JP2013210203A - ガラス壜のびり検査装置およびそれを用いたびり検査方法 - Google Patents

ガラス壜のびり検査装置およびそれを用いたびり検査方法 Download PDF

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Abstract

【課題】投光器および受光器を配置する角度を数値化でき、配置状態の再現性に優れるガラス壜のびり検査装置およびびり検査方法を提供する。
【解決手段】順次搬送されるガラス壜11を定位置で且つ壜中心11aまわりで回転させる壜回転手段21と、定位置で回転するガラス壜11の検査箇所に向けて光を照射する投光器42と、その投光器42で照射し、びりで反射した反射光を検出する受光器43と、投光器42を検査箇所に向けた状態で角度を変更可能に保持する第1保持手段(52および53)と、受光器43を検査箇所に向けた状態で角度を変更可能に保持する第1保持手段(62および63)と、1つ以上の第1保持手段をそれにより保持する投光器42または受光器43を検査箇所に向けた状態で角度を変更可能に保持する第2保持手段(72、73および74)とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガラス壜のびりの有無を検査する装置およびそれを用いたびり検査方法に関する。詳しくは、投光器および受光器を保持する角度を数値化でき、保持状態の再現性に優れるガラス壜のびり検査装置およびそれを用いたびり検査方法に関する。
ガラス壜を製造すると、その肉厚内にひび割れが形成される場合があり、このように肉厚内に形成されたひび割れは「びり」と呼ばれる。びりはガラス壜の破損に繋がる重大な欠陥であるので、ガラス壜の製造では、びりが生じたガラス壜を取り除くためにびりの有無を確認する検査が光学的に行われる。
びりの光学的な検査は、例えば、以下の手順により行うことができる。
(1)搬送経路の途中でガラス壜の搬送を間欠的に停止させるとともに、その停止位置でガラス壜を回転させる。
(2)ガラス壜の回転によってびりが検査箇所に位置した際に全反射が発生するよう、投光器でガラス壜の検査箇所に光を照射する。
(3)投光器で照射し、びりで反射した反射光を受光器で検出する。
(4)投光器の光がびりで反射し、受光器により反射光が検出された場合はびり有りと判定する。一方、投光器の光がガラス壜の検査箇所を透過し、受光器で反射光が検出されなかった場合はびり無しと判定する。
上記の手順によるびりの検査には、複数の検査ステーションを備える検査装置を採用でき、その検査装置はガラス壜の製造ラインの搬送経路上に配置される。また、検査装置はスターホイールを備えており、スターホイールは外周部にガラス壜を受け入れる壜導入部を複数有する。検査装置に搬送されたガラス壜はスターホイールの壜導入部に順次導入され、スターホイールの間欠回転によってスターホイールの外周部に配設された複数のステーションに送られる。この複数の検査ステーションの一つに、上述の投光器および受光器を備えるびり検査手段を配設することにより、びりの検査を行うことができる。検査の結果、びり有りと判断されたガラス壜は、検査装置が備えるリジェクト装置により不良品として搬送経路から回収される。
また、ガラス壜に生じるびりは、主に縦びりと横びりとに分類でき、縦びりおよび横びりのいずれも上記手順によって検査することができる。また、ガラス壜のびりは、肩部や口部、スカート部、ネック部、底部、ねじ部等に生じるが、いずれの部位に生じたびりも上記手順によって検査することができる。
ガラス壜の欠陥を検査する検査装置に関し、従来から種々の提案がなされており、例えば、特許文献1がある。特許文献1で提案されるガラス壜のネック部のひび割れ検査装置は、第1検査箇所に光を照射する第1投光器と、第1検査箇所の水平方向または垂直方向のひび割れから反射した光を検出する第1受光器と、第2検査箇所に光を照射する第2投光器と、第2検査箇所の垂直方向のひび割れから反射した光を検出する第2受光器とを備えることにより、ひび割れの検査効率を向上できるとしている。
また、特許文献1の実施形態では、その段落[0019]の記載および図12より、投光器(34)および受光器(36)はブラケット支持装置(94)を介してスライドプレート(96)に取り付けられる。ブラケット支持装置(94)は、複数の摺動自在な棒(114、116)および角度を調整するブラケット支持部材(118)を用いて投光器(34)を保持するとともに、摺動自在な棒(112)を用いて受光器(36)を保持する。このように保持された投光器(34)および受光器(36)は、工場で正しい向きおよび位置に配置するように調整済みであり、現場で調整を行う必要はないとしている。
さらに、特許文献1では、その段落[0009]の記載より、スライドプレート(96)を摺動させることにより、投光器(34)および受光器(36)を移動させ、種々の直径のネックに適合することができるとしている。
特開2001−221748号公報
前述の通り、びりの検査装置では、投光器で回転するガラス壜の検査箇所に光を照射し、びりで反射した反射光を受光器で検出する。このような検査装置では、サンプル壜を用いて投光器および受光器の配置を調整する。具体的には、検査箇所にびりを位置させたサンプル壜に光を照射しつつ投光器を移動することによってびりで全反射が生じるように投光器を配置した後、びりでの反射光の方向に受光器を移動することによって受光器で反射光を検出可能に配置する。
ここで、サンプル壜とは、検査部位にびりが生じている標本のガラス壜である。サンプル壜は、ガラス壜の形状(寸法等)および検査部位ごとに準備されるので、投光器および受光器の配置は、ガラス壜の形状や検査部位に応じて変更する必要がある。
一方、前記特許文献1で提案されるガラス壜のネックのひび割れ検査装置は、ガラス壜のネックの直径に応じ、投光器および受光器の配置を調整するためにスライドプレートを摺動させるとしている。しかし、本発明者が検討したところ、スライドプレートの摺動のみで、様々なガラス壜の形状や検査部位に対応してびりの検査を精度よく実現することは困難である。
また、スライドプレートの摺動に加え、ブラケット支持装置の複数の摺動自在な棒や角度を調整するブラケット支持部材を用いて投光器および受光器の配置を調整することも考えられる。しかしながら、当該ブラケット支持装置は現場での調整作業がやや複雑であることから、作業者の習熟度によってばらつきが生じる。
ここで、ガラス壜の製造ラインでは、金型の交換を行う場合および複数の製造ラインで同じ形状のガラス壜を製造する場合がある。これらの場合に作業者の習熟度によってびりの検出能力が変化して問題となる。
金型の交換を行う場合、例えば、一つのガラス壜の製造ラインで、第1の形状のガラス壜を製造した後で金型を交換して第2の形状のガラス壜を製造し、その後、再び第1の形状のガラス壜を製造する。このような場合、最初に第1の形状のガラス壜を製造する際と最後に第1の形状のガラス壜を製造する際とで、作業者の習熟度によって投光器および受光器の配置状態がばらつき、びりの検出能力が変化する。
また、複数の製造ラインで同じ形状のガラス壜を製造すると、作業者の習熟度によって投光器および受光器の配置状態がばらつき、製造ラインによってびりの検出能力が変化する。
このように作業者の習熟度によってびりの検出能力が変化するのを抑制するため、前記特許文献1で提案されるひび割れ検査装置において、投光器等を保持するスライドプレート、複数の摺動自在な棒および角度を調整するブラケット支持部材の位置や角度を数値化し、その数値に基づき投光器等の配置を再現する方法が考えられる。しかし、位置および角度の調整が必要な箇所が多いので、バックラッシュや位置決め誤差により投光器および受光器の配置にずれが生じる。このため、一つの製造ラインで金型を変更した場合および複数の製造ラインで同じ形状のガラス壜を製造する場合に生じるびりの検出能力の変化を抑制することが難しい。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、投光器および受光器を配置する角度を数値化でき、配置状態の再現性に優れるガラス壜のびり検査装置およびそれを用いたびり検査方法を提供することを目的とする。
本発明者は、上記問題を解決するため、種々の試験を行い、鋭意検討を重ねた結果、下記の知見を得た。
(1)びり検査手段に、垂直に配置される弓状のVRバーと、VRバーと直交する状態でVRバーを用いて角度を変更可能に保持されるHRバーとを設ける。
(2)このHRバーを用いて投光器または受光器の角度を変更可能に保持すれば、投光器および受光器を保持する角度を数値化でき、広範囲に配置できるばかりでなく、配置状態の再現性にも優れたものとなる。
本発明は、上記の知見に基づいて完成したものであり、下記(1)〜(3)のガラス壜のびり検査装置、および、下記(4)のガラス壜のびり検査方法を要旨としている。
(1)ガラス壜の搬送経路途中で、順次搬送されるガラス壜を定位置で且つ壜中心まわりで回転させる壜回転手段と、定位置で回転するガラス壜の検査箇所に向けて光を照射する投光器と、該投光器で照射し、びりで反射した反射光を検出する受光器と、前記投光器および/または前記受光器を検査箇所に向けた状態で角度を変更可能に保持する第1保持手段と、1つ以上の前記第1保持手段を、それにより保持する投光器および/または受光器を検査箇所に向けた状態で角度を変更可能に保持する第2保持手段とを備えることを特徴とするガラス壜のびり検査装置。
(2)前記第1保持手段および第2保持手段に角度を示す目盛りが設けられていることを特徴とする上記(1)に記載のガラス壜のびり検査装置。
(3)前記受光器が、横びりまたは縦びりで反射した反射光を検出する受光器であることを特徴とする上記(1)または(2)に記載のガラス壜のびり検査装置。
(4)上記(1)〜(3)のいずれかに記載のガラス壜のびり検査装置を用いてガラス壜のびりを検査する方法であって、前記投光器を配置する際に前記第1保持手段が投光器を保持する角度および当該第1保持手段を前記第2保持手段が保持する角度を用いて投光器の配置を調整するとともに、前記受光器を配置する際に前記第1保持手段が受光器を保持する角度および当該第1保持手段を前記第2保持手段が保持する角度を用いて受光器の配置を調整することを特徴とするガラス壜のびり検査方法。
本発明のガラス壜のびり検査装置は、第1保持手段および第2保持手段を備えることから、投光器および受光器を検査箇所に向けた状態で容易且つ正確にあらゆる角度に変更できる。これにより、配置する角度の数値化が実現でき、数値化した角度に基づいて投光器および受光器の角度を変更して配置すれば、配置状態を再現することができる。このため、作業者の習熟度や金型の交換、製造ライン間によって生じるびり検出能力の変化を抑制できる。また、サンプル壜が無い場合や当該サンプル壜が破壜した場合でも、配置状態を再現することができ、びり検出能力を確保できる。
本発明のガラス壜のびり検査方法は、上述の本発明のびり検査装置を用い、投光器および受光器を配置する際に第1保持手段および第2保持手段の角度を用いて調整する。このため、配置状態がばらつくことなく、効率よく投光器および受光器を配置できる。
本発明のガラス壜のびり検査装置の構成例を模式的に示す図である。 投光器を保持する第1保持手段の要部である第1HRバーを示す図であり、図1のA−A断面図である。 受光器を保持する第1保持手段の要部である第2HRバーを示す図であり、図1のB−B断面図である。
以下に、本発明のガラス壜のびり検査装置について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明のガラス壜のびり検査装置の構成例を模式的に示す図である。同図には、被検査材であるガラス壜11と、びり検査装置とを示し、びり検査装置によりガラス壜11の肩部を検査する状態を示す。同図に示すびり検査装置は、順次搬送されるガラス壜を定位置で且つガラス壜中心まわりで回転させる壜回転手段21と、びり検査手段41と、びり検査手段41を保持する保持体31とを備える。
壜回転手段21は、外周部にガラス壜を受け入れる壜導入部を複数有するスターホイール22と、壜導入部に導入されたガラス壜11を回転させる壜回転機構24とを備える。スターホイール22は、回転駆動機構(図示なし)と、その回転軸に適宜距離を設けて配設された2枚のホイール板23とで構成される。2枚のホイール板23には、それぞれ壜導入部が形成されている。壜回転機構24は、ターンテーブル25と、ターンテーブル25の軸を回転可能に保持するベアリング26と、モータ(図示なし)に駆動されて回転するローター27とで構成される。
このような構成の壜回転手段21では、搬送経路のコンベア(図示なし)からガラス壜がスクリュー装置(図示なし)によって順次取り出され、スターホイール22の導入部に導入される。導入部のガラス壜はスターホイール22の間欠回転によってターンテーブル25上に搬送される。ターンテーブル25上に搬送されたガラス壜11は、スターホイールの間欠回転が停止している間、ローター27の回転に伴って回転する。すなわち、ガラス壜11が定位置で且つガラス壜中心11aで回転する。
びり検査手段41を保持する保持体31は、スタンド32、バーチカルアジャスタ33、ホリゾンタルアジャスタ34および固定棒ブラケット35で構成される。保持体31は、スタンド32の下端が検査装置本体(図示なし)に固定され、一方、固定棒ブラケット35によってびり検査手段41を保持する。保持されるびり検査手段41は、バーチカルアジャスタ33を動作させることにより上下方向(同図のハッチングを施した矢印参照)位置が変更可能であるとともに、ホリゾンタルアジャスタ34を動作させることによりスターホイールの径方向(同図のクロスハッチングを施した矢印参照)の位置が変更可能である。
びり検査手段41は、投光器42、受光器43、投光器42または受光器43を保持する2つの第1保持手段、および、2つの第1保持手段を保持する第2保持手段を備える。第2保持手段は、図1に示すように弓状のVRバー72が要部となる。VRバー72は、外面と内面が中心軸72aを中心とする円筒面で形成され、中心軸72aが検査箇所に位置するように配設される。
また、投光器42を保持する第1保持手段は、下記図2に示すように第1HRバー52が要部となり、受光器43を保持する第1保持手段は、下記図3に示すように第2HRバー62が要部となる。
図2は、投光器を保持する第1保持手段の要部である第1HRバーを示す図であり、図1のA−A断面図である。同図には、当該第1保持手段の要部である第1HRバー52と、保持される投光器42とを示し、被検査材であるガラス壜11の断面形状を想像線で示す。第1HRバー52は、外面と内面が中心軸52aを中心とする円筒面で形成され、中心軸52aが検査箇所に位置するように配設される。
図3は、受光器を保持する第1保持手段の要部である第2HRバーを示す図であり、図1のB−B断面図である。同図には、当該第1保持手段の要部である第2HRバー62と、保持される受光器43とを示し、被検査材であるガラス壜11の断面形状の一部を想像線で示す。第2HRバー62は、外面と内面が中心軸62aを中心とする円筒面で形成され、中心軸62aが検査箇所に位置するように配設される。
このような概略のびり検査手段41を、以下で詳細に説明する。第2保持手段は、図1に示すように、弓状のVRバー72と、VRバー72の上部に設けられた固定棒75と、第1HRバー52が設けられる第1ブラケット部73と、第2HRバー62が設けられる第2ブラケット部74で構成される。
また、第2保持手段のVRバー72は、その案内に従って移動可能(図1の太線矢印参照)に第1ブラケット部73および第2ブラケット部74を保持する。第1ブラケット部73および第2ブラケット部74は、ボルトの締め付け具合を調整することにより、それぞれ移動可能な状態または固定状態となる。
第1ブラケット部73には投光器を保持する第1保持手段が設けられており、当該第1保持手段は、図1および図2に示すように、弓状の第1HRバー52と、投光器42を受け入れて保持する投光器ブラケット53とで構成される。弓状の第1HRバー52および第1ブラケット部73は、分割された2個の部材で構成され、弓状の第1HRバー52の一方と第1ブラケット部73の一方とは、一つの部材に設けられている。
投光器を保持する第1保持手段の投光器ブラケット53は、投光器42を検査箇所に向けた状態で保持するとともに、第1HRバー52の案内に従って移動可能である(図2の太線矢印参照)。投光器ブラケット53は、ボルトの締め付け具合を調整することにより、角度を変更可能な状態または固定状態にできる。この投光器ブラケット53を第1HRバー52の外面および内面の案内に従って移動させれば、上述の通り、第1HRバー52はその外面および内面が円筒面で形成され、且つ、その中心軸が検査箇所に位置していることから、投光器42の角度を検査箇所を向いた状態で第1HRバーの中心軸52a回りに変更できる。
さらに、第1ブラケット部73をVRバー72の外面および内面の案内に従って移動させれば、前述の通り、VRバー72はその外面および内面が円筒面で形成され、且つ、その中心軸が検査箇所に位置していることから、投光器42の角度を検査箇所を向いた状態でVRバーの中心軸72a回りに変更できる。
一方、第2ブラケット部74には受光器を保持する第1保持手段が設けられており、当該第1保持手段は、図1および図3に示すように、弓状の第2HRバー62と、受光器43を受け入れて保持する受光器ブラケット63とで構成される。弓状の第2HRバー62および第2ブラケット部74は、分割された2個の部材で構成され、弓状の第2HRバー62の一方と第2ブラケット部74の一方とは、一つの部材に設けられている。
受光器を保持する第1保持手段の受光器ブラケット63は、受光器43を検査箇所に向けた状態で保持するとともに、第2HRバー62の案内に従って移動可能である(図3の太線矢印参照)。受光器ブラケット63は、ボルトの締め付け具合を調整することにより、角度を変更可能な状態または固定状態にできる。この受光器ブラケット63を第2HRバー62の外面および内面の案内に従って移動させれば、上述の通り、第2HRバー62はその外面および内面が円筒面で形成され、且つ、その中心軸が検査箇所に位置していることから、受光器43の角度を検査箇所を向いた状態で第2HRバーの中心軸62a回りに変更できる。
さらに、第2ブラケット部74をVRバー72の外面および内面の案内に従って移動させれば、前述の通り、VRバー72はその外面および内面が円筒面で形成され、且つ、その中心軸が検査箇所に位置していることから、受光器43の角度を検査箇所を向いた状態でVRバーの中心軸72a回りに変更できる。
このような構成例を採用できる本発明のガラス壜のびり検査装置は、投光器42を検査箇所に向けた状態で角度を変更可能に保持する第1保持手段、および、当該第1保持手段をそれにより保持する投光器42を検査箇所に向けた状態で角度を変更可能に保持する第2保持手段を備える。これにより、投光器42を検査箇所に向けた状態で容易且つ正確にあらゆる角度に変更することができる。
また、本発明のガラス壜のびり検査装置は、受光器43を検査箇所に向けた状態で角度を変更可能に保持する第1保持手段、および、当該第1保持手段をそれにより保持する受光器43を検査箇所に向けた状態で角度を変更可能に保持する第2保持手段を備える。これにより、受光器43を検査箇所に向けた状態で容易且つ正確にあらゆる角度に変更することができる。
このように本発明のガラス壜のびり検査装置は、投光器および受光器を配置する角度を容易且つ正確に変更できることから、現場で配置する角度の変更ができるとともに、配置する角度の数値化が実現できる。また、数値化した角度に基づいて投光器および受光器の角度を変更して配置すれば、配置状態を再現することができる。このため、作業者の習熟度や金型の交換、製造ライン間によって生じるびり検出能力の変化を抑制できる。また、サンプル壜が無い場合や当該サンプル壜が破壜した場合でも、配置状態を再現することができ、びり検出能力を確保できる。
本発明のガラス壜のびり検査装置は、装置構成によっても変化するが、投光器および受光器を広範囲に配置できる。前記図1に示す構成例では、外面および内面が円筒面であるVRバー72の外面および内面の中心角は210°であり、そのVRバー72の案内に沿って第1ブラケット部73および第2ブラケット部74が角度を変更可能に設けられる。このように本発明のガラス壜のびり検査装置は、第1ブラケット部73および第2ブラケット部74の角度の変更可能な範囲を180°以上にすることができる。
また、外面および内面が円筒面である第1HRバー52および第2HRバー62の外面および内面の中心角は、HRバーが互いに干渉しない範囲で適宜設定できる。第1HRバー52および第2HRバーバー62の中心角は、例えば、160°程度にすることができ、その第1HRバー52または第2HRバー62の案内に沿って投光器42および受光器43が角度を変更可能に設けられる。このようにVRバーおよびHRバーの中心角を設定できるので、本発明のガラス壜のびり検査装置は、投光器および受光器を広範囲に配置でき、様々な方向や部位のびりに柔軟に対応できる。
本発明のガラス壜のびり検査装置は、第1保持手段および第2保持手段に角度を示す目盛りを設けるのが好ましい。これにより、角度を測定するための治具等を用いることなく、容易且つ正確に投光器および受光器の角度を把握することができ、角度の変更や数値化に要する時間を削減することができる。第1保持手段および第2保持手段に設ける目盛りは、適宜基準を定めて設ければよい。
本発明のガラス壜のびり検査装置は、前記図1に想像線で示すように、投光器42および受光器43が向けられる位置(検査箇所の位置)を示す着脱可能な位置決め治具を備えるのが好ましい。これにより、びり検査手段をスタンドに固定する際に、位置決めを容易にすることができる。
前記図1〜3に示す構成例では、2つの第1保持手段を用い、一方の第1保持手段で投光器42を保持するとともに、他方の第1保持手段で受光器43を保持するが、本発明のガラス壜のびり検査装置は、この構成例に限定されない。すなわち、投光器を保持する第1保持手段で投光器ないし投光器ブラケットを追加し、複数の投光器を保持してもよい。また、受光器を保持する第1保持手段で投光器ないし投光器ブラケットを追加することにより、複数の投光器を配置してもよい。第2保持手段で第1ブラケット部および第1保持手段を一つ以上追加し、複数の投光器を保持するように配置してもよい。
そして、受光器を保持する第1保持手段で受光器ないし受光器ブラケットを追加し、複数の受光器を保持してもよい。また、投光器を保持する第1保持手段で受光器ないし受光器ブラケットを追加することにより、複数の受光器を配置してもよい。第2保持手段で第2ブラケット部および第1保持手段を一つ以上追加し、複数の受光器を保持するように配置してもよい。
一方、第1保持手段を1つで構成することもできる。具体的には、1つの第1保持手段に投光器、受光器およびそれらのブラケットを設けることにより、投光器および受光器の両方を1つの第1保持手段で保持してもよい。
前記図1〜3に示す構成例では、ガラス壜の検査箇所に対し、スタンド32側に投光器42を配置し、スターホイール22側に受光器43を配置するが、本発明のガラス壜のびり検査装置は、この構成例に限定されない。すなわち、スタンド側に受光器を配置し、スターホイール側に投光器を配置してもよい。また、スタンド側およびスターホイール側のいずれか一方に投光器および受光器の両方を配置してもよい。
投光器として、例えば、複数の半導体発光素子(LED:LightEmitting Diode)と、コンデンサレンズを含む集光用レンズ系、および、レンズ系に介装されるスリットで構成される投光器を採用できる。受光器として、例えば、複数個の受光エレメントを有するダイオードアレイからなる受光センサー、反射光の通過孔を有する筒状の筐体、および、集光用レンズ系とで構成されるダイオードアレイカメラを採用できる。
本実施形態ではガラス壜の肩部のびり検査を例に説明したが、本発明のびり検査装置で検査可能な範囲はこれに限定されず、スカート部、底部、ねじ部等に生じるびりも本発明の検査装置によって検査できる。また、縦びりおよび横びりのいずれのびりも、本発明の検査装置によって検査できる。
本発明のガラス壜のびり検査方法は、上述した本発明のガラス壜のびり検査装置を用いてガラス壜のびりを検査する方法であって、投光器を配置する際に第1保持手段が投光器を保持する角度および当該第1保持手段を第2保持手段が保持する角度を用いて投光器の配置を調整するとともに、受光器を配置する際に第1保持手段が受光器を保持する角度および当該第1保持手段を第2保持手段が保持する角度を用いて受光器の配置を調整することを特徴とする。
このように本発明のガラス壜のびり検査方法は、第1保持手段および第2保持手段の角度を用いて投光器および受光器の配置を調整することから、配置状態がばらつくことなく、効率よく投光器および受光器を配置できる。
本発明のガラス壜のびり検査装置およびそれを用いたびり検査方法は、作業者の習熟度や金型の交換、製造ライン間によって生じるびり検出能力の変化を抑制できる。このような本発明をガラス壜の製造ラインに適用すれば、ガラス壜の品質向上に大きく寄与することができる。
11:ガラス壜、 11a:ガラス壜中心、 21:壜回転手段、
22:スターホイール、 23:ホイール板、 24:壜回転機構、
25:ターンテーブル、 26:ベアリング、 27:ローター、
31:びり検査手段保持体、 32:スタンド、 33:バーチカルアジャスタ、
34:ホリゾンタルアジャスタ、 35:固定棒ブラケット、 41:びり検査手段、
42:投光器、 43:受光器、 52:第1HRバー、
52a:第1HRバーの中心軸、 53:投光器ブラケット、 62:第2HRバー、
62a:第2HRバーの中心軸、 63:受光器ブラケット、 72:VRバー、
72a:VRバーの中心軸、 73:第1ブラケット部、
74:第2ブラケット部、 75:固定棒

Claims (4)

  1. ガラス壜の搬送経路途中で、順次搬送されるガラス壜を定位置で且つ壜中心まわりで回転させる壜回転手段と、
    定位置で回転するガラス壜の検査箇所に向けて光を照射する投光器と、
    該投光器で照射し、びりで反射した反射光を検出する受光器と、
    前記投光器および/または前記受光器を検査箇所に向けた状態で角度を変更可能に保持する第1保持手段と、
    1つ以上の前記第1保持手段を、それにより保持する投光器および/または受光器を検査箇所に向けた状態で角度を変更可能に保持する第2保持手段とを備えることを特徴とするガラス壜のびり検査装置。
  2. 前記第1保持手段および第2保持手段に角度を示す目盛りが設けられていることを特徴とする請求項1に記載のガラス壜のびり検査装置。
  3. 前記受光器が、横びりまたは縦びりで反射した反射光を検出する受光器であることを特徴とする請求項1または2に記載のガラス壜のびり検査装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のガラス壜のびり検査装置を用いてガラス壜のびりを検査する方法であって、
    前記投光器を配置する際に前記第1保持手段が投光器を保持する角度および当該第1保持手段を前記第2保持手段が保持する角度を用いて投光器の配置を調整するとともに、
    前記受光器を配置する際に前記第1保持手段が受光器を保持する角度および当該第1保持手段を前記第2保持手段が保持する角度を用いて受光器の配置を調整することを特徴とするガラス壜のびり検査方法。
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