記録媒体片の表面に情報を印刷する第1の印刷手段および第2の印刷手段と、前記媒体供給手段より下流側であり、前記第1の印刷手段および第2の印刷手段を含む部位に形成された搬送路と、前記搬送路に沿って前記RFID記録媒体を搬送する搬送手段と、前記搬送路に設けられ、前記RFID記録媒体の前記検出マークを検出する検出手段と、前記搬送路における前記RFID記録媒体の一方の面側に設けられるとともに、前記RFID記録媒体の第1の記録媒体片および第2の記録媒体片に内蔵された前記RFIDインレットに対する読取りおよび情報の書込みを行うRFID読取り・書込み手段と、を備えたRFID記録媒体発行装置を用いたRFID記録媒体発行方法であって、前記第1の印刷手段により第1の記録媒体片の表面に所望の情報を印刷した後、下流の前記RFID読取り・書込み手段により第1の記録媒体片の前記RFIDインレットに対し前記印刷した情報に関する詳細の情報を書き込み、さらに、下流に搬送して前記RFID読取り・書込み手段により第2の記録媒体片の前記RFIDインレットに対し所望の情報を書き込んだ後、さらに、下流に搬送して前記第2の記録媒体片の前記RFIDインレットに書き込んだ情報のうちから所望の情報を前記第2の記録媒体片の表面に印刷することを特徴とするRFID記録媒体発行方法である。
請求項5の発明は、請求項4に記載のRFID記録媒体発行方法において、前記RFID読取り・書込み手段による第1の記録媒体片または第2の記録媒体片に対する読取り・書込み時、第1の記録媒体片または第2の記録媒体片のいずれか一方がエラーとなった場合、第1の記録媒体片および第2の記録媒体片の双方の表面にエラーマークを印刷すること、を特徴とするRFID記録媒体発行方法である。
本発明によれば、RFID記録媒体発行装置は、台紙の検出マーク間の表裏面に、RFIDインレットが内蔵された第1の記録媒体片および第2の記録媒体片を仮着し、しかも、第1のRFIDインレットおよび第2のRFIDインレットは、ずらした位置に配設されているため、一つの読取り・書込み手段にて台紙の表裏に設けられた第1のRFIDインレットおよび第2のRFIDインレットに対する書き込みが可能であるという効果がある。
また、RFID記録媒体発行方法では、第1の印刷手段により第1の記録媒体片の表面に所望の情報を印刷した後、下流の前記RFID読取り・書込み手段により第1の記録媒体片のRFIDインレットに対し印刷した情報に関する詳細の情報を書き込み、さらに、下流に搬送してRFID読取り・書込み手段により第2の記録媒体片のRFIDインレットに対し所望の情報を書き込んだ後、さらに、下流に搬送して第2の記録媒体片のRFIDインレットに書き込んだ情報のうちから所望の情報を第2の記録媒体片の表面に印刷するようにしたので、表裏の第1の記録媒体片および第2の記録媒体片の表面への所望情報の表示、およびRFIDインレットへの詳細情報の書込みが確実に行えるという効果がある。
さらに、RFID読取り・書込み手段による第1の記録媒体片または第2の記録媒体片に対する読取り・書込み時、第1の記録媒体片または第2の記録媒体片のいずれか一方がエラーとなった場合、第1の記録媒体片および第2の記録媒体片の双方の表面にエラーマークを印刷すれば、同じ対象物に貼り付ける2枚1組のペアの一方の記録媒体片がエラーとなった場合であっても、誤って貼ってしまうおそれが軽減される。
さらにまた、RFID読取り・書込み手段による第1の記録媒体片または第2の記録媒体片に対する読取り・書込み時、第1の記録媒体片または第2の記録媒体片のいずれか一方がエラーとなった場合、エラーとなった記録媒体片のみにエラーマークを印刷すれば、エラーとなった記録媒体片のみを不使用にでき、正常な情報が書き込めた記録媒体片は使用に供することができるので、材料費のコストアップが抑えられるようになる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面等を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明のRFID記録媒体発行装置の第1実施形態の構成例を示す図である。同図に示すように、RFID記録媒体発行装置(以下、適宜、単に「発行装置」と称する)1は、後述するRFID(Radio Frequency−Identification)インレットが内蔵されたRFID記録媒体(以下、適宜、「記録媒体」と称する)50を供給する媒体供給軸2と、記録媒体50の一方の面(図1における下面)に所定の印刷データを印刷する第1の印刷部3と、記録媒体50の他方の面(図1における上面)に所定の印刷データを印刷する第2の印刷部4と、記録媒体50を両面から回動自在に挟持して第1の印刷部3および第2の印刷部4側に案内する送りローラ5と、反射センサ6と、RFID読取り・書込み部7と、カッター部8と、前記各部を制御する制御部9と、を備えている。
図1は、本発明のRFID記録媒体発行装置の第1実施形態の構成例を示す図である。同図に示すように、RFID記録媒体発行装置(以下、適宜、単に「発行装置」と称する)1は、後述するRFID(Radio Frequency−Identification)インレットが内蔵されたRFID記録媒体(以下、適宜、「記録媒体」と称する)50を供給する媒体供給軸2と、記録媒体50の一方の面(図1における下面)に所定の印刷データを印刷する第1の印刷部3と、記録媒体50の他方の面(図1における上面)に所定の印刷データを印刷する第2の印刷部4と、記録媒体50を両面から回動自在に挟持して第1の印刷部3および第2の印刷部4側に案内する送りローラ5と、反射センサ6と、RFID読取り・書込み部7と、カッター部8と、前記各部を制御する制御部9と、を備えている。
ここで主に、図2および図3を参照して、記録媒体50につき説明する。
図2は、図1中で矢示II方向より見た拡大平面図である。
図3は、図2中、矢示III−III線に沿う断面図である。
図2および図3に示すように、記録媒体50は、長尺状の台紙51と、台紙51の少なくとも一方の面に予め等間隔に印刷された位置検出用の矩形状の検出マーク52と、台紙51の一方の面に仮着された第1の記録媒体片53と、台紙51の他方の面に仮着された第2の記録媒体片54と、を備える。
第1の記録媒体片53は、裏面に粘着剤層55を塗布形成し、表面に感熱発色層56を塗布形成するとともに、検出マーク52間における台紙51の一方の面(図3における下面)に前記粘着剤層55を介して仮着したものである。第1の記録媒体片53は、検出マーク52間が一葉の第1の記録媒体片53となって、台紙51の長手方向Lに連続して仮着されている。
図2は、図1中で矢示II方向より見た拡大平面図である。
図3は、図2中、矢示III−III線に沿う断面図である。
図2および図3に示すように、記録媒体50は、長尺状の台紙51と、台紙51の少なくとも一方の面に予め等間隔に印刷された位置検出用の矩形状の検出マーク52と、台紙51の一方の面に仮着された第1の記録媒体片53と、台紙51の他方の面に仮着された第2の記録媒体片54と、を備える。
第1の記録媒体片53は、裏面に粘着剤層55を塗布形成し、表面に感熱発色層56を塗布形成するとともに、検出マーク52間における台紙51の一方の面(図3における下面)に前記粘着剤層55を介して仮着したものである。第1の記録媒体片53は、検出マーク52間が一葉の第1の記録媒体片53となって、台紙51の長手方向Lに連続して仮着されている。
また、第1の記録媒体片53には、図示省略のICチップおよびアンテナを備えたRFIDインレット57が形成されており、後述するRFID読取り・書込み部7との間で送受信を行って図示省略のICチップからのデータの読み取り、およびICチップへのデータの書込みが可能となっている。
第2の記録媒体片54は、第1の記録媒体片53と同様、裏面に粘着剤層58、表面に感熱発色層59が形成されるとともに、RFIDインレット60が備えられている。
第2の記録媒体片54は、第1の記録媒体片53と同様、裏面に粘着剤層58、表面に感熱発色層59が形成されるとともに、RFIDインレット60が備えられている。
ここで、RFIDインレット57とRFIDインレット60とは、長尺状の台紙51の長手方向(すなわち、搬送方向)において位置がずれて配置されており、これらの間は、所定の間隔を離して配置されている。また、検出マーク52を挟んで隣り合うRFIDインレット57とRFIDインレット60との間についても、同様な間隔が設けられている。
このRFIDインレット57とRFIDインレット60との間の所定の間隔は、例えば、RFIDインレット57とRFID読取り・書込み部7とが情報の読取りおよび書き込みを行う場合に、この情報の読取りおよび書き込みの障害となるようなRFIDインレット60との間での干渉が発生しない距離に設定されている。もう一方の場合、すなわち、RFIDインレット60とRFID読取り・書込み部7とが情報の読取りおよび書き込みを行う場合にも、この情報の読取りおよび書き込みの障害となるようなRFIDインレット57との間での干渉が発生しない距離にRFIDインレット57とRFIDインレット60との間隔が設定されている。
このRFIDインレット57とRFIDインレット60との間の所定の間隔は、例えば、RFIDインレット57とRFID読取り・書込み部7とが情報の読取りおよび書き込みを行う場合に、この情報の読取りおよび書き込みの障害となるようなRFIDインレット60との間での干渉が発生しない距離に設定されている。もう一方の場合、すなわち、RFIDインレット60とRFID読取り・書込み部7とが情報の読取りおよび書き込みを行う場合にも、この情報の読取りおよび書き込みの障害となるようなRFIDインレット57との間での干渉が発生しない距離にRFIDインレット57とRFIDインレット60との間隔が設定されている。
本実施形態の記録媒体50では、長手方向Lにおいて、第1の記録媒体片53および第2の記録媒体片54の両端付近と中央付近との合わせて3箇所に、RFIDインレット57およびRFIDインレット60のいずれも配置されていない領域を設けた。このRFIDインレット(57,60)が配置されていない領域を設けたことにより、RFIDインレット57とRFIDインレット60との間隔が、上述した情報の読取りおよび書き込みの障害とならない条件を満たした所定の間隔となり、RFID読取り・書込み部7の動作を誤動作なく行うことが可能となっている。
上述した条件、すなわち、情報の読取りおよび書き込みの障害とならない所定の間隔をRFIDインレット57とRFIDインレット60との間に設けるために、本実施形態の記録媒体50では、上述した3箇所に、RFIDインレット57およびRFIDインレット60のいずれも配置されていない領域を設けている。
このように、本実施形態の記録媒体50は、検出マーク52間における台紙51の他方の面(図3における上面)に粘着剤層58を介して第2の記録媒体片54が一葉仮着され、これが長手方向Lに連続して設けられるものであり、台紙51の裏面および表面に仮着された第1の記録媒体片53および第2の記録媒体片54は表面側の感熱発色層56、59が表出する。また、第1の記録媒体片53のRFIDインレット57と第2の記録媒体片54のRFIDインレット60とが、検出マーク52間、および、検出マーク52を挟んだ場合のいずれにおいても、重なることのない、ずれた位置に配設されるものである。
なお、記録媒体50は、図示省略の巻芯にロール状に巻回して形成してある。
なお、記録媒体50は、図示省略の巻芯にロール状に巻回して形成してある。
図1に戻って、「媒体供給手段」としての媒体供給軸2は、装着された前記記録媒体50を第1の印刷部3および第2の印刷部4側へ繰り出せるよう回転可能に保持する。
「第1の印刷手段」としての第1の印刷部3は、サーマルヘッド10と、記録媒体50をサーマルヘッド10との間で押圧するプラテン11とを備えている。第1の印刷部3は、プラテン11の回動により搬送方向(矢示F方向)、または、搬送逆方向(矢示B方向)へ記録媒体50を搬送するようになっている。なお、第1の印刷部3のサーマルヘッド10は、記録媒体50の裏面(図1における台紙51の下方)側に設けられており、第1の記録媒体片53に対し所望の印刷データを印刷するようになっている。
「第2の印刷手段」としての第2の印刷部4は、第2の記録媒体片54側に設けられたサーマルヘッド12と、記録媒体50をサーマルヘッド12との間で押圧するプラテン13とを備えている。第2の印刷部4は、プラテン13の回動により搬送方向(矢示F方向)、または、搬送逆方向(矢示B方向)へ記録媒体50を搬送しながら第2の記録媒体片54に対し所望の印刷データを印刷するようになっている。
なお、プラテン11、13とも別個のステッピングモータ(図示省略)に接続され、所望ステップ数の回動を可能にするとともに、ステップ数を計数(カウント)できるようになっている。
なお、プラテン11、13とも別個のステッピングモータ(図示省略)に接続され、所望ステップ数の回動を可能にするとともに、ステップ数を計数(カウント)できるようになっている。
送りローラ5は、記録媒体50を両面から回動自在に挟持して第1の印刷部3および第2の印刷部4側(搬送方向F)に搬送(フィード)、および、第1の印刷部3および第2の印刷部4から媒体供給軸2側(搬送逆方向B)へ逆搬送(バックフィード)するためのフィードローラである。送りローラ5は、図示省略のステッピングモータに接続されている。そして、所望ステップ数の回動を可能にするとともに、ステップ数を計数(カウント)できるようになっている。
「検出手段」としての反射センサ6は、所定の光を出射する発光部6a、およびこの発光部6aから出射された光の記録媒体50からの反射光を受光し、受光した光の強度(単位時間当たりの受光量)に対応する電気信号を出力する受光部6bからなる。反射センサ6は、記録媒体50の裏面(図1における下部)側に発光部6aと受光部6bを配し、記録媒体50の裏面に予め印刷された前記検出マーク52を受光部6bの受光量に基づいて検出する「位置検出用センサ」である。
「RFID読取り・書込み手段」としてのRFID読取り・書込み部7は、前記記録媒体50の第1の記録媒体片53のRFIDインレット57、および第2の記録媒体片54のRFIDインレット60に対する送受信を行う装置である。RFID読取り・書込み部7は、図示省略のアンテナを介して第1のRFIDインレット57および第2のRFIDインレット60の図示省略のICチップの固定IDを読み取るとともに、読み取りができたICチップ(図示省略)に対して図示省略の商品番号や送り先等の必要項目情報(所望の情報)を送信・書き込むようになっている。
「切断手段」としてのカッター部8は、例えば、上刃8aに対して下刃8bを進退移動させることにより前記記録媒体50を切断して一葉の第1の記録媒体片53および第2の記録媒体片54とするギロチン式の「切断機構」であり、第2の印刷部4の下流に設けられている。
「制御手段」としての制御部9は、第1の印刷部3および第2の印刷部4のサーマルヘッド10、12やプラテン11、13、送りローラ5、反射センサ6、RFID読取り・書込み部7、カッター部8等の各部と図示省略の信号ケーブルを介して接続され、以下の制御を行うようになっている。
1)送りローラ5を回動して記録媒体50を第1の印刷部3側(矢示F方向)へ送る、および第1の印刷部3および第2の印刷部4側から媒体供給軸2側(矢示B方向)へ記録媒体50をバックフィードする。
2)反射センサ6にて検出マーク52を検出するとともに、プラテン11、13を所定数回転して記録媒体50を第1の印刷部3および第2の印刷部4の所望位置に位置決めし、所望の情報を第1の記録媒体片53および第2の記録媒体片54に印刷するとともに、印刷されてカッター部8に搬送された記録媒体50を所望の位置で切断する。
3)所定のタイミングでサーマルヘッド10、12をヘッドアップ、すなわち、プラテン11、13よりサーマルヘッド10、12を離反する。
4)第1の記録媒体片53のRFIDインレット57がRFID読取り・書込み部7と重なる位置(真上)に近接したとき、ICチップ(図示省略)に対する書込みが可能であるか否か判定し、書込みが可能と判定された場合は、RFID読取り・書込み部7を介してRFIDインレット57に対して所望の情報の書込みを行う。
5)前項4)と同様、第2の記録媒体片54のRFIDインレット60がRFID読取り・書込み部7と重なる位置(真上)に近接したとき、ICチップ(図示省略)に対する書込みが可能であるか否か判定し、書込みが可能と判定された場合は、RFID読取り・書込み部7を介してRFIDインレット60に対して所望の情報の書込みを行う。
6)第1のRFIDインレット57および第2のRFIDインレット60のICチップ(図示省略)に対するRFID読取り・書込み部7による書込みができたか否か判定し、いずれか一方でも書き込みエラーとなった場合は、第1の記録媒体片53および第2の記録媒体片54の両方を第1の印刷部3および第2の印刷部4に戻して「エラーの記録媒体片」である旨(例えば、「NG」)を印刷する。
なお、送りローラ5から第2の印刷部4までの間は、記録媒体50が搬送される「搬送路」となっている。
また、送りローラ5、ならびにプラテン11、13により、記録媒体50を搬送方向Fおよび搬送逆方向Bに搬送する「搬送手段」が形成されるものである。
また、送りローラ5、ならびにプラテン11、13により、記録媒体50を搬送方向Fおよび搬送逆方向Bに搬送する「搬送手段」が形成されるものである。
次に、主に、図4から図6に基づき、RFID記録媒体発行装置を用いてRFIDが内蔵された記録媒片を発行するRFID記録媒体発行方法につき説明する。
なお、以下においては、台紙51、粘着剤層55、58、感熱発色層56、59を省略してある。
なお、以下においては、台紙51、粘着剤層55、58、感熱発色層56、59を省略してある。
図4は、RFID記録媒体の先端部が待機位置から反射センサにおいて検出される位置にバックフィードするまでの状態を示す動作説明図である。図4中において、反射センサ6による検出を行う位置を検出位置Sとし、カッター部8により切断を行う位置を、切断位置Zとして表した。
発行装置1は、図4に示すように、記録媒体50が切断位置Zにおいてカッター部8により切断された待機位置[図4(a)]から、反射センサ6にて記録媒体50の先端部50aが検出される位置[図4(b)]までバックフィード(矢示B方向)するまで、以下の動作を行う。
発行装置1は、図4に示すように、記録媒体50が切断位置Zにおいてカッター部8により切断された待機位置[図4(a)]から、反射センサ6にて記録媒体50の先端部50aが検出される位置[図4(b)]までバックフィード(矢示B方向)するまで、以下の動作を行う。
1)第1の印刷部3および第2の印刷部4のサーマルヘッド10、12をヘッドアップする。なお、ヘッドアップとは、サーマルヘッド10、12が印刷を行う位置から退避する動作を表すものとする。したがって、搬送路の下側にもうけられたサーマルヘッド10の実際の動作は、下方への移動である。これと同様に、本明細書中では、ヘッドダウンという文言は、サーマルヘッド10、12が退避位置から印刷を行う位置へ移動する動作を表すものとする。
2)送りローラ5を回転し、記録媒体50を搬送逆方向(矢示B方向)にバックフィードする。
3)前項2)のバックフィード時、反射センサ6により記録媒体50の検出マーク52を確認する。検出マーク52を検出した後、送りローラ5を所定数回転して台紙51が検出された場合は、引き続きバックフィードしながら次の検出マーク52を検出する[図4(b)]。
他方、検出マーク52を検出して所定数回転したときに、受光部6bへの反射光の受光がなかった場合、記録媒体50の先端部50aが検出されたものと判定して送りローラ5の回転を停止する[図4(c)]。
2)送りローラ5を回転し、記録媒体50を搬送逆方向(矢示B方向)にバックフィードする。
3)前項2)のバックフィード時、反射センサ6により記録媒体50の検出マーク52を確認する。検出マーク52を検出した後、送りローラ5を所定数回転して台紙51が検出された場合は、引き続きバックフィードしながら次の検出マーク52を検出する[図4(b)]。
他方、検出マーク52を検出して所定数回転したときに、受光部6bへの反射光の受光がなかった場合、記録媒体50の先端部50aが検出されたものと判定して送りローラ5の回転を停止する[図4(c)]。
図5は、RFID記録媒体の先端部が反射センサにおいて検出された位置から送られて、第1のRFIDインレットおよび第2のRFIDインレットに情報を書き込み、かつ、第1の記録媒体片に所望の情報を書き込むまでの状態を示す動作説明図である。
発行装置1は、図5に示すように、記録媒体50の先端部50aが反射センサ6により検出された時点[図4(c)]から搬送方向Fへの搬送に転じ、先頭(1枚目)の記録媒体50−1のRFIDインレット57、60に情報を書き込むまで、以下の動作を行う。
発行装置1は、図5に示すように、記録媒体50の先端部50aが反射センサ6により検出された時点[図4(c)]から搬送方向Fへの搬送に転じ、先頭(1枚目)の記録媒体50−1のRFIDインレット57、60に情報を書き込むまで、以下の動作を行う。
1)サーマルヘッド10、12をヘッドダウン、すなわち、プラテン11、13側へ接近する[図5(a)]。
2)送りローラ5の回転数を計数(カウント)しながら記録媒体50を搬送方向Fへ搬送する。
3)先頭(1枚目)の記録媒体50−1の第1の記録媒体片53の表面に、サーマルヘッド10を介して所望の情報を印刷しながら搬送方向Fへ搬送する。
なお、第1の記録媒体片53への印刷が終了した時点でサーマルヘッド10は、ヘッドアップしてもよい。ヘッドアップすることにより、2枚目の記録媒体50−2の感熱発色層56の表面をサーマルヘッド10の余熱やプラテン側への押圧力等により汚すおそれが軽減される。
4)第1の記録媒体片53のRFIDインレット57がRFID読取り・書込み部7と重なる位置(真上)に到達したとき印刷動作を一時停止し、RFIDインレット57に対し、印刷した所望情報の詳細を書き込む[図5(b)]。
所望情報の書き込みが正常に終了した場合は印刷を再開し、引き続き搬送方向Fに記録媒体50を搬送する。
5)第2の記録媒体片54のRFIDインレット60がRFID読取り・書込み部7と重なる位置(真上)に到達したときRFIDインレット60に対し、これから印刷する所望情報の詳細を書き込む[図5(c)]。
2)送りローラ5の回転数を計数(カウント)しながら記録媒体50を搬送方向Fへ搬送する。
3)先頭(1枚目)の記録媒体50−1の第1の記録媒体片53の表面に、サーマルヘッド10を介して所望の情報を印刷しながら搬送方向Fへ搬送する。
なお、第1の記録媒体片53への印刷が終了した時点でサーマルヘッド10は、ヘッドアップしてもよい。ヘッドアップすることにより、2枚目の記録媒体50−2の感熱発色層56の表面をサーマルヘッド10の余熱やプラテン側への押圧力等により汚すおそれが軽減される。
4)第1の記録媒体片53のRFIDインレット57がRFID読取り・書込み部7と重なる位置(真上)に到達したとき印刷動作を一時停止し、RFIDインレット57に対し、印刷した所望情報の詳細を書き込む[図5(b)]。
所望情報の書き込みが正常に終了した場合は印刷を再開し、引き続き搬送方向Fに記録媒体50を搬送する。
5)第2の記録媒体片54のRFIDインレット60がRFID読取り・書込み部7と重なる位置(真上)に到達したときRFIDインレット60に対し、これから印刷する所望情報の詳細を書き込む[図5(c)]。
図6は、第2の記録媒体片に印字を施すととともに、先頭のRFID記録媒体を切断するまでの状態を示す動作説明図である。
発行装置1は、図6に示すように、第2の記録媒体片54の表面に印刷を施し、所望情報を書き込んだ先頭の記録媒体50−1を切断するまで、以下の動作を行う。
発行装置1は、図6に示すように、第2の記録媒体片54の表面に印刷を施し、所望情報を書き込んだ先頭の記録媒体50−1を切断するまで、以下の動作を行う。
1)先頭の記録媒体50−1を第2の印刷部4に位置決めし[図6(a)]、搬送方向Fに記録媒体50を搬送しながら第2の記録媒体片54の表面に、第2のRFIDインレット60に書き込んだ情報のうちから所望の情報を印刷する。
2)搬送を継続し、切断位置Zに先頭の記録媒体50−1の後端部の切断箇所を位置決めする[図6(b)]。
3)カッター部8の上刃8aに対して下刃8bを進退動して先頭の記録媒体50−1を切断し一葉の「記録媒体片」を作成する[図6(c)]。この状態は、印刷開始前の待機状態を示す図4(a)と同様の状態であり、待機位置には、2枚目の記録媒体50−2が位置決めされた状態となっている。
切断された一葉の「記録媒体片」には、第1の記録媒体片53および第2の記録媒体片54が形成されており、台紙51より剥がすと各々の粘着剤層55、58が露出し、商品や配送物等に貼り付けができるようになっている。
2)搬送を継続し、切断位置Zに先頭の記録媒体50−1の後端部の切断箇所を位置決めする[図6(b)]。
3)カッター部8の上刃8aに対して下刃8bを進退動して先頭の記録媒体50−1を切断し一葉の「記録媒体片」を作成する[図6(c)]。この状態は、印刷開始前の待機状態を示す図4(a)と同様の状態であり、待機位置には、2枚目の記録媒体50−2が位置決めされた状態となっている。
切断された一葉の「記録媒体片」には、第1の記録媒体片53および第2の記録媒体片54が形成されており、台紙51より剥がすと各々の粘着剤層55、58が露出し、商品や配送物等に貼り付けができるようになっている。
なお、上述は、第1のRFIDインレット57および第2のRFIDインレット60に対する書き込みが正常だった場合につき説明したが、以下に書き込みエラーが生じた場合の処理を説明する。
1)先頭の記録媒体50−1の第1のRFIDインレット57に対し所望情報を書き込んだ際[図5(b)]にエラーとなった場合、制御部9の図示省略のRAMに「第1のインレットの書込みエラーフラグ」をセットし、以降の第1の記録媒体片53に対する印刷は再開しないで搬送方向Fに記録媒体50を搬送する。
2)先頭の記録媒体50−1の第2のRFIDインレット60に対し所望情報を書き込んだ際[図5(c)]にエラーとなった場合、制御部9の図示省略のRAMに「第2のインレットの書込みエラーフラグ」をセットし、搬送方向Fに記録媒体50を搬送する。
2)先頭の記録媒体50−1の第2のRFIDインレット60に対し所望情報を書き込んだ際[図5(c)]にエラーとなった場合、制御部9の図示省略のRAMに「第2のインレットの書込みエラーフラグ」をセットし、搬送方向Fに記録媒体50を搬送する。
3)先頭の記録媒体50−1が第2の印刷部4に位置決めされたとき[図6(a)]、図示省略のRAMの第1のRFIDインレット57および第2のRFIDインレット60の書込みエラーフラグ(図示省略)にフラグが立っているか否かを判定し、いずれかにフラグが立っていた場合は、搬送方向Fに記録媒体50を搬送しながら第2の記録媒体片54の表面に図示省略の「エラーマーク(例えば、「NG」や「X」)」を印刷する。
4)第2の記録媒体片54にエラーマークを印刷後、送りローラ5を逆回転し先頭の記録媒体50−1の先端部50aをサーマルヘッド10に位置決めする[図6(a)]。
4)第2の記録媒体片54にエラーマークを印刷後、送りローラ5を逆回転し先頭の記録媒体50−1の先端部50aをサーマルヘッド10に位置決めする[図6(a)]。
5)プラテン11および送りローラ5の回転を正回転に転じ、記録媒体50を搬送方向Fに搬送しながら第1の記録媒体片53の表面にエラーマーク(図示省略)を印刷する。
6)搬送方向Fへの搬送を継続し、切断位置Zに先頭の記録媒体50−1の後端部の切断箇所を位置決めする[図6(b)]。
7)先頭の記録媒体50−1を切断する。
6)搬送方向Fへの搬送を継続し、切断位置Zに先頭の記録媒体50−1の後端部の切断箇所を位置決めする[図6(b)]。
7)先頭の記録媒体50−1を切断する。
切断された記録媒体50の第1の記録媒体片53および第2の記録媒体片54の表面にはエラー・マーク(図示省略)が印刷されているため、所望の情報が記憶されていない「不正のRFID記録媒体片」を商品や物流の段ボール等の配送品に貼り付けるおそれが軽減される。
なお、本実施形態のエラー処理は、同じ商品あるいは配送品等の異なった面に第1の記録媒体片53および第2の記録媒体片54を貼り付けるため、第1のRFIDインレット57および第2のRFIDインレット60のいずれか一方に対する書き込みエラーとなった場合、第1の記録媒体片53および第2の記録媒体片54の両方を「エラー」とした例で説明した。
以下では、エラーとなった「記録媒体片」のみに図示省略のエラーマークを印刷するエラー処理につき説明する。
1)先頭の記録媒体50−1の第1のRFIDインレット57に対しRFID読取り・書込み部7を介して所望情報を書き込んだ際[図5(b)]エラーとなった場合、印刷を停止するとともに、プラテン11および送りローラ5を逆回転に転じ記録媒体50を搬送方逆向(矢示B方向)へ搬送し、サーマルヘッド10に先頭の記録媒体50−1の先端部50aを位置決めする。
2)プラテン11および送りローラ5を正回転に転じ、記録媒体50を搬送方向Fへ搬送しながら第1の記録媒体片53の表面にエラーマーク(図示省略)を印刷する。
3)第1のRFIDインレット57への書き込みは行わないでスキップし、RFID読取り・書込み部7に第2のRFIDインレット60を位置決めする[図5(c)]。
1)先頭の記録媒体50−1の第1のRFIDインレット57に対しRFID読取り・書込み部7を介して所望情報を書き込んだ際[図5(b)]エラーとなった場合、印刷を停止するとともに、プラテン11および送りローラ5を逆回転に転じ記録媒体50を搬送方逆向(矢示B方向)へ搬送し、サーマルヘッド10に先頭の記録媒体50−1の先端部50aを位置決めする。
2)プラテン11および送りローラ5を正回転に転じ、記録媒体50を搬送方向Fへ搬送しながら第1の記録媒体片53の表面にエラーマーク(図示省略)を印刷する。
3)第1のRFIDインレット57への書き込みは行わないでスキップし、RFID読取り・書込み部7に第2のRFIDインレット60を位置決めする[図5(c)]。
4)第2のRFIDインレット60に対し所望情報の書き込みが正常に行われた場合は、搬送方向Fに記録媒体50を搬送しながらサーマルヘッド12を介して第2の記録媒体片54の表面に所望の情報を印刷する。
他方、第2のRFIDインレット60に対する書き込み時エラーとなった場合は、サーマルヘッド12を介して第2の記録媒体片54の表面にエラーマークを印刷する。
5)印刷した先頭の記録媒体50−1は、切断位置Zに先頭の記録媒体50−1の後端部の切断箇所を位置決めする[図6(b)]。
6)先頭の記録媒体50−1を切断する。
他方、第2のRFIDインレット60に対する書き込み時エラーとなった場合は、サーマルヘッド12を介して第2の記録媒体片54の表面にエラーマークを印刷する。
5)印刷した先頭の記録媒体50−1は、切断位置Zに先頭の記録媒体50−1の後端部の切断箇所を位置決めする[図6(b)]。
6)先頭の記録媒体50−1を切断する。
切断された記録媒体50の第1の記録媒体片53および第2の記録媒体片54のうち、エラーとなった「記録媒体片」の表面にはエラー・マーク(図示省略)が印刷されているため、所望の情報が記憶されていない「不正のRFID記録媒体片」を商品や物流の段ボール等の配送品に貼り付けるおそれが軽減されるとともに、正常な「記録媒体片」は商品等に貼り付けて表示に供することができるため、無駄な「記録媒体片」を減らすことによりコストアップの軽減が図れる。
上述したように、台紙51の検出マーク52間の表裏面に、RFIDインレット57、60が内蔵された第1の記録媒体片53および第2の記録媒体片54を仮着し、しかも、第1のRFIDインレット57および第2のRFIDインレット60は、長手方向Lにおいてずらした位置に配設されているため、一つのRFID読取り・書込み部7にて台紙51の表裏に設けられた第1のRFIDインレット57および第2のRFIDインレット60に対する書き込みが可能となる。
(第2実施形態)
第2実施形態は、第1の記録媒体片53および第2の記録媒体片54中におけるRFIDインレット57およびRFIDインレット60の位置が異なる他は、第1実施形態と同様な形態である。よって、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
第2実施形態は、第1の記録媒体片53および第2の記録媒体片54中におけるRFIDインレット57およびRFIDインレット60の位置が異なる他は、第1実施形態と同様な形態である。よって、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
図7は、本発明のRFID記録媒体発行装置の第2実施形態を第1実施形態の図2と同様な方向から見た拡大平面図である。
第2実施形態における記録媒体50Bでは、RFIDインレット57は、第1の記録媒体片53の長手方向Lにおける一方側の端部近傍に配置されている。また、RFIDインレット60は、第2の記録媒体片54の長手方向Lにおける他方側の端部近傍に配置されている。したがって、第1の記録媒体片53および第2の記録媒体片54の両端付近には、RFIDインレット(57,60)が配置されていない領域が殆どない。ただし、本実施形態の記録媒体50では、長手方向Lにおいて、第1の記録媒体片53および第2の記録媒体片54の中央付近には、RFIDインレット(57,60)が配置されていない領域が設けられている。また、長手方向Lにおいて検出マーク52を挟んで隣り合うRFIDインレット57とRFIDインレット60との間についても、第1実施形態において説明した「所定の間隔」が設けられている。
第2実施形態における記録媒体50Bでは、RFIDインレット57は、第1の記録媒体片53の長手方向Lにおける一方側の端部近傍に配置されている。また、RFIDインレット60は、第2の記録媒体片54の長手方向Lにおける他方側の端部近傍に配置されている。したがって、第1の記録媒体片53および第2の記録媒体片54の両端付近には、RFIDインレット(57,60)が配置されていない領域が殆どない。ただし、本実施形態の記録媒体50では、長手方向Lにおいて、第1の記録媒体片53および第2の記録媒体片54の中央付近には、RFIDインレット(57,60)が配置されていない領域が設けられている。また、長手方向Lにおいて検出マーク52を挟んで隣り合うRFIDインレット57とRFIDインレット60との間についても、第1実施形態において説明した「所定の間隔」が設けられている。
したがって、第2実施形態の記録媒体50Bのように、第1実施形態と比べて長手方向Lにおける長さが短い第1の記録媒体片53および第2の記録媒体片54であっても、RFIDインレット57とRFIDインレット60との間隔を適切に保つことができる。よって、第2実施形態の発行装置1においても、RFID読取り・書込み部7の動作を誤動作なく行うことが可能である。
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の範囲内である。
1 発行装置
2 媒体供給軸
3 第1の印刷部
4 第2の印刷部
5 ローラ
6 反射センサ
6a 発光部
6b 受光部
7 RFID読取り・書込み部
8 カッター部
8a 上刃
8b 下刃
9 制御部
10 サーマルヘッド
11 プラテン
12 サーマルヘッド
13 プラテン
50 記録媒体
50B 記録媒体
50a 先端部
51 台紙
52 検出マーク
53 第1の記録媒体片
54 第2の記録媒体片
55 粘着剤層
56 感熱発色層
57 RFIDインレット
58 粘着剤層
59 感熱発色層
60 RFIDインレット
F 搬送方向(フィード方向)
B 搬送逆方向(バックフィード方向)
S 検出位置
Z 切断位置
2 媒体供給軸
3 第1の印刷部
4 第2の印刷部
5 ローラ
6 反射センサ
6a 発光部
6b 受光部
7 RFID読取り・書込み部
8 カッター部
8a 上刃
8b 下刃
9 制御部
10 サーマルヘッド
11 プラテン
12 サーマルヘッド
13 プラテン
50 記録媒体
50B 記録媒体
50a 先端部
51 台紙
52 検出マーク
53 第1の記録媒体片
54 第2の記録媒体片
55 粘着剤層
56 感熱発色層
57 RFIDインレット
58 粘着剤層
59 感熱発色層
60 RFIDインレット
F 搬送方向(フィード方向)
B 搬送逆方向(バックフィード方向)
S 検出位置
Z 切断位置
Claims (5)
- 表面に等間隔に検出マークが形成された長尺状の台紙と、
裏面に粘着剤層が形成されるとともに、RFIDインレットが内蔵され、かつ、前記台紙の一方の面において前記粘着剤層を介して剥離可能に仮着された第1の記録媒体片と、
裏面に粘着剤層が形成されるとともに、RFIDインレットが内蔵され、かつ、前記台紙の他方の面において前記粘着剤層を介して剥離可能に仮着された第2の記録媒体片と、を備え、
前記第1の記録媒体片に内蔵されるRFIDインレットと、前記第2の記録媒体片に内蔵されるRFIDインレットとは、長手方向において位置がずれて配置されているRFID記録媒体と、
前記RFID記録媒体を供給する媒体供給手段と、
前記媒体供給手段より下流に側に設けられ、供給された前記第1の記録媒体片および第2の記録媒体片の表面に情報を印刷する第1の印刷手段および第2の印刷手段と、
前記媒体供給手段より下流側であり、前記第1の印刷手段および第2の印刷手段を含む部位に形成された搬送路と、
前記搬送路に沿って前記RFID記録媒体を搬送する搬送手段と、
前記搬送路に設けられ、前記RFID記録媒体の前記検出マークを検出する検出手段と、
前記搬送路における前記RFID記録媒体の一方の面側に設けられるとともに、前記RFID記録媒体の第1の記録媒体片および第2の記録媒体片に内蔵された前記RFIDインレットに対する読取りおよび情報の書込みを行うRFID読取り・書込み手段と、
を備えたことを特徴とするRFID記録媒体発行装置。 - 請求項1に記載のRFID記録媒体発行装置において、
前記第1の記録媒体片に内蔵されるRFIDインレットと、前記第2の記録媒体片に内蔵されるRFIDインレットとの間には、長手方向において、所定の間隔が設けられていること、
を特徴とするRFID記録媒体発行装置。 - 請求項2に記載のRFID記録媒体発行装置において、
前記所定の間隔は、前記第1の記録媒体片に内蔵されるRFIDインレットと、前記第2の記録媒体片に内蔵されるRFIDインレットとの一方と前記RFID読取り・書込み手段とが情報の読取りおよび書き込みを行う場合に、他方のRFIDインレットとの間で干渉しない間隔であること、
を特徴とするRFID記録媒体発行装置。 - 表面に等間隔に検出マークが形成された長尺状の台紙と、
裏面に粘着剤層が形成されるとともに、RFIDインレットが内蔵され、かつ、前記台紙の一方の面において前記粘着剤層を介して剥離可能に仮着された第1の記録媒体片と、
裏面に粘着剤層が形成されるとともに、RFIDインレットが内蔵され、かつ、前記台紙の他方の面において前記粘着剤層を介して剥離可能に仮着された第2の記録媒体片と、を備え、
前記第1の記録媒体片に内蔵されるRFIDインレットと、前記第2の記録媒体片に内蔵されるRFIDインレットとは、長手方向において位置がずれて配置されているRFID記録媒体と、
前記RFID記録媒体を供給する媒体供給手段と、
前記媒体供給手段より下流に側に設けられ、供給された前記第1の記録媒体片および第2の記録媒体片の表面に情報を印刷する第1の印刷手段および第2の印刷手段と、
前記媒体供給手段より下流側であり、前記第1の印刷手段および第2の印刷手段を含む部位に形成された搬送路と、
前記搬送路に沿って前記RFID記録媒体を搬送する搬送手段と、
前記搬送路に設けられ、前記RFID記録媒体の前記検出マークを検出する検出手段と、
前記搬送路における前記RFID記録媒体の一方の面側に設けられるとともに、前記RFID記録媒体の第1の記録媒体片および第2の記録媒体片に内蔵された前記RFIDインレットに対する読取りおよび情報の書込みを行うRFID読取り・書込み手段と、
を備えたRFID記録媒体発行装置を用いたRFID記録媒体発行方法であって、
前記第1の印刷手段により第1の記録媒体片の表面に所望の情報を印刷した後、下流の前記RFID読取り・書込み手段により第1の記録媒体片の前記RFIDインレットに対し前記印刷した情報に関する詳細の情報を書き込み、
さらに、下流に搬送して前記RFID読取り・書込み手段により第2の記録媒体片の前記RFIDインレットに対し所望の情報を書き込んだ後、
さらに、下流に搬送して前記第2の記録媒体片の前記RFIDインレットに書き込んだ情報のうちから所望の情報を前記第2の記録媒体片の表面に印刷することを特徴とするRFID記録媒体発行方法。 - 請求項4に記載のRFID記録媒体発行方法において、
前記RFID読取り・書込み手段による第1の記録媒体片または第2の記録媒体片に対する読取り・書込み時、第1の記録媒体片または第2の記録媒体片のいずれか一方がエラーとなった場合、第1の記録媒体片および第2の記録媒体片の双方の表面にエラーマークを印刷すること、
を特徴とするRFID記録媒体発行方法。
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150326 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A132 Effective date: 20160209 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20160802 |