JP2013211160A - 電池用セパレータ、及びそれを用いた電池 - Google Patents
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Abstract
高温状態で電池電極間の短絡を防止するとともに、発熱反応の進行を防止することができる電池用セパレータ及び電池を提供する。
【解決手段】
本発明に係る電池用セパレータは、融点もしくはガラス転移温度が160℃を超える耐熱性樹脂を含有して形成される耐熱性多孔質層を有し、上記耐熱性多孔質層内に融点もしくはガラス転移温度が160℃以下である樹脂粒子を含有することを特徴とする。
【選択図】図1
Description
図1は本発明の電池用セパレータの一実施形態を示す模式断面図である。図1に示すように、本実施形態の電池用セパレータ10は、耐熱性多孔質層12内に樹脂粒子121が含有されてなる。
まず、樹脂粒子について説明する。樹脂粒子は融点もしくはガラス転移温度が160℃以下である熱可塑性樹脂であることが好ましい。このような樹脂の材質として、具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、アクリル樹脂、ABS樹脂などが挙げられる。樹脂粒子の材質は1種類でもよく、2種類以上でもよい。安全性の観点から電池が130℃を超えるような高温になる前に電池電圧を下げることがより好ましいため、樹脂粒子の融点もしくはガラス転移温度は130℃以下であることがより好ましく、100℃以下であることがさらに好ましい。
樹脂粒子は融点もしくはガラス転移温度を越えた際には、速やかに溶出することが望まれる。樹脂粒子の160℃での溶融粘度は1×105mPa・sec以下であることが好ましく、1×104mPa・sec以下であることがより好ましい。
耐熱性多孔質層に含有される耐熱性樹脂と、樹脂粒子との融点もしくはガラス転移温度の差は、大きいほど高温での膜形状保持特性と電池電圧降下特性が効果的に得られる。したがって、その差は60℃以上が好ましく、100℃以上がより好ましい。
樹脂粒子の粒子径としては、耐熱性多孔質層の膜厚より小さいことが好ましく、温度上昇時の絶縁抵抗減少の観点からは膜厚の1/3よりも大きいことが好ましい。
図2aに示す樹脂粒子121は、粒子径が、耐熱性多孔質層12の膜厚より大きく、耐熱性多孔質層12の両面から突出する状態で保持されている。
図2bに示す樹脂粒子121は、樹脂粒子の一部が耐熱性多孔質層12内に埋め込まれているものの、樹脂粒子のその他の部分は、耐熱性多孔質層12の一方の表面より突出している。
図2cに示す樹脂粒子121は、耐熱性多孔質層12のどちらの表面とも交わっていない。つまり、樹脂粒子121は、耐熱性多孔質層12内に完全に包埋されている状態である。
樹脂粒子を耐熱性多孔質層の表面及び裏面のうちいずれか一方側に偏って配置させる手法としては、樹脂粒子を含まない耐熱性多孔質層と樹脂粒子を含んだ耐熱性多孔質層を貼り合せたり、耐熱性多孔質層をキャストした後に膜面に樹脂粒子を埋没させるなどして作製することが出来る。また、密度の小さい樹脂粒子を耐熱性多孔質層に混ぜ込んでキャストした後に、エージングしてから製膜することで、密度の小さい樹脂粒子を表面に偏在させることも出来る。このときの樹脂粒子の密度は、1g/cm3より小さいことが好ましく、0.9g/cm3より小さいことがより好ましい。
次に、耐熱性多孔質層について説明する。耐熱性多孔質層は、高温時における形状安定性が必要である。これを達成するためにはマクロな熱機械強度、高温化学安定性などの性質を一定範囲内に規定する必要がある。
以下、リチウムイオン2次電池を例にとって各構成部材について詳細に説明する。図3は、本実施形態に係るリチウムイオン2次電池を示す模式断面図である。図3に示すように、リチウムイオン2次電池100は、正極20と、正極20に対向する負極30と、正極20及び負極30の間に介在し、正極20の主面及び負極30の主面にそれぞれに接触するセパレータ10と、を備えたリチウムイオン2次電池である。ここで、セパレータ10は、上述した電池用セパレータ10である。
その他、多孔質樹脂基体には、不織布、紙、等も利用可能である。
(1)正極の作製
正極活物質としてコバルト酸リチウム(LiCoO2)粉末90質量部と、アセチレンブラック5質量部と、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)5質量部をNMP中に分散させ、スラリーを調製した。得られたスラリーを厚さ20μmのアルミ箔上に塗工し、温度140℃で30分間乾燥した後にプレスして、正極を得た。
負極活物質として天然黒鉛粉末90質量部と、PVDF10質量部をNMP中に分散させてスラリーを調製した。得られたスラリーを厚さ15μmの銅箔上に塗工し、温度140℃で30分間減圧乾燥した後にプレスして、負極を得た。
エチレンカーボネート(EC)とジエチルカーボネート(DEC)の混合溶媒(50:50)に、LiPF6を1.0mol/Lとなるように溶解させた非水電解液を用意した。
ポリアミドイミド樹脂溶液(不揮発分濃度:25質量%、溶媒:NMP)40質量部に、ポリエチレングリコール20質量部とNMP35質量部、樹脂粒子としてポリエチレン微粉末(平均粒子径:6μm、融点:105℃)5質量部を加えて、室温で均一になるように混合し、スラリーを調整した。得られたスラリーをシリコーン剥離剤がコーティングされたポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム上に塗工し、厚み102μmの塗膜を形成した。この塗膜をPETフィルムとともにイオン交換水70質量部、ポリエチレングリコール20質量部及びエタノール10質量部からなる45℃の溶液中に3分間浸漬し、次いでイオン交換水で水洗した後に60℃の熱風で30分間乾燥させた。乾燥した塗膜をPETフィルムから慎重に剥離することで、厚みが28μmの耐熱性多孔質層を形成した。このとき樹脂粒子は耐熱性多孔質層内に包埋されて形成されていた。
上記正極、負極、非水電解液、およびセパレータを用いて、実施例1のリチウムイオン2次電池(2032型コインセル)を作製した。
樹脂粒子としてポリエチレン微粉末(平均粒子径:11μm、融点:105℃)を用いてセパレータを作製したこと以外は、実施例1と同様にしてリチウムイオン2次電池(2032型コインセル)を作製した。
ポリスルホン10質量部をNMP65質量部に溶解させ、ポリエチレングリコール20質量部と樹脂粒子としてポリエチレン微粉末(平均粒子径:6μm、融点:105℃)5質量部を加えて、室温で均一になるように混合し、スラリーを調整してセパレータを作製したこと以外は、実施例1と同様にしてリチウムイオン2次電池(2032型コインセル)を作製した。
樹脂粒子を用いずにセパレータを作製したこと以外は、実施例1と同様にしてリチウムイオン2次電池(2032型コインセル)を作製した。
樹脂粒子としてポリテトラフルオロエチレン(PTFE)微粉末(平均粒子径:8μm、融点:320℃)を用いてセパレータを作製したこと以外は、実施例1と同様にしてリチウムイオン2次電池(2032型コインセル)を作製した。
実施例1〜3及び比較例1,2のリチウムイオン二次電池(2032型コインセル)を、3〜4.2Vの電圧範囲で、0.2Cの定電流充放電を5サイクル実施し、電池が正常に作動することを確認した後、以下の高温安全性試験を行った。高温安全性試験は、0.2Cの定電流で4.2Vまで充電し、更に定電圧法で5時間充電を継続し、満充電状態にした後、電池を温度160℃に設定した熱風オーブン中に保持し、開回路電圧(OCV)変化を測定した。その結果を表1に示す。リチウムイオン二次電池は、高電圧(高エネルギー)を保った状態で長時間高温に曝されることで、電解液や電極活物質の分解及びそれに伴う副反応等で自己発熱し、電池の安全性が著しく損なわれる。そのため、本安全試験では3時間以内に電池電圧が2V以下になるものが、「高温安全性を有する」と定義した。
Claims (5)
- 融点もしくはガラス転移温度が160℃を超える耐熱性樹脂を含有して形成される耐熱性多孔質層を有し、前記耐熱性多孔質層内には融点もしくはガラス転移温度が160℃以下である樹脂粒子を含有することを特徴とする電池用セパレータ。
- 前記樹脂粒子の粒子径が前記耐熱性多孔質層の厚みの1/3よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の電池用セパレータ。
- 前記樹脂粒子が、前記耐熱性多孔質層の表面に露出せずに前記耐熱性多孔質層内に包埋されていることを特徴とする請求項1または2に記載の電池用セパレータ。
- 前記樹脂粒子が、前記耐熱性多孔質層の表面及び裏面のうちいずれか一方側に偏って配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電池用セパレータ。
- 正極と、負極と、電解質と、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の電池用セパレータと、を備える電池。
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