JP2013216315A - 画像生成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】強調画像の位置を運転者の前景中の報知対象の位置に正確に対応させることで、運転者による報知対象の知覚を容易にする技術の提供。
【解決手段】運転者19の前景に表示画像90を重畳して表示する車両用表示装置100
において、画像生成装置70は、運転者19に報知すべき報知対象13の位置13p情報と、運転者19の視点位置19pに関する情報とを取得する。そして画像生成装置70では、視点位置19pから報知対象13の位置13pに向う視線19vと表示画像90と交差する注視点位置93pが形成情報として算出され、この形成情報に基づき注視点位置93pに応じて報知対象13を強調する強調画像93の画像データが生成される。強調画像93は、例えば報知対象13およびその周囲の余裕代94を囲う一対の括弧とされ、運転者からの見かけ上で前景中の報知対象13に重畳される。
【選択図】図1

Description

本発明は、運転者の前景に表示画像を重畳して表示する技術に関し、特に、報知対象を運転者に知覚させる技術に関する。
従来、運転者の前景中から運転者に報知すべき報知対象を検出し、当該報知対象を強調する強調画像が形成された表示画像を、運転者の前景中に表示する表示手段を備える車両用表示装置が知られている。このような車両用表示装置の一種として、特許文献1には、車両前方の車外撮像データを生成する撮像手段と、車外撮像データを表示画像として画面に表示するモニタ装置を備えるものが開示されている。この特許文献1に開示の車両用表示装置において、モニタ装置に表示画像を供給する画像生成装置は、撮像データから報知対象の画像を抽出する抽出手段と、抽出された報知対象の画像に対して強調画像を合成した撮像データを生成する生成手段と、を有している。
また、運転者の前景に表示画像を重畳して表示する、所謂ヘッドアップディスプレイ装置を備える車両用表示装置においても、強調画像を表示画像中に形成するものが考案されている。例えば、特許文献2に開示の車両用表示装置は、報知対象を検出して当該報知対象の位置情報を生成するレーダー装置と、強調画像が形成された表示画像をウィンドシールドに投影する投影装置を備えている。この特許文献2に開示の車両用表示装置において、投影装置に表示画像を供給する画像生成装置は、レーダー装置によって取得される報知対象の位置情報に基づいて、表示画像中における強調画像の位置を算出する算出手段と、算出手段の算出結果に基づいて強調画像が形成された表示画像の画像データを生成する画像生成手段とを有している。
特開2004−212658号公報 特開2005−343351号公報
上述した特許文献1の車両用表示装置において、報知対象を強調する強調画像は、撮像データに合成されて、モニタ装置に表示されることとなる。故に、運転者の視点から報知対象に向う視線の方向において、報知対象の画像と強調画像との位置が一致する。このため、運転者の視点位置が運転者の体格等によって異なることに起因して、強調画像が報知対象の画像に対してずれることが無い。対して、上述した特許文献2のような車両用表示装置においては、強調画像が形成された表示画像は、運転者前方に重畳して表示される。故に、運転者の視点位置から報知対象の位置に向う視線の方向において、実際の報知対象と強調画像とが大きく離間する。このため、視線が表示画像と交差する注視点位置は、運転者の視点位置に応じて異なることとなる。しかし、運転者の視点位置にかかわらず、報知対象の位置情報に基づいて表示画像中における強調画像の位置が算出されることによれば、強調画像の位置は、運転者の前景中の報知対象の位置に対応せず、ずれを生じ易い。故に、強調画像が運転者の報知対象の知覚を妨げるおそれがあった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、強調画像の位置を運転者の前景中の報知対象の位置に正確に対応させることで、運転者による報知対象の知覚を容易にすることである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、運転者の前景に表示画像を重畳して表示する車両用表示装置と、前景中から運転者に報知すべき報知対象を検出する報知対象検出手段とを備える車両に搭載され、表示画像の画像データを生成して車両用表示装置に供給する画像生成装置であって、報知対象検出手段が生成する、報知対象の位置に関する情報を含む報知対象情報を取得する報知対象情報取得手段と、運転者の状態を検出する状態検出手段が生成する、運転者の視点位置に関する情報を含む運転者情報を取得する運転者情報取得手段と、報知対象情報および運転者情報に基づき、視点位置から報知対象の位置に向う視線が表示画像と交差する注視点位置を形成情報として算出する算出手段と、形成情報に基づき、注視点位置に応じて報知対象を強調する強調画像の画像データを生成する画像生成手段と、を備え、強調画像は、報知対象および周囲の余裕代を囲う一対の括弧、報知対象の下方に形成された棒形状、または報知対象の上方に形成された三角形形状のうちのいずれかであり、注視点位置を基準位置として表示画像に配置されることで、運転者からの見かけ上で前景中の報知対象に重畳されることを特徴とする。
この発明によれば、報知対象検出手段は、運転者の前景中から当該運転者に報知すべき報知対象を検出し、当該報知対象の位置に関する情報を含む報知対象情報を生成する。画像生成装置は、報知対象情報取得手段によって報知対象情報を取得する。加えて、状態検出手段は、運転者の状態を検出し、当該運転者の視点位置に関する情報を含む運転者情報を取得する。画像生成装置は、運転者情報取得手段によって報知対象情報を取得する。算出手段は、報知対象情報および運転者情報に基づき、視点位置から報知対象の位置に向う視線を求め、当該視線が表示画像と交差する注視点位置を形成情報として算出する。画像生成手段は、この形成情報に基づき、注視点位置に応じて強調画像が形成された表示画像の画像データを生成する。この表示画像の画像データは、車両用表示装置に供給されて、運転者の前景に重畳して表示される。この表示画像において、運転者の視点位置情報に基づいて形成された強調画像の位置は、当該運転者の前景中の報知対象の位置に対応する。故に、強調画像は報知対象を強調できる。以上のように、報知対象を強調する強調画像の作用を確実に発揮させ得る画像生成装置の提供によれば、運転者は報知対象を容易に知覚することができるのである。
本発明の第一実施形態による車両用表示装置を搭載した車両の構成を示す模式図である。 本発明の第一実施形態による車両用表示装置の電気回路構成を示すブロック図である。 本発明の第一実施形態において、運転者からの見かけ上の強調画像と報知対象との関係を示す図である。 本発明の第一実施形態において、強調画像と報知対象との関係を示す平面図である。 本発明の第一実施形態による制御フローを示すフローチャートである。 本発明の第二実施形態による車両用表示装置の電気回路構成を示すブロック図である。 本発明の第二実施形態による制御フローを示すフローチャートである。 強調アイコン画像の複数の変形例を示す図である。 表示画像の別の表示方法を説明するための図である。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する。
(第一実施形態)
図1は、本発明の第一実施形態による車両用表示装置100が搭載されている車両10を示している。車両10には、車両用表示装置100を構成している、運転支援装置11であるAdaptive Cruise Control(ACC)装置20および車線維持補助装置30、ドライバモニタ装置40、実舵角検出装置56、横滑り防止装置50、投影装置80、および画像生成装置70等が搭載されている。これら車両用表示装置100を構成する各装置20,30,40,56,50,70は、車載ネットワーク12に接続されて、当該車載ネットワーク12に情報を供給するとともに、制御に要する情報を取得する。
図1および図2に示すように、ACC装置20は、前走車を検出すると、自車両10を当該前走車に追従走行させる、所謂アダプティブクルーズコントロールを行うシステムを構成している。ACC装置20は、車両用表示装置100において、前景中から運転者19に報知すべき報知対象13の検出に用いられる。ACC装置20は、レーダー送信機21、レーダー受信機22、およびこれらを制御する制御回路部25を備えている。
レーダー送信機21およびレーダー受信機22は、車両10の前方先端となるフロントバンパー10a内に収容され、制御回路部25に電気接続されている。レーダー送信機21は、自車両10の前方の所定角度範囲に向けて電磁波の一種であるミリ波を送信する。このレーダー送信機21によって送信されたミリ波のうち、自車両10前方の物体、例えば前走車、道路標識、歩行者等で反射されたミリ波をレーダー受信機22は受信する。このレーダー送受信機21,22により、自車両10に対する前方の物体までの距離および方向の検出に用いられる情報が計測される。
制御回路部25は、マイクロコンピュータからなり、アダプティブクルーズコントロールを行うための各種の演算処理を実行する演算装置(CPU)26、その演算処理を実行するためのプログラムや各種マップが記憶された補助記憶装置(ROM)28、演算処理に必要な情報を一時記憶する主記憶装置(RAM)27、および車載ネットワーク12と接続されて情報通信する通信インターフェース29を有している。このROM28には、クルーズコントロールを行うためのプログラムとして、位置情報算出プログラム、移動情報演算プログラム、および判別プログラム等が記憶されている。位置情報算出プログラムは、レーダー送受信機21,22による送受信結果に基づいて、自車両10から前方の物体までの距離および方向に関する情報を算出するためのプログラムである。移動情報演算プログラムは、位置情報算出プログラムによって算出された物体について、距離と方向との時系列における推移から、当該物体の移動速度および移動方向を演算して演算情報を生成するプログラムである。判別プログラムは、自車両10の進行方向および走行速度を参照し、演算情報に基づいて自車両10に対する衝突の危険性が高い前方の物体を報知対象13として判別するプログラムである。
以上のように構成された制御回路部25は、各プログラムを実行することによって、レーダー送受信機21,22によって計測された前方の物体までの距離および方向に関する情報と、通信インターフェース29に伝えられた自車両10の進行方向および走行速度に関する情報と、を取得する。そして制御回路部25は、これらの情報に基づいて報知対象13の判別を行う。このようにしてACC装置20は、判別された報知対象13についての自車両10に対する位置13pに関する情報を報知対象情報として生成するのである。ACC装置20は、この報知対象情報を、通信インターフェース29を介して車載ネットワーク12上に配信する。
車線維持補助装置30は、道路上に描かれた白線又は黄線を検出して、運転者19による自車両10の当該白線に沿った走行を補助する、所謂レーンキーピングアシストを行うシステムを構成する装置である。車線維持補助装置30は、車両用表示装置100において、報知対象13の外形形状の検出に用いられる。車線維持補助装置30は、CCDカメラ31および制御回路部35を備えている。
CCDカメラ31は、撮像素子により光の強度を電気信号に変換して出力するイメージセンサである。CCDカメラ31は、車両10の車内天井16とウィンドシールド18の間に設置され、撮像面を車両10の前方に向けている。CCDカメラ31は、前走車や道路等を含む車両前方の物体で反射された光を検知することにより、自車両10の前方の領域を撮像して、前景画像の車外撮像データを生成する。
制御回路部35は、マイクロコンピュータからなり、レーンキーピングアシストを行うための各種の演算処理を実行する演算装置(CPU)36、その演算処理を実行するためのプログラムや各種マップが記憶された補助記憶装置(ROM)38、演算処理に必要な情報を一時記憶する主記憶装置(RAM)37、および車載ネットワーク12と接続されて情報通信する通信インターフェース39を有している。このROM38には、画像データに対して近接する各画素間の階調データを比較する画像処理を行うことによって、車外撮像データ上における前方の物体や白線等の外形形状を解析するプログラムが記憶されている。加えてROM38には、報知対象13の自車両に対する位置13pの情報を参照して、画像データ上における当該報知対象13の位置を演算するプログラムが記憶されている。
以上のように構成された制御回路部35は、プログラムを実行することにより、通信インターフェース39に伝えられた報知対象13の自車両10に対する位置13pに関する報知対象情報を取得する。制御回路部35は、この報知対象情報に基づいて、車外撮像データ上での報知対象13の位置を算出し、この報知対象13と推測される物体の外形形状を画像処理により解析する。このようにして車線維持補助装置30は、解析された報知対象13の外形形状に関する情報を報知対象情報として生成するのである。車線維持補助装置30は、この報知対象情報を、通信インターフェース39を介して車載ネットワーク12へ配信する。
ドライバモニタ装置40は、運転者19の覚醒度やよそ見等の状態を検出して、例えば警報やシートベルトの巻上げ動作などで警告を行う、予防安全システムを構成している。ドライバモニタ装置40は、車両用表示装置100において、運転者19の視点位置19pおよび眼球方向の検出に用いられる。ドライバモニタ装置40は、複数のCCDカメラ41,42、近赤外線LED照明(図示しない)、および制御回路部45を備えている。
CCDカメラ41,42は、撮像素子により近赤外線光の強度を電気信号に変換して出力するイメージセンサである。CCDカメラ41,42は、運転者19の正面側に位置するインスツルメントパネル17上面に設置され、撮像面を運転者19側に向けている。CCDカメラ41とCCDカメラ42は、一定の間隔を空けて設置されており、異なる方向から運転者19を撮像する。これらCCDカメラ41,42は、車内天井16に設けられた近赤外線LED照明が照射した近赤外線のうち、運転者19によって反射された近赤外線を検知することにより、当該運転者19の複数の撮像データを生成する。
制御回路部45は、マイクロコンピュータからなり、運転者19の状態を検出するための各種の演算処理を実行する演算装置(CPU)46、その演算処理を実行するためのプログラムが記憶された補助記憶装置(ROM)48、演算処理に必要な情報を一時記憶する主記憶装置(RAM)47、および車載ネットワーク12と接続されて情報通信する通信インターフェース49を有している。このROM48には、CCDカメラ41,42によって生成された複数の撮像データに基づいて、差分の算出や運転者19の目蓋や瞳孔の画像の抽出を行うことによって、視点位置19pおよび眼球方向を解析するプログラムが記憶されている。
以上のように構成された制御回路部45は、CCDカメラ41,42によって撮像された運転者19の複数の撮像データを取得する。制御回路部45は、これらの情報に基づいてプログラムを実行し、運転者19の視点位置19pおよび眼球方向を解析する。ドライバモニタ装置40は、解析された運転者19の視点位置19pおよび眼球方向に関する情報を運転者情報として生成し、通信インターフェース49を介して車載ネットワーク12へ配信する。
実舵角検出装置56は、運転者19の操作によるステアリングホイール17aの回転角度を検出する装置である。実舵角検出装置56は、ステアリングホイール17a内に収容された舵角センサ57、および舵角センサ57と電気接続された舵角算出部58を備えている。舵角センサ57は、ステアリングホイール17aと一体で回転する磁石部、および車両10側に固定された磁気抵抗素子を具備している。磁気抵抗素子は、外部から磁界の作用を受けることによって、当該素子の通過磁束の密度に比例した抵抗値を示す素子である。舵角算出部58は、磁気抵抗素子に電圧を印加して当該素子の抵抗値を計測することで、磁石部の回転角度を計測する。この磁気抵抗素子の抵抗値に基づいてステアリングホイール17aの実舵角量を算出した舵角算出部58は、この実舵角量を車載ネットワーク12上へ配信する。
横滑り防止装置50は、自車両10の進行方向を保つように当該車両10の姿勢を安定化する制御を行うブレーキシステムを構成している。横滑り防止装置50は、車両用表示装置100において、自車両10の走行速度および進行方向の検出に用いられる。横滑り防止装置50は、各車輪にそれぞれ設けられた車輪回転角度センサ53、複数の加速度センサ(図示しない)、およびこれらの各センサから情報を取得する制御回路部51等を備えている。
車輪回転角度センサ53は、各車輪のハブ内に収容され、制御回路部51に電気接続されている。車輪回転角度センサ53は、軸受け側に固定されている磁気検出部と、車輪軸側に固定されて車輪と一体的に回転するリング状の磁石である着磁リングを具備している。磁気検出部は、回転する着磁リングによって引き起こされる磁界の変化を検出することによって、特定時間内における車輪の回転角度を計測する。
制御回路部51は、マイクロコンピュータからなり、車両10の姿勢安定化制御のための各種プログラムや制御マップが記憶されているROM、および車載ネットワーク12と接続されて情報通信する通信インターフェースを有している。例えばROMには、各車輪の車輪回転角度センサ53によって計測された特定時間内における回転角度を参照し、自車両10の走行速度を算出するプログラムが記憶されている。加えてROMには、各車輪の回転速度、実舵角量、および車両10の鉛直方向軸周りの角加速度(ヨーレート)等を参照し、車両の進行方向を推測するプログラムが記憶されている。また、制御回路部51は、通信インターフェースを介して、車載ネットワーク12から車両10の姿勢安定化制御に要する種々の情報を取得する。
以上のように構成された制御回路部51は、各プログラムを実行することにより、各車輪回転角度センサ53によって計測された特定時間内における各車輪の回転角度、および通信インターフェースに伝えられた実舵角量とヨーレート、等の情報を取得する。制御回路部51は、これらの情報に基づいて、自車両10の進行方向および走行速度を算出する。このようにして横滑り防止装置50は、算出された進行方向および走行速度に関する情報を車両情報として生成し、車載ネットワーク12上へ配信する。
投影装置80は、画像データを取得し、表示画像90を運転者19の前方に設けられるウィンドシールド18に向けて投影する表示装置である。本実施形態における投影装置80は、ウィンドシールド18のさらに前方、例えば5〜10メートル程度の空間に表示画像90を結像させ、この表示画像90を運転者19の前景に重畳させて虚像表示する、所謂ヘッドアップディスプレイ装置である。投影装置80は、光源部81、液晶パネル82、液晶駆動回路部83、および図示しない虚像表示のための複数の反射鏡等を組み合わせ構成される投影部80aと、当該投影部80aを収納する筐体部(図示しない)と、を備えている。
光源部81は、電圧の印加によって発光する発光ダイオードであって、白色の光を液晶パネル82に向けて放射する。液晶パネル82は、等間隔に配置された複数の画素を有するドットマトリクス型の液晶パネルである。液晶パネル82の各画素は、電圧の印加によって光の透過率が制御される。液晶駆動回路部83は、画像生成装置70に電気接続されており、画像生成装置70から表示画像90の画像データを取得する。液晶駆動回路部83は、取得した画像データに基づいて液晶パネル82の各画素に電圧を印加することによって当該各画素を制御し、液晶パネル82に表示画像90を形成する。以上の投影装置80の構成によれば、画像データに基づいて液晶パネル82に形成された表示画像90は、光源部81から放射された光によって、ウィンドシールド18に投影される。
この投影装置80によって表示される表示画像90には、例えば速度表示、経路案内表示、強調画像93等が形成されている。速度表示は、自車両10の走行速度を示す表示である。経路案内表示は、車載されたナビゲーションシステムによる経路案内の作動時に、右左折の指示や、目的地までの距離を示す表示である。
強調画像93は、ACC装置20によって検出された報知対象13を運転者19に強調して示す画像である。この強調画像93は、図3に示すように、運転者19の前景において報知対象13を全周に亘って囲む矩形の枠状に形成される。加えて、この枠状の強調画像93と運転者の前景における報知対象13の外形形状との間には、余裕代94として間隔が設けられる。この余裕代94は、鉛直方向よりも水平方向に大きくなるよう設けられる。具体的に、強調画像93の運転者19に対する鉛直方向の画角αvは、図1に示すように、運転者19からの見かけ上で、報知対象13の地点において、地面から上方(図1、H1)へ300センチメートル、下方(図1、H2)に100センチメートル程度の位置に表示される強調画像93となるよう設定される。このように鉛直方向の画角αvが設定されることで、鉛直方向の余裕代94が設けられる。また、強調画像93の運転者19に対する水平方向の画角αhは、図4に示すように、運転者19からの見かけ上で、報知対象13の位置において、報知対象13の中心から左右ともに幅Aだけ離れた位置に表示される強調画像93となるよう設定される。この幅Aは、報知対象13の自車両10に対する移動方向により変更される。例えば、報知対象13が自車両10と同方向又は対向方向に移動している場合、幅Aは150センチメートル程度に設定される。さらに、報知対象13が自車両10の進行方向と交差方向に移動している場合、幅Aは250センチメートル程度に設定される。このように、水平方向の画角αhが設定されることで、水平方向の余裕代94が設けられる。また加えて、強調画像93は、報知対象13を明確に警告するため点滅することができる。
図1および図2に示すように、画像生成装置70は、表示画像90の画像データを生成して、投影装置80に供給する装置であって、インスツルメントパネル17内に搭載されたコンビネーションメータ(図示しない)内に設けられている。この画像生成装置70は、算出回路部71および画像生成回路部76を備えている。算出回路部71は、マイクロコンピュータからなり、表示画像90が有する各画像を形成するための各種の演算処理を実行する演算装置(CPU)72、その演算処理を実行するためのプログラムおよび自車両10の諸元情報が記憶された補助記憶装置(ROM)73、演算処理に必要な情報を一時記憶する主記憶装置(RAM)74、および車載ネットワーク12と接続されて情報通信する通信インターフェース75を有している。このROM73には、車両10に対する表示画像90が表示される表示位置90pに関する表示画像位置データ73a、表示画像90に強調画像93を形成する形成情報算出プログラム73b、および強調画像93を点滅させるための点滅プログラム73cが記憶されている。
算出回路部71は、この形成情報算出プログラム73bを実行することにより、通信インターフェース75を介して伝えられる運転者19の視点位置19pおよび眼球方向に関する運転者情報および報知対象13の位置13pに関する報知対象情報を取得する。加えて算出回路部71は、ROM73に記憶された表示画像位置データ73aと、を取得する。算出回路部71は、この運転者情報に基づき、視点位置19pから眼球方向に沿う注視線を求める。この注視線が表示画像90と交差している場合、算出回路部71は、運転者19の視点位置19pから報知対象13の位置13pに向う視線19vを求める。そしてこの視線19vが表示画像90と交差する注視点位置93pを算出回路部71は算出する。この注視点位置93pは、算出回路部71によって算出される形成情報であり、表示画像90に強調画像93を形成する際の基準位置となる。
また算出回路部71は、形成情報算出プログラム73bを実行することにより、表示画像位置データ73aに基づいて表示画像90上における報知対象13の外形形状を演算する。この報知対象13の外形形状に応じた強調画像93の形成サイズを、算出回路部71は、形成情報として算出する。このとき算出回路部71は、表示画像90上における報知対象13の外形形状と枠状の強調画像93との間に間隔が形成されるよう、強調画像93の形成サイズに間隔値を付与する。この算出回路部71が形成サイズに付与する間隔値は、鉛直方向よりも水平方向に大きく設定されており、特に水平方向の間隔値は報知対象13の自車両10に対する移動方向に応じて変化する。
さらに算出回路部71は、点滅プログラム73cを実行することにより、自車両10に対する距離が特定の閾値よりも小さい報知対象13を判別する。そして算出回路部71は、この自車両10に特に接近する報知対象13に対して、強調画像93の表示画像90への形成を断続的に行う。
画像生成回路部76は、マイクロコンピュータからなり、接続された算出回路部71による形成情報に基づいて、強調画像93が形成された表示画像90の画像データを生成する装置である。画像生成回路部76が生成する画像データは、具体的には、液晶パネル82の各画素の階調データである。画像生成回路部76は、EEPROMからなる画像メモリ77を有しており、この画像メモリ77には、例えば工場出荷前等において強調画像93を含む表示画像90に描画される各画像のデータが予め記憶されている。
このような構成の画像生成回路部76は、画像メモリ77に記憶された強調画像93等の基となる画像データ77aと、算出回路部71が算出した強調画像の形成情報を取得する。画像生成回路部76は、形成情報に基づいた位置および形成サイズの強調画像93が表示画像90に形成されるよう、当該強調画像93を表示する画素を決定し階調データを更新する。以上のようにして画像生成回路部76は、強調画像93が形成された表示画像90の画像データを生成する。
以上によれば、車両用表示装置100は、運転者19の視点位置19pを検出することによって、報知対象13を強調する強調画像93を正確に配置して表示することができる。以下に、第一実施形態において、報知対象13を検知して表示画像90に強調画像93を描画するための制御フローについて、図5を参照しつつ説明する。尚、この制御フローは、車両のイグニッションスイッチが入れられて、車両用表示装置100を構成する各装置に電源電圧が印加されることによりスタートする。
まず、ステップS1では、ACC装置20が、自車両10前方の物体の距離および方向を計測する。ステップS2では、ACC装置20は、ステップS1で検知した物体の移動方向および移動速度を演算する。ステップS3では、ACC装置20は、車載ネットワーク12を通じて、横滑り防止装置50によって検出された自車両10の進行方向および走行速度を取得する。ステップS4では、ACC装置20は、ステップS1からステップS3で取得した情報に基づいて、前方の物体の自車両10に対する衝突の危険性について判別する。ACC装置20は自車両10に対して衝突の危険性の有る前方の物体については、報知対象13として検出し、制御フローはステップS5に移行する。一方、ステップS4において、ACC装置20が自車両10に対して衝突の危険性が無いと判定すると、制御フローは再びステップS1へ戻る。
ステップS5以降は、画像生成装置70が、ACC装置20によって検出された報知対象情報を取得して制御を継続する。ステップS5では、画像生成装置70は、車載ネットワーク12を通じて、ドライバモニタ装置40が検出し、運転者情報として生成した運転者19の視点位置および眼球方向に関する情報を取得する。ステップS6では、画像生成装置70は、運転者19の注視線が表示画像90と交差しているかを判定する。画像生成装置70が、運転者19の注視線が表示画像90に向けられていると判定すると、制御フローはステップS7に移行する。一方、ステップS6において、画像生成装置70が、運転者19の視線方向が表示画像90に向けられていないと判定すると、制御フローは終了する。ステップS7では、画像生成装置70は、車載ネットワーク12を通じて、車線維持補助装置30が検出し、報知対象情報として生成した報知対象13の外形形状に関する情報を取得する。ステップS8では、ステップS7以前に取得した報知対象情報および運転者情報に基づいて、画像生成装置70が強調画像93の表示画像90における形成位置と形成サイズを算出する。ステップS9では、画像生成装置70は、表示画像90の画像データを生成するとともに投影装置80に供給し、強調画像93を表示・点滅させて、本制御フローは終了する。
ここまで説明した第一実施形態では、画像生成装置70は、運転者19の視点位置19pに関する情報を含む運転者情報を取得することによって、運転者19の前景における報知対象13に対して強調画像93が正確な位置に配置される表示画像90の画像データを生成する。故に、異なる体格の人間が運転者19となった場合でも、強調画像93は報知対象13に対して正確に配置されて表示される。加えて、運転者19が運転中に頭部位置をずらした場合や、シート位置をずらした場合においても、強調画像93は視点位置19pの変更に対応し、報知対象13に対して正確な位置に表示される。以上のように、報知対象13を強調する強調画像93の作用を確実に発揮させ得る画像生成装置70の提供によれば、運転者19は報知対象13を容易に知覚することができるのである。
加えて第一実施形態では、画像生成装置70は、報知対象13の外形形状に関する情報を含む報知対象情報に基づき、報知対象13の外形形状に応じた強調画像93が形成された表示画像90の画像データを生成する。この画像データに基づいて表示される表示画像90においては、強調画像93は運転者19前景中の報知対象13の外形形状に対応して形成されるので、当該報知対象13を明確に強調できる。したがって、報知対象13を強調する強調画像93の作用を確実に発揮させ得る画像生成装置70を提供することができるのである。
また第一実施形態では、図3に示すように、強調画像93は、枠状に形成されることにより、表示画像90において広い面積に描画されて、効果的に報知対象13を強調することができる。加えて、強調画像93が点滅することによれば、報知対象13はさらに効果的に強調される。また、報知対象13に対して余裕代94が付与されて形成される強調画像93は、例えば運転支援装置11およびドライバモニタ装置40の検出誤差や報知対象13の移動等に起因する、運転者19の前景上での報知対象13の位置のずれを許容することができる。故に、報知対象13が強調画像93からはみ出し難くなる。また特に、運転者19の前景における報知対象13の移動は、鉛直方向よりも水平方向に顕著であるので、鉛直方向よりも水平方向に大きな余裕代94が付与された強調画像93は、少ない余裕代94で効果的に報知対象13の位置のずれを許容することができる。このような強調画像93の特徴によれば、報知対象13は運転者19の前景において枠状に形成された強調画像93内に収まることとなる。したがって、運転者19は報知対象13の知覚を明確に行うことができるのである。
さらに第一実施形態では、画像生成装置70は、運転者19の注視線と表示画像90との交差位置が表示画像90から外れると、表示画像90への強調画像93の形成を中止する。このようにして運転者19の視線がウィンドシールド18上の表示画像90を通過している場合にのみ、強調画像93が表示画像90に描画されることによれば、強調画像93の煩わしが低減される。このようにして強調画像93が運転者19の状態を鑑みて描画されることによれば、運転者19は報知対象13を効率的に知覚することができるのである。
また加えて第一実施形態では、運転支援装置11において、既に自車両10に対する衝突の危険性が高い報知対象13が判別されている。故に、画像生成装置70は、危険性の高いと判別された報知対象13の報知対象情報のみを取得することとなる。そのため、画像生成装置70は、危険性の高い報知対象13のみを集中して強調する強調画像93を形成した表示画像90の画像データを生成し得る。したがって、運転者19は重要な報知対象13を優先的に知覚することができるのである。
さらに加えて第一実施形態では、画像生成装置70は、既に他の目的で車載された運転支援装置11およびドライバモニタ装置40から報知対象情報および運転者情報を取得するので、高い精度を備えた情報を容易に獲得し得る。故に、画像生成装置70の算出回路部71によって算出される形成情報、および画像生成回路部76によって生成される画像データは確かな値となる。したがって、報知対象情報および運転者情報を正確に反映した強調画像93を形成することができる。したがって、強調画像93の位置は運転者19前景中の報知対象13の位置に正確に対応することとなるので、強調画像93は報知対象13を確実に強調できるのである。
またさらに第一実施形態では、表示画像90がウィンドシールド18のさらに前方に結像される場合であっても、算出手段は、表示画像90の表示位置90pを参照することによって、表示画像90と視線19vとが交差する注視点位置93pを算出することができる。このように、表示画像90が空間中に結像されて表示される場合であっても、運転者19の視点位置19pに応じて強調画像93を配置する作用を画像生成装置70は確実に発揮することができるのである。
尚、本実施形態では、運転支援装置11が請求項に記載の「報知対象検出手段」に相当し、投影装置80が請求項に記載の「車両用表示装置」に相当する。
(第二実施形態)
本発明の第二実施形態は、第一実施形態の変形例である。図6に示すように、第二実施形態の車両用表示装置200は、第一実施形態においてACC装置20および車線維持補助装置30によって構成されていた運転支援装置11に代わり、運転支援装置211が用いられている。加えて、第二実施形態では、第一実施形態における画像生成装置70および投影装置80に相当する構成が、ヘッドアップディスプレイ装置287として構成されている。また、車両用表示装置200には、車載ネットワーク12に接続されている車外通信装置96、およびヘッドアップディスプレイ装置287に接続され、警報音を発生する警報器97が構成に加えられている。
運転支援装置211は、CCDカメラ231,232、および制御回路部235を備える撮像装置である。CCDカメラ231,232は、撮像素子により光の強度を電気信号に変換して出力するイメージセンサである。CCDカメラ231,232は、第一実施形態におけるCCDカメラ31と同様に、車両10の車内天井16とウィンドシールド18の間に設置され、撮像面を車両10の前方に向けている。このCCDカメラ231とCCDカメラ232は、車両10の幅方向に一定の間隔を空けて設置されている。CCDカメラ231,232は、前走車や道路等を含む車両の前方の物体で反射された光を検知することにより、異なる方向から自車両10の前方領域を同時に撮像し、前景画像の車外撮像データを生成する。
制御回路部235は、マイクロコンピュータからなり、運転支援を行うための各種の演算処理を実行する演算装置(CPU)236、その演算処理を実行するためのプログラムや各種マップが記憶された補助記憶装置(ROM)238、演算処理に必要な情報を一時記憶する主記憶装置(RAM)237、および車載ネットワーク12と接続されて情報通信する通信インターフェース239を有している。このROM238には、CCDカメラ231,232によって生成された複数の撮像データから、差分の算出や車両10の前方に位置する種々の物体を抽出する画像処理を行い、報知対象13の判別および当該報知対象13の報知対象情報を生成するプログラムが記憶されている。
加えて制御回路部235は、車載ネットワーク12に接続されている車外通信装置96から、通信インターフェース239を介して情報を取得する。車外通信装置96は、例えば、交差点に設けられたカメラやレーダーから情報を取得する装置や、DEDICATED Short Range Communication(DSRC)用の装置である。車外通信装置96によって、制御回路部235は、CCDカメラ231,232の撮像範囲外に位置している報知対象13になり得る物体に関する情報を予め取得することができる。
以上のように構成された制御回路部235は、プログラムを実行することによって、通信インターフェース239に伝達された自車両10の進行方向および走行速度に関する車両情報、およびCCDカメラ231,232で撮像された複数の車外撮像データを取得する。制御回路部235は、車両情報に基づいて、いずれかの車外撮像データから自車両10とは移動速度および移動方向が異なる物体を解析する。加えて制御回路部235は、解析した物体の外形形状も解析する。また制御回路部235は、異なる方向から撮像された撮像データの差分によって、解析した物体の自車両10に対する距離および方向を演算する。さらに制御回路部235は、ここまでに取得している車両情報と、物体の位置、移動方向、および移動速度に関する情報とによって、自車両10に対する衝突の危険性が高い物体を報知対象13として判別する。このようにして運転支援装置211は、判別した報知対象13についての、自車両10に対する位置13pおよび外形形状を報知対象情報として生成し、通信インターフェース239を介して車載ネットワーク12に配信する。
ヘッドアップディスプレイ装置287は、画像生成装置部270aおよび投影装置部280aを備える。第二実施形態における画像生成装置部270aは、自車両10に報知対象13が近接した場合、警報器97に電流を印加することにより、当該警報器97に警報を発生させることができる。この画像生成装置部270aおよび投影装置部280aの作動は、第一実施形態における画像生成装置70および投影装置80と同様である。但し、請求項に記載の「報知対象検出手段」として運転支援装置211を用いることによって、制御フローが変更になっている。この制御フローの変更部分について、図7を用いて説明する。
第二実施形態における制御フローのステップS201では、運転支援装置211は、まず横滑り防止装置50によって検出された自車両10の進行方向および走行速度を取得する。ステップS202では、運転支援装置211は、自車両10前方の物体を検知し、この物体の移動方向、移動速度、外形形状を解析する。ステップS203では、運転支援装置211は、自車両10前方の物体の距離および方向を演算する。ステップS204では、ステップS4と同様に、運転支援装置211は、ステップS201からステップS203で取得した情報に基づいて、前方の物体の自車両10に対する衝突の危険性について判別する。
また、第二実施形態における制御フローのステップS205以降は、報知対象13の外形形状に関する情報を既に取得した状態である。故に、第一実施形態におけるステップS5およびステップS6に相当するステップS205およびステップS206が終了した後、第一実施形態におけるステップS7は省略されることとなる。第二実施形態におけるステップS207では、ヘッドアップディスプレイ装置287は、ステップS206以前に取得した報知対象情報および運転者情報に基づいて、強調画像93の表示画像90における形成位置と形成サイズを決定する。そしてステップS208では、ヘッドアップディスプレイ装置287は、表示画像90の画像データを生成および投影し、強調画像93を表示・点滅させて、本制御フローは終了するのである。
上述したように、第二実施形態では、請求項に記載の「車両用表示装置」に相当するヘッドアップディスプレイ装置287が、強調画像93を表示画像90に描画する画像生成装置部270aを備える。これによれば、運転者19の報知対象13の知覚を容易にする車両用表示装置200の車両への導入が容易となる。さらに、複数のCCDカメラ231,232を有する運転支援装置211を用いることによれば、さらに簡素化された車両用表示装置200を構築することができるのである。
(他の実施形態)
以上、本発明の複数の実施形態について説明したが、本発明はそれらの実施形態に限定して解釈されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態に適用することができる。
上記実施形態において、画像生成装置は、図3に示すように、報知対象13を全周に亘って囲む矩形枠状の強調画像93を形成していた。しかし、強調画像は報知対象13を全周に亘って囲まなくてもよい。例えば、図8(a)および(b)に示す強調画像93aおよび93bのように、一対の括弧状に形成されて報知対象13を囲っていてもよい。又は、図8(c)に示す強調画像93cのように、破線によって枠状に形成されていてもよい。さらには、強調画像は矩形に限らず、図8(d)の強調画像93dのような報知対象13を囲む楕円形状、図8(e)の強調画像93eのような報知対象13下方に形成された棒形状、および図8(f)の強調画像93fのような報知対象13上方に形成された三角形形状等、画像の形状は限定しない。加えて、強調画像93に付与される余裕代94についても、大きさおよびその有無は限定しない。さらに、点滅しない強調画像であってもよい。
上記実施形態では、画像生成装置および画像生成装置部での制御フローには、運転者の注視線19v方向と表示画像90との交差を判定するステップS6,206が含まれていた。しかし、このステップS6,S206を含まない制御フローであってもよく、運転者の注視線19vに拘わらず、強調画像93が形成された表示画像90を表示する車両用表示装置100であってもよい。
上記実施形態では、「報知対象検出手段」として、ACC装置20および車線維持補助装置30によって構成されていた運転支援装置11や、複数のCCDカメラ231,232を有する運転支援装置211を用いていた。しかし、画像生成装置は、検出された報知対象13の位置13pおよび大きさに関する報知対象情報を取得できればよく、例えば、ドライブレコーダ装置や暗視装置といった、他の運転支援装置を報知対象検出手段として用いてもよい。あるいは、報知対象13を検出し、当該報知対象13の位置13pおよび外形形状に関する情報を生成可能な「報知対象検出手段」を車両用表示装置が備える構成であってもよい。
上記実施形態では、「状態検出手段」として、複数のCCDカメラ41,42を有するドライバモニタ装置40を用いていた。しかし、画像生成装置は、運転者19の視点位置19pに関する運転者情報を得られればよい。例えば、状態検出手段は、1つのCCDカメラが撮像した車内撮像データから、画像処理により視点位置19pを解析できるドライバモニタ装置であって、眼球方向を検出しないドライバモニタ装置であってもよい。又は、状態検出手段は、1つのCCDカメラから取得した車内撮像データから画像処理により運転者19の眼球方向を検出できるドライバモニタ装置であってもよい。また、運転者19の視点位置19pに関する情報を生成可能な「状態検出手段」を車両用表示装置が備える構成であってもよい。
上記実施形態では、車線維持補助装置30、運転支援装置211、およびドライバモニタ装置40が備える「撮像部」としてCCDカメラを例に説明したが、「撮像部」はCCDカメラに限定しない。光の強度を電気信号に変換して出力できる構成であれば、例えばCMOSカメラ等の撮像素子を用いてもよい。加えて、これらCCDカメラ又はCMOSカメラ等が撮像する光の波長域も限定しない。具体的には、CCDカメラ又はCMOSカメラ等は、可視光域、近赤外域、遠赤外域、又は近紫外域のいずれをとらえる「撮像部」であってもよい。
上記実施形態では、「算出手段」および「画像生成手段」を、プログラムを実行するマイクロコンピュータによって構成していた。しかし、算出回路部71および画像生成回路部76と同様の作動が可能であれば、種々の素子を組み合わせた電子回路によってこれらの回路部71,76を構成してもよい。同様に、他の装置20,30,40,50,70,211においても、マイクロコンピュータを用いることなく、所定の作動が実行可能な電子回路を用いてもよい。
第一実施形態では、画像生成装置70は、コンビネーションメータ内に設けられていた。また、第二実施形態では、画像生成装置部270aは、ヘッドアップディスプレイ装置287内に設けられていた。しかし、これらの表示画像90の画像データを生成するための装置が設けられる場所を限定するものではない。例えば、ナビゲーションシステム内に画像生成装置部が設けられていてもよい。
上記実施形態では、投影装置80および投影装置部280aは、液晶パネル82に形成された表示画像90を白色の発光ダイオードである光源部81から放射された光によってウィンドシールド18に投影していた。しかし、投影装置80および投影装置部280aの構成を限定するものではない。例えば、液晶パネル82に替えてMicro Electro Mechanical Systems(MEMS)によって形成されたDigital Micromirror Device(DMD)を用い、DMDに形成された表示画像90を光源部81から放射された光によってウィンドシールド18に投影してもよい。また、光源部81の光源色および光源の種類も限定するものではない。例えば、光源部81は、青色や緑色の光を放射する発光ダイオードであってもよい。さらに、光源部81は、RGBそれぞれの波長を放射するレーザー光の光源を組み合わせてなる白色のレーザー光源部や、水銀ランプ等であってもよい。
そして上記実施形態では、表示画像90はウィンドシールド18の前方に虚像表示されていたが、表示画像90の表示方法を限定するものではない。例えば、図9に示すように、ウィンドシールド18の室内側に実像表示される表示画像390であってもよい。この場合、画像生成装置は、ウィンドシールド18の車内側面と視線19vとが交差する注視点位置93pを算出する。又は、表示画像はインスツルメントパネル17の上面に設けられた透光性のスクリーン部材に向けて投影されていてもよい。加えて、表示画像は、運転者19の視界前方に車内天井16から吊り下げられた透光性のスクリーン部材に向けて投影されていてもよい。あるいは、表示画像が透光性の表示部材に表示される構成であってもよい。
10 車両、10a フロントバンパー、11,211 運転支援装置(報知対象検出手段)、12 車載ネットワーク、13 報知対象、16 車内天井、17 インスツルメントパネル、17a ステアリングホイール、18 ウィンドシールド、19 運転者、20 ACC装置、21 レーダー送信機、22 レーダー受信機、25 制御回路部、26 演算装置、27 主記憶装置、28 補助記憶装置、29 通信インターフェース、30 車線維持補助装置、31,231,232 CCDカメラ、35 制御回路部、235 制御回路部、36,236 演算装置、37,237 主記憶装置、38,238 補助記憶装置、39,239 通信インターフェース、40 ドライバモニタ装置、41,42 CCDカメラ、45 制御回路部、46 演算装置、47 主記憶装置、48 補助記憶装置、49 通信インターフェース、50 横滑り防止装置、51 制御回路部、53 車輪回転角速度センサ、56 実舵角検出装置、57 舵角センサ、58 舵角算出部、70 画像生成装置、270a 画像生成装置部、71 算出回路部、72 演算装置、73 補助記憶装置、73a 画像表示位置データ、73b 形成情報算出プログラム、73c 点滅プログラム、74 主記憶装置、75 通信インターフェース、76 画像生成回路部、77 画像メモリ、77a 画像データ、80 投影装置(車両用表示装置)、280a 投影装置部、80a 投影部、81 光源部、82 液晶パネル、83 液晶駆動回路部、287 ヘッドアップディスプレイ装置(車両用表示装置)、90,390 表示画像、93,93a,93b,93c,93d,93e,93f 強調画像、94 余裕代、96 車外通信装置、97 警報器、100,200 車両用表示装置、αv,αh 画角

Claims (1)

  1. 運転者の前景に表示画像を重畳して表示する車両用表示装置と、前記前景中から前記運転者に報知すべき報知対象を検出する報知対象検出手段とを備える車両に搭載され、前記表示画像の画像データを生成して前記車両用表示装置に供給する画像生成装置であって、
    前記報知対象検出手段が生成する、前記報知対象の位置に関する情報を含む報知対象情報を取得する報知対象情報取得手段と、
    前記運転者の状態を検出する状態検出手段が生成する、前記運転者の視点位置に関する情報を含む運転者情報を取得する運転者情報取得手段と、
    前記報知対象情報および前記運転者情報に基づき、前記視点位置から前記報知対象の位置に向う視線が前記表示画像と交差する注視点位置を形成情報として算出する算出手段と、
    前記形成情報に基づき、前記注視点位置に応じて前記報知対象を強調する強調画像の前記画像データを生成する画像生成手段と、を備え、
    前記強調画像は、前記報知対象および周囲の余裕代を囲う一対の括弧、前記報知対象の下方に形成された棒形状、または前記報知対象の上方に形成された三角形形状のうちのいずれかであり、前記注視点位置を基準位置として前記表示画像に配置されることで、前記運転者からの見かけ上で前記前景中の前記報知対象に重畳されることを特徴とする画像生成装置。
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