JP2013215826A - ブラスト処理装置及びブラスト処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワークのサイズや形状にフレキシブルに適応してブラスト処理することが可能なブラスト処理装置を提供することである。
【解決手段】実施形態に係るブラスト処理装置は、噴射部、移動機構及び防塵手段を備える。噴射部は、ブラスト材料をブラスト処理対象に噴射する。移動機構は、前記噴射部及び前記ブラスト処理対象の少なくとも一方を軌道に沿って往復移動させる。防塵手段は、前記移動機構の少なくとも一部への前記ブラスト材料の進入を防止する。
【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、ブラスト処理装置及びブラスト処理方法に関する。
従来、圧縮空気により硬質粒子を噴射させて、機械加工部品や塗装部品等のワークの表面に衝突させる表面処理技術としてブラスト処理が知られている。ブラスト処理によれば、ワーク表面の錆や汚れを除去することができる。このため、ブラスト処理は主として塗装等の下地処理の他、塗装はがしやショットピーニング等の表面処理のために用いられる。
ブラスト処理は、ブラスト処理用のノズルから圧縮空気とともにブラスト材料をワークに向けて噴射することにより行われる。このため、ブラスト処理では、噴射されたブラスト材料の飛散防止が課題となる。そこで、ブラスト材料の飛散を防止するために、ブラスト材料の噴射用のノズル近傍にブラスト材料の回収用の管路を設けるとともにノズル及び回収用の管路をケーシングで覆う構造を有するブラスト処理装置が提案されている(例えば特許文献1特許文献2及び特許文献3参照)。
特開平8−252769号公報 特開2000−190226号公報 特開2004−25351号公報
しかしながら、従来のブラスト処理装置では、凹凸のある表面や面積が大きいワークを対象とするブラスト処理が困難であるという問題がある。例えば、ワークの表面に凹凸がある場合において、ブラスト材料の飛散防止用のケーシングを設置するとワークとの干渉が生じる。一方、飛散防止用のケーシングをワークから遠ざけたり、或いは飛散防止用のケーシングを除去するとブラスト材料の飛散を防止することができない。
更に、ブラスト材料の飛散が生じると、リンク機構等の駆動部にブラスト材料の粉塵が混入するという問題がある。このため、ブラスト材料の噴射用のノズルを移動させることが必要となるような大きなワークをブラスト処理の対象とする場合には、防塵用のカバーで関節部分を覆った多関節のマニピュレータでノズルを移動させるという対策がとられている。
しかしながら、多関節のマニピュレータを用いると、ノズルの移動範囲がマニピュレータの間接の長さに依存して制限される。このため、ワークのサイズが極端に大きい場合には、ワークのサイズに合わせて非常に関節の長いマニピュレータを準備することが必要となる。
特に、航空機部品の1つである外板用のパネルの長さはメートル級のオーダであり、かつストリンガ等の突起物が固定されているものも多い。このため、従来のブラスト処理装置を航空機のパネル用に用いることが困難である。この結果、航空機用パネルの塗装前の下地処理として、作業者がサンドペーパでワークを磨くといった手作業が行われているのが現状である。
そこで、本発明は、ワークのサイズや形状にフレキシブルに適応してブラスト処理することが可能なブラスト処理装置及びブラスト処理方法を提供することを目的とする。
本発明の実施形態に係るブラスト処理装置は、噴射部、移動機構及び防塵手段を備える。噴射部は、ブラスト材料をブラスト処理対象に噴射する。移動機構は、前記噴射部及び前記ブラスト処理対象の少なくとも一方を軌道に沿って往復移動させる。防塵手段は、前記移動機構の少なくとも一部への前記ブラスト材料の進入を防止する。
また、本発明の実施形態に係るブラスト処理方法は、噴射部からブラスト材料をブラスト処理対象に噴射するステップと、移動機構により前記噴射部及び前記ブラスト処理対象の少なくとも一方を軌道に沿って往復移動させるステップと、防塵手段により前記移動機構の少なくとも一部への前記ブラスト材料の進入を防止するステップとを有する。
本発明の実施形態に係るブラスト処理装置及びブラスト処理方法によれば、ワークのサイズや形状にフレキシブルに適応してブラスト処理することができる。
本発明の第1の実施形態に係るブラスト処理装置の上面図。 図1に示すブラスト処理装置の位置A−Aから見た正面方向の矢視図。 本発明の第2の実施形態に係るブラスト処理装置における第1の移動体及び第1の移動体に付随する部分の構成を示す上面図。 図3に示す第1の移動体及び第1の移動体を移動させるための第1の軌道の構造を示す位置B−Bにおける横断面図。 本発明の第3の実施形態に係るブラスト処理装置における第1の移動体及び第1の移動体に付随する部分の構成を示す上面図。 図5に示す開閉カバーの構造を示す位置C−Cにおける横断面図。 本発明の第4の実施形態に係るブラスト処理装置における第1の移動体及び第1の移動体に付随する部分の構成を示す上面図。 図7に示す第1の移動体及び防塵用の仕切りの構造を示す位置D−Dにおける横断面図。
本発明の実施形態に係るブラスト処理装置及びブラスト処理方法について添付図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
(構成および機能)
図1は本発明の第1の実施形態に係るブラスト処理装置の上面図であり、図2は図1に示すブラスト処理装置1の位置A−Aから見た正面方向の矢視図である。但し、図2において制御系及び配管系については位置的に見えない構成要素が便宜上図示されている。
ブラスト処理装置1は、ブラスト処理対象となるワークWに対して圧縮空気でブラスト材料Mを噴射することによってブラスト処理を行う装置である。図1及び図2は、航空機用のパネルをワークWとした例を示している。具体的には、ワークWとなるパネルは板状部材を湾曲させ、かつ凹曲面側の表面に断面がI型の多数のストリンガを固定した構造を有している。このため、ブラスト処理の対象となる面は、非常に広範囲な曲面及び凹凸を有する面となる。
ブラスト処理のメディアとして用いられるブラスト材料Mは、スチールグリット、スチールショット、カットワイヤ、アルミナ、ガラスビーズ、珪砂等の硬質粒子で構成される。また、ブラスト処理は塗装、メッキ或いは溶射の下地処理の他、塗装はがし、サビ落とし、粗面化、化粧仕上げ、バリ取り、ショットピーニング等の様々な目的のために施される。
ブラスト処理装置1は、ワークWのサイズや形状にフレキシブルに適応してブラスト処理することができるように、噴射部2、移動機構3、メディア供給タンク4、テーブル5及び循環系6を備えている。
噴射部2は、ワークWに対してブラスト材料Mを噴射するためのブラスト処理装置1の構成要素である。このため、噴射部2には、圧縮空気を流してブラスト材料MをワークWに向けて噴射するためのノズル7及びノズル7を装着するためのヘッド8が備えられる。また、噴射部2は、必要に応じて複数個設けることができる。図1及び図2は、板状のワークWの両側にそれぞれ2つの噴射部2を設けた例を示している。
移動機構3は、少なくとも噴射部2をワークWの形状に応じた軌道に沿って往復移動させるように構成される。望ましくは、移動機構3は、第1の移動体9、第2の移動体10及び制御システム3Aを用いて構成される。
第1の移動体9は、制御システム3Aによる制御によって噴射部2とともに第1の軌道O1に沿って往復移動するように構成される。一方、第2の移動体10は、制御システム3Aによる制御によって第1の軌道O1を単一又は複数の第2の軌道O2に沿って往復移動させるように構成される。このように、第1の移動体9の移動経路となる第1の軌道O1自体を第2の移動体10によって移動させることによって、噴射部2を複数軸方向に移動させることが可能となる。
具体例として、各移動機構3は、単一又は複数の搬送機、リフト、ゴンドラ、ホイスト等の軌道に沿って往復移動させることが可能な装置を用いて構成することができる。更に、各装置は、滑車によって移動するワイヤやキャタピラ状のチェーン等の任意の機構で構成することができる。
図1及び図2は、第1の移動体9として回転軸の回転によって移動するキャタピラ状のチェーン11を、第2の移動体10として3軸駆動機構12を、それぞれ用いて移動機構3を構成した例を示している。また、図1及び図2に示す例では、一対の噴射部2がワークWの両側に2組設けられている。このため、それぞれ2つの噴射部2を移動させる2つの移動機構3がブラスト処理装置1に設けられている。
3軸駆動機構12は、X軸、Y軸及びZ軸の3軸方向の制御軸を有する駆動機構である。従って、図1及び図2に示す例では、第2の軌道O2としてX軸、Y軸及びZ軸の3軸方向の直線軌道が形成される。但し、3軸駆動機構12には、Y軸方向の制御軸が2つ設けられる。このため、Y軸方向における2つの制御軸の制御量を変えることによって回転軌道を形成させることもできる。従って、第2の軌道O2として直線軌道、回転軌道及び直線軌道に回転軌道を組合せた軌道を形成することができる。
3軸駆動機構12は、より具体的には、リフト機構13、水平搬送機構14及び傾斜機構15を有している。リフト機構13は、鉛直に設置された2本の構造支柱13Aの間をステージ13Bが上下方向に移動する構造を有している。水平搬送機構14は、リフト機構13のステージ13Bの上に設置された水平方向の軌道に沿って搬送体14Aが移動する構造を有している。
図1及び図2に示す例では、水平搬送機構14の搬送体14Aの移動方向が、概ね板状のワークWの幅方向となるようにワークWがテーブル5上に設置される。尚、必要に応じてワークWの形状に応じた治具を介してワークWをテーブル5上に設置することもできる。また、テーブル5に代えて或いはテーブル5に加えてワークWを吊り下げるための吊下治具を用いてワークWをセットするようにしてもよい。
傾斜機構15は、2本のシリンダ機構15Aを連結したゴンドラ15Bで構成することができる。2本のシリンダ機構15Aは、水平搬送機構14の搬送体14Aと連結される。また、シリンダ機構15Aの伸縮方向は、搬送体14Aの移動方向と垂直となる水平方向とされる。従って、各シリンダ機構15Aの伸縮量を独立して制御することによってゴンドラ15Bを水平面上において傾斜させることができる。また、各シリンダ機構15Aの伸縮量を同一にすれば、ゴンドラ15Bを搬送体14Aの移動方向と垂直となる水平方向に平行移動させることができる。
そして、リフト機構13のステージ13Bの移動方向をZ軸、水平搬送機構14の搬送体14Aの移動方向をX軸、傾斜機構15のシリンダの伸縮方向をY軸としてそれぞれ定義することができる。但し、ワークWの形状によっては、任意数及び任意方向の制御軸を有する駆動機構を用いることができる。
第1の移動体9として用いられる1つのキャタピラ状のチェーン11は、傾斜機構15のゴンドラ15B上に設置される。また、1つのキャタピラ状のチェーン11には、1つの噴射部2が取り付けられる。従って、噴射部2の数だけチェーン11がゴンドラ15B上に設けられる。すなわち、1つのゴンドラ15Bには、2つの噴射部2及び2つのチェーン11が設置される。
チェーン11の移動経路となる第1の軌道O1は、ワークWの形状に応じて任意に決定することができる。図1及び図2に示す例では、チェーン11の移動経路となる第1の軌道O1は、傾斜機構15のシリンダの伸縮量を同一にした場合にX軸方向となるように構成されている。従って、1つのゴンドラ15B上に設けられる2つの噴射部2間における干渉を避けるために、2つのチェーン11を高さが異なる位置となるように水平方向に互いに平行に設けることができる。これにより、2つの噴射部2間における干渉を回避しつつ2つの噴射部2の移動範囲を長くすることができる。但し、オーバーラップしないように同じ高さで2つのチェーン11をゴンドラ15B上に設置してもよい。
このように、第2の移動体10として用いられる3軸駆動機構12は、第1の移動体9の移動経路となる第1の軌道O1を第1の軌道O1と同一の方向に往復移動させることができるように構成される。従って、ワークWの幅が大きい場合であっても、第1の移動体9のストロークをワークWの幅よりも小さい範囲にすることができる。換言すれば、第1の移動体9のストロークよりも幅が大きいワークWのブラスト処理を行うことが可能となる。このため、第1の移動体9の重量を低減させることによって、第2の移動体10として用いられる3軸駆動機構12に要求される剛性を小さくすることができる。
尚、図1及び図2に示す例では、第1の軌道O1を含む全ての軌道が直線状となっているが、ワークWの形状によっては、所望の軌道を曲線状にしてもよい。従って、第1の移動体9は、キャタピラ状のチェーン11に限らず、レールに沿って移動する車輪等の任意の走行手段を用いて構成することもできる。
また、図1及び図2に例示されるように、ブラスト処理対象にメディアを噴射するための複数のノズル7がゴンドラ15B上に設置される場合には、各ノズル7の移動に伴って無視できない振動が発生する恐れがある。
そこで、偶数個の複数のノズル7がゴンドラ15B上に設置される場合には、移動機構3が複数のノズル7の移動によって生じる振動が打ち消されるように複数のノズル7を対称に移動させるように構成することができる。具体的には、制御システム3Aから複数のノズル7を対称に移動させる制御信号を第1の移動体9に出力することができる。
これにより、ノズル7の移動に伴う振動を低減させることができる。換言すれば、偶数個のノズル7をゴンドラ15B上に設けることによって、ノズル7の移動に因る振動を低減させることが可能となる。
図1及び図2に示す例では、2つのノズル7が噴射部2とともにゴンドラ15B上を水平方向に互いに平行に往復移動する。このため、一方向から見たときに2次元的に線対称となるように2つのノズル7を移動させる制御を行うことができる。すなわち、第1のノズル7と第2のノズル7の移動距離を同一にし、かつ移動方向が互いに逆方向となるように各ノズル7の移動制御を行うことができる。
但し、第1の軌道O1が2方向以上の方向を有し、2つのノズル7を固定した第1の移動体9が平面上において2次元的に移動できる場合には、2次元平面上において点対称又は線対称となるように複数のノズル7の移動制御を行うことができる。同様に、第1の軌道O1とともに複数のノズル7が3次元空間内を3次元的に移動できる場合には、3次元空間内において点対称又は面対称となるように複数のノズル7の移動制御を行うことができる。
ノズル7のヘッド8に対する傾斜角度は、固定又は可変とすることができる。ノズル7のヘッド8に対する傾斜角度を固定とする場合には、ワークWの形状に合わせてノズル7をヘッド8に対して傾斜させることができる。図1及び図2に示す例では、ワークWが凸形状の曲面となる側における2つのノズル7がヘッド8に対して傾斜させずに固定されている。このため、Y軸方向における制御を担う2つのシリンダ機構15Aを伸縮させることによってゴンドラ15BのワークWに対する傾斜を調整し、ノズル7をワークWの曲面に対して概ね垂直に向けることができる。
一方、ストリンガが取り付けられたワークWの凹曲面側における2つのノズル7は、互いに向き合う側に傾斜している。従って、Y軸方向における制御を担う2つのシリンダ機構15Aを伸縮させることによってゴンドラ15B及び第1の軌道O1を概ねワークWの曲面に沿って幅方向に傾斜させ、ストリンガの両側からストリンガの表面に向けてブラスト材料Mとしてのメディアを噴射させることができる。例えば、各ノズル7をヘッド8に対して45度傾斜させれば、メディアが45度の入射角度でワークWに噴射され、45度の反射角度で跳ね返ったメディアをストリンガの表面に衝突させることができる。
また、ノズル7のヘッド8に対する傾斜角度を可変制御できるようにすることもできる。ノズル7の傾斜角度を可変とする場合には、ノズル7の傾斜を変えるための移動機構3がゴンドラ15B上に設けられる。ノズル7の傾斜を変えるための移動機構3としては、支持体によって保持された回転軸等の任意の移動機構3を用いることができる。すなわち、噴射部2に備えられるノズル7の角度を調整できるように構成されていれば、任意の移動機構3を用いることができる。
ノズル7の傾斜角度の簡易な制御の例としては、ノズル7が第1の軌道O1に沿って第1の軌道O1の端部に到達した場合にノズル7の傾斜を他方のノズル7側に向けて線対称に反転させるという制御が挙げられる。例えば、ノズル7がヘッド8に対して45度傾斜している場合には、ストローク端において、一方のノズル7を他方のノズル7側に90度傾けるようにすることができる。
更に、上述のようにノズル7の傾斜移動についても、振動がキャンセルされるように2つのノズル7の傾斜移動を線対称に行うことができる。従って、2つのノズル7の水平移動及びストローク端における傾斜の反転移動を対称に行えば、2つのノズル7がストローク端となった場合に再びX軸及びY軸方向における2つのノズル7の相対位置を元の状態に戻すことができる。このため、2つのノズル7の往路及び復路において同様なブラスト処理を実行することが可能となる。
もちろん、ノズル7の傾斜を360度方向に制御できるようにしてもよい。この場合には、偶数個のノズル7の傾斜方向が空間的に面対称となるようにノズル7を制御すれば、ノズル7の角度変化に伴う振動を低減させることができる。
移動機構3は、上述のように関節を用いたアーム式でない機構、すなわち回転軸以外の制御軸を用いて噴射部2を移動させるように構成される。このため、噴射部2を移動させるための移動機構3の動作部分へのブラスト材料Mの進入による動作不良が課題となる。そこで、移動機構3の少なくとも一部へのブラスト材料Mの進入を防止するための防塵手段が移動機構3に備えられる。
図1及び図2に示す例では、ゴンドラ15BのY軸方向における制御を担う2本のシリンダ機構15Aへのブラスト材料Mの進入を抑止するための防塵カバー16が防塵手段として設けられている。すなわち、ゴンドラ15Bと水平搬送機構14の搬送体14Aとの間を連結することによってシリンダ機構15Aを覆う防塵カバー16を防塵手段として設けることができる。ゴンドラ15Bと水平搬送機構14の搬送体14Aとの間における間隙の幅は、シリンダ機構15Aの伸縮によって変化する。このため、ジャバラカバーを防塵カバー16として用いれば、シリンダ機構15Aの伸縮に防塵カバー16を追従させることができる。
ゴンドラ15Bには、ノズル7を備えた噴射部2及び第1の移動体9としてのチェーン11の他、ブラスト材料Mを噴射部2に供給するメディア供給タンク4を設置することができる。この場合、メディア供給タンク4は、第2の移動体10の一部を構成するゴンドラ15Bとともに移動することとなる。また、メディア供給タンク4は、メディア供給ホース17を介して噴射部2と接続される。
一方、空気を貯留するエアタンク18及びエアタンク18から空気を取り込んで圧縮空気を生成するエアコンプレッサ19が任意の位置に設置される。エアコンプレッサ19は、圧縮空気供給管20を介してメディア供給ホース17と接続される。そして、エアコンプレッサ19から圧縮空気供給管20及びメディア供給ホース17を経由して噴射部2に供給される圧縮空気がノズル7から噴射されるように構成される。
他方、メディア供給タンク4からメディア供給ホース17を介して供給されるブラスト材料Mは、圧縮空気によって噴射部2のノズル7から噴射されるように構成される。従って、ブラスト材料Mの経路は、メディア供給ホース17及び噴射部2のヘッド部分のみとなる。このため、ブラスト材料Mの均一な排出の促進、ブラスト材料Mの衝突による配管系の摩耗防止及び圧力損失の低減を図ることができる。
尚、メディア供給タンク4を第1の移動体9としてのチェーン11又は噴射部2に固定することによって、第1の移動体9とともに移動するように構成してもよい。或いは、ゴンドラ15B以外の任意の位置に設置してもよい。但し、第1の移動体9又は第2の移動体10とともに移動するようにメディア供給タンク4を配置すれば、メディア供給ホース17の長さを短くし、ブラスト材料Mの均一な排出の促進、ブラスト材料Mの衝突による配管系の摩耗防止及び圧力損失の低減を図ることができる。
また、ブラスト処理装置1には、噴射部2からワークWに向けて噴射されたブラスト材料Mを回収してメディア供給タンク4に供給する循環系6を備えることができる。ブラスト材料Mは、循環系6によってブラスト材料Mの噴射中に連続的に回収するようにしても良いし、ブラスト処理の合間に断続的に回収するようにしてもよい。
特に、航空機用のパネルは、幅及び長さが数メートル級である。このため、ワークWを複数のブラスト処理用の仮想的なエリアに分割する一方、1つのエリアのブラスト処理が完了した後に、ブラスト材料Mを回収してメディア供給タンク4に供給するようにすれば、必要なブラスト材料Mの総量を低減させることができる。すなわち、ワークWの面積の大きさに対して必要とされる量よりも少ない量のブラスト材料MでワークW全体のブラスト処理を行うことが可能となる。尚、図1及び図2は、ワークWを第1の処理エリアA1、第2の処理エリアA2及び第3の処理エリアA3の3つの処理エリアに分割した例を示している。
循環系6は、例えば、メディア回収ダクト21、メディア回収ホース22及び送風機23によって構成することができる。メディア回収ダクト21は、噴射されたブラスト材料Mが落下し得る範囲をカバーできるサイズ及び位置とすることが好適である。メディア回収ダクト21は、内面が下方向に向かって傾斜する受け皿状の構造体で構成することができる。メディア回収ダクト21の最下部には、ブラスト材料Mの排出用の出口が設けられる。このため、メディア回収ダクト21上に落下して回収されたブラスト材料Mは、自重によって出口から排出される。
但し、ブラスト材料Mが、速やかにメディア回収ダクト21の出口から排出されるように、メディア回収ダクト21を振動させる振動装置24を設けてもよい。すなわち、振動装置24によりメディア回収ダクト21を振動させることによって、メディア回収ダクト21の内壁面に付着したブラスト材料Mを出口に向けて振い落とすことができる。
メディア回収ダクト21の出口には、メディア回収ホース22の一端が接続される。メディア回収ホース22の他端は、メディア供給タンク4と接続される。また、任意の位置、好適にはメディア回収タンク上には、送風機23が設置される。送風機23は、例えば、メディア回収ホース22内の空気を吸引してメディア供給タンク4外の上方に向かって送り出すように配置される。このため、メディア回収ホース22内におけるブラスト材料Mは、空気の流れによってメディア供給タンク4内に導かれる。
そして、メディア供給タンク4内に導かれたブラスト材料Mを、自重によってメディア供給タンク4の底側に落下させることができる。尚、ブラスト材料Mが空気の流れに乗ってメディア供給タンク4外に放出されないようにメディア供給タンク4内にフィルタ4Aを設けることが望ましい。また、メディア回収ダクト21から排出されるブラスト材料Mを円滑に移動させるためにベルトコンベア等の所望の装置を用いることもできる。
尚、図1及び図2に示す例では、移動機構3毎に循環系6が設けられているが、共通の循環系6を設けてもよい。この場合には、メディア供給ホース17が複数のゴンドラ15B上に設置されたメディア供給タンク4に向かって分岐する構造となる。
上述の構成要素の他、3軸駆動機構12及びワークW全体を防塵用のカバーで覆うことが実用的である。但し、ブラスト処理装置1の詳細構造を示すために防塵用のカバーの図示は省略する。
(動作および作用)
次にブラスト処理装置1の動作および作用について説明する。
まず、予めブラスト材料Mがメディア供給タンク4に充填される。一方、テーブル5には凹凸及び曲面を有する航空機用のパネルがブラスト処理対象となるワークWとしてセットされる。
次に、制御システム3Aによる3軸制御によって3軸駆動機構12が駆動し、ゴンドラ15Bが初期位置に位置決めされる。例えば、ワークWに対して仮想的に設定された第1の処理エリアA1の最下部をゴンドラ15Bの初期位置とすることができる。
次に、制御システム3Aから出力されるY軸方向における制御指令に従ってシリンダ機構15Aが伸縮し、ゴンドラ15BのワークWに対する傾斜が調整される。また、共通のゴンドラ15Bに搭載された2つのノズル7は、それぞれ第1の軌道O1の互いに異なる側の端部が初期位置とされる。更に、ノズル7の角度を調整することが可能であれば、ノズル7の角度が適宜調整される。この結果、各ノズル7は、ワークWの曲面の形状に応じた、ブラスト処理に適した角度となる。
このようなブラスト材料Mのメディア供給タンク4への充填、ゴンドラ15Bの初期位置への移動並びにゴンドラ15B及びノズル7の傾斜角度の調整は、ワークWの両側においてそれぞれ実行される。
次に、エアコンプレッサ19が作動し、エアタンク18から空気を取り込んで圧縮空気を生成する。生成された圧縮空気は、圧縮空気供給管20を経由してメディア供給ホース17内に供給される。更に、圧縮空気は、メディア供給ホース17内を経由して噴射部2に供給される。
一方、メディア供給タンク4からブラスト材料Mがメディア供給ホース17内に放出される。このため、圧縮空気の流れにより、ブラスト材料Mがメディア供給ホース17内を経由して噴射部2に供給される。この結果、ノズル7から圧縮空気とともにブラスト材料Mが噴射される。
ワークWを挟んで配置された4つのノズル7は、それぞれワークWに対して適切な角度に向けられている。具体的には、凸曲面を形成するワークWに向けられた2つのノズル7は、ワークWの表面に対して概ね垂直となっている。一方、I型ストリンガが固定されたワークWの凹曲面に向けられた2つのノズル7は、一定の傾斜角度で傾けられている。
従って、各ノズル7からはブラスト処理に適した角度でワークWに向けてブラスト材料Mが噴射される。特に、ワークWの凹曲面側に噴射されたブラスト材料Mは、所定の入射角度を有している。このため、ブラスト材料Mは、ワークWの凹曲面に跳ね返ってI型ストリンガに衝突する。これにより、I型ストリンガの表面についてもブラスト処理を施すことができる。
続いて制御システム3Aの制御により、4つのチェーン11が第1の軌道O1に沿って移動する。従って、各チェーン11にそれぞれ固定されたノズル7及びヘッド8が第1の軌道O1に沿って他方側の端部に向かって移動する。これにより、ブラスト材料Mの噴射位置を徐々に水平方向に移動させながらブラスト処理を行うことができる。
この際、制御システム3Aは、共通のゴンドラ15Bに搭載された2つのノズル7が対称に移動するように4つのチェーン11を駆動制御することができる。これにより、ノズル7の移動に伴う振動を低減させることができる。
各ノズル7が第1の軌道O1の他端に到達すると、制御システム3Aの制御により、各リフト機構13のステージ13Bが上昇する。これに伴い、各ゴンドラ15B及び各ノズル7がワークWに沿って上昇する。そして、4つのチェーン11が駆動し、同様な流れでブラスト処理が実行される。尚、ヘッド8に対して傾斜した各ノズル7が第1の軌道O1の他端に到達した際に、ノズル7の向きを線対称に反転させるようにしてもよい。
リフト機構13の駆動によって各ゴンドラ15B及び各ノズル7を上昇させながらワークWのブラスト処理を行うと、第1の処理エリアA1におけるブラスト処理を実行することができる。第1の処理エリアA1におけるブラスト処理が完了すると、3軸駆動機構12を駆動させて同様に第2の処理エリアA2におけるブラスト処理を実行することができる。
尚、必要に応じて第1の処理エリアA1におけるブラスト処理の完了後に、ブラスト材料Mの噴射を一旦停止するようにしてもよい。ブラスト材料Mの噴射の停止の有無に関わらず、ワークWに衝突して落下したブラスト材料Mは、メディア回収ダクト21によって回収される。
また、ワークWに衝突したブラスト材料Mが舞い上がったとしても、防塵カバー16によってシリンダ機構15Aへのブラスト材料Mの進入が抑止される。防塵カバー16に付着したブラスト材料Mの一部は、防塵カバー16の伸縮によって振るい落とされ、メディア回収ダクト21によって回収される。
このとき必要に応じて振動装置24がメディア回収ダクト21を振動させる。そして、メディア回収ダクト21によって回収されたブラスト材料Mは、重力及び振動によってメディア回収ダクト21の出口から排出される。
一方、連続的に、或いは任意のタイミングで断続的に、送風機23が作動する。このため、メディア回収ダクト21から排出されたブラスト材料Mは、メディア回収ホース22内から送風機23によって吸引される空気とともにメディア供給タンク4内に導かれる。メディア供給タンク4内に導かれたブラスト材料Mは、フィルタ4Aに衝突して、或いは自重によってメディア供給タンク4に留まる。
この結果、ワークWに向けて噴射されたブラスト材料Mを再利用することができる。従って、ワークW全体のブラスト処理に必要となるブラスト材料Mの総量を低減させることができる。そして、第2の処理エリアA2に続いて第3の処理エリアA3におけるブラスト処理を実行することによって、ワークW全体のブラスト処理を完了させることができる。
つまり以上のようなブラスト処理装置1は、ブラスト材料Mを噴射させるためのノズル7を、関節機構を用いて移動させる代わりに軌道に沿って往復移動するスライド機構を用いて移動させるようにしたものである。更に、スライド機構を用いる結果、懸念されるブラスト材料Mの作動部分への進入を低減させるために防塵カバー16を設けるようにしたものである。
(効果)
このため、ブラスト処理装置1によれば、ブラスト材料Mを噴射させるためのノズル7の可動範囲を大きくすることができる。従って、ワークWのサイズや形状にフレキシブルに適応してブラスト処理を行うことができる、例えば、I型ストリンガ等の凹凸部分を有し、かつ表面積が非常に大きい航空機用のパネルであっても、自動的にブラスト処理を施すことが可能となる。
また、ノズル7自体の可動範囲をある程度限定する一方、ノズル7を搭載するゴンドラ15Bを可動できるようにすることによって大きなワークWを複数の処理エリアに分割してブラスト処理を行うことが可能となる。このため、連続して噴射すべきブラスト材料Mの量を減らすことができる。更に、ブラスト材料Mをリサイクルするための循環系6をブラスト処理装置1に設けることによって、ブラスト処理に必要となるブラスト材料Mの総量も減らすことができる。
この結果、メディア供給タンク4やエアコンプレッサ19等の機器を小型化することができる。従って、電力の使用量の削減を図ることもできる。加えて、小型化されたメディア供給タンク4をゴンドラ15B上のノズル7近傍に設置することが可能となる。これにより、メディア供給ホース17の長さを短くし、ブラスト材料Mの均一な排出の促進、ブラスト材料Mの衝突による配管系の摩耗防止及び圧力損失の低減を図ることができる。
また、ノズル7自体の可動範囲をある程度短くすることによって、第1の軌道O1に沿って往復移動するチェーン11等の第1の移動体9に要求される剛性を低減させることができる。この結果、ゴンドラ15Bの一層の軽量化及び簡素化を図ることが可能となる。
更に、複数のノズル7を設け、かつ各ノズル7を対称移動できるようにすることによって、単位時間当たりのブラスト処理範囲を増加させつつノズル7の移動に因る振動を低減させることができる。
(第2の実施形態)
図3は本発明の第2の実施形態に係るブラスト処理装置における第1の移動体及び第1の移動体に付随する部分の構成を示す上面図である。また、図4は図3に示す第1の移動体9及び第1の移動体9を移動させるための第1の軌道O1の構造を示す位置B−Bにおける横断面図である。
図3に示されたブラスト処理装置1Aでは、第1の移動体9及び第1の移動体9に付随する部分の構成が図1に示すブラスト処理装置1と相違する。他の構成および作用については図1に示すブラスト処理装置1と実質的に異ならないため第1の移動体9及び第1の移動体9に付随する部分のみ図示し、同一の構成については同符号を付して説明を省略する。
ブラスト処理装置1Aの第1の移動体9は、筒状のスライド部30と筒状の雌ネジ31とを連結棒32で連結した構造を有している。
一方、第2の移動体10の一部を構成するゴンドラ15Bには、円柱状又は円筒状のガイド33とボールネジ34が互いに平行となるように固定される。そして、ボールネジ34及びボールネジ34と平行なガイド33を連結することによって第1の軌道O1が形成される。図3及び図4は、ゴンドラ15Bの両サイドにそれぞれ支持板35を互いに対向するように固定し、2つの支持板35によってガイド33及びボールネジ34の両端を支持するようにした例を示している。
更に、第1の移動体9のスライド部30に形成される貫通孔に円柱状のガイド33が挿入される。スライド部30に形成される貫通孔とガイド33との嵌め合い公差は、スライドさせることができるような公差とされる。従って、スライド部30をガイド33に沿って直線状にスライドさせることができる。
尚、潤滑油等を用いずに乾式でスライド部30をガイド33に対して滑らせることができるようにすることが、ブラスト材料Mの付着を回避する観点から望ましい。そのようなスライド部30及びガイド33として、ステンレス製のチューブに沿ってスライドさせることが可能な樹脂性の円筒体が市販されている。
但し、スライド部30をガイド33に沿ってスライドさせることが可能であれば、他の素材を用いてスライド部30及びガイド33を形成してもよい。また、ガイド33の形状を円筒状又は円柱状とせずに、所望の断面形状を有するレールとしてもよい。この場合には、スライド部30の形状を、レールから脱落せずにスライドできるような、ガイド33の断面形状に応じた形状とすればよい。
一方、第1の移動体9の雌ネジ31は、ボールネジ34に嵌められる。ボールネジ34は、モータ36によって回転するように構成される。また、ボールネジ34を回転させるためのモータ36は、制御システム3Aによって制御することができる。
従って、制御システム3Aの制御によりモータ36を駆動させてボールネジ34を回転させると、第1の移動体9の雌ネジ31はボールネジ34の軸方向に移動する。すなわち第1の移動体9の雌ネジ31は、ボールネジ34の回転方向に応じた方向に平行移動する。従って、雌ネジ31と一体化されたスライド部30は、ボールネジ34と平行なガイド33に沿って平行移動することとなる。つまり、ボールネジ34の回転によって第1の移動体9をガイド33に沿って移動させることができる。
そして、噴射部2を第1の移動体9の任意の部位、例えばスライド部30の上に固定することができる。更に、噴射部2を取り付けるための第1の移動体9並びに第1の移動体9をスライド移動させるためのボールネジ34及びガイド33を噴射部2の数だけ設けることができる。
図3及び図4に示す例では、2つの噴射部2を取り付けるために、異なる高さで2つの第1の移動体9、ボールネジ34及びガイド33がゴンドラ15B上に設置されている。これにより、各噴射部2をそれぞれ第1の軌道O1に沿って移動させることができる。尚、図3及び図4では、第1の移動体9の構造を明瞭に示すために、噴射部2の図示が省略されている。
具体的な動作としては、制御システム3Aによりモータ36を制御し、ボールネジ34の回転方向及び回転量を調整することによって第1の移動体9及び噴射部2の位置の制御を行うことができる。一方、ガイド33の存在によって、第1の移動体9及び噴射部2を直線的に安定して駆動させることが可能となる。
更に、第1の移動体9の作動部分へのブラスト材料Mの進入を防ぐための防塵手段を設けることができる。図3及び図4は、第1の移動体9を構成するスライド部30及び雌ネジ31の双方に防塵手段を設けた例を示している。
より具体的には、スライド部30には、エアを流すための間隙が形成される。図3及び図4に示す例では、スライド部30に長さ方向に多数の空気孔37が設けられ、各空気孔37は円周方向の空気通し溝38によって互いに連結されている。更に空気通し溝38は、空気供給口39によってスライド部30の外部と連通している。
一方、任意の位置に、防塵用エアタンク40及び防塵用エアコンプレッサ41が設置される。防塵用エアコンプレッサ41の出力側は、防塵用エア供給ホース42を介してスライド部30の空気供給口39と接続される。そして、防塵用エアコンプレッサ41は、制御システム3Aからの制御信号に従って動作するように構成される。すなわち、防塵用エアコンプレッサ41は、防塵用エアタンク40から取り込んだエアを圧縮し、圧縮したエアをスライド部30の空気供給口39に流し込むように構成される。
この結果、スライド部30の内部に形成された空気孔37等の間隙からスライド部30の外部に向かって吹き出すエアの流れを形成することができる。これにより、スライド部30付近及びスライド部30とガイド33との間における隙間へのブラスト材料Mの進入を防止することができる。
尚、第1の移動体9のスライド部30に限らず、移動機構3の任意の部位にエアを流すための間隙を形成することができる。そして、移動機構3に形成される間隙に空気等の気体を吹き込むことによってブラスト材料Mの間隙への進入を防止することができる。すなわち、防塵手段としてエア等の気体の供給システムを用いることができる。
他方、第1の移動体9の雌ネジ31とボールネジ34との締付部へのブラスト材料Mの進入を防止するための防塵手段を設けることもできる。具体例として、図3及び図4に示すように、ボールネジ34の少なくとも噴射部2側を覆い、かつ第1の移動体9の移動に追従してボールネジ34の長さ方向に伸縮する防塵用のカバー43を防塵手段として設けることができる。伸縮することが可能なカバー43としては、ジャバラカバーを用いることができる。例えば、図3及び図4に示すようにジャバラカバーによってボールネジ34を密閉し、連結棒32をジャバラカバーから突出させれば、ボールネジ34への防塵効果を良好に得ることができる。
つまり、第2の実施形態におけるブラスト処理装置1Aは、移動機構3を構成するシリンダ機構15Aのみならず、第1の移動体9にもブラスト材料Mの進入を防止するための防塵手段を設けるようにしたものである。換言すれば、第2の実施形態におけるブラスト処理装置1Aは、第1の移動体9の構造を、ブラスト材料Mの進入を防止するための防塵手段を容易に設けることが可能となるような構造にしたものである。
このため、第2の実施形態におけるブラスト処理装置1Aによれば、第1の実施形態におけるブラスト処理装置1と同様な効果に加え、移動機構3へのブラスト材料Mの防塵効果を一層向上させることができる。
(第3の実施形態)
図5は本発明の第3の実施形態に係るブラスト処理装置における第1の移動体及び第1の移動体に付随する部分の構成を示す上面図である。また、図6は図5に示す開閉カバー44の構造を示す位置C−Cにおける横断面図である。
図5に示されたブラスト処理装置1Bでは、ボールネジ34へのブラスト材料Mの進入を防止するための防塵手段の構成が図3に示すブラスト処理装置1Aと相違する。他の構成および作用については図3に示すブラスト処理装置1Aと実質的に異ならないため第1の移動体9及び第1の移動体9に付随する部分のみ図示し、同一の構成については同符号を付して説明を省略する。
ブラスト処理装置1Bでは、ボールネジ34の防塵手段として、ボールネジ34の少なくとも噴射部2側に、第1の移動体9の移動に追従して開閉する開閉カバー44が設けられる。開閉カバー44としては、第1の移動体9の移動に追従して開閉する構造を有していれば、任意の構成要素を用いることができる。
図5及び図6に示す例では、開閉カバー44として、樹脂等で構成された可撓性を有する多数の糸状部材を基体に植設したブラシ状の2つの防塵部材が、ブラシ部分を互いに対向させて配置されている。尚、2つの防塵部材の基体側を互いにカバーや壁面で連結することによって筒状の開閉カバー44としてとしてもよい。
そして、開閉カバー44を構成するブラシ状の2つの防塵部材の間に、第1の移動体9のスライド部30と雌ネジ31とを連結するための連結棒32を通すことができる。換言すれば、連結棒32の上下に、開閉カバー44を構成するブラシ状の2つの防塵部材を設置することができる。
このような第3の実施形態におけるブラスト処理装置1Bによれば、第2の実施形態におけるブラスト処理装置1Aと同様な効果を得ることができる。加えて、ボールネジ34のための防塵手段の構造を簡易にすることができる。
(第4の実施形態)
図7は本発明の第4の実施形態に係るブラスト処理装置における第1の移動体及び第1の移動体に付随する部分の構成を示す上面図である。また、図8は図7に示す第1の移動体9及び防塵用の仕切りの構造を示す位置D−Dにおける横断面図である。
図7に示されたブラスト処理装置1Cでは、第1の移動体9の構成及びボールネジ34へのブラスト材料Mの進入を防止するための防塵手段の構成が図3に示すブラスト処理装置1Aと相違する。他の構成および作用については図3に示すブラスト処理装置1Aと実質的に異ならないため第1の移動体9及び第1の移動体9に付随する部分のみ図示し、同一の構成については同符号を付して説明を省略する。
ブラスト処理装置1Cでは、第1の移動体9を構成するスライド部30と雌ネジ31との間に、連結棒32に代えて互いに極性の異なる2つの磁石50、51が非接触で設けられる。このため、スライド部30と雌ネジ31とは、2つの磁石50、51による互いに引き合う磁力によって相対的な位置関係の変化が抑止される。従って、ボールネジ34の回転による動力を、互いに非接触の磁石50、51を用いて噴射部2に伝達することができる。
一方、噴射部2及びガイド33とボールネジ34との間には、互いに非接触の磁石50、51によって空間が形成される。そこで、互いに非接触の磁石50、51の間に防塵用の仕切り52を防塵手段として設けることができる。
仕切り52は、図7及び図8に示すように、ボールネジ34を囲うように繋げることができる。すなわち、仕切り52を閉曲面とすることによってボールネジ34を仕切り52の内部に収納することができる。これにより、ボールネジ34及び雌ネジ31へのブラスト材料Mの進入を確実に抑止することが可能となる。
尚、仕切り52の材料としては、磁石50、51の磁力への影響が小さい非磁性体材料を用いることが望ましい。そこで、カーテン等の非金属の敷居を防塵用の仕切り52として用いることもできる。
このような第4の実施形態におけるブラスト処理装置1Cによれば、第2の実施形態におけるブラスト処理装置1Aと同様な効果を得ることができる。加えて、ボールネジ34のための防塵手段の構造を簡易にしつつ防塵効果を一層向上させることができる。
(他の実施形態)
以上、特定の実施形態について記載したが、記載された実施形態は一例に過ぎず、発明の範囲を限定するものではない。ここに記載された新規な方法及び装置は、様々な他の様式で具現化することができる。また、ここに記載された方法及び装置の様式において、発明の要旨から逸脱しない範囲で、種々の省略、置換及び変更を行うことができる。添付された請求の範囲及びその均等物は、発明の範囲及び要旨に包含されているものとして、そのような種々の様式及び変形例を含んでいる。
例えば、上述した各実施形態では、ワークWを固定し、ノズル7を備えた噴射部2を移動機構3によって移動させる例について説明したが、ワークWを移動機構によって移動させるようにしてもよい。すなわち、噴射部2及びブラスト処理対象となるワークWの少なくとも一方を軌道に沿って往復移動させるように移動機構を構成することができる。従って、移動機構を第1の移動体及び第2の移動体を用いて構成する場合には、第1の移動体を、噴射部2及びブラスト処理対象の少なくとも一方とともに第1の軌道に沿って往復移動するように構成することができる。
そして、上述した各実施形態に例示されるように、移動機構の少なくとも一部へのブラスト材料Mの進入を防止するための防塵手段をブラスト処理装置に設けることができる。
1、1A、1B、1C...ブラスト処理装置、2...噴射部、3...移動機構、3A...制御システム、4...メディア供給タンク、4A...フィルタ、5...テーブル、6...循環系、7...ノズル、8...ヘッド、9...第1の移動体、10...第2の移動体、11...チェーン、12...3軸駆動機構、13...リフト機構、13A...構造支柱、13B...ステージ、14...水平搬送機構、14A...搬送体、15...傾斜機構、15A...シリンダ機構、15B...ゴンドラ、16...防塵カバー、17...メディア供給ホース、18...エアタンク、19...エアコンプレッサ、20...圧縮空気供給管、21...メディア回収ダクト、22...メディア回収ホース、23...送風機、24...振動装置、30...スライド部、31...雌ネジ、32...連結棒、33...ガイド、34...ボールネジ、35...支持板、36...モータ、37...空気孔、38...空気通し溝、39...空気供給口、40...防塵用エアタンク、41...防塵用エアコンプレッサ、42...防塵用エア供給ホース、43...カバー、44...開閉カバー、50...磁石、51...磁石、52...仕切り、W...ワーク、M...ブラスト材料、O1...第1の軌道、O2...第2の軌道

Claims (13)

  1. ブラスト材料をブラスト処理対象に噴射する噴射部と、
    前記噴射部及び前記ブラスト処理対象の少なくとも一方を軌道に沿って往復移動させる移動機構と、
    前記移動機構の少なくとも一部への前記ブラスト材料の進入を防止するための防塵手段と、
    を備えるブラスト処理装置。
  2. 前記移動機構は、
    前記噴射部及び前記ブラスト処理対象の少なくとも一方とともに第1の軌道に沿って往復移動する第1の移動体と、
    前記第1の軌道を単一又は複数の第2の軌道に沿って往復移動させる第2の移動体と、
    を有する請求項1記載のブラスト処理装置。
  3. 前記第2の移動体は、前記第1の軌道を前記第1の軌道と同一の方向に往復移動させることができるように構成される請求項2記載のブラスト処理装置。
  4. 前記第1の移動体又は前記第2の移動体とともに移動し、前記ブラスト材料を前記噴射部に供給する供給タンクを更に備える請求項2記載のブラスト処理装置。
  5. 防塵手段は、前記移動機構に形成される間隙に気体を吹き込むことによって前記ブラスト材料の前記間隙への進入を防止するように構成される請求項1乃至4のいずれか1項に記載のブラスト処理装置。
  6. 前記移動機構は、ボールネジ及び前記ボールネジと平行なガイドを連結することによって前記軌道を形成し、前記ボールネジの回転によって前記ガイドに沿って移動する移動体に前記噴射部及び前記ブラスト処理対象の少なくとも一方を固定することによって前記噴射部及び前記ブラスト処理対象の少なくとも一方を移動させるように構成され、
    前記防塵手段は、前記ボールネジの締付部への前記ブラスト材料の進入を防止するように構成される請求項1乃至5のいずれか1項に記載のブラスト処理装置。
  7. 前記ボールネジの少なくとも前記噴射部側を覆い、かつ前記移動体の移動に追従して前記ボールネジの長さ方向に伸縮する防塵用のカバーを前記防塵手段として設けた請求項6記載のブラスト処理装置。
  8. 前記ボールネジの少なくとも前記噴射部側に、前記移動体の移動に追従して開閉するカバーを前記防塵手段として設けた請求項6記載のブラスト処理装置。
  9. 前記移動機構は、前記ボールネジの回転による動力を、互いに非接触の磁石を用いて前記噴射部に伝達するように構成され、
    前記互いに非接触の磁石の間に防塵用の仕切りを前記防塵手段として設けた請求項6記載のブラスト処理装置。
  10. 前記噴射部は、前記ブラスト処理対象に噴射するための偶数個の複数のノズルを有し、
    前記移動機構は、前記複数のノズルの移動によって生じる振動が打ち消されるように前記複数のノズルを対称に移動させるように構成される請求項1乃至9のいずれか1項に記載のブラスト処理装置。
  11. 前記噴射部から噴射された前記ブラスト材料を回収して前記供給タンクに供給する循環系を更に備える請求項1乃至10のいずれか1項に記載のブラスト処理装置。
  12. 前記移動機構は、前記ブラスト処理対象に噴射するために前記噴射部に備えられるノズルの角度を調整できるように構成される請求項1乃至11のいずれか1項に記載のブラスト処理装置。
  13. 噴射部からブラスト材料をブラスト処理対象に噴射するステップと、
    移動機構により前記噴射部及び前記ブラスト処理対象の少なくとも一方を軌道に沿って往復移動させるステップと、
    防塵手段により前記移動機構の少なくとも一部への前記ブラスト材料の進入を防止するステップと、
    を有するブラスト処理方法。
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