JP2013217596A - 暖房システム - Google Patents

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Abstract

【課題】様々な状況に応じて、熱交換器を通過する熱媒体の流量を適切に変更することが可能な暖房システムを提供する。
【解決手段】給湯暖房システム2は、ヒートポンプ50と、タンク10と、タンク水循環路20と、三流体熱交換器58と、暖房用水循環路71と、バーナ加熱装置82と、暖房機76とを備える。暖房用水循環路71は、暖房用バイパス路94と、調整弁90とを備える。暖房用バイパス路94は、三流体熱交換器58の上流側と下流側とを接続する。調整弁90は、開度を変化させることによって、三流体熱交換器58を通過する水の流量と暖房用バイパス路94を通過する水の流量の割合を変化させる。
【選択図】 図1

Description

本明細書で開示する技術は、暖房システムに関する。
特許文献1には、第1熱媒体を循環させるヒートポンプと、第2熱媒体を循環させる第2熱媒体循環路と、第1熱媒体との熱交換によって第2熱媒体を加熱する熱交換器と、ヒートポンプより加熱能力が高く、第2熱媒体を加熱する加熱装置と、第2熱媒体の熱を利用して暖房する暖房機と、を備える温水供給システムが開示されている。特許文献1のシステムは、第2熱媒体循環路に、熱交換器をバイパスするバイパス路を設けるとともに、バイパス路を開閉する開閉弁を設けている。
特開2009−299941号公報
特許文献1の技術では、開閉弁は、バイパス路を開く状態と、バイパス路を閉じる状態の2つの状態を切換えることしかできない。そのため、様々な状況に応じて、熱交換器を通過する熱媒体の流量を適切に変更することができる技術が求められている。本明細書は、様々な状況に応じて、熱交換器を通過する熱媒体の流量を適切に変更することが可能な暖房システムを提供する。
本明細書が開示する暖房システムは、ヒートポンプと、タンクと、タンク水循環路と、第1熱交換器と、第2熱媒体循環路と、第2熱交換器と、加熱装置と、暖房機と、第1バイパス路と、調整弁と、を備える。ヒートポンプは、第1熱媒体を循環させる第1熱媒体循環路を備える。タンクは、温水利用箇所に供給する水を貯留する。タンク水循環路は、タンク内の水を導入し、導入した水をタンクに戻す。第1熱交換器は、第1熱媒体との熱交換によって、タンク水循環路内の水を加熱する。第2熱媒体循環路は、第2熱媒体を循環させる。第2熱交換器は、第1熱媒体との熱交換によって、第2熱媒体を加熱する。加熱装置は、ヒートポンプに比べて加熱能力が高く、第2熱媒体を加熱する。暖房機は、第2熱媒体の熱を利用して暖房する。第1バイパス路は、第2熱媒体循環路に設けられ、第2熱交換器の上流側と下流側とを接続する。調整弁は、第1バイパス路に設けられ、開度を変化させることによって、第2熱交換器を通過する第2熱媒体の流量と第1バイパス路を通過する第2熱媒体の流量の割合を変化させる。
第1熱交換器と、第2熱交換器とは、それぞれ別個の熱交換器であってもよい。また、第1熱交換器と、第2熱交換器とが、第1熱媒体循環路とタンク水循環路の間、及び、第1熱媒体循環路と第2熱媒体循環路の間で熱交換可能な1個の三流体熱交換器として構成されていてもよい。
上記の暖房システムでは、調整弁の開度を変化させることによって、第2熱交換器を通過する第2熱媒体の流量と第1バイパス路を通過する第2熱媒体の流量の割合を変化させることができる。従って、この暖房システムでは、調整弁の開度を調整することにより、例えば、第2熱交換器で第2熱媒体を加熱すべき状況、第2熱交換器で第2熱媒体循環路を流れる第2熱媒体のうちの一部のみを加熱すべき状況、第2熱交換器で第2熱媒体を加熱すべきでない状況、等の様々な状況に応じて、第2熱交換器を通過する第2熱媒体の流量を適切に変更することが可能である。
蓄熱運転時及び給湯運転時の第1実施例の給湯暖房システムの動作を模式的に示す図。 給湯暖房システムが暖房運転時に実行する処理を示すフローチャート。 第1暖房運転時の給湯暖房システムの動作を模式的に示す図。 第2暖房運転時の給湯暖房システムの動作を模式的に示す図。 第3暖房運転時の給湯暖房システムの動作を模式的に示す図。 第4暖房運転時の給湯暖房システムの動作を模式的に示す図。 凍結防止運転時の給湯暖房システムの動作を模式的に示す図。 除霜運転時の給湯暖房システムの動作を模式的に示す図。 第2実施例の給湯暖房システムの構成を模式的に示す図。 第3実施例の給湯暖房システムの構成を模式的に示す図。
以下に説明する実施例の主要な特徴を列記しておく。なお、以下に記載する技術要素は、それぞれ独立した技術要素であって、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。
(特徴1)暖房システムは、第1暖房運転、第2暖房運転、第3暖房運転、第4暖房運転、を実行可能であることが好ましい。第1暖房運転では、調整弁の開度を、第2熱媒体循環路内を循環する第2熱媒体の全部が第2熱交換器を通過するように調整した状態で、ヒートポンプ及び加熱装置によって第2熱媒体を加熱して暖房機を作動させることが好ましい。第2暖房運転では、調整弁の開度を、第2熱媒体循環路内を循環する第2熱媒体の一部が第2熱交換器を通過し、他の一部が第1バイパス路を通過するように調整した状態で、ヒートポンプ及び加熱装置によって第2熱媒体を加熱して暖房機を作動させることが好ましい。第3暖房運転では、調整弁の開度を、第2熱媒体循環路内を循環する第2熱媒体の全部が第1バイパス路を通過するように調整した状態で、加熱装置によって第2熱媒体を加熱して暖房機を作動させることが好ましい。第4暖房運転では、調整弁の開度を、第2熱媒体循環路内を循環する第2熱媒体の少なくとも一部が第2熱交換器を通過するように調整した状態で、ヒートポンプによって第2熱媒体を加熱して暖房機を作動させることが好ましい。
この構成によると、暖房システムは、第1暖房運転、第2暖房運転、又は、第3暖房運転を実行する場合に、ヒートポンプに比べて加熱能力の高い加熱装置で第2熱媒体を加熱可能である。ここで、加熱装置の「加熱能力がヒートポンプに比べて高い」とは、ヒートポンプの単位時間当りの加熱量よりも、加熱装置の単位時間当りの加熱量の方が大きいことを含む。ヒートポンプは、水を高効率で加熱することができる一方で、加熱能力(単位時間当りの加熱量)はそれほど高くない。そのため、第1暖房運転、第2暖房運転、又は、第3暖房運転を実行する場合、第2熱媒体を急速に加熱したり、高温まで加熱したりすることができる。従って、暖房機を急速に立ち上げたり、高出力で運転させたりすることができる。また、第1暖房運転又は第2暖房運転を実行する場合には、ヒートポンプと加熱装置とを併用して第2熱媒体を加熱可能である。そのため、第1暖房運転又は第2暖房運転を実行する場合、第2熱媒体を急速に加熱したり、高温まで加熱したりするとともに、第2熱媒体を効率良く加熱することができる。また、第4暖房運転を実行する場合には、ヒートポンプのみを用いて第2熱媒体を加熱可能である。そのため、第4暖房運転を実行する場合には、第2熱媒体を効率良く加熱可能である。上記の通り、暖房システムは、状況に応じて、第1暖房運転から第4暖房運転までの各運転を切り換えて実行し得る。従って、暖房システムは、状況に応じた適切な運転を実行し得る。
(特徴2)暖房システムは、暖房機の作動開始直後は、第1暖房運転を実行し、その後、第2暖房運転を実行し、その後、第3暖房運転を実行し、その後、第4暖房運転を実行することが好ましい。
この構成によると、暖房システムは、暖房機の作動開始直後は、第1暖房運転を実行する。暖房機の開始直後は、第2熱媒体の温度が比較的低いため、ヒートポンプによって第2熱媒体を効率良く加熱することができる。一方で、ヒートポンプの加熱能力は、加熱装置の加熱能力に比べて低いため、ヒートポンプによって第2熱媒体を急速に加熱することはできない。しかし、第1暖房運転では、ヒートポンプと加熱装置とを併用して第2熱媒体を加熱可能である。そのため、第1暖房運転では、第2熱媒体を急速に加熱することができるとともに、第2熱媒体を効率良く加熱することができる。そのため、暖房機を急速に立ち上げたり、高出力で運転させたりすることができる。
第1暖房運転を継続して実行すると、第2熱媒体循環路を循環する第2熱媒体の温度が上昇していく。第2熱媒体の温度が上昇すると、ヒートポンプによる第2熱媒体の加熱効率が低くなる。上記の構成によると、暖房システムは、第1暖房運転を実行した後、第2暖房運転を実行する。第2暖房運転では、第2熱媒体循環路内を循環する第2熱媒体の一部が第2熱交換器を通過し、他の一部が第1バイパス路を通過する。そのため、第2暖房運転を開始すると、ヒートポンプによる加熱量が減るため、第2熱媒体循環路を循環する第2熱媒体の温度の上昇が抑えられる。この場合、再び、ヒートポンプによって、第2熱媒体を効率良く加熱することができる。また、併用する加熱装置により、引き続き第2熱媒体を加熱することができる。そのため、引き続き、暖房機を高出力で運転させることができる。
第2暖房運転を継続して実行すると、第2熱媒体循環路を循環する第2熱媒体の温度が再び上昇していく。上記の通り、第2熱媒体の温度が上昇すると、ヒートポンプによる第2熱媒体の加熱効率が低くなる。上記の構成によると、暖房システムは、第2暖房運転を実行した後、第3暖房運転を実行する。第3暖房運転では、第2熱媒体循環路内を循環する第2熱媒体の全部を第1バイパス路に供給するとともに、第2熱媒体を加熱装置によって加熱する。第3暖房運転では、第2熱媒体をヒートポンプによって加熱しない。第3暖房運転を実行することにより、第2熱媒体をさらに急速に高温まで加熱することができる。そのため、引き続き、暖房機を高出力で運転させることができる。
第3暖房運転を継続して実行することにより、暖房機を高出力で安定して運転させることができる。この状態を「暖房機が立ち上がった状態」とも呼ぶ。上記の構成によると、暖房システムは、第3暖房運転を実行した後、第4暖房運転を実行する。即ち、暖房機が立ち上がった後に、第4暖房運転を実行することができる。第4暖房運転では、第2熱媒体をヒートポンプのみによって加熱することができる。この場合、高効率の暖房運転を実現することができる。
(特徴3)暖房システムは、外気温を計測する外気温センサをさらに備えることが好ましい。暖房システムは、外気温センサが計測する外気温が第1の所定温度より低い場合に、第2熱媒体を循環させるとともに、タンク水循環路内の水を循環させる、凍結防止運転を実行することが好ましい。この構成によると、暖房システムは、外気温が第1の所定温度より低い場合に、凍結防止運転を実行し、第2熱媒体循環路内の第2熱媒体、及び、タンク水循環路内の水を循環させる。その結果、第2熱媒体及び水が凍結し、第2熱媒体循環路及びタンク水循環路が破損することを抑制することができる。
(特徴4)暖房システムは、第1熱媒体循環路に設けられる第1熱交換器の上流側と下流側とを接続する第2バイパス路と、第2バイパス路を開閉する開閉弁と、外気温を計測する外気温センサと、をさらに備えることが好ましい。暖房システムは、外気温センサが計測する外気温が第2の所定温度より低い場合に、開閉弁を開いた状態で、第1熱媒体を循環させる除霜運転を実行することが好ましい。この構成によると、暖房システムは、外気温が第2の所定温度より低い場合に、除霜運転を実行し、第1熱媒体を、第1熱交換器を通過させずに循環させる。その結果、効率良く第1熱媒体循環路内の第1熱媒体の温度を上昇させることができる。そのため、第1熱媒体循環路に霜が付着することを抑制することができる。
(特徴5)暖房システムは、ヒートポンプと、第1熱交換器と、第2熱交換器と、を収容するケースを備えるヒートポンプユニットと、加熱装置を収容するケースを備える加熱装置ユニットと、タンクを収容するケースを備えるタンクユニットと、を有していることが好ましい。タンク水循環路は、タンクユニットとヒートポンプユニットとに亘って形成されていることが好ましい。第2熱媒体循環路は、第2熱媒体を、加熱装置ユニット、タンクユニット、ヒートポンプユニット、タンクユニット、加熱装置ユニット、の順に循環させるように形成されていることが好ましい。第1バイパス路及び調整弁は、第2熱媒体循環路のうち、タンクユニットのケース内に配置された部分に設けられていることが好ましい。この構成によると、ヒートポンプユニットと加熱装置ユニットとの間に、第2熱媒体の循環のための経路を設けずに済むため、各ユニットの設置の自由度が向上する。施工性に優れる暖房システムを実現することができる。
(特徴6)暖房システムは、上記のヒートポンプユニットと、加熱装置ユニットと、タンクユニットと、を有しており、タンク水循環路は、タンクユニットとヒートポンプユニットとに亘って形成されており、第2熱媒体循環路は、第2熱媒体を、加熱装置ユニット、ヒートポンプユニット、加熱装置ユニット、の順に循環させるように形成されており、第1バイパス路及び調整弁は、第2熱媒体循環路のうち、ヒートポンプユニットのケース内に配置された部分に設けられていることが好ましい。この構成による場合、加熱装置ユニットとタンクユニットとの間に、第2熱媒体の循環のための経路を設けずに済むため、各ユニットの設置の自由度が向上する。施工性に優れる暖房システムを実現することができる。
(特徴7)上記のヒートポンプユニットと、加熱装置ユニットと、タンクユニットと、を有しており、タンク水循環路は、タンクユニットとヒートポンプユニットとに亘って形成されており、第2熱媒体循環路は、第2熱媒体を、加熱装置ユニット、ヒートポンプユニット、加熱装置ユニット、の順に循環させるように形成されており、第1バイパス路及び調整弁は、第2熱媒体循環路のうち、加熱装置ユニットのケース内に配置された部分に設けられていることが好ましい。この構成による場合も、加熱装置ユニットとタンクユニットとの間に、第2熱媒体の循環のための経路を設けずに済むため、各ユニットの設置の自由度が向上する。施工性に優れる暖房システムを実現することができる。
(第1実施例)
図1に示すように、本実施例に係る給湯暖房システム2は、給湯系統104と、ヒートポンプ系統106と、暖房系統108と、外気温センサ40と、制御装置100とを備えている。
ヒートポンプ系統106は、ヒートポンプ50と、三流体熱交換器58とを備える。ヒートポンプ50は、熱媒体(例えばCO等)を循環させるための熱媒体循環路52と、熱交換器(蒸発器)54と、ファン56と、圧縮器62と、膨張弁60と、熱媒体バイパス路64と、開閉弁66とを備えている。熱媒体循環路52は、三流体熱交換器58内を通過している。また、熱交換器54と、ファン56と、圧縮器62と、膨張弁60とは、熱媒体循環路52内に設置されている。
熱交換器54は、ファン56によって送風された外気と熱媒体循環路52内の熱媒体との間で熱交換させる。後で説明するように、熱交換器54には、膨張弁60を通過後の低圧低温の液体状態にある熱媒体が供給される。熱交換器54は、熱媒体と外気とを熱交換させることによって、熱媒体を加熱する。熱媒体は、加熱されることにより気化し、比較的高温で低圧の気体状態となる。
圧縮器62は、熱媒体循環路52内の熱媒体を圧縮して三流体熱交換器58側に送り出す。圧縮器62には、熱交換器54を通過後の熱媒体が供給される。即ち、圧縮器62には、比較的高温で低圧の気体状態の熱媒体が供給される。圧縮器62によって熱媒体が圧縮されることにより、熱媒体は高温高圧の気体状態となる。圧縮器62は、圧縮後の高温高圧の気体状態の熱媒体を、三流体熱交換器58側に送り出す。これによって、熱媒体循環路52内の熱媒体は、熱交換器54、圧縮器62、三流体熱交換器58、膨張弁60の順に循環する。
三流体熱交換器58の熱媒体循環路52には、圧縮器62から送り出された高温高圧の気体状態の熱媒体が供給される。三流体熱交換器58は、熱媒体循環路52内の熱媒体と、後述のタンク水循環路20内の水との間で熱交換を行うことができる。さらに、三流体熱交換器58は、熱媒体循環路52内の熱媒体と、後述の熱回収路88内の水との間で熱交換を行うことができる。即ち、三流体熱交換器58は、タンク水循環路20内の水を加熱する第1熱交換器、及び、熱回収路88内の水を加熱する第2熱交換器として機能する。熱媒体は、熱交換の結果、熱を奪われて凝縮する。これにより、熱媒体は、比較的低温で高圧の液体状態となる。
膨張弁60には、三流体熱交換器58を通過後の比較的低温で高圧の液体状態の熱媒体が供給される。熱媒体は、膨張弁60を通過することによって減圧され、低温低圧の液体状態となる。膨張弁60を通過した熱媒体は、上記の通り、熱交換器54に供給される。
熱媒体バイパス路64は、一端が、熱媒体循環路52のうち、三流体熱交換器58の上流側に接続され、他端が、熱媒体循環路52のうち、膨張弁60の下流側に接続されている。即ち、熱媒体バイパス路64は、三流体熱交換器58及び膨張弁60の上流側と下流側とを接続する。熱媒体バイパス路64内には、熱媒体バイパス路64を開閉する開閉弁66が備えられている。
従って、開閉弁66を閉じた状態で、圧縮器62を作動させると、熱媒体循環路52内の熱媒体は、熱媒体バイパス路64内を流れず、熱交換器54、圧縮器62、三流体熱交換器58、膨張弁60の順に循環する。この場合、三流体熱交換器58において、タンク水循環路20内の水、又は、熱回収路88内の水が加熱される。一方、開閉弁66を開いた状態で、圧縮器62を作動させると、熱媒体循環路52内の熱媒体は、熱交換器54、圧縮器62、熱媒体バイパス路64の順に循環し、三流体熱交換器58、膨張弁60に流れない。この場合、三流体熱交換器58において、タンク水循環路20内の水、又は、熱回収路88内の水が加熱されない。
給湯系統104は、タンク10と、タンク水循環路20と、水道水導入路24と、供給路36と、バーナ加熱装置81を備える。
タンク10は、ヒートポンプ50によって加熱された温水を貯える。タンク10は、密閉型であり、断熱材によって外側が覆われている。タンク10内には満水まで水が貯留されている。タンク10には、サーミスタ12、14、16、18がタンク10の高さ方向に略均等間隔で取り付けられている。各サーミスタ12、14、16、18は、その取付位置の水の温度を測定する。
タンク水循環路20は、上流端がタンク10の下部に接続されており、下流端がタンク10の上部に接続されている。タンク水循環路20には、循環ポンプ22が介装されている。循環ポンプ22は、タンク水循環路20内の水を上流側から下流側へ送り出す。また、上述したように、タンク水循環路20は、三流体熱交換器58を通過している。そのため、ヒートポンプ50を作動させると、タンク水循環路20内の水が三流体熱交換器58で加熱される。従って、循環ポンプ22とヒートポンプ50を作動させると、タンク10の下部の水が三流体熱交換器58に送られて加熱され、加熱された水がタンク10の上部に戻される。タンク水循環路20は、タンク10に蓄熱するための水路である。
水道水導入路24は、上流端が水道水供給源32に接続されている。水道水導入路24の下流側は、第1導入路24aと第2導入路24bに分岐している。第1導入路24aの下流端は、タンク10の下部に接続されている。第2導入路24bの下流端は、供給路36の途中に接続されている。第1導入路24aには、逆止弁26が介装されている。第2導入路24bには、逆止弁28と流量調整弁30が介装されている。流量調整弁30は、第2導入路24b内を流れる水道水の流量を調整する。
供給路36は、上流端がタンク10の上部に接続されている。上述したように、供給路36の途中には、水道水導入路24の第2導入路24bが接続されている。第2導入路24bとの接続部より上流側の供給路36には、流量調整弁34が介装されている。流量調整弁34は、供給路36内を流れる水の流量を調整する。第2導入路24bとの接続部より下流側の供給路36には、バーナ加熱装置81が介装されている。バーナ加熱装置81は、供給路36内の水を加熱する。供給路36の下流端は給湯栓38に接続されている。
暖房系統108は、シスターン70と、暖房用水循環路71と、バーナ加熱装置82と、暖房機76と、を備えている。暖房用水循環路71は、暖房往路72と、暖房復路84と、調整弁90と、熱回収路88と、暖房用バイパス路94と、循環流路96と、を備えている。暖房用水循環路71は、シスターン70内の水を循環させるための水路である。暖房用水循環路71内の水は、バーナ加熱装置82、三流体熱交換器58によって加熱される。
シスターン70は、上部が開放されている容器であり、内部に水を貯留している。シスターン70には、循環流路96の下流端と、暖房往路72の上流端とが接続されている。シスターン70内には、循環流路96から水が流入する。シスターン70内の水は、暖房往路72に導入される。
暖房往路72は、上流端がシスターン70に接続され、下流端が暖房機76の往き口に接続されている。暖房往路72には、循環ポンプ74が介装されている。循環ポンプ74は、暖房往路72内の水を下流側に送り出す。暖房機76より上流側の暖房往路72には、バーナ加熱装置82が介装されている。バーナ加熱装置82は、暖房往路72内の水を加熱する。バーナ加熱装置82が作動する様子は、図3〜図5に図示している。バーナ加熱装置82は、ヒートポンプ50よりも、暖房用水循環路71内を循環する水を加熱する能力が高い。言い換えると、バーナ加熱装置82は、ヒートポンプ50よりも、単位時間当りの加熱量が高い。バーナ加熱装置82で加熱された水は、暖房機76に供給される。
暖房機76は、暖房往路72から供給される水の熱を利用して、居室を暖房する。暖房往路72から供給される水は、暖房に利用されると、熱を奪われ、比較的低温の水となる。暖房に利用された後の比較的低温の水は、暖房復路84に導入される。
暖房復路84は、上流端が暖房機76の戻り口に接続され、下流端が、暖房用バイパス路94の上流端及び熱回収路88の上流端に接続されている。暖房復路84には、サーミスタ86が介装されている。サーミスタ86は、暖房復路84内の水の温度を測定する。
熱回収路88は、上流端が暖房用バイパス路94の上流端及び暖房復路84の下流端に接続され、下流端が暖房用バイパス路94の下流端及び循環流路96の上流端に接続されている。熱回収路88は、三流体熱交換器58を通過している。そのため、ヒートポンプ50を作動させると、熱回収路88内の水が三流体熱交換器58で加熱される。熱回収路88の三流体熱交換器58の上流側には、サーミスタ92が介装されている。サーミスタ92は、三流体熱交換器58を通過する前の熱回収路88内の水の温度を測定する。
暖房用バイパス路94は、上流端が暖房復路84の下流端及び熱回収路88の上流端に接続され、下流端が熱回収路88の下流端及び循環流路96の上流端に接続されている。即ち、暖房用バイパス路94は、三流体熱交換器58の上流側と下流側とをバイパスする。
調整弁90は、暖房復路84の下流端と、熱回収路88の上流端と、暖房用バイパス路94の上流端との接続部分に取り付けられている。調整弁90は、その開度を変化させることによって、熱回収路88を通過する水の流量(三流体熱交換器58を通過する水の流量)と、暖房用バイパス路94を通過する水の流量との割合を変化させることができる。本実施例の調整弁90には、例えば三方弁が用いられる。
循環流路96は、上流端が熱回収路88の下流端及び暖房用バイパス路94の下流端に接続され、下流端がシスターン70に接続されている。
外気温センサ40は、給湯系統104のタンク10付近に備えられており、外気温を測定可能である。
制御装置100は、給湯系統104、ヒートポンプ系統106、暖房系統108、及び、外気温センサ40と電気的に接続されており、各構成要素の動作を制御する。
以上、給湯系統104、ヒートポンプ系統106、暖房系統108、外気温センサ40、及び、制御装置100について説明した。ただし、本実施例では、上記の各系統104、106、108を備える給湯暖房システム2は、ケース4a、6a、8aによって、それぞれ、タンクユニット4と、ヒートポンプユニット6と、バーナユニット8とに区画されている。即ち、本実施例の給湯暖房システム2は、タンクユニット4と、ヒートポンプユニット6とバーナユニット8とを組み合わせて形成されている。本実施例では、各ユニット4、6、8は、いずれも屋外に設置されている。
タンクユニット4は、給湯系統104のうち、タンク10と、タンク水循環路20の一部(循環ポンプ22を含む)と、水道水導入路24と、供給路36の一部と、を含む。また、タンクユニット4は、暖房系統108のうち、暖房復路84の一部と、暖房用バイパス路94と、熱回収路88の一部と、循環流路96の一部と、調整弁90と、を含む。また、タンクユニット4は、外気温センサ40を含む。タンクユニット4は、上記の各構成要素をケース4a内に収容している。
ヒートポンプユニット6は、ヒートポンプ系統106全体(即ち、ヒートポンプ50及び三流体熱交換器58)を含む。ヒートポンプユニット6は、さらに、三流体熱交換器58を通過するタンク水循環路20の一部と、熱回収路88の一部とを含む。ヒートポンプユニット6は、上記の各構成要素をケース6a内に収容している。
バーナユニット8は、暖房系統108のうち、シスターン70と、暖房往路72(循環ポンプ74を含む)と、バーナ加熱装置82と、暖房復路84の一部と、循環流路96の一部と、を含む。さらに、バーナユニット8は、給湯系統104のうち、供給路36の一部と、バーナ加熱装置81と、を含む。バーナユニット8は、上記の各構成要素をケース8a内に収容している。なお、暖房機76の本体部分は、ケース8a外(居室内)に配置されている。ケース8a内には、暖房機76のうち、水の往き口と戻り口のみが収容されている。
従って、上記の通り、本実施例では、タンク水循環路20は、タンクユニット4とヒートポンプユニット6とに亘って形成されている。また、暖房用水循環路71は、タンクユニット4とヒートポンプユニット6とバーナユニット8とに亘って形成されている。即ち、暖房用水循環路71は、シスターン70内の水を、バーナユニット8、タンクユニット4、ヒートポンプユニット6、タンクユニット4、バーナユニット8、の順に循環させるように形成されている。従って、本実施例では、ヒートポンプユニット6とバーナユニット8との間に、シスターン70内の水の循環のための経路を設けずに済む。そのため、各ユニット4、6、8の設置の自由度が向上する。従って、施工性に優れる給湯暖房システムを実現することができる。なお、本実施例では、制御装置100は、いずれのユニット内にも含まれていないが、変形例では、制御装置100は、いずれかのユニットに含まれていてもよい。
(給湯暖房システムの動作)
次いで、本実施例の給湯暖房システム2の動作について説明する。給湯暖房システム2は、蓄熱運転、給湯運転、暖房運転、凍結防止運転、及び、除霜運転を実行することができる。以下、各運転について説明する。
(蓄熱運転)
蓄熱運転は、ヒートポンプ50で生成した熱により、タンク10内の水を加熱する運転である。図1中の実線矢印は、蓄熱運転中におけるヒートポンプ50の熱媒体の流れ、及び、タンク10の水の流れを示している。制御装置100によって蓄熱運転の実行が指示されると、ヒートポンプ50が作動するとともに、循環ポンプ22が回転する。この際、ヒートポンプ50では、開閉弁66を閉じた状態で圧縮器62が作動する。
開閉弁66を閉じた状態で、ヒートポンプ50が作動することにより、熱媒体循環路52内の熱媒体は、熱交換器54、圧縮器62、三流体熱交換器58、膨張弁60の順に循環する。この場合、三流体熱交換器58を通過する熱媒体循環路52内の熱媒体は、高温高圧の気体状態である。また、循環ポンプ22が回転すると、タンク水循環路20内をタンク10内の水が循環する。即ち、タンク10の下部に存在する水がタンク水循環路20内に導入され、導入された水が三流体熱交換器58を通過する際に、熱媒体循環路52内の熱媒体の熱によって加熱され、加熱された水がタンク10の上部に戻される。これにより、タンク10に高温の水が貯められる。タンク10の上部には、高温の水の層が形成され、下部には、低温の水の層が形成される。
なお、制御装置100は、蓄熱運転を開始する際における、外気温センサ40の検出温度(即ち外気温)が、所定の閾値T0より低い場合には、ヒートポンプ50を作動させず、蓄熱運転を実行しない。閾値T0は、予め決められている。本実施例では、閾値T0は、ヒートポンプ50を作動させたとしても、ヒートポンプ50が外気から効果的に吸熱できない程度の温度に設定されている。閾値T0は、例えば5℃程度である。従って、外気温センサ40の検出温度が、所定の閾値T0より低い場合、ヒートポンプ50によって効率的に水を加熱することができない。この場合、制御装置100は、ヒートポンプ50を作動させずに、蓄熱運転を終了する。
(給湯運転)
給湯運転は、タンク10内の水を給湯栓38に供給する運転である。図1中の破線矢印は、給湯運転中におけるタンク10の水の流れを示している。給湯運転は、上記の蓄熱運転中にも実行することができる。給湯栓38が開かれると、制御装置100は、流量調整弁34を開く。すると、水道水供給源32からの水圧によって、水道水導入路24(第1導入路24a)からタンク10の下部に水道水が流入する。同時に、タンク10上部の温水が、供給路36を介して給湯栓38に供給される。
制御装置100は、タンク10から供給路36に供給される水の温度(即ち、サーミスタ12の検出温度)が、給湯設定温度より高い場合には、流量調整弁30を開いて第2導入路24bから供給路36に水道水を導入する。従って、タンク10から供給された水と第2導入路24bから供給された水道水とが、供給路36内で混合される。制御装置100は、給湯栓38に供給される水の温度が、給湯設定温度と一致するように、流量調整弁30の開度を調整する。一方、制御装置100は、タンク10から供給路36に供給される水の温度が、給湯設定温度より低い場合には、バーナ加熱装置81を作動させる。従って、供給路36を通過する水がバーナ加熱装置81によって加熱される。制御装置100は、給湯栓38に供給される水の温度が、給湯設定温度と一致するように、バーナ加熱装置81の出力を制御する。
(暖房運転)
暖房運転は、暖房機76を作動させて居室を暖房する運転である。図2は、暖房運転時に制御装置100が実行する処理を示すフローチャートである。図3〜図6は、図2の暖房運転中の各状況に応じて制御装置100が実行する第1〜第4暖房運転時の各構成要素の動作を示す。図3〜図6中の実線矢印は、ヒートポンプ50の熱媒体の流れ、及び、暖房用水循環路71内の水の流れを示している。
ユーザによって暖房運転の実行が指示されると、S10では、制御装置100は、まず、外気温センサ40の検出温度(即ち外気温)が、所定の閾値T1以上であるか否か判断する。閾値T1は、予め決められている。本実施例では、閾値T1は、ヒートポンプ50を作動させたとしても、ヒートポンプ50が外気から効果的に吸熱できない程度の温度に設定されている。閾値T1は、例えば、5℃程度である。外気温センサ40の検出温度が、所定の閾値T1以上である場合、制御装置100は、S10でYESと判断し、S12に進む。一方、外気温センサ40の検出温度が、所定の閾値T1より低い場合、制御装置100は、S10でNOと判断し、S30に進む。
S12では、制御装置100は、第1暖房運転を実行する。図3は、第1暖房運転時の各構成要素の動作を示す。即ち、S12では、制御装置100は、調整弁90の開度を、暖房用水循環路71内の水の全部が三流体熱交換器58を通過するように調整し(熱回収路88側に全開)、循環ポンプ74を回転させる。これにより、暖房復路84から導入される水の全部が三流体熱交換器58を通過する。同時に、制御装置100は、バーナ加熱装置82を作動させる。これにより、図3に示すように、シスターン70内の水が、シスターン70から、暖房往路72、暖房機76、暖房復路84、熱回収路88、及び、循環流路96をこの順で通過してシスターン70に戻る経路が形成される。さらに同時に、制御装置100は、開閉弁66を閉じた状態でヒートポンプ50を作動させる。これにより、三流体熱交換器58を通過する熱媒体循環路52内の熱媒体の温度が高温になる(図3参照)。そのため、上記経路を循環する水は、暖房往路72を通過する際にバーナ加熱装置82によって加熱されるとともに、熱回収路88を通過する際に、三流体熱交換器58内で、熱媒体循環路52内の熱媒体の熱によって加熱される。この結果、暖房機76には、バーナ加熱装置82とヒートポンプ50の両方を用いて加熱された水が供給される。さらに、S12では、制御装置100は、暖房機76を作動させる。暖房機76は、供給された水の熱を利用して、居室を暖房する。
S12で第1暖房運転が実行されるタイミングは、暖房運転が開始された直後であるため、暖房用水循環路71内の各部の水の温度が比較的低い。そのため、三流体熱交換器58を通過する熱媒体循環路52内の熱媒体の温度と、三流体熱交換器58を通過する熱回収路88内の水の温度の差が比較的大きい。上記の通り、第1暖房運転では、ヒートポンプ50を作動させるとともに、調整弁90の開度を、暖房復路84から導入される水の全部が熱回収路88を通過するように調整する。そのため、ヒートポンプ50によって熱回収路88内の水を効率良く加熱することができる。
一方で、ヒートポンプ50の加熱能力は、バーナ加熱装置82に比べて低いため、暖房用水循環路71内の水を急速に加熱することはできない。しかし、上記の通り、第1暖房運転では、ヒートポンプ50より加熱能力が高いバーナ加熱装置82によって、暖房往路72を通過する水を加熱する。そのため、暖房用水循環路71内の水を急速に加熱することができる。従って、第1暖房運転を実行することにより、暖房用水循環路71内の水を急速に加熱することができるとともに、効率良く加熱することができる。そのため、暖房機76を急速に立ち上げたり、高出力で運転させたりすることができる。
S12を終えると、S14では、制御装置100は、サーミスタ92の検出温度が所定の閾値T2以上になることを監視する。即ち、S14では、制御装置100は、暖房機76を通過した後の水であって、三流体熱交換器58を通過する前の水の温度が、所定の閾値T2以上になることを監視する。閾値T2は、予め決められている。
S12の第1暖房運転を継続して実行すると、三流体熱交換器58を通過する熱回収路88内の水の温度が上昇していく。熱回収路88内の水の温度が上昇すると、三流体熱交換器58を通過する熱媒体循環路52内の熱媒体の温度と、三流体熱交換器58を通過する熱回収路88内の水の温度の差が小さくなり、ヒートポンプ50による加熱効率が低下する。
従って、本実施例では、閾値T2は、ヒートポンプ50によって水を効率的に加熱できなくなる程度の温度に設定されている。閾値T2は、例えば、50℃程度である。サーミスタ92の検出温度が、所定の閾値T2以上である場合、制御装置100は、S14でYESと判断し、S16に進む。
S16では、制御装置100は、第2暖房運転を実行する。図4は、第2暖房運転時の各構成要素の動作を示す。S16では、制御装置100は、第1暖房運転時と同様に、ヒートポンプ50、バーナ加熱装置82、及び、循環ポンプ74の動作を継続するとともに、調整弁90を、暖房用バイパス路94側に所定量だけ開く。即ち、制御装置100は、調整弁90の開度を、暖房復路84から導入される水の一部が三流体熱交換器58を通過し、他の一部が暖房用バイパス路94を通過するように調整する。S16の処理で調整弁90を一度に開く量は、予め決められている。これにより、暖房復路84から導入される水が、熱回収路88と暖房用バイパス路94とに分かれて流れる。これにより、ヒートポンプ50で加熱される水の量が減少するため、ヒートポンプ50からの加熱量が減少する。そのため、暖房用水循環路71内の水の温度上昇が抑えられる。この場合、再び、ヒートポンプ50によって、三流体熱交換器58を通過する水を効率良く加熱することができるようになる。また、併せてバーナ加熱装置82を引き続き作動させることにより、暖房往路72を通過する水を加熱することもできる。そのため、引き続き、暖房機76を高出力で運転させることができる。
S16を終えると、S18では、制御装置100は、調整弁90の開度が、暖房用水循環路71内の水の全部が暖房用バイパス路94を通過する状態(暖房用バイパス路94側に全開)であるか否かを判断する。調整弁90の開度が、暖房用水循環路71内の水の全部が暖房用バイパス路94を通過する状態でない場合、制御装置100は、S18でNOと判断し、S14に戻る。
S18でNOと判断される場合、S14では、制御装置100は、サーミスタ92の検出温度が再び閾値T2以上になることを監視する。第2暖房運転を継続して実行する場合も、三流体熱交換器58を通過する熱回収路88内の水の温度が再び上昇していく。S14で再びYESと判断されると、制御装置100は、調整弁90を、暖房用バイパス路94側にさらに所定量だけ開く。制御装置100は、S18でYESと判断されるまで、S14〜S18の処理を所定回数繰り返し実行する。
一方、調整弁90の開度が、暖房用水循環路71内の水の全部が暖房用バイパス路94を通過する状態(暖房用バイパス路94側に全開)である場合、制御装置100は、S18でYESと判断し、S20に進む。
S20では、制御装置100は、第3暖房運転を実行する。図5は、第3暖房運転時の各構成要素の動作を示す。S20の時点では、調整弁90の開度が、暖房用水循環路71内の水の全部が暖房用バイパス路94を通過する状態(暖房用バイパス路94側に全開)である。S20では、制御装置100は、ヒートポンプ50を停止させる。制御装置100は、バーナ加熱装置82、及び、循環ポンプ74の動作を継続する。従って、暖房用水循環路71内の水の全部が、バーナ加熱装置82によって加熱され、ヒートポンプ50によって加熱されない。暖房用水循環路71内の水をさらに急速に高温まで加熱することができる。そのため、引き続き、暖房機76を高出力で運転させることができる。
S20を終えると、S22では、制御装置100は、サーミスタ86の検出温度が所定の閾値T3以上になることを監視する。即ち、S22では、制御装置100は、暖房機76を通過した後の水の温度が、所定の閾値T3以上になることを監視する。閾値T3は、予め決められている。
S20の第3暖房運転を継続して実行すると、暖房用水循環路71内の水の温度が上昇していく。暖房用水循環路71内の水の温度が十分に上昇すると、暖房機76を高出力で安定して運転させることができる。この状態を「暖房機76が立ち上がった状態」とも呼ぶ。暖房機76が十分に立ち上がった状態になると、暖房用水循環路71内の水を、バーナ加熱装置82によって急速に加熱する必要がなくなる。
従って、本実施例では、閾値T3は、暖房用水循環路71内の水の温度が十分に高いと判断できる程度の温度に設定されている。閾値T3は、例えば、65℃程度である。サーミスタ86の検出温度が、所定の閾値T3以上である場合、制御装置100は、S22でYESと判断し、S24に進む。
S24では、制御装置100は、バーナ加熱装置82を停止する。制御装置100は、循環ポンプ74を引き続き回転させる。これにより、暖房用水循環路71内の水がそれ以上加熱されなくなる。暖房機76は、既に閾値T3以上の温度まで加熱された暖房用水循環路71内の水の熱が供給される。
S24を終えると、S26では、制御装置100は、サーミスタ86の検出温度が所定の閾値T4以下になることを監視する。即ち、S26では、制御装置100は、暖房機76を通過した後の水の温度が、所定の閾値T4以下になることを監視する。閾値T4は、予め決められている。
S24でバーナ加熱装置82を停止させた状態で循環ポンプ74を引き続き回転させると、暖房用水循環路71内の水の温度は下がっていく。本実施例では、閾値T4は、再びヒートポンプ50によって暖房用水循環路71内の水を効率良く加熱できる程度の温度に設定されている。閾値T4の一例としては、45℃程度が挙げられる。サーミスタ86の検出温度が、所定の閾値T4以下である場合、制御装置100は、S26でYESと判断し、S28に進む。
S28では、制御装置100は、第4暖房運転を実行する。図6は、第4暖房運転時の各構成要素の動作を示す。S28では、制御装置100は、ヒートポンプ50を再度作動させるとともに、調整弁90を、三流体熱交換器58側に所定量だけ開く。即ち、制御装置100は、調整弁90の開度を、暖房用水循環路71内の水の一部が三流体熱交換器58を通過し、他の一部が暖房用バイパス路94を通過するように調整する。調整弁90を開く量は、予め決められている。これにより、暖房復路84から導入される水が、熱回収路88と暖房用バイパス路94とを分かれて通過する。これにより、一部の水が、ヒートポンプ50で加熱されるため、暖房用水循環路71内の水が上昇する。第4暖房運転では、暖房用水循環路71内の水をヒートポンプ50のみによって加熱することができる。この場合、高効率の暖房運転を実現することができる。
S28で第4暖房運転を開始すると、ユーザが暖房運転の終了を指示するまで、制御装置100は、第4暖房運転を継続する。なお、制御装置100は、サーミスタ92の検出温度に応じて、調整弁90の開度を調整しながら、第4暖房運転を継続する。
一方、ユーザによって暖房運転の実行が指示された際に、外気温センサ40の検出温度が、所定の閾値T1より低い場合(S10でNO)、S30では、制御装置100は、図5の第3暖房運転と同様の運転を行う。即ち、制御装置100は、調整弁90の開度を、暖房用水循環路71内の水の全部が暖房用バイパス路94を通過するように調整し(暖房用バイパス路94側に全開)、循環ポンプ74を回転させる。また、制御装置100は、ヒートポンプ50を作動させず、バーナ加熱装置82のみを作動させる。これにより、暖房用水循環路71内の水は、バーナ加熱装置82のみによって加熱される。この結果、暖房機76には、バーナ加熱装置82を用いて加熱された水が供給される。制御装置100は、暖房機76を作動させる。暖房機76は、供給された水の熱を利用して、居室を暖房する。
上記の通り、外気温センサ40の検出温度が、所定の閾値T1より低い場合(S10でNO)、ヒートポンプ50によって効率的に水を加熱することができない。このような場合、S30の運転を実行することにより、外気温が低い状況においても、暖房機76を急速に立ち上げるとともに、暖房機76を高出力で運転させることができる。S30の運転を開始すると、ユーザが暖房運転の終了を指示するまで、制御装置100は、S30の運転を継続する。
(凍結防止運転)
凍結防止運転は、外気温が低い状況において、タンク水循環路20内の水、及び、暖房用水循環路71内の水が凍結し、配管が凍結破損することを防ぐための運転である。図7は、凍結防止運転時の各構成要素の動作を示す。
制御装置100は、外気温センサ40が検出する温度(外気温)が、所定の閾値T5より低くなる場合に、定期的に凍結防止運転を実行する。所定の閾値T5は、例えば0℃である。制御装置100は、凍結防止運転を開始すると、図7に示すように、循環ポンプ22を回転させて、タンク水循環路20内の水を循環させる。同時に、制御装置100は、循環ポンプ74を回転させて、暖房用水循環路71内の水を循環させる。この際の調整弁90の開度は、図7の例では、暖房用水循環路71内の水の全部が三流体熱交換器58を通過するように調整している(熱回収路88側に全開)。ただし、他の例では、調整弁90の開度は、暖房用水循環路71内の水の一部が三流体熱交換器58を通過し、他の一部が暖房用バイパス路94を通過するように調整してもよい。また、凍結防止運転では、制御装置100は、外気温に応じて、バーナ加熱装置82を作動させることもできる。本実施例では、定期的に凍結防止運転を行うことにより、タンク水循環路20内の水、及び、暖房用水循環路71内の水が凍結し、配管が凍結破損することを防ぐことができる。
(除霜運転)
除霜運転は、外気温が低い状況において、ヒートポンプ50の熱交換器54に付着する霜を除去するための運転である。ヒートポンプ50の熱交換器54は、外気と熱媒体との間で熱交換を行って、熱媒体を加熱する。従って、外気温が低い状況では、熱交換器54の温度が低くなり易いため、熱交換器54の表面に霜が付着し易くなる。
制御装置100は、外気温センサ40が検出する温度(外気温)が、所定の閾値T6より低くなる場合に、定期的に除霜運転を実行する。所定の閾値T6は、例えば0℃である。制御装置100は、除霜運転を開始すると、図8に示すように、開閉弁66を開いて、圧縮器62を作動させる。即ち、開閉弁66を開いた状態で、圧縮器62を作動させると、熱媒体循環路52内の熱媒体は、熱交換器54、圧縮器62、熱媒体バイパス路64の順に循環し、三流体熱交換器58、膨張弁60に流れない。この場合、熱媒体循環路52内の熱媒体は、三流体熱交換器58や膨張弁60を通過することによって温度が低下しないため、高温高圧の状態で循環する。その結果、熱交換器54を通過する熱媒体の温度も高くなり、熱交換器54の表面に付着する霜を除去することができる。
以上、本実施例の給湯暖房システム2の構成及び動作について説明した。上記の通り、本実施例の給湯暖房システム2では、調整弁90の開度を変化させることによって、三流体熱交換器58を通過する水の流量と、暖房用バイパス路94を通過する水の流量の割合を変化させることができる。従って、この給湯暖房システム2では、調整弁90の開度を調整することにより、例えば、三流体熱交換器58で暖房用水循環路71内の水を加熱すべき状況、三流体熱交換器58で暖房用水循環路71内の水のうちの一部のみを加熱すべき状況、三流体熱交換器58で暖房用水循環路71内の水を加熱すべきでない状況、等の様々な状況に応じて、三流体熱交換器58を通過する暖房用水循環路71内の水の流量を適切に変更することが可能である。
本実施例の給湯暖房システム2が「暖房システム」の一例である。熱媒体循環路52、暖房用水循環路71が、それぞれ、「第1熱媒体循環路」、「第2熱媒体循環路」の一例である。三流体熱交換器58が「第1熱交換器」及び「第2熱交換器」の一例である。暖房用バイパス路94、熱媒体バイパス路64が、それぞれ、「第1バイパス路」、「第2バイパス路」の一例である。閾値T5の温度、閾値T6の温度が、それぞれ、「第1の所定温度」、「第2の所定温度」の一例である。
(第2実施例)
第2実施例について、第1実施例と異なる点を説明する。図9に示すように、本実施例では、タンクユニット4は、給湯系統104のうち、タンク10と、タンク水循環路20の一部(循環ポンプ22を含む)と、水道水導入路24の一部と、供給路36の一部と、を含む。また、タンクユニット4は、外気温センサ40を含む。タンクユニット4は、上記の各構成要素をケース4a内に収容している。
ヒートポンプユニット6は、ヒートポンプ系統106全体(即ち、ヒートポンプ50及び三流体熱交換器58)を含む。ヒートポンプユニット6は、さらに、三流体熱交換器58を通過するタンク水循環路20の一部と、暖房復路84の一部と、暖房用バイパス路94と、熱回収路88と、循環流路96の一部と、調整弁90と、を含む。ヒートポンプユニット6は、上記の各構成要素をケース6a内に収容している。
バーナユニット8は、暖房系統108のうち、シスターン70と、暖房往路72(循環ポンプ74を含む)と、バーナ加熱装置82と、暖房復路84の一部と、循環流路96の一部と、を含む。さらに、バーナユニット8は、給湯系統104のうち、供給路36の一部と、バーナ加熱装置81と、を含む。バーナユニット8は、上記の各構成要素をケース8a内に収容している。
上記の通り、本実施例では、タンク水循環路20は、タンクユニット4とヒートポンプユニット6とに亘って形成されている。また、暖房用水循環路71は、ヒートポンプユニット6とバーナユニット8とに亘って形成されている。即ち、暖房用水循環路71は、シスターン70内の水を、バーナユニット8、ヒートポンプユニット6、バーナユニット8、の順に循環させるように形成されている。従って、本実施例では、タンクユニット4とバーナユニット8との間に、シスターン70内の水の循環のための経路を設けずに済む。そのため、各ユニット4、6、8の設置の自由度が向上する。従って、施工性に優れる給湯暖房システムを実現することができる。
(第3実施例)
第3実施例について、第1実施例と異なる点を説明する。図10に示すように、本実施例では、タンクユニット4は、給湯系統104のうち、タンク10と、タンク水循環路20の一部(循環ポンプ22を含む)と、水道水導入路24の一部と、供給路36の一部と、を含む。また、タンクユニット4は、外気温センサ40を含む。タンクユニット4は、上記の各構成要素をケース4a内に収容している。
ヒートポンプユニット6は、ヒートポンプ系統106全体(即ち、ヒートポンプ50及び三流体熱交換器58)を含む。ヒートポンプユニット6は、さらに、三流体熱交換器58を通過するタンク水循環路20の一部と、暖房復路84の一部と、熱回収路88の一部とを含む。ヒートポンプユニット6は、上記の各構成要素をケース6a内に収容している。
バーナユニット8は、暖房系統108のうち、シスターン70と、暖房往路72(循環ポンプ74を含む)と、バーナ加熱装置82と、暖房復路84と、暖房用バイパス路94と、熱回収路88の一部と、循環流路96と、調整弁90と、を含む。さらに、バーナユニット8は、給湯系統104のうち、供給路36の一部と、バーナ加熱装置81と、を含む。
上記の通り、本実施例では、タンク水循環路20は、タンクユニット4とヒートポンプユニット6とに亘って形成されている。また、暖房用水循環路71は、ヒートポンプユニット6とバーナユニット8とに亘って形成されている。即ち、本実施例でも、暖房用水循環路71は、シスターン70内の水を、バーナユニット8、ヒートポンプユニット6、バーナユニット8、の順に循環させるように形成されている。従って、本実施例では、タンクユニット4とバーナユニット8との間に、シスターン70内の水の循環のための経路を設けずに済む。そのため、各ユニット4、6、8の設置の自由度が向上する。従って、施工性に優れる給湯暖房システムを実現することができる。
以上、本発明の実施例について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
(変形例1) 上記の実施例では、暖房復路84の下流端と、熱回収路88の上流端と、暖房用バイパス路94の上流端との接続部分に調整弁90を備えている。また、調整弁90には三方弁が用いられている。この調整弁90に代えて、暖房用バイパス路94内に流量調整弁を備えてもよい。
(変形例2) 上記の実施例では、三流体熱交換器58は、タンク水循環路20内の水を加熱する第1熱交換器と、熱回収路88内の水を加熱する第2熱交換器として機能する。これに代えて、タンク水循環路20内の水を加熱する第1熱交換器と、熱回収路88内の水を加熱する第2熱交換器とがそれぞれ別個の熱交換器として構成されていてもよい。
(変形例3) 上記の実施例では、閾値T0、T1は、ヒートポンプ50を作動させたとしても、ヒートポンプ50が外気から効果的に吸熱できない程度の温度に設定されている。これに代えて、閾値T0、T1は、ヒートポンプ50を作動させると、ヒートポンプ50の構成要素(圧縮器62等)が故障する程度の温度(例えば−10℃程度)に設定してもよい。
2 給湯暖房システム
4 タンクユニット
4a ケース
6 ヒートポンプユニット
6a ケース
8 バーナユニット
8a ケース
10 タンク
12、14、16、18 サーミスタ
20 タンク水循環路
22 循環ポンプ
24 水道水導入路
24a 第1導入路
24b 第2導入路
26 逆止弁
28 逆止弁
30 流量調整弁
32 水道水供給源
34 流量調整弁
36 供給路
38 給湯栓
40 外気温センサ
50 ヒートポンプ
52 熱媒体循環路
54 熱交換器
56 ファン
58 三流体熱交換器
60 膨張弁
62 圧縮器
64 熱媒体バイパス路
66 開閉弁
70 シスターン
71 暖房用水循環路
72 暖房往路
74 循環ポンプ
76 暖房機
81 バーナ加熱装置
82 バーナ加熱装置
84 暖房復路
86 サーミスタ
88 熱回収路
90 調整弁
92 サーミスタ
94 暖房用バイパス路
96 循環流路
100 制御装置
104 給湯系統
106 ヒートポンプ系統
108 暖房系統

Claims (8)

  1. 暖房システムであり、
    第1熱媒体を循環させる第1熱媒体循環路を備えたヒートポンプと、
    温水利用箇所に供給する水を貯留するタンクと、
    タンク内の水を導入し、導入した水をタンクに戻すタンク水循環路と、
    第1熱媒体との熱交換によって、タンク水循環路内の水を加熱する第1熱交換器と、
    第2熱媒体を循環させる第2熱媒体循環路と、
    第1熱媒体との熱交換によって、第2熱媒体を加熱する第2熱交換器と、
    ヒートポンプに比べて加熱能力が高く、第2熱媒体を加熱する加熱装置と、
    第2熱媒体の熱を利用して暖房する暖房機と、
    第2熱媒体循環路に設けられて、第2熱交換器の上流側と下流側とを接続する第1バイパス路と、
    第1バイパス路に設けられて、開度を変化させることによって、第2熱交換器を通過する第2熱媒体の流量と第1バイパス路を通過する第2熱媒体の流量の割合を変化させる調整弁と、
    を備えることを特徴とする暖房システム。
  2. 調整弁の開度を、第2熱媒体循環路内を循環する第2熱媒体の全部が第2熱交換器を通過するように調整した状態で、ヒートポンプ及び加熱装置によって第2熱媒体を加熱して暖房機を作動させる第1暖房運転と、
    調整弁の開度を、第2熱媒体循環路内を循環する第2熱媒体の一部が第2熱交換器を通過し、他の一部が第1バイパス路を通過するように調整した状態で、ヒートポンプ及び加熱装置によって第2熱媒体を加熱して暖房機を作動させる第2暖房運転と、
    調整弁の開度を、第2熱媒体循環路内を循環する第2熱媒体の全部が第1バイパス路を通過するように調整した状態で、加熱装置によって第2熱媒体を加熱して暖房機を作動させる第3暖房運転と、
    調整弁の開度を、第2熱媒体循環路内を循環する第2熱媒体の少なくとも一部が第2熱交換器を通過するように調整した状態で、ヒートポンプによって第2熱媒体を加熱して暖房機を作動させる第4暖房運転と、を実行可能であることを特徴とする請求項1に記載の暖房システム。
  3. 暖房機の作動開始直後は、第1暖房運転を実行し、
    その後、第2暖房運転を実行し、
    その後、第3暖房運転を実行し、
    その後、第4暖房運転を実行することを特徴とする請求項2に記載の暖房システム。
  4. 外気温を計測する外気温センサをさらに備え、
    外気温センサが計測する外気温が第1の所定温度より低い場合に、第2熱媒体を循環させるとともに、タンク水循環路内の水を循環させる、凍結防止運転を実行することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の暖房システム。
  5. 第1熱媒体循環路に設けられる第1熱交換器の上流側と下流側とを接続する第2バイパス路と、
    第2バイパス路を開閉する開閉弁と、
    外気温を計測する外気温センサと、をさらに備え、
    外気温センサが計測する外気温が第2の所定温度より低い場合に、開閉弁を開いた状態で、第1熱媒体を循環させる除霜運転を実行することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の暖房システム。
  6. 前記暖房システムは、
    ヒートポンプと、第1熱交換器と、第2熱交換器と、を収容するケースを備えるヒートポンプユニットと、
    加熱装置を収容するケースを備える加熱装置ユニットと、
    タンクを収容するケースを備えるタンクユニットと、を有しており、
    タンク水循環路は、タンクユニットとヒートポンプユニットとに亘って形成されており、
    第2熱媒体循環路は、第2熱媒体を、加熱装置ユニット、タンクユニット、ヒートポンプユニット、タンクユニット、加熱装置ユニット、の順に循環させるように形成されており、
    第1バイパス路及び調整弁は、第2熱媒体循環路のうち、タンクユニットのケース内に配置された部分に設けられている、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の暖房システム。
  7. 前記暖房システムは、
    ヒートポンプと、第1熱交換器と、第2熱交換器と、を収容するケースを備えるヒートポンプユニットと、
    加熱装置を収容するケースを備える加熱装置ユニットと、
    タンクを収容するケースを備えるタンクユニットと、を有しており、
    タンク水循環路は、タンクユニットとヒートポンプユニットとに亘って形成されており、
    第2熱媒体循環路は、第2熱媒体を、加熱装置ユニット、ヒートポンプユニット、加熱装置ユニット、の順に循環させるように形成されており、
    第1バイパス路及び調整弁は、第2熱媒体循環路のうち、ヒートポンプユニットのケース内に配置された部分に設けられている、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の暖房システム。
  8. 前記暖房システムは、
    ヒートポンプと、第1熱交換器と、第2熱交換器と、を収容するケースを備えるヒートポンプユニットと、
    加熱装置を収容するケースを備える加熱装置ユニットと、
    タンクを収容するケースを備えるタンクユニットと、を有しており、
    タンク水循環路は、タンクユニットとヒートポンプユニットとに亘って形成されており、
    第2熱媒体循環路は、第2熱媒体を、加熱装置ユニット、ヒートポンプユニット、加熱装置ユニット、の順に循環させるように形成されており、
    第1バイパス路及び調整弁は、第2熱媒体循環路のうち、加熱装置ユニットのケース内に配置された部分に設けられている、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の暖房システム。
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