JP2013213915A - 光結合構造および光結合方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】マルチコア光ファイバを他の光学部品と容易に結合させることが可能な光結合構造および光結合方法を提供する。
【解決手段】マルチコア光ファイバ10A及び10Bを互いに光結合するための光結合構造であって、マルチコア光ファイバ10Aの結合端面11aにおける複数のコアを除く領域に少なくとも一つの突起15が形成されており、マルチコア光ファイバ10Bの結合端面11bにおける複数のコアを除く領域に少なくとも一つの嵌合孔16が形成されており、マルチコア光ファイバ10Aの突起15とマルチコア光ファイバ10Bの嵌合孔16とが互いに嵌合する。また、マルチコア光ファイバ10A及び10Bそれぞれは、相互の位置合わせのための結合補助手段として、目印18及び19それぞれを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、光結合構造および光結合方法に関するものである。
特許文献1には、シングルモードで光を伝搬するコアを複数備えるマルチコア光ファイバが記載されている。また、特許文献2には、マルチコア光ファイバ同士、又はマルチコア光ファイバと光導波路若しくは半導体光素子等との光結合のための技術が記載されている。
特開平5−341147号公報 特開平10−104443号公報
近年、増大する光通信量に対応するために、複数のコアを有するマルチコア光ファイバが盛んに研究されている。マルチコア光ファイバは、長手方向に垂直な断面において複数のコアが二次元状に分散配置された構成を有する。しかし、このようなマルチコア光ファイバを他のマルチコア光ファイバや光学部品等と結合することは容易ではない。例えば、単一のコアが中央にのみ配置されたシングルコア光ファイバを他のシングルコア光ファイバや光学部品等と結合する場合には、互いの中心位置を合わせることのみによって好適に結合させ得る。しかし、マルチコア光ファイバを他の光学部品(別のマルチコア光ファイバなど)に結合する場合には、互いの中心位置を合わせるだけでは足りず、中心軸周りの角度を互いに合わせることも必要となる。したがって、マルチコア光ファイバを他の光学部品と容易に結合させ得る手段が望まれる。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、マルチコア光ファイバを他の光学部品と容易に結合させることが可能な光結合構造および光結合方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明による光結合構造は、複数のコア、及び該複数のコアを覆うクラッドを有する第1のマルチコア光ファイバと、複数の光軸を有する光学部品とを互いに光結合するための光結合構造であって、第1のマルチコア光ファイバの結合端面における、複数のコアを除く領域に少なくとも一つの突起若しくは少なくとも一つの嵌合孔が形成されており、光学部品の結合端面における、複数の光軸を除く領域に少なくとも一つの嵌合孔若しくは少なくとも一つの突起が形成されており、第1のマルチコア光ファイバの突起と光学部品の嵌合孔とが互いに嵌合するか、又は第1のマルチコア光ファイバの嵌合孔と光学部品の突起とが互いに嵌合し、第1のマルチコア光ファイバと光学部品との位置合わせのための結合補助手段を更に備えることを特徴とする。
このように、第1のマルチコア光ファイバの結合端面における突起(または嵌合孔)と、光学部品の結合端面における嵌合孔(または突起)とが互いに嵌合することにより、第1のマルチコア光ファイバの複数のコアと、光学部品の複数の光軸とを容易に且つ精度良く位置合わせすることができる。したがって、この光結合構造によれば、マルチコア光ファイバを他の光学部品と容易に結合させることが可能になる。
また、上述した光結合構造は、第1のマルチコア光ファイバと光学部品との位置合わせのための結合補助手段を更に備えている。これにより、突起と嵌合孔との嵌合を容易に行うことができる。なお、結合補助手段は、例えば第1のマルチコア光ファイバおよび光学部品(典型的にはマルチコア光ファイバ)の中心軸の位置を互いに近づけるための手段でもよく、或いは、第1のマルチコア光ファイバおよび光学部品の中心軸周りの相対角度を所定の角度に近づけるための手段でもよい。
また、光結合構造は、結合補助手段が、第1のマルチコア光ファイバおよび光学部品の各結合端面に設けられた目印であることを特徴としてもよい。これにより、作業者が目視によって目印を確認しつつ、突起と嵌合孔との嵌合を容易に行うことができる。このような目印は、例えば当該結合端面における他の領域とは異なる彩色が施された領域であるとよい。
また、光結合構造は、第1のマルチコア光ファイバの嵌合孔が、第1のマルチコア光ファイバの中心軸に沿って延びる空孔であってもよい。
また、光結合構造は、光学部品が、複数の光軸を構成する複数のコアと、該複数のコアを覆うクラッドとを有する第2のマルチコア光ファイバであることを特徴としてもよい。上述した光結合構造によれば、マルチコア光ファイバ同士を容易に且つ精度良く結合することができる。
また、光結合構造は、結合補助手段が割りスリーブであることを特徴としてもよい。第1及び第2のマルチコア光ファイバの各結合端面を割りスリーブの両端にそれぞれ挿入することによって、第1及び第2のマルチコア光ファイバの中心軸の位置を容易に一致させることができ、突起と嵌合孔との嵌合を容易に行うことができる。
また、光結合構造は、第1のマルチコア光ファイバが挿入される第1の開口と、第2のマルチコア光ファイバが挿入される第2の開口との間を貫通する貫通孔を有し、第1のマルチコア光ファイバ及び第2のマルチコア光ファイバの結合端面を覆うホルダを更に備えることを特徴としてもよい。これにより、第1のマルチコア光ファイバ及び第2のマルチコア光ファイバの結合端面を保護することができる。また、例えば、ホルダと第1のマルチコア光ファイバとを相互に接着し、更にホルダと第2のマルチコア光ファイバとを相互に接着することによって、第1のマルチコア光ファイバと第2のマルチコア光ファイバとを相互に固定することができる。
また、光結合構造は、ホルダが、第1の開口を含む第1の部材と、第2の開口を含む第2の部材とに分かれており、第1の部材と第2の部材とが互いに螺合することにより結合し、第1のマルチコア光ファイバを挿通する挿通孔を有し、該挿通孔に第1のマルチコア光ファイバが挿通された状態で第1のマルチコア光ファイバに固定され、ホルダの貫通孔内に収容される第3の部材と、第2のマルチコア光ファイバを挿通する挿通孔を有し、該挿通孔に第2のマルチコア光ファイバが挿通された状態で第2のマルチコア光ファイバに固定され、ホルダの貫通孔内に収容される第4の部材とを更に備え、第3の部材及び第4の部材が、第1の部材及び第2の部材によって互いに近接する方向に押圧されることを特徴としてもよい。このような構造によって、第1のマルチコア光ファイバと第2のマルチコア光ファイバとを容易に固定及び分離することができる。
また、本発明による光結合方法は、上述した第1のマルチコア光ファイバと第2のマルチコア光ファイバとを互いに光結合する方法であって、所定方向に延びるV溝内において第1及び第2のマルチコア光ファイバの各結合端面を互いに対向させ、V溝に沿って第1及び第2のマルチコア光ファイバを相対移動させることにより突起と嵌合孔とを嵌合させることを特徴とする。
この光結合方法によれば、第1のマルチコア光ファイバの結合端面における突起(または嵌合孔)と、第2のマルチコア光ファイバの結合端面における嵌合孔(または突起)とを互いに嵌合させることにより、第1のマルチコア光ファイバの複数のコアと、第2のマルチコア光ファイバの複数のコアとを容易に且つ精度良く位置合わせすることができる。したがって、この光結合方法によれば、第1及び第2のマルチコア光ファイバを容易に結合させることが可能になる。
また、上述した光結合方法では、V溝に沿って第1及び第2のマルチコア光ファイバを相対移動させることにより突起と嵌合孔とを嵌合させている。これにより、第1及び第2のマルチコア光ファイバの中心軸の位置を容易に一致させることができ、突起と嵌合孔との嵌合を容易に行うことができる。
本発明による光結合構造および光結合方法によれば、マルチコア光ファイバを他の光学部品と容易に結合させることができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る光結合構造が備えるマルチコア光ファイバ及び光学部品の構成を示す図である。図1(a)は、第1実施形態の第1のマルチコア光ファイバの構成を示す斜視図である。図1(b)は、光学部品としての第2のマルチコア光ファイバの構成を示す斜視図である。 図2は、図1(a)及び図1(b)におけるII−II線に沿った断面図であって、マルチコア光ファイバの中心軸に対して垂直な断面を示している。 図3は、第1及び第2のマルチコア光ファイバの結合端面同士を対向させた様子を示す図である。 図4(a)は、第1及び第2のマルチコア光ファイバが互いに結合された様子を示す断面図であって、マルチコア光ファイバの中心軸方向(光導波方向)に沿った断面を示している。図4(b)は、嵌合孔を有する第1のマルチコア光ファイバと、突起を有する第2のマルチコア光ファイバとが互いに結合された様子を示す断面図である。 図5(a)は、第1のマルチコア光ファイバの結合端面において、突起が一箇所のみ設けられている例を示している。図5(b)は、第2のマルチコア光ファイバの結合端面において、嵌合孔が一箇所のみ設けられている例を示している。図5(c)は、第1のマルチコア光ファイバが、嵌合孔としての空孔を有する形態を示す図である。 図6(a)〜図6(c)は、本発明の第2実施形態に係る光結合構造の組み立て工程を示す図である。 図7(a)〜図7(c)は、本発明の第3実施形態に係る光結合構造の組み立て工程を示す図である。 図8(a)及び図8(b)は、本発明の第4実施形態に係る光結合構造の組み立て工程を示す図である。 図9(a)及び図9(b)は、本発明の第5実施形態に係る光結合方法を示す図である。 図10は、本発明の第6実施形態に係る光結合構造が備える光学部品の構成を示す図である。 図11(a)は、図10(a)に示された光学部品と第1のマルチコア光ファイバとが互いに結合された様子を示す断面図であって、マルチコア光ファイバの中心軸方向(光導波方向)に沿った断面を示している。図11(b)は、図10(b)に示された光学部品と第1のマルチコア光ファイバとが互いに結合された様子を示す断面図であって、マルチコア光ファイバの中心軸方向(光導波方向)に沿った断面を示している。
以下、添付図面を参照しながら本発明による光結合構造および光結合方法の実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1の実施の形態)
図1及び図2は、本発明の第1実施形態に係る光結合構造が備えるマルチコア光ファイバ及び光学部品の構成を示す図である。図1(a)は、本実施形態のマルチコア光ファイバ10Aの構成を示す斜視図である。図1(b)は、マルチコア光ファイバ10Aとは別のマルチコア光ファイバ10Bの構成を示す斜視図である。図2は、図1(a)及び図1(b)におけるII−II線に沿った断面図であって、マルチコア光ファイバ10A及び10Bの中心軸に対して垂直な断面を示している。
マルチコア光ファイバ10A,10Bは、複数のコアを有する。マルチコア光ファイバ10Aは、本実施形態における第1のマルチコア光ファイバである。また、マルチコア光ファイバ10Bは、本実施形態における光学部品としての第2のマルチコア光ファイバである。すなわち、マルチコア光ファイバ10Bの複数のコアは、光学部品の複数の光軸を構成する。
図2に示される例では、マルチコア光ファイバ10A,10Bは、1つの中心コア12aと、中心コア12aを中心とする円周上に等間隔に配置された6つの周辺コア12bとを有する。一例では、中心コア12aの中心と周辺コア12bの中心との距離、および隣り合う周辺コア12bの中心間の距離は全て等しい。また、マルチコア光ファイバ10A,10Bは、クラッド14を更に有する。クラッド14は、1つの中心コア12a及び6つの周辺コア12bの間に介在するとともに、これらのコア12a,12bを覆う。クラッド14の屈折率はコア12a,12bの屈折率よりも低く、このためコア12a,12bを導波する光はコア12a,12b内に閉じ込められる。
図1(a)に示されるように、マルチコア光ファイバ10Aは、中心軸方向の一端に結合端面11aを有する。結合端面11aでは、中心コア12a及び周辺コア12bの端面が露出しており、これらの端面はクラッド14の端面と面一となっている。また、マルチコア光ファイバ10Aの結合端面11aにおけるコア12a,12bを除く領域には、少なくとも一つ(本実施形態では二つ)の突起15が形成されている。突起15は、マルチコア光ファイバ10Aの中心軸方向(光導波方向)に突出しており、例えば円柱状に形成される。本実施形態のように突起15が二つ以上設けられる場合には、これらの突起15は、例えばマルチコア光ファイバ10Aの中心軸線を基準とする点対称の位置に設けられるとよい。
一方、図1(b)に示されるように、マルチコア光ファイバ10Bは、中心軸方向の一端に結合端面11bを有する。結合端面11bでは、中心コア12a及び周辺コア12bの端面が露出しており、これらの端面はクラッド14の端面と面一となっている。また、マルチコア光ファイバ10Bの結合端面11bにおけるコア12a,12bを除く領域には、少なくとも一つ(本実施形態では二つ)の嵌合孔16が形成されている。嵌合孔16は、マルチコア光ファイバ10Bの中心軸方向(光導波方向)に凹んでいる。嵌合孔16は、突起15の外面の形状と同じ形状に形成され、例えばその平面形状は円形である。なお、本実施形態のように嵌合孔16が二つ以上設けられる場合には、これらの嵌合孔16は、上述した突起15と同様に、例えばマルチコア光ファイバ10Bの中心軸線を基準とする点対称の位置に設けられるとよい。
なお、上述したような突起15および嵌合孔16は、例えば選択エッチングにより形成され得る。すなわち、図2に示されるように、コア12a,12b及びクラッド14とは組成が異なる領域17を、マルチコア光ファイバ10Aの中心軸方向に沿ってクラッド14内に予め埋め込んでおく。そして、突起15を形成する場合には、コア12a,12b及びクラッド14の構成材料に対するエッチング速度が、領域17の構成材料に対するエッチング速度よりも十分に速いエッチング液を用いて結合端面11aをエッチングするとよい。また、嵌合孔16を形成する場合には、領域17の構成材料に対するエッチング速度が、コア12a,12b及びクラッド14の構成材料に対するエッチング速度よりも十分に速いエッチング液を用いて結合端面11bをエッチングするとよい。
一実施例では、領域17の構成材料がゲルマニウム添加ガラスであり、コア12a,12b及びクラッド14の構成材料が純石英、あるいは領域17より低濃度のゲルマニウム添加ガラスである場合には、エッチング液としてフッ酸を用いるとコア12a,12b及びクラッド14が選択的にエッチングされて突起15が好適に形成され、またエッチング液として過酸化水素水を用いると領域17が選択的にエッチングされて嵌合孔16が好適に形成される。また、領域17の構成材料が純石英であり、コア12a,12b及びクラッド14の構成材料がホウ素添加ガラスである場合、エッチング液としてバッファードフッ酸(フッ酸に緩衝剤としてフッ化アンモニウムなどを加えたもの)を用いることにより、領域17が選択的にエッチングされて嵌合孔16が好適に形成される。
また、図1(a)及び図1(b)に示されるように、本実施形態のマルチコア光ファイバ10A及び10Bは、目印18及び19をそれぞれ備えている。目印18及び19は、本実施形態における結合補助手段であり、マルチコア光ファイバ10Aとマルチコア光ファイバ10Bとの位置合わせのために設けられる。目印18は、結合端面11aに設けられ、例えば結合端面11aにおける他の領域(コア12a,12b及びクラッド14)とは異なる彩色が施された領域である。同様に、目印19は、結合端面11bに設けられ、例えば結合端面11bにおける他の領域(コア12a,12b及びクラッド14)とは異なる彩色が施された領域である。例えば、コア12a,12b及びクラッド14が可視光の波長域において透明である場合、目印18,19は任意の色に着色される。
なお、目印18及び19は、例えば図2に示されるように、コア12a,12b及びクラッド14とは色が異なる(すなわち着色された)領域20を、マルチコア光ファイバ10A,10Bの中心軸方向に沿ってクラッド14内に予め埋め込んでおくとよい。
ここで、図3は、マルチコア光ファイバ10Aの結合端面11aと、マルチコア光ファイバ10Bの結合端面11bとを対向させた様子を示す図である。また、図4(a)は、マルチコア光ファイバ10Aとマルチコア光ファイバ10Bとが互いに結合された様子を示す断面図であって、マルチコア光ファイバ10A,10Bの中心軸方向(光導波方向)に沿った断面を示している。
マルチコア光ファイバ10A及び10Bを結合する際には、まず、図3に示されるように、マルチコア光ファイバ10Aの目印18と、マルチコア光ファイバ10Bの目印19とを目視で合わせることにより、大凡の位置合わせを行う。その後、図4(a)に示されるように、マルチコア光ファイバ10Aの突起15とマルチコア光ファイバ10Bの嵌合孔16とを互いに嵌合させることで、マルチコア光ファイバ10Aとマルチコア光ファイバ10Bとが互いに結合され、本実施形態による光結合構造が構成される。このとき、マルチコア光ファイバ10Aのコア12a,12bの端面は、対応するマルチコア光ファイバ10Bのコア12a,12bの端面と対向し(若しくは接触し)、光結合される。なお、この光結合構造において、マルチコア光ファイバ10A,10Bの各端部には、図示しないフェルールが取り付けられてもよい。
一例では、突起15の径は、シングルモードで光を伝搬させる場合8μm以上であることが好ましく、15μm以下であることが好ましい。また、クラッド14の端面を基準とする突起15の高さ(突出長さ)は、嵌合の安定性を考慮して0.5mm以上であることが好ましく、1mm以上であることが更に好ましい。但し、突起15の高さは、嵌合の容易さを考慮して、2mm以下であることが好ましい。嵌合孔16の径は、嵌合の安定性を考慮して突起15の径と実質的に等しいことが好ましい。
上記説明では、第1のマルチコア光ファイバ10Aが突起15を有し、本実施形態における光学部品としての第2のマルチコア光ファイバ10Bが嵌合孔16を有する構成を例示したが、第1のマルチコア光ファイバが嵌合孔を有し、第2のマルチコア光ファイバが突起を有する構成であってもよい。すなわち、第1のマルチコア光ファイバの結合端面におけるコア12a,12b及びクラッド14を除く領域に少なくとも一つの嵌合孔が設けられ、第2のマルチコア光ファイバの結合端面におけるコア12a,12b及びクラッド14を除く領域に少なくとも一つの突起が設けられ、第1のマルチコア光ファイバの嵌合孔と第2のマルチコア光ファイバの突起とが互いに嵌合してもよい。
図4(b)は、そのような構成例を示す図であって、嵌合孔16を有する第1のマルチコア光ファイバ10Cと、突起15を有する第2のマルチコア光ファイバ10Dとが互いに結合された様子を示す断面図である。図4(b)に示されるように、マルチコア光ファイバ10Cの嵌合孔16とマルチコア光ファイバ10Dの突起15とが互いに嵌合することで、マルチコア光ファイバ10Cとマルチコア光ファイバ10Dとが互いに結合され、光結合構造が構成される。なお、この例において、突起15及び嵌合孔16の構成(寸法および形状)や形成方法は、図4(a)に示されたものと同様である。
以上に説明した本実施形態の光結合構造によれば、以下の効果を奏することができる。すなわち、マルチコア光ファイバ10A(または10C)の結合端面11aにおける突起15(または嵌合孔16)と、マルチコア光ファイバ10B(または10D)の結合端面11bにおける嵌合孔16(または突起15)とが互いに嵌合することにより、マルチコア光ファイバ10A(または10C)の複数のコア12a,12bと、マルチコア光ファイバ10B(または10D)の複数のコア12a,12bとを容易に且つ精度良く位置合わせすることができる。したがって、本実施形態の光結合構造によれば、マルチコア光ファイバ10A,10B(または10C,10D)を容易に結合させることが可能になる。
また、本実施形態の光結合構造は、第1及び第2のマルチコア光ファイバ10A,10Bの相互の位置合わせのための結合補助手段として、目印18,19を備えている。これにより、作業者が目視によって目印18,19を確認しつつ、突起15と嵌合孔16との嵌合を容易に行うことができる。
なお、上述した光結合構造では、マルチコア光ファイバ10Aに二つの突起15が設けられており、マルチコア光ファイバ10Bに二つの嵌合孔16が設けられている。このように、光結合構造では、突起15及び嵌合孔16がそれぞれ少なくとも二つ設けられることが望ましい。突起15と嵌合孔16との嵌合構造が二箇所以上設けられることで、第1のマルチコア光ファイバの複数のコア12a,12bと、第2のマルチコア光ファイバの複数のコア12a,12bとの位置合わせを該嵌合構造のみによって好適に行うことができるからである。
しかしながら、マルチコア光ファイバ10A,10Bそれぞれにおいて突起15や嵌合孔16が一箇所のみ設けられている場合であっても、上述した効果を得ることが可能である。
図5(a)は、第1のマルチコア光ファイバ10Eの結合端面11aにおいて、突起15が一箇所のみ設けられている例を示している。また、図5(b)は、第2のマルチコア光ファイバ10Fの結合端面11bにおいて、嵌合孔16が一箇所のみ設けられている例を示している。これらのマルチコア光ファイバ10E,10Fは、それぞれの突起15及び嵌合孔16が嵌合することで互いに結合され得る。なお、第1のマルチコア光ファイバが図5(b)のような一つの嵌合孔16を有し、第2のマルチコア光ファイバが図5(a)のような一つの突起15を有してもよい。
図5(a)及び図5(b)に示されたように、突起15及び嵌合孔16がそれぞれ一つのみである場合には、例えばV溝を有する治具や割りスリーブ等を用いてマルチコア光ファイバ10Eの中心軸とマルチコア光ファイバ10Fの中心軸とを合わせつつ、突起15と嵌合孔16との嵌合構造によって中心軸周りの角度を互いに合わせることができる。
また、図5(c)は、第1のマルチコア光ファイバ10Gが、嵌合孔としての空孔21を有する形態を示す図である。空孔21は、マルチコア光ファイバ10Gの中心軸に沿って延びており、例えばマルチコア光ファイバ10Gを製造する際に、線引き前の母材に空孔を形成しておくことによって好適に形成される。第1のマルチコア光ファイバの嵌合孔はこのような空孔によって実現されてもよく、上述した効果を好適に得ることができる。
また、本実施形態のように、第1のマルチコア光ファイバ10A(10Cまたは10E)と結合される光学部品は、第2のマルチコア光ファイバ10B(10Dまたは10F)であってもよい。本実施形態の光結合構造によって、マルチコア光ファイバ同士を容易に且つ精度良く結合することができる。
また、本実施形態では各結合端面11a,11bに目印18,19が一箇所ずつ設けられた例について説明したが、目印は、各結合端面11a,11bにおいて複数個ずつ設けられてもよい。その場合、複数の目印は、例えばマルチコア光ファイバ10A,10Bの中心軸線を基準とする点対称の位置に設けられるとよい。
(第2の実施の形態)
図6(a)〜図6(c)は、本発明の第2実施形態に係る光結合構造の組み立て工程を示す図である。なお、図6(a)〜図6(c)に示されるマルチコア光ファイバ10A,10Bの構成は、第1実施形態と同様である。
本実施形態では、図6(a)に示されるように、先ず、マルチコア光ファイバ10A,10Bのうち一方にホルダ30Aを挿通させておく。このホルダ30Aは、マルチコア光ファイバ10A,10Bの中心軸方向に延びる円筒状の部材であって、該方向において一端面30a及び他端面30bを有する。一端面30aには第1の開口31aが形成されており、この第1の開口31aには、マルチコア光ファイバ10Aが挿入される。また、他端面30bには第2の開口31bが形成されており、この第2の開口31bには、マルチコア光ファイバ10Bが挿入される。
ホルダ30Aの内部には、第1の開口31aと第2の開口31bとの間を貫通する貫通孔32が形成されている。貫通孔32は、マルチコア光ファイバ10A,10Bの中心軸方向にホルダ30Aを貫通しており、その内径は、例えばマルチコア光ファイバ10A,10Bの外径と略等しい。
次に、図6(b)に示されるように、マルチコア光ファイバ10Aの結合端面11aと、マルチコア光ファイバ10Bの結合端面11bとを対向させつつ、突起15と嵌合孔16とを互いに嵌合させることにより、マルチコア光ファイバ10Aとマルチコア光ファイバ10Bとを結合する。
続いて、図6(c)に示されるように、ホルダ30Aをマルチコア光ファイバ10A,10Bに沿って移動させることにより、マルチコア光ファイバ10A,10Bの結合端面11a,11bをホルダ30Aによって覆う。その後、ホルダ30Aの第1の開口31aとマルチコア光ファイバ10Aとの隙間、及びホルダ30Aの第2の開口31bとマルチコア光ファイバ10Bとの隙間に、接着剤33を塗布して硬化させることにより、マルチコア光ファイバ10A,10Bとホルダ30Aとを互いに固定する。
このように、光結合構造は、マルチコア光ファイバ10A,10Bの結合端面11a,11bを覆うホルダ30Aを備えてもよい。これにより、マルチコア光ファイバ10A,10Bの結合端面11a,11bを保護することができる。また、本実施形態のように、ホルダ30Aとマルチコア光ファイバ10Aとを相互に接着し、更にホルダ30Aとマルチコア光ファイバ10Bとを相互に接着することによって、マルチコア光ファイバ10Aとマルチコア光ファイバ10Bとを容易に固定することができる。
(第3の実施の形態)
図7(a)〜図7(c)は、本発明の第3実施形態に係る光結合構造の組み立て工程を示す図である。なお、図7(a)〜図7(c)に示されるマルチコア光ファイバ10A,10Bの構成は、第1実施形態と同様である。
本実施形態では、図7(a)に示されるように、先ず、マルチコア光ファイバ10Aに第1の部材34を挿通させておき、マルチコア光ファイバ10Bに第2の部材35を挿通させておく。第1の部材34及び第2の部材35は、本実施形態におけるホルダ30Bを構成し、それぞれマルチコア光ファイバ10A,10Bの中心軸方向に延びる円筒状の部材である。該方向において、第1の部材34は端面34aを有し、第2の部材35は端面35aを有する。端面34aには第1の開口34bが形成されており、この第1の開口34bには、マルチコア光ファイバ10Aが挿入される。また、端面35aには第2の開口35bが形成されており、この第2の開口35bには、マルチコア光ファイバ10Bが挿入される。
第1の部材34及び第2の部材35の内部には、第1の開口34bと第2の開口35bとの間を貫通する貫通孔34c及び35cがそれぞれ形成されている。貫通孔34cは、マルチコア光ファイバ10Aの中心軸方向に第1の部材34を貫通しており、その端面34a付近の内径はマルチコア光ファイバ10Aの外径と略等しく、端面34aとは反対側の端面付近の内径はマルチコア光ファイバ10Aの外径よりも大きい。そして、端面34aとは反対側の貫通孔34cの内面には、第2の部材35と螺合するためのネジ溝が形成されている。
貫通孔35cは、マルチコア光ファイバ10Bの中心軸方向に第2の部材35を貫通しており、その端面35a付近の内径はマルチコア光ファイバ10Bの外径と略等しく、端面35aとは反対側の端面付近の内径はマルチコア光ファイバ10Bの外径よりも大きい。そして、端面35aとは反対側の第2の部材35の外面には、第1の部材34と螺合するためのネジ溝が形成されている。
また、図7(a)に示されるように、予めマルチコア光ファイバ10Aに第3の部材36を挿通させておき、マルチコア光ファイバ10Bに第4の部材37を挿通させておく。第3の部材36は、マルチコア光ファイバ10Aを挿通する挿通孔36aを有する略円筒形状の部材であって、挿通孔36aにマルチコア光ファイバ10Aが挿通された状態でマルチコア光ファイバ10Aの結合端面11aの近くに固定される。第4の部材37は、マルチコア光ファイバ10Bを挿通する挿通孔37aを有する略円筒形状の部材であって、挿通孔37aにマルチコア光ファイバ10Bが挿通された状態でマルチコア光ファイバ10Bの結合端面11bの近くに固定される。
次に、図7(b)に示されるように、マルチコア光ファイバ10Aの結合端面11aと、マルチコア光ファイバ10Bの結合端面11bとを対向させつつ、突起15と嵌合孔16(図1(b)を参照)とを互いに嵌合させることにより、マルチコア光ファイバ10Aとマルチコア光ファイバ10Bとを結合する。
続いて、図7(c)に示されるように、第1の部材34と第2の部材35とを互いに近づけて螺合することにより、マルチコア光ファイバ10A,10Bの結合端面11a,11bをホルダ30Bによって覆う。このとき、第3の部材36及び第4の部材37は、ホルダ30Bの貫通孔34c及び35cの内部に収容される。そして、第3の部材36及び第4の部材37が、第1の部材34及び第2の部材35によって互いに近接する方向に押圧されることにより、マルチコア光ファイバ10Aとマルチコア光ファイバ10Bとの接触状態が良好に保持される。また、第3の部材36及び第4の部材37によって、第1の部材34と第2の部材35とが過度に締め付けられることを防止できる。更に、このような構造によって、マルチコア光ファイバ10Aとマルチコア光ファイバ10Bとを容易に着脱(固定及び分離)することができる。
(第4の実施の形態)
図8(a)及び図8(b)は、本発明の第4実施形態に係る光結合構造の組み立て工程を示す図である。なお、図8(a)及び図8(b)に示されるマルチコア光ファイバ10A,10Bの構成は、第1実施形態と同様である。
本実施形態では、図8(a)に示されるように、割りスリーブ38を用意する。割りスリーブ38は、本実施形態における結合補助手段であって、マルチコア光ファイバ10Aとマルチコア光ファイバ10Bとの位置合わせ(中心軸合わせ)のために設けられる略円筒状の部材である。
そして、図8(b)に示されるように、マルチコア光ファイバ10Aを割りスリーブ38の一方の開口38aに挿入し、マルチコア光ファイバ10Bを割りスリーブ38の他方の開口38bに挿入する。続いて、マルチコア光ファイバ10Aの結合端面11aと、マルチコア光ファイバ10Bの結合端面11bとを対向させつつ、突起15と嵌合孔16とを互いに嵌合させることにより、マルチコア光ファイバ10Aとマルチコア光ファイバ10Bとを結合する。
このように、光結合構造は、割りスリーブ38を更に備えても良い。これにより、マルチコア光ファイバ10A,10Bの中心軸の位置を容易に一致させることができ、突起15と嵌合孔16との嵌合を容易に行うことができる。
(第5の実施の形態)
図9(a)及び図9(b)は、本発明の第5実施形態に係る光結合方法を示す図である。なお、図9(a)及び図9(b)に示されるマルチコア光ファイバ10A,10Bの構成は、第1実施形態と同様である。
本実施形態では、図9(a)に示されるように、V溝39aを有する治具39を用意する。V溝39aは所定方向に真っ直ぐ延びており、該所定方向に対して垂直な断面におけるV溝39aの形状は略V字状である。治具39は、本実施形態における結合補助手段であって、マルチコア光ファイバ10Aとマルチコア光ファイバ10Bとの位置合わせ(中心軸合わせ)のために使用される。
そして、図9(b)に示されるように、V溝39a内においてマルチコア光ファイバ10A,10Bの各結合端面11a,11bを互いに対向させる。続いて、V溝39aに沿ってマルチコア光ファイバ10A,10Bを相対移動させることにより、突起15と嵌合孔16とを嵌合させる。
本実施形態の光結合方法によれば、マルチコア光ファイバ10A,10Bの中心軸の位置を容易に一致させることができ、突起15と嵌合孔16との嵌合を容易に行うことができる。
(第6の実施の形態)
図10は、本発明の第6実施形態に係る光結合構造が備える光学部品の構成を示す図である。図10(a)は、本実施形態の光学部品40Aの構成を示す斜視図である。図10(b)は、本実施形態の光学部品40Bの構成を示す斜視図である。光学部品40A,40Bは、結合端面42aを有する基板42と、結合端面42aに設けられた複数の(本実施形態では7個の)光学素子とを備える。一実施例では、光学部品40A,40Bは、1個の光学素子41aと、光学素子41aの周囲に等間隔で配置された6個の光学素子41bとを備える。これら複数の光学素子41a及び41bは、本実施形態における複数の光軸を構成する。
なお、光学素子41a及び41bは、発光素子及び受光素子の何れであってもよい。発光素子としては、例えば面発光型レーザ素子(VCSEL)が好適である。また、受光素子としては、例えばフォトダイオードが好適である。これらの光学素子41a及び41bは、フリップチップボンディング等によって基板42上に実装されてもよく、或いは、基板42の表面上に結晶成長した半導体層や、基板42の表面にイオン注入により形成された半導体領域によって構成されてもよい。
図10(a)に示されるように、光学部品40Aの結合端面42aでは、複数の光軸(すなわち複数の光学素子41a及び41b)を除く領域に、少なくとも一つ(本実施形態では二つ)の突起43が設けられている。突起43は、結合端面42aに対して垂直な光軸方向に突出しており、例えば円柱状に形成されている。本実施形態のように突起43が二つ以上設けられる場合には、これらの突起43は、例えば中心の光学素子41aを基準とする点対称の位置に設けられるとよい。なお、図10(a)では、理解の容易のため突起43の大きさが拡大されて示されている。
一方、図10(b)に示されるように、光学部品40Bの結合端面42aでは、複数の光軸(すなわち複数の光学素子41a及び41b)を除く領域に、少なくとも一つ(本実施形態では二つ)の凹状の嵌合孔44が形成されている。嵌合孔44は、結合端面42aに対して垂直な光軸方向に凹んでいる。嵌合孔44は、突起43の外面の形状と同じ形状に形成され、例えばその平面形状は円形である。本実施形態のように嵌合孔44が二つ以上設けられる場合には、これらの嵌合孔44は、例えば中心の光学素子41aを基準とする点対称の位置に設けられるとよい。なお、図10(b)では、理解の容易のため嵌合孔44の大きさが拡大されて示されている。
また、図10(a)及び図10(b)に示されるように、本実施形態の光学部品40A及び40Bは、目印48を備えている。目印48は、本実施形態における結合補助手段であり、光学部品40Aとマルチコア光ファイバ10B(第1のマルチコア光ファイバ、図1(b)参照)との位置合わせ、若しくは光学部品40Bとマルチコア光ファイバ10A(第1のマルチコア光ファイバ、図1(a)参照)との位置合わせのために設けられる。目印48は、結合端面42aに設けられ、例えば結合端面42aにおける他の領域とは異なる彩色が施された領域である。
なお、光学部品40A及び40Bでは、基板42の裏面と結合端面42aとの間を貫通する導電性のビアホールが設けられるとよい。このビアホールによって、基板42の裏面上に設けられる配線パターンと、結合端面42a上に設けられる光学素子41a,41bとを、嵌合構造を妨げることなく電気的に接続することができる。
図11(a)は、図10(a)に示された光学部品40Aとマルチコア光ファイバ10Bとが互いに結合された様子を示す断面図であって、マルチコア光ファイバ10Bの中心軸方向(光導波方向)に沿った断面を示している。図11(a)に示されるように、光学部品40Aの突起43とマルチコア光ファイバ10Bの嵌合孔16とが互いに嵌合することで、光学部品40Aとマルチコア光ファイバ10Bとが互いに結合され、本実施形態による光結合構造が構成される。このとき、光学部品40Aの光学素子41a,41bの光出射面(または光入射面)は、対応するマルチコア光ファイバ10Bのコア12a,12bの端面と対向し(若しくは接触し)、光結合される。
また、図11(b)は、図10(b)に示された光学部品40Bとマルチコア光ファイバ10Aとが互いに結合された様子を示す断面図であって、マルチコア光ファイバ10Aの中心軸方向(光導波方向)に沿った断面を示している。図11(b)に示されるように、光学部品40Bの嵌合孔44とマルチコア光ファイバ10Aの突起15とが互いに嵌合することで、光学部品40Bとマルチコア光ファイバ10Aとが互いに結合され、本実施形態による光結合構造が構成される。このとき、光学部品40Bの光学素子41a,41bの光出射面(または光入射面)は、対応するマルチコア光ファイバ10Aのコア12a,12bの端面と対向し(若しくは接触し)、光結合される。
光学部品40A(または40B)とマルチコア光ファイバ10B(または10A)とを結合する際には、まず、光学部品40A(または40B)の目印48と、マルチコア光ファイバ10B(または10A)の目印19(18)とを目視で合わせることにより、大凡の位置合わせを行う。その後、図11(a)に示されるように、光学部品40Aの突起43とマルチコア光ファイバ10Bの嵌合孔16とを互いに嵌合させることで、光学部品40Aとマルチコア光ファイバ10Bとを互いに結合する。或いは、図11(b)に示されるように、光学部品40Bの嵌合孔44とマルチコア光ファイバ10Aの突起15とを互いに嵌合させることで、光学部品40Bとマルチコア光ファイバ10Aとを互いに結合する。
以上に説明した本実施形態の光結合構造によれば、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。すなわち、光学部品40Aの結合端面42aにおける突起43と、マルチコア光ファイバ10Bの結合端面11bにおける嵌合孔16とが互いに嵌合することにより、光学部品40Aの複数の光学素子41a,41bと、マルチコア光ファイバ10Bの複数のコア12a,12bとを容易に且つ精度良く位置合わせすることができる。また、光学部品40Bの結合端面42aにおける嵌合孔44と、マルチコア光ファイバ10Aの結合端面11aにおける突起15とが互いに嵌合することにより、光学部品40Bの複数の光学素子41a,41bと、マルチコア光ファイバ10Aの複数のコア12a,12bとを容易に且つ精度良く位置合わせすることができる。したがって、本実施形態の光結合構造によれば、光学部品40A(または40B)と、マルチコア光ファイバ10B(または10A)とを容易に結合させることが可能になる。
また、本実施形態の光学部品40A及び40Bは、マルチコア光ファイバ10Bまたは10Aとの位置合わせのための結合補助手段として、目印48を備えている。これにより、作業者が目視によって光学部品40A(40B)の目印48とマルチコア光ファイバ10B(10A)の目印19(18)とを確認しつつ、突起43と嵌合孔16との嵌合(または突起15と嵌合孔44との嵌合)を容易に行うことができる。
本発明による光結合構造は、上述した実施形態に限られるものではなく、他に様々な変形が可能である。例えば、上述した各実施形態では、光学部品の例として、マルチコア光ファイバや、基板上に複数の光学素子が設けられたものを例示したが、本発明の光学部品はこれらに限られるものではなく、複数の光軸を有しており第1のマルチコア光ファイバと光結合し得るものであればよい。
また、上述した各実施形態では、一つの中心コアと6つの周辺コアとを有するマルチコア光ファイバを例示したが、マルチコア光ファイバのコア配置はこれに限られず、本発明は様々なコア配置のマルチコア光ファイバに適用できる。
また、上述した実施形態では、結合補助手段として、着色された目印や割りスリーブ等を例示したが、本発明における結合補助手段はこれらに限られるものではない。例えば、屈折率を変化させた領域が目印として結合端面に設けられるような構成や、或いは磁力によって結合端面の所定箇所を引き合うことで位置合わせを行うような構成であってもよい。
10A〜10G…マルチコア光ファイバ、11a,11b…結合端面、12a…中心コア、12b…周辺コア、14…クラッド、15…突起、16…嵌合孔、18,19…目印、21…空孔、30A,30B…ホルダ、32…貫通孔、33…接着剤、34…第1の部材、35…第2の部材、36…第3の部材、37…第4の部材、38…スリーブ、39…治具、39a…V溝、40A,40B…光学部品、41a,41b…光学素子、42…基板、42a…結合端面、43…突起、44…嵌合孔、48…目印。

Claims (9)

  1. 複数のコア、及び該複数のコアを覆うクラッドを有する第1のマルチコア光ファイバと、複数の光軸を有する光学部品とを互いに光結合するための光結合構造であって、
    前記第1のマルチコア光ファイバの結合端面における、前記複数のコアを除く領域に少なくとも一つの突起若しくは少なくとも一つの嵌合孔が形成されており、
    前記光学部品の結合端面における、前記複数の光軸を除く領域に少なくとも一つの嵌合孔若しくは少なくとも一つの突起が形成されており、
    前記第1のマルチコア光ファイバの前記突起と前記光学部品の前記嵌合孔とが互いに嵌合するか、又は前記第1のマルチコア光ファイバの前記嵌合孔と前記光学部品の前記突起とが互いに嵌合し、
    前記第1のマルチコア光ファイバと前記光学部品との位置合わせのための結合補助手段を更に備えることを特徴とする、光結合構造。
  2. 前記結合補助手段は、前記第1のマルチコア光ファイバおよび前記光学部品の各結合端面に設けられた目印であることを特徴とする、請求項1に記載の光結合構造。
  3. 前記目印は、当該結合端面における他の領域とは異なる彩色が施された領域であることを特徴とする、請求項2に記載の光結合構造。
  4. 前記第1のマルチコア光ファイバの前記嵌合孔が、前記第1のマルチコア光ファイバの中心軸に沿って延びる空孔であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の光結合構造。
  5. 前記光学部品が、前記複数の光軸を構成する複数のコアと、該複数のコアを覆うクラッドとを有する第2のマルチコア光ファイバであることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の光結合構造。
  6. 前記結合補助手段が割りスリーブであることを特徴とする、請求項5に記載の光結合構造。
  7. 前記第1のマルチコア光ファイバが挿入される第1の開口と、前記第2のマルチコア光ファイバが挿入される第2の開口との間を貫通する貫通孔を有し、前記第1のマルチコア光ファイバ及び前記第2のマルチコア光ファイバの前記結合端面を覆うホルダを更に備えることを特徴とする、請求項5に記載の光結合構造。
  8. 前記ホルダが、前記第1の開口を含む第1の部材と、前記第2の開口を含む第2の部材とに分かれており、前記第1の部材と前記第2の部材とが互いに螺合することにより結合し、
    前記第1のマルチコア光ファイバを挿通する挿通孔を有し、該挿通孔に前記第1のマルチコア光ファイバが挿通された状態で前記第1のマルチコア光ファイバに固定され、前記ホルダの前記貫通孔内に収容される第3の部材と、
    前記第2のマルチコア光ファイバを挿通する挿通孔を有し、該挿通孔に前記第2のマルチコア光ファイバが挿通された状態で前記第2のマルチコア光ファイバに固定され、前記ホルダの前記貫通孔内に収容される第4の部材と
    を更に備え、
    前記第3の部材及び前記第4の部材が、前記第1の部材及び前記第2の部材によって互いに近接する方向に押圧されることを特徴とする、請求項7に記載の光結合構造。
  9. 請求項5に記載された光結合構造の前記第1のマルチコア光ファイバと前記第2のマルチコア光ファイバとを互いに光結合する方法であって、
    所定方向に延びるV溝内において前記第1及び第2のマルチコア光ファイバの各結合端面を互いに対向させ、前記V溝に沿って前記第1及び第2のマルチコア光ファイバを相対移動させることにより前記突起と前記嵌合孔とを嵌合させることを特徴とする、光結合方法。
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