JP2013212637A - 印刷装置、及び、印刷方法 - Google Patents

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秀範 臼田
Hisayoshi Kagata
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Abstract

【課題】ホワイトインクによる下地層を平坦化すること。
【解決手段】第1粒径の顔料を含む第1ホワイトインクと第2粒径の顔料を含む第2ホワイトインクを噴射するヘッドと、前記第1ホワイトインクを噴射させて当該第1ホワイトインクを媒体に着弾させた後に、前記第1ホワイトインク上に前記第2ホワイトインクを噴射させるように前記ヘッドを制御する制御部と、を備え、前記第1粒径よりも前記第2粒径が小さいことを特徴とする印刷装置。
【選択図】図8

Description

本発明は、印刷装置、及び、印刷方法に関する。
インクを媒体に噴射して媒体上に画像を形成するインクジェットプリンターが実用化されている。インクジェットプリンターは、様々な種類のインクを噴射して画像を形成することができる。
特許文献1には、透明基材の一方の面に第1の画像層と被覆層と第2の画像層を形成し、被覆層は第1の画像層の非画像層と重なる部分において、第1の画像層の画像部と重なる部分よりも大きな厚みを有することが開示されている。特許文献2には、高濃度記録が必要なときにおいて、粒子径の大きい顔料を含有するインクを優先的に使用し、高品位階調記録が必要なときには、粒子径の大きい顔料及び小さい顔料を併用することが開示されている。
特許文献3には、普通紙では大粒径色材インクのみ使用するか、小粒径色材インクよりも多く使用することが開示されている。特許文献4には、白色印刷を行う白色インクに異なる2種類以上の白色色材を含有させることが示されている。
特開2011−164379号公報 特開2002−69345号公報 特開2005−74888号公報 特開2011−62946号公報
白色のインクを媒体上に噴射することで、白色の下地層を形成することができる。このとき、下地層の平坦性が担保されていると、下地層上にカラーインクを噴射してカラー画像を形成する際に高画質化を図ることができる。よって、ホワイトインクによる下地層の平坦化を図ることが望ましい。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、ホワイトインクによる下地層を平坦化することを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、
第1粒径の顔料を含む第1ホワイトインクと第2粒径の顔料を含む第2ホワイトインクを噴射するヘッドと、
前記第1ホワイトインクを噴射させて当該第1ホワイトインクを媒体に着弾させた後に、前記第1ホワイトインク上に前記第2ホワイトインクを噴射させるように前記ヘッドを制御する制御部と、
を備え、
前記第1粒径よりも前記第2粒径が小さいことを特徴とする印刷装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
プリンター1の全体構成ブロック図である。 プリンター1の一部の斜視図である。 ヘッドのノズル構成の説明図である。 ヘッド41におけるノズル列周辺の断面図である。 図5A及び図5Bは、第1実施形態におけるホワイトインクとライトホワイトインクの供給方法の説明図である。 印刷方法のフローチャートである。 印刷物のインク層を簡略化して示した図である。 印刷物のインク層の説明図である。 図9A及び図9Bは、第2実施形態におけるホワイトインクとライトホワイトインクの供給方法の説明図である。 図10A及び図10Bは、第3実施形態におけるホワイトインクとライトホワイトインクの供給方法の説明図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。すなわち、
第1粒径の顔料を含む第1ホワイトインクと第2粒径の顔料を含む第2ホワイトインクを噴射するヘッドと、
前記第1ホワイトインクを噴射させて当該第1ホワイトインクを媒体に着弾させた後に、前記第1ホワイトインク上に前記第2ホワイトインクを噴射させるように前記ヘッドを制御する制御部と、
を備え、
前記第1粒径よりも前記第2粒径が小さいことを特徴とする印刷装置である。
このようにすることで、媒体上に着弾した第1粒径の顔料上に粒径の小さい第2粒径の顔料が着弾するので、第1粒径の顔料間を第2粒径の顔料で埋めることができる。これにより、ホワイトインクによって形成される下地層の平坦化を図ることができる。
かかる印刷装置であって、前記第1粒径の顔料は、中空樹脂の顔料を含むことが望ましい。
このようにすることで、発色に優れた第1粒径の顔料を実現することができる。
また、前記第2粒径の顔料は、二酸化チタンの顔料を含むことが望ましい。
このようにすることで、第1粒径よりも小さい第2粒径の顔料を実現することができる。
また、前記第2ホワイトインクに含まれる水の含有率は、前記第1ホワイトインクに含まれる水の含有率よりも高いことが望ましい。
このようにすることで、第2ホワイトインクの乾燥時間が遅くなるため、その間に、第2ホワイトインクに含まれる第2顔料が第1顔料間に適切に沈降する。
また、前記第2ホワイトインクの粘度は前記第1ホワイトインクの粘度よりも低いことが望ましい。
このようにすることで、第2ホワイトインクの粘度が低いので、第2顔料の沈降が適切に行われる。
また、前記ヘッドは、ノズルにインクを供給するリザーバ部を有し、
前記リザーバ部は、前記第1ホワイトインクの供給口と、前記第2ホワイトインクの供給口とを有し、
前記制御部は、前記第2ホワイトインクを噴射させる際、前記第1ホワイトインクを前記リザーバ部から除去し、前記第2ホワイトインクを供給することが望ましい。
このようにすることで、第1ホワイトインクの噴射と第2ホワイトインクの噴射を切り替えて、第1ホワイトインクと第2ホワイトインクを共通のノズルから噴射させることができる。
また、前記ヘッドは、前記第2ホワイトインク上に第3粒径の顔料を含むカラーインクを噴射し、前記第3粒径は前記第2粒径よりも小さいことが望ましい。
このようにすることで、第1ホワイトインクと第2ホワイトインクによって形成された下地層上に、さらに細かい顔料を含むカラーインクによるカラー画像を形成することができる。
また、本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項も明らかとなる。すなわち、
第1粒径の顔料を含む第1ホワイトインクを噴射して当該第1ホワイトインクを媒体に着弾させる工程と、
前記第1ホワイトインク上に第2粒径の顔料を含む第2ホワイトインクを噴射させる工程と、
を含み、
前記第1粒径よりも前記第2粒径が小さいことを特徴とする印刷方法である。
このようにすることで、媒体上に着弾した第1粒径の顔料上に粒径の小さい第2粒径の顔料が着弾するので、第1粒径の顔料間を第2粒径の顔料で埋めることができる。これにより、ホワイトインクによって形成される下地層の平坦化を図ることができる。
===実施形態===
以下、インクジェットプリンター(以下、プリンター1)を例に挙げ、プリンター1とコンピューター60が接続された印刷システムについて説明する。
図1は、プリンター1の全体構成ブロック図であり、図2は、プリンター1の一部の斜視図である。外部装置であるコンピューター60から印刷データを受信したプリンター1は、コントローラー10により、各ユニット(搬送ユニット20、キャリッジユニット30、ヘッドユニット40)を制御し、用紙S(以下、「媒体」として説明することがある)等に画像を形成する。また、プリンター1内の状況を検出器群50が監視し、その検出結果に基づいて、コントローラー10は各ユニットを制御する。
コントローラー10は、プリンター1の制御を行うための制御ユニットである。インターフェース部11は、外部装置であるコンピューター60とプリンター1との間でデータの送受信を行うためのものである。CPU12は、プリンター1全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリー13は、CPU12のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものである。CPU12は、ユニット制御回路14により各ユニットを制御する。
搬送ユニット20は、用紙Sを印刷可能な位置に送り込み、印刷時に搬送方向に所定の搬送量で用紙Sを搬送させるためのものである。
キャリッジユニット30は、ヘッド41を媒体の搬送方向と交差する方向に移動させるためのものである。
ヘッドユニット40は、用紙Sにインクを噴射するためのものである。各ヘッドの下面にはインク噴射部であるノズルが複数設けられている。また、各ノズルに対応付けられたピエゾ素子を駆動することによって、ノズルからインクが噴射される。
プリンター1では、印刷データに基づいて、キャリッジ43によって移動方向に移動するヘッド41からインクを断続的に噴射させて媒体上に移動方向に沿うドット列(ラスターライン)を形成するドット形成動作(以下、「パス」ということがある)と、搬送ユニット20によって媒体を搬送方向に搬送する搬送動作と、を交互に繰り返す。その結果、先のドット形成動作により形成されたドットの位置とは異なる位置にドットを形成することができ、用紙上に2次元の画像を形成することができる。
図3は、ヘッドのノズル構成の説明図である。図3では、ヘッド上面から透過的にノズル列を視認したときの様子が示されている。ヘッド41は、5つのノズル列から構成される。それぞれのノズル列は、ノズル番号#1のノズルからノズル番号#180のノズルの180個のノズルを有する。図3において、媒体の搬送方向下流側のノズルから上流側のノズルに向かってノズル番号#1からノズル番号#180の番号が付されている。そして、これらのノズル間のピッチPは、180dpiである。
これら複数のノズル列は、イエローインクYを噴射するイエローインクノズル列NYeと、マゼンタインクMを噴射するマゼンタインクノズル列NMaと、シアンインクCを噴射するシアンインクノズル列NCyと、ブラックインクKを噴射するブラックインクノズル列NBkを含む。また、ホワイトインクWとライトホワイトインクLWとを切り替えて噴射するホワイトインクノズル列NWhを含む。
カラーインクについては、一般的なインクジェット用のインクを用いることができるが、本実施形態におけるカラーインクに含まれる顔料の粒径(平均粒径)は、100nmである。
ホワイトインクWとライトホワイトインクLW(ホワイトインクWは第1ホワイトインクに相当し、ライトホワイトインクLWは第2ホワイトインクに相当する)の組成は、例えば次の表に示されるようなものである。
Figure 2013212637
表に示されている数値の単位は、全て重量パーセント濃度である。第1の例及び第2の例において、ホワイトインクWに含まれる顔料の粒径は、600nmである。また、第1の例及び第2の例において、ライトホワイトインクLWに含まれる顔料の粒径は、200nmである。
このように、ライトホワイトインクWの顔料の粒径が最も大きく、これに続いて、ホワイトインクLWの顔料の粒径が大きい。そして、カラーインクの顔料の粒径が最も小さい。
上記の表における第1の例及び第2の例では、グリセリン及び溶剤の含有量を増減することでその粘度及び表面張力を変化させている。具体的には、グリセリンの含有量を増やすと、粘度及び表面張力が増加する。また、溶剤の含有量を増やしても粘度及び表面張力が増加する。
第1の組成例においても第2の組成例においても、変化させているのはグリセリン及び溶剤の重量パーセントであるが、グリセリン及び溶剤が増加すると、その一方でイオン交換水Wtrの重量パーセントが減少することになる。つまり、第1の組成例においても第2の組成例においても、ホワイトインクWよりもライトホワイトインクLWのほうが、イオン交換水Wtrの重量パーセントは高い。このようにライトホワイトインクLWの方が、イオン交換水Wtrの重量パーセントが高く乾燥しにくいので、ホワイトインクWに比して粘度増加を生じにくい。
なお、本実施形態において、溶剤とは水と顔料固形分を除いた、有機物の総称であり、実施例ではグリセリン、1,2-ヘキサンジオール、オレフィンE1010が該当する。溶剤としては、多価アルコール、アルカンジオール、樹脂などが含まれる。
多価アルコール類としては、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオール、チオグリコール、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン等が挙げられる。
アルカンジオール類としては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、1,2−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、1,2−ヘプタンジオール、1,2−オクタンジオール、ヘキシレングリコール等があげられる
樹脂としては、例えば、アクリル系樹脂、スチレンアクリル系樹脂、フルオレン系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ロジン変性樹脂、テルペン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、エポキシ系樹脂、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、エチレン酢酸ビニル系樹脂等の公知の樹脂や、ポリオレフィンワックス等が挙げられる。これらの樹脂は、1種単独または2種以上組み合わせて用いることができる。
図4は、ヘッド41におけるノズル列の周辺の断面図である。ヘッド41は、複数のピエゾ素子421と、このピエゾ素子群421が固定される固定板423と、各ピエゾ素子421に給電するためのフレキシブルケーブル424と、から構成される。各ピエゾ素子421は、所謂片持ち梁の状態で固定板423に取り付けられている。固定板423は、ピエゾ素子421からの反力を受け止め得る剛性を備えた板状部材である。フレキシブルケーブル424は、可撓性を有するシート状の配線基板であり、固定板423とは反対側となる固定端部の側面でピエゾ素子421と電気的に接続されている。そして、このフレキシブルケーブル424の表面には、ピエゾ素子421の駆動等を制御するための制御用ICであるヘッド制御部(不図示)が実装されている。ヘッド制御部は、各ヘッドのノズル群毎にそれぞれ設けられる。
流路ユニット44は、流路形成基板45と、ノズルプレート46と、弾性板47とを有し、流路形成基板45がノズルプレート46と弾性板47に挟まれるようにそれぞれを積層して一体的に構成される。ノズルプレート46は、ノズルが形成されたステンレス鋼製の薄いプレートである。
流路形成基板45には、圧力室451及びインク供給口452となる空部が各ノズルに対応して複数形成される。リザーバ453は、インクタンクに貯留されたインクを各圧力室451に供給するための液体貯留室であり、インク供給口452を通じて対応する圧力室451の他端と連通している。そして、インクタンクからのインクは、インク供給管43を通って、リザーバ453内に導入される。弾性板47は、島部473を備えている。そして、この島部473にピエゾ素子421の自由端部の先端が接着される。
リザーバ453には、インク排出管48も設けられる。そして、リザーバ453に供給されたインクを回収可能(又は排出可能)としている。インク供給管43とインク排出管48の詳細は後述する。
フレキシブルケーブル424を介してピエゾ素子421に駆動信号を供給すると、ピエゾ素子421は伸縮して圧力室451の容積を膨張・収縮させる。このような圧力室451の容積変化により、圧力室451内のインクには圧力変動が生じる。そして、このインク圧力の変動を利用することでノズルからインクを噴射させることができる。
図5A及び図5Bは、第1実施形態におけるホワイトインクとライトホワイトインクの供給方法の説明図である。図5Aには、前述の図4におけるA−A断面図が示されている。また、図5Bには、図5AにおけるB−B断面図が示されている。
リザーバ453には、ホワイトインクWかライトホワイトインクLWのいずれか一方が供給される。つまり、いずれか一方のインクが供給されるように切り替えが可能となっている。
図5Aには、ホワイトインクW及びライトホワイトインクLWを排出するインク排出管48が示されている。インク排出管48には、排出切替弁482が設けられている。この排出切替弁482は、リザーバ453からインクの排出を停止する機能と、リザーバ453のインクをホワイトインクWのインクタンクTW又はライトホワイトインクLWのインクタンクTLWのいずれかに排出するように流路を切り替える機能を有している。
通常の印刷時においては、排出切替弁482はインクの排出を停止する。すなわち、弁が閉じられている。一方、インクの切り替え時において、ホワイトインクWのインクタンク又はライトホワイトインクLWのいずれかにインクが流入するように弁が切り替えられる。例えば、例えば、リザーバ453に供給されるインクをホワイトインクWからライトホワイトインクLWに切り替える際に、ホワイトインクWがホワイトインクWのインクタンクに回収されるのであるが、このとき、ホワイトインクWがホワイトインクWのインクタンクにインクが流入するように排出切替弁482が切り替えられる。
図5Bには、ホワイトインクW及びライトホワイトインクLWを供給するインク供給管43が示されている。インク供給管43には、供給切替弁435が設けられ、ホワイトインクWのインクタンクTW及びライトホワイトインクLWのインクタンクTLWに接続されている。この供給切替弁435により、ホワイトインクWのインクタンクTWからのホワイトインクWの供給と、ライトホワイトインクLWのインクタンクTLWからのライトホワイトインクLWの供給とを切り替え可能としている。
これら供給切替弁435と排出切替弁482の切り替え制御は、前述のコントローラー10接続された不図示のモーターによって行われる。また、リザーバ453からインクタンクへのインクの回収は、インクタンク内が負圧にされることにより行われる。なお、リザーバ453からインクタンクへのインクの回収は、インク供給管43又はインク排出管48にポンプを設け、ポンプの動力によって行うこととしてもよい。
図6は、印刷方法のフローチャートである。図7は、印刷物のインク層を簡略化して示した図である。以下、これらの図と前述の図5A及び図5Bを参照しつつ、第1実施形態における印刷方法について説明する。
媒体に対する印刷において、供給切替弁435はホワイトインクWがリザーバ453に供給される側に切り替えられている。また、排出切替弁482は閉じられている。そして、媒体の搬送動作とドット形成動作が繰り返されることにより、媒体にホワイトインクWによる下地層が形成される(S102)。なお、このときは、カラーインクはまだ噴射されない。
ホワイトインクWを噴射するドット形成動作が行われると、媒体上にホワイトインクW滴が着弾する。ホワイトインクWが着弾した後、イオン交換水Wtr等が乾燥し、白色顔料が媒体上で定着する。図7には、ホワイトインクWとライトホワイトインクLWとカラーインクCoが着弾した様子が示されているが、ここでは、まだホワイトインクWのみが着弾した段階である。
次に、媒体は搬送方向と反対の方向にバックフィードされる。また、媒体をバックフィードしている間に、リザーバ453のインクの入れ替えが行われる(S104)。インクの入れ替えでは、排出切替弁482がホワイトインクWのインクタンクTW側に切り替えられる。そして、リザーバ453内のホワイトインクWがホワイトインクWのインクタンクTWに回収される。ホワイトインクWの回収が完了すると、排出切替弁482が閉じられる。一方、供給切替弁432がライトホワイトインクLWのインクタンクTLW側に切り替えられる。そして、ライトホワイトインクLWがリザーバ453内に流入し、充填される。
なお、インクの切り替え時において、ヘッド41をフラッシング位置81(図2)に移動して、不要なホワイトインクWを打ち捨てるなどして、ホワイトインクWを確実に排出させつつ、さらに、ライトホワイトインクLWを各ノズルの隅々まで行き渡らせるようにしてもよい。
このようにして、リザーバ453内のインクの交換が完了すると、次に、媒体の搬送動作とドット形成動作を繰り返し行って、ライトホワイトインクLWを媒体の全面に噴射する(S106)。
ホワイトインクW上にライトホワイトインクLWを噴射するドット形成動作が行われると、図7に示されるように、ホワイトインクWの白色顔料上にライトホワイトインクLW滴が着弾する。着弾したライトホワイトインクLWに含まれるイオン交換水Wtrも乾燥し、ライトホワイトインクLWに含まれる白色顔料も定着するが、前述のようにライトホワイトインクLWに含まれるイオン交換水の量は、ホワイトインクWに含まれるイオン交換水Wtrの量よりも多い。よって、乾燥までにはホワイトインクWよりも時間を要し、その間に、ライトホワイトインクLWに含まれる白色顔料は、沈降してホワイトインクWの白色顔料の間を埋める。
また、ライトホワイトインクLWは、ホワイトインクWよりも表面張力が低いため、より濡れ拡がりやすい。そのため、媒体の全域においてライトホワイトインクLWが行き渡り、媒体全体で下地層の平坦化を確保することができる。
仮に、ホワイトインクWのみによる印刷であると、白色顔料の定着速度が早いため、その面に凹凸が生ずる。一方、本実施形態のように、顔料サイズが小さいライトホワイトインクLWをその上に噴射することで、その凹凸を適切に埋め、光の散乱を抑制することができる。そして、その上にカラー画像が形成されたときにおいて、高画質化を図ることができる。
その後、媒体をバックフィードさせる。そして、媒体の搬送動作とドット形成動作を繰り返し行って、カラーインクを噴射してカラー画像を形成する(S108)。これにより、白色の下地層上にカラー画像が形成される。そして、印刷動作を完了させる。
なお、この後に、印刷を行う場合には、排出切替弁482が切り替えられることにより、リザーバ453内のライトホワイトインクLWがライトホワイトインクLWのインクタンクに回収されるとともに、供給切替弁482が切り替えられることによって、ホワイトインクWのインクタンクからホワイトインクWが供給されることになる。
図8は、印刷物のインク層の説明図である。前述の図7では、各インクの顔料が1層ずつ示されていたが、実際の印刷ではより多くのインクが噴射されるため、顔料は幾重にも重なって複数の層を形成する。図8では、各インク色の顔料が複数の層をなしている様子が示されている。このように、ホワイトインクWの顔料が幾重にも重なることにより、下地層の白色度を確保することができる。そして、その上にライトホワイトインクLWの顔料が幾重にも重なることにより、下地層の平坦性を確保することができる。さらに、これらの顔料よりも小さい顔料のサイズを有するカラーインクを噴射することにより、精緻な画像を形成することができる。
ところで、粒径は白色度に比例するが、顔料の沈降速度も粒径の大きさに比例するため、インク供給路でインクの濃淡が発生してしまう。このため、単にホワイトインクの粒径を大きくすることはできない。一方、ホワイトインクの噴射量を増加させるほど白色度は高まるが、印刷物にクラックが生じ、このためガマットが低下する場合がある。これに対し、上述の実施形態であれば、2つの種類のホワイトインクを用いることにより、ホワイトインクの噴射量を適量とすることができるので、クラックが生ずることを防止しつつ、白色度の高い下地層を形成することができる。
なお、上述の実施形態では、ホワイトインクWとライトホワイトインクLWは、共通のリザーバ453を用い、かつ、インクを噴射するノズル列も共通に用いることとしたが、この形態には限られない。例えば、ホワイトインクWとライトホワイトインクLWは、それぞれ別個のリザーバ及びノズル列を有する形態とすることもできる。
ホワイトインクWとライトホワイトインクLWが共通のリザーバ及びノズル列を用いる場合、前述のようにライトホワイトインクLWのイオン交換水の含有量が多いため、ノズル周辺のインク固化を生じにくくすることができるという利点がある。一方、ホワイトインクWとライトホワイトインクLWが、それぞれ別個のリザーバ及びノズル列を用いる場合、インクの切り替え作業が必要ないという利点がある。
===第2実施形態===
図9A及び図9Bは、第2実施形態におけるホワイトインクとライトホワイトインクの供給方法の説明図である。これらの図の読み方は、第1実施形態における図4、図5A、及び、図5Bと同様である。
第2実施形態において、インク排出管48及び排出切替弁482の構成は共通している。一方、ホワイトインクWを供給する供給管とライトホワイトインクLWを供給する供給管とが別個に存在する。
図9Bには、ホワイトインクWを供給するための第1インク供給管431とライトホワイトインクLWを供給するための第2インク供給管432が示されている。第1インク供給管431には、第1供給切替弁437が設けられ、第2インク供給管432には、第2供給切替弁438が設けられる。
第1供給切替弁437が開かれているときには第2供給切替弁438は閉じられる。一方、第2供給切替弁438が開かれているときには第1供給切替弁437は閉じられる。これらの切り替え制御についても、前述のコントローラー10に接続された不図示のモーターによって行われる。
===第3実施形態===
図10A及び図10Bは、第3実施形態におけるホワイトインクとライトホワイトインクの供給方法の説明図である。これらの図の読み方は、第1実施形態における図4、図5A、及び、図5Bと同様である。
第3実施形態においても、インク排出管48及び排出切替弁482の構成は共通している。また、供給切替弁435の構成も共通している。一方、ホワイトインクWとライトホワイトインクLWを供給するインク供給管433が循環型となっている。これにより、リザーバ453内に充填されたインクは、インク供給管433に設けられたポンプの動力により、インク供給管433内を循環する。このようにすることによって、リザーバ435内のインクが常に攪拌されるため、よりインクの増粘を生じにくくすることができる。
===その他の実施の形態===
上述の実施形態では、印刷装置としてプリンター1が説明されていたが、これに限られるものではなくインク以外の他の流体(液体や、機能材料の粒子が分散されている液状体、ジェルのような流状体)を噴射したり吐出したりする液体吐出装置に具現化することもできる。例えば、カラーフィルタ製造装置、染色装置、微細加工装置、半導体製造装置、表面加工装置、三次元造形機、気体気化装置、有機EL製造装置(特に高分子EL製造装置)、ディスプレイ製造装置、成膜装置、DNAチップ製造装置などのインクジェット技術を応用した各種の装置に、上述の実施形態と同様の技術を適用してもよい。また、これらの方法や製造方法も応用範囲の範疇である。
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。
<ヘッドについて>
前述の実施形態では、圧電素子を用いてインクを吐出していた。しかし、液体を吐出する方式は、これに限られるものではない。例えば、熱によりノズル内に泡を発生させる方式など、他の方式を用いてもよい。
1 プリンター、10 コントローラー、
11 インターフェース部、12 CPU、
13 メモリー、14 ユニット制御回路、
20 搬送ユニット、
30 キャリッジユニット、
40 ヘッドユニット、41 ヘッド、43 インク供給管、48 インク排出管、
50 検出器群、60 コンピューター
421 ピエゾ素子、423 固定板、424 フレキシブルケーブル、
44 流路ユニット、45 流路形成基盤、46 ノズルプレート、47 弾性板、
451 圧力室、452 インク供給口、453 リザーバ、473 島部、

Claims (8)

  1. 第1粒径の顔料を含む第1ホワイトインクと第2粒径の顔料を含む第2ホワイトインクを噴射するヘッドと、
    前記第1ホワイトインクを噴射させて当該第1ホワイトインクを媒体に着弾させた後に、前記第1ホワイトインク上に前記第2ホワイトインクを噴射させるように前記ヘッドを制御する制御部と、
    を備え、
    前記第1粒径よりも前記第2粒径が小さいことを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記第1粒径の顔料は、中空樹脂の顔料を含むことを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項1又は2に記載の印刷装置であって、
    前記第2粒径の顔料は、二酸化チタンの顔料を含むことを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の印刷装置であって、
    前記第2ホワイトインクに含まれる水の含有率は、前記第1ホワイトインクに含まれる水の含有率よりも高いことを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の印刷装置であって、
    前記第2ホワイトインクの粘度は前記第1ホワイトインクの粘度よりも低いことを特徴とする印刷装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の印刷装置であって、
    前記ヘッドは、ノズルにインクを供給するリザーバ部を有し、
    前記リザーバ部は、前記第1ホワイトインクの供給口と、前記第2ホワイトインクの供給口とを有し、
    前記制御部は、前記第2ホワイトインクを噴射させる際、前記第1ホワイトインクを前記リザーバ部から除去し、前記第2ホワイトインクを供給することを特徴とする印刷装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の印刷装置であって、
    前記ヘッドは、前記第2ホワイトインク上に第3粒径の顔料を含むカラーインクを噴射し、
    前記第3粒径は前記第2粒径よりも小さいことを特徴とする印刷装置。
  8. 第1粒径の顔料を含む第1ホワイトインクを噴射して当該第1ホワイトインクを媒体に着弾させる工程と、
    前記第1ホワイトインク上に第2粒径の顔料を含む第2ホワイトインクを噴射させる工程と、
    を含み、
    前記第1粒径よりも前記第2粒径が小さいことを特徴とする印刷方法。
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