JP2013212710A - パワーステアリング装置、およびパワーステアリング装置の製造方法 - Google Patents

パワーステアリング装置、およびパワーステアリング装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ハウジングにセンサ構造体が組み付けられるパワーステアリグ装置にて、センサ構造体が保持されたままハウジングが分割されることを防止するパワーステアリング装置、およびパワーステアリング装置の製造方法を提供する。
【解決手段】入力軸とハンドル側ピニオン軸(出力軸)を回転可能に支持するとともに、第1ハウジングおよび第2ハウジング12に分割され、ハウジング固定ボルト13を用いて固定されるハウジングと、入力軸およびハンドル側ピニオン軸に相対角度検出部の一部が連結され第1ハウジングと第2ハウジングとがハウジング固定ボルト13を用いて固定された後にハウジングにセンサ構造体51が保持され入力軸とハンドル側ピニオン軸(出力軸)との間の相対回転角度を測定するトルク検出部と、を備え、センサ構造体51がハウジングに保持された状態ではハウジング固定ボルト13の固定解除を制限する。
【選択図】図5

Description

本発明は、パワーステアリング装置、およびパワーステアリング装置の製造方法に関する。
パワーステアリング装置である例えば電動パワーステアリング装置は、入力軸に連結されるピニオン軸と、ピニオン軸のピニオンと噛み合うラックを備えるラック軸とを備え、ラック軸に連係する被操舵部に、電動モータの出力トルクをアシスト力として付与している。このとき、ステアリングホイールからの操舵力はトルクセンサで検出され、このトルクセンサからのトルク信号と車からの車速信号とに基づく電流が電動モータに供給される。
公報記載の従来技術として、第1の軸と第2の軸との間に捩じれトルクが入力されて弾性部材に捩じれが生じると、硬磁性体と軟磁性体との相対位置が変化することで、軟磁性体の磁気回路に発生する磁束密度が変化するが、この磁束密度の変化を磁気センサで検出することにより、第1の軸と第2の軸との間に印加される捩じれトルクを求めるものがある(例えば、特許文献1参照。)。そして、この先行技術文献では、トルクセンサと制御回路とを繋ぐワイヤハーネスのコネクタ部に磁気センサを取り付け、ハウジングの外側からトルクセンサにコネクタ部を差し込むことで制御回路と結線する技術が開示されている(例えば、特許文献1の図19参照。)。
特開2003−149062号公報
ここで、例えば入力軸および出力軸を回転可能に支持するハウジング(カバー)が複数のハウジングに分割され、これらがハウジング固定ボルトを用いて固定される場合を考える。そして、ハウジング固定ボルトなどの固定部材で複数のハウジングが固定された後のハウジングに、外側からセンサ構造体を挿入し、このセンサ構造体がセンサ固定ボルトなどの固定部材により保持される態様がある。
このとき、作業工程に特別な関連性が存在しない組み付け作業では、一般に、これらの固定部材は、それぞれ関連性のない位置に組み付けられて固定される。そのため、従来の構造では、センサ構造体をセンサ固定ボルトにより組み付けた状態で、ハウジング固定ボルトを外してハウジングを分割することが可能であった。しかしながら、センサ構造体が保持されたままハウジングが分割されると、例えば、入力軸や出力軸に取り付けられた検出体とセンサ構造体とが接触し、これらの破損が懸念される。
本発明は、かかる技術的課題を解決するためになされたものであって、ハウジングにセンサ構造体が組み付けられるパワーステアリグ装置にて、センサ構造体が保持されたままハウジングが分割されることを抑制することを目的とする。
上記の目的を達成する本発明は、入力軸および出力軸を回転可能に支持するとともに、第1のハウジングおよび第2のハウジングに分割され、分割された当該第1のハウジングおよび当該第2のハウジングが固定部材を用いて固定されるハウジングと、前記入力軸および前記出力軸に検出体が連結され、前記第1のハウジングおよび前記第2のハウジングが前記固定部材を用いて固定された後に前記ハウジングにセンサ構造体が保持され、当該入力軸と当該出力軸との間の相対回転角度を測定する測定装置と、を備え、前記測定装置の前記センサ構造体が前記ハウジングに保持された状態では、前記第1ハウジングおよび前記第2ハウジングを固定している前記固定部材の固定解除を制限することを特徴とするパワーステアリング装置である。尚、ハウジングとして、第3ハウジング、第4ハウジング、以下、同様に、複数のハウジングの存在を否定するものではない。
また、上記パワーステアリング装置にて、前記測定装置の前記センサ構造体によって、および/または当該センサ構造体を前記ハウジングに保持するために保持部材が用いられている場合には当該保持部材によって、または当該センサ構造体とともに当該保持部材によって取り付けられる破損防止部材によって、当該センサ構造体が当該ハウジングに保持された状態にて、前記第1ハウジングおよび前記第2ハウジングを固定している前記固定部材の固定解除を制限することを特徴とすることができる。
更に、上記パワーステアリング装置にて、前記第1のハウジングと前記第2のハウジングとは、複数のハウジング固定ボルトにより締め付けられ、前記センサ構造体を前記ハウジングに保持する保持部材はセンサ固定ボルトであり、当該センサ構造体が当該ハウジングに保持された状態にて、前記複数のハウジング固定ボルトのうち少なくとも1つのハウジング固定ボルトのボルト締め付け方向の延長線上の空間に、当該センサ構造体、および/または当該センサ固定ボルトの頭、または前記破損防止部材、の少なくとも一部が重なるように位置することで、当該センサ構造体が当該ハウジングに保持された状態での当該ハウジング固定ボルトの取り外しを制限することを特徴とすることができる。
また更に、上記パワーステアリング装置にて、前記第1のハウジングと前記第2のハウジングとは、前記入力軸および前記入力軸の軸方向から前記複数のハウジング固定ボルトにより締め付けられ、前記センサ構造体は、前記軸方向と交差する方向から前記ハウジングに挿入され、当該軸方向と交差する方向から前記センサ固定ボルトにより保持され、当該センサ構造体が当該ハウジングに保持された状態にて、前記複数のハウジング固定ボルトのうち少なくとも1つのハウジング固定ボルトの当該軸方向から見て、当該センサ構造体、および/または当該センサ固定ボルトの頭、または前記破損防止部材、の少なくとも一部が重なるように位置することを特徴とすることができる。
一方、本発明が適用されるパワーステアリング装置の製造方法は、検出体が連結された入力軸および出力軸を回転可能に支持し、第1のハウジングおよび第2のハウジングに分割されたハウジングを複数の固定部材を用いて固定するハウジング固定工程と、前記第1のハウジングおよび前記第2のハウジングが固定された後の前記ハウジングに対し、前記入力軸と前記出力軸との間のトルクを前記検出体を用いて測定するセンサ構造体を当該ハウジングに挿入し、保持部材により当該ハウジングに保持するセンサ構造体保持工程と、を備え、前記センサ構造体保持工程は、前記ハウジングの固定に用いた前記複数の固定部材の少なくとも一つの固定部材の固定方向の延長線上の空間に、前記センサ構造体の一部または前記保持部材の一部が重なる状態で当該センサ構造体を固定することを特徴としている。
また、本発明が適用されるパワーステアリング装置の製造方法は、検出体が連結された入力軸および出力軸を回転可能に支持し、第1のハウジングおよび第2のハウジングに分割されたハウジングを複数の固定部材を用いて固定するハウジング固定工程と、前記第1のハウジングおよび前記第2のハウジングが固定された後の前記ハウジングに対し、前記ハウジングの前記複数の固定部材の少なくとも一つに向けて延びる破損防止部材を間に挟んで、前記入力軸と前記出力軸との間のトルクを前記検出体を用いて測定するセンサ構造体を当該ハウジングに挿入し、保持部材により当該ハウジングに保持するセンサ構造体保持工程と、を備え、前記センサ構造体保持工程は、前記ハウジングの固定に用いた前記複数の固定部材の少なくとも一つの固定部材の固定方向の延長線上の空間に、前記破損防止部材の一部が重なる状態で当該センサ構造体を固定することを特徴としている。
本発明によれば、ハウジングにセンサ構造体が組み込まれるパワーステアリグ装置にてセンサ構造体が保持されたままハウジングが分割されることを抑制することができる。
本実施形態が適用される電動パワーステアリング装置の全体構成図である。 本実施形態が適用される電動パワーステアリング装置のハンドル側ギヤハウジングを説明する構成図である。 本実施形態が適用される電動パワーステアリング装置のアシスト側ギヤハウジングを説明する構成図である。 本実施形態が適用されるセンサ構造体がハウジングに取り付けられた状態を示す構成図である。 本実施形態が適用されるセンサ破損防止構造の第1例を示す説明図である。 本実施形態が適用されるセンサ破損防止構造の第2例を示す説明図である。 本実施形態が適用されるセンサ破損防止構造の第3例を示す説明図である。 本実施形態が適用されるセンサ破損防止構造の第4例を示す説明図である。
〔パワーステアリング装置の全体構成〕
まず、図1〜図3を用いて、本実施の形態が適用されるパワーステアリング装置である電動パワーステアリング装置1について説明する。
図1は、本実施形態が適用される電動パワーステアリング装置1の全体構成図である。図2は、本実施形態が適用される電動パワーステアリング装置1のハンドル側ギヤハウジング10Aを説明する構成図であり、図1に示すII−II断面である。また、図3は、本実施形態が適用される電動パワーステアリング装置1のアシスト側ギヤハウジング10Bを説明する構成図であり、図1に示すIII−III断面である。本実施の形態が適用される電動パワーステアリング装置1は、いわゆるダブルピニオン型のパワーステアリング装置であり、操舵部材(ステアリングホイール)からの操舵力をラック軸24に伝達するマニュアルピニオンと、電動モータ30からの操舵補助力をラック軸24に伝達するアシストピニオンとを有する。
車体フレーム(図示せず)等に固定されるギヤハウジング10は、図1に示すように、ハンドル側ギヤハウジング10Aとアシスト側ギヤハウジング10Bとを有し、これらをラック軸24まわりで連結してギヤハウジング10を構成している。ハンドル側ギヤハウジング10Aは、入力軸21と、ハンドル側ピニオン軸(出力軸)23(図2参照)とを回転可能に支持している。入力軸21は、ステアリングホイール(図示せず)に連結されたアッパーシャフト(図示せず)と連結している。
一方、アシスト側ギヤハウジング10Bは、モータケース31に囲まれた電動モータ30の出力トルクをラック軸24に連結している。このラック軸24の両端部には左右のタイロッド48A、48Bが連結されている。このタイロッド48A、48Bはナックルアーム(図示せず)を介して被操舵部であるタイヤ(図示せず)に連結されている。尚、ラック軸24はハンドル側ギヤハウジング10Aの第1ハウジング11(図2参照)とアシスト側ギヤハウジング10Bの第1ハウジング17(図3参照)とに設けられた軸受(図示せず)によって、図1の左右方向に摺動性を良好に保った状態で支持されている。
〔ハンドル側ギヤハウジングの構成〕
図2に示すように、本実施の形態が適用されるハンドル側ギヤハウジング10Aは、第1ハウジング11と第2ハウジング12とに分割され、これらが組み付けられてハウジングを形成している。そして、組み付けられる第1ハウジング11と第2ハウジング12とを固定する固定部材として、ハウジング固定ボルト13を有している。ハウジング固定ボルト13は、後述するように、例えば、軸方向(図2では上から下のS方向)に直交する方向の2点に、一直線上または一定の角度を有して設けられ、軸方向に向けて、第1ハウジング11と第2ハウジング12との締め付けを行っている。図2では、2点のうちの1点のハウジング固定ボルト13を示している。
ハンドル側ギヤハウジング10Aは、図2に示すように、ステアリングホイール(図示せず)に連結される入力軸21を有している。また、この入力軸21にトーションバー22を介して連結されるハンドル側ピニオン軸(出力軸)23を、入力軸21と同軸上に有している。さらに、ハンドル側ピニオン軸23はピニオン23Aを有しており、このピニオン23Aをラック軸24のハンドル側ラック24Aに噛み合わせている。これにより、ラック軸24は、ステアリングホイールに加えた操舵トルクに従って直線運動が可能となり、図1に示すギヤハウジング10の左右方向に移動する。入力軸21はハンドル側ギヤハウジング10Aの第2ハウジング12に設けられた軸受21Jにより保持され、ハンドル側ピニオン軸23はハンドル側ギヤハウジング10Aの第1ハウジング11に設けられた軸受23J、23Kにより保持される。
また、ハンドル側ギヤハウジング10Aの第1ハウジング11内には、ラック軸24のハンドル側ラック24Aをハンドル側ピニオン軸23のピニオン23Aに押付けるとともに、ラック軸24を摺動自在に支持するラックガイド25が取り付けられる。このラックガイド25は、第1ハウジング11のシリンダ部14に挿入される。シリンダ部14は、このラック軸24を挟んでハンドル側ピニオン軸23と相対する部分に設けられている。ラックガイド25は、シリンダ部14に埋込ネジ形式により固定されるキャップ25Aを有し、ラック軸24をハンドル側ラック24Aの反対側から押圧するばね25Bを備えている。キャップ25Aが第1ハウジング11のシリンダ部14に締め付けられることで、ばね25Bがラック軸24を押圧し、ハンドル側ラック24Aはピニオン23Aと良好な噛み合いを維持している。
更に、電動パワーステアリング装置1のハンドル側ギヤハウジング10Aには、入力軸21と、ハンドル側ピニオン軸(出力軸)23との相対回転角度を検出し、検出した相対回転角度に基づいて操舵トルクを検出するトルク検出装置40が取り付けられている。
〔アシスト側ギヤハウジングの構成〕
図3に示すように、本実施の形態が適用されるアシスト側ギヤハウジング10Bは、第1ハウジング17と第2ハウジング18とが組み付けられ、更にキャップ19が組み付けられた構造体である。電動パワーステアリング装置1(図1参照)にあっては、車両に搭載された状態で、後述するように、電動モータ30(図1参照)の出力が伝えられるアシスト側ピニオン軸33が鉛直方向に対して交差配置される。本実施の形態では、アシスト側ピニオン軸33が車両の前後方向に沿うように、概ね水平方向に横置きされている。
電動パワーステアリング装置1は、図3に示すアシスト側ギヤハウジング10Bの第2ハウジング18に、図1に示した電動モータ30のモータケース31が取付けられる。アシスト側ギヤハウジング10Bには、電動モータ30の出力軸に連結されるウォームギヤ(図示せず)と噛み合うウォームホイール34が設けられている。また、ウォームホイール34からの伝達力を受けて回転するアシスト側ピニオン軸33を有している。例えば、アシスト側ピニオン軸33は金属製であり、ウォームホイール34は、この金属製のアシスト側ピニオン軸33のハブ33Aに一体成形された樹脂成形体で構成され、アシスト側ピニオン軸33に固定されている。
第1ハウジング17にはアシスト側ピニオン軸33の一端側を保持する軸受37が設けられ、第2ハウジング18にはこのアシスト側ピニオン軸33の他端側を保持する軸受35が設けられている。また、軸受35の内輪をアシスト側ピニオン軸33に固定するロックナット36を有している。このロックナット36は、埋込ネジ形式によりアシスト側ピニオン軸33に固定され、ロックナット36をアシスト側ピニオン軸33に対してねじ入れることで、軸受35の内輪がアシスト側ピニオン軸33に固定される。軸受35の外輪は、第2ハウジング18に保持される。アシスト側ピニオン軸33の一端部は軸受37の内輪に隙間嵌めされている。
また、アシスト側ギヤハウジング10Bの第1ハウジング17内には、ラック軸24のアシスト側ラック24Bをアシスト側ピニオン軸33のピニオン33Bに押付けるとともに、ラック軸24を摺動自在に支持するラックガイド38が取り付けられる。このラックガイド38は、第1ハウジング17のシリンダ部17Aに挿入される。シリンダ部17Aは、このラック軸24を挟んでアシスト側ピニオン軸33と相対する部分に設けられている。ラックガイド38は、シリンダ部17Aに埋込ネジ形式により固定されるキャップ38Aを有し、ラック軸24をアシスト側ラック24Bの反対側から押圧するばね38Bを備えている。キャップ38Aが第1ハウジング17のシリンダ部17Aに締め付けられることで、ばね38Bがラック軸24を押圧し、アシスト側ラック24Bはピニオン33Bと良好な噛み合いを維持している。尚、アシスト側ピニオン軸33のピニオン33Bとラック軸24のアシスト側ラック24Bの双方又は少なくとも一方を、それらの歯すじがそれらの中心軸に斜交するはすば歯車としている。
このような構成を有する電動パワーステアリング装置1では、トルク検出装置40(図2参照)の検出結果に応じて駆動される電動モータ30の出力トルクがウォームギヤ(図示せず)を介してウォームホイール34に伝達され、アシスト側ピニオン軸33を介してラック軸24に伝えられる。このようにして、電動モータ30の出力トルクを前述のステアリングホイールによるラック軸24の移動に対するアシスト力として付与している。すなわち、ラック軸24は、ステアリングホイールの回転によって発生する操舵トルクと電動モータ30から付与される補助トルクとで回転する。
〔トルク検出装置の構成〕
次に、トルク検出装置40について詳述する。
図4は、本実施形態が適用されるセンサ構造体がハウジングに取り付けられた状態を示す構成図であり、図2におけるIV部の拡大図である。
トルク検出装置40は、入力軸21とハンドル側ピニオン軸(出力軸)23との相対回転角度を検出する相対角度検出部60と、相対角度検出部60が検出した相対回転角度に基づいて操舵トルクを検出するトルク検出部50と、を有している。
先ずは、相対角度検出部60について説明する。
図4に示すように、相対角度検出部60は、入力軸21に取り付けられる硬磁性体の一例としての磁石61と、磁石61が形成する磁界内に配置された軟磁性体のヨーク62と、ヨーク62から磁束を集める軟磁性体の集磁部材63とを有している。また、相対角度検出部60は、磁石61、ヨーク62および集磁部材63にて形成される磁気回路中の磁束密度を検出する磁気センサ64を有している。また、相対角度検出部60は、磁石61と入力軸21との間に介在する入力側ブラケット65と、ヨーク62とハンドル側ピニオン軸23との間に介在する出力側ブラケット66とを有している。
磁石61は、円筒状であり、入力軸21の周方向にN極とS極とが交互に配置されるとともに周方向に着磁されている。この磁石61は入力側ブラケット65に固定され、入力側ブラケット65が入力軸21に固定されることで、磁石61が入力軸21に取り付けられている。そして、磁石61は、入力軸21とともに回転する。磁石61を入力側ブラケット65に固定する手法としては、接着剤、圧入などを例示することができる。また、入力側ブラケット65を入力軸21に固定する手法としては、圧入、溶接、カシメあるいはねじ止めなどを例示することができる。
ヨーク62は、第1ヨーク(図示せず)と第2ヨーク(図示せず)とから構成される。この第1ヨークおよび第2ヨークは、磁石61の外径よりも大きな径の孔が内側に形成された円板状の円環部(図示せず)と、この円環部から入力軸21の軸方向に伸びるように形成された複数の突起部(図示せず)とを有している。これらの複数の突起部は、磁石61の周方向にて、この磁石61の外周面に沿うように湾曲している。そして、第1ヨークの突起部および第2ヨークの突起部は、磁石61のN極およびS極と同数形成されている。そして、これら突起部は、入力軸21の回転半径方向において、磁石61の外周面と対向するようにこの外周面よりもやや外側に配置されている。
出力側ブラケット66は、ハンドル側ピニオン軸23の軸方向に伸びる円筒状の金属製の部材である。ヨーク62は、この出力側ブラケット66とともに射出成形され、一体成形されている。これにより、第1ヨーク、第2ヨークおよび出力側ブラケット66は、一部品となった状態で、ハンドル側ピニオン軸23に固定されている。これを固定する手法としては、出力側ブラケット66をハンドル側ピニオン軸23に圧入、カシメあるいはねじ止めすることにより、ハンドル側ピニオン軸23に固定することを例示することができる。
集磁部材63は、第1集磁部材631と、第2集磁部材632と、から構成される。
第1集磁部材631は、第1ヨーク(図示せず)の円環部(図示せず)の上端面の上方に配置されるとともに、円周方向の所定角度に渡ってこの円環部の上端面に沿うように平板状部(図示せず)が形成されている。そして、第1集磁部材631は、この平板状部における最外部から軸方向に下方に伸び、その最下端部から軸方向に直交する方向に外側に突出した第1突出部631Aを有している。
第2集磁部材632は、第2ヨーク(図示せず)の円環部(図示せず)の下端面の下方に配置されるとともに、円周方向の所定角度に渡ってこの円環部の下端面に沿うように形成された平板状部(図示せず)を有している。また、第2集磁部材632は、この平板状部における最外部から軸方向に上方に伸び、その最上端部から軸方向に直交する方向に外側に突出した第2突出部632Aを有している。
磁気センサ64は、後述するトルク検出部50の検出用基板54を介して第2ハウジング12に装着されており、軸方向において、第1集磁部材631の第1突出部631Aと第2集磁部材632の第2突出部632Aとの間に配置されている。磁気センサ64は、第1集磁部材631と第2集磁部材632との間の磁束密度を検出し、検出した磁束密度を電気信号(例えば電圧信号)に変換して出力するセンサであり、磁気抵抗素子、ホールIC、ホール素子などを例示することができる。
次に、トルク検出部50について説明する。
トルク検出部50は、ステアリングホイールに操舵トルクが付与されておらずトーションバー22に捩れが生じていない中立状態のときの磁気センサ64の出力値である基準値と、磁気センサ64の出力値とに基づいて操舵トルクに応じた電気信号を出力する。
トルク検出部50は、図4に示した、算術論理演算回路が実装された検出用基板54にて構成される。トルク検出部50は、この検出用基板54に接続されたターミナル55を介してトルク信号を出力する。また、検出用基板54は、ターミナル55を介して、電源電圧およびGND電圧が供給される。また、検出用基板54には磁気センサ64が接続されている。
以上のように構成されたトルク検出装置40において、相対角度検出部60の集磁部材63および磁気センサ64と、トルク検出部50を構成する検出用基板54とは一つの構造体であるセンサ構造体51として事前に組み付けられ、その後、第2ハウジング12に装着される。
センサ構造体51は、集磁部材63を保持するセンサハウジング52と、このセンサハウジング52に装着される検出用基板54と、この検出用基板54に接続される磁気センサ64およびターミナル55とを含んで構成される。そして、センサハウジング52は、金型内に挿入した集磁部材63の周りに合成樹脂を注入する射出成形にて成形され、集磁部材63と一体化されている。また、センサハウジング52にはOリング56が取り付けられ、センサ構造体51が第2ハウジング12に装着された際、内部の密閉性を確保している。センサ構造体51は、保持部材であるセンサ固定ボルト57(図5〜図8参照)によって第2ハウジング12に固定される。
〔センサ構造体の破損防止構造〕
センサ構造体51は、第2ハウジング12が、図2に示すハウジング固定ボルト13によって第1ハウジング11と固定された後に、第2ハウジング12に取り付けられる。
ここで、前述のように、図4に示す第1集磁部材631の第1突出部631Aと第2集磁部材632の第2突出部632Aは、ハンドル側ピニオン軸23に固定されているヨーク62の第1ヨークの上方(入力側)、および第2ヨークの下方(出力側)に位置している。また、ハンドル側ピニオン軸23は第1ハウジング11に保持されている。そのために、センサ構造体51が第2ハウジング12に取り付けられている状態で、第1ハウジング11と第2ハウジング12との固定を解いて分解した場合には、この第1突出部631Aや第2突出部632Aが、第1ヨークや第2ヨークに干渉し、集磁部材63や磁気センサ64が破損したり変形してしまう。またハンドル側ピニオン軸23側の検出体であるヨーク62の変形や破損が生じる場合がある。
そこで、本実施の形態では、センサ構造体51が取り付けられてる状態では、第1ハウジング11および第2ハウジング12を固定しているハウジング固定ボルト13に触れる作業を制限することで、センサ構造体51が取り付けられた状態での第2ハウジング12の取り外し、ハウジングの分割、を制限している。
〔センサ破損防止構造の第1例〕
図5は、本実施形態が適用されるセンサ破損防止構造の第1例を示す説明図であり、センサ構造体51が第2ハウジング12に固定された第1の固定状態を示している。図5(a)は図2の軸方向の上方(入力側)からハンドル側ギヤハウジング10Aを眺めた図であり、図5(b)は図5(a)をV−V方向から眺めた図である。第2ハウジング12は、2つのハウジング固定ボルト13によって第1ハウジング11と一体化されている。
図5(a)、(b)に示す例では、第2ハウジング12の形状として、ボルトやナットなどによる固定箇所が、軸方向に直交する方向の2点に、約90の角度を有して配置されるように構成されている。そして、この2点の固定箇所は、センサ構造体51の挿入方向側に位置し、それぞれの箇所はハウジング固定ボルト13で締め付けられている。ハウジング固定ボルト13のボルト締め付け方向は図のS方向(図5(b)、図2参照)である。このS方向は、入力軸21およびハンドル側ピニオン軸(出力軸)23の軸方向の入力側から出力側(図2の上方向から下方向)へ向かう方向である。例えば六角ソケットをハウジング固定ボルト13の頭に差し込み、ラチェット付きレンチなどの組み付け工具によって、ハウジング固定ボルト13がS方向に締め付けられる。ハウジング固定ボルト13によって第1ハウジング11および第2ハウジング12が一体化された後、図5(a)のT方向(入力軸21およびハンドル側ピニオン軸(出力軸)23の軸方向と交差する方向)からセンサ構造体51が第2ハウジング12に挿入される。そして、センサ構造体51は、同じくT方向(軸方向と交差する方向)から締め付けられる2つのセンサ固定ボルト57によって、第2ハウジング12に固定される。
図5(a)、(b)に示す第1の固定状態では、ハウジング固定ボルト13のボルト締め付け方向であるS方向の延長線上の空間に、センサ構造体51とセンサ固定ボルト57とが存在している。すなわち、図5(b)に示す寸法Lだけ重なりがある。その結果、センサ構造体51がセンサ固定ボルト57によって第2ハウジング12に取り付けられている状態にて、ハウジング固定ボルト13の頭に六角ソケットを嵌め込むことは困難である。例えば、薄型の六角レンチなどを脇から挿入すれば、何とかハウジング固定ボルト13を弛めることは可能であるが、これは通常の組み立てにて採用される工具ではない。通常の組み立てにて採用される工具によってボルト締め付け方向であるS方向(軸方向)からのアクセス(工具押し付け作業)が必要である。本実施の形態によれば、センサ構造体51の一部やセンサ固定ボルト57の一部が邪魔になり、ハウジング固定ボルト13を弛める工具が利用できない。このように、ハウジング固定ボルト13に触れる作業を制限することで、センサ構造体51が取り付けられた状態でのハウジングの分割を制限できる。
〔センサ破損防止構造の第2例〕
図6は、本実施形態が適用されるセンサ破損防止構造の第2例を示す説明図である。図5(a)、(b)に示す第1例では、第2ハウジング12の2点の固定箇所が、センサ構造体51の本体および/またはセンサ固定ボルト57によって邪魔され、センサ構造体51が取り付けられている状態ではハウジング固定ボルト13が弛められないように構成されていた。図6に示す第2例では、第2ハウジング12の1点の固定箇所が、センサ構造体51の本体および/またはセンサ固定ボルト57によって邪魔され、センサ構造体51が取り付けられている状態ではハウジング固定ボルト13の一つが弛められないように構成されている。
図6に示す第2例の第2ハウジング12は、2点の固定箇所が、軸方向に直交する方向の2点、すなわち、軸方向に交差する方向の直径方向の延長線上の2点に存在している。そのうちの1点の固定箇所にて、ハウジング固定ボルト13がセンサ構造体51の本体および/またはセンサ固定ボルト57と空間上で干渉している。そのため、センサ構造体51の一部やセンサ固定ボルト57の一部が邪魔になり、ハウジング固定ボルト13の一つについて、ボルトを弛める工具が利用できない。第1例のように2箇所ではないが、同様に、センサ構造体51が取り付けられた状態でのハウジングの分割を制限できる。尚、第1ハウジング11と第2ハウジング12との固定箇所は、この第2例では軸方向に交差する方向の直径方向の延長線上の2点にある。かかる場合には、第1ハウジング11と第2ハウジング12とのハウジング固定ボルト13を用いた締め付けを第1例と比べて安定化させることができる。
〔センサ破損防止構造の第3例〕
図7は、本実施形態が適用されるセンサ破損防止構造の第3例を示す説明図である。図7に示す第3例は、センサ構造体51の筐体構造を工夫し、センサ構造体51が第2ハウジング12に取り付けられている状態では、センサ構造体51の筐体構造が邪魔をして、ハウジング固定ボルト13に対して、工具を用いた締め付け方向(軸方向、図2のS方向)からのアクセスを制限するものである。
図7に示す第3例では、センサ構造体51の筐体であるセンサハウジング52(図4参照)に、図7に示す張り出し部51Aが形成されている。この張り出し部51Aは、センサ構造体51が第2ハウジング12に組み付けられた際に、第2ハウジング12の締め付けに用いられているハウジング固定ボルト13の一部または全部を、軸方向の出力側の空間で覆うように、張り出している。そして、この張り出し部51Aは、センサハウジング52を形成する際に、樹脂による射出成形にて一体的に形成することが可能である。
この図7に示す第3例によれば、上述した第1例、第2例と同様に、センサ構造体51が取り付けられた状態でのハウジングの分割(第1ハウジング11と第2ハウジング12との分割)を制限できる。また、第1ハウジング11と第2ハウジング12との組み付け位置の決定に際し、センサ構造体51の取り付け位置を考慮して設計する必要性が低くなり、ハウジング設計の自由度を増すことができる。
〔センサ破損防止構造の第4例〕
図8は、本実施形態が適用されるセンサ破損防止構造の第4例を示す説明図である。図8に示す第4例は、センサ構造体51が組み付けられた際にハウジング固定ボルト13を覆う固定解除制限部材58をセンサ構造体51やハウジングとは別個に、別体として設けている。そして、他の例と同様に、センサ構造体51が第2ハウジング12に取り付けられている状態では、ハウジング固定ボルト13に対して、工具を用いた締め付け方向(軸方向、図2のS方向)からのアクセスを制限している。
図8に示す固定解除制限部材58は、例えばセンサ構造体51がセンサ固定ボルト57によって締め付け固定される際、一緒に締め付け固定される。すなわち、センサ構造体51の取り付け位置に合わせたピッチの2つの孔を備え、第2ハウジング12に取り付けられた際、図8のハウジング固定ボルト13の方向に延びる2本の足を有している。この2つの孔は、センサ固定ボルト57がストレスなく挿入できる寸法で形成されている。そして、例えば、コ字状(U字状)の板金や樹脂成形物などで形成されている。この図8に示す第4例によっても、センサ構造体51が取り付けられた状態でのハウジングの分割を制限できる。すなわち、センサ構造体51が取り付けられた際、ハウジング固定ボルト13の軸方向(図2のS方向)の空間に固定解除制限部材58が位置しており、センサ構造体51が取り外されることによって初めて固定解除制限部材58をハウジング固定ボルト13の軸方向の空間から外すことができる。これによって、センサ構造体51が取り付けられている状態ではハウジング固定ボルト13が取り外されることはない。
尚、上述した本実施の形態に示す各態様は一例であって、他の態様の選択を制限するものではない。例えば、図8に示す第4例の変形例として、固定解除制限部材58がハウジング固定ボルト13の軸方向の空間を覆っている状態にて、センサ固定ボルト57によるセンサ構造体51の締結方向を、ハウジング固定ボルト13の締結方向と同様な、軸方向(図2のS方向)とすることも可能である。
〔パワーステアリング装置の第1の製造方法〕
次に、本実施の形態が適用されたパワーステアリング装置の製造方法について、説明する。
まず、第1の製造方法として、上述した第1例、第2例、および第3例のセンサ破損防止構造の製造方法について説明する。
まず、図4に示したように、トルク検出装置40の一部である検出体を入力軸21とハンドル側ピニオン軸(出力軸)23に連結する。すなわち、入力軸21に入力側ブラケット65を取り付けることで、入力側ブラケット65に固定された磁石61を入力軸21に連結する。また、ハンドル側ピニオン軸(出力軸)23に出力側ブラケット66を取り付けることで、出力側ブラケット66に一体成形されたヨーク62をハンドル側ピニオン軸(出力軸)23に連結する。そして、図2に示したように、これら検出体(トルク検出装置40の一部)が連結された入力軸21およびハンドル側ピニオン軸(出力軸)23を、第1ハウジング11および第2ハウジング12に、軸受23J、軸受23K、軸受21Jを介して回転可能に支持する。そして、第1ハウジング11および第2ハウジング12を、例えば2つのハウジング固定ボルト13によって軸方向(図2のS方向)から締め付け固定する。これによって、ハウジング固定工程が行われる。
次に、第1ハウジング11および第2ハウジング12がハウジング固定ボルト13によって固定された後に、トルク検出装置40のセンサ構造体51を第2ハウジング12に挿入する。この挿入方向は、軸方向(図2のS方向)と交差する方向、より詳しくは直交する方向である。そして、この挿入方向と同方向から、2つのセンサ固定ボルト57によって締め付け、センサ構造体51を第2ハウジング12に固定する。これによって、上述した第1例、第2例、および第3例のように、センサ構造体51の一部または保持部材であるセンサ固定ボルト57の一部が、ハウジング固定ボルト13の固定方向(軸方向)の延長線上の空間に重なった状態でセンサ構造体51を固定できる。このようにして、センサ構造体保持工程が行われる。
〔パワーステアリング装置の第2の製造方法〕
次に、第2の製造方法として、上述した第4例のセンサ破損防止構造の製造方法について説明する。
この第2の製造方法にて、ハウジング固定工程は、前述の第1の製造方法と同様である。そして、第1ハウジング11および第2ハウジング12がハウジング固定ボルト13によって固定された後に、固定解除制限部材58を間に挟んで、センサ構造体51を2つのセンサ固定ボルト57によって締め付け、固定解除制限部材58とセンサ構造体51とを第2ハウジング12に固定する。この固定解除制限部材58は、ハウジング(第1ハウジング11および第2ハウジング12)を固定する複数のハウジング固定ボルト13の少なくとも一つ(本実施の形態では2つ)に向けて延びている。すなわち、少なくとも一つのハウジング固定ボルト13の固定方向(軸方向)の延長線上の空間に、固定解除制限部材58の一部が重なる状態でセンサ構造体51を固定できる。このようにして、第2の製造方法のセンサ構造体保持工程が行われる。
以上詳述したように、本実施の形態によれば、センサ構造体51により、センサ固定ボルト57により、および別個に設けた固定解除制限部材58により、第1ハウジング11および第2ハウジング12の固定解除を制限することができる。すなわち、センサ構造体51が取り付けられたまま第1ハウジング11および第2ハウジング12の固定を外すことはできず、センサ構造体51をハウジングから取り外すことによって初めてハウジングを分解できる。これによって、例えば、センサ構造体51などのトルク検出装置40の破損を軽減できる。
また、本実施の形態によれば、簡易な製造工程で、上記のような固定解除を制限することも可能である。
1…電動パワーステアリング装置、10…ギヤハウジング、10A…ハンドル側ギヤハウジング、11…第1ハウジング、12…第2ハウジング、13…ハウジング固定ボルト、21…入力軸、23…ハンドル側ピニオン軸(出力軸)、40…トルク検出装置、50…トルク検出部、51…センサ構造体、57…センサ固定ボルト、60…相対角度検出部

Claims (6)

  1. 入力軸および出力軸を回転可能に支持するとともに、第1のハウジングおよび第2のハウジングに分割され、分割された当該第1のハウジングおよび当該第2のハウジングが固定部材を用いて固定されるハウジングと、
    前記入力軸および前記出力軸に検出体が連結され、前記第1のハウジングおよび前記第2のハウジングが前記固定部材を用いて固定された後に前記ハウジングにセンサ構造体が保持され、当該入力軸と当該出力軸との間の相対回転角度を測定する測定装置と、を備え、
    前記測定装置の前記センサ構造体が前記ハウジングに保持された状態では、前記第1ハウジングおよび前記第2ハウジングを固定している前記固定部材の固定解除を制限することを特徴とするパワーステアリング装置。
  2. 前記測定装置の前記センサ構造体によって、および/または当該センサ構造体を前記ハウジングに保持するために保持部材が用いられている場合には当該保持部材によって、または当該センサ構造体とともに当該保持部材によって取り付けられる破損防止部材によって、当該センサ構造体が当該ハウジングに保持された状態にて、前記第1ハウジングおよび前記第2ハウジングを固定している前記固定部材の固定解除を制限することを特徴とする請求項1記載のパワーステアリング装置。
  3. 前記第1のハウジングと前記第2のハウジングとは、複数のハウジング固定ボルトにより締め付けられ、
    前記センサ構造体を前記ハウジングに保持する保持部材はセンサ固定ボルトであり、当該センサ構造体が当該ハウジングに保持された状態にて、前記複数のハウジング固定ボルトのうち少なくとも1つのハウジング固定ボルトのボルト締め付け方向の延長線上の空間に、当該センサ構造体、および/または当該センサ固定ボルトの頭、または前記破損防止部材、の少なくとも一部が重なるように位置することで、当該センサ構造体が当該ハウジングに保持された状態での当該ハウジング固定ボルトの取り外しを制限することを特徴とする請求項2記載のパワーステアリング装置。
  4. 前記第1のハウジングと前記第2のハウジングとは、前記入力軸および前記入力軸の軸方向から前記複数のハウジング固定ボルトにより締め付けられ、
    前記センサ構造体は、前記軸方向と交差する方向から前記ハウジングに挿入され、当該軸方向と交差する方向から前記センサ固定ボルトにより保持され、当該センサ構造体が当該ハウジングに保持された状態にて、前記複数のハウジング固定ボルトのうち少なくとも1つのハウジング固定ボルトの当該軸方向から見て、当該センサ構造体、および/または当該センサ固定ボルトの頭、または前記破損防止部材、の少なくとも一部が重なるように位置することを特徴とする請求項3記載のパワーステアリング装置。
  5. 検出体が連結された入力軸および出力軸を回転可能に支持し、第1のハウジングおよび第2のハウジングに分割されたハウジングを複数の固定部材を用いて固定するハウジング固定工程と、
    前記第1のハウジングおよび前記第2のハウジングが固定された後の前記ハウジングに対し、前記入力軸と前記出力軸との間のトルクを前記検出体を用いて測定するセンサ構造体を当該ハウジングに挿入し、保持部材により当該ハウジングに保持するセンサ構造体保持工程と、を備え、
    前記センサ構造体保持工程は、前記ハウジングの固定に用いた前記複数の固定部材の少なくとも一つの固定部材の固定方向の延長線上の空間に、前記センサ構造体の一部または前記保持部材の一部が重なる状態で当該センサ構造体を固定することを特徴とするパワーステアリング装置の製造方法。
  6. 検出体が連結された入力軸および出力軸を回転可能に支持し、第1のハウジングおよび第2のハウジングに分割されたハウジングを複数の固定部材を用いて固定するハウジング固定工程と、
    前記第1のハウジングおよび前記第2のハウジングが固定された後の前記ハウジングに対し、前記ハウジングの前記複数の固定部材の少なくとも一つに向けて延びる破損防止部材を間に挟んで、前記入力軸と前記出力軸との間のトルクを前記検出体を用いて測定するセンサ構造体を当該ハウジングに挿入し、保持部材により当該ハウジングに保持するセンサ構造体保持工程と、を備え、
    前記センサ構造体保持工程は、前記ハウジングの固定に用いた前記複数の固定部材の少なくとも一つの固定部材の固定方向の延長線上の空間に、前記破損防止部材の一部が重なる状態で当該センサ構造体を固定することを特徴とするパワーステアリング装置の製造方法。
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