JP5244757B2 - 流体圧制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は油圧作業機器を制御する流体圧制御装置に関する。
油圧ショベル等の油圧作業機器を制御する流体圧制御装置として、特許文献1に、作業機系のアクチュエータと、走行系のアクチュエータと、作業機系または走行系のアクチュエータに作動油を選択的に供給する第1ポンプおよび第2ポンプと、作業機系のアクチュエータに慣性エネルギや位置エネルギが作用したときに戻り側となる通路に接続する可変容量形の回生モータと、この回生モータと一体に回転するとともに、第1ポンプ又は第2ポンプのいずれか一方又は双方に作動油を合流させる可変容量形のアシストポンプと、回生モータ及びアシストポンプと一体に回転するモータジェネレータと、このモータジェネレータが発電した電力を蓄電する蓄電ユニットと、を備えるものが開示されている。
特開2007−327527号公報
しかしながら、前述した流体圧制御装置では、回生モータとアシストポンプとがモータジェネレータと一体に回転するため、回生モータでモータジェネレータを回転させて発電を行うときにアシストポンプも一緒に回転してしまう。このとき、アシストポンプの押しのけ容積をゼロにして損失が最小となるようにアシストポンプの容量を制御しているが、押しのけ容積をゼロにしてもアシストポンプの引きずり損失が発生するという問題点があった。同様に、モータジェネレータでアシストポンプを回転させるときには回生モータが一緒に回転してしまう。このとき、回生モータの押しのけ容積をゼロにして損失が最小となるように回生モータの容量を制御しているが、押しのけ容積をゼロにしても回生モータの引きずり損失が発生するという問題点があった。
本発明はこのような問題点に着目してなされたものであり、回生モータ駆動時にアシストポンプによる引きずり損失の発生を抑制し、アシストポンプ駆動時に回生モータによる引きずり損失の発生を抑制することを目的とする。
本発明は、メインポンプから供給される作動流体によって駆動されるアクチュエータと、アクチュエータに対する作動流体の給排を切り換える制御弁と、アクチュエータから排出された作動流体のエネルギを回収するとともに、アクチュエータの駆動を補助するアシスト回生機構と、を備える流体圧制御装置であって、アシスト回生機構は、第1回転要素、第2回転要素及び第3回転要素の3つの回転要素を備え、1つの回転要素の回転を規制することで、残りの2つの回転要素の一方を入力要素、他方を出力要素として機能させる遊星歯車機構と、第1回転要素に回転軸が接続され、アクチュエータから排出された作動流体によって駆動される回生モータと、第2回転要素に回転軸が接続され、メインポンプから吐出された作動流体に合流させるための作動流体を吐出するアシストポンプと、第3回転要素に回転軸が接続されるモータジェネレータと、モータジェネレータよって発電された電力を蓄える蓄電器と、第1回転要素の回転を規制する第1回転規制手段と、第2回転要素の回転を規制する第2回転規制手段と、を含み、第2回転要素の回転を規制することで第1回転要素を入力要素、第3回転要素を出力要素として機能させて回生モータによってモータジェネレータを駆動し、アクチュエータから排出された作動流体のエネルギを回収し、第1回転要素の回転を規制することで第3回転要素を入力要素、第2回転要素を出力要素として機能させてモータジェネレータによって油圧アシストポンプを駆動し、アクチュエータの駆動を補助することを特徴とする。
本発明によれば、遊星歯車機構の第1回転要素に回生モータを、第2回転要素にアシストポンプを、第3回転要素にモータジェネレータを接続した。
そして、モータジェネレータによる発電を実施するときは、第2回転要素の回転を規制することで回生モータによってモータジェネレータを駆動する。そのため、回生モータ駆動時にアシストポンプが回転することがないので、アシストポンプによる引きずり損失の発生を抑制できる。
また、アシストポンプを駆動するときは、第1回転要素の回転を規制することでモータジェネレータによってアシストポンプを駆動する。そのため、アシストポンプ駆動時に回生モータが回転することがないので、回生モータによる引きずり損失の発生を抑制できる。
油圧ショベルの掘削アタッチメントの概略側面図である。 流体圧制御装置の概略構成図である。 第1実施形態によるアシスト回生機構の概略構成図である。 第2実施形態によるアシスト回生機構の概略構成図である。 他の実施形態によるアシスト回生機構の概略構成図である。
以下、図面等を参照して本発明の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
流体圧制御装置は、油圧ショベル等の油圧作業機器の動作を制御するものであり、本実施形態では、図1に示す油圧ショベルのブーム(負荷)101を駆動するブームシリンダ104の伸縮動作を制御する場合について説明する。
図1は、油圧ショベルの掘削アタッチメント100の概略側面図である。
掘削アタッチメント100は、掘削作業等を行うためのブーム101、アーム102及びバケット103を備え、これらをアクチュエータであるブームシリンダ104、アームシリンダ105及びバケットシリンダ106によってそれぞれ駆動する。ブームシリンダ104、アームシリンダ105及びバケットシリンダ106は、それぞれ油圧シリンダである。
図2は、本実施形態による流体圧制御装置の概略構成図である。
ブームシリンダ104は、ブームシリンダ104内を摺動自在に移動するピストンロッド107によって、ロッド側圧力室104aとボトム側圧力室104bとに区画される。ピストンロッド107はブーム101に連結されており、ピストンロッド107がブームシリンダ104内を移動することによってブーム101が駆動する。
油圧源であるメインポンプ108及びパイロットポンプ109は、油圧ショベルに搭載されたエンジン(図示せず)によって駆動され、作動油(作動流体)を吐出する。エンジンは、運転効率の良い所定の回転速度・負荷で運転される。
メインポンプ108から吐出された作動油は、ブームシリンダ104に対する作動油の給排を切り換えるメイン制御弁(制御弁)110に供給される。メインポンプ108とメイン制御弁110とは、メイン通路111によって接続される。メイン通路111には、後述するアシスト回生機構10(図3参照)のアシストポンプ3から吐出された作動油がサブ通路31を通じて導かれる。
メイン制御弁110とブームシリンダ104のロッド側圧力室104aとは、第1通路112によって接続され、メイン制御弁110とブームシリンダ104のボトム側圧力室104bとは、第2通路113によって接続される。第2通路113には、ブームシリンダ104のボトム側圧力室104bから排出され、後述するアシスト回生機構10(図3参照)の回生モータ2を駆動するための作動油が流れる戻り通路21が接続される。
メイン制御弁110は、パイロットポンプ109からパイロット室110a,110bに供給されるパイロット圧によって操作される。パイロット室110a,110bに供給されるパイロット圧の制御は、油圧ショベルの乗務員によるレバー操作に基づいて、コントローラ114がパイロット電磁弁115を制御することで行われる。
パイロット室110aにパイロット圧が供給された場合は、メイン制御弁110が位置aに切り換わり、メインポンプ108から第1通路112を介してロッド側圧力室104aに作動油が供給されるとともに、ボトム側圧力室104bの作動油が第2通路113を介してタンクTへと排出される。これにより、ブームシリンダ104内のピストンロッド107が図2の下側に移動、すなわちブームシリンダ104が収縮し、ブーム101が図1に示す矢印121の方向へと下降する。
また、パイロット室110bにパイロット圧が供給された場合は、メイン制御弁110が位置bに切り換わり、メインポンプ110から第2通路113を介してボトム側圧力室104bに作動油が供給されるとともに、ロッド側圧力室104aの作動油が第1通路112を介してタンクTへと排出される。これにより、ブームシリンダ104内のピストンロッド107が図2の上側に移動、すなわちブームシリンダ104が伸長し、ブーム101が図1に示す矢印122の方向へと上昇する。
さらに、パイロット室110a、110bにパイロット圧が供給されない場合は、メイン制御弁110が位置cに切り換わり、ブームシリンダ104に対する作動油の給排が遮断され、ブーム101は停止した状態を保つ。
このように、メイン制御弁110は、ブームシリンダ104を収縮させる収縮位置a、ブームシリンダ104を伸長させる伸長位置b及びブームシリンダ104の負荷を保持する遮断位置cの3つの切り換え位置を備える。
ここで、制御弁6を遮断位置cに切り換えてブーム101の動きを止めると、ブーム101等の重さによって、ブームシリンダ104内のピストンロッド107には、ピストンロッド107を図2の下側に移動させようとする力、すなわちブームシリンダ104を収縮させようとする力が作用する。このように、ブーム101を駆動するブームシリンダ104においては、ボトム側圧力室104bが、制御弁が遮断位置cの場合に負荷圧が作用する負荷側圧力室となる。一方、アーム102を駆動するアームシリンダ105においては、ロッド側圧力室104aが負荷側圧力室となる。
なお、以下の説明において、負荷の下降とは、負荷側圧力室の容積が減少する方向へ変化することを指し、負荷の上昇とは、負荷側圧力室の容積が増加する方向へ変化することを指す。したがって、ブームシリンダ104の場合、負荷の下降とは、ブームシリンダ104が収縮してブーム101が下降することを指し、負荷の上昇とは、ブームシリンダ104が伸長してブーム101が上昇することを指す。
本実施形態では、この流体圧制御装置に、ブームシリンダ104を収縮させるときにボトム側圧力室104bから排出された作動油の油圧エネルギを必要に応じて電気エネルギとして回収する回生と、ブームシリンダ104を伸長させるときに必要に応じて補助力を付与するアシストと、を行うことのできるアシスト回生機構10を接続している。
図3は、流体圧制御装置に接続されるアシスト回生機構10の概略構成図である。
アシスト回生機構10は、遊星歯車1に回生モータ2、アシストポンプ3及びモータジェネレータ4を接続して構成される。以下、各構成部品について詳しく説明する。
遊星歯車1は、リングギヤ(第1回転要素)11、ピニオンギヤキャリア(第2回転要素)12及びサンギヤ(第3回転要素)13の3つの回転要素を備え、これら3つの回転要素のうちの1つの回転を規制することで、残りの2つの回転要素の一方を入力要素、他方を出力要素として機能させることができる変速機である。
遊星歯車1は、外歯歯車であるサンギヤ13が中央に配置され、サンギヤ13の周囲に内歯11aと外歯11bを備えたリングギヤ11が配置される。サンギヤ13とリングギヤ11との間には外歯歯車であるピニオンギヤ14が数個配置され、各ピニオンギヤ14はサンギヤ13とリングギヤ11の内歯11aとに噛み合っている。各ピニオンギヤ14は、個々に回転(自転)すると同時に、サンギヤ13の周囲を回転(公転)することができる。各ピニオンギヤ14はピニオンギヤキャリア12によってまとめられている。各ピニオンギヤ14がサンギヤ13の周囲を公転するとピニオンギヤキャリア12が回転する。
遊星歯車1のサンギヤ13には、モータジェネレータ4の回転軸(以下「モータジェネレータ回転軸」という。)41が連結される。モータジェネレータ4には、モータジェネレータ4によって発電された電力を蓄電する一方で、モータジェネレータ4に電力を供給して駆動するバッテリ5がインバータ6を介して接続される。なお、バッテリ5には、バッテリ充電量を検出する充電量検出センサ51が設けられ、充電量検出センサ51からの信号はコントローラ114に入力されている。
回生モータ2は、固定容量型油圧モータであり、ブームシリンダ104のボトム側圧力室104bから排出されて、戻り通路21を流れてきた作動油によって駆動される。回生モータ2の駆動時にピニオンギヤキャリア12の回転を規制することでリングギヤ11を入力要素、サンギヤ13を出力要素として機能させて、モータジェネレータ4による発電を行うことができる。
戻り通路21には、回生モータ2に対する作動油の給排を切り換える戻り制御弁22が設けられる。戻り制御弁22は、パイロットポンプ109からパイロット室22aに供給されるパイロット圧に応じて、回生モータ2に作動油を供給する連通位置dと、回生モータ2への作動油の供給を停止する遮断位置eと、に切り換わる。パイロット室22aに供給されるパイロット圧の制御は、油圧ショベルの乗務員によるレバー操作に基づいて、コントローラ114がパイロット電磁弁23を制御することで行われる。
回生モータ2の回転軸(以下「回生モータ回転軸」という。)24にはリングギヤ11の外歯11bと噛み合うカウンターギヤ25が連結されるとともに、ディスク26aとパッド26bとを備える油圧式ディスクブレーキ(第1回転規制手段)26が設けられる。
油圧式ブレーキディスク26は、油室26cに油圧を供給することでパッド26bをディスク26aに押しつけて回生モータ回転軸24の回転を規制し、回生モータ回転軸24が回転できないようにする。油室26cへの油圧の供給はメインポンプ108又はパイロットポンプ109のいずれかで行えばよく、油室26cに供給される油圧の制御は、油圧ショベルの乗務員によるレバー操作に基づいて、コントローラ114が電磁弁等を制御することで行われる。
アシストポンプ3は、固定容量型油圧ポンプである。アシストポンプ3は、リングギヤ11の回転を規制してサンギヤ13を入力要素、ピニオンギヤキャリア12を出力要素として機能させたときにモータジェネレータ4によって駆動され、サブ通路31を介してメイン通路111に作動油を供給する。
サブ通路31には、メイン通路111への作動油の給排を切り換えるサブ制御弁32が設けられる。サブ制御弁32は、パイロットポンプ109からパイロット室32aに供給されるパイロット圧に応じて、メイン通路111に作動油を供給する連通位置fと、メイン通路111への作動油の供給を停止する遮断位置gと、に切り換わる。パイロット室32aに供給されるパイロット圧の制御は、油圧ショベルの乗務員によるレバー操作に基づいて、コントローラ114がパイロット電磁弁33を制御することで行われる。
アシストポンプ3の回転軸(以下「アシストポンプ回転軸」という。)34には、ピニオンギヤキャリア12が連結されるとともに、ディスク35aとパッド35bとを備える油圧式ディスクブレーキ(第2回転規制手段)35が設けられる。
油圧式ブレーキディスク35は、油室35cに油圧を供給することでパッド35bをディスク35aに押しつけて回生モータ回転軸34の回転を規制し、回生モータ回転軸34が回転できないようにする。油室35cへの油圧の供給はメインポンプ108又はパイロットポンプ109のいずれかで行えばよく、油室35cに供給される油圧の制御は、油圧ショベルの乗務員によるレバー操作に基づいて、コントローラ114が電磁弁等を制御することで行われる。
次に、図2及び図3を参照して本実施形態による流体圧制御装置の作用について説明する。
まず、負荷の下降時に必要に応じて実施されるアシスト回生機構10による回生について説明する。
油圧ショベルの乗務員によってブームシリンダ104を収縮させるレバー操作が行われると、メイン制御弁110が収縮位置aに切り換えられ、ロッド側圧力室104aに作動油が供給されるとともに、ボトム側圧力室104bから作動油が排出される。
このとき、例えばバッテリ充電量が満充電量より小いときなど、必要に応じて戻り制御弁22が連通位置dに切り換えられ、ボトム側圧力室104bから排出された作動油の一部が戻り通路21を介して回生モータ2に供給される。また、同時にアシストポンプ3の油圧式ディスクブレーキ35を作動させてアシストポンプ回転軸34が回転できないようにしてピニオンギヤキャリア12を固定し、リングギヤ11を入力要素、サンギヤ13を出力要素として機能させる。
これにより、回生モータ2によってカウンターギヤ25が回転させられ、カウンターギヤ25と噛み合うリングギヤ11が回転する。リングギヤ11が回転すると、ピニオンギヤキャリア12が固定されているのでピニオンギヤ14はサンギヤ13の周りを公転せずに自転する。その結果、サンギヤ13がリングギヤ11の回転と逆向きに回転してモータジェネレータ回転軸41が回転させられ、モータジェネレータ4による発電が行われる。
一方で、例えばバッテリ充電量が満充電量に達しているときなど、必要に応じて戻り制御弁22が遮断位置eに切り換えられると、ボトム側圧力室104bから排出された作動油が全て第2通路113を介してタンクTへと排出され、回生が停止される。
次に、負荷の上昇時に必要に応じて実施されるアシスト回生機構10によるアシストについて説明する。
油圧ショベルの乗務員によってブームシリンダ104を伸長させるレバー操作が行われると、メイン制御弁110位置に切り換えられ、ボトム側圧力室104bに作動油が供給されるとともに、ロッド側圧力室104aの作動油が第1通路112を介してタンクTへと排出される。
ここで、エンジンは運転効率の良い所定の回転速度・負荷で運転している。したがって、ブームシリンダ104を素早く伸長させたいときなど、エンジンの駆動力による吐出流量のみではボトム側圧力室104bに供給する作動油の流量が不足する場合がある。そこで、そのような場合にアシスト回生機構10によるアシストを行う。
具体的には、回生モータ2の油圧式ディスクブレーキ26を作動させ、回生モータ回転軸24が回転できないようにしてリングギヤ11を固定し、サンギヤ13を入力要素、ピニオンギヤキャリア12を出力要素として機能させる。同時に、サブ制御弁32を連通位置fに切り換えてモータジェネレータ4を駆動する。
これにより、モータジェネレータ4によってサンギヤ13が回転させられる。サンギヤ13が回転すると、リングギヤ11が固定されているので、ピニオンギヤ14は自転しながらサンギヤ13の周囲を公転する。その結果、ピニオンギヤキャリア12が回転してアシストポンプ回転軸34が回転させられ、アシストポンプ3から作動油が吐出される。アシストポンプ3から吐出された作動油は、サブ通路31を介してメイン通路111に合流し、ブームシリンダ104を伸長させるときに補助力を付与する。
以上説明した本実施形態によれば、遊星歯車1のサンギヤ13にモータジェネレータ4を、リングギヤ11に回生モータ2を、ピニオンギヤキャリア12にアシストポンプ3を連結してアシスト回生機構10を構成した。そして、回生時にはピニオンギヤキャリア12の回転を規制して回生モータ2によってモータジェネレータ4を駆動し、アシスト時にはリングギヤ11の回転を規制してモータジェネレータ4によってアシストポンプ3を駆動することとした。
このように、回生時にはピニオンギヤキャリア12の回転が規制されているので、アシストポンプ回転軸34が回転することがない。したがって、回生時に回生モータ2が回転しても、それに連れ回されてアシストポンプ回転軸34が回転することがない。また、アシスト時にはリングギヤ11の回転が規制されているので、回生モータ回転軸24が回転することがない。したがって、アシスト時にアシストポンプ回転軸34が回転しても、それに連れ回されて回生モータ回転軸24が回転することがない。
ここで、油圧モータ(回生モータ2)と油圧ポンプ(アシストポンプ3)とを必要に応じて使い分けるアシスト回生機構10において、油圧モータと油圧ポンプとを同軸に配置すると、回生時及びアシスト時に油圧モータと油圧ポンプとが一緒に回転することになる。そのため、油圧モータ及び油圧ポンプを固定容量型にすると、無負荷損失が発生するという問題点がある。この問題点を解決するためには、油圧モータ及び油圧ポンプを可変容量型にし、一方を駆動しているときに他方の容量をゼロに制御する必要がある。しかしながら、可変容量型は固定容量型に比べてコストが高く、また容量をゼロにしても構造上の可動部があるため引きずり損失が発生するとともに騒音も大きくなるという問題点がある。
これに対して本実施形態によれば、前述したように、回生時には回生モータ2だけを駆動させ、アシスト時にはアシストポンプ3のみを駆動させることができる。
したがって、回生モータ2及びアシストポンプ3をそれぞれコストの低い固定容量型としても、回生モータ駆動時にアシストポンプ3による引きずり損失及び駆動騒音が発生することがなく、同様に、アシストポンプ駆動時も回生モータ2による引きずり損失及び駆動騒音が発生することがない。
また、固定容量型の油圧モータ及び油圧ポンプは、可変容量型の油圧モータ及び油圧ポンプと比べて構造が簡素なのでコストが低い。そのため、可変容量型の油圧モータ及び油圧ポンプを用いてアシスト回生機構を構成する場合よりもコストを低減させることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、回生モータ回転軸24及びアシストポンプ回転軸34の回転規制手段が第1実施形態と相違する。以下、その相違点を中心に説明する。なお、以下に示す各実施形態では前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を用いて重複する説明を適宜省略する。
図4は、本実施形態によるアシスト回生機構10の概略構成図である。
本実施形態によるアシスト回生機構10は、回生モータ2の作動油吐出側の戻り通路21に回生モータ2の回転を規制する回転規制バルブ27を備え、アシストポンプ3の作動油吐出側のサブ通路31にアシストポンプ3の回転を規制する回転規制バルブ36を備える。
回転規制バルブ27は電磁弁であって、コントローラ114によって連通位置hと遮断位置iとに切り換えられる。回転規制バルブ27が遮断位置iに切り換えられると、回生モータ2が作動油を吐出できなくなるので回生モータ2の回転が規制される。
回転規制バルブ36も同様に電磁弁であって、コントローラ114によって連通位置jと遮断位置kとに切り換えられる。回転規制バルブ36が遮断位置kに切り換えられると、アシストポンプ3が作動油を吐出できなくなるのでアシストポンプ3の回転が規制される。
なお、回転規制バルブ27,36には、遮断位置の状態で高圧になりすぎたときに作動油をタンクに戻すリリーフ機構(図示せず)がそれぞれ備えられている。
以上説明した本実施形態においても、回生時には回転規制バルブ36を遮断位置kに切り換えることでアシストポンプ回転軸34の回転を規制し、回生モータ2だけを駆動することができる。同様に、アシスト時には回転規制バルブ27を遮断位置iに切り換えることで回生モータ回転軸24の回転を規制し、アシストポンプ3だけを駆動することができる。したがって、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
例えば、図5のように、モータジェネレータ4にモータジェネレータ回転軸41の回転を規制する油圧式ディスクブレーキ42を設ければ、モータジェネレータ回転軸41の回転を規制してリングギヤ11を入力要素、ピニオンギヤキャリア12を出力要素として機能させて、回生モータ2によって直接アシストポンプ3を駆動することができる。これにより、バッテリ5の充電量が満充電量に達している場合や、バッテリ5に対する充電効率が悪い場合などであっても、ブームシリンダ104から排出された作動油の油圧エネルギを無駄にすることなく有効に活用することができる。油圧式ディスクブレーキ42は、前述した油圧式ディスクブレーキ26,35と同様の構成のもので良い。
また、上記各実施形態ではアクチュエータとして油圧シリンダを例に説明したが、これに限られるものではなく、油圧ショベルなどの建設機械や作業機械の走行モータや旋回モータであっても良い。
また、上記各実施形態では遊星歯車1のサンギヤ13にモータジェネレータ4を、リングギヤ11に回生モータ2を、ピニオンギヤキャリア12にアシストポンプ3を連結したが、どの回転要素にモータジェネレータ4、回生モータ2及びピニオンギヤキャリア12を連結するかは遊星歯車1の変速比や入力要素と出力要素の回転方向(正逆)に応じて自由に決めることができる。
また、上記各実施形態では、回生モータ2及びアシストポンプ3の回転を規制する手段として油圧式ディスクブレーキ26,35を用いたが、油圧式に限られるものではなく、機械式、電気式のディスクブレーキでもよい。
さらに、上記各実施形態では、発明の理解を容易にするためブームシリンダ104のみを駆動する流体圧制御装置にアシスト回生機構10を適用したが、ブームシリンダ104やアームシリンダ105、バケットシリンダ106などの複数のアクチュエータを駆動する流体圧制御装置に適用しても良い。
1 遊星歯車
2 回生モータ
3 アシストポンプ
4 モータジェネレータ
5 バッテリ(蓄電器)
10 アシスト回生機構
11 リングギヤ(第1回転要素)
12 ピニオンギヤキャリア(第2回転要素)
13 サンギヤ(第3回転要素)
26 油圧式ディスクブレーキ(第1回転規制手段)
35 油圧式ディスクブレーキ(第2回転規制手段)
42 油圧式ディスクブレーキ(第3回転規制手段)
104 ブームシリンダ(アクチュエータ)
108 メインポンプ
110 メイン制御弁(制御弁)

Claims (5)

  1. メインポンプから供給される作動流体によって駆動されるアクチュエータと、
    前記アクチュエータに対する作動流体の給排を切り換える制御弁と、
    前記アクチュエータから排出された作動流体のエネルギを回収するとともに、前記アクチュエータの駆動を補助するアシスト回生機構と、
    を備える流体圧制御装置であって、
    前記アシスト回生機構は、
    第1回転要素、第2回転要素及び第3回転要素の3つの回転要素を備え、1つの回転要素の回転を規制することで、残りの2つの回転要素の一方を入力要素、他方を出力要素として機能させる遊星歯車と、
    前記第1回転要素に回転軸が接続され、前記アクチュエータから排出された作動流体によって駆動される回生モータと、
    前記第2回転要素に回転軸が接続され、前記メインポンプから吐出された作動流体に合流させるための作動流体を吐出するアシストポンプと、
    前記第3回転要素に回転軸が接続されるモータジェネレータと、
    前記モータジェネレータよって発電された電力を蓄える蓄電器と、
    前記第1回転要素の回転を規制する第1回転規制手段と、
    前記第2回転要素の回転を規制する第2回転規制手段と、
    を含み、
    前記第2回転要素の回転を規制することで前記第1回転要素を入力要素、前記第3回転要素を出力要素として機能させて前記回生モータによって前記モータジェネレータを駆動し、前記アクチュエータから排出された作動流体のエネルギを前記蓄電器に回収し、
    前記第1回転要素の回転を規制することで前記第3回転要素を入力要素、前記第2回転要素を出力要素として機能させて前記モータジェネレータによって前記油圧アシストポンプを駆動し、前記アクチュエータの駆動を補助する、
    ことを特徴とする流体圧制御装置。
  2. 前記アシスト回生機構は、
    前記第3回転要素の回転を規制する第3回転規制手段を含み、
    前記第3回転要素の回転を規制することで前記第1回転要素を入力要素、前記第2回転要素を出力要素として機能させて前記回生モータによって前記アシストポンプを駆動し、前記アクチュエータから排出された作動流体のエネルギによって前記アクチュエータの駆動を補助する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の流体圧制御装置。
  3. 前記回生モータは容量固定の油圧モータであり、前記アシストポンプは容量固定の油圧ポンプである、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の流体圧制御装置。
  4. 前記第1回転規制手段及び前記第2回転規制手段は、前記回生モータ及び前記アシストポンプの回転軸に設けられたディスクにパッドを押し付けることで前記回生モータ及び前記アシストポンプの回転軸の回転を止めるディスクブレーキである、
    ことを特徴とする請求項1から3までのいずれか1つに記載の流体圧制御装置。
  5. 前記第1回転規制手段及び前記第2回転規制手段は、前記回生モータ及び前記アシストポンプの作動流体吐出側油路に設けられ、その作動流体吐出側油路を連通状態から遮断状態に切り換えることができるバルブである、
    ことを特徴とする請求項1から3までのいずれか1つに記載の流体圧制御装置。
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