JP2013216840A - 樹脂組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ポリプロピレン樹脂(A)およびポリ乳酸樹脂(B)の合計100質量部に対し、(メタ)アクリル樹脂(C1)0.5〜2.0質量部、スチレン・エチレンブチレン・スチレンブロック共重合体(C2)3.5〜9.0質量部、およびスチレン・ビニルイソプレンビニルブタジエン・スチレンブロック共重合体(C3)5.5〜20質量部を含有させた樹脂組成物であって、ポリプロピレン樹脂(A)とポリ乳酸樹脂(B)との質量比((A)/(B))が56/44〜71/29であることを特徴とする樹脂組成物。
【選択図】図1
Description
(1)ポリプロピレン樹脂(A)およびポリ乳酸樹脂(B)の合計100質量部に対し、(メタ)アクリル樹脂(C1)0.5〜2.0質量部、スチレン・エチレンブチレン・スチレンブロック共重合体(C2)3.5〜9.0質量部、およびスチレン・ビニルイソプレンビニルブタジエン・スチレンブロック共重合体(C3)5.5〜20質量部を含有する樹脂組成物であって、ポリプロピレン樹脂(A)とポリ乳酸樹脂(B)との質量比((A)/(B))が56/44〜71/29であることを特徴とする樹脂組成物。
(2)さらに、結晶核剤(D)を、ポリプロピレン樹脂(A)およびポリ乳酸樹脂(B)の合計100質量部に対して、0.10〜0.50質量部含有することを特徴とする(1)記載の樹脂組成物。
(3)結晶核剤(D)がアルカントリカルボキサミド化合物であることを特徴とする(2)記載の樹脂組成物。
(4)スチレン・エチレンブチレン・スチレンブロック共重合体(C2)において、スチレンブロックの含有量が50質量%以上であることを特徴とする(1)〜(3)いずれかに記載の樹脂組成物。
(5)(1)〜(4)いずれかに記載の樹脂組成物をヒンジ部分に用いてなることを特徴とする成形品。
本発明の樹脂組成物は、ポリプロピレン樹脂(A)とポリ乳酸樹脂(B)に、相溶化剤として、(メタ)アクリル樹脂(C1)、スチレン・エチレンブチレン・スチレンブロック共重合体(以下、「SEBS」と略称する。)(C2)およびスチレン・ビニルイソプレンビニルブタジエン・スチレンブロック共重合体(以下、「ビニルSEEPS」と略称する。)(C3)を含有させるものである。
実施例および比較例の樹脂組成物の評価に用いた測定方法は、次の通りである。
JIS K7210(試験条件4)に準拠して測定した。ポリプロピレン樹脂は、2.16kg荷重下、230℃で測定し、ポリ乳酸樹脂は、2.16kg荷重下、190℃で測定した。
(2)引張破断伸度
幅10mm×厚み4mmの一般物性測定用試験片を用いて、ISO527に準拠して測定した。
幅10mm×厚み4mmの一般物性測定用試験片を用いて、ISO179に準拠して測定した。
(4)荷重たわみ温度(DTUL)
幅10mm×厚み4mmの一般物性測定用試験片を用いて、ISO75に準拠して、荷重0.45MPa下で測定した。
幅12.7mm×厚み3.2mmのウェルド測定用試験片を用いて、ISO178に準拠して測定した。
(6)折り曲げ特性
幅12.7mm×厚み0.8mmの一般物性測定用試験片を用いて、図1のように、折れ目1を支点にして両方向に角度170°まで折り曲げた。両方向に折り曲げる作業を1回とし、この作業を繰り返し、破断が生じるまでの回数を測定した。
<ポリプロピレン樹脂(A)>
(1)日本ポリプロ社製、ノバテックPP BC03C、プロピレンとエチレンとのブロック共重合体、メルトフローレート 30g/10分(2.16kg荷重下、230℃)
(1)カーギルダウ社製、PLA 3001D、L体含有量 98.6質量%、メルトフローレート 10g/10分(2.16kg荷重下、190℃)
(1)三菱レイヨン社製、アクリペットVH、メタクリル酸メチルとアクリル酸メチルの共重合体
<SEBS(C2)>
(1)旭化成社製、タフテックH1043、スチレンブロックの含有量 67質量%
(2)旭化成社製、タフテックM1943、スチレンブロックの含有量 20質量%
(3)JSR社製、ダイナロン8630P、スチレンブロックの含有量 15質量%
(1)クラレ社製、ハイブラー7311、スチレンブロックの含有量 12質量%、ビニルイソプレンビニルブタジエンブロックに含まれる炭素−炭素不飽和二重結合のうち、90モル%以上が水素添加されている。
(1)クラレ社製、セプトン2004、スチレンブロックの含有量 18質量%、スチレン・イソプレン・スチレン共重合体
(2)住友化学社製、ボンドファーストE、スチレンブロックの含有量 0質量%、エチレン・グリシジルメタクリレート共重合体
(1)アルカントリカルボキサミド系化合物
新日本理化社製、リカクリアPC1、トリス(メチルシクロヘキシル)プロパントリカルボキサミド
(2)タルク
林化成社製、MW−HST
(3)トリメシン酸アミド系化合物
新日本理化製、TF−1
(4)エチレンビスヒドロキシステアリン酸アミド系化合物
川研ファインケミカル社製、WX−1
二軸押出機(東芝機械社製TEM37BS型)を用い、ポリプロピレン樹脂としてノバテックPP BC03Cを68質量部、ポリ乳酸樹脂としてPLA 3001Dを32質量部、(メタ)アクリル樹脂としてアクリペットVHを1.2質量部、SEBSとしてタフテックH1043を6.1質量部、ビニルSEEPSとしてハイブラー7311を15質量部、結晶核剤としてリカクリアPC1を0.24質量部をドライブレンドして押出機の供給口から供給した。バレル温度は180℃、スクリュー回転数は150rpm、吐出は20kg/時間で、ベントを引きながらおこなった。押出機先端から押し出された樹脂をペレット状にカッティングして樹脂組成物のペレットを得た。
ポリプロピレン樹脂、ポリ乳酸樹脂、相溶化剤、結晶核剤の種類、含有量を表1、2のように変更した以外は、実施例1と同様の操作をおこなってペレットを得、各種試験片を作製した。
比較例2、3の樹脂組成物は、(メタ)アクリル樹脂の含有量が本発明で規定する範囲から外れていたため、ウェルド曲げ強度、ウェルド曲げ破断歪が低かった。
比較例4の樹脂組成物は、SEBSの含有量が本発明で規定する範囲よりも低かったため、引張破断伸度、シャルピー衝撃強度、ウェルド曲げ強度、ウェルド曲げ破断歪が低く、折り曲げ特性に劣っていた。
比較例5の樹脂組成物は、SEBSの含有量が本発明で規定する範囲よりも高かったため、DTULが低かった。
比較例6の樹脂組成物は、ビニルSEEPSの含有量が本発明で規定する範囲より低かったため、引張破断伸度、シャルピー衝撃強度、ウェルド曲げ強度、ウェルド曲げ破断歪が低く、折り曲げ特性に劣っていた。
比較例7の樹脂組成物は、ビニルSEEPSの含有量が本発明で規定する範囲よりも高かったため、DTULが低かった。
比較例8、9の樹脂組成物は、SEBSに代えて、それぞれ、スチレン・イソプレン・スチレン共重合体、エチレン・グリシジルメタクリレート共重合体を用いたため、引張破断伸度、シャルピー衝撃強度、ウェルド曲げ強度、ウェルド曲げ破断歪、折り曲げ特性が本発明の効果を奏するほど十分に向上していなかった。
比較例10の樹脂組成物は、相溶化剤の合計量は実施例1と同じであったが、SEBSの含有量が本発明で規定する範囲よりも低かったため、引張破断伸度、シャルピー衝撃強度、ウェルド曲げ強度、ウェルド曲げ破断歪が低く、折り曲げ特性に劣っていた。
比較例13の樹脂組成物は、ビニルSEEPSを含有していなかったため、引張破断伸度、シャルピー衝撃強度、ウェルド曲げ強度、ウェルド曲げ破断歪が低く、折り曲げ特性に劣っていた。
比較例14の樹脂組成物は、相溶化剤のSEBSの含有量が高かったため、DTULが低かった。また、ビニルSEEPSを含有していなかったため、引張破断伸度、シャルピー衝撃強度、ウェルド曲げ強度、ウェルド曲げ破断歪、折り曲げ特性が本発明の効果を奏するほど十分に向上していなかった。
比較例15の樹脂組成物は、相溶化剤の合計量は実施例1と同じであったが、ビニルSEEPSの含有量が本発明で規定する範囲よりも低かったため、引張破断伸度、シャルピー衝撃強度、DTUL、ウェルド曲げ強度、ウェルド曲げ破断歪が低く、折り曲げ特性に劣っていた。
比較例16の樹脂組成物は、ビニルSEEPSに代えて、スチレン・イソプレン・スチレン共重合体を用いたため、引張破断伸度、シャルピー衝撃強度、ウェルド曲げ強度、ウェルド曲げ破断歪が低く、折り曲げ特性に劣っていた。
比較例17の樹脂組成物は、SEBSとビニルSEEPSを含有していなかったため、引張破断伸度、シャルピー衝撃強度、ウェルド曲げ強度、ウェルド曲げ破断歪が低く、折り曲げ特性に劣っていた。
比較例18の樹脂組成物は、(メタ)アクリル酸樹脂とビニルSEEPSを含有していなかったため、引張破断伸度、シャルピー衝撃強度、ウェルド曲げ強度、ウェルド曲げ破断歪が低く、折り曲げ特性に劣っていた。
比較例19の樹脂組成物は、(メタ)アクリル酸樹脂とSEBSを含有していなかったため、引張破断伸度、シャルピー衝撃強度、ウェルド曲げ強度、ウェルド曲げ破断歪が低く、折り曲げ特性に劣っていた。
比較例20の樹脂組成物は、相溶化剤をいずれも含有していなかったため、引張破断伸度、シャルピー衝撃強度、ウェルド曲げ強度、ウェルド曲げ破断歪が低く、折り曲げ特性に劣っていた。
Claims (5)
- ポリプロピレン樹脂(A)およびポリ乳酸樹脂(B)の合計100質量部に対し、(メタ)アクリル樹脂(C1)0.5〜2.0質量部、スチレン・エチレンブチレン・スチレンブロック共重合体(C2)3.5〜9.0質量部、およびスチレン・ビニルイソプレンビニルブタジエン・スチレンブロック共重合体(C3)5.5〜20質量部を含有する樹脂組成物であって、ポリプロピレン樹脂(A)とポリ乳酸樹脂(B)との質量比((A)/(B))が56/44〜71/29であることを特徴とする樹脂組成物。
- さらに、結晶核剤(D)を、ポリプロピレン樹脂(A)およびポリ乳酸樹脂(B)の合計100質量部に対して、0.10〜0.50質量部含有することを特徴とする請求項1記載の樹脂組成物。
- 結晶核剤(D)がアルカントリカルボキサミド化合物であることを特徴とする請求項2記載の樹脂組成物。
- スチレン・エチレンブチレン・スチレンブロック共重合体(C2)において、スチレンブロックの含有量が50質量%以上であることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の樹脂組成物。
- 請求項1〜4いずれかに記載の樹脂組成物をヒンジ部分に用いてなることを特徴とする成形品。
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