JP5589276B2 - トルク検出装置 - Google Patents
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Description
しかしながら、この樹脂部分が温度変化により熱収縮した場合、ボルトの頭部とハウジングとの間に隙間が生じ、この隙間内で保持部材のガタつきが起こり、騒音が発生する原因となっていた。そこで、スプリングワッシャ等のバネ部品とともに保持部材を締結すれば、バネ部品の付勢力により保持部材のガタつきを防止することはできる。しかし、この場合は、部品点数が増加するため、組み付け作業が煩雑になるという新たな問題が生じる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、部品点数を増加させることなく、熱収縮にともなう保持部材のガタつきを防止することができるトルク検出装置を提供することを目的とする。
この場合、保持部材の被締結部を、付勢部の弾性変形により取付部から離反する方向へ付勢するようにしたので、被締結部の合成樹脂が熱収縮しても、被締結部は付勢部の付勢力によって取付部から離反する方向へ押し付けられた状態で保持されるため、熱収縮による保持部材のガタつきを防止することができる。しかも、付勢部はシールド部材に一体形成されているため、部品点数を増加させることなく上記ガタつきを防止することができる。
また、前記付勢部は、前記締結部材により前記被締結部とともに前記取付部に締結されていることが好ましい。
この場合、シールド部材に一体形成された付勢部が、保持部材とともにハウジングに締結されるため、付勢部およびシールド部材をカシメ等により別途ハウジングに固定する作業が不要になり、組み立て作業が容易になる。
この場合、保持部材の本体部を、付勢部の弾性変形により取付部から離反する方向へ付勢するようにしたので、被締結部の合成樹脂が熱収縮しても、本体部が付勢部の付勢力によって取付部から離反する方向へ押し付けられた状態で保持されるため、熱収縮による保持部材のガタつきを防止することができる。しかも、付勢部はシールド部材に一体形成されているため、部品点数を増加させることなく上記ガタつきを防止することができる。
また、締結部材を締結することによって、シールド部材はその付勢部の弾性変形により本体部に押し付けられた状態で保持されるため、シールド部材を保持部材にカシメ等により別途固定する作業が不要になり、組み立て作業が容易になる。
保持部材7は、ハウジング9に締結される被締結部7aと、この被締結部7aに固定され、後述する合成樹脂材より硬質の金属製の筒体(カラー)7bと、集磁体71〜74および検出部であるホールIC75,76を内蔵する本体部7cと、被締結部7aの中央に盛り上がって形成され、ホールIC75,76の外付けコンデンサを含む回路部分(図示せず)が内蔵される回路収容部7dと、回路収容部7dの背面側にさらに盛り上がって形成され、回路部分とハーネス8とを熱カシメにより接続する部位を内蔵する接続部7eとを備えている。上記各部7a〜7eは合成樹脂材でモールドすることにより一体成形されており、集磁体71〜74の内周面のみが露出している。
ここで、保持部材7を樹脂モールドによって成形する際に、合成樹脂が筒体7bの軸方向(図3上下方向)両端部に回り込んだ状態で成形される場合がある。この場合、保持部材7をハウジング9に締結する際に、上記回り込んだ合成樹脂が筒体7bとともにボルト10により締結されることになる。そうすると、この合成樹脂が外部環境の温度変化によって取付部9bから離反する方向へ熱収縮した場合、ボルト10の頭部10aの下面と取付部9bの上面との間に隙間が生じることになる。
しかし、上述のように、被締結部7aには付勢部77bの付勢力が常に作用しているため、上記熱収縮が生じても、その熱収縮に応じて付勢部77bは弾性変形した状態から起伏形状が徐々に大きくなるように変形する。したがって、被締結部7aは、付勢部77bの付勢力によってボルト10の頭部10aの下面に常に押し付けられた状態で保持されるため、被締結部7aの熱収縮にともなって保持部材7のガタつきを防止することができる。しかも、付勢部77bをシールド部材77に一体形成するようにしたので、部品点数を増加させることなくガタつきを防止することができる。
さらに、付勢部77bを一体形成したシールド部材77を保持部材7とともに、ボルト10によりハウジング9に締結するようにしたので、トルク検出装置100の組み立て時に、シールド部材77をカシメ等により保持部材7に別途固定する作業が不要になり、組み立て作業が容易になる。
図3との比較により明らかなように、図5において、保持部材7の被締結部7aはボルト10によりハウジング9の取付部9bに直接締結されており、前記ボルト10より内側(収容部9a側)の取付部9bと被締結部7aとの間には、シール部材である弾性材からなるOリング11が、収容部9aの矩形の開口縁に沿って、十分に圧縮された状態で取り付けられている。これにより、収容部9a内は密封されるため、車両の跳上水等の流体が収容部9a内に侵入するのを防止することができる。
また、シールド部材177は、本体部7cの外周部の側面7c1に沿って形成された一対の遮蔽部177aと、両遮蔽部177aの間に形成された付勢部177bとを有している。付勢部177bは、本体部7cの外周底部に形成された円弧面7c2と、ハウジング9の収容部9aの壁面底部に形成された円弧面9a1との間で、周方向に連続して起伏する波形に形成されている。
しかし、上述のように、被締結部7aには付勢部177bの付勢力が常に作用しているため、上記熱収縮が生じても、その熱収縮に応じて付勢部177bは弾性変形した状態から起伏形状が徐々に大きくなるように変形する。したがって、被締結部7aは、付勢部177bの付勢力によってボルト10の頭部10aの下面に常に押し付けられた状態で保持されるため、被締結部7aの熱収縮にともなう保持部材7のガタつきを防止することができる。しかも、付勢部177bをシールド部材177に一体形成するようにしたので、部品点数を増加させることなくガタつきを防止することができる。
さらに、シールド部材177は、付勢部177bの付勢力によって、本体部7cの円弧面7c2および収容部9aの円弧面9a1に放射状に押し付けられた状態で保持されているため、シールド部材177が隙間S内でガタつくのを防止することができる。
また、本実施形態では付勢部177bを収容部9a内のシールド部材177に形成するようにしたので、第1実施形態のように保持部材7の被締結部7aとハウジング9の取付部9bとの間に付勢部77bを設ける必要がないので、被締結部7aと取付部9bとの間にシール部材(Oリング11)を装着することにより、シール性能を高めることができる。したがって、本実施形態のトルク検出装置100は、防水仕様として用いることも可能になる。なお、Oリング11は被締結部7aと取付部9bと間で十分に圧縮された状態で取り付けられているため、上記隙間が生じてもシール性能を確保することができる。
また、上記第2実施形態では、付勢部177bの付勢力が、本体部7cの円弧面7c2に対して放射状(図5矢印A1〜A6方向)作用するようになっているが、少なくとも取付部9bから離反する方向(例えば、図5矢印A3およびA4方向)に作用していれば良い。ただし、隙間S内でシールド部材177のガタつきを防止するという観点では、放射状に複数の方向から付勢力を作用させることが好ましい。
7a 被締結部
7c 本体部
9 ハウジング
9a 収容部
9b 取付部
10 ボルト(締結部材)
71〜74 集磁体
75,76 ホールIC(検出部)
77,177 シールド部材
77b,177b 付勢部
100 トルク検出装置
106 回転体
Claims (4)
- 回転体に加えられるトルクに対応して発生する磁束を捕捉する集磁体と、
前記集磁体が捕捉した磁束に基づいて回転体に加えられるトルクを検出する検出部と、
前記集磁体と前記検出部とを保持している本体部と、金属製の筒体が一体化された合成樹脂製の被締結部とを有する保持部材と、
前記保持部材の前記本体部を収容している収容部と、前記保持部材の前記被締結部が締結されている取付部とを有するハウジングと、
前記保持部材と前記ハウジングとの間に介在しているとともに、前記集磁体を外部磁界から遮蔽するシールド部材と、
前記被締結部を前記取付部に締結している締結部材と、
前記シールド部材に一体形成されているとともに、前記締結部材の締結により弾性変形した状態で前記保持部材を前記取付部から離反する方向へ付勢している付勢部と、
を備えていることを特徴とするトルク検出装置。 - 前記付勢部は、前記保持部材の前記被締結部と前記ハウジングの前記取付部との間に介在する前記シールド部材に一体形成されているとともに、前記締結部材の締結により前記被締結部と前記取付部との間で弾性変形した状態で、前記被締結部を前記離反方向へ付勢している請求項1に記載のトルク検出装置。
- 前記付勢部は、前記締結部材により前記被締結部とともに前記取付部に締結されている請求項2に記載のトルク検出装置。
- 前記付勢部は、前記保持部材の前記本体部と前記ハウジングの前記収容部との間に介在する前記シールド部材に一体形成されているとともに、前記締結部材の締結により前記本体部と前記収容部との間で弾性変形した状態で、前記本体部を前記離反方向へ付勢している請求項1に記載のトルク検出装置。
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