JP2013209216A - 記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】排出用スタッカー上に排出されて積層状態になった記録媒体の積層高さが次第に高くなることによる問題の発生を低減することを目的とする。
【解決手段】搬送される記録媒体Pに記録を実行する記録実行部1と、前記記録実行部1に対して搬送方向Yの下流側に位置し、排出される記録媒体Pを受ける排出用スタッカー2とを備え、前記排出用スタッカー2は、少なくとも基端側3の高さを変更可能にする高さ可変機構4を備える。高さ可変機構4は、前記排出用スタッカー2の前記高さを規定する付勢部材5を備え、当該排出用スタッカー上に排出された記録媒体Pの自重Wと、前記付勢部材5の付勢力Fとの釣り合いによって前記高さが変わる。
【選択図】図8

Description

本発明は、搬送される記録媒体に記録を実行する記録実行部と、前記記録実行部に対して搬送方向の下流側に位置し、排出される記録媒体を受ける排出用スタッカーとを備える記録装置に関するものである。
インクジェット記録装置等の記録装置は、記録実行後の記録媒体(以下、代表例として単に「用紙」という場合がある)を受けてスタックする排出用スタッカーを備えている。排出用スタッカーは、特許文献1等に記載されているように、開状態と閉状態とを取り、前記開状態において排出される記録媒体を受ける構造のものが多い。
この種記録装置は、排出用スタッカーの開状態における用紙受け面(記録媒体受け面)の高さが、排出される用紙の先端側が排出用スタッカー上に到達した段階で、下方に垂れ下がる量が多い構造では、以下の問題が生じる。即ち、用紙後端側が記録ヘッドの上流側に位置する搬送用ローラーのニップ位置を通過した後、前記用紙先端側の垂れ下がりの影響で用紙後端側が持ち上がり、記録ヘッドに接触するヘッド擦れの問題が生じやすくなる。そのため、特許文献1等に記載されている従来の記録装置は、用紙受け面の高さが前記ヘッド擦れを起しにくい高さに設定されている。
特開2111−79676号公報
しかし、従来の排出用スタッカーは、記録媒体受け面の高さが固定されている構造である。
そのため、排出用スタッカーにスタックされる記録媒体の枚数が増すと、その高さも増し、以下の問題が生じる。
即ち、先に排出されて排出用スタッカー上にスタックされている積層状態の記録媒体の後端辺に後続の記録媒体の先端辺が当接し、該先に排出されている記録媒体を押し出して不揃いにする問題が発生する。
或いは、先に排出されている記録媒体の下に後続の記録媒体が入り込んで、順番を乱す問題が発生する。
また、排出された記録媒体の積層高さが次第に高くなると、後続の記録媒体の先端部分が高い位置で先に排出された記録媒体の上面をスライドすることになる。この場合、記録媒体の先端部分の高さが高いので、用紙後端側が搬送用ローラーのニップ位置を通過した後の段階で、前記先端部分の位置が高いことの影響で記録媒体の後端側が下がり、余白なし記録の際に打ち捨てられるインクを受けるためのインク受け溝内に該記録媒体の後端が進入して汚損される問題が生じやすくなる。
◆◆◆ 目的 ◆◆◆
本発明は、排出用スタッカー上に排出されて積層状態になった記録媒体の積層高さが次第に高くなることによる問題の発生を低減することを目的とする。
本発明の第1の態様に係る記録装置は、搬送される記録媒体に記録を実行する記録実行部と、前記記録実行部に対して搬送方向の下流側に位置し、排出される記録媒体を受ける排出用スタッカーとを備え、前記排出用スタッカーは、少なくとも基端側の高さを変更可能にする高さ可変機構を備えることを特徴とする。
ここで、「前記記録実行部に対して搬送方向の下流側に位置し、排出される記録媒体を受ける排出用スタッカー」における排出用スタッカーは、排出用スタッカーとして使用しないときは、回動或いはスライドして記録装置本体に収容されている構造のものが多い。
本発明は、当該排出用スタッカーが排出される記録媒体を受ける状態において前記高さ可変機構によって前記高さを可変に構成される。
◆◆◆ 作用の説明 ◆◆◆
本態様において、排出用スタッカーは、少なくとも基端側の高さを変更可能にする高さ可変機構を備える。この高さ可変機構によって排出用スタッカーの高さを変えることにより、例えば1枚の記録媒体が排出用スタッカーにスタックされている状態の記録媒体の後端部分の高さと、複数枚がスタックされている場合の記録媒体の後端部分の高さの差を小さくすることができる。好ましい態様として、前記1枚と複数枚の両方で高さが略同じになるように設定することも可能である。
本態様によれば、高さ可変機構によって排出用スタッカーの高さを変えることにより、従来の固定構造と異なり、当該排出用スタッカー上に排出されて積層状態になった記録媒体の積層高さが次第に高くなることによる問題の発生を低減することができる。即ち、排出用スタッカー上に排出されて積層状態になった記録媒体を後続の記録媒体で押し出す虞や、先に排出されている記録媒体の下に後続の記録媒体が入り込んで順番を乱す虞を低減することができる。さらに記録媒体の後端の汚損の虞を低減することができる。
本発明の第2の態様に係る記録装置は、前記第1の態様において、前記高さ可変機構は、前記排出用スタッカーの前記高さを規定する付勢部材を備え、当該排出用スタッカー上に排出された記録媒体の自重と、前記付勢部材の付勢力との釣り合いによって前記高さが変わることを特徴とする。
本態様によれば、排出用スタッカー上に排出された記録媒体の自重と、バネ等の付勢部材の付勢力(弾性力)との釣り合いによって前記高さが変わるので、構造簡単にして第1の態様の効果を得ることができる。
本発明の第3の態様に係る記録装置は、前記第2の態様において、前記高さ可変機構は、高さ方向の上限位置を規定する上限位置規定部を備えることを特徴とする。
本態様によれば、高さ可変機構は、高さ方向の上限位置を規定する上限位置規定部を備えるので、上限位置においても付勢力を有する状態で付勢部材を設けることが可能となる。これにより、付勢力を所望の大きさに設定する際に、バネ等の付勢部材を、その先端側を当該上限位置規定部に押し付けた状態で設置することにより、当該付勢力を所望の大きさに設定する作業を容易に行うことができる。
本発明の第4の態様に係る記録装置は、前記第3の態様において、前記高さ可変機構は、前記付勢部材の基端側の位置が付勢方向に可変であり、該付勢部材の基端側の位置を変える操作部を備えることを特徴とする。
例えばバネ等の付勢部材は同じバネでも、圧縮の程度を変えることで初期付勢力(弾性力)を変えることが可能である。前記圧縮の程度は付勢部材の基端側の位置を付勢方向に変えることで行える。これは、前記付勢部材の基端側の位置を付勢方向に変えるための操作部を設け、該操作部をユーザーがマニュアル操作する構造にすることで構造簡単して行うことができる。
本態様によれば、記録媒体の種類に応じて、操作部によって付勢部材の基端側の位置を変えることで、上方への付勢力を増減変更することができる。これにより、例えば比重の大きい重い記録媒体の場合には、付勢部材の基端側の位置を付勢力が大きくなる方向、即ち上方に移動させることで適切な付勢力に設定することができる。
一方、比重の小さい軽い記録媒体の場合には、付勢部材の基端側の位置を付勢力が小さくなる方向、即ち下方に移動させることで適切な付勢力に設定することができる。
従って当該排出用スタッカーに載置されている記録媒体の最上位の高さ位置を記録媒体の種類が変わっても略一定にすることが可能である。
本発明の第5の態様に係る記録装置は、前記第3の態様において、前記高さ可変機構は、前記付勢部材の基端側の位置を付勢方向に変える位置変更機構を備え、記録媒体の種類又は積載量に関する情報に基づいて前記位置変更機構の動作を制御することを特徴とする。
本態様によれば、記録媒体の種類に基づいて位置変更機構が自動的に該付勢部材の基端側の位置を変えるので、ユーザーのマニュアル操作を必要とせずに、前記第4の態様と同様の効果を得ることができる。
この情報は、パソコン等から記録データと一緒に送られる記録媒体の種類の情報を用いてもよいし、排出用スタッカーの近傍にセンサーを設けておき、該センサーで記録媒体の種類をセンシングして得た情報を用いることもできる。
本発明の第6の態様に係る記録装置は、前記第2の態様から第4の態様のいずれか一つの態様において、前記排出用スタッカーは、開状態と閉状態とを取り、前記開状態において排出される記録媒体を受ける構造であり、基端側に設けられた回動軸と、該回動軸を回動可能に支持する軸受とを備える支点部を備え、該支点部を支点にして回動することで縦姿勢の前記閉状態と、横姿勢の前記開状態をとり、前記付勢部材は、前記軸受を支えるバネであり、前記排出スタッカーの前記横姿勢において当該排出用スタッカーの基端側の当接部が当接する被当接部と、前記回動軸の前記高さ方向への移動をガイドするガイド部とを備えることを特徴とする。
ここで、「縦姿勢」とは、厳密に垂直な縦である必要はなく、本発明の目的、効果に影響しない範囲で多少傾斜している縦も含む意味で使われている。従って、縦姿勢では排出用スタッカーの重心線がほぼ真下に位置する下端の支点又は支点近くを通り、該排出用スタッカーの荷重のほとんど全部が前記支点にかかる状態である。
また、「横姿勢」とは、厳密に水平な横である必要はなく、本発明の目的、効果に影響しない範囲で自由端側が少し高い傾斜姿勢も含む意味で使われている。この横姿勢では排出用スタッカーの重心線は前記支点から離れた位置を通り、排出用スタッカーの荷重の全部ではなく一部が前記支点にかかる状態である。
本態様は、縦姿勢と横姿勢を取る回動構造の排出用スタッカーが備える回動のための支点部に、前記高さ可変機構を適用したものである。即ち前記支点部の位置を規定する軸受を付勢部材であるバネで支える構造にすることにより、排出用スタッカーの高さ変更を前記バネの伸び縮みによって行える。バネが圧縮バネである場合は、バネを縮める方向に力を作用することで前記高さを低くすることができる。一方、バネが引張バネである場合は、バネを伸ばす方向に力を作用することで前記高さを低くすることができる。
すなわち、本態様によれば、縦姿勢と横姿勢を取る回動構造の排出用スタッカーの縦姿勢の状態における高さ変更を、バネで軸受を支えることにより、該バネの伸び縮みによって行えるので、構造簡単にして前記各態様の効果を得ることができる。
本発明の第7の態様に係る記録装置は、前記第6の態様において、前記排出用スタッカーは、前記開状態において、当該排出用スタッカーの全体が高さ方向に移動することを特徴とする。
本態様によれば、排出用スタッカーは記録媒体が排出される度ごとに下方に極僅かずつ移動するが、その移動は排出用スタッカーの基端側だけでなく、当該排出用スタッカーの全体が高さ方向に移動する。即ち排出用スタッカーは記録媒体を保持する姿勢を変えずに同じ姿勢のまま高さ方向に移動する。従って、記録媒体のスタック状態の安定性が低下しないと共に、デザイン性を高く維持することができる。
本発明の第8の態様に係る記録装置は、前記第1の態様において、前記高さ可変機構は、記録媒体の種類又は当該排出用スタッカーに載置されている載置量に基づいて自動的に前記高さを変えることを特徴とする。
本態様によれば、高さ可変機構は、記録媒体の種類又は当該排出用スタッカーに載置されている載置量に基づいて自動的に前記高さを調整するので、従来の固定構造と異なり、出用スタッカー上に排出されて積層状態になった記録媒体の積層高さが次第に高くなることによる問題の発生を低減することができる。即ち、排出用スタッカー上に排出されて積層状態になった記録媒体を後続の記録媒体で押し出す虞や、先に排出されている記録媒体の下に後続の記録媒体が入り込んで順番を乱す虞を低減することができる。さらに記録媒体の後端の汚損の虞を低減することができる。
本発明の実施例1に係るインクジェット記録装置の概略斜視図。 同実施例1に係るインクジェット記録装置を排出用スタッカーの外側の近傍で切断した要部を断面で示した概略斜視図。 同実施例1に係るインクジェット記録装置を排出用スタッカーの回動軸の位置で切断した要部を断面で示した概略斜視図。 図3に対応する排出用スタッカーが閉状態の側断面図。 図3に対応し、開状態の排出用スタッカーに1枚の記録媒体が排出されている状態の側断面図 図3に対応し、開状態の排出用スタッカーに複数枚の記録媒体が排出されている状態の側断面図 (A)は図4の要部拡大側断面図、(B)は図5の要部拡大側断面図、(C)は図6の要部拡大側断面図。 (A)は図4の要部拡大斜視図、(B)は図5の要部拡大斜視図、(C)は図6の要部拡大斜視図。 (A)は図2に対応する排出用スタッカーが閉状態の要部拡大側断面図、(B)は開状態の排出用スタッカーに1枚の記録媒体が排出されている状態の要部拡大側断面図、(C)は開状態の排出用スタッカーに複数枚の記録媒体が排出されている状態の要部拡大側断面図。 排出用スタッカーを斜め後方側から見た斜視図。 排出用スタッカーを斜め前方側から見た斜視図。 排出用スタッカーの要部拡大側断面図。 本発明の実施例2に係るインクジェット記録装置の概略斜視図。 (A)(B)は同実施例2の作用を説明する要部拡大斜視図。 (A)(B)は同実施例2の動力伝達構造を説明する要部拡大斜視図及び要部側面図。 (A)(B)は同実施例2の作用を説明する要部拡大斜視図。 図16に対応し、(A)(B)は同実施例2の一部を断面で示した要部拡大斜視図。 (A)は同実施例2に係るインクジェット記録装置の概略斜視図、(B)は(A)の要部拡大斜視図。 同実施例2の作用を説明する要部拡大側断面図。 (A)同実施例1の要部拡大側断面図、(B)は変形例の要部拡大側断面図。
◆◆◆ 実施例1 ◆◆◆(図1−図13)
図1から図6に示すように、本発明の記録装置の一例であるインクジェット記録装置100は、搬送される記録媒体Pに記録を実行する記録実行部1と、前記記録実行部1に対して搬送方向Y(図2)の下流側に位置し、排出される記録媒体Pを受けてスタックする排出用スタッカー2とを備えている。そして、前記排出用スタッカー2は、少なくとも基端側3の高さを変更可能にする高さ可変機構4を備えている。
本実施例では、図4乃至図6に示すように、前記排出用スタッカー2は、開状態(図5、図6)と閉状態(図4)とを取り、前記開状態において排出される記録媒体Pを受ける構造である。この構造は、排出用スタッカー2の基端側3すなわち閉状態における下端側に設けられた回動軸11と、該回動軸11を回動可能に支持する軸受12とを備える支点部13を備えている。排出用スタッカー2は、前記支点部13を回動の支点にして当該排出用スタッカー2の自由端側である上端側が装置本体の前後方向に回動することで縦姿勢の前記閉状態と、横姿勢の前記開状態をとる。
図1に示したように、閉状態では排出用スタッカー2は当該インクジェット記録装置100の本体ハウジング31の外面と面一となり、本体ハウジング31の内部を覆った状態にする。
排出用スタッカー2は、開状態で排出される記録媒体Pを受ける。
図11及び図12に示した排出用スタッカー2において、符号37は載置部を示し、当該排出用スタッカー2に排出された記録媒体Pは、前記載置部37に接触して支えられてスタックされる。
また図11及び図12に示したように、回動軸11は排出用スタッカー2の幅方向の両端よりも内側に互いに離間して一対設けられている。そして、排出用スタッカー2の幅方向の両端には、前記回動軸11と同軸上に左右一対の突部21、21が設けられている。
図7及び図8に示したように、本実施例では、前記高さ可変機構4は、前記排出用スタッカー2の前記高さを規定する付勢部材5を備え、当該排出用スタッカー2上に排出された記録媒体Pの自重Wと、前記付勢部材5の付勢力Fとの釣り合いによって前記高さを変えるように構成されている。また、前記付勢部材5は、前記軸受12を支える圧縮状態のバネ25である。該バネ25の伸縮により、当該排出用スタッカー2の高さ方向の位置が変わる。
図7及び図12に示したように、本実施例では、前記排出スタッカー2の前記横姿勢において当該排出用スタッカー2の基端側の当接部14が当接する被当接部15を備えている。該被当接部15は、平坦な垂直面に形成され、前記当接部14も平坦面に形成され、両者14、15が接触状態で抵抗少なくスライドできるように構成されている。
当該排出用スタッカー2は、前記被当接部15に前記当接部14が当接した状態で、支点部13により支持されてその開状態を維持される。従って、排出用スタッカー2は、その高さ方向への移動が前記基端側3だけでなく、自由端側(先端側)も一体に移動するように構成されている。すなわち、前記排出用スタッカー2は、前記開状態において、当該排出用スタッカー2の全体が高さ方向に同じ姿勢を維持したまま移動するように構成されている。
前記回動軸11の前記高さ方向への移動は、本体ハウジング31内に設けられているサイドフレーム32に形成された縦方向に長い長穴より成るガイド部16にガイドされる(図2、図9)。
即ち、前記回動軸11と同軸上に設けられた前記左右一対の突部21、21が前記ガイド部16に係入し、この係入状態で当該突部21,21がガイド部16にガイドされて高さ方向に移動することで、前記回動軸11が前記高さ方向に移動するようになっている。
前記高さ可変機構4は、高さ方向の上限位置を規定する上限位置規定部6を備えている。本実施例では、該上限位置規定部6は、図9に示したように、ガイド部16の上端辺部にて構成されている。即ち、回動軸11がガイド部16の上端辺部に規制されてそれ以上は上に移動しないようになっている(図9(B))。
図1乃至図3及び図5、図6において、符号36は本体ハウジング31に設けられている開口部の上縁部を示す。排出用スタッカー2は閉じた状態では、その自由端が前記上縁部36に少し押し込まれて閉状態となるように構成されている。この押し込みによって前記付勢部材5であるバネ25は縮み、当該排出用スタッカー2の下端辺と本体ハウジング31との間に隙間が生じないようになっている。
尚、排出用スタッカー2が縦姿勢の状態にあるときは、排出用スタッカー2の重心線がほぼ真下に位置する下端の支点部13又は支点部13近くを通り、該排出用スタッカー2の荷重のほとんど全部が前記支点部13にかかる状態である。
一方、排出用スタッカー2が横姿勢の状態にあるときは、排出用スタッカー2の重心線は前記支点部13から離れた位置を通り、排出用スタッカーの荷重の全部ではなく一部が前記支点にかかる状態である。
以上から、排出用スタッカー2が縦姿勢にあるときは横姿勢のときよりも、バネ25に大きな荷重かかり、その分、バネ25が縮む。この縮みの程度によっては、前記上縁部36による押し込みがなくても当該排出用スタッカー2の下端辺と本体ハウジング31との間に隙間が生じないようにすることが可能である。
図2及び図3において、符号33は公知の搬送用ローラー部、符号34は公知の排出用ローラー部を示す。これら搬送用ローラー部33と排出用ローラー部34の間にインクを吐出する記録ヘッドによる記録実行部1が設けられている。符号35は記録媒体Pを下から支える支持部(プラテンとも言われる)を示し、該支持部35には、余白無し記録のときに打ち捨てられるインクを受けるインク受け溝が設けられている。
図7及び図8に示したように、付勢部材5であるバネ25は台部38に取り付けられている。この台部38は本体フレーム39に一体に取り付けられている。
また、本実施例では、図20(A)に示したように、前記高さ可変機構4は、前記付勢部材5の基端側7の位置が付勢方向に可変であり、該付勢部材5の基端側7の位置を変える操作部8を備えている。本体フレーム39に溝40,41が設けられている。この溝40、41に前記台部38が対応形状で係合することで上下移動を安定化している。
操作部8は、基端側のレバー9によって支点42の回りに回動し、先端側が前記台部38の下の隙間に押し込まれる。その押し込み量の大小によって、台部38が上下動するようになっている。このレバー9の操作をユーザーが記録媒体Pの種類の情報に基づいて行うことで、記録媒体の種類にあった付勢力に調整することができる。
次に実施例1の作用を説明する。
本実施例1によれば、排出用スタッカー2は、全体としての高さを変更可能にする高さ可変機構4を備えている。この高さ可変機構4によって排出用スタッカー2の高さを変えることにより、例えば1枚の記録媒体Pが排出用スタッカー2にスタックされている状態の記録媒体Pの後端部分の高さ(図5、図7(B))と、複数枚がスタックされている場合の記録媒体の後端部分の高さ(図6、図7(C))の差を小さくすることができる。好ましい態様として、前記1枚と最大積載数の両方で高さが略同じになるように設定することも可能である。
即ち本実施例によれば、高さ可変機構4によって排出用スタッカー2の高さを変えることにより、従来の固定構造と異なり、排出用スタッカー2上に排出されて積層状態になっている記録媒体Pを後続の記録媒体で押し出す虞や、先に排出されている記録媒体の下に後続の記録媒体が入り込んで順番を乱す虞を低減することができる。さらに記録媒体Pの後端の汚損の虞を低減することができる。
また本実施例によれば、排出用スタッカー2上に排出された記録媒体Pの自重Wと、付勢部材5の付勢力Fとの釣り合いによって前記高さが変わるので、構造簡単にして前記効果を得ることができる。
また本実施例によれば、高さ可変機構4は、高さ方向の上限位置を規定する上限位置規定部6を備えているので、上限位置においても付勢力を有する状態でバネ25等の付勢部材5を設けることが可能となる。これにより、付勢力を所望の大きさに設定する際に、バネ等の付勢部材5を、その先端側を当該上限位置規定部6に押し付けた状態で設置することにより、当該付勢力を所望の大きさに設定する作業を容易に行うことができる。
また本実施例によれば、例えばバネ25等の付勢部材5は同じバネ25でも、圧縮の程度を変えることで初期付勢力(弾性力)を変えることが可能である。前記圧縮の程度は付勢部材5の基端側の位置を付勢方向に変えることで行える。これを、前記付勢部材5の基端側の位置を付勢方向に変えるための操作部8を設け、該操作部8をユーザーがマニュアル操作する構造にしたので、構造簡単して付勢力の調整を行うことができる。
すなわち本実施例によれば、記録媒体Pの種類に応じて、操作部8によって付勢部材5の基端側7の位置を変えることで、上方への付勢力Fを増減変更することができる。これにより、例えば比重の大きい重い記録媒体Pの場合には、付勢部材5の基端側7の位置を付勢力Fが大きくなる方向、即ち上方に移動させることで適切な付勢力Fに設定することができる。
一方、比重の小さい軽い記録媒体Pの場合には、付勢部材5の基端側7の位置を付勢力Fが小さくなる方向、即ち下方に移動させることで適切な付勢力Fに設定することができる。
従って、当該排出用スタッカー2に載置されている記録媒体Pの最上位の高さ位置を記録媒体の種類が変わっても略一定にすることが可能である。
[実施例1の変形例]
図20(A)の変形例として、図20(B)に示した高さ可変機構4がある。
この高さ可変機構4は、前記付勢部材5の基端側7の位置を付勢方向に変える位置変更機構10を備え、記録媒体Pの種類又は積載量に関する情報に基づいて前記位置変更機構10の動作を制御するようになっている。
この位置変更機構10は、台部38の基部43の両側面にラック44を形成し、ピニオンギア45とのラックピニオン構造に構成されている。符号46は制御部、符号47は入力される記録媒体の種類の情報、又は後述するセンサー76によって得られる載置量の情報である。
本変形例によれば、記録媒体Pの種類等の情報に基づいて位置変更機構10が自動的に該付勢部材5の基端側7の位置を変えるので、ユーザーのマニュアル操作を必要とせずに、前記第4の態様と同様の効果を得ることができる。
この情報は、パソコン等から記録データと一緒に送られる記録媒体Pの種類の情報を用いてもよいし、排出用スタッカーの近傍にセンサーを設けておき、該センサーで記録媒体の種類をセンシングして得た情報を用いることもできる。
◆◆◆ 実施例2 ◆◆◆(図13−図19)
実施例2は、前記高さ可変機構2は、記録媒体Pの種類に基づいて排出用スタッカー2の前記高さを自動的に変えるものである。
各図において、符号50はスライダーであり、該スライダー50の下端部に排出用スタッカー2の前記突部21を延長した構造の基軸55が連結されている。スライサー50が上下移動することにより、基軸55も上下移動し、これにより、排出用スタッカー2が高さ方向に移動するようになっている。スライダー50には、上下に2個の長穴51,52が設けられ、該長穴51,52に記録装置本体のサイドフレーム56に設けられた突部53,54が係入し、該スライダー50の上下移動を可能にしている。
スライダー50の一方の側辺にはラック59が形成され、該ラック59と歯合するピニオン60が前記サイドフレーム56に設けられている。ピニオン60には搬送用ローラー部33の駆動源である駆動モーター68の動力が動力伝達機構58(図13)を介して伝達される。
前記動力伝達機構58は、ピニオン60と歯合する第1ギア61と、該第1ギア61と接続及び切断の両状態をもって歯合する第2ギア63と、該第2ギア63と同軸で一体に回転する第3ギア67とを備えている。第3ギア67はサイドフレーム56の内側に位置する。
第1ギア61は軸方向にスライド移動可能であり、圧縮バネ62によって、常時は第3ギア63と歯合しない位置(切断状態)に移動している。キャリッジ57を移動させて作用片71によって第1ギア61の側面を押すことにより、該第1ギア61が移動し、第2ギア63と歯合するようになっている。前記作用片71はキャリッジに一体に設けられており、サイドフレーム56に設けた貫通孔70から外部に出て第1ギア61に当接する。
前記第3ギア67は排出用ローラー部34の軸端に設けられている排出用ギア66と歯合している。排出用ギア66は搬送用ローラー部33の軸端に設けられている搬送用ギア65とベルトを介して動力伝達可能に接続されている。搬送用ギア65には駆動モーター68から一群のギア輪列69を介して動力が伝達される。
本実施例では、高さ可変機構4は、記録媒体Pの種類の情報がパソコン等から記録データと共に入力されると、その情報に基づいて、スライダー50を上下移動させて自動的に排出用スタッカー2の前記高さを変えることができる。
[実施例2の変形例]
この変形例は、前記高さ可変機構2は、当該排出用スタッカー2に載置されている記録媒体Pの載置量に基づいて排出用スタッカー2の前記高さを自動的に変えるものである。
図18及び図19に示したように、記録装置本体の排出口の上部下面にはセンサー76が設けられている。該センサー76は排出用スタッカー2にスタックされている記録媒体Pに向けて検出用の光を射光し、反射光によって、該センサー76と記録媒体Pとの距離を求めることができるものである。
この距離の値によって排出用スタッカー2の高さが適切であるか否かを判断し、その結果に基づいて前記スライダー50を上下移動させる。これにより、排出用スタッカー2の高さを適切な高さに維持することができる。
[他の実施例]
本発明に係る記録装置は、以上述べたような構成を有することを基本とするものであるが、本願発明の要旨を逸脱しない範囲内の部分的構成の変更や省略等を行うことも勿論可能である。
また、上記実施例では、排出用スタッカー2は、開状態と閉状態とを取り、前記開状態において排出される記録媒体Pを受ける構造について説明したが、この構造に限定されない。例えば、非使用時には記録装置100の本体内に押し込まれて退避しており、使用時に引き出される構造の排出用スタッカーにも本発明を適用可能である。
また、上記実施例では、排出用スタッカー2が、基端側3(支点部側)だけでなく、自由端側(先端側)も含めて全体として同じ姿勢で高さ方向に移動する構造を説明したが、この構造に限定されない。例えば、基端側3だけが高さ方向に移動する構造、基端側3と先端側で移動する割合が異なる構造等も可能である。
また、上記実施例では、バネ25が圧縮バネである場合について説明したが、これに限定されない。バネ25が引張バネである場合にも、バネを伸ばす方向に力を作用することで同様に前記高さを低くすることができる。
本発明は、上記実施例で説明したインクジェット記録装置100以外に、複写機、ファクシミリ等にも適用することができる。すなわち、記録媒体Pに記録を実行する記録実行部1と、該記録実行部1に対して搬送方向Yの下流側に位置し、排出される記録媒体Pを受ける排出用スタッカー2を備える各種装置に適用することが可能である。
1 記録実行部、2 排出用スタッカー、3 基端側、4 高さ可変機構、
5 付勢部材、6 上限位置規定部、7 基端側、8 操作部、9 レバー、
10 位置変更機構、11 回動軸、12 軸受、13 支点部、14 当接部、
15 被当接部、16 ガイド部、17 21 突部、25 バネ、
31 本体ハウジング、32、サイドフレーム、33 搬送用ローラー部、
34 排出用ローラー部、35 支持部(プラテン)、36上縁部、37 載置部、
38 台部、39 本体フレーム、40 溝、41 溝、42 支点、43 基部、
44 ラック、45 ピニオン、46 制御部、47 情報、50 スライダー、
100 インクジェット記録装置

Claims (8)

  1. 搬送される記録媒体に記録を実行する記録実行部と、
    前記記録実行部に対して搬送方向の下流側に位置し、排出される記録媒体を受ける排出用スタッカーと、を備え、
    前記排出用スタッカーは、少なくとも基端側の高さを変更可能にする高さ可変機構を備えることを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1に記載された記録装置において、
    前記高さ可変機構は、前記排出用スタッカーの前記高さを規定する付勢部材を備え、当該排出用スタッカー上に排出された記録媒体の自重と、前記付勢部材の付勢力との釣り合いによって前記高さが調整されることを特徴とする記録装置。
  3. 請求項2に記載された記録装置において、
    前記高さ可変機構は、高さ方向の上限位置を規定する上限位置規定部を備えることを特徴とする記録装置。
  4. 請求項3に記載された記録装置において、
    前記高さ可変機構は、
    前記付勢部材の基端側の位置が付勢方向に可変であり、
    該付勢部材の基端側の位置を変える操作部を備えることを特徴とする記録装置。
  5. 請求項3に記載された記録装置において、
    前記高さ可変機構は、前記付勢部材の基端側の位置を付勢方向に変える位置変更機構を備え、
    記録媒体の種類又は積載量に関する情報に基づいて前記位置変更機構の動作を制御することを特徴とする記録装置。
  6. 請求項2から4のいずれか一項に記載された記録装置において、
    前記排出用スタッカーは、
    開状態と閉状態とを取り、前記開状態において排出される記録媒体を受ける構造であり、
    前記基端側に設けられた回動軸と、該回動軸を回動可能に支持する軸受とを備える支点部を備え、該支点部を支点にして回動することで縦姿勢の前記閉状態と、横姿勢の前記開状態をとり、
    前記付勢部材は、前記軸受を支えるバネであり、
    前記排出スタッカーの前記横姿勢において当該排出用スタッカーの基端側の当接部が当接する被当接部と、
    前記回動軸の前記高さ方向への移動をガイドするガイド部と、を備えることを特徴とする記録装置。
  7. 請求項6に記載された記録装置において、
    前記排出用スタッカーは、前記開状態において、当該排出用スタッカーの全体が高さ方向に移動することを特徴とする記録装置。
  8. 請求項1に記載された記録装置において、
    前記高さ可変機構は、記録媒体の種類又は当該排出用スタッカーに載置されている載置量に基づいて自動的に前記高さを調整することを特徴とする記録装置。
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