JP2013217067A - 掘削バケット - Google Patents

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Abstract

【課題】 掘削した土砂が底板に沿って円滑に流れるようにする。
【解決手段】 掘削バケット11の底板12を、底板12の下前端12A側に位置する下端平面部13と、底板12の上前端12B側に位置する上端平面部14と、底板12の奥部12Dに位置し下端平面部13と上端平面部14とに連続する凹湾曲面部15とにより構成し、凹湾曲面部15を、下端平面部13に滑らかに連続する下緩和曲面16と、上端平面部14に滑らかに連続する上緩和曲面17と、下緩和曲面16と上緩和曲面17とに滑らかに連続する最奥円弧面18とにより構成する。これにより、下端平面部13と凹湾曲面部15との間で土砂を円滑に流すことができる。この結果、土砂が底板12に付着することなく円滑に流れることにより、掘削効率を高めることができる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、例えば油圧ショベル等の建設機械に装備され、土砂の掘削作業等に好適に用いられる掘削バケットに関する。
一般に、建設機械の代表例としての油圧ショベルは、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体の前側に俯仰動可能に設けられた作業装置とにより構成されている。そして、油圧ショベルの作業装置は、ブーム、アーム、掘削バケット等により構成され、アームの先端側で掘削バケットを回動させることにより、土砂等の掘削作業等を行うものである。
この掘削バケットは、通常、下前端と上前端との間が開口部となり奥部が凹湾曲状をなす底板と、該底板の左,右両側に設けられ底板と共に土砂収容部を形成する左,右の側板と、左,右の側板間に位置して底板の下前端に設けられたカッティングエッジと、カッティングエッジに設けられた複数の掘削爪と、各側板の前端にそれぞれ設けられた左,右のサイドエッジと、底板の上前端側に設けられアームの先端部に連結ピンを介して回動可能に連結されるブラケットとにより構成されている。
そして、掘削バケットの底板は、一般に、連結ピンを中心とする回動方向に対し、底板の下前端側に位置し奥部に向けて直線状に延びる下端平面部と、底板の上前端側に位置し奥部に向けて直線状に延びる上端平面部と、底板の奥部に位置し前記下端平面部と前記上端平面部とに連続する凹湾曲状の凹湾曲面部とからなっている(特許文献1)。
一方、底板の凹湾曲面部を単一の半径を有する円弧面として形成すると共に、底板と左,右の側板とが交わる角隅部に円弧状の曲面部を設けることにより、底板と各側板との接合部に応力が集中するのを抑えるようにしたバケットが提案されている(特許文献2)。
さらに、底板の奥部に位置する凹湾曲面部を、半径が異なる2種類の円弧面を滑らかに連続させて形成することにより、掘削した土砂がバケット内に円滑に流れるようにしたバケットが提案されている(特許文献3)。
特開2001−303607号公報 特開2002−309611号公報 特開昭63−151727号公報
しかし、特許文献2に記載されたバケットにおいては、底板の凹湾曲面部が単一の半径を有する円弧面として形成されているため、直線状に延びる下端平面部と円弧状に延びる凹湾曲面部との接続部分において、急激に底板の形状が変化してしまう。これにより、例えばアームの先端部でバケットを回動させて地面を掘削するときに、バケットの下端平面部に連続する凹湾曲面部の外面が地面と干渉することにより、バケットの掘削力が的確に地面に伝わらず、バケットによる掘削効率が低下してしまうという問題がある。
一方、特許文献3に記載されたバケットにおいては、2種類の円弧面からなる凹湾曲面部のうち、下端平面部に連続する部位の半径を大きく形成し、底板の最奥部に位置する部位の半径を小さく形成している。このため、バケットによって土砂を掘削したときに、下端平面部から半径が大きな円弧面の領域では土砂が円滑に流れるものの、底板の最奥部に位置する半径が小さな円弧面の領域では、土砂の円滑な流れが妨げられる。この結果、底板の最奥部に滞留した土砂に圧縮力が作用し、底板の最奥部に土砂が付着して堆積することにより、バケットの容量が低下してしまうという問題がある。
また、バケットの底板に設けられた凹湾曲面部は、バケットとアームとを連結する連結ピンを中心とした回動方向に対しては、土砂収容部側(バケットの内側)が凹んだ凹湾曲状に形成されているが、連結ピンの軸方向に対しては、直線状に延びた状態で左,右の側板間に配置されている。
この結果、バケットがアームとの連結ピンを中心として回動しつつ土砂を掘削するときには、底板の最奥部に土砂から垂直方向に力が作用するようになり、掘削した土砂が、底板の最奥部に付着し易くなるという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、掘削した土砂が底板に沿って円滑に流れることにより、掘削効率を高めることができるようにした掘削バケットを提供することを目的としている。
上述した課題を解決するため本発明は、下前端と上前端との間が開口部となり奥部が凹湾曲状をなす底板と、該底板の左,右両側に設けられ前記底板と共に土砂収容部を形成する左,右の側板と、前記左,右の側板間に位置して前記底板の下前端に設けられたカッティングエッジと、前記カッティングエッジに左,右方向に間隔をもって設けられた複数の掘削爪と、前記各側板の前端にそれぞれ設けられた左,右のサイドエッジと、前記底板の上前端側に設けられ作業機に連結ピンを介して回動可能に連結される一対のブラケットとを備え、前記底板は、前記連結ピンを中心とする回動方向に対し、前記底板の下前端側に位置し前記カッティングエッジから前記奥部に向けて直線状に延びる下端平面部と、前記底板の上前端側に位置し前記上前端から前記奥部に向けて直線状に延びる上端平面部と、前記底板の奥部に位置し前記下端平面部と前記上端平面部とに連続する凹湾曲状の凹湾曲面部とからなる掘削バケットに適用される。
そして、請求項1の発明の特徴は、前記凹湾曲面部は、前記下端平面部に滑らかに連続して延びる緩和曲線からなる下緩和曲面と、前記上端平面部に滑らかに連続して延びる緩和曲線からなる上緩和曲面と、前記下緩和曲面と前記上緩和曲面とに滑らかに連続して延びる単一の半径をもった円弧からなる最奥円弧面とにより構成したことにある。
請求項2の発明は、前記下緩和曲面と前記上緩和曲面とは、クロソイド曲線、サイン半波長逓減曲線または3次曲線のいずれかを用いて形成された曲面としたことにある。
請求項3の発明は、前記底板の前記凹湾曲面部は、内面から外面に向けて凸湾曲状をなして前記左,右の側板間に配置する構成としたことにある。
請求項4の発明は、前記底板と、前記左,右の側板と、前記カッティングエッジと、前記各掘削爪と、前記左,右のサイドエッジと、前記ブラケットとは、鋳造手段により一体成形品として形成したことにある。
請求項5の発明は、前記左,右のサイドエッジにはそれぞれサイドカッタを一体形成する構成としたことにある。
請求項6の発明は、前記底板の上前端側には、前記一対のブラケットから前記左,右の側板に向けて肉盛りすることにより左,右の補強リブを設ける構成としたことにある。
請求項7の発明は、前記連結ピンを中心とした回動中心をOとし、前記底板を構成する前記下端平面部の外面の延長線をL1−L1とし、前記回動中心Oから前記延長線L1−L1に下ろした垂線L2−L2が前記延長線L1−L1と交わる点を交点Pとし、前記回動中心Oを中心として前記交点Pを通る仮想の円弧Qを描いたときに、前記凹湾曲面部の外面は前記円弧Qの内側に納まる構成としたことにある。
請求項1の発明によれば、底板の奥部に位置する凹湾曲面部のうち下端平面部との境界部分を、緩和曲線からなる下緩和曲面として形成し、凹湾曲面部のうち上端平面部との境界部分を、緩和曲線からなる上緩和曲面として形成している。これにより、下端平面部と凹湾曲面部との間が滑らかに連続し、凹湾曲面部と上端平面部との間が滑らかに連続するので、掘削バケットを用いて土砂を掘削するときに、下端平面部と凹湾曲面部との間で土砂を円滑に流すことができると共に、上端平面部と凹湾曲面部との間で土砂を円滑に流すことができる。この結果、土砂が底板に付着するのを抑え、土砂が底板に沿って円滑に流れることにより、掘削効率を高めることができる。
請求項2の発明によれば、下緩和曲面のうち下端平面部に接続される部位をほぼ直線状に形成すると共に、下緩和曲面のうち最奥円弧面に接続される部位を当該最奥円弧面とほぼ等しい円弧状に形成することができる。また、上緩和曲面のうち上端平面部に接続される部位をほぼ直線状に形成すると共に、上緩和曲面のうち最奥円弧面に接続される部位を当該最奥円弧面とほぼ等しい円弧状に形成することができる。この結果、底板の下端平面部と凹湾曲面部との間、凹湾曲面部と上端平面部との間で、土砂を円滑に流すことができ、掘削効率を高めることができる。
請求項3の発明によれば、底板の凹湾曲面部は、左,右の側板間で内面から外面に向けて凸湾曲状に配置することにより、連結ピンの軸方向に対し、内面から外面に向けて凸湾曲状に湾曲する。これにより、連結ピンを中心として掘削バケットを回動させたときに、土砂に対して底板から垂直方向の力が作用するだけでなく、土砂に対して底板の幅方向(連結ピンの軸方向)の中間部に向かう力が作用し、土砂は自ら固まった状態で凹湾曲面部から上端平面部側へと押し出される。このとき、固まった土砂と平面状をなす上端平面部との間には余裕(隙間)が生じるので、掘削した土砂が底板の凹湾曲面部に付着するのを抑えることができ、土砂を凹湾曲面部から上端平面部を通じて円滑に排出することにより、掘削作業を効率良く行うことができる。
請求項4の発明によれば、底板の凹湾曲面部を構成する下緩和曲面、上緩和曲面、最奥円弧面を精度良く形成することができ、これら下緩和曲面、上緩和曲面、最奥円弧面に沿って土砂が円滑に流れることにより、底板の奥部で土砂が付着するのを抑えることができる。また、掘削バケットを製造するときの作業性を高めることができ、製造コストの低減にも寄与することができる。
請求項5の発明によれば、左,右のサイドエッジに設けたサイドカッタによって土砂を切崩すことができるので、土砂を掘削するときの作業性を高めることができる。しかも、別部材からなるサイドカッタを各サイドエッジに取付ける作業を不要にでき、掘削作業の作業性を高めることができる。
請求項6の発明によれば、左,右の側板に向けて肉盛りした補強リブにより、一対のブラケットを補強することができ、ブラケットの強度を高めることができる。
請求項7の発明によれば、連結ピンを中心として掘削バケットを回動させることにより、地面を掘削するときに、底板の奥部に位置する凹湾曲面部の外面が地面と干渉するのを抑えることができる。これにより、掘削バケットの掘削力を無駄なく地面に伝えることができ、バケットによる掘削効率を高めることができる。
本発明の第1の実施の形態による掘削バケットを備えた油圧ショベルを示す正面図である。 第1の実施の形態による掘削バケットを単体で示す正面図である。 掘削バケットを図2中の矢示III−III方向からみた右側面図である。 掘削バケットを図2中の矢示IV−IV方向からみた平面図である。 掘削バケットを単体で示す斜視図である。 底板等を図3中の矢示VI−VI方向からみた断面図である。 底板、左,右の側板等を図2中の矢示VII−VII方向からみた断面図である。 底板等を図2中の矢示VIII−VIII方向からみた断面図である。 底板、左,右の側板等を図2中の矢示IX−IX方向からみた断面図である。 ブラケット、底板、補強リブ等を図3中の矢示X−X方向からみた断面図である。 ブラケット、底板、掘削爪等を図3中の矢示XI−XI方向からみた断面図である。 第2の実施の形態による掘削バケットを単体で示す図5と同様な斜視図である。 図12に示す掘削バケットの底板、左,右の側板等を示す図7と同様な断面図である。
以下、本発明に係る掘削バケットの実施の形態を、油圧ショベルに装備された掘削バケットを例に挙げ、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
まず、図1ないし図11は、本発明に係る掘削バケットの第1の実施の形態を示している。
図中、1は建設機械の代表例としての油圧ショベルで、該油圧ショベル1は、自走可能なクローラ式の下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3とにより大略構成されている。上部旋回体3のベースとなる旋回フレーム3Aの前部側には作業装置4が俯仰動可能に設けられ、該作業装置4によって土砂の掘削作業を行うものである。
ここで、作業装置4は、旋回フレーム3Aの前端側に左,右方向に揺動可能に取付けられたスイングポスト5と、該スイングポスト5に俯仰動可能に取付けられたブーム6と、該ブーム6の先端側に俯仰動可能に取付けられたアーム7と、該アーム7の先端側に連結ピン8を用いて回動可能に取付けられた後述の掘削バケット11と、一端側がアーム7にピン結合され他端側が掘削バケット11に連結ピン9を用いて連結されたバケットリンク10と、スイングポスト5とブーム6との間に設けられたブームシリンダ6Aと、ブーム6とアーム7との間に設けられたアームシリンダ7Aと、アーム7とバケットリンク10との間に設けられたバケットシリンダ10Aとにより大略構成されている。そして、作業装置4は、ブーム6及びアーム7を俯仰動させつつアーム7の先端側で掘削バケット11を回動させることにより、土砂の掘削作業等を行うものである。
次に、第1の実施の形態に用いられる掘削バケットの具体的な構成について説明する。
11は連結ピン8を用いてアーム7の先端側に回動可能に取付けられた掘削バケットを示している。この掘削バケット11は、バケットシリンダ10Aを伸縮させることにより連結ピン8を中心として回動し、地面等を掘削して土砂を掬い上げ、所望の排土場所に排出するものである。
ここで、掘削バケット11は、図2ないし図6に示すように、後述する底板12、左側板19、右側板20、カッティングエッジ24、複数の掘削爪25、左サイドエッジ26、右サイドエッジ27、左サイドカッタ28、右サイドカッタ29、ブラケット30等により構成され、鋳造手段を用いて一体成形品として形成されている。
12は掘削バケット11の底部をなす底板を示し、この底板12は、掘削バケット11が連結ピン8を中心として図1中の矢示R方向に回動するときに、この回動方向において、下前端12Aと上前端12Bとの間が開口部12Cとなり、奥部12Dが凹湾曲状に湾曲している。
ここで、底板12は、連結ピン8を中心とする回動方向に対し、図6中の直線状の領域Aに亘って下前端12A側に配置された下端平面部13と、直線状の領域Bに亘って上前端12B側に配置された上端平面部14と、曲線状の領域Cに亘って奥部12Dに位置する凹湾曲面部15とにより構成されている。
この場合、下端平面部13の内面13A及び外面13Bは、底板12の下前端12Aに設けられた後述のカッティングエッジ24から奥部12Dに向けて直線状に延びる平坦面として形成されている。また、上端平面部14の内面14Aは、底板12の上前端12Bから奥部12Dに向けて直線状に延びる平坦面として形成されている。凹湾曲面部15の内面15A及び外面15Bは、下端平面部13と上端平面部14とに滑らかに連続する凹湾曲状の曲面として形成され、この凹湾曲面部15は、後述する下緩和曲面16と、上緩和曲面17と、最奥円弧面18とにより構成されている。
16は底板12の凹湾曲面部15のうち下端平面部13との接続部分を構成する下緩和曲面を示している。この下緩和曲面16は、底板12の凹湾曲面部15に対応する領域Cのうち、下端平面部13に接続される領域C1を構成するものである。ここで、下緩和曲面16は、下端平面部13と後述する最奥円弧面18との間を滑らかに連続して延びる緩和曲線からなる緩やかな曲面として形成されている。
ここで、緩和曲線としては、底板12の開口部12Cから奥部12Dに向けて底板12の曲線長が大きくなるのに比例して曲率が大きくなるクロソイド曲線、底板12の開口部12Cから奥部12Dに向けて底板12の曲線長が大きくなるのに対して曲率がSin波状に大きくなるサイン半波長逓減曲線、底板12の開口部12Cから奥部12Dに向けて底板12の長さ方向と曲り方向との関係が3次関数となる3次曲線(3次放物線)等が知られているが、第1の実施の形態においては、クロソイド曲線を用いて下緩和曲面16を形成している。
即ち、下緩和曲面16は、下端平面部13の近傍部位においては曲率半径が無限大の限りなく直線に近い曲線状となり、最奥円弧面18の近傍部位においては当該最奥円弧面18とほぼ等しい曲率半径を有する曲線状となり、下端平面部13から最奥円弧面18に向けて曲率半径が徐々に減少するものである。
17は底板12の凹湾曲面部15のうち上端平面部14との接続部分を構成する上緩和曲面を示している。この上緩和曲面17は、底板12の凹湾曲面部15に対応する領域Cのうち、上端平面部14に接続される領域C2を構成するものである。ここで、上緩和曲面17は、下端平面部13と最奥円弧面18との間を滑らかに連続して延びる緩和曲線からなる曲面として形成されている。
この場合、上緩和曲面17もクロソイド曲線を用いて形成されており、この上緩和曲面17は、上端平面部14の近傍部位においては曲率半径が無限大の限りなく直線に近い曲線状となり、最奥円弧面18の近傍部位においては当該最奥円弧面18とほぼ等しい曲率半径を有する曲線状となり、上端平面部14から最奥円弧面18に向けて曲率半径が徐々に減少するものである。
18は凹湾曲面部15の最奥部に位置し、下緩和曲面16と上緩和曲面17とに滑らかに連続して延びる最奥円弧面を示している。この最奥円弧面18は、底板12の凹湾曲面部15に対応する領域Cのうち、下緩和曲面16の領域C1と上緩和曲面17の領域C2とに挟まれた領域C3を構成するものである。ここで、最奥円弧面18は、下緩和曲面16と上緩和曲面17との間を滑らかに連続して延びる単一の曲率半径Eをもった円弧面として形成されている。
このように、底板12の奥部12Dに配置される凹湾曲面部15を、直線状の平坦面となった下端平面部13に滑らかに連続する緩和曲線状の下緩和曲面16と、直線状の平坦面となった上端平面部14に滑らかに連続する緩和曲線状の上緩和曲面17と、これら下緩和曲面16と上緩和曲面17とに滑らかに連続する円弧状の最奥円弧面18とから構成することにより、下端平面部13と凹湾曲面部15との間を滑らかに連続させ、凹湾曲面部15と上端平面部14との間を滑らかに連続させることができる。
従って、掘削バケット11を掬い(クラウド)動作させたときには、底板12の下前端12Aから奥部12D方向へと掬われる土砂は、下端平面部13から凹湾曲面部15へと円滑に流れることができる。また、掘削バケット11を排土(ダンプ)動作させたときには、底板12の奥部12Dから下前端12A方向へと排出される土砂は、凹湾曲面部15から下端平面部13へと円滑に流れることができる。これにより、土砂が底板12に付着することなく、底板12に沿って下前端12Aと開口部12Cとの間で土砂が円滑に流れることにより、掘削バケット11による掘削効率を高めることができる構成となっている。
ここで、底板12の凹湾曲面部15は、連結ピン8を中心とした掘削バケット11の回動方向に対して凹湾曲状となるだけでなく、図7に示すように、連結ピン8の軸方向に対し、内面15Aから外面15Bに向けて小さな曲率を有する凸湾曲状をなした状態で、後述の左側板19と右側板20との間に配置されている。即ち、連結ピン8の軸方向に対して平行な線を、図7中に二点鎖線で示す平行線Gとした場合、底板12の凹湾曲面部15は平行線Gに対して平行にならず、凹湾曲面部15は、平行線Gに対し、内面15Aから外面15Bに向けて凸状に湾曲する構成となっている。
この場合、底板12の下端平面部13と上端平面部14とは、連結ピン8の軸方向に対しても平坦面となり、凹湾曲面部15だけが、その内面15Aから外面15Bに向けて凸湾曲状をなしている。これにより、連結ピン8を中心として掘削バケット11を回動させたときに、土砂に対して底板12から垂直方向の力が作用するだけでなく、土砂に対して底板12の幅方向(連結ピン8の軸方向)の中間部に向かう力が作用し、土砂は自ら固まった状態で凹湾曲面部15から上端平面部14側へと押し出される構成となっている。
一方、図6に示すように、連結ピン8を中心とした掘削バケット11の回動中心をOとし、底板12を構成する下端平面部13の外面13Bの延長線をL1−L1とし、回動中心Oから延長線L1−L1に下ろした垂線L2−L2が延長線L1−L1と交わる点を交点Pとし、回動中心Oを中心として交点Pを通る仮想の円弧Qを描いたときに、凹湾曲面部15の外面15Bは、前記円弧Qの内側に納まる構成としている。
これにより、連結ピン8を中心として回動する掘削バケット11が地面を掘削するときに、底板12の奥部12Dに位置する凹湾曲面部15の外面15Bが地面と干渉するのを抑え、掘削バケット11の掘削力を無駄なく地面に伝えることができる構成となっている。
次に、19は底板12の左端側に設けられた左側板を示し、20は底板12の右端側に設けられた右側板を示している。これら左,右の側板19,20は、底板12を挟んで左,右方向で対面し、底板12の下前端12Aと上前端12Bとの間を上,下方向に延びている。そして、底板12と左,右の側板19,20とにより、掘削した土砂を収容する土砂収容部21が形成されている。
ここで、左,右の側板19,20の間隔は、底板12の開口部12Cから奥部12Dに向けて徐々に小さくなるように設定されている。一方、左側板19は、その内面19Aから外面19Bに向けて小さな曲率を有する凸湾曲状をなした状態で、底板12の開口部12Cと奥部12Dとの間に配置されている。また、右側板20も、その内面20Aから外面20Bに向けて小さな曲率を有する凸湾曲状をなした状態で、底板12の開口部12Cと奥部12Dとの間に配置されている。
これにより、連結ピン8を中心として回動する掘削バケット11が地面等を掘削するときに、左,右の側板19,20の外面19B,20Bと土砂との接触抵抗を低減することができる構成となっている。また、底板12の奥部12Dで固まった土砂が、底板12の開口部12Cを通じて排出されるときに、左,右の側板19,20の間隔が徐々に広がることにより、固まった土砂が左,右の側板19,20に付着するのを抑え、土砂を円滑に排出することができる構成となっている。
22は底板12と左側板19とが交わる角隅部に設けられた左隅円弧面を示し、23は底板12と右側板20とが交わる角隅部に設けられた右隅円弧面を示している。ここで、図7ないし図9に示すように、左隅円弧面22と、右隅円弧面23とは、それぞれ曲率半径Fをもった凹円弧状に形成されている。そして、これら左隅円弧面22と右隅円弧面23とは、底板12の下前端12Aから上前端12Bの間で常に一定の曲率半径Fをもって連続している。
これにより、左,右の側板19,20に沿って底板12の奥部12Dへと流れる土砂が、底板12と左,右の側板19,20とが交わる角隅部に付着するのを、凹円弧状をなす左隅円弧面22,右隅円弧面23によって抑えることができる構成となっている。
次に、24は底板12の下前端12Aに設けられたカッティングエッジを示している。このカッティングエッジ24は、左,右の側板19,20間に位置し、底板12の下端平面部13に一体形成されている。ここで、カッティングエッジ24は、下端平面部13の先端に一体形成された厚肉部分であり、地面等を掘削するときに受ける衝撃に対し充分な剛性を有するものである。また、カッティングエッジ24には、後述する複数の掘削爪25が突設されている。
25はカッティングエッジ24に左,右方向に間隔をもって設けられた複数(例えば3個)の掘削爪を示し、これら各掘削爪25は、図11に示すように、底板12に一体形成されている。これら各掘削爪25は、楔状をなしてカッティングエッジ24から前方に突出し、地面等の掘削作業時にカッティングエッジ24に先立って地面等を突き崩すものである。
26は左側板19の前端に設けられた左サイドエッジを示し、27は右側板20の前端に設けられた右サイドエッジを示している。これら左,右のサイドエッジ26,27は、左,右の側板19,20の前端に一体形成された厚肉部分であり、地面等を掘削するときに受ける衝撃に対し充分な剛性を有するものである。ここで、左サイドエッジ26の内面26Aと、右サイドエッジ27の内面27Aとは、それぞれ連結ピン8の軸方向に対して直交する平坦面として形成され、左,右方向で一定の間隔をもって対面しつつ底板12の下前端12Aと上前端12Bとの間を上,下方向に延びている。
28は左サイドエッジ26に一体形成された左サイドカッタを示し、29は右サイドエッジ27に一体形成された右サイドカッタを示している。ここで、左サイドカッタ28は、左サイドエッジ26と同等以上の肉厚を有し、左サイドエッジ26の下前端側から前方に突出している。また、右サイドカッタ29は、右サイドエッジ27と同等以上の肉厚を有し、右サイドエッジ27の下前端側から前方に突出している。
この場合、左サイドカッタ28の下端側は、カッティングエッジ24の左端側に配置された掘削爪25に一体的に連続(一体化)し、右サイドカッタ29の下端側は、カッティングエッジ24の右端側に配置された掘削爪25に一体的に連続(一体化)している。そして、左,右のサイドカッタ28,29は、地面等の掘削作業時に左,右のサイドエッジ26,27に先立って地面等を突き崩すものである。
30は底板12の上前端12B側に設けられた左ブラケットを示し、該左ブラケット30は、図11に示すように底板12に一体形成されている。31は左ブラケット30と対をなして底板12の上前端12B側に設けられた右ブラケットを示し、該右ブラケット31も左ブラケット30と同様に、底板12に一体形成されている。
これら左ブラケット30と右ブラケット31とは、図1に示す作業装置4のアーム7に、連結ピン8を用いて回動可能に連結されるものである。ここで、左,右のブラケット30,31は、左,右方向で一定の間隔をもって対面し、図1に示す連結ピン8が挿通されるピン挿通孔30A,31Aと、連結ピン9が挿通されるピン挿通孔30B,31Bとがそれぞれ穿設されている。
次に、32は左ブラケット30から左側板19に向けて一体形成された左補強リブを示し、33は右ブラケット31から右側板20に向けて一体形成された右補強リブを示している。ここで、左補強リブ32は、図3中にハッチングを付して示すように、底板12の上端平面部14の外面14Bと左ブラケット30との間に略三角形状の肉盛りを施すことにより形成されている。一方、右補強リブ33も、図3、図4中に菱形の斜線を付して示すように、底板12の上端平面部14の外面14Bと右ブラケット31との間に略三角形状の肉盛りを施すことにより形成されている。このように、底板12の上端平面部14と左,右のブラケット30,31との間に左,右の補強リブ32,33を設けることにより、左,右のブラケット30,31の強度を高めることができる構成となっている。
第1の実施の形態による掘削バケット11は上述の如き構成を有するもので、この掘削バケット11を備えた油圧ショベル1を用いて土砂等の掘削作業を行う場合には、ブーム6、アーム7を俯仰動作させることにより、例えば各掘削爪25を地面に向けた状態で掘削バケット11を降下させる。
これにより、掘削バケット11は、各掘削爪25及び左,右のサイドカッタ28,29によって地面を突き崩す。この状態で、掘削バケット11を掬い(クラウド)動作させることにより、カッティングエッジ24と左,右のサイドエッジ26,27とによって土砂を掘削し、この掘削した土砂を底板12の開口部12Cから奥部12Dへと掬上げ、土砂収容部21内に収容する。
そして、油圧ショベル1は、例えば上部旋回体3を旋回させて所望の排土場所を向いた状態で、ブーム6、アーム7を俯仰動させつつ、掘削バケット11を排土(ダンプ)動作させることにより、土砂収容部21内に収容した土砂を排土場所に排出する。
この場合、第1の実施の形態による掘削バケット11は、図6に示すように、連結ピン8を中心とした掘削バケット11の回動中心をOとし、底板12を構成する下端平面部13の外面13Bの延長線をL1−L1とし、回動中心Oから延長線L1−L1に下ろした垂線L2−L2が延長線L1−L1と交わる点を交点Pとし、回動中心Oを中心として交点Pを通る仮想の円弧Qを描いたときに、凹湾曲面部15の外面15Bが、円弧Qの内側に納まるように構成している。
このため、連結ピン8を中心として回動する掘削バケット11が地面を掘削するときに、底板12の奥部12Dに位置する凹湾曲面部15の外面15Bが地面と干渉するのを抑えることができる。この結果、掘削バケット11の掘削力を無駄なく地面に伝えることができ、大量の土砂を掘削することができる。
しかも、左,右の側板19,20の間隔は、底板12の開口部12Cから奥部12Dに向けて徐々に小さくなるように設定されている。これにより、連結ピン8を中心として回動する掘削バケット11が地面を掘削するときに、左,右の側板19,20の外面19B,20Bと土砂との接触抵抗を低減することができ、効率良く土砂を掘削することができる。
一方、第1の実施の形態による掘削バケット11は、底板12の奥部12Dに配置される凹湾曲面部15を、平坦面となった下端平面部13に滑らかに連続する緩和曲線状の下緩和曲面16と、平坦面となった上端平面部14に滑らかに連続する緩和曲線状の上緩和曲面17と、これら下緩和曲面16と上緩和曲面17とに滑らかに連続する円弧状の最奥円弧面18とにより構成している。
これにより、掘削バケット11の掬い動作によって底板12の下前端12Aから奥部12D方向へと掬われた土砂は、下端平面部13から凹湾曲面部15へと円滑に流れることができる。一方、掘削バケット11の排土動作によって底板12の奥部12Dから下前端12A方向へと排出される土砂は、凹湾曲面部15から下端平面部13へと円滑に流れることができる。このように、底板12に沿って下前端12Aと開口部12Cとの間で土砂が円滑に流れることにより、掘削した土砂が底板12の凹湾曲面部15に付着することがなく、掘削バケット11による土砂の掘削効率を高めることができる。
また、底板12と左側板19とが交わる角隅部と、底板12と右側板20とが交わる角隅部とを、それぞれ凹円弧状の左隅円弧面22と右隅円弧面23として形成したので、左,右の側板19,20に沿って底板12の奥部12Dへと流れる土砂が、底板12と左,右の側板19,20とが交わる角隅部に付着するのを確実に防止することができ、土砂を底板12の奥部12Dへと円滑に流すことができる。
しかも、底板12の凹湾曲面部15は、連結ピン8を中心とした掘削バケット11の回動方向に対して凹湾曲状となるだけでなく、図7に示すように、連結ピン8の軸方向に対し、内面15Aから外面15Bに向けて小さな曲率を有する凸湾曲状をなした状態で、左側板19と右側板20との間に配置されている。
これにより、掘削バケット11が掬い動作を行ったときに、土砂に対して底板12から垂直方向の力が作用するだけでなく、土砂に対して底板12の幅方向(連結ピン8の軸方向)の中間部に向かう力が作用する。この結果、土砂収容部21内に収容された土砂は、底板12の奥部12Dにおいて自ら固まることができる。
そして、底板12の奥部12Dにおいて自ら固まった土砂は、掘削バケット11が排土動作を行うことにより、奥部12Dから開口部12Cを通じて外部に排出される。このとき、左,右の側板19,20の間隔は、底板12の奥部12Dから開口部12Cに向けて徐々に広がり、かつ、底板12の開口部12C側に配置された下端平面部13及び上端平面部14は平坦面となっている。この結果、固まった土砂と、底板12を構成する下端平面部13及び上端平面部14、左,右の側板19,20との間に余裕(隙間)が生じるので、固まった土砂が底板12、左,右の側板19,20に付着するのを抑え、土砂を円滑に排出することができる。
このように、第1の実施の形態による掘削バケット11は、上述した一連の掘削作業時において、底板12、左,右の側板19,20等に土砂が付着するのを確実に抑え、掘削バケット11内における土砂の円滑な流れを実現することができる。この結果、掘削作業を効率良く行うことができ、その作業性を高めることができる。
さらに、第1の実施の形態による掘削バケット11は、底板12、左,右の側板19,20、カッティングエッジ24、各掘削爪25、左,右のサイドエッジ26,27、左,右のサイドカッタ28,29を鋳造手段を用いて一体成形している。
これにより、底板12の凹湾曲面部15を構成する下緩和曲面16、上緩和曲面17、最奥円弧面18を精度良く形成することができる。また、掘削バケット11を製造するときの作業性を高めることができ、製造コストの低減にも寄与することができる。
次に、図12及び図13は、本発明に係る掘削バケットの第2の実施の形態を示している。
第2の実施の形態の特徴は、底板と左側板とが交わる角隅部に設けられた左隅円弧面の曲率半径と、底板と右側板とが交わる角隅部に設けられた右隅円弧面の曲率半径を、底板の開口部から奥部に向けて徐々に大きくしたことにある。なお、第2の実施の形態では、上述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとする。
図中、41は第2の実施の形態による掘削バケットを示し、この掘削バケット41は、第1の実施の形態による掘削バケット11と同様に、底板12と、左,右の側板19,20と、カッティングエッジ24と、各掘削爪25と、左,右のサイドエッジ26,27と、左,右のサイドカッタ28,29とからなり、鋳造手段を用いた一体成形品として構成されている。しかし、第2の実施の形態による掘削バケット41は、後述する左隅円弧面42、右隅円弧面43の構成が、第1の実施の形態による左隅円弧面22、右隅円弧面23の構成とは異なるものである。
42は底板12と左側板19とが交わる角隅部に設けられた左隅円弧面を示し、43は底板12と右側板20とが交わる角隅部に設けられた右隅円弧面を示している。ここで、左隅円弧面42と右隅円弧面43とは、それぞれ曲率半径F2をもった凹円弧状に形成されている。この場合、左隅円弧面42と右隅円弧面43の曲率半径F2は、底板12の下前端12Aから奥部12Dに向けて徐々に増大すると共に、底板12の上前端12Bから奥部12Dに向けて徐々に増大し、奥部12Dにおいて最大となるように設定されている。
これにより、掘削バケット41を用いた掘削作業時に、左,右の側板19,20に沿って底板12の奥部12Dへと流れた土砂が、この奥部12Dにおいて底板12と左,右の側板19,20とが交わる角隅部に付着するのを、曲率半径F2が最大となった左隅円弧面42,右隅円弧面43によって確実に抑えることができ、掘削バケット41内における一層円滑な土砂の流れを実現することができる。
なお、各実施の形態では、底板12の凹湾曲面部15を構成する下緩和曲面16と上緩和曲面17とを、クロソイド曲線を用いて形成した場合を例示している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えばサイン半波長逓減曲線、3次曲線(3次放物線)等の他の緩和曲線を用いて下緩和曲面と上緩和曲面とを形成してもよい。
また、上述した各実施の形態では、カッティングエッジ24に複数の掘削爪25を一体形成した場合を例示している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば掘削バケット11とは別部材からなる掘削爪を用意し、この掘削爪をボルト等を用いてカッティングエッジ24に取付ける構成としてもよい。
さらに、上述した各実施の形態では、左,右のサイドエッジ26,27に、左,右のサイドカッタ28,29を一体形成した場合を例示している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば掘削バケット11とは別部材からなる左,右のサイドカッタを用意し、このサイドカッタをボルト等を用いて左,右のサイドエッジ26,27に取付ける構成としてもよい。
8 連結ピン
11,41 掘削バケット
12 底板
12A 下前端
12B 上前端
12C 開口部
12D 奥部
13 下端平面部
13A,14A,15A 内面
13B,14B,15B 外面
14 上端平面部
15 凹湾曲面部
16 下緩和曲面
17 上緩和曲面
18 最奥円弧面
19 左側板
20 右側板
21 土砂収容部
24 カッティングエッジ
25 掘削爪
26 左サイドエッジ
27 右サイドエッジ
28 左サイドカッタ
29 右サイドカッタ
30 左ブラケット
31 右ブラケット
32 左補強リブ
33 右補強リブ

Claims (7)

  1. 下前端と上前端との間が開口部となり奥部が凹湾曲状をなす底板と、該底板の左,右両側に設けられ前記底板と共に土砂収容部を形成する左,右の側板と、前記左,右の側板間に位置して前記底板の下前端に設けられたカッティングエッジと、前記カッテイングエッジに左,右方向に間隔をもって設けられた複数の掘削爪と、前記各側板の前端にそれぞれ設けられた左,右のサイドエッジと、前記底板の上前端側に設けられ作業機に連結ピンを介して回動可能に連結される一対のブラケットとを備え、
    前記底板は、前記連結ピンを中心とする回動方向に対し、前記底板の下前端側に位置し前記カッティングエッジから前記奥部に向けて直線状に延びる下端平面部と、前記底板の上前端側に位置し前記上前端から前記奥部に向けて直線状に延びる上端平面部と、前記底板の奥部に位置し前記下端平面部と前記上端平面部とに連続する凹湾曲状の凹湾曲面部とからなる掘削バケットにおいて、
    前記凹湾曲面部は、前記下端平面部に滑らかに連続して延びる緩和曲線からなる下緩和曲面と、前記上端平面部に滑らかに連続して延びる緩和曲線からなる上緩和曲面と、前記下緩和曲面と前記上緩和曲面とに滑らかに連続して延びる単一の半径をもった円弧からなる最奥円弧面とにより構成したことを特徴とする掘削バケット。
  2. 前記下緩和曲面と前記上緩和曲面とは、クロソイド曲線、サイン半波長逓減曲線または3次曲線のいずれかを用いて形成された曲面である請求項1に記載の掘削バケット。
  3. 前記底板の前記凹湾曲面部は、内面から外面に向けて凸湾曲状をなして前記左,右の側板間に配置する構成としてなる請求項1または2に記載の掘削バケット。
  4. 前記底板と、前記左,右の側板と、前記カッティングエッジと、前記各掘削爪と、前記左,右のサイドエッジと、前記ブラケットとは、鋳造手段により一体成形品として形成してなる請求項1,2または3に記載の掘削バケット。
  5. 前記左,右のサイドエッジにはそれぞれサイドカッタを一体形成する構成としてなる請求項1,2,3または4に記載の掘削バケット。
  6. 前記底板の上前端側には、前記一対のブラケットから前記左,右の側板に向けて肉盛りすることにより左,右の補強リブを設ける構成としてなる請求項1,2,3,4または5に記載の掘削バケット。
  7. 前記連結ピンを中心とした回動中心をOとし、前記底板を構成する前記下端平面部の外面の延長線をL1−L1とし、前記回動中心Oから前記延長線L1−L1に下ろした垂線L2−L2が前記延長線L1−L1と交わる点を交点Pとし、前記回動中心Oを中心として前記交点Pを通る仮想の円弧Qを描いたときに、前記凹湾曲面部の外面は前記円弧Qの内側に納まる構成としてなる請求項1,2,3,4,5または6に記載の掘削バケット。
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