JP2013209101A

JP2013209101A - 内容液入りボトルの製造方法

Info

Publication number: JP2013209101A
Application number: JP2012079005A
Authority: JP
Inventors: Sumuto Sato; 澄人佐藤; Nobuyuki Tamura; 信之田村; Takeshi Nagashima; 猛永嶋
Original assignee: Yoshino Kogyosho Co Ltd
Current assignee: Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority date: 2012-03-30
Filing date: 2012-03-30
Publication date: 2013-10-10
Anticipated expiration: 2032-03-30
Also published as: JP5851308B2

Abstract

【課題】密封工程後の時間の経過に伴うボトルの収縮変形を抑制する。
【解決手段】延伸可能な温度に加熱された有底筒状のプリフォームの口部から注入される内容液の流体圧により、前記プリフォームを延伸させてボトル１０を形成する成形工程と、前記口部に蓋体１６を装着して前記内容物を密封する密封工程と、を有する内容液入りボトルの製造方法において、前記ボトル１０には、このボトル１０の内側に向けて反転変形自在な反転変形部１５が形成され、前記密封工程後、前記ボトル１０の温度が室温まで低下する前に、反転変形部１５をこのボトル１０の内側に向けて反転変形させ、該ボトル１０を減容させることにより、当該ボトル１０の内圧を高める加圧工程を行う。
【選択図】図３

Description

本発明は、内容液入りボトルの製造方法に関する。

プリフォームを、加熱した状態でその口部から内容液を注入しながら２軸延伸させてボトルを形成する成形工程と、前記口部に蓋体を装着して前記内容液を密封する密封工程と、を有する内容液入りボトルの製造方法が、従来から知られている（例えば特許文献１参照）。

特表２０１１−５２７２４４号公報

しかしながら、プリフォームを２軸延伸ブロー成形した場合に、その材料が持つ特性などによって成形収縮が生じる場合がある。この場合、前記従来の内容液入りボトルの製造方法では、密封工程後の時間の経過に伴ってボトルが収縮して内圧が高まることで、ボトル底部が外側に膨出変形し、ボトルが正立できなくなるおそれがあった。

また、密封工程前にボトルが大きく収縮変形すると、内容液を注入しながらボトルを形成することから、内容物のこぼれが生じるおそれがある。

本発明は係る実情に鑑みてなされたものであり、密封工程後の時間の経過に伴うボトルの収縮変形が抑えられる内容液入りボトルの製造方法を提供することを目的とする。

上記課題の解決手段として、本発明は、延伸可能な温度に加熱された有底筒状のプリフォームの口部から注入される内容液の流体圧により、前記プリフォームを延伸させてボトルを形成する成形工程と、前記口部に蓋体を装着して前記内容物を密封する密封工程と、を有する内容液入りボトルの製造方法であって、前記ボトルには、このボトルの内側に向けて反転変形自在な反転変形部が形成され、前記密封工程後、前記ボトルの温度が室温まで低下する前に、前記反転変形部をこのボトルの内側に向けて反転変形させ、該ボトルを減容させることにより、当該ボトルの内圧を高める加圧工程を有することを特徴とする内容液入りボトルの製造方法を提供する。

この方法では、密封工程後、ボトルの温度が室温まで低下する前に、加圧工程を経て、ボトルの内圧が高められるとともに、反転変形部の変形が抑制されるため、密封工程後の時間の経過に伴うこのボトルの収縮変形が抑えられる。

また、前記内容液入りボトルの製造方法においては、前記反転変形部が、前記ボトルの底部に形成されていることが好ましい。
この場合、ボトルの正立性を確実に確保することができる。

本発明によれば、密封工程後の時間の経過に伴うボトルの収縮変形が抑えられる。

本発明の実施形態に係る内容液入りボトルの製造方法で用いるプリフォームの縦断面図である。本発明の実施形態に係る内容液入りボトルの製造方法で形成されるボトルの縦断面図である。本発明の実施形態に係る内容液入りボトルの製造方法で製造されたボトルの縦断面図であり、反転変形部を変形させた状態を示す図である。本発明の実施形態に係る内容液入りボトルの製造方法で製造されたボトルの縦断面図であり、反転変形部を変形させた後のボトルの状態を説明する図である。

以下、図面を参照し、本発明の実施形態に係る内容液入りボトルの製造方法について説明する。

当該内容液入りボトルの製造方法では、延伸可能な温度に加熱された有底筒状のプリフォームの口部から注入された内容液の流体圧により、前記プリフォームを延伸させてボトルを形成する成形工程と、前記口部に蓋体を装着して前記内容物を密封する密封工程と、を行う。また、前記成形工程においては、前記ボトルに、このボトルの内側に向けて反転変形自在な反転変形部を形成する。また、前記密封工程後には、前記ボトルの温度が室温まで低下する前に、前記反転変形部をこのボトルの内側に向けて反転変形させ、該ボトルを減容させることにより、該ボトルの内圧を高める加圧工程をさらに行うようにする。
以下、各工程につき、詳細に説明する。

（成形工程）
まず、成形工程では、図１に示されるように、有底筒状のプリフォーム１を、延伸可能な温度に加熱した状態で成形金型内に設置する。以下では、プリフォーム１が成形金型内に設置された状態において、プリフォーム１の口部２が位置する側を上方といい、プリフォーム１の底部が位置する側を下方という。

前記成形金型には、プリフォーム１の口部２の外周面に突設された環状のネックリング４を下方から支持して、プリフォーム１を金型内で吊り下げた状態に保つ支持部３が配設されている。なお、プリフォーム１の口部２の外周面において、ネックリング４よりも上方に位置する部分には、雄ねじ部５が形成されている。

この成形工程では、口部２からプリフォーム１内に、下方に向けて噴射ノズル６を挿入し、この噴射ノズル６から、プリフォーム１内に内容液を注入する。そして、噴射ノズル６から注入した内容液の流体圧により、プリフォーム１を２軸延伸させる。
なお、噴射ノズル６を延伸ロッドに変更し、延伸ロッドによる上下方向の延伸と、内容液の流体圧による延伸とにより２軸延伸させてもよく、噴射ノズルを延伸ロッドとして使用してもよい。

図２には、成形工程で形成されたボトル１０が示されている。このボトル１０内には、噴射ノズル６から注入された内容物が収容されている。なお、図２において、Ｏは、ボトル１０における横断面がなす中央を通る軸線を示し、以下では、この軸線Ｏに直交する方向を径方向といい、軸線Ｏの周回方向を周方向という。

ここで、当該ボトル１０は、口部２と、口部２の下端に接続して下方に向かうに従い拡径する肩部１１と、肩部１１に接続して下方に延出する胴部１２と、胴部１２の下端開口を閉塞する底部１３と、を有している。なお、本実施形態では少なくとも胴部１２が、円筒状に形成されている。

底部１３には、ボトル１０の内側に向けて反転変形自在な反転変形部１５が形成されている。この反転変形部１５は、下方に向けて突の曲面状に形成されている。

（密封工程）
次に、密封工程では、図２に示されるように、口部２の雄ねじ部５に、蓋体（ねじキャップ）１６を螺着し、ボトル１０の内容物を密封する。
なお、前記ねじキャップに代えて、口部２に凹凸（アンダーカット）嵌合する打栓キャップを装着するように構成してもよい。

（加圧工程）
密封工程後に行う加圧工程では、ボトル１０の温度が室温まで低下する前に、好ましくは、密封工程直後に、図３に示されるように、反転変形部１５を、ボトル１０の内側に向けて反転変形させる。

この際、胴部１２は、実質的に変形せず、ボトル１０の内容積は、反転変形部１５が反転変形されることで、減容される。なお、反転変形部１５は、ボトル１０に軸線Ｏ方向の圧縮力を加えることで、ボトル１０の内側に向けて反転変形される。

また、反転変形部１５を変形する手段としては、プレス機で押圧したりしてもよいし、人の手によって行ってもよい。この反転変形部１５は、反転位置を保つように変形されている。

そして、上記のようにボトル１０が減容されると、ボトル１０内の内容液及び空気は、圧縮されることになり、図２に示された状態に比べて、ボトル１０の内圧が上昇する。
これにより、図４に示されるボトル１０の内側から外側に向く矢印に参照されるように、ボトル１０内の内容液及び空気が、その内圧と、ボトル１０の外側の大気圧と、の差圧分の圧力を、ボトル１０の内側から外側に向けて負荷する状態になる。

そして、このボトル１０内の内容液及び空気が負荷する圧力によって、ボトル１０全体の収縮変形が抑えられるとともに、反転変形部１５が、反転位置を保つように変形されているため、ボトル１０全体の収縮変形が抑えられる。そして、特に、本実施形態では、内圧の影響を受け易い底部１３の反転変形部１５が、反転位置を保つように変形されているため、ボトル１０の正立性が損なわれることが確実に防止されている。
したがって、本実施形態に係る方法では、ボトル１０の温度が室温まで低下する前に、加圧工程を経て、ボトル１０の内圧が高められるとともに、反転変形部１５の変形が抑制されるため、密封工程後の時間の経過に伴うこのボトル１０の収縮変形が抑えられる。

なお、上記実施形態では反転変形部１５を底部に設けたが、肩部などに形成してもよく、これらの数、形状等も特に限定されるものではない。

１プリフォーム
２口部
１０ボトル
１５反転変形部
１６蓋体

Claims

延伸可能な温度に加熱された有底筒状のプリフォームの口部から注入される内容液の流体圧により、前記プリフォームを延伸させてボトルを形成する成形工程と、
前記口部に蓋体を装着して前記内容物を密封する密封工程と、を有する内容液入りボトルの製造方法であって、
前記ボトルには、このボトルの内側に向けて反転変形自在な反転変形部が形成され、
前記密封工程後、前記ボトルの温度が室温まで低下する前に、前記反転変形部をこのボトルの内側に向けて反転変形させ、該ボトルを減容させることにより、当該ボトルの内圧を高める加圧工程を有することを特徴とする内容液入りボトルの製造方法。
前記反転変形部が、前記ボトルの底部に形成されていることを特徴とする請求項１に記載の内容液入りボトルの製造方法。