JP2013213316A - 旋回駆動装置 - Google Patents

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Kazunori Hiranuma
一則 平沼
Kenji Okada
健志 岡田
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Abstract

【課題】 機械式ブレーキ以外のブレーキ装置により旋回体を停止状態に維持することができ、且つブレーキ力を発生するために多量の電力を必要としない旋回駆動装置を提供することを課題とする。
【解決手段】 旋回駆動装置は、旋回用電動機21と、ブレーキ用油圧モータ40と、旋回用電動機21とブレーキ用油圧モータ40との間に配置されたクラッチ機構50とを有する。クラッチ機構50は、旋回用電動機21の回転軸21Aとブレーキ用油圧モータ40の回転軸40Aとの何れか一方と共に回転する回転シリンダ510を有する。回転シリンダ510は潤滑油を収容する密閉空間を形成する。
【選択図】 図5

Description

本発明は電動機を用いて旋回体を電動駆動する旋回駆動装置に関する。
一般的に、掘削作業等を行なうショベルには旋回体が設けられ、掘削作業を行なうためのブーム、アーム及びバケットが旋回体に設けられる。旋回体を旋回させることで、バケットをショベルの周囲の任意の位置に移動する。旋回用油圧モータで旋回体を旋回駆動することを油圧旋回と称する。また、旋回用電動モータで旋回体を旋回駆動することを電動旋回と称する。
電動旋回を採用したショベルでは、旋回用電動モータを駆動しないときには旋回用電動モータは自由に回転できる状態にあるので、旋回体に機械的にブレーキをかけて固定しておく。機械的にブレーキをかけるブレーキ装置は、摩擦力を用いて旋回体を固定するものであり、摩擦力を発生させる部品が摩耗するという問題を有している。ショベルの作業時には旋回体に大きな外力が作用するため、この大きな外力に抗してブレーキ力(摩擦力)を維持しなければならない。したがって、ブレーキ装置に加わる負荷が大きく、ブレーキ装置の摩擦力を発生する部分が短時間で摩耗してしまい、ブレーキ装置の寿命が短いという問題がある。
そこで、旋回用電動モータをゼロ速度制御することで旋回体を停止状態に維持することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。ゼロ速度制御とは、旋回用電動モータを常に駆動状態としておき、旋回用電動モータが外力により回転しようとしたら回転速度がゼロになるように、反対向きに回転するように駆動して回転速度をゼロに維持するという制御である。旋回用電動モータの回転速度をゼロに維持するということは、旋回用電動モータを回転させないことであり、旋回体は一定の位置に維持される。
特開2005−299102号公報
旋回用電動モータをゼロ速度制御することで旋回体を停止状態に維持する制御では、旋回用電動モータを駆動して、旋回体に加わる外力を打ち消すような旋回力を発生させる。このため、旋回用電動モータを常時駆動しなければならず、旋回体を固定しておくために旋回用電動モータに電力を供給する必要がある。したがって、蓄電装置から多量の電力を旋回用電動モータに供給しなければならず、蓄電装置の充電率が急速に減少するおそれがある。また、作業を行なうためではなくブレーキをかけるためだけに旋回用電動モータで電力を消費するため、省電力の観点から好ましくない。
本発明は上述の問題点に鑑みなされたものであり、機械式ブレーキ以外のブレーキ装置により旋回体を停止状態に維持することができ、且つブレーキ力を発生するために多量の電力を必要としない旋回駆動装置を提供することを目的とする。
本発明によれば、旋回用電動機と、ブレーキ用油圧モータと、前記旋回用電動機と前記ブレーキ用油圧モータとの間に配置されたクラッチ機構とを有し、前記クラッチ機構は、前記旋回用電動機の回転軸と前記ブレーキ用油圧モータの回転軸との何れか一方と共に回転する回転シリンダを有し、該回転シリンダは潤滑油を収容する密閉空間を形成することを特徴とする旋回駆動装置が提供される。
上述の発明によれば、機械式ブレーキ以外のブレーキ装置により旋回体を停止状態に維持することができ、且つブレーキ力を発生するために多量の電力を消費することを防止できる。
ハイブリッド式ショベルの側面図である。 ハイブリッド式ショベルの駆動系の構成を示すブロック図である。 蓄電系の構成を示すブロック図である。 旋回駆動装置の全体構成を示すブロック図である。 一実施形態による旋回駆動装置のクラッチ機構の断面図である。 図5に示すクラッチ機構の変形例の断面図である。
図1は、本発明が適用される旋回駆動装置を有するハイブリッド式ショベルを示す側面図である。
ハイブリッド式ショベルの下部走行体1には、旋回機構2を介して上部旋回体3が搭載されている。上部旋回体3には、ブーム4が取り付けられている。ブーム4の先端に、アーム5が取り付けられ、アーム5の先端にバケット6が取り付けられている。ブーム4,アーム5及びバケット6は、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、及びバケットシリンダ9によりそれぞれ油圧駆動される。上部旋回体3には、キャビン10が設けられ、且つエンジン等の動力源が搭載される。
なお、本発明が適用可能な旋回駆動装置を有するショベルは、ハイブリッド式ショベルに限られない。電動旋回を採用したショベルであれば、例えば外部電源から充電電力が供給される電気駆動式ショベルにも本発明を適用することができる。
図2は、本発明の一実施形態による旋回駆動装置を有するハイブリッド式ショベルの駆動系の構成を示すブロック図である。図2において、機械的動力系は二重線、高圧油圧ラインは実線、パイロットラインは破線、電気駆動・制御系は実線でそれぞれ示されている。
機械式駆動部としてのエンジン11と、アシスト駆動部としての電動発電機12は、変速機13の2つの入力軸にそれぞれ接続されている。変速機13の出力軸には、油圧ポンプとしてメインポンプ14及びパイロットポンプ15が接続されている。メインポンプ14には、高圧油圧ライン16を介してコントロールバルブ17が接続されている。
コントロールバルブ17は、ハイブリッド式ショベルにおける油圧系の制御を行う制御装置である。下部走行体1用の油圧モータ1A(右用)及び1B(左用)、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、及びバケットシリンダ9は、高圧油圧ラインを介してコントロールバルブ17に接続される。
電動発電機12には、インバータ18Aを介して、蓄電器としてのキャパシタを含む蓄電系(蓄電装置)120が接続される。蓄電系120には、インバータ20を介して電動作業要素としての旋回用電動機21が接続されている。旋回用電動機21の回転軸21Aの一端側には、旋回減速機24が接続される。旋回減速機24の回転軸24Aには、メカニカルブレーキ23が設けられる。メカニカルブレーキ23が設けられた回転軸24Aは旋回機構2に接続される。旋回用電動機21の回転軸21Aの他端側には、レゾルバ22及びクラッチ50を介して油圧モータ40が接続される。油圧モータ40は旋回機構2のブレーキとして機能するように構成された油圧モータである。すなわち、油圧モータ40は旋回用電動機21の回転軸21Aの回転を制止するように機能し、結果として旋回機構2を介して旋回用電動機21により駆動される上部旋回体3にブレーキをかけることができる。
ここで、旋回用電動機21が上部旋回体3を旋回駆動するための旋回用電動モータに相当し、メカニカルブレーキ23は、上部旋回体3の旋回停止時に機械的にブレーキをかけておく駐車ブレーキ装置に相当する。
パイロットポンプ15には、パイロットライン25を介して操作装置26が接続される。操作装置26は、レバー26A、レバー26B、ペダル26Cを含む。レバー26A、レバー26B、及びペダル26Cは、油圧ライン27及び28を介して、コントロールバルブ17及び圧力センサ29にそれぞれ接続される。圧力センサ29は、電気系の駆動制御を行うコントローラ30に接続されている。
図3は蓄電系120の構成を示すブロック図である。蓄電系120は、蓄電器としてのキャパシタ19と、昇降圧コンバータ100とDCバス110とを含む。第2の蓄電器としてのDCバス110は、第1の蓄電器としてのキャパシタ19、電動発電機12、及び旋回用電動機21の間での電力の授受を制御する。キャパシタ19には、キャパシタ電圧値を検出するためのキャパシタ電圧検出部112と、キャパシタ電流値を検出するためのキャパシタ電流検出部113が設けられている。キャパシタ電圧検出部112とキャパシタ電流検出部113によって検出されるキャパシタ電圧値とキャパシタ電流値は、コントローラ30に供給される。
昇降圧コンバータ100は、電動発電機12及び旋回用電動機21の運転状態に応じて、DCバス電圧値を一定の範囲内に収まるように昇圧動作と降圧動作を切り替える制御を行う。DCバス110は、インバータ18A及び20と昇降圧コンバータ100との間に配設されており、キャパシタ19、電動発電機12、及び旋回用電動機21の間での電力の授受を行う。
図2に戻り、コントローラ30は、ハイブリッド式ショベルの駆動制御を行う主制御部としての制御装置である。コントローラ30は、CPU(Central Processing Unit)及び内部メモリを含む演算処理装置で構成され、CPUが内部メモリに格納された駆動制御用のプログラムを実行することにより実現される装置である。
コントローラ30は、圧力センサ29から供給される信号を速度指令に変換し、旋回用電動機21の駆動制御を行う。圧力センサ29から供給される信号は、旋回機構2を旋回させるために操作装置26を操作した場合の操作量を表す信号に相当する。
コントローラ30は、電動発電機12の運転制御(電動(アシスト)運転又は発電運転の切り替え)を行うとともに、昇降圧制御部としての昇降圧コンバータ100を駆動制御することによるキャパシタ19の充放電制御を行う。コントローラ30は、キャパシタ19の充電状態、電動発電機12の運転状態(電動(アシスト)運転又は発電運転)、及び旋回用電動機21の運転状態(力行運転又は回生運転)に基づいて、昇降圧コンバータ100の昇圧動作と降圧動作の切替制御を行い、これによりキャパシタ19の充放電制御を行う。
この昇降圧コンバータ100の昇圧動作と降圧動作の切替制御は、DCバス電圧検出部111によって検出されるDCバス電圧値、キャパシタ電圧検出部112によって検出されるキャパシタ電圧値、及びキャパシタ電流検出部113によって検出されるキャパシタ電流値に基づいて行われる。
以上のような構成において、アシストモータである電動発電機12が発電した電力は、インバータ18Aを介して蓄電系120のDCバス110に供給され、昇降圧コンバータ100を介してキャパシタ19に供給される。旋回用電動機21が回生運転して生成した回生電力は、インバータ20を介して蓄電系120のDCバス110に供給され、昇降圧コンバータ100を介してキャパシタ19に供給される。
旋回用電動機21の回転速度(角速度ω)はレゾルバ22により検出される。また、ブーム4の角度(ブーム角度θB)はブーム4の支持軸に設けられたロータリエンコーダ等のブーム角度センサ7Bにより検出される。コントローラ30は、旋回用電動機21の角速度ωに基づいて推定旋回回生電力(エネルギ)を演算で求める。そして、コントローラ30は、演算で求めた推定旋回回生電力に基づいて、SOCの回生見込み目標値を演算により求める。コントローラ30は、キャパシタ19のSOCを、求めた回生見込み目標値に近づけるようにハイブリッド式ショベルの各部を制御する。
上述のような構成のハイブリッド式ショベルによる作業では、上部旋回体3を一定の旋回位置に保持しながらブーム4,アーム5、バケット6を駆動して掘削作業等を行なうことがある。このときは、上部旋回体3が外力により旋回してしまわないように、メカニカルブレーキ23によりブレーキがかけられる。メカニカルブレーキ23は、操作装置26の旋回用操作レバー(例えば、レバー26A)が一定時間操作されないと、自動的に作動され、旋回用操作レバーが操作されると直ちに解除される。
上述のような構成のハイブリッド式ショベルでは、メカニカルブレーキ23によりブレーキをかけながらブーム4,アーム5、バケット6による作業を行なう状態とならないようにする。すなわち、上部旋回体3を停止しながら作業を行なうときにはメカニカルブレーキ23を解除し、その代わりに油圧を利用してブレーキ力を発生して上部旋回体3にブレーキをかけて停止した状態にする。油圧によるブレーキ力を発生させるための油圧機器として、本実施形態では、旋回ブレーキ用油圧モータが用いられる。旋回ブレーキ用油圧モータは上述の油圧モータ40に相当する。
旋回用電動機21の回転軸21Aに油圧モータ40の回転軸40Aがクラッチ機構50を介して機械的に接続される。旋回ブレーキ用油圧モータ40は、ポート40aとポート40bとを有する油圧ポンプである。旋回ブレーキ用油圧モータ40の駆動軸が一方向に回転駆動されると、ポート40aが吸入ポートとなりポート40bが吐出ポートとなって、作動油をポート40aからポート40bの方向に流そうとする。旋回ブレーキ用油圧モータ40の駆動軸が反対方向に回転駆動されると、ポート40bが吸入ポートとなりポート40aが吐出ポートとなって、作動油をポート40bからポート40aの方向に流そうとする。
ここで、ポート40aとポート40bを閉鎖して作動油が流れないようにしておくと、旋回ブレーキ用油圧モータ40の駆動軸は回転することができない。旋回ブレーキ用油圧モータ40の駆動軸は旋回用電動機21の出力軸に機械的に連結されているので、旋回ブレーキ用油圧モータ40の駆動軸が回転できなくなると、旋回用電動機21の出力軸も回転できなくなり、上部旋回体3も旋回できなくなる。したがて、旋回ブレーキ用油圧モータ40のポート40aとポート40bを閉鎖して作動油が流れないようにすることで、上部旋回体3にブレーキがかけられた状態となり、上部旋回体3を停止状態に維持することができる。
旋回ブレーキ用油圧モータ40には油圧回路50が接続されており、油圧回路50により作動油の流れが抑制される。旋回ブレーキ用油圧モータ40のポート40aに繋がる油路50aとポート40bに繋がる油路50bとが遮断した状態にされている。油路50aと油路50bとを遮断することは、旋回ブレーキ用油圧モータ40のポート40aとポート40bを閉鎖することに相当する。したがって、油路50aと油路50bとを遮断することで、上部旋回体3にブレーキをかけて停止状態に保持することができる。
油圧回路50は、リリーフ弁52A,52B及び逆止弁54A,54Bを有する。リリーフ弁52A,52B及び逆止弁54A,54は、油路50a及び油路50b内の油圧が高くなり過ぎないように、油圧を逃がすために設けられる。例えば、上部旋回体3に作用する外力(旋回力)が非常に大きくなり、油路50b内の油圧が過度に上昇してリリーフ弁52Bのリリーフ圧を超えると、高圧の作動油はリリーフ弁52Bから流れ出て、逆止弁54Aを通り、油路50aに流れる。これにより、油路50b内の油圧は低下し、リリーフ弁52Bのリリーフ圧以下に保たれる。油路50a内の油圧が過度に上昇した場合も、同様に、リリーフ弁52Aのリリーフ圧以下に保たれる。このため、旋回駆動系を構成する部品の損傷を防止することができる。
上述のような構成のハイブリッド式ショベルでは、図2に示すように、旋回用電動機21(電動モータ)を中心にして、一端側に旋回減速機24(遊星減速機)とメカニカルブレーキ23(ディスクブレーキ)が設けられ、他端側にレゾルバ22とクラッチ機構50と油圧モータ40(油圧ブレーキ)とが設けられる。これら構成部品は一体に組み込まれ、旋回駆動装置200を構成する。
図4は旋回駆動装置200の基本的構成を示すブロック図である。メカニカルブレーキ23が設けられた旋回減速機24の回転軸24Aが、旋回駆動装置200の出力軸として旋回機構2に接続される。旋回駆動装置200は、その構成部品の回転軸が垂直に一列となるように積み重ねられて構成された縦型電動旋回駆動装置とすることで、小型化が図られている。特に、旋回用電動機21の回転軸21Aと油圧モータ40の回転軸40Aとを機械的に接続又は分離するクラッチ機構50の構造を工夫することで、旋回駆動装置200の構造を簡略化し、小型化している。
以上の構成において、旋回用電動機21は第1の回転装置に相当し、油圧モータ40は第2の回転装置に相当する。そして、旋回駆動装置200がショベルに組み込まれたときに、クラッチ機構50は旋回用電動機21の垂直方向上部に取り付けられた状態となり、旋回用電動機21の回転軸21Aと油圧モータ40の回転軸40Aとは同軸で垂直方向に延在することとなる。
次に、旋回駆動装置200のクラッチ機構50について、図5を参照しながら詳細に説明する。図5は、旋回駆動装置200のクラッチ機構50の断面図である。
クラッチ機構50は、旋回用電動機21と油圧モータ40との間に介在する、底面を有する円筒状のクラッチ収容ハウジング600の内側に配置される。クラッチ収容ハウジング600は、その底面部600bが旋回用電動機21の後端面に面するように、旋回用電動機21のハウジングに対して固定される。旋回用電動機21の後端面から延出する回転軸21Aは、底面部600bの中央の開口を貫通して、クラッチ収容ハウジング600内に延在する。底面部600bの中央の開口の内面にオイルシール610が取り付けられ、旋回用電動機21の後端面から延出する回転軸21Aの外周面と底面部600bの中央の開口の内面との間をシールしている。
クラッチ収容ハウジング600の内側にクラッチケース510が収容される。クラッチケース510は、下側クラッチケース512と上側クラッチケース514とに分かれているが、ネジ止め(図示せず)等で互いに強固に固定される。
下側クラッチケース512の内側にピストン520が、クラッチ機構50の軸方向に移動可能に配置される。クラッチ機構50の軸方向は、旋回用電動機21の回転軸と油圧モータ40の回転軸40Aの軸方向に一致している。下側クラッチケース512の軸方向に垂直な面とピストン520の軸方向に垂直な面の両方には、摩擦係数の大きな固定板530A及び530Bが、互いに対向する状態で設けられている。そして、固定板530A及び530Bの間に、回転軸21Aから延在するクラッチ板540が延在している。クラッチ板540は、旋回用電動機21の回転軸21Aに対してスプライン接続されており、クラッチ機構50の軸方向に移動可能である。また、固定板530A及び530Bに摩擦材を接着させるのではなく、クラッチ板540の両面に摩擦材を接着させるようにしてもよい。
なお、下側クラッチケース512はベアリング550を介してクラッチ収容ハウジング600に回転可能に取付けられている。これにより、下側クラッチケース512に設けられた固定板530Aも回転可能である。また、ピストン520に設けられた固定板530Bは、ピストン520と共に回転可能であり且つ軸方向に移動可能である。
ピストン520と上側クラッチケース514との間でピストン520の内側には、2枚の皿ばね560が配置されている。ピストン520と皿ばね560とがベアリングケース510の内部に組み込まれた状態で、皿ばね560は圧縮されており、したがって、皿ばね560はピストン520を押圧している。これにより、固定板530Bがクラッチ板540に押圧され、クラッチ板540は固定板530Aと530Bとの間に挟まれた状態で押圧され、クラッチ板540とクラッチケース510は互いに固定されて相対的に回転できない状態となる。なお、本実施形態では2枚の皿ばね560が用いられているが、必要な押圧力と変位とにより皿ばね560の枚数を適宜変更することが好ましい。
一方、ピストン520と下側クラッチケース514との間には、油だめの凹部となる作動油空間525が形成されている。作動油空間525はピストン520の外周に沿った円環状の空間であり、下側クラッチケース520に形成された複数の貫通孔522(作動油孔)に連通している。下側クラッチケース520の貫通孔522は、クラッチ収容ハウジング600の内面に形成された環状の溝部602に連通している。さらに、クラッチ収容ハウジング600の側壁部600aを貫通して形成されたクラッチ解除ポート604が溝部602に連通している。
以上のような構成において、クラッチ解除ポート604に高圧の作動油を供給すると、作動油は、環状の溝部602と貫通孔522を介して作動油空間525に充填される。すると、作動油空間525内の作動油の圧力により、皿ばね560の押圧力に抗してピストン520が押し上げられる。これにより、固定板530Bによるクラッチ板540への押圧力は無くなり、クラッチ機構50によるクラッチ板540(すなわち、旋回用電動機21の回転軸21A)のクラッチケース510への固定は解除される。作動油空間525への作動油の供給を遮断すれば、ピストン520は再び皿バネ560により押圧され、クラッチ板540が固定板530Aと530Bとの間に挟まれて、クラッチ板540(すなわち、旋回用電動機21の回転軸21A)はクラッチケース510に対して固定される。
ここで、クラッチケース510の上側クラッチケース514は、油圧モータの回転軸40Aに対してスプライン接続されており、油圧モータ40の回転軸40Aと一体となって回転するようになっている。クラッチケース510は回転シリンダとして形成されており、油圧モータ40の回転軸40Aが回転すればクラッチケース510も回転する。しかし、油圧モータ40の回転軸40Aが回転できないようにポート40a及び40bが遮断されていると、クラッチケース510の回転は制止され、これにより、クラッチ機構50を介して接続されている旋回用電動機21の回転軸21Aの回転も制止される。これが、旋回用電動機21の回転軸21Aに対するブレーキとなり、旋回機構2に作用するブレーキとなる。以上のように、クラッチ機構50と油圧モータ40とで、旋回機構2(すなわち、上部旋回体)の旋回動作に対するブレーキが構成される。
ここで、図5に示すクラッチ機構50における力の伝達経路についてさらに説明する。旋回用電動機21の回転軸21Aの回転力は、まず、クラッチ板540に伝達され、クラッチ板540が回転しようとする。クラッチ板540が固定板530A,530Bにより押圧されていない状態では、そのままクラッチ板540は回転している。このとき、クラッチ板540と固定板530A,530Bとの間には潤滑油の膜が生成されており、クラッチ板540はほぼ自由に回転することができる。
ブレーキ解除ポート604を介して作動油空間525に供給されている作動油の油圧が低くなると、ピストン520は皿バネ560のバネ力により下方に変位する。これにより、クラッチ板540は固定板530A及び530Bの間に挟まれた状態となり、クラッチ板540は、下側クラッチケース512に固定された固定板530Bに対して皿ばね560のバネ力により押圧される。これにより、クラッチ板540の回転力は固定板530Bを介して下側クラッチケース512に伝達される。
下側クラッチケース512は上側クラッチケース514に強固に固定された状態になるため、下側クラッチケース512の回転力は、上側クラッチケース514に伝達される。上側クラッチケース514は油圧モータ40の回転軸にスプライン接続されているので、上側クラッチケース514に伝達された回転力は、スプラインを介して油圧モータ40の回転軸40Aに伝達される。
以上のような経路で、旋回用電動機21の回転軸21Aの回転力は油圧モータ40の回転軸40Aに伝達される。したがって、油圧モータ40の回転軸40Aが回転できないようになっている場合、旋回用電動機21の回転軸21Aも回転できないこととなり、旋回用電動機21にブレーキがかけられることとなる。
なお、クラッチ板540と固定板530A及び530Bとを収容する空間には、潤滑油が充填されており、クラッチ機構50は湿式クラッチを構成している。すなわち、クラッチケース510が回転可能なシリンダとして機能し、ピストン520とクラッチ板540と皿バネ560とを収容する密閉空間を形成しており、その中に潤滑油が充填されることで、小型の湿式クラッチが構成されている。
また、油圧モータ40の回転軸40Aが上側からクラッチケース510の中に延在し、且つ、回転軸40Aと同軸で、旋回用電動機21の回転軸21Aが下側からクラッチケース510の中に延在している。ピストン520は中央に貫通開口を有しており、この貫通開口内に油圧モータ40の回転軸40A及び旋回用電動機21の回転軸21Aが延在している。さらに、皿バネ560も円環形状であり、中央の貫通孔に油圧モータ40の回転軸40Aが延在している。
以上のような構成により、クラッチ機構50の構造は簡素化され、部品点数の少ない小型のクラッチ機構となっている。
また、上述のクラッチ機構50は、クラッチ収容ハウジング600内に収まる構造で、小型化されている。クラッチ収容ハウジング600は、油圧モータ40のハウジングと旋回用電動機21のハウジングとの間に固定されるが、クラッチ収容ハウジング600を油圧モータ40(第1の回転装置)のハウジングの一部として形成してもよく、旋回用電動機21(第2の回転装置)のハウジングの一部として形成してもよい。組み立て性を考慮すると、オイルシール610を取り付けてからクラッチ板540を旋回用電動機21の回転軸21Aにスプライン接続することが好ましく、クラッチ収容ハウジング600を旋回用電動機21のハウジングの一部として形成することが好ましい。
クラッチ収容ハウジング600を、油圧モータ40のハウジングの一部又は旋回用電動機21のハウジングの一部として形成すると、クラッチ機構50の主要部品は、クラッチケース510、ピストン520、クラッチ板540、ベアリング550、及び、皿バネ560のみであり、クラッチ機構50の部品点数は少ない。
次に、上述のクラッチ機構50の変形例について、図6を参照しながら説明する。図6はクラッチ機構50の変形例を示す断面図である。図6において、図5に示す構成部品と同等な部品には同じ符号を付し、その説明は適宜省略する。
図6に示すクラッチ機構50Aでは、油圧モータ40の回転軸40Aが延長され、延長された部分にクラッチ板540がスプライン接続される。一方、旋回用電動機21の回転軸21Aは、油圧モータ40の回転軸540Aが延長された分だけ短くなっており、この回転軸21Aに、下側クラッチケース512がスプライン接続される。すなわち、図5に示すクラッチ機構50ではクラッチ板540が旋回用電動機21の回転軸21Aに取り付けられ且つクラッチケース50が油圧モータ40の回転軸40Aに取り付けられているのに対し、図5に示すクラッチ機構50Aではクラッチ板540が油圧モータ40の回転軸40Aに取り付けられ且つクラッチケース50が旋回用電動機21の回転軸21Aに取り付けられている。
ここで、図6に示すクラッチ機構50Aにおける力の伝達経路についてさらに説明する。旋回用電動機21の回転軸21Aの回転力は、まず、スプラインを介して下側クラッチケース512に伝達され、下側クラッチケース512及び上側クラッチケース514(すなわちクラッチケース510)が回転しようとする。クラッチ板540が固定板530A,530Bにより押圧されていない状態では、そのままクラッチケース510は回転している。このとき、クラッチ板540と固定板530A,530Bとの間には潤滑油の膜が生成されており、クラッチケース510はほぼ自由に回転することができる。
ブレーキ解除ポート604を介して作動油空間525に供給されている作動油の油圧が低くなると、ピストン520は皿バネ560のバネ力により下方に変位する。これにより、クラッチ板540は固定板530A及び530Bの間に挟まれた状態となり、クラッチ板540は、下側クラッチケース512に固定された固定板530Bに対して皿ばね560のバネ力により押圧される。これにより、クラッチケース510の回転力は固定板530Bを介してクラッチ板540に伝達される。
クラッチ板540は油圧モータ40の回転軸40Aにスプライン接続されており、クラッチ板540の回転力は、油圧モータ40の回転軸40Aに伝達される。
以上のような経路で、旋回用電動機21の回転軸21Aの回転力は油圧モータ40の回転軸40Aに伝達される。したがって、油圧モータ40の回転軸40Aが回転できないようになっている場合、旋回用電動機21の回転軸21Aも回転できないこととなり、旋回用電動機21にブレーキがかけられることとなる。
1 下部走行体
1A,1B 油圧モータ
2 旋回機構
3 上部旋回体
4 ブーム
5 アーム
6 バケット
7 ブームシリンダ
7B ブーム角度センサ
8 アームシリンダ
9 バケットシリンダ
10 キャビン
11 エンジン
12 電動発電機
13 変速機
14 メインポンプ
15 パイロットポンプ
16 高圧油圧ライン
17 コントロールバルブ
18A,20 インバータ
19 キャパシタ
21 旋回用電動機
22 レゾルバ
23 メカニカルブレーキ
24 旋回減速機
25 パイロットライン
26 操作装置
26A,26B レバー
26C ペダル
26D ボタンスイッチ
27 油圧ライン
28 油圧ライン
29 圧力センサ
30 コントローラ
40 油圧モータ
40a,40b ポート
50,50A クラッチ機構
100 昇降圧コンバータ
101 リアクトル
110 DCバス
111 DCバス電圧検出部
112 キャパシタ電圧検出部
113 キャパシタ電流検出部
120 蓄電系
200 旋回駆動装置
510 クラッチケース
512 下側クラッチケース
514 上側クラッチケース
520 ピストン
522 貫通孔
525 作動油空間
530A,530B 固定板
540 クラッチ板
550 ベアリング
560 皿バネ
600 クラッチ収容ハウジング
602 溝部
604 クラッチ解除ポート
610 オイルシール

Claims (4)

  1. 旋回用電動機と、
    ブレーキ用油圧モータと、
    前記旋回用電動機と前記ブレーキ用油圧モータとの間に配置されたクラッチ機構と
    を有し、
    前記クラッチ機構は、前記旋回用電動機の回転軸と前記ブレーキ用油圧モータの回転軸との何れか一方と共に回転する回転シリンダを有し、
    該回転シリンダは潤滑油を収容する密閉空間を形成することを特徴とする旋回駆動装置。
  2. 請求項1記載の旋回駆動装置であって、
    前記クラッチ機構は、
    クラッチ板と、
    該クラッチ板に対して押圧されるピストンと、
    該ピストンに押圧力を印加するバネと
    を前記回転シリンダ内に含み、
    前記旋回用電動機の回転軸と前記ブレーキ用油圧モータの回転軸との何れか一方は、前記ピストンを貫通して延在することを特徴とする旋回駆動装置。
  3. 請求項2記載の旋回駆動装置であって、
    前記旋回用電動機の回転軸と前記ブレーキ用油圧モータの回転軸との何れか一方は、前記バネを貫通して延在することを特徴とする旋回駆動装置。
  4. 請求項2又は3項記載の旋回駆動装置であって、
    前記ピストンは前記回転シリンダ内で軸方向に変位可能であり、
    前記ピストンの外面と前記回転シリンダの内面との間に形成される空間に接続された作動油孔が、前記回転シリンダの側壁部を貫通して形成されていることを特徴とする旋回駆動装置。
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