JP2013215423A - テーブル、デスクにおける配線装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
水平配線ダクトを備えたテーブルあるいはデスクの天板から外側に突出しない位置に、コード類を天井から天板上に配線するための柱状配線ダクトを簡単且つ強固に立設することができ、しかも水平配線ダクトとの連係にも優れているテーブル、デスクにおける配線装置を提供する。
【解決手段】
天井から天板2上にコード類を配線するための柱状配線ダクト5と水平配線ダクト4とを備えたテーブル、デスクにおける配線装置であって、脚体1に支持された天板2の下方に水平配線ダクト4のダクト本体杆6を備えるとともに、天板の側端よりも中央寄りに水平配線ダクトのダクト開口10を形成し、柱状配線ダクト5の下部を、ダクト開口を通してダクト本体杆の終端部に固定して立設し、水平配線ダクトと柱状配線ダクトを連係してなる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、テーブル、デスクにおける配線装置に係わり、更に詳しくは天井から天板上にコード類を配線するための配線装置に関するものである。
従来から、床面に配線機能が無い場合や、床面に配線することが好ましくない場合等に、天板上に天井からコード類を配線するための柱状配線ダクトを備えたテーブルあるいはデスクは各種提供されている。
例えば、特許文献1、2には、前後のデスクの後端部間に水平配線ダクトを設けるとともに、水平配線ダクトの端部にデスクの天板側面と面一となして柱状配線ダクトを立設し、天井から引き出したコード類を柱状配線ダクトの内部を通して水平配線ダクトに配線する構造が開示されている。特許文献1では、水平配線ダクトを設けたデスクの側端に交差するように他のデスクの背面を接合して設置し、該デスクの背面等に沿って配置した前記柱状配線ダクトの上下端を天井と床面に固定金具で固定する構造である。一方、特許文献2では、前後デスクの脚体の間に柱状配線ダクトの下部を挟んだ状態で設置され、この場合もデスク天板の側端と柱状配線ダクトの端面は面一となっている。尚、前記柱状配線ダクトの上端は天井まで達しない場合もある点も記載されている。
特許文献3には、左右の脚で前後に間隔を設けて一対の天板を支持するとともに、前後天板間の下方に水平配線ダクトを設け、更に脚の前後中央で前記水平配線ダクトの端部の位置に前後一対のポールを立設するとともに、両ポール間にカバー係合部を備えたダクト部材が全長にわたって固定され、半筒状の配線用カバーを前記カバー係合部に着脱可能に係合して柱状配線ダクトを構成し、天井からデスクにコード類を配線する機能を備えたデスク配線機構が開示されている。また、前記柱状配線ダクトの上端にケーブル受を設け、天井からケーブル受を通じて柱状配線ダクト内に配線し、水平配線ダクトを通して天板上にコード類を導くというものである。
特開平07−331855号公報 特開2004−229475号公報 特開2004−136008号公報
しかしながら、従来のテーブルやデスクにおける柱状配線ダクトの支持構造は、天井や床面に固定金具で固定する等の作業が必要であったり、前後に設置した天板間に挟んだ状態で適宜な手段で脚部に固定する必要があり、施工に手間がかかっていた。更に、従来の柱状配線ダクトは天板の外側に配置しているので、柱状配線ダクトを立設したテーブルやデスクの天板に他のテーブルやデスクを並べて設置する場合、あるいは天板側端を壁面に接近させて設置する場合に、前記柱状配線ダクトが邪魔になることがあった。
そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、水平配線ダクトを備えたテーブルあるいはデスクの天板から外側に突出しない位置に、コード類を天井から天板上に配線するための柱状配線ダクトを簡単且つ強固に立設することができ、しかも水平配線ダクトとの連係にも優れているテーブル、デスクにおける配線装置を提供する点にある。
本発明は、前述の課題解決のために、天井から天板上にコード類を配線するための柱状配線ダクトと水平配線ダクトとを備えたテーブル、デスクにおける配線装置であって、脚体に支持された天板の下方に前記水平配線ダクトのダクト本体杆を備えるとともに、該天板の側端よりも中央寄りに前記水平配線ダクトのダクト開口を形成し、前記柱状配線ダクトの下部を、前記ダクト開口を通して前記ダクト本体杆の終端部に固定して立設し、前記水平配線ダクトと柱状配線ダクトを連係してなることを特徴とするテーブル、デスクにおける配線装置を構成した(請求項1)。
ここで、前記水平配線ダクトのダクト本体杆は、上方が開放された樋状長尺部材であり、前記両脚体間に終端部を連結して該脚体と共に前記天板の下面を支持し、前記天板に形成した単数又は複数の前記ダクト開口が前記ダクト本体杆の凹溝部の上方に位置してなることが好ましい(請求項2)。
そして、前記ダクト本体杆の終端部に前記脚体の内面に連結する取付板を有し、前記柱状配線ダクトの下部を前記取付板と前記脚体の内面に共締めしてなることがより好ましい(請求項3)。
具体的には、前記脚体の内面に上下に複数の締結ネジを螺合し、前記ダクト本体杆の取付板と、前記柱状配線ダクトの下部に、前記締結ネジの頭部を挿入する大径孔と、その上方に前記締結ネジの軸部を受け入れ且つ頭部より幅の狭い小径孔とを連続したダルマ孔を複数形成し、前記脚体の内面に緩く螺合した前記締結ネジに、前記ダクト本体杆の取付板に形成したダルマ孔をそれぞれ係止して仮連結し、該脚体とダクト本体杆に前記天板を載置した状態で、前記ダクト開口を通して挿入した前記柱状配線ダクトのダルマ孔を前記締結ネジに係止した後、該締結ネジを本締めしてなる(請求項4)。
更に、前記柱状配線ダクトは、内側面側にコード類を収容する凹溝を有する柱部材と、該凹溝を塞ぐカバー部材とから形成され、前記柱部材の下部に前記ダルマ孔を形成してなることが好ましい(請求項5)。
また、前記ダクト本体杆の終端部に固定して立設した前記柱状配線ダクトの外側面に、前記天板の側端側のダクト開口側縁を当止し、その位置決め状態で、該天板を下方から、前記脚体の上端に設けた水平杆と、ダクト本体杆の両側上端に形成した補強鍔部に、ネジ止めしてなることも好ましい(請求項6)。
以上にしてなる請求項1に係る発明のテーブル、デスクにおける配線装置は、天井から天板上にコード類を配線するための柱状配線ダクトと水平配線ダクトとを備えたテーブル、デスクにおける配線装置であって、脚体に支持された天板の下方に前記水平配線ダクトのダクト本体杆を備えるとともに、該天板の側端よりも中央寄りに前記水平配線ダクトのダクト開口を形成し、前記柱状配線ダクトの下部を、前記ダクト開口を通して前記ダクト本体杆の終端部に固定して立設し、前記水平配線ダクトと柱状配線ダクトを連係してなるので、床面に配線できない場合でも、天井からコード類を柱状配線ダクトと水平配線ダクトを通して天板上に配線することができ、柱状配線ダクトを立設したテーブルやデスクの天板に他のテーブルやデスクを並べて設置する場合、あるいは天板側端を壁面に接近させて設置する場合にも、前記柱状配線ダクトが邪魔になることがないので、配置の自由度が高くなる。
請求項2によれば、前記水平配線ダクトのダクト本体杆は、上方が開放された樋状長尺部材であり、前記両脚体間に終端部を連結して該脚体と共に前記天板の下面を支持し、前記天板に形成した単数又は複数の前記ダクト開口が前記ダクト本体杆の凹溝部の上方に位置してなるので、両脚体間にダクト本体杆を連結するとともに、脚体とダクト本体杆とで天板の下面を支持するので、支持強度が高くなり、全体の剛性も高くなる。尚、前記ダクト開口は単数でも複数でも良いが、複数の場合には、間歇的に設けることになるので、天板の分断部分が少なくなり、天板の強度を維持することができ、また水平配線ダクトから天板上にコード類を引き出す位置を制限することができるので、コード類の乱雑さがなくなる。
請求項3によれば、前記ダクト本体杆の終端部に前記脚体の内面に連結する取付板を有し、前記柱状配線ダクトの下部を前記取付板と前記脚体の内面に共締めしてなるので、組み立て作業性が良くなり、また柱状配線ダクトも取付板を介して脚体に強固に取付けることができる。
請求項4によれば、前記脚体の内面に上下に複数の締結ネジを螺合し、前記ダクト本体杆の取付板と、前記柱状配線ダクトの下部に、前記締結ネジの頭部を挿入する大径孔と、その上方に前記締結ネジの軸部を受け入れ且つ頭部より幅の狭い小径孔とを連続したダルマ孔を複数形成し、前記脚体の内面に緩く螺合した前記締結ネジに、前記ダクト本体杆の取付板に形成したダルマ孔をそれぞれ係止して仮連結し、該脚体とダクト本体杆に前記天板を載置した状態で、前記ダクト開口を通して挿入した前記柱状配線ダクトのダルマ孔を前記締結ネジに係止した後、該締結ネジを本締めしてなるので、両脚体間にダクト本体杆を締結ネジとダルマ孔の係合によって仮連結することができ、それにより作業性が向上し、その状態で脚体とダクト本体杆に上に天板を載置しても安定であり、そしてダクト開口に上方から柱状配線ダクトの下部をダクト本体杆の内部に挿入し、該下部に形成したダルマ孔を前記締結ネジに係合させて仮連結することでき、手を離すことができるので、電動ドライバーをダクト開口からダクト本体杆の内部に挿入して前記締結ネジを本締めすることができ、脚体とダクト本体杆と柱状配線ダクトとを強固に連結することができる。
請求項5によれば、前記柱状配線ダクトは、内側面側にコード類を収容する凹溝を有する柱部材と、該凹溝を塞ぐカバー部材とから形成され、前記柱部材の下部に前記ダルマ孔を形成してなるので、柱状配線ダクトへのコード類の配線が容易であり、また柱部材のダルマ孔を利用してダクト本体杆の取付板と同時に脚体の内面に共締めすることにより支持強度が高くなる。
請求項6によれば、前記ダクト本体杆の終端部に固定して立設した前記柱状配線ダクトの外側面に、前記天板の側端側のダクト開口側縁を当止し、その位置決め状態で、該天板を下方から、前記脚体の上端に設けた水平杆と、ダクト本体杆の両側上端に形成した補強鍔部に、ネジ止めしてなるので、天板の下面に予めオニメナットを埋設する等して所定位置に設けた螺孔に、下方からネジ止めする際の天板の位置決めが容易になり、組み立て作業性が格段に向上する。
本発明に係る配線装置を備えたテーブルの全体斜視図である。 同じく正面図である。 同じく側面図である。 同じく要部の分解斜視図である。 同じく要部の部分拡大斜視図である。 柱状配線ダクトと水平配線ダクトとの関係を示す部分横断平面図である。 同じく部分縦断側面図である。 柱状配線ダクトを水平配線ダクト内に取付ける前の状態を示した分解縦断正面図である。 同じく柱状配線ダクトを水平配線ダクト内に取付けた後の状態を示した分解縦断正面図である。 水平配線ダクトのダクトカバーの着脱構造を示す部分平面図である。
次に、添付図面に示した実施形態に基づき、本発明を更に詳細に説明する。図1〜図3は本発明に係る配線装置を備えたテーブルを示し、図4〜図10はその詳細を示し、図中符号1は脚体、2は天板、3はビーム、4は水平配線ダクト、5は柱状配線ダクトをそれぞれ示している。尚、本発明はデスクであっても、何ら変更することなく、適用可能である。
本実施形態のテーブルは、両側に配した脚体1,1の下部間にビーム3を連結するとともに、上端部間に水平配線ダクト4を構成するダクト本体杆6を連結し、前記脚体1,1と該ダクト本体杆6とで天板2を支持する構造である。前記脚体1は、垂直な脚柱7の下端に接地杆8を前後方向に固定するとともに、脚柱7の上端に水平杆9を固定した、側面視倒H字形の構造であり、前記脚柱7の下部と上端部の内面側にそれぞれ前記ビーム3とダクト本体杆6とを連結している。
本発明は、天井から天板上にコード類を配線するための柱状配線ダクト5と水平配線ダクト4とを備えたテーブル、デスクにおける配線装置であって、脚体1に支持された天板2の下方に前記水平配線ダクト4のダクト本体杆6を備えるとともに、該天板2の側端よりも中央寄りに前記水平配線ダクト4のダクト開口10を形成し、前記柱状配線ダクト5の下部を、前記ダクト開口10を通して前記ダクト本体杆6の終端部に固定して立設し、前記水平配線ダクト4と柱状配線ダクト5を連係してなるものである。
更に詳しくは、前記水平配線ダクト4のダクト本体杆6は、上方が開放された樋状長尺部材であり、前記両脚体1,1間に終端部を連結して該脚体1と共に前記天板2の下面を支持し、前記天板2に形成した単数又は複数の前記ダクト開口10,…が前記ダクト本体杆6の凹溝部11の上方に位置するようにしている。
そして、前記各ダクト開口10には、ダクトカバー12を着脱自在に設けている。本実施形態では、前記天板2は木質系の材質を用い、前記ダクトカバー12も木質系の材質を用いて全体の外観性の統一を図っている。前記ダクト開口10の左右開口縁、即ち前記ダクト本体杆6の凹溝部11に沿った方向と交差する両開口縁と前記ダクトカバー12の両側端縁の間に、コード類を引き出すことが可能な挿通孔13,13を形成している。尚、前記ダクト開口10の前後縁と前記ダクトカバー12の前後縁との間は着脱のための僅かなクリアランスを設けただけであり、前記天板2とダクトカバー12の上面は略面一で実質的に連続している。
そして、図1、図4〜図9に示すように、前記ダクト本体杆6の終端部に前記脚体1の脚柱7の内面に連結する取付板14を有し、前記柱状配線ダクト5の下部を前記取付板14と前記脚体1の脚柱7の内面に共締めしている。ここで、前記柱状配線ダクト5は、内側面側にコード類を収容する凹溝16を有する柱部材15と、該凹溝16を塞ぐカバー部材17とから形成され、該柱部材15の下端部にはカバー部材17を設けないようにしている。前記柱部材15は、アルミ押出し型材からなり、前記カバー部材17は、合成樹脂製の押出し型材からなる。尚、前記柱部材15の強度が足らない場合には、前記凹溝16の内部に断面略コ字形のスチール製の補強部材を嵌着し、一体化する。
前記柱状配線ダクト5の下部を前記取付板14と前記脚体1の脚柱7の内面に共締めする具体的な構造は、図4、図5、図8及び図9に示している。前記脚体1の脚柱7の上端部内面に、上下に複数の螺孔18,18を形成し、それぞれの螺孔18に締結ネジ19を螺合する。一方、前記ダクト本体杆6の取付板14と、前記柱状配線ダクト5の柱部材15の下部に、前記締結ネジ19に対応するように、それぞれダルマ孔20,20とダルマ孔21,21を形成している。ここで、前記ダルマ孔20,21は、前記締結ネジ19の頭部19Aを挿入する大径孔20A,21Aと、その上方に前記締結ネジ19の軸部19Bを受け入れ且つ頭部19Aより幅の狭い小径孔20B,21Bとを連続した形状である。そして、前記脚体1の脚柱7の内面に緩く螺合した前記締結ネジ19,19に、前記ダクト本体杆6の取付板14に形成したダルマ孔20,20をそれぞれ係止して仮連結し、それから該脚体1とダクト本体杆6に前記天板2を載置した状態で、前記ダクト開口10を通して挿入した前記柱状配線ダクト5の柱部材15に形成したダルマ孔21,21を前記締結ネジ19,19に係止した後、該締結ネジ19,19を本締めする。
それから、前記ダクト本体杆6の終端部に固定して立設した前記柱状配線ダクト5の外側面に、前記天板2の側端側のダクト開口10の側縁を当止し、その位置決め状態で、該天板2を下方から、前記脚体1の上端に設けた水平杆9と、ダクト本体杆6の両側上端に形成した補強鍔部22,22に、ネジ止めする。前記天板2の下面には、所定位置に予めオニメナット等を埋設して螺孔23,…を形成しておき、前記脚体1の水平杆9と前記ダクト本体杆6の補強鍔部22,22に形成した取付孔24,…に下方からネジ25,…を挿入して前記螺孔23,…に螺合する。ここで、前記天板2の下面は平面であるので、前記脚体1とダクト本体杆6に載置しただけでは、前記螺孔23と取付孔24の位置を合わせるのは難しいが、前述のようにダクト開口10の側縁と柱状配線ダクト5の外側面を位置決めの基準とすることにより、容易に位置決めができるのである。
本実施形態では、前記ダクト開口10は、前記天板2の前後中央部で左右方向の三箇所に形成している。そして、前記天板2の一側端側のダクト開口10の外側端部に前記柱状配線ダクト5が位置している。前記ダクトカバー12は、前記柱状配線ダクト5を立起状態で装着した状態でも前記ダクト開口10に装着することができるようになっている。その場合にも、中央寄りの他側には前記挿通孔13が形成される。
前記ダクト本体杆6は、スチール製で作製されており、前記凹溝部11の横幅よりも前記ダクト開口10の前後幅を広く設定し、該ダクト開口10の内部の前後部に前記補強鍔部22,22が段状に位置し、この段状部26,26に前記ダクトカバー12の前後縁部を載置できるようになっている。前記段状部26,26の左右中央には係合孔27,27をそれぞれ形成し、前記ダクトカバー12の裏面の左右中央の前後縁部に突設したピン28,28を前記係合孔27,27に係入することにより、ダクト開口10の内部の正確な位置に当該ダクトカバー12を装着できるようにしている。更に、前記ダクトカバー12の裏面の四隅部分にはマグネット29,…を埋設し、前記段状部26,26に吸着して当該ダクトカバー12を保持するようにしている。前記ダクトカバー12をダクト開口10から外すには、前記挿通孔13から指を挿入して該ダクトカバー12の一側部を持ち上げれば、前記マグネット29,…が前記補強鍔部22,22から離れると同時に、前記ピン28,28が補強鍔部22,22の係合孔27,27から抜ける。
ここで、前記ダクトカバー12は、左右対称形にすれば、前記ダクト開口10に装着する際に向きを間違えることがなく、また左右両側に形成られる挿通孔13,13の幅が同じになり、外観的にも好ましくなる。そして、前記柱状配線ダクト5が、前記挿通孔13に収まるように構成すれば、全てのダクト開口10とダクトカバー12を共通の形状にすることができる。
前述のように、前記脚体1の脚柱7の内面に緩く螺合した締結ネジ19,19に、前記ダクト本体杆6の取付板14に形成したダルマ孔20,20と前記柱状配線ダクト5の柱部材15に形成したダルマ孔21,21を係止して仮連結した後、前記締結ネジ19,19を本締めするが、このとき電動ドライバーを使用できるように、前記ダクト本体杆6の凹溝部11の横幅と、前記ダクト開口10の左右方向の長さに、十分に余裕を持たせている。本実施形態では、前記凹溝部11の横幅は、約70mmであり、前記ダクト開口10は100mm×400mmに設定している。このようにすれば、電動ドライバーをダクト開口10から前記凹溝部11内に挿入し、前記締結ネジ19,19を軸方向から回転させることができる。
前記柱状配線ダクト5の柱部材15は、図4及び図6に示すように、凹溝16内の両側に係止条部30,30を形成し、両係止条部30,30に前記カバー部材17の両側の脚片31,31を係脱可能に係合するようになっている。そして、前記凹溝16とカバー部材17とで、鉛直方向の閉じたダクト空間が形成される。尚、本実施形態では、前記係止条部30の外側にも前記カバー部材17で覆われない溝部が形成されており、前記ダクト空間に電源コード等の強電コード類を配線し、外側の溝部にLANケーブルや電話線等の弱電コード類を分離して配線することも可能である。勿論、全てのコード類を前記凹溝16とカバー部材17とで形成られたダクト空間に配線することも可能である。
そして、天井から前記柱状配線ダクト5にコード類を引き込むために、直接引き込んでも良いが、天井からのコード類と柱状配線ダクト5に配線するコード類をコネクタで接続することもあり、その場合にタップやプラグ等のコネクタ類を収容するための接続ボックス32が前記柱部材15の上端に固定されている。前記接続ボックス32は、図1〜図3に示すように、上方へ開放した台形状を有し、その内部に余剰コード類を収容しておくことも可能である。また、前記柱状配線ダクト5の下端部で、前記ダクト本体杆6の凹溝部11の内部に対応する部分には、前記カバー部材17を設けてなく、前記柱部材15の凹溝16を露出させている。こうすることによって、前記水平配線ダクト4と柱状配線ダクト5が連通し、天井から下ろしたコード類を、柱状配線ダクト5を通して水平配線ダクト4に配線し、前記ダクト開口10から天板2上に引き出すことができる。そして、前記ダクト開口10にダクトカバー12を装着した場合であっても、左右両側の挿通孔13,13の片方又は両方からコード類を引き出したままにできるのである。尚、前記ダクト開口10に対応するダクト本体杆6の底面には、開口33が設けられ、該開口33を通して下方へコード類を引き出すこともできるとうにしている。
本発明に係るテーブルは、図1、図2、図5、図6及び図9に示すように、前記天板2の側端面よりも中央寄り位置に前記柱状配線ダクト5が立設されている。従って、前記天板2の側端を他のテーブルの天板の縁部に接合したり、壁面に接合する場合でも、前記柱状配線ダクト5が邪魔になることはない。更に、前記柱状配線ダクト5よりも側方の天板2の側部を積極的に利用できるように、前記脚体1から側方へ突出する長さを大きくして、側部に着座した使用者も余裕を持って天板2を利用できるようにすることも好ましい。更に、前記天板2の側部を半円状に側方へ突出させることも好ましい。このように、前記天板2の形状を自由に設定できるので、前記柱状配線ダクト5を天板2の側端よりも中央より寄り位置に設けたダクト開口10の内部を利用して立設したからである。
1 脚体、 2 天板、
3 ビーム、 4 水平配線ダクト、
5 柱状配線ダクト、 6 ダクト本体杆、
7 脚柱、 8 接地杆、
9 水平杆、 10 ダクト開口、
11 凹溝部、 12 ダクトカバー、
13 挿通孔、 14 取付板、
15 柱部材、 16 凹溝、
17 カバー部材、 18 螺孔、
19 締結ネジ、 19A 頭部、
19B 軸部、 20 ダルマ孔、
21 ダルマ孔、 20A,21A 大径孔、
20B,21B 小径孔、 22 補強鍔部、
23 螺孔、 24 取付孔、
25 ネジ、 26 段状部、
27 係合孔、 28 ピン、
29 マグネット、 30 係止条部、
31 脚片、 32 接続ボックス、
33 開口。

Claims (6)

  1. 天井から天板上にコード類を配線するための柱状配線ダクトと水平配線ダクトとを備えたテーブル、デスクにおける配線装置であって、脚体に支持された天板の下方に前記水平配線ダクトのダクト本体杆を備えるとともに、該天板の側端よりも中央寄りに前記水平配線ダクトのダクト開口を形成し、前記柱状配線ダクトの下部を、前記ダクト開口を通して前記ダクト本体杆の終端部に固定して立設し、前記水平配線ダクトと柱状配線ダクトを連係してなることを特徴とするテーブル、デスクにおける配線装置。
  2. 前記水平配線ダクトのダクト本体杆は、上方が開放された樋状長尺部材であり、前記両脚体間に終端部を連結して該脚体と共に前記天板の下面を支持し、前記天板に形成した単数又は複数の前記ダクト開口が前記ダクト本体杆の凹溝部の上方に位置してなる請求項1記載のテーブル、デスクにおける配線装置。
  3. 前記ダクト本体杆の終端部に前記脚体の内面に連結する取付板を有し、前記柱状配線ダクトの下部を前記取付板と前記脚体の内面に共締めしてなる請求項1又は2記載のテーブル、デスクにおける配線装置。
  4. 前記脚体の内面に上下に複数の締結ネジを螺合し、前記ダクト本体杆の取付板と、前記柱状配線ダクトの下部に、前記締結ネジの頭部を挿入する大径孔と、その上方に前記締結ネジの軸部を受け入れ且つ頭部より幅の狭い小径孔とを連続したダルマ孔を複数形成し、前記脚体の内面に緩く螺合した前記締結ネジに、前記ダクト本体杆の取付板に形成したダルマ孔をそれぞれ係止して仮連結し、該脚体とダクト本体杆に前記天板を載置した状態で、前記ダクト開口を通して挿入した前記柱状配線ダクトのダルマ孔を前記締結ネジに係止した後、該締結ネジを本締めしてなる請求項3記載のテーブル、デスクにおける配線装置。
  5. 前記柱状配線ダクトは、内側面側にコード類を収容する凹溝を有する柱部材と、該凹溝を塞ぐカバー部材とから形成され、前記柱部材の下部に前記ダルマ孔を形成してなる請求項4記載のテーブル、デスクにおける配線装置。
  6. 前記ダクト本体杆の終端部に固定して立設した前記柱状配線ダクトの外側面に、前記天板の側端側のダクト開口側縁を当止し、その位置決め状態で、該天板を下方から、前記脚体の上端に設けた水平杆と、ダクト本体杆の両側上端に形成した補強鍔部に、ネジ止めしてなる請求項1〜5何れか1項に記載のテーブル、デスクにおける配線装置。
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