JP2013217591A - 空気調和装置及び空気調和装置の制御方法 - Google Patents

空気調和装置及び空気調和装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】四方弁を流れる冷媒の温度及び圧力差によって、四方弁が備える樹脂製のスライド弁が変形することを防止することを目的とする。
【解決手段】空気調和装置10は、圧縮機20から吐出された冷媒の流路を切り換えるスライド弁を樹脂製とした四方弁24を有する冷媒回路16と、四方弁24を流れる冷媒の温度及び圧力差の許容値を示した許容データを予め記憶した記憶部64と、四方弁24を流れる冷媒の温度及び圧力差の少なくとも一方が、記憶部64に記憶された許容データにより示される許容値を超えた場合に、四方弁24を流れる冷媒の温度及び圧力差を許容値以下とする対策制御を行う制御部60と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気調和装置及び空気調和装置の制御方法に関するものである。
冷房運転及び暖房運転が可能な空気調和装置は、圧縮機から吐出される高温高圧の冷媒の流れを、四方弁によって冷房運転及び暖房運転に応じて切り替える。
四方弁は、特許文献1,2に記載されているようにスライド弁(摺動弁体)を備え、冷房運転及び暖房運転に応じてスライド弁の位置が制御される。
実公昭55−53825号公報 実開昭62−162469号公報
しかしながら、スライド弁を樹脂製とした四方弁が空気調和装置に用いられる場合、四方弁を流れる冷媒の温度及び圧力差が高すぎるとスライド弁が変形する。このスライド弁の変形は、流入する冷媒の温度及び圧力がその後下がっても、元に戻らず維持される。その結果、スライド弁と四方弁の内面との間から冷媒が漏れ、冷媒回路に十分に冷媒が流れなくなる可能性がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、四方弁を流れる冷媒の温度及び圧力差によって、四方弁が備える樹脂製のスライド弁が変形することを防止する、空気調和装置及び空気調和装置の制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の空気調和装置及び空気調和装置の制御方法は以下の手段を採用する。
本発明の第一態様に係る空気調和装置は、冷媒を圧縮し吐出する圧縮機、及び前記圧縮機から吐出された冷媒の流路を切り換えるスライド弁を樹脂製とした四方弁を有する冷媒回路と、前記四方弁を流れる冷媒の温度及び圧力差の許容値を示した許容データを予め記憶した記憶手段と、前記四方弁を流れる冷媒の温度及び圧力差の少なくとも一方が、前記記憶手段に記憶された前記許容データにより示される前記許容値を超えた場合に、前記四方弁を流れる冷媒の温度及び圧力差を前記許容値以下とする対策制御を行う制御手段と、を備える。
本構成によれば、冷媒回路は、冷媒を圧縮し吐出する圧縮機、及び圧縮機から吐出された冷媒の流路を切り換えるスライド弁を樹脂製とした四方弁を有する。
ここで、スライド弁を樹脂製とした四方弁は、流入する冷媒の温度及び圧力差の少なくとも一方が高すぎるとスライド弁が変形する。このスライド弁の変形は、流入する冷媒の温度及び圧力差がその後下がっても、元に戻らず維持される。
そこで、記憶手段に、四方弁を流れる冷媒の温度及び圧力差の許容値を示した許容データを予め記憶させる。そして、四方弁を流れる冷媒の温度及び圧力差の少なくとも一方が、許容データにより示される許容値を超えた場合に、制御手段によって、四方弁を流れる冷媒の温度及び圧力差を許容値以下とする対策制御が行われる。
このように、本構成は、記憶手段に四方弁を流れる冷媒の温度及び圧力差の許容値を示した許容データが予め記憶されており、四方弁を流れる冷媒の温度及び圧力差の少なくとも一方が許容値を超えた場合に対策制御を行うので、四方弁を流れる冷媒の温度及び圧力差によって、四方弁が備える樹脂製のスライド弁が変形することを防止できる。
上記第一態様では、前記対策制御が、前記圧縮機の回転数を下げる第1対策制御、前記圧縮機が吐出する冷媒の温度を下げる第2対策制御、並びに前記圧縮機に流入する冷媒の圧力が下がるように室内機熱交換器及び室外機熱交換器による熱交換量を変化させる第3対策制御の少なくとも一つであることが好ましい。
本構成によれば、簡易に、四方弁を流れる冷媒の温度及び圧力差を前記許容値以下とすることができる。
上記第一態様では、前記制御手段が、前記第1対策制御、前記第2対策制御、前記第3対策制御の順に対策制御を行うことが好ましい。
本構成によれば、複数の対策制御を段階的に行うので、より確実に、四方弁を流れる冷媒の温度及び圧力差を許容値以下とすることができる。
上記第一態様では、前記制御手段が、前記対策制御を行って前記四方弁を流れる冷媒の温度及び圧力差が前記許容値以下となった所定時間経過後に、前記対策制御を解除することが好ましい。
本構成によれば、四方弁を流れる冷媒の温度及び圧力差が許容値を超えたとしても、再び許容値以内となった場合に、継続して許容値を超える前の運転が可能となる。
本発明の第二態様に係る空気調和装置の制御方法は、冷媒を圧縮し吐出する圧縮機、及び前記圧縮機から吐出された冷媒の流路を切り換えるスライド弁を樹脂製とした四方弁を有する冷媒回路と、前記四方弁を流れる冷媒の温度及び圧力差の許容値を示した許容データを予め記憶した記憶手段と、を備えた空気調和装置の制御方法であって、前記四方弁を流れる冷媒の温度及び圧力差の少なくとも一方が、前記記憶手段に記憶された前記許容データにより示される前記許容値を超えたか否かを判定する第1工程と、前記四方弁を流れる冷媒の温度及び圧力差の少なくとも一方が前記許容値を超えた場合に、前記四方弁を流れる冷媒の温度及び圧力差を前記許容値以下とする対策制御を行う第2工程と、を含む。
本発明によれば、四方弁を流れる冷媒の温度及び圧力差によって、四方弁が備える樹脂製のスライド弁が変形することを防止する、という優れた効果を有する。
本発明の実施形態に係る空気調和装置の構成図である。 本発明の実施形態に係る空気調和装置の冷房運転時における四方弁の切替状態を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る空気調和装置の暖房運転時における四方弁の切替状態を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る記憶部に記憶されている許容値データの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る対策プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る許容値データを作成するための実験装置の一例である。
以下に、本発明に係る空気調和装置及び空気調和装置の制御方法の一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る空気調和装置10の構成図である。
空気調和装置10は、室外機12と室内機14とから構成される冷媒回路16を有する。
室外機12は、圧縮機20、四方弁24、室外熱交換器26、及び暖房用膨張弁28を備えている。また、室内機14は、室内熱交換器30及び冷房用膨張弁32を備えている。
圧縮機20は、インバータ制御によるモータの駆動周波数制御が可能とされ、冷媒回路16の低圧側から、低圧低温の冷媒を吸い込み、高温高圧に圧縮しての高圧側へと吐出する。
四方弁24は、パイロット圧によって駆動し、圧縮機20から吐出される高温高圧の冷媒を、冷房運転時には、室外熱交換器26側に循環させ、暖房運転時には、室内熱交換器30側に循環させる。
室外熱交換器26は、外気を送風する室外ファン34が付設され、冷房運転時には、圧縮機20から供給される高温高圧の冷媒と外気とを熱交換させ、冷媒を凝縮液化させる凝縮器として機能する。一方、暖房運転時には、室外熱交換器26は、暖房用膨張弁28を経ることによって断熱膨張した低温低圧の二相冷媒と外気とを熱交換させ、冷媒を蒸発ガス化させる蒸発器として機能する。
室内熱交換器30は、室内空気を送風する室内ファン36が付設され、冷房運転時には、冷房用膨張弁32を経ることによって断熱膨張した低温低圧の気液二相冷媒と空調する室内の空気とを熱交換させ、冷媒を蒸発させることにより室内空気を冷却する蒸発器として機能する。一方、暖房運転時には、室外熱交換器26は、圧縮機20から供給される高温高圧の冷媒と空調する室内の空気とを熱交換させ、冷媒を凝縮させることにより室内空気を加熱する凝縮器として機能する。
すなわち、空気調和装置10の冷房運転時には、室外機12の圧縮機20から吐出された高温・高圧の冷媒は、実線矢印で示すように、四方弁24を経て室外熱交換器26に送られ、ここで外気と熱交換することによって凝縮液化して液冷媒となり、その後、室内機14に流入する。そして、液冷媒は、冷房用膨張弁32を通過する過程で、断熱膨張した後、室内熱交換器30へ送られ、ここで室内空気を冷却することによって蒸発気化する。室内熱交換器30において吸熱してガスになった冷媒は、室外機12に流入し、四方弁24を経て、圧縮機20に送られる。
図2は、冷房運転時における四方弁24の切替状態を示す模式図である。四方弁24は、不図示のピストンによってその位置が制御される樹脂製(例えばフッ素系の樹脂)のスライド弁40を備えている。なお、四方弁24の本体は、金属製(例えば真鍮)で形成されている。冷房運転時、スライド弁40は、圧縮機20から吐出された高温・高圧の冷媒(HP)を室外熱交換器26(C)へ送り、室内熱交換器30(E)から圧縮機20(S)へ冷媒を戻すように位置する。
一方、空気調和装置10の暖房運転時には、四方弁24が冷房運転時と異なる方向に切り換えられる。室外機12の圧縮機20から吐出された冷媒は、破線矢印で示すように、四方弁24を経て、室内機14の室内熱交換器30に流入し、ここで室内空気に放熱することによって凝縮液化し、液冷媒となる。この液冷媒は、室外機12に流入する。そして、液冷媒は、暖房用膨張弁28を通過する過程で、断熱膨張した後、室外熱交換器26へ送られ、ここで外気から吸熱することによって蒸発気化する。次いで、この冷媒は、四方弁24を経て、圧縮機20に送られる。
図3は、暖房運転時における四方弁24の切替状態を示す模式図である。暖房運転時、スライド弁40は、圧縮機20から吐出された高温・高圧の冷媒(HP)を室内熱交換器30(E)へ送り、室外熱交換器26(C)から圧縮機20(S)へ冷媒を戻すように位置する。
また、空気調和装置10は、室内熱交換器30と室外熱交換器26との間における冷媒管と圧縮機20の冷媒入口とをバイパスさせるバイパス管50を備える。バイパス管50を流れる冷媒の流量は、バイパス流量調整弁52によって調整される。
さらに、空気調和装置10は、圧縮機20から吐出されて四方弁24へ流れる冷媒の温度を測定する温度センサ54、圧縮機20から吐出されて四方弁24へ流れる冷媒の圧力(高圧側の圧力)を測定する圧力センサ56、及び四方弁24から圧縮機20へ戻される冷媒の圧力(低圧側の圧力)を測定する圧力センサ58を備える。
また、空気調和装置10は、空気調和装置10全体の制御を司る制御部60を備える。空気調和装置10は、四方弁24の切り替え、圧縮機20の回転数、室内ファン36の回転数、室外ファン34の回転数、冷房用膨張弁32の開度、暖房用膨張弁28の開度、バイパス流量調整弁52の開度等を制御する。また、制御部60は、表示部62に空気調和装置10の状態等を報知させる。
なお、制御部60は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random
Access Memory)、及びコンピュータ読み取り可能な記憶部64等から構成されている。そして、制御部60によって行われる各種処理は、一例として、プログラムの形式で記憶部64等に記録されており、このプログラムをCPUがRAM等に読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、各種機能が実現される。
記憶部64は、四方弁24を流れる冷媒の温度及び圧力差の許容値を示した許容値データを予め記憶している。
図4は、記憶部64に記憶されている許容値データの一例を示す図である。
許容値データは、空気調和装置10に備えられる四方弁24に応じて予め作成されており、四方弁24を流れる冷媒の温度及び圧力差が、図4の斜線で示される温度及び圧力差を超えると、四方弁24が備える樹脂製のスライド弁40が変形し、スライド弁40と四方弁24の内面との間(スライド面)から冷媒が漏れる原因となる。すなわち、図4の斜線で示される範囲が、四方弁24が備えるスライド弁40が動作可能な冷媒の温度及び圧力差の許容値である。
そこで、本実施形態に係る空気調和装置10の制御部60は、四方弁24を流れる冷媒の温度及び圧力差の少なくとも一方が、記憶部64に記憶された許容データにより示される許容値を超えた場合に、四方弁24を流れる冷媒の温度及び圧力差を許容値以下とする対策制御を行う。
なお、四方弁24を流れる冷媒の圧力差は、圧縮機20から吐出されて四方弁24へ流れる冷媒の圧力と、四方弁24から圧縮機20へ戻される冷媒の圧力との差であり、具体的には、圧力センサ56と圧力センサ58によって測定された圧力の差である。
図5は、対策制御を行う場合に、制御部60によって実行される対策プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、対策プログラムは制御部60が備えるRAMの所定領域に予め記憶されている。なお、対策プログラムは、空気調和装置10の運転開始と共に開始される。
まず、ステップ100では、四方弁24を流れる冷媒の温度及び圧力差が許容値以内であるか否かを判定する。
具体的には、ステップ100は、記憶部64から許容値データを読み出し、温度センサ54によって測定された温度、及び圧力センサ56と圧力センサ58によって測定された圧力の差の少なくとも一方が、許容値データにより示される許容値の範囲内で有るか否を判定する。
肯定判定の場合は、次のステップへ移行することなく、四方弁24を流れる冷媒の温度及び圧力差が許容値以内であるか否かの判定を定期的に繰り返す。一方、四方弁24を流れる冷媒の温度及び圧力差が許容値を超える場合は、ステップ102へ移行する。
ステップ102では、第1対策制御を実行する。
第1対策制御は、圧縮機20の回転数を下げる制御である。回転数の下げ幅は、予め定められている。第1対策制御によって、冷媒回路16を流れる冷媒の温度及び圧力が下がり、これに伴い、四方弁24を流れる冷媒の温度及び圧力差が許容値以内となることが期待される。
次のステップ104では、第1対策制御を開始してから所定時間が経過したか否かを判定し、肯定判定の場合は、ステップ106へ移行し、否定判定の場合は、所定時間が経過するまで待ち状態となる。
ステップ106では、四方弁24を流れる冷媒の温度及び圧力差が許容値以内であるか否かを判定し、肯定判定の場合は、ステップ120へ移行し、否定判定の場合は、ステップ108へ移行する。
ステップ108では、第2対策制御を実行する。
第2対策制御は、圧縮機20が吐出する冷媒の温度を下げる制御である。
具体的には、例えば、制御部60は、暖房用膨張弁28又は冷房用膨張弁32の開度をより大きくして、圧縮機20に流入する液冷媒がより多くなるよう、すなわち液バックするように制御を行う。これにより、圧縮機20によって液冷媒がガス冷媒となるために必要な潜熱が増加するので、圧縮機20が吐出する冷媒の温度が下がる。
また、制御部60は、バイパス流量調整弁52の開度をより大きくして、バイパス管50を流れる冷媒の流量を増加させ、低温低圧の二相冷媒をより多く圧縮機20に流入させ、圧縮機20が吐出する冷媒の温度を下げる制御を行ってもよい。
さらに、制御部60は、第2対策制御として、暖房用膨張弁28又は冷房用膨張弁32の開度を大きくする制御と、バイパス流量調整弁52の開度を大きくする制御とを組み合わせてもよい。
次のステップ110では、第2対策制御を開始してから所定時間が経過したか否かを判定し、肯定判定の場合は、ステップ112へ移行し、否定判定の場合は、所定時間が経過するまで待ち状態となる。
ステップ112では、四方弁24を流れる冷媒の温度及び圧力差が許容値以内であるか否かを判定し、肯定判定の場合は、ステップ120へ移行し、否定判定の場合は、ステップ114へ移行する。
ステップ114では、第3対策制御を実行する。
第3対策制御は、圧縮機20に流入する冷媒の圧力を下げるために、室外熱交換器26及び室内熱交換器30による熱交換量を変化させる制御である。圧縮機20に流入する冷媒の圧力が下がると、圧縮機20から吐出される冷媒の圧力も下がる。具体的には、冷房運転時において、制御部60は、室外ファン34の回転数を上げ、室内ファン36の回転数を下げる制御を行う。冷房運転時に室外ファン34の回転数が上がると、ガス冷媒が凝縮して液冷媒がより多く生じるので冷媒の圧力は下がる。冷房運転時に室内ファン36の回転数が下がると、液冷媒の蒸発量が少ないので冷媒の圧力は下がる。
一方、暖房運転時において、制御部60は、室内ファン36の回転数を上げ、室外ファン34の回転数を下げる制御を行う。暖房運転時に室内ファン36の回転数が上がると、ガス冷媒が凝縮して液冷媒がより多く生じるので冷媒の圧力は下がる。暖房運転時に室外ファン34の回転数が下がると、液冷媒の蒸発量が少ないので冷媒の圧力は下がる。
なお、第3対策制御では、室外ファン34と室内ファン36共に制御対象とするのではなく、何れか一方のみを制御対象としてもよい。
次のステップ116では、第3対策制御を開始してから所定時間が経過したか否かを判定し、肯定判定の場合は、ステップ118へ移行し、否定判定の場合は、所定時間が経過するまで待ち状態となる。
ステップ118では、四方弁24を流れる冷媒の温度及び圧力差が許容値以内であるか否かを判定し、肯定判定の場合は、ステップ120へ移行し、否定判定の場合は、ステップ122へ移行する。
ステップ120では、対策制御を解除し、対策制御を行う前の制御状態とし、ステップ100へ戻る。
ステップ122では、空気調和装置10が備える表示部62に、四方弁24を流れる冷媒の温度及び圧力差が許容値を超えている異常の発生を報知させ、本プログラムと共に、空気調和装置10の運転を停止させる。
次に、許容値データの作成について説明する。
図6は、許容値データを作成するための実験装置70の一例である。
実験装置70は、恒温槽72内に空気調和装置10に備えられる四方弁24と同様の四方弁24’が配置される。
実験装置70は、四方弁24’を駆動させるためのパイロット圧を四方弁24’に供給するパイロット弁74、四方弁24’のHP側に空気により圧力を供給する空圧源76、四方弁24’への圧力を調整するための圧力調整弁78を備える。また、実験装置70は、四方弁24’のHP側の孔に供給される圧力を測定する圧力センサ80、恒温槽72内の温度を測定する温度センサ82、圧力センサ80及び温度センサ82による測定値を記録するレコーダ84を備える。
四方弁24’のS側の孔は、大気開放され、C側及びE側の孔は、閉塞されている。
そして、恒温槽72内で四方弁24’に対して段階的に温度及び圧力が加えられる。四方弁24’は、段階的に温度及び圧力が加えられる毎に恒温槽72から取出される。恒温槽72から取出された四方弁24’は、例えば窒素がHP側の孔から流され、HP側から流入した窒素の流量とS側の孔を流出した窒素の流量の差に基づいて、漏れ量が測定される。なお、漏れ量は、恒温槽72から取出されることなく、測定されてもよい。
そして、四方弁24’に対して段階的に加えられた温度及び圧力と、漏れ量の有無とから許容値データが作成される。
以上説明したように、本実施形態に係る空気調和装置10は、圧縮機20から吐出された冷媒の流路を切り換えるスライド弁40を樹脂製とした四方弁24を有する冷媒回路16と、四方弁24を流れる冷媒の温度及び圧力差の許容値を示した許容データを予め記憶した記憶部64と、四方弁24を流れる冷媒の温度及び圧力差の少なくとも一方が、記憶部64に記憶された許容データにより示される許容値を超えた場合に、四方弁24を流れる冷媒の温度及び圧力差を許容値以下とする対策制御を行う制御部60と、を備える。
このように、空気調和装置10は、記憶部64に四方弁24を流れる冷媒の温度及び圧力差の許容値を示した許容データが予め記憶されており、四方弁24を流れる冷媒の温度及び圧力差の少なくとも一方が許容値を超えた場合に対策制御を行うので、冷媒の温度及び圧力差によって、四方弁24が備える樹脂製のスライド弁40が変形することを防止できる。
本実施形態に係る対策制御は、圧縮機20の回転数を下げる第1対策制御、圧縮機20が吐出する冷媒の温度を下げる第2対策制御、並びに圧縮機20に流入する冷媒の圧力が下がるように室外熱交換器26及び室内熱交換器30による熱交換量を変化させる第3対策制御とする。
従って、空気調和装置10は、簡易に、四方弁24を流れる冷媒の温度及び圧力差を前記許容値以下とすることができる。
制御部60は、第1対策制御、第2対策制御、第3対策制御の順に、複数の対策制御を段階的に行うので、より確実に、四方弁24を流れる冷媒の温度及び圧力差を許容値以下とすることができる。
なお、上記のような優先順位とする根拠は、四方弁24を流れる冷媒の温度及び圧力差を許容値以下とするにあたり、第1対策制御が最も効果的な制御であり、次に第2対策制御、第3対策制御の順に効果が高いためである。
制御部60は、対策制御を行って四方弁24を流れる冷媒の温度及び圧力差が許容値以下となった所定時間経過後に、対策制御を解除するので、継続して許容値を超える前の運転が可能とである。
以上、本発明を、上記実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に多様な変更又は改良を加えることができ、該変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
例えば、上記実施形態では、四方弁24を流れる冷媒の圧力差を、圧力センサ56と圧力センサ58によって測定された圧力の差とする形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、四方弁24を流れる冷媒の圧力差を、圧縮機20から吐出されて四方弁24へ流れる冷媒の温度(飽和蒸気温度)から求められる圧力と、四方弁24から圧縮機20へ戻される冷媒の温度(飽和蒸気温度)から求められる圧力との差とする形態としてもよい。
また、上記実施形態では、対策制御として、第1対策制御、第2対策制御、及び第3対策制御を行う形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、第1対策制御、第2対策制御、及び第3対策制御のうち少なくとも一つを行う形態としてもよい。
また、上記実施形態では、室外熱交換器26に室外ファン34が付設され、室内熱交換器30に室内ファン36が付設されて外気又は室内空気によって熱交換を行う形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、室外熱交換器26及び室内熱交換器30が冷水によって熱交換を行う形態としてもよい。この形態の場合、第3対策制御では、圧縮機20に流入する冷媒の圧力を下げるために冷水の流量を制御することとなる。
また、上記実施形態で説明した対策プログラムの処理の流れも一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよい。
10 空気調和装置
16 冷媒回路
20 圧縮機
24 四方弁
26 室外熱交換器
30 室内熱交換器
40 スライド弁
60 制御部
64 記憶部

Claims (5)

  1. 冷媒を圧縮し吐出する圧縮機、及び前記圧縮機から吐出された冷媒の流路を切り換えるスライド弁を樹脂製とした四方弁を有する冷媒回路と、
    前記四方弁を流れる冷媒の温度及び圧力差の許容値を示した許容データを予め記憶した記憶手段と、
    前記四方弁を流れる冷媒の温度及び圧力差の少なくとも一方が、前記記憶手段に記憶された前記許容データにより示される前記許容値を超えた場合に、前記四方弁を流れる冷媒の温度及び圧力差を前記許容値以下とする対策制御を行う制御手段と、
    を備える空気調和装置。
  2. 前記対策制御は、前記圧縮機の回転数を下げる第1対策制御、前記圧縮機が吐出する冷媒の温度を下げる第2対策制御、並びに前記圧縮機に流入する冷媒の圧力が下がるように室内機熱交換器及び室外機熱交換器による熱交換量を変化させる第3対策制御の少なくとも一つである請求項1記載の空気調和装置。
  3. 前記制御手段は、前記第1対策制御、前記第2対策制御、前記第3対策制御の順に対策制御を行う請求項2記載の空気調和装置。
  4. 前記制御手段は、前記対策制御を行って前記四方弁を流れる冷媒の温度及び圧力差が前記許容値以下となった所定時間経過後に、前記対策制御を解除する請求項1から請求項3の何れか1項記載の空気調和装置。
  5. 冷媒を圧縮し吐出する圧縮機、及び前記圧縮機から吐出された冷媒の流路を切り換えるスライド弁を樹脂製とした四方弁を有する冷媒回路と、前記四方弁を流れる冷媒の温度及び圧力差の許容値を示した許容データを予め記憶した記憶手段と、を備えた空気調和装置の制御方法であって、
    前記四方弁を流れる冷媒の温度及び圧力差の少なくとも一方が、前記記憶手段に記憶された前記許容データにより示される前記許容値を超えたか否かを判定する第1工程と、
    前記四方弁を流れる冷媒の温度及び圧力差の少なくとも一方が前記許容値を超えた場合に、前記四方弁を流れる冷媒の温度及び圧力差を前記許容値以下とする対策制御を行う第2工程と、
    を含む空気調和装置の制御方法。
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